JP6419142B2 - クーラント濾過装置 - Google Patents

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本発明は、例えば工作機械から排出される切屑を含んだクーラントを濾過するためのクーラント濾過装置に関し、特に、クーラント濾過用のフィルタと、切屑を吸着する磁力発生部とを備えた構造の技術分野に属する。
例えばマシニングセンタ等の工作機械による金属製品の加工時には加工部にクーラントが供給されている。加工部に供給された後のクーラントは切屑を含んだ状態でクーラント濾過装置に流入するようになっている。クーラント濾過装置は、クーラントを搬送しながら濾過して切屑を回収するように構成されている。
この種のクーラント濾過装置としては、例えば特許文献1、2に開示されているように、切屑が含まれているクーラントが流入する槽に、切屑を濾過するためのドラム型フィルタと、切屑を吸着する磁石とを設けるようにしたものが知られている。特許文献1のクーラント濾過装置は、スクリューコンベアを備えており、このスクリューコンベアの側方にドラム型フィルタを収容するドラム収容室が形成されている。ドラム収容室の底壁部にはマグネットが配設されていて、そのマグネットの真上にドラム型フィルタが回転可能に配設されている。
また、特許文献2のクーラント濾過装置は、槽に設けられているクーラントの導入口の真下から下流側にかけてマグネットプレートが配設されており、マグネットプレートから下流側に離れた所にドラム型フィルタが回転可能に配設されている。また、槽の内部には、該槽の内部を上下に仕切るための仕切板がクーラントの流れ方向に延びるように設けられている。
特開2014−161993号公報 特開2003−326436号公報
特許文献1、2のようにクーラントが流入する槽にマグネットとドラム型フィルタとを設けることで、同一の槽でフィルタによる濾過と磁性体の分離とを行うことができ、省スペース化を実現することができるという利点がある。
しかしながら、例えば特許文献1のように、ドラム型フィルタの真下にマグネットを配設したドラム収容室を設けると、ドラム型フィルタとマグネットとがクーラントの流れ方向に離れていないので、切屑が浮かんだクーラントがドラム収容室に流入した場合には、磁性体がマグネットに吸着される前にドラム型フィルタに達して付着してしまい、ひいてはドラム型フィルタの濾過性能の低下を招く。
そこで、例えば特許文献2のように、マグネットを上流側に配置し、ドラム型フィルタをマグネットから下流側に離して配置する構成とすることが考えられる。ところが、特許文献2では、槽の内部の上下方向中間部にクーラントの流れ方向に延びる仕切板が設けられていて、仕切板よりも下側にマグネットが配設されているので、クーラントに切屑が浮かんでいると、その切屑が浮かんだまま、仕切板の上を通ってドラム型フィルタに達しやすく、ひいては、ドラム型フィルタに切屑が付着してドラム型フィルタの濾過性能の低下を招く。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、クーラント濾過用のフィルタと、切屑を吸着する磁力発生部とを同一の槽に設けて省スペース化を図る場合に、切屑が浮かんだクーラントが流入しても、磁性を持った切屑を磁力発生部に吸着させるようにしてフィルタに達する切屑の量を少なくし、フィルタの濾過性能の低下を抑制することにある。
上記目的を達成するために、本発明では、クーラントに含まれる切屑を磁力発生部に接近する方向に案内するようにした。
第1の発明は、工作機械から排出された切屑を含むクーラントを濾過するクーラント濾過装置において、切屑を含むクーラントが流入する流入口及び濾過後のクーラントが流出する流出口を有する槽と、上記槽の底部に設けられ、上記流入口から流入したクーラントに含まれる磁性を持った切屑を吸着する磁力発生部と、上記槽の内部に設けられ、上記流入口から流入したクーラントが通過することによって該クーラントに含まれる切屑を捕捉するフィルタと、上記槽の内部における上記フィルタよりも上記流入口に近い部位に設けられ、上記流入口から流入したクーラントに含まれる切屑を上記磁力発生部に接近する方向に案内するように上下方向に延びる案内部材とを備え、上記フィルタは、上記槽の底部から上側に離れて設けられ、略水平方向に延びる中心軸を有するドラム型フィルタであり、上記案内部材は、濾過時のクーラントの液面の上方まで延びるように設けられ、上記案内部材における上記液面よりも上側部分には、切欠部が形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、切屑を含むクーラントが槽に流入すると、クーラントに含まれる切屑が案内部材によって磁力発生部に接近する方向に案内されるので、磁性を持った切屑が磁力発生部に吸着され易くなる。これにより、フィルタに達する切屑の量が少なくなる。
第2の発明は、第1の発明において、上記磁力発生部は、上記槽の底部に設けられ、上記案内部材は、上記フィルタと上記流入口との間においてクーラントの液面よりも下方へ延びる案内板を有していることを特徴とする。
この構成によれば、案内板がクーラントの液面よりも下方へ延びているので、クーラントに浮かんでいる切屑が案内板によって下方へ案内される。これにより、切屑が磁力発生部に接近して吸着され易くなる。
第3の発明は、第2の発明において、上記案内板の下部には、上記磁力発生部と対向する対向板が設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、案内板の下部に対向板が設けられているので、案内板によって磁力発生部に接近する方向に案内された切屑が対向板に沿うように移動することになる。このとき、対向板が磁力発生部と対向しているので、切屑が磁力発生部から遠ざかることなく移動することになり、磁力発生部により一層吸着され易くなる。
第4の発明は、第3の発明において、上記対向板は、上記案内板の下部からクーラントの流れ下流側へ延びており、上記案内部材には、上記対向板の上面を覆う覆い板が、該対向板におけるクーラント流れ方向下流側から上流側へ向かい、かつ、上流側へ行くほど上に位置するように設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、対向板の上面が覆い板によって覆われているので、切屑が対向板の上面に堆積することはない。この場合に、覆い板が上流側へ行くほど上に位置しているので、切屑は覆い板から落ち易くなり、切屑が覆い板にも堆積し難くなる。
第5の発明は、第2から4のいずれか1つの発明において、上記磁力発生部は、上記フィルタの真下から該フィルタよりもクーラントの流れ方向上流側にかけて設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、磁力発生部をフィルタの真下から該フィルタよりもクーラントの流れ方向上流側にかけて広い範囲に設けることが可能になる。
第6の発明は、第5の発明において、上記案内板は、上記フィルタの下端部よりも下方まで延びていることを特徴とする。
この構成によれば、切屑がフィルタの下端部よりも下方まで案内されるので、フィルタに達する切屑の量がより一層少なくなる。
第1の発明によれば、フィルタよりも流入口に近い部位に設けた案内部材によってクーラントに含まれる切屑を磁力発生部に接近する方向に案内するようにしたので、磁性を持った切屑を磁力発生部に吸着させてフィルタに達する切屑の量を少なくすることができる。これにより、フィルタの濾過性能の低下を抑制できる。
第2の発明によれば、案内部材がフィルタと流入口との間においてクーラントの液面よりも下方へ延びる案内板を有しているので、クーラントに浮かんでいる切屑を、槽の底部に設けた磁力発生部に接近させて吸着させることができる。
第3の発明によれば、案内板の下部に磁力発生部と対向する対向板を設けたので、切屑が磁力発生部から遠ざからないように移動させることができる。これにより、切屑を磁力発生部により一層吸着し易くすることができる。
第4の発明によれば、対向板の上面を覆う覆い板がクーラント流れ方向上流側へ行くほど上に位置しているので、切屑が対向板及び覆い板に堆積し難くなる。
第5の発明によれば、磁力発生部をドラム型フィルタの真下からクーラントの流れ方向上流側にかけて広い範囲に設けることができる。
第6の発明によれば、案内板がフィルタの下端部よりも下方まで延びているので、フィルタに達する切屑の量をより一層少なくすることができる。
実施形態に係るクーラント濾過装置を左上から見た斜視図である。 図1におけるII−II線断面を斜め左上から見た図である。 図1におけるII−II線断面図である。 案内部材をクーラント流れ方向上流側から見た図である。 案内部材の左側面図である。 案内部材の平面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1は、本発明の実施形態に係るクーラント濾過装置1を示すものである。クーラント濾過装置1は、例えばマシニングセンタ等の工作機械(図示せず)から排出された切屑を含むクーラントを濾過するための装置である。工作機械から排出されたクーラントに含まれる切屑は、例えば糸状のものや粉状のもの等があり、これらが混合している。
(クーラント濾過装置の全体構成)
クーラント濾過装置1は、濾過槽10と、クリーン槽20と、ドラム型フィルタ30と、マグネットユニット40と、掻き取り装置50(図3にのみ示す)と、案内部材60(図2及び図3に示す)とを備えている。図1及び図2では掻き取り装置を省略して示しているが、掻き取り装置50は図3に示すようにクーラント濾過装置1に設けられている。
濾過槽10には、工作機械から排出された切屑を含むクーラントが流入するようになっている。クーラント中の切屑はマグネットユニット40に吸着されるとともに、ドラム型フィルタ30に捕捉されてクーラントから取り除かれる。切屑が取り除かれたクーラントは、クリーン槽20に流入した後、図示しない2次濾過装置に送られる。また、マグネットユニット40に吸着された切屑は、掻き取り装置50によって掻き取られた後、濾過槽10及びクリーン槽20の外部に排出される。
尚、この実施形態の説明では、各図に示す右側をクーラント濾過装置1の右側とし、各図に示す左側をクーラント濾過装置1の左側と定義するが、これは説明の便宜を図るために定義するだけであって、実際の設置状態における左右方向は特に限定されず、どちら側を左にしてもよい。また、各図に示す上流側をクーラント濾過装置1の上流側とし、各図に示す下流側をクーラント濾過装置1の下流側とする。上流側及び下流側とは、工作機械(図示せず)から排出された切屑を含むクーラントの流れ方向の上流側及び下流側に対応している。
(濾過槽の構成)
濾過槽10は、例えば鋼鈑等で構成されており、図2等に示すように、底板部10aと、上流端板部10bと、下流端板部10cと、左側板部10d(図1にのみ示す)と、右側板部10eと、クーラント流入箱部11とを備えている。底板部10aは、略水平に延びている。上流端板部10bは、底板部10aの上流端部から上方へ延びるように形成されている。下流端板部10cは、底板部10aの下流端部から上方へ延びるように形成されている。左側板部10d及び右側板部10eは、それぞれ、底板部10aの左端部及び右端部から上方へ延びるように形成されている。従って、濾過槽10は、底板部10a、上流端板部10b、下流端板部10c、左側板部10d及び右側板部10eによって区画形成されていて、図示しないが、蓋部材等によって上端部が開閉されるようになっている。
クーラント流入箱部11は、濾過槽10の上流端の上側に配設されており、上方が開放されている。工作機械から排出されたクーラントは、クーラント流入箱部11の上方の開放部分から該クーラント流入箱部11に流入するようになっている。このクーラント流入箱部11の下端部には、濾過槽10の内部に連通する流入口11aが形成されている。流入口11aは左右方向に長い形状となっており、濾過槽10の上流端に位置付けられている。
図2及び図3に示すように、下流端板部10cの下側は湾曲形成されている。また、下流端板部10cの湾曲部分よりも上側は、下流側へ行くほど上に位置するように傾斜しながら延びており、後述する掻き取り装置50によって掻き取った切屑を搬送する搬送路Rの底面を構成している。また、左側板部10d及び右側板部10eは、それぞれ、下流端板部10cの左右両端部に沿って斜め上方へ延びており、搬送路Rの左側面及び右側面を構成している。
下流端板部10cの上端部、即ち搬送路Rの下流端部には、掻き取り装置50によって掻き取った切屑を排出するための排出口10fが形成されている。排出口10fは下方に開放されている。
また、図1に示すように、左側板部10dの下側におけるクーラント流れ方向中間部には、濾過後のクーラントをクリーン槽20に流出させるための左側流出口10gが左側板部10dを貫通するように形成されている。また、図2、3に示すように、右側板部10eの下側におけるクーラント流れ方向には、濾過後のクーラントをクリーン槽20に流出させるための右側流出口10hが右側板部10eを貫通するように形成されている。右側流出口10hは、左側流出口10gと同様な形状であり、側面から見たときに左側流出口10gと重複するように配置されている。
(クリーン槽の構成)
クリーン槽20は、底板部20aと、下流端板部20cと、左側板部20d(図1にのみ示す)と、右側板部20eとを備えており、クリーン槽20の上流端板部は、濾過槽10の上流端板部10bと共用されている。図1〜図3に示すように、クリーン槽20の底板部20aは略水平に延びている。このクリーン槽20の底板部20aは、濾過槽10の底板部10aよりも大きく形成されており、濾過槽10の底板部10aの下流端部から下流側へ延出するとともに、濾過槽10の底板部10aの左右両端部から左右両側にも延出している。
クリーン槽20の底板部20aの上流端部には、濾過槽10の上流端板部10bの下端部が連続している。クリーン槽20の下流端板部20cは、クリーン槽20の底板部20aの下流端部から上方へ延びるように形成されている。クリーン槽20の下流端板部20cは、濾過槽10の下流端板部10cの下側から下流側に離れて配置されている。クリーン槽20の左側板部20dは、クリーン槽20の底板部20aの左端部から上方へ延びるように形成されており、濾過槽10の左側板部10dから左側に離れて配置されている。クリーン槽20の右側板部20eは、クリーン槽20の底板部20aの右端部から上方へ延びるように形成されており、濾過槽10の右側板部10eから右側に離れて配置されている。従って、クリーン槽20は、底板部20aと、下流端板部20cと、左側板部20dと、濾過槽10の上流端板部10bとによって区画形成されている。クリーン槽20の内方に濾過槽10の下側が配置されている。また、濾過槽10の左側流出口10g及び右側流出口10hは、クリーン槽20の内部で開口している。
(ドラム型フィルタの構成)
ドラム型フィルタ30は、回転中心線が左右方向(略水平方向)に延びる姿勢とされて濾過槽10の底板部10aから上側に離れて設けられており、後述する掻き取り装置50の駆動源によって回転駆動される。すなわち、ドラム型フィルタ30は、濾過材を円筒状に形成したフィルタ部材31と、フィルタ部材31の左端部に配設された左端板部32(図1に示す)と、フィルタ部材31の右端部に配設された右端板部33と、フィルタ部材31の回転中心線上を左右方向に延びるパイプ部材34とを備えている。
フィルタ部材31を構成する濾過材としては、流入口11aから流入したクーラントが通過することによって該クーラントに含まれる切屑を捕捉するための網目を有する周知の部材を使用することができる。左端板部32及び右端板部33は、フィルタ部材31と一体化された円形板材で構成されており、それぞれ、濾過槽10の左側板部10d及び右側板部10eに対して軸受部材(図示せず)を介して回転可能に支持されている。左端板部32及び右端板部33は、左右方向から見たときに、濾過槽10の右側流出口10h及び左側流出口10gが形成された箇所と重複するように配置されている。これにより、ドラム型フィルタ30は、濾過槽10の内部においてクーラント流れ方向中間部に配置されることになる。
また、パイプ部材34は、左端板部32及び右端板部33に連結されている。尚、図示しないが、パイプ部材34には、逆洗浄用ノズルが設けられており、パイプ部材34の内部に右側から供給された洗浄液が逆洗浄用ノズルから噴出するようになっている。逆洗浄用ノズルから噴出した洗浄液がフィルタ部材31にその内方から吹き付けられてフィルタ部材31の洗浄が行えるようになっている。
ドラム型フィルタ30の右端板部33の外周面にはスプロケット33aが形成されている。図3に示すように、ドラム型フィルタ30のスプロケット33aには、後述する掻き取り装置50のローラーチェーン52が噛み合うようになっている。右端板部33におけるフィルタ部材31の内側には、該右端板部33を厚み方向に貫通する右側開口部33bが形成されている。この右側開口部33bは、濾過槽10の右側流出口10hと連通するように配置されている。また、図1に示すように、左端板部32におけるフィルタ部材31の内側には、該左端板部32を厚み方向に貫通する左側開口部32bが形成されている。この左側開口部32bは、濾過槽10の左側流出口10gと連通するように配置されている。
図2及び図3に示すように、濾過槽10の内部には、多数の開口が形成された湾曲板材13が設けられている。湾曲板材13は、クーラント及び細かな切屑を通すが、大きな切屑は通さないように構成されており、フィルタ部材31に付着してしまう大きな切屑の量を少なくするためのものである。
湾曲板材13は、ドラム型フィルタ30のフィルタ部材31の下側に対してクーラント流れ方向上流側から対向するように配置されている。湾曲板材13は、フィルタ部材31の曲率と略同等な曲率を有する円弧状に形成されていて、フィルタ部材31の下側に沿うようになっている。湾曲板材13と、フィルタ部材31の下側との間には所定の隙間が設けられている。
(マグネットユニットの構成)
マグネットユニット(磁力発生部)40は、クーラントに含まれる磁性を持った切屑を吸着する多数の永久磁石41、41、…を内蔵しており、概ね板状をなしていて、濾過槽10の底部に配設されている。すなわち、濾過槽10の底板部10aには、マグネットユニット配設用開口部10kが形成されている。マグネットユニット配設用開口部10kは、底板部10aにおけるドラム型フィルタ30の真下から該ドラム型フィルタ30よりもクーラント流れ方向上流側にかけて形成されている。また、マグネットユニット配設用開口部10kは、濾過槽10の底板部10aの左端部近傍から右端部近傍にかけて形成されている。
マグネットユニット40は、濾過槽10の底板部10aとは別体に構成されており、マグネットユニット配設用開口部10kに挿入された状態で、該底板部10aに対して着脱自在に締結固定されている。マグネットユニット40の交換時には、マグネットユニット40を底板部10aから取り外して新しいマグネットユニット40を底板部10aに締結固定することができるようになっている。
マグネットユニット40が底板部10aに締結固定された状態で、マグネットユニット40は、ドラム型フィルタ30の真下から該ドラム型フィルタ30よりもクーラント流れ方向上流側にかけて設けられるとともに、濾過槽10の底板部10aの左端部近傍から右端部近傍にかけて広い範囲に設けられる。この実施形態では、マグネットユニット40の下流側の端部が、ドラム型フィルタ30の回転中心線の真下に位置するようになっており、マグネットユニット40をドラム型フィルタ30の回転中心線よりも下流側には設けないようにしているが、これに限らず、マグネットユニット40をドラム型フィルタ30の回転中心線よりも下流側に設けるようにしてもよい。
また、マグネットユニット40が底板部10aに締結固定された状態で、マグネットユニット40の上面と濾過槽10の底板部10aの上面は、段差がなくほぼ平らな位置になるよう配置される。これにより、後述する掻き取り装置50が切屑を残すことなく掻き取ることが可能となる。
(掻き取り装置の構成)
図3に示すように、掻き取り装置50は、複数のスクレーパ51、51、…と、ローラーチェーン52と、駆動スプロケット53と、従動スプロケット54と、電動モーター55(図1にのみ示す)とを備えている。スクレーパー51は左右方向に延びる板材で構成されており、濾過槽10の底板部10aに沿って上流側から下流側に移動することによって、マグネットユニット40に吸着された切屑や底板部10aに溜まっている切屑を搬送路Rの下流側(上側)へ搬送するためのものである。
図2及び図3に示すように、駆動スプロケット53は、左右方向に延びる駆動軸53aに固定されており、搬送路Rの下流端部に設けられている。駆動軸53aは、左側板部10d及び右側板部10eの上側に対して軸受部材(図示せず)を介して回転可能に支持されている。また、図3に示すように、従動スプロケット54は、搬送路Rの上流端部に設けられており、左右方向に延びる支軸(図示せず)回りに回転可能に支持されている。
ローラーチェーン52は、駆動スプロケット53及び従動スプロケット54と、ドラム型フィルタ30のスプロケット33aにも噛み合うようになっており、駆動スプロケット53の回転により循環駆動される。ローラーチェーン52の駆動方向は、スクレーパー51を搬送路Rの上流側から下流側に移動させる方向である。電動モーター55は、駆動軸53aを回転駆動するためのものである。尚、図示しないが、ローラーチェーン52、駆動スプロケット53及び従動スプロケット54は、左側にも設けられている。
(案内部材の構成)
案内部材60は、濾過槽10の内部におけるドラム型フィルタ30よりも流入口11aに近い部位に設けられており、流入口11aから濾過槽10の上流側に流入したクーラントに含まれる切屑をマグネットユニット40に接近する方向に案内するための部材である。具体的には、案内部材60は、案内板61と、対向板62と、傾斜板63と、取付板64、64と、覆い板65とを有している。案内板61、対向板62、傾斜板63、取付板64、64及び覆い板65は、例えば鋼鈑等を折り曲げることによって形成されている。案内部材60は1枚の板材により一体成形してもよいし、複数の板材を組み合わせて構成してもよい。
案内板61は、ドラム型フィルタ30と流入口11aとの間においてクーラントの液面よりも下方へ延びている。案内板61の上端部は、濾過時におけるクーラントの液面よりも高い所に位置している。案内板61の下端部は、マグネットユニット40の上面から上方に離れて配置されており、この実施形態では、フィルタ部材31の下端部よりも下に位置付けられている。また、案内板61は、濾過槽10の左側板部10dから右側板部10eまで延びている。
対向板62は、案内板61の下部に設けられており、該案内板61の下部からクーラント流れ方向下流側へ向けて延び、マグネットユニット40の上面と対向するように配置されている。対向板62と、案内板61とのなす角度は略直角である。対向板62も濾過槽10の左側板部10dから右側板部10eまで延びている。
傾斜板63は案内板61の上部に設けられており、該案内板61の上部から上方へ突出するとともに、上側へ行くほどクーラント流れ方向下流側へ向けて延びるように傾斜している。図4に示すように、傾斜板63も濾過槽10の左側板部10dから右側板部10eまで延びており、傾斜板63の左端部及び右端部には、切欠部63a、63aがそれぞれ形成されている。さらに、傾斜板63の左端部には、切欠部63aの左縁部から延びる突出板部63bが形成され、また、傾斜板63の右端部には、切欠部63aの右縁部から延びる突出板部63bが形成されている。
取付板64は、案内板61の左端部及び右端部からそれぞれクーラント流れ方向上流側へ延びるように形成されている。左側の取付板64は、濾過槽10の左側板部10dに締結固定され、また、右側の取付板64は、濾過槽10の右側板部10eに締結固定されている。
覆い板65は、対向板62の上面を覆うためのものであり、対向板62におけるクーラント流れ方向下流側から上流側へ向かい、かつ、上流側へ行くほど上に位置するように設けられている。覆い板65の上端部は、案内板61の上下方向中間部に接するように位置付けられている。
尚、上記実施形態では、案内板61が略鉛直に延びているが、これに限らず、案内板61が下側へ行くほど下流側に位置するように延びていてもよい。また、案内板61は湾曲していてもよい。
(クーラント濾過装置の動作説明)
次に、上記のように構成されたクーラント濾過装置1の動作について説明する。電動モーター55が作動すると駆動スプロケット53が回転してローラーチェーン52が循環駆動される。ローラーチェーン52が循環駆動されると、スクレーパ51、51、…が所定の軌跡を描きながら移動していくとともに、ドラム型フィルタ30が回転する。
この状態で、工作機械から排出された切屑を含むクーラントが濾過槽10の流入口11aから該濾過槽10の内部における案内部材60よりも上流側に流入すると、濾過槽10の左側流出口10g及び右側流出口10hへ向けて流れていく。このとき、大きめの切屑がクーラントの液面近傍に存在することがある。クーラントの液面近傍に存在する切屑は、案内部材60の案内板61に当たり、クーラントの下流側への流れによって案内板61に沿って下方、即ちマグネットユニット40に接近する方向に案内される。これにより、磁性を持った切屑がマグネットユニット40に吸着され易くなるので、下流側へ流れていく切屑の量が少なくなる。
また、案内板61によってマグネットユニット40に接近する方向に案内された切屑が対向板62に沿うように移動することになる。このとき、対向板62がマグネットユニット40と対向しているので、切屑がマグネットユニット40から遠ざかることなく移動することになり、マグネットユニット40により一層吸着され易くなる。
案内板61よりも下流側へ流れたクーラントは、ドラム型フィルタ30のフィルタ部材31を通過する。このとき、クーラントに含まれる切屑がフィルタ部材31に捕捉されてクーラントが濾過される。フィルタ部材31の内方に達したクーラントは、ドラム型フィルタ30の左端板部32の左側開口部32bを通って濾過槽10の左側流出口10gからクリーン槽20に流入するとともに、ドラム型フィルタ30の右端板部33の右側開口部33bを通って濾過槽10の右側流出口10hからクリーン槽20に流入する。
また、マグネットユニット40に吸着された切屑は掻き取り装置50のスクレーパ51、51、…によって搬送路Rの下流側へ搬送されて排出口10fから外部に排出される。
また、対向板62の上面が覆い板65によって覆われているので、切屑が対向板62の上面に堆積することはない。この場合に、覆い板65が上流側へ行くほど上に位置しているので、切屑は覆い板65から落ち易くなり、切屑が覆い板65にも堆積し難くなる。
また、この実施形態では、クーラントが案内部材60の案内板61によって堰き止められることになるが、クーラントの液面の高さが所定以上になると、クーラントが案内部材60の切欠部63a、63aから下流側へオーバーフローして流れることになるので、液面の過度な上昇が抑制される。
(実施形態の作用効果)
以上説明したように、この実施形態に係るクーラント濾過装置1によれば、ドラム型フィルタ30よりも流入口11aに近い部位に設けた案内部材60によってクーラントに含まれる切屑をマグネットユニット40に接近する方向に案内することができるので、磁性を持った切屑をマグネットユニット40に吸着させてドラム型フィルタ30に達する切屑の量を少なくすることができる。これにより、ドラム型フィルタ30の濾過性能の低下を抑制できる。
また、案内部材60がドラム型フィルタ30と流入口11aとの間においてクーラントの液面よりも下方へ延びる案内板61を有しているので、クーラントに浮かんでいる切屑を、濾過槽10の底部に設けたマグネットユニット40に接近させて吸着させることができる。
また、案内板61の下部にマグネットユニット40と対向する対向板62を設けたので、切屑がマグネットユニット40から遠ざからないように移動させることができる。これにより、切屑をマグネットユニット40により一層吸着し易くすることができる。
上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
以上説明したように、本発明に係るクーラント濾過装置は、例えば工作機械から排出されるクーラントを濾過する場合に使用することができる。
1 クーラント濾過装置
10g 左側流出口
10h 右側流出口
11a 流入口
30 ドラム型フィルタ
40 マグネットユニット(磁力発生部)
60 案内部材
61 案内板
62 対向板
65 覆い板

Claims (6)

  1. 工作機械から排出された切屑を含むクーラントを濾過するクーラント濾過装置において、
    切屑を含むクーラントが流入する流入口及び濾過後のクーラントが流出する流出口を有する槽と、
    上記槽の底部に設けられ、上記流入口から流入したクーラントに含まれる磁性を持った切屑を吸着する磁力発生部と、
    上記槽の内部に設けられ、上記流入口から流入したクーラントが通過することによって該クーラントに含まれる切屑を捕捉するフィルタと、
    上記槽の内部における上記フィルタよりも上記流入口に近い部位に設けられ、上記流入口から流入したクーラントに含まれる切屑を上記磁力発生部に接近する方向に案内するように上下方向に延びる案内部材とを備え
    上記フィルタは、上記槽の底部から上側に離れて設けられ、略水平方向に延びる中心軸を有するドラム型フィルタであり、
    上記案内部材は、濾過時のクーラントの液面の上方まで延びるように設けられ、
    上記案内部材における上記液面よりも上側部分には、切欠部が形成されていることを特徴とするクーラント濾過装置。
  2. 請求項1に記載のクーラント濾過装置において、
    記案内部材は、上記フィルタと上記流入口との間においてクーラントの液面よりも下方へ延びる案内板を有していることを特徴とするクーラント濾過装置。
  3. 請求項2に記載のクーラント濾過装置において、
    上記案内板の下部には、上記磁力発生部と対向する対向板が設けられていることを特徴とするクーラント濾過装置。
  4. 請求項3に記載のクーラント濾過装置において、
    上記対向板は、上記案内板の下部からクーラントの流れ下流側へ延びており、
    上記案内部材には、上記対向板の上面を覆う覆い板が、該対向板におけるクーラント流れ方向下流側から上流側へ向かい、かつ、上流側へ行くほど上に位置するように設けられていることを特徴とするクーラント濾過装置。
  5. 請求項2から4のいずれか1つに記載のクーラント濾過装置において
    上記磁力発生部は、上記フィルタの真下から該フィルタよりもクーラントの流れ方向上流側にかけて設けられていることを特徴とするクーラント濾過装置。
  6. 請求項5に記載のクーラント濾過装置において、
    上記案内板は、上記フィルタの下端部よりも下方まで延びていることを特徴とするクーラント濾過装置。
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