JP4186057B2 - 工作機械の切削液回収装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、切削液と共に切粉を排出する排出口を備えた工作機械の本体(ベース)に対して隣接して設けられ、且つ前記排出口からの排出液を回収するための工作機械の切削液回収装置の構成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、特許文献1に示すように、切削液と共に切粉を排出する排出口を備えた工作機械のベースに対して引出し可能に設けられ、該排出口からの排出液を回収するための工作機械の切削液回収装置として、前記排出口から回収した切削液を収容する収容タンクと、該収容タンクの下部に取付けられ、該収容タンクの水平方向への移動を可能とする車輪と、収容タンクの上面に設けられ、前記排出口から流出する排出液から切粉を分離するための網状の切粉受け板と、該切粉受け板の周囲に設けられ、前記切削液回収装置を工作機械のベースから引き出す際に、排出口が通過可能な切欠き部を有する側壁と、該側壁に設けられ前記切欠き部を開閉自在に遮蔽するためのスライド式の遮蔽板とを備えたものが開示されている。
【0003】
この従来の構成では、排出口の幅寸法が、切削液回収装置における工作機械のベースから引き出す方向と平行状に伸びる一対の側壁間の寸法よりかなり小さく形成されており、前記一対の側壁と直交する方向の側壁の略中央部に前記切欠き部が形成されている。従って、前記排出口から流出する排出液も、前記一対の側壁の間の略中央位置の切粉受け板上に落下し、その落下位置の周囲の切粉受け板上に切粉が溜まるようになっている。
【0004】
【特許文献1】
特開平7−124841号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、工作機械のベースの左右両側端部に一対の排出口が形成されたものに対して前記従来の構成の切削液回収装置を配置するときには、工作機械のベースから引き出す方向と平行状に伸びる一対の側壁に近い側に前記一対の排出口が臨むことになり、この一対の側壁とこれと直交する方向の側壁とのコーナ部に、前記各排出口から集中的に排出液が流出するから、切粉受け板上に溜まる切粉が前記コーナ部に堆積し、切粉の山の一部が前記側壁の内面にかかることとなり、前記切粉の山が高くなると、各排出口から流出する排出液が側壁の上端を超えて外部に溢れるという問題があった。
【0006】
この問題を解決するため、前記各排出口から切粉受け板上に向けて傾斜状に配置した滑り台を設け、各排出口から流出する排出液を滑り台にて案内して前記コーナ部から離れた位置の切粉受け板上に排出液を導くようにすることも考えられた。
【0007】
しかしながら、この滑り台を設けても、当該滑り台の側縁が前記一対の側壁に近くに配置されて隙間を有する場合には、切粉受け板上に溜まった切粉の山の一部が前記側壁の内面にかかったり、切粉が前記隙間から前記滑り台の裏面側に回り込んで堆積し、排出口から流出する排出液が側壁の上端を超えて外部に溢れるという問題が解消できないのであった。
【0008】
本発明はこの従来の問題点を解決すべくなされたものであって、簡単な構成で前記排出口から流出する排出液が側壁の上端を超えて外部に溢れることを防止でき、且つ前記排出口からの排出液を回収するための工作機械の切削液回収装置を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、請求項1に記載の発明の工作機械の切削液回収装置は、切削液と共に切粉を排出する排出口を備えた工作機械の本体に対して隣接して設けられ、且つ前記排出口からの排出液を回収するための工作機械の切削液回収装置であって、前記排出口から回収した切削液を収容する収容タンクと、前記収容タンクの上面であって前記排出口より下方に配置され、当該排出口から流出する排出液から切粉を分離する切粉受け板と、前記切粉受け板から跳ね返った排出液が外部に飛散するのを防止するために、切粉受け板の周囲に設けられ、且つ前記排出口が臨む側面に切欠き部を有する側壁と、前記排出口から流出する排出液を前記切粉受け板上に案内するための傾斜状の案内部材とを備え、該案内部材の上部には、前記排出口より下部の工作機械の本体に対して着脱可能に連結する連結部を備え、前記案内部材の下端を前記切欠き部から遠い側の前記切粉受け板に当接させて傾斜状に支持する一方、前記案内部材の両側端には、前記排出口からの排出液の流出方向と略平行な側壁の内面に当接し得る上向きのフェンス部を備え、前記案内部材を複数枚の案内板にて構成し、各案内板の連結部は、前記排出口より下部の工作機械の本体に対して前記排出口の幅方向に略沿って移動可能に装着され、案内板の側縁における前記フェンス部が前記排出口からの排出液の流出方向と略平行な側壁の内面に当接し得るように構成されているものである。
【0010】
【0011】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の工作機械の切削液回収装置において、前記フェンス部は可撓性を有する部材であって、前記案内部材に固着されているものである。
【0012】
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の工作機械の切削液回収装置において、工作機械の本体には、前記排出口が左右に適宜隔てて複数設けられており、前記案内部材を、前記排出口の箇所ごとに対応させて配置し、左右に隣接する案内部材の傾斜面部の一部が互いに重複するように配置されているものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
次に、本願発明を具体化した好適な実施形態について説明する。図1は第1実施形態の斜視図、図2は図1のII−II線矢視側断面図、図3は案内部材の斜視図、図4は案内板の装着部の要部一部切欠き側面図、図5は第1実施形態の変形例を示す斜視図、図6は第2実施形態の斜視図、図7は図6のVII−VII線矢視側断面図、図8は第3実施形態の斜視図、図9は図8のIX−IX線矢視図である。
【0014】
図1に示すように工作機械の本体(ベース)1の左右両側には、ブロック3と左右両側の側板4、4との間に、切粉を含んだ切削液(排出液)を後向きに流出させる一対の排出路2、2が幅H1にて各々形成され、この各排出路2は本体(ベース)1の後面に開放された排出口2aを有する。
【0015】
一方、切削液回収装置5は、その本体ケースに回収した切削液を収容する収容タンク6と、この収容タンク6の上面であって前記排出口2aより下方に配置され、当該排出口2aから流出する排出液から切粉を分離するための網状または板材にパンチ孔が多数穿設されてなる切粉受け板7と、前記切粉受け板7から跳ね返った排出液が外部に飛散するのを防止するために、切粉受け板7の周囲に設けられ、且つ前記排出口2aが臨む側面に切欠き部9を有する板状の側壁8a,8b,8c,8dと、前記収容タンク6に回収された切削液を工作機械に供給するためのポンプ10を備え、切削液回収装置5全体の移動を容易にするために複数(実施形態では4つ)の車輪11が前記収容タンク6の下部または側部に設けられている。
【0016】
なお、前記切削液回収装置5における前記一対の排出路2からの排出液の流出方向と平行に伸びる一対の側壁8b,8c間の寸法H2は、前記本体1における左右両側の側板4、4の外面間の寸法H3より若干大きく形成され、排出口2aと対向する側の側壁8dにおける切欠き部9の高さ位置は前記排出口2aを有する樋12の下端より若干低いように設定されている(図2及び図4参照)。
【0017】
前記排出口2aから流出する排出液を前記切粉受け板7上に案内するための第1実施形態の案内部材は図3に示すように左右一対の案内板13、13からなる。そして、左側の案内板13における左側端には、上向きのフェンス部14を設ける右側の案内板13における右側端には、上向きのフェンス14を設ける。実施形態では各案内板13における平板(滑り板部13a)の一側を上向きに90度屈曲させてフェンス部14が一体的に形成されているものである。
【0018】
各案内板13の横幅寸法H4は前記一対の側壁8b,8c間の寸法H2の半分の長さよりH5だけ大きく設定されている。また、各案内板13における平板(滑り板部13a)の上端の略中央部には、前向き鉤型の屈曲形成された連結部としてのフック15が横幅寸法H6の長さで設けられている(図3参照)。さらに、各案内板13の平板(滑り板部13a)の中途部には、取り扱い及び運搬を容易にするためのコ字状の把手16が螺子17による連結等により突設されている。
【0019】
他方、前記樋12の先端面には、横断面コ字型の連結部材18がその垂直面を当接させた状態でボルト止め等により固設されている。この連結部材18における下水平片18aには、前記フック15の長さより長いH7の装着孔19が穿設されている(図1及び図4参照)。
【0020】
上記の構成により、切削液回収装置5を工作機械の本体1の後面に接近させるように移動し、切削液回収装置5の前側の側壁8dにおける切欠き部9が前記樋12の下方に位置するようにして停止固定させる。次いで、前記左右一対の案内板13のうち、まず片方、例えば右側の案内板13の上端のフック15を対応する位置(右側)の装着孔19に係合し、さらに右方向(排出口2aの幅方向)に移動(スライド)させて、右端のフェンス部14を右側の側壁8bの内面に当接させ、案内板13の平板(滑り板部13a)の下端を前記切粉受け板7上に当接させると、この案内板13における滑り板部13aが前記排出口2aから切粉受け板7に向けて下向きになる傾斜状に配設できる。次に、前記と同様にして、左側の案内板13のフック15を対応する位置(左側)の装着孔19に係合し、さらに左方向に移動(スライド)させて、左端のフェンス部14を左側の側壁8bの内面に当接させ、案内板13の平板(滑り板部13a)の下端を前記切粉受け板7上に当接させると、この案内板13における滑り板部13aが前記排出口2aから切粉受け板7に向けて下向きになる傾斜状に配設されたことになる(図4参照)。そして、前記左右の案内板13、13の傾斜面部としての滑り板部13a端部どうしが幅寸法H5にわたって重なるのである(図1参照)。
【0021】
工作機械を作動させ、図示しないワークの切削加工を実行すると、切粉を含む排出液が排出口2aから図4の矢印A方向に流れる。そのとき、左右一対の案内板13、13の滑り板部13a上を切粉受け板7に向けて排出液が流れ落ち、切粉受け板7上に切粉を受けて切削液は収容タンク6に収容され、ポンプ10を介して工作機械に供給される。
【0022】
その場合、前記一対の排出口2aは前記左右一対の案内板13、13のフェンス部14、14に近い位置にあるので、切粉受け板7上に堆積する切粉も前記フェンス部14に近い位置の滑り板部13aの下部に溜まることになる。切粉の堆積した山が成長しても、前記フェンス部14が側壁8b(8c)と当接しているので、排出液及び切粉が案内板13の裏面側に回り込むのを防止できる。従って、この案内板13の裏面に切粉が堆積することも防止でき、排出液や切粉が高さの低い切欠き部9(側壁8d)から溢れて切削液回収装置5の外部に零れることがないのである。また、左右の案内板13、13の傾斜面部としての滑り板部13a部も幅寸法H5の範囲で重複しているから、この重複部からも排出液や切粉が案内板13の裏面に回り込むことを確実に防止できる。さらに、前記横断面コ字型の連結部材18における上水平片18bが前記フック15の上方を覆っているので、排出口2aから流出する排出液(切削液)及び切粉が前記フック15の箇所でせき止められたり、堆積することがなく、これによっても排出液(切削液)及び切粉が側壁から溢れて切削液回収装置5の外部に零れることを確実に防止できる。
【0023】
なお、堆積した切粉は、図2に示す傾斜状の掻出し用滑り台20を利用して外に除去させることができる。
【0024】
図5は、図1の実施形態の変形例であって、案内部材として3つの案内部材を排出液の排出方向と交差する方向に並列配置するものである。そして、左右両側端の案内板13、13は前記のものと同じく滑り板部13aの一側に上向きのフェンス部14が側壁8b(8c)と当接するように設けられ、中央の案内部材13′は上端に連結部としてのフック15を有する滑り板部13a′のみからなり、図5に示すように、滑り板部13a′の両側端が両側の案内板13、13における滑り板部13aと幅寸法H5の範囲で重複させて配置するものである。なお、この中央の案内部材13′を複数枚に分割するように構成しても良い。その他の構成は第1実施形態と同じであるので同じ符号を付して構成、作用の説明は省略する。なお、各案内部材の横幅寸法H4が第1実施形態のものより小さくなることは当然である。いずれにしても、これらの変形例でも第1実施形態と同じく、案内部材の着脱作業が至極容易であり、且つ案内部材の裏面に切粉が堆積することも防止でき、排出液や切粉が高さの低い切欠き部9(側壁8d)から溢れて切削液回収装置5の外部に零れることも防止できるのである。
【0025】
図6及び図7は、第2実施形態の案内部材としての案内板を示し、左右の案内板13、13の滑り板部13a部の上端を下向きに屈曲させた連結片21とし、この各連結片21には横長(寸法H7)の連結部としての装着孔22を穿設する。その場合、左側の案内板13における連結片21の装着孔22のうち左端部を大径の挿入孔22aとする。同様に、右側の案内板13における連結片21の装着孔22のうち右端部を大径の挿入孔22aとする。他方、前記樋12の先端の縦面には、頭付きの連結ボルト23を後向きに突設させる。その他の構成は第1実施形態と同じであるので、同じ部分には同じ符号を付して説明を省略する。
【0026】
この第2実施形態では、例えば、まず片方、例えば右側の案内板13の上端の連結片21を対応する位置(右側)の樋12の縦面に接近させて、連接ボルト23の頭を前記挿入孔22aに嵌め入れた後、装着孔22に沿って右方向にスライドさせると、右端のフェンス部14が右側の側壁8bの内面に当接し、案内板13の平板(滑り板部13a)の下端を前記切粉受け板7上に当接させると、この案内板13における滑り板部13aが前記排出口2aから切粉受け板7に向けて下向きになる傾斜状に配設できる。次に、前記と同様にして、左側の案内板13の上端の連結片21を対応する位置(左側)の樋12の縦面に接近させて、連接ボルト23の頭を前記挿入孔22aに嵌め入れた後、装着孔22に沿って左方向にスライドさせると、左端のフェンス部14が左側の側壁8bの内面に当接する。案内板13の平板(滑り板部13a)の下端を前記切粉受け板7上に当接させると、この案内板13における滑り板部13aが前記排出口2aから切粉受け板7に向けて下向きになる傾斜状に配設でき、且つ左右の滑り板部13a幅寸法H5にて重複するのである。なお各隣接片21を樋12の縦面に当接させておくことが好ましい。
【0027】
この実施形態でも、第1実施形態と同様に、切粉を含む排出液が排出口2aから図7の矢印A方向に流れると、連結片21の箇所で滞ることなく、左右一対の案内板13、13の滑り板部13a上を切粉受け板7に向けて排出液が円滑に流れ落ち、切粉は切粉受け板7上に堆積する。左右にフェンス部14が上向きに突出しているので、排出液及び切粉が案内板13の裏面側に回り込むのを防止できる。従って、この案内板13の裏面に切粉が堆積することも防止でき、高さの低い切欠き部9(側壁8d)から排出液や切粉が溢れて切削液回収装置5の外部に零れることがないのである。また、左右の案内板13、13の傾斜面部としての滑り板部13a部も幅寸法H5の範囲で重複しているから、この重複部からも排出液や切粉が案内板13の裏面に回り込むことを確実に防止できる。
【0028】
図8及び図9は、第3実施形態の案内部材としての案内板24を示し、該案内板24の滑り板部24aの上端を下向きに屈曲させて、下向きに脚部25を一体的に設ける。そして、脚部25を高さを切粉受け板7から樋12の底面までの高さより若干低く設定する。なお、脚部25の下端を横内向きに屈曲させて安定足部25aを設けても良い。また、滑り板部24aの横方向の長さ寸法H8は切削液回収装置5における左右側壁8b,8c間の寸法H2より若干短く設定する。前記滑り板部24aの左右側端部には、ゴム等の可撓性を有する板状の部材から成る上向きのフェンス26をビス等を介して固定する。
【0029】
この第3実施形態では、案内板24は前記脚部25の下端と滑り板部24aの下端とにより切粉受け板7に自立できるものである。工作機械の本体1の裏面側の樋部12に切削液回収装置5を接近するように移動させ、次いで、滑り板部24aの中途部に設けた把手16を持って、前記案内板24をその脚部25が樋12の縦面に当接するように配置すると、滑り板部24aの左右両側のフェンス部26、26の自由端縁の裏面側がフェンス部26自体の弾力にて左右両側の側壁8b,8cの内面に隙間の生じないように当接できる(図8参照)。従って、この実施形態でも、第1実施形態と同様に、切粉を含む排出液が排出口2aから図7の矢印A方向に流れると、案内板24の滑り板部24a上を切粉受け板7に向けて排出液が円滑に流れ落ち、切粉は切粉受け板7上に堆積する。左右にフェンス部26が上向きに湾曲して突出しているので、排出液及び切粉が案内板24の裏面側に回り込むのを防止できる。従って、この案内板24の裏面に切粉が堆積することも防止でき、高さの低い切欠き部9(側壁8d)から排出液や切粉が溢れて切削液回収装置5の外部に零れることがないのである。
【0030】
なお、脚部25と樋12の縦面との隙間を無くすように位置保持するために、図8に図示するように切粉受け板7上に1つまたは複数のストッパー片27を突設し、このストッパー片27に前記脚部25の下端または水平状の安定足部25aを当接させて移動不能にすることもできる。
【0031】
【発明の効果】
以上に詳述したように、請求項1に記載の発明の工作機械の切削液回収装置は、切削液と共に切粉を排出する排出口を備えた工作機械の本体に対して隣接して設けられ、且つ前記排出口からの排出液を回収するための工作機械の切削液回収装置であって、前記排出口から回収した切削液を収容する収容タンクと、前記収容タンクの上面であって前記排出口より下方に配置され、当該排出口から流出する排出液から切粉を分離する切粉受け板と、前記切粉受け板から跳ね返った排出液が外部に飛散するのを防止するために、切粉受け板の周囲に設けられ、且つ前記排出口が臨む側面に切欠き部を有する側壁と、前記排出口から流出する排出液を前記切粉受け板上に案内するための傾斜状の案内部材とを備え、該案内部材の上部には、前記排出口より下部の工作機械の本体に対して着脱可能に連結する連結部を備え、前記案内部材の下端を前記切欠き部から遠い側の前記切粉受け板に当接させて傾斜状に支持する一方、前記案内部材の両側端には、前記排出口からの排出液の流出方向と略平行な側壁の内面に当接し得る上向きのフェンス部を備えたものである。
【0032】
従って、前記フェンス部を切粉受け板の左右両側から前記排出口からの排出液の流出方向と略平行に立設する側壁の内面に当接させておけば、切粉受け板や案内部材の下部等に堆積する切粉に向かって流れ落ちる排出液が案内部材の裏面側に回り込むのを確実に防止でき、排出液に含まれる切粉も案内部材の裏面側に堆積しないから、高さの低い側壁から排出液や切粉が溢れて切削液回収装置の外部に零れることがないという効果を奏する。
【0033】
また、請求項1に記載の発明は、前記案内部材を複数枚の案内板にて構成し、各案内板の連結部は、前記排出口より下部の工作機械の本体に対して前記排出口の幅方向に略沿って移動可能に装着され、案内板の側縁における前記フェンス部が前記排出口からの排出液の流出方向と略平行な側壁の内面に当接し得るように構成されたものである。
【0034】
このように構成することにより、前記効果に加えて、2枚の案内板を前記排出口に接近させ、連結部を介して本体と連結した状態で排出口の幅方向に移動させるだけの簡単な操作で、前記フェンス部が前記排出口からの排出液の流出方向と略平行な側壁の内面に当接でき、案内板の側端と側壁内面との隙間を密接できるという効果を奏する。
【0035】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の工作機械の切削液回収装置において、前記フェンス部は可撓性を有する部材であって、前記案内部材に固着されているものであるから、請求項1に記載の発明による効果に加えて、案内板の移動量を厳格にしなくても、フェンス部自体の可撓性にて、当該フェンス部と側壁内面との密接を保持することができるという効果を奏する。
【0036】
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の工作機械の切削液回収装置において、工作機械の本体には、前記排出口が左右に適宜隔てて複数設けられており、前記案内部材を、前記排出口の箇所ごとに対応させて配置し、左右に隣接する案内部材の傾斜面部の一部が互いに重複するように配置されているものである。従って、請求項1または2に記載の発明による効果に加えて、複数の排出口に対する複数の案内部材をその傾斜面部が互いに隙間のないように配置することが至極容易にできるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の斜視図である。
【図2】図1のII−II線矢視側断面図である。
【図3】第1実施形態の案内板の斜視図である。
【図4】案内板の装着部の要部一部切欠き拡大側面図である。
【図5】第1実施形態の変形例を示す斜視図である。
【図6】第2実施形態の斜視図である。
【図7】図6のVII−VII線矢視側断面図である。
【図8】第3実施形態の斜視図である。
【図9】図8のIX−IX線矢視図である。
【符号の説明】
1工作機械の本体
2排出路
2a排出口
5切削液回収装置
6収容タンク
8a〜8d側壁
9切欠き部
10ポンプ
11車輪
12樋
13、13′、24案内部材としての案内板
13a,13a′,24a平板(滑り板部)
14、26フェンス部
15フック
18連結部材
18a下水平片
19、22装着孔
23連結ボルト
25脚部
27ストッパー片

Claims (3)

  1. 切削液と共に切粉を排出する排出口を備えた工作機械の本体に対して隣接して設けられ、且つ前記排出口からの排出液を回収するための工作機械の切削液回収装置であって、
    前記排出口から回収した切削液を収容する収容タンクと、
    前記収容タンクの上面であって前記排出口より下方に配置され、当該排出口から流出する排出液から切粉を分離する切粉受け板と、
    前記切粉受け板から跳ね返った排出液が外部に飛散するのを防止するために、切粉受け板の周囲に設けられ、且つ前記排出口が臨む側面に切欠き部を有する側壁と、
    前記排出口から流出する排出液を前記切粉受け板上に案内するための傾斜状の案内部材とを備え、
    該案内部材の上部には、前記排出口より下部の工作機械の本体に対して着脱可能に連結する連結部を備え、前記案内部材の下端を前記切欠き部から遠い側の前記切粉受け板に当接させて傾斜状に支持する一方、
    前記案内部材の両側端には、前記排出口からの排出液の流出方向と略平行な側壁の内面に当接し得る上向きのフェンス部を備え、
    前記案内部材を複数枚の案内板にて構成し、各案内板の連結部は、前記排出口より下部の工作機械の本体に対して前記排出口の幅方向に略沿って移動可能に装着され、案内板の側縁における前記フェンス部が前記排出口からの排出液の流出方向と略平行な側壁の内面に当接し得るように構成されていることを特徴とする工作機械の切削液回収装置。
  2. 前記フェンス部は可撓性を有する部材であって、前記案内部材に固着されていることを特徴とする請求項1に記載の工作機械の切削液回収装置。
  3. 工作機械の本体には、前記排出口が左右に適宜隔てて複数設けられており、前記案内部材を、前記排出口の箇所ごとに対応させて配置し、左右に隣接する案内部材の傾斜面部の一部が互いに重複するように配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の工作機械の切削液回収装置。
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