JP4360000B2 - 演奏データ及び楽譜データの処理装置、方法及び記録媒体 - Google Patents

演奏データ及び楽譜データの処理装置、方法及び記録媒体 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、演奏データと楽譜データのずれを分析、評価したり、演奏データ及び楽譜データに含まれる各音情報の対応付けを行うのに好適な演奏データ及び楽譜データの処理装置、方法及び記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、例えば、特開平5−27670号公報に示されるように、演奏データと楽譜データとの間の一致/不一致を評価する技術が知られている。この例では、演奏データ及び楽譜データの双方における所定個(例えば、10個)の音高データを比較し、一致率が所定比率(例えば、80%)以上なら一致と判断し、そうでなければ不一致と判断している。
【0003】
このように、従来は、単純に音高一致を判断しているだけなので、時間方向のずれがわからない。また、1音ごとの対応付けはなされていないので、演奏中の音が楽譜上ではどの音なのかが正確にわからない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、このような従来技術の欠点に鑑み、演奏データと楽譜データのずれを分析、評価することが可能であり、演奏データ側に多少のミスタッチやタイミングずれがあってもマッチングをとることができ、また、両データ間で1音毎に正確に対応付けを行うことができる演奏データ及び楽譜データの処理装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明の第1の特徴に従うと、楽譜データ(MD)を取得する楽譜データ取得手段(MS)と、演奏データ(PD)を取得する演奏データ取得手段(PS)と、楽譜データ取得手段(MS)により取得された楽譜データ(MD)について、時間軸及び音高軸から成る二次元空間のメッシュポイント上に音情報(楽譜データMD中の音符を表わす情報)を展開した楽譜分布データ(テンプレートTP)を作成する楽譜分布データ作成手段(TM)であって、該楽譜分布データ(TP)は、当該楽譜データ(MD)に対応する本来のメッシュポイントに所定の重み(「1.0」)が付与され、本来のメッシュポイントの周辺にあるメッシュポイントに、時間軸方向及び音高軸方向毎の必要なずれ許容度に応じた所定の重み(時間軸方向:「0.7」,「0.3」、音高軸方向:「0.3」)が付与されたものである(「ボカシ」処理:段落[0034]、図3)楽譜分布データ作成手段(TM)と、演奏データ取得手段(PS)により取得された演奏データ(PD)について、時間軸及び音高軸から成る二次元空間のメッシュポイント上に音情報(演奏データPD中のイベントを表わす情報)を展開した演奏分布データ(イベントマップIM)を作成する演奏分布データ作成手段(MM)であって、該演奏分布データ(IM)は、当該演奏データ(PD)に対応する本来のメッシュポイントにのみ所定の重み(「1.0」)が付与されたものである(段落[0036]、図4)演奏分布データ作成手段(MM)と、演奏分布データ作成手段(MM)により作成された演奏分布データ(IM)に対して楽譜分布データ作成手段(TM)により作成された楽譜分布データ(TP)を時間軸方向にずらした複数の位置において、両分布データ(IM,TP)間で各メッシュポイント毎にマッチングを演算するマッチング処理手段(MP)と、マッチング処理手段(MP)によるマッチング演算の結果(MR)に基づいて、両分布データ(IM,TP)が最もよくマッチングする位置(Xme)を求めるマッチング位置決定手段(ED)と、マッチング位置決定手段(ED)により求められた位置(Xme)を演奏データ(PD)及び楽譜データ(MD)間のずれ(オフセットOS)として出力するデータ出力手段(OD)とを具備する演奏データ及び楽譜データの処理装置〔請求項1〕、並びに、 楽譜データ取得手段によって、楽譜データ(MD)を取得する楽譜データ取得ステップ(MS)と、演奏データ取得手段によって、演奏データ(PD)を取得する演奏データ取得ステップ(PS)と、楽譜分布データ作成手段によって、楽譜データ取得ステップ(MS)で取得された楽譜データ(MD)について、時間軸及び音高軸から成る二次元空間のメッシュポイント上に音情報(楽譜データMD中の音符を表わす情報)を展開した楽譜分布データ(テンプレートTP)を作成する楽譜分布データ作成ステップ(TM)であって、該楽譜分布データ(TP)は、当該楽譜データ(MD)に対応する本来のメッシュポイントに所定の重み(「1.0」)が付与され、本来のメッシュポイントの周辺にあるメッシュポイントに、時間軸方向及び音高軸方向毎の必要なずれ許容度に応じた所定の重み(時間軸方向:「0.7」,「0.3」、音高軸方向:「0.3」)が付与されたものである(「ボカシ」処理:段落[0034]、図3)楽譜分布データ作成ステップ(TM)と、演奏分布データ作成手段によって、演奏データ取得ステップ(PS)で取得された演奏データ(PD)について、時間軸及び音高軸から成る二次元空間のメッシュポイント上に音情報(演奏データPD中のイベントを表わす情報)を展開した演奏分布データ(イベントマップIM)を作成する演奏分布データ作成ステップ(MM)であって、該演奏分布データ(IM)は、当該演奏データ(PD)に対応する本来のメッシュポイントにのみ所定の重み(「1.0」)が付与されたものである(段落[0036]、図4)演奏分布データ作成ステップ(MM)と、マッチング処理手段によって、演奏分布データ作成ステップ(MM)で作成された演奏分布データ(IM)に対して楽譜分布データ作成ステップ(TM)で作成された楽譜分布データ(TP)を時間軸方向にずらした複数の位置において、両分布データ(IM,TP)間で各メッシュポイント毎にマッチングを演算するマッチング処理ステップ(MP)と、マッチング位置決定手段によって、マッチング処理ステップ(MP)におけるマッチング演算の結果(MR)に基づいて、両分布データ(IM,TP)が最もよくマッチングする位置(Xme)を求めるマッチング位置決定ステップ(ED)と、データ出力手段によって、マッチング位置決定ステップ(ED)で求められた位置(Xme)を演奏データ(PD)及び楽譜データ(MD)間のずれ(オフセットOS)として出力するデータ出力ステップ(OD)とを備える演奏データ及び楽譜データの処理方法〔請求項4〕が提供される。なお、括弧書きは、理解の便のために付記した実施例の記号や用語等であり、以下においても同様である。
【0006】
また、この特徴に従い、楽譜データ(MD)を取得する楽譜データ取得ステップ(MS)と、演奏データ(PD)を取得する演奏データ取得ステップ(PS)と、楽譜データ取得ステップ(MS)で取得された楽譜データ(MD)について、時間軸及び音高軸から成る二次元空間のメッシュポイント上に音情報(楽譜データMD中の音符を表わす情報)を展開した楽譜分布データ(テンプレートTP)を作成する楽譜分布データ作成ステップ(TM)であって、該楽譜分布データ(TP)は、当該楽譜データ(MD)に対応する本来のメッシュポイントに所定の重み(「1.0」)が付与され、本来のメッシュポイントの周辺にあるメッシュポイントに、時間軸方向及び音高軸方向毎の必要なずれ許容度に応じた所定の重み(時間軸方向:「0.7」,「0.3」、音高軸方向:「0.3」)が付与されたものである(「ボカシ」処理:段落[0034]、図3)楽譜分布データ作成ステップ(TM)と、演奏データ取得ステップ(PS)で取得された演奏データ(PD)について、時間軸及び音高軸から成る二次元空間のメッシュポイント上に音情報(演奏データPD中のイベントを表わす情報)を展開した演奏分布データ(イベントマップIM)を作成する演奏分布データ作成ステップ(MM)であって、該演奏分布データ(IM)は、当該演奏データ(PD)に対応する本来のメッシュポイントにのみ所定の重み(「1.0」)が付与されたものである(段落[0036]、図4)演奏分布データ作成ステップ(MM)と、演奏分布データ作成ステップ(MM)で作成された演奏分布データ(IM)に対して楽譜分布データ作成ステップ(TM)で作成された楽譜分布データ(TP)を時間軸方向にずらした複数の位置において、両分布データ(IM,TP)間で各メッシュポイント毎にマッチングを演算するマッチング処理ステップ(MP)と、マッチング処理ステップ(MP)におけるマッチング演算の結果(MR)に基づいて、両分布データ(IM,TP)が最もよくマッチングする位置(Xme)を求めるマッチング位置決定ステップ(ED)と、マッチング位置決定ステップ(ED)で求められた位置(Xme)を演奏データ(PD)及び楽譜データ(MD)間のずれ(オフセットOS)として出力するデータ出力ステップ(OD)とから成る手順をコンピュータに実行させるプログラムを記録している演奏データ及び楽譜データの処理のための記録媒体〔請求項7〕が提供される。
【0007】
この発明の第2の特徴に従うと、楽譜データ(MD)を取得する楽譜データ取得手段(MS)と、演奏データ(PD)を取得する演奏データ取得手段(PS)と、楽譜データ取得手段(MS)により取得された楽譜データ(MD)について、時間軸及び音高軸から成る二次元空間のメッシュポイント上に音情報(楽譜データMD中の音符を表わす情報)を展開した楽譜分布データ(テンプレートTP)を作成する楽譜分布データ作成手段(TM)であって、該楽譜分布データ(TP)は、当該楽譜データ(MD)に対応する本来のメッシュポイントに所定の重み(「1.0」)が付与され、本来のメッシュポイントの周辺にあるメッシュポイントに、時間軸方向及び音高軸方向毎の必要なずれ許容度に応じた所定の重み(時間軸方向:「0.7」,「0.3」、音高軸方向:「0.3」)が付与されたものである(「ボカシ」処理:段落[0034]、図3)楽譜分布データ作成手段(TM)と、演奏データ取得手段(PS)により取得された演奏データ(PD)について、時間軸及び音高軸から成る二次元空間のメッシュポイント上に音情報(演奏データPD中のイベントを表わす情報)を展開した演奏分布データ(イベントマップIM)を作成する演奏分布データ作成手段(MM)であって、該演奏分布データ(IM)は、当該演奏データ(PD)に対応する本来のメッシュポイントにのみ所定の重み(「1.0」)が付与されたものである(段落[0036]、図4)演奏分布データ作成手段(MM)と、演奏分布データ作成手段(MM)により作成された演奏分布データ(IM)に対して楽譜分布データ作成手段(TM)により作成された楽譜分布データ(TP)を時間軸方向にずらした複数の位置において、両分布データ(IM,TP)間で各メッシュポイント毎にマッチングを演算するマッチング処理手段(MP)と、マッチング処理手段(MP)によるマッチング演算の結果(MR)に基づいて、両分布データ(IM,TP)が最もよくマッチングする位置(Xme)を求めるマッチング位置決定手段(ED)と、マッチング位置決定手段(ED)により求められた位置(Xme)から得られる演奏データ(PD)及び楽譜データ(MD)間のずれ(オフセットOS)に基づいて演奏データ(PD)と楽譜データ(MD)との対応付けを行う対応付け手段(LD;「個別リンクの決定」処理:段落[0045]〜[0049]、図9)とを具備する演奏データ及び楽譜データの処理装置〔請求項2〕、並びに、楽譜データ取得手段によって、楽譜データ(MD)を取得する楽譜データ取得ステップ(MS)と、演奏データ取得手段によって、演奏データ(PD)を取得する演奏データ取得ステップ(PS)と、楽譜分布データ作成手段によって、楽譜データ取得ステップ(MS)で取得された楽譜データ(MD)について、時間軸及び音高軸から成る二次元空間のメッシュポイント上に音情報(楽譜データMD中の音符を表わす情報)を展開した楽譜分布データ(テンプレートTP)を作成する楽譜分布データ作成ステップ(TM)であって、該楽譜分布データ(TP)は、当該楽譜データ(MD)に対応する本来のメッシュポイントに所定の重み(「1.0」)が付与され、本来のメッシュポイントの周辺にあるメッシュポイントに、時間軸方向及び音高軸方向毎の必要なずれ許容度に応じた所定の重み(時間軸方向:「0.7」,「0.3」、音高軸方向:「0.3」)が付与されたものである(「ボカシ」処理:段落[0034]、図3)楽譜分布データ作成ステップ(TM)と、演奏分布データ作成手段によって、演奏データ取得ステップ(PS)で取得された演奏データ(PD)について、時間軸及び音高軸から成る二次元空間のメッシュポイント上に音情報(演奏データPD中のイベントを表わす情報)を展開した演奏分布データ(イベントマップIM)を作成する演奏分布データ作成ステップ(MM)であって、該演奏分布データ(IM)は、当該演奏データ(PD)に対応する本来のメッシュポイントにのみ所定の重み(「1.0」)が付与されたものである(段落[0036]、図4)演奏分布データ作成ステップ(MM)と、マッチング処理手段によって、演奏分布データ作成ステップ(MM)で作成された演奏分布データ(IM)に対して楽譜分布データ作成ステップ(TM)で作成された楽譜分布データ(TP)を時間軸方向にずらした複数の位置において、両分布データ(IM,TP)間で各メッシュポイント毎にマッチングを演算するマッチング処理ステップ(MP)と、マッチング位置決定手段によって、マッチング処理ステップ(MP)におけるマッチング演算の結果(MR)に基づいて、両分布データ(IM,TP)が最もよくマッチングする位置(Xme)を求めるマッチング位置決定ステップ(ED)と、対応付け手段によって、マッチング位置決定ステップ(ED)で求められた位置(Xme)から得られる演奏データ(PD)及び楽譜データ(MD)間のずれ(オフセットOS)に基づいて演奏データ(PD)と楽譜データ(MD)との対応付けを行う対応付けステップ(LD;「個別リンクの決定」処理:段落[0045]〜[0049]、図9)とを備える演奏データ及び楽譜データの処理方法〔請求項5〕が提供される。
【0008】
また、この特徴に従い、楽譜データ(MD)を取得する楽譜データ取得ステップ(MS)と、演奏データ(PD)を取得する演奏データ取得ステップ(PS)と、楽譜データ取得ステップ(MS)で取得された楽譜データ(MD)について、時間軸及び音高軸から成る二次元空間のメッシュポイント上に音情報(楽譜データMD中の音符を表わす情報)を展開した楽譜分布データ(テンプレートTP)を作成する楽譜分布データ作成ステップ(TM)であって、該楽譜分布データ(TP)は、当該楽譜データ(MD)に対応する本来のメッシュポイントに所定の重み(「1.0」)が付与され、本来のメッシュポイントの周辺にあるメッシュポイントに、時間軸方向及び音高軸方向毎の必要なずれ許容度に応じた所定の重み(時間軸方向:「0.7」,「0.3」、音高軸方向:「0.3」)が付与されたものである(「ボカシ」処理:段落[0034]、図3)楽譜分布データ作成ステップ(TM)と、演奏データ取得ステップ(PS)で取得された演奏データ(PD)について、時間軸及び音高軸から成る二次元空間のメッシュポイント上に音情報(演奏データPD中のイベントを表わす情報)を展開した演奏分布データ(イベントマップIM)を作成する演奏分布データ作成ステップ(MM)であって、該演奏分布データ(IM)は、当該演奏データ(PD)に対応する本来のメッシュポイントにのみ所定の重み(「1.0」)が付与されたものである(段落[0036]、図4)演奏分布データ作成ステップ(MM)と、演奏分布データ作成ステップ(MM)で作成された演奏分布データ(IM)に対して楽譜分布データ作成ステップ(TM)で作成された楽譜分布データ(TP)を時間軸方向にずらした複数の位置において、両分布データ(IM,TP)間で各メッシュポイント毎にマッチングを演算するマッチング処理ステップ(MP)と、マッチング処理ステップ(MP)におけるマッチング演算の結果(MR)に基づいて、両分布データ(IM,TP)が最もよくマッチングする位置(Xme)を求めるマッチング位置決定ステップ(ED)と、マッチング位置決定ステップ(ED)で求められた位置(Xme)から得られる演奏データ(PD)及び楽譜データ(MD)間のずれ(オフセットOS)に基づいて演奏データ(PD)と楽譜データ(MD)との対応付けを行う対応付けステップ(LD;「個別リンクの決定」処理:段落[0045]〜[0049]、図9)とから成る手順をコンピュータに実行させるプログラムを記録している演奏データ及び楽譜データの処理のための記録媒体〔請求項8〕が提供される。
【0009】
この発明の第3の特徴に従うと、演奏データ及び楽譜データの処理装置において、マッチング処理手段(MP)は、楽譜データ(MD)中から繰返し記号の存在を検出する手段と、繰返し記号の存在を検出したとき、繰返しを反映した第1楽譜分布データ及び繰返しを省略した第2楽譜分布データを楽譜分布データ(TP)として供給する手段と、第1及び第2楽譜分布データに対する演奏分布データ(IM)のマッチング演算の結果に基づいて、演奏データ(PD)が繰返し記号を反映させているか否かを判定する手段とを備える(「繰返省略の判定」処理:段落[0050]〜[0053]、図10)〔請求項3〕ように構成され、また、演奏データ及び楽譜データの処理方法において、マッチング処理ステップ(MP)は、楽譜データ(MD)中から繰返し記号の存在を検出するステップと、繰返し記号の存在を検出したとき、繰返しを反映した第1楽譜分布データ及び繰返しを省略した第2楽譜分布データを楽譜分布データ(TP)として供給するステップと、第1及び第2楽譜分布データに対する演奏分布データ(IM)のマッチング演算の結果に基づいて、演奏データ(PD)が繰返し記号を反映させているか否かを判定するステップとを含む〔請求項6〕ように構成される。
【0010】
〔発明の作用〕
この発明の第1の特徴によれば(請求項1,4,7)、楽譜データ(MD)について、時間軸及び音高軸から成る二次元空間のメッシュポイント上で音情報(楽譜データMD中の音符を表わす情報)を展開して音情報の時間及び音高位置を規定した楽譜分布データ(実施例では「テンプレートTP」と呼ぶ)が作成され(TM)、この楽譜分布データ(TP)は、当該楽譜データ(MD)に対応する本来のメッシュポイントに所定の重み(「1.0」)を付与し、本来のメッシュポイントの周辺にあるメッシュポイントに、時間軸方向及び音高軸方向毎の必要なずれ許容度に応じた所定の重み(時間軸方向:「0.7」,「0.3」、音高軸方向:「0.3」)を付与したものとする(「ボカシ」処理:段落[0034]、図3)。演奏データ(PD)についても、時間軸及び音高軸から成る二次元空間のメッシュポイント上に音情報(演奏データPD中のイベントを表わす情報)を展開して音情報の時間及び音高位置を規定した演奏分布データ(実施例では「イベントマップIM」と呼ぶ)が作成されるが(MM)、この演奏分布データ(IM)は、当該演奏データ(PD)に対応する本来のメッシュポイントにのみ所定の重み(「1.0」)を付与したものとする(段落[0036]、図4)。次いで、演奏分布データ(IM)に対して楽譜分布データ(TP)を時間軸方向にずらした複数の位置において、両分布データ(IM,TP)間でメッシュポイント毎にマッチングが演算される(MP)。そして、マッチング演算の結果(MR)に基づいて、両分布データ(IM,TP)が最もよくマッチングする位置(Xme)が求められ(ED)、求められた位置(Xme)から、演奏データ(PD)及び楽譜データ(MD)間のずれ(オフセットOS)が得られる(OD)。
このように、この発明によると、楽譜データと演奏データのそれぞれについて、時間軸及び音高軸からなる二次元空間のメッシュポイント上に音情報の位置を規定した楽譜分布データ及び演奏分布データを作成し、演奏分布データに対して楽譜分布データを時間軸方向にずらした複数の位置において二次元空間のメッシュポイント毎に両分布データのマッチングを演算し、ずらした位置の中で最もよくマッチする位置を求め、最もよくマッチする位置を演奏データと楽譜データのずれ(オフセット)とするようにしていることで、微妙に「ノリ」や表情が付けられた演奏データと表示に適した標準的な楽譜データとの間のずれを、効果的に分析、評価することが可能となる。
この発明によると、さらに、楽譜分布データについては、二次元空間上での楽譜データ位置に「ボカシ」と呼ぶ処理を施し、楽譜データ本来のメッシュポイントだけでなくその周辺のメッシュポイントまでも考慮して、本来のメッシュポイントに所定の重みを付与すると共に、周辺のメッシュポイントには、時間軸方向及び音高軸方向毎の必要なずれ許容度に応じた所定の重みを付与し、演奏分布データについては、演奏データ本来のメッシュポイントにのみ所定の重みを付与することで、演奏データ側において多少のミスタッチやタイミングずれがあっても、楽譜データとのマッチングをとることができる。つまり、楽譜分布データの周辺メッシュポイントについてのみ、許容し得るタイミングずれに応じて時間軸方向に所望の重みを付与して時間軸方向に「ボカシ」をとることにより、演奏の微妙なタイミングずれに対応することができ、許容し得るミスタッチに応じて音高軸方向に所望の重みを付与して音高軸方向に「ボカシ」をとることにより、ミスタッチによる音高ずれに対応することができる。また、この重み付け値の設定には、さらに、各分布データにおける各軸方向の最小分解能が考慮される。
【0011】
この発明の第2の特徴によれば(請求項2,5,8)、この発明の第1の特徴による構成に加えて、さらに、両分布データ(IM,TP)が最もよくマッチングする位置(Xme)から得られる演奏データ(PD)及び楽譜データ(MD)間のずれ(オフセットOS)に基づいて、演奏データ(PD)と楽譜データ(MD)との対応付けが行われる(LD;「個別リンクの決定」処理:段落[0045]〜[0049]、図9)。従って、この発明によると、上述した第1の特徴による諸効果に加えて、さらに、演奏データと楽譜データのずれ(オフセット量又はオフセット)に基づいて、演奏データと楽譜データの間で各データの対応付け(リンク)をするようにしていることで、1音ごとの対応付けを正確に行うことができ、例えば、演奏中の音が楽譜上ではどの音なのかを把握することができる。
【0012】
この発明の第3の特徴によれば(請求項3,6)、発明の第1或いは第2の特徴による構成に加えて、さらに、マッチング演算の際に(MP)、楽譜データ(MD)中から繰返し記号の存在を検出し、繰返し記号の存在を検出したときは、繰返しを反映した第1楽譜分布データ及び繰返しを省略した第2楽譜分布データ(例えば、実施例の小節「O」,「G」に対応するテンプレート)を楽譜分布データ(TP)として供給し、第1及び第2楽譜分布データに対する演奏分布データ(IM)のマッチング演算の結果に基づいて、演奏データ(PD)が繰返し記号を反映させているか否かを判定する(「繰返省略の判定」処理:段落[0050]〜[0053]、図10)。従って、この発明によると、上述した第1或いは第2の特徴による諸効果に加えて、さらに、楽譜データ中の繰返し記号の検出に応じて用意された2つの楽譜分布データ(第1及び第2楽譜分布データ)と演奏分布データとのマッチング処理結果に基づいて、演奏データが楽譜データ中の繰返し記号を反映させているか否かを判定することで、楽譜記号が省略された演奏データであっても、演奏データ及び楽譜データ間のずれの分析、評価が可能となり、また、1音ごとの対応付けが可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ、この発明の好適な実施例を詳述する。なお、以下の実施例は単なる一例であって、この発明の精神を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0014】
〔ハードウエア構成〕
図1には、この発明の一実施例による演奏データ及び楽譜データの処理装置のハードウエア構成のブロック図が示されている。この例では、システムは、中央処理装置(CPU)1、読出専用メモリ(ROM)2、ランダムアクセスメモリ(RAM)3、第1及び第2の検出回路4,5、表示回路6、音源回路7、効果回路8、外部記憶装置9等を備え、これらの装置1〜9は、バス10を介して互いに接続されており、演奏データ及び楽譜データの処理のためのデータ処理システムを構成している。
【0015】
システム全体を制御するCPU1は、テンポクロックや割込みクロックの発生等に利用されるタイマ11を備え、所定のプログラムに従って種々の制御を行い、特に、後述する演奏データ及び楽譜データの処理の機能を中枢的に遂行する。ROM2には、このシステムを制御するための所定の制御プログラムが記憶されており、これらの制御プログラムには、基本的な演奏情報処理と共に、この発明による演奏データ及び楽譜データの処理に関する各種処理プログラムや各種テーブル、各種データを含ませることができる。RAM3は、これらの処理に際して必要なデータやパラメータを記憶し、また、各種レジスタやフラグ、処理中の各種データ等を一時記憶するためのワーク領域として用いられる。
【0016】
第1の検出回路4は鍵盤等の演奏操作子を備えた演奏操作装置12に接続され、第2の検出回路5に接続される操作スイッチ装置13は、各種モード・パラメータ・操作の設定を行うための種々の操作子を備える。これらの操作子は、演奏データ及び楽譜データの処理のためのモード指定ボタン、各種データ選択/指定用スイッチ等、操作パネル上に設けられた種々のスイッチや、マウス等のポインチングデバイスを含み、「パネル操作子」と総称される。表示回路6はディスプレイ14や各種インジケータを備えており、このディスプレイ14やインジケータは、スイッチ装置13の操作パネル上の各種操作子に並置することができ、ディスプレイ上にはポインチングデバイス等の操作子で操作可能なボタンを表示することもできる。また、DSP等で構成される効果回路8に接続されるサウンドシステム15は、音源回路7及び効果回路8と共に楽音出力部を構成する。
【0017】
外部記憶装置9は、ハードディスクドライブ(HDD)、コンパクトディスク・リード・オンリィ・メモリ(CD−ROM)ドライブ、フロッピィディスクドライブ(FDD)、光磁気(MO)ディスクドライブ、ディジタル多目的ディスク(DVD)ドライブ等の記憶装置から成り、各種制御プログラムや各種データを記憶することができる。従って、演奏データ及び楽譜データの処理に必要なプログラムや各種データ(演奏データ、楽譜データ、重みテーブル、等々)は、ROM2を利用するだけでなく、外部記憶装置9からRAM3内に読み込むことができ、必要に応じて、処理結果(オフセットデータ、リンク情報、等々)を外部記憶装置9に記録しておくこともできる。
【0018】
この例では、バス10にMIDIインターフェイス(I/F)16が接続され、システムは他のMIDI機器17と通信することができる。さらに、バス10には通信インターフェイス18も接続され、通信ネットワーク19を介してサーバコンピュータ20から制御プログラムや各種データを外部記憶装置9にストアすることもできる。
【0019】
〔システム機能の概略〕
図2は、この発明の一実施例による演奏データ及び楽譜データの処理のためのデータ処理システムの機能を概略的に示す機能ブロック図である。この処理システムでは、端的にいうと、図2に示すように、演奏データPD及び楽譜データMDについて、時間軸及び音高軸から成る二次元空間上に音情報を展開したイベントマップIM及びテンプレートTPが夫々作成され(MM,TM)、両者間には、時間軸方向にずらした複数の位置でマッチング演算がなされ(MP)、この演算結果MRに基づいて、両者が最もよくマッチングする位置Xmeが求められる(ED)。この位置Xmeに基づいて、演奏データ及び楽譜データ間のずれ(オフセット)OSが出力され(OD)、また、演奏データと楽譜データとの対応付け(リンク)を行う(LD)。なお、イベントマップIM及びテンプレートTPの少なくとも一方には「ボカシ」処理が施され、マッチング演算処理を容易にする。以下、このデータ処理システムの個々のブロック毎に機能を説明しよう。
【0020】
楽譜データ供給ブロックMSは、楽譜データMDをテンプレート作成ブロックTMに供給する。ここで、楽譜データMDは、楽譜表示に用いられるデータであり、タイミングの揺らぎなどがない正確なデータである。楽譜データMDのデータ形式は、種々のものを採用することができるが、一例を挙げると、「音符種類+音高(或いは休符種類)」を時系列に並べたものがある。楽譜データMDは、また、複数の楽器パートに対応した複数トラックのデータから成る。なお、楽譜データMDは、通常、外部記憶装置9、或いは、ROM2やRAM3に記憶されているが、インターフェイス16,18を介して外部MIDI機器17やサーバコンピュータ20から受信してもよい。或いは、パネル操作子13の操作により楽譜データMDを入力してもよい。
【0021】
テンプレート作成ブロックTMにおいては、楽譜データMDに基づいて、その各パート毎、各区間(「区間」の単位は、扱い易さの点で、例えば、1小節とされるが、これに限らず、数拍分や数小節等に必要に応じて適宜設定し得る。)毎に、時間とピッチ(音高)の二次元空間上で音符の存在位置を規定した所定時間長(例えば、1小節に相当する時間長)のテンプレートTPが、1曲分、作成される。楽譜データMDは、時間とピッチ(音高)が正確なデータであるが、後述するように、演奏データとのずれ量を考慮して、音符本来の「時間−ピッチ」ポイントだけでなく、「ボカシ」と呼ばれる処理を施して音符ポイントの周辺をも考慮したテンプレートTPを作成するのが好ましい。なお、テンプレートTPの最小分解能については、時間軸方向に単位時間としてN分音符〔例えば、64分音符(N=64)〕長をとり、音高軸方向には単位音高として、例えば、半音をとる(全音高は、例えば、128半音)。
【0022】
一方、演奏データ供給ブロックPSは、演奏データPDをイベントマップ作成ブロックMMに供給する。ここで、演奏データPDは、楽譜データMDに対応したデータであり、楽音発生に用いられ、タイミングの揺らぎ(例えば、演奏者の癖や表情等)やミスタッチによる音高ずれが含まれている。従って、演奏データPDは楽譜データとは完全には一致しない。これは、この発明によるマッチング処理が必要となる所以でもある。
【0023】
ここで、演奏データPDは、種々のデータ形式を採用することができるが、一例として、「イベント(オン/オフ+音高)+イベント発生タイミング」を時系列に並べたものを挙げることができる。また、演奏データPDは、複数の楽器パートに対応した複数トラックのデータからなる。なお、演奏データPDは、楽譜データMDと同様に、外部記憶装置9、或いは、ROM2やRAM3に記憶されているが、インターフェイス16,18を介して外部MIDI機器17やサーバコンピュータ20から受信してもよい。この場合、楽譜データと演奏データをセットにして供給してもよいし、別々に供給してもよい。また、演奏操作子12やパネル操作子13を操作することにより演奏データPDを入力してもよい。
【0024】
イベントマップ作成ブロックMMにおいては、演奏データPDに基づいて、時間とピッチ(音高)の二次元空間上でイベントの存在位置を規定したイベントマップIMを作成する。この実施例では、イベントマップIMにはテンプレートTPのように「ボカシ」は付与せず、イベントが存在する「時間−ピッチ」位置に1点を付与するのみとする(もちろん、「ボカシ」を付与してもよい)。また、作成されるイベントマップIMは、テンプレートのように所定長のものとせず、1曲を通して連続したものとするのが好ましく、これを全トラック分作成する。なお、イベントマップIMの分解能はテンプレートTPのものと同等とする。
【0025】
ブロックTM,MMで夫々作成されたテンプレートTP及びイベントマップIMは、マッチング処理ブロックMPに手渡され、このブロックでは、各トラックのイベントマップIMに対して、これに対応するパートのテンプレートTPを順次重ね合わせてマッチング処理を行う。各マッチング処理では、イベントマップIMに対して、テンプレートTPの時間位置xを、基準点X0から、時間方向に単位音符長即ちN分音符(例えば、64分音符)分ずつ、順次ずらしながら移動してイベントマップIMとテンプレートTPとのマッチング演算を行い、各移動量毎にマッチング演算値Mxを算出し、演算値Mxが最も高くなるときの基準点X0からの移動量(オフセット量)Xmを求め、そのときのマッチング演算値Mxをマッチング評価値Mとし、この移動量(オフセット量)Xm及びマッチング評価値Mをマッチング処理結果MRとする。
【0026】
このマッチング処理の際、繰返し省略判定ブロックRJにて、楽譜データMD内で繰返し記号が使用されている場合は、繰返しを考慮した位置にも重ねて繰返し省略判定が行われ、その判定機能により繰返し記号が省略されたか否かが分かり、この繰返し省略の有無は、マッチングを取るためのテンプレートTPを決定するのに利用される。
【0027】
マッチング処理ブロックMPにおいて、楽譜データMDの第n区間(n=1〜全区間数)における各パートのテンプレートTPnにより、演奏データPDの各トラックに対してマッチング処理が行われると、次の有効パート決定ブロックEDでは、マッチング処理結果MR(Xm,M)を参照して、全トラックのうちマッチング評価値Mが最も高かったトラックの移動量Xmが、楽譜データMDの全トラックの移動量(オフセット量)Xmeとして採用され、当該トラック(最高評価値のトラック)に対応するパートが、複数パートのうち移動量決定に最も有効なパートに決定される。
【0028】
ブロックEDで決定された有効パートに対応するトラックの移動量(オフセット量)Xmeを基にして、次の第n+1期間(第n+1小節)のマッチング処理における基準時間位置X0を推定する。そして、推定された基準時間位置X0は、次の第n+1区間(次小節)におけるマッチング処理において、次のテンプレートTPn+1を単位音符長分ずつ移動させる場合の位置基準点として利用される。
【0029】
ブロックEDで有効パートとして決定されたトラックの移動量(オフセット量)Xmeは、また、オフセット決定ブロックODにおいて、当該第n区間(第n小節)のオフセットOSnを決定するのに用いられる。上述のようにして各区間(小節)のテンプレートTPにより順次マッチング処理及び有効パート決定処理が行われ、全テンプレートTPについてこれらの処理が終了すると、1曲の全期間について、有効パートとして決定されたトラックの各移動量(オフセット量)Xmeに基づいて、各区間(小節)のオフセットOSnが決定される。これらのオフセットOSnは、オフセットデータOSとして個別リンク決定ブロックLDに手渡される。
【0030】
個別リンク決定ブロックLDにおいては、ブロックODで決定された各区間(小節)のオフセットOSnに基づいて、楽譜データMDの各音符と、演奏データPDの各イベント(IV)とのリンク(LK)を決定する。すなわち、演奏データPDの各区間(小節)について、オフセットOSn分だけずらした時間位置に楽譜データMDを設定し、音符の位置に対応する同音高のイベントに対してリンクを順次設定する。そして、これを全トラックの全区間(小節)について行い、設定されたリンクは、楽譜データMD及び演奏データPDと関連付けられたリンク情報(LK)として外部記憶装置9等に格納される。
【0031】
〔テンプレート及びイベントマップの作成〕
この発明の一実施例においては、楽譜データからテンプレートを作成するに際し、テンプレートの「ピッチ(音高)−時間」平面における音符ポイントについて、その周辺をも考慮し「ボカシ」処理を施して、タイミングずれ(時間方向)やミスタッチ(音高方向)に対応するようにしている。図3は、この発明の一実施例によるテンプレートの作成処理の原理を説明するための図である。
【0032】
楽譜データMDは、図3左側に示される例では、楽器パート1〜4に対応した複数トラックのデータから成る。テンプレート作成ブロックTMでは、まず、各パート1〜4の楽譜データMDを、所定の時間区間毎に、例えば、小節毎に、区切り、各区間(小節)の音符データ(音符の音高及び種類並びに休符の種類)から、音符を時間とピッチ(音高)の二次元空間(「音高−時間」平面)上の位置に変換する。この場合、「音高−時間」平面上の音符位置は符頭を表わすものとするのが好ましい(簡便な処理内容となる)が、音符長に応じた位置を占めるように展開してもよい。
【0033】
これにより、各音符は、例えば、図示右上に黒塗りの音符ポイントとして示されるように、「音高−時間」平面のメッシュポイント上に展開される。例えば、この「音高−時間」平面の分解能は、縦軸(音高軸)が半音単位(全128音高)であり、横軸(時間軸)がN分音符(例えば、64分音符)長である。なお、図3は、原理を示すものであり、従って、或る楽譜データを忠実に展開したものではない。これは、以下のイベントマップIM等についても同様である。
【0034】
これらの音符には、さらに、各音符の正確な時間と音高の位置を表わす音符ポイントを中心として「ボカシ」処理を施し、図3の右下に斜線格子模様で示すように、方向毎の必要なずれ許容度に応じて、音符ポイント(黒塗り)周辺のメッシュポイントに所要の重みを付与し、これによって、テンプレートTPの作成を完了する。例えば、図3(右下)に示されるテンプレートTPの例では、重み“1.0”点が付与される音符ポイントに対して、時間方向には、隣接するメッシュポイントに“0.7”点を付与し、更に、その外側には“0.3”点を付与しており、音高方向の隣接メッシュポイントには“0.3”点を付与している。
【0035】
これに対して、図4は、この発明の一実施例によるイベントマップの作成処理を説明するための図である。イベントマップ作成ブロックMMでは、図4に示すように、楽譜データMDの各パート1〜4に対応する各トラック1〜4の演奏データPDにおけるイベントのノートナンバやタイミング情報等に基づいて、テンプレートTPと同等の分解能の「時間−音高」平面上にイベントの存在位置を展開し、各トラック1〜4毎に、1曲を通して連続したイベントマップIMを作成する。この場合も、テンプレートTPと同様に、「音高−時間」平面上のイベント位置はノートオンタイミングのようなイベント開始時点を表わすものとするのが好ましい(簡便な処理内容となる)が、イベントの長さに応じた位置を占めるように展開してもよい。
【0036】
また、図示の例では、イベントマップIMは、テンプレートTP側で「ボカシ」を付与しているので、イベントが存在する位置にだけ重み“1.0”点を付与する。なお、テンプレートTP側に「ボカシ」を付与せずイベントマップIMに「ボカシ」を付与してもよく、また、詳細なマッチング処理結果を得るために、テンプレートTP及びイベントマップIMの双方に「ボカシ」を付与してもよいことはもちろんであるが、少なくとも一方では「ボカシ」処理を施しておく必要がある。
【0037】
〔マッチング処理〕
この発明の一実施例においては、演奏データと楽譜データのそれぞれについて、時間軸及び音高軸からなる二次元空間上で音データの位置を規定したイベントマップ及びテンプレートを作成し、両者のマッチングをとり、両者の位置を時間方向にずらしながら最もよくマッチする位置を求めるようにしている。図5及び図6は、この発明の一実施例によるマッチング処理の原理を説明するための図である。マッチング処理ブロックMPでは、先ず、各トラック1〜4のイベントマップIMと第n区間のテンプレートTPnを、図5の下部に示されるように、重ね合わせ、イベントマップIMに対してテンプレートTPの位置を時間方向に最小分解能分のN分音符ずつずらした各時間位置xにおいて、順次、マッチング演算が行われる。ここで、テンプレートTPを重ねるイベントマップIM上の位置は、イベントに対応する区間位置(=同じ小節)とその前後の所定量(例えば、半小節前から1小節後まで)とする。
【0038】
マッチング演算処理では、先ず、重ね合わせられたイベントマップIMとテンプレートTPnとの間で対応する各メッシュポイント毎に、付与された重み情報(点数)の積を求めるAND演算を行い、AND演算で求められた積(AND演算値)ADを全メッシュポイントで加算して合計点数ΣADを求める。次いで、この合計点数ΣADに、重みテーブルを用いて、そのときの移動量に対応する重みwを乗算することによりマッチング演算値Mxが算出される。
【0039】
図5の上部には、この重みテーブルによる移動量重みwを表わす移動量(x)−重み(w)曲線の一例が示されており、この曲線は、時間基準位置X0(直前の第n−1区間(第n−1小節)の処理結果から予想される)で、最大重みWmを与えるように設定される。図示の状態は、テンプレートTPnを当該第n区間(第n小節)の基準位置X0から時間“−Xa”だけ移動させた状態であり、この時間位置x=X0−Xaでは、移動量重みwは“Wa”で与えられる。従って、このときのマッチング演算値Mxは、この時間位置x=X0−Xaでの合計点数ΣADに、重みWaを乗算することにより求められる。
【0040】
図6は、各メッシュポイント毎に計算されたAND演算結果ADの一例を示しており、例えば、高密度の斜め格子はAND演算値が高く、低密度のものはAND演算値が低く、また、空白はAND演算値が“0”であることを表わしている。ここで、二次元空間上でのデータの位置規定は、上述のように、「ボカシ」処理により本来の位置の周辺までも考慮したものとするようにしているので、演奏データPD側に多少のミスタッチやタイミングずれがあってもマッチングをとることができる。
【0041】
そして、算出されたマッチング演算値Mxのうち最も高い値Mを、そのときの基準位置X0からの移動量Xmと共に、マッチング処理結果MR(Xm,M)として出力する。なお、上述した移動量重みwを用いず、単に、合計点数ΣADをマッチング演算値Mxとしてもよい。
【0042】
有効パート決定ブロックEDでは、マッチング処理結果MR(Xm,M)を受け、各区間(小節)について、全トラック1〜4のうちマッチング評価値Mが最も高いトラックの移動量Xmを、全トラック1〜4の移動量(オフセット量)Xmeとして採用する。例えば、図7(上部)に示すように、第n−1区間(第n−1小節)について(ここでは、n≧2)各トラック1〜4毎にマッチング評価値M=3,5,9,2が求められた場合、これらの評価値のうち、最も高い値M=9を与えたトラック3に対応するパート3が、複数パート1〜4のうちで移動量決定に最も有効なパートとなり、このトラック3に対するテンプレートTPn−1の位置B0は、図7(下部)の破線で示すように、演奏データPD上での当該第n−1区間(第n−1小節)を決定する。
【0043】
マッチング処理ブロックMPでは、また、ブロックEDで採用されたトラックの移動量Xmeに基づいて、次の区間(次小節)における基準位置X0が推定され、この位置X0は、テンプレート位置B0を1区間(1小節)分シフトした次のテンプレートTPnの基準位置B1を与える。なお、最初の第1区間(第1小節)〔n=1〕の基準位置X0については、イベントマップIMの開始時点から各トラックに対応する各第1テンプレートTP1によりマッチング演算を行い、“0”以外のマッチング値(AND演算値AD、合計点数ΣAD又はマッチング評価値M)が初めて現われる時間位置Xs(図8参照)を、第1区間(第1小節)の基準位置X0とする。
【0044】
〔オフセットの決定〕
有効パート決定ブロックEDで区間(小節)毎に有効パートが決定されると、オフセット決定ブロックODでは、各区間(小節)について、有効パートとして決定されたトラックの移動量(オフセット量)Xmeにより当該区間(小節)のオフセットOSnが決定される。例えば、区間を小節とした場合、図8に示すように、1〜5小節目について有効パートの移動量(オフセット量)Xme1〜Xme5が得られると、これらの移動量に基づいて、全トラックの1〜5小節目の各々について、例えば、演奏データPDのデータ開始時点からのオフセットOS1〜OS6が得られる。この発明の一実施例においては、このように、最もよくマッチする位置を演奏データと楽譜データとの間にずれを与えるオフセットを得るようにしているので、演奏データと楽譜データのずれを分析、評価することが可能となる。
【0045】
〔個別リンクの決定〕
この発明の一実施例においては、さらに、上述したオフセットに基づいて演奏データと楽譜データの各データを対応付けることにより、両データの対応付けを1音毎に正確に行うことができ、例えば、演奏中の音が楽譜上ではどの音なのかを把握することができる。図9は、或る小節において個別リンクを決定する手法を説明するための図である。同図において、音符マークは楽譜データMDの各音符を示し、偏平な六角形は演奏データPDの各イベントを示し、それぞれ、左から順に「第1音符」〜「第4音符」及び「第1イベント」〜「第4イベント」と呼ぶものとする。
【0046】
さて、個別リンク決定ブロックLDにおいては、決定された各小節のオフセットOSnに基づいて、楽譜データMDの各音符と、演奏データPDの各イベントとの個々のリンクを決定する。このリンク決定にあたっては、先ず、図9(1)に示すように、演奏データPDの各区間(小節)について、オフセットOSn分だけずらした位置に楽譜データMDを設定し、次に、音符の位置に対応する同音高(ピッチ)のイベントを探索する。その結果、対応イベントを発見すると、図9(2)に示すように、当該音符と対応イベントとの間にリンクを暫定的に設定する。この場合、一方に他方のデータを識別するための情報、例えば、アドレスやデータの内容などを付与する。このような暫定的なリンク設定を全小節について行う(暫定リンクの仮決定)。
【0047】
暫定リンクの仮決定の際、例えば、図9(2)に示すように、1つのイベント(第4イベント)に対して複数の音符(第2及び第4音符)が対応してしまった場合は、対応している複数の音符のうちの先頭と最後の音符について、それぞれ次に近いイベントを探索する。探索された新たなイベントについて、同様に複数の音符が対応する事態が起きなければ、新たなイベントと先頭又は最後の音符との間にリンクを設定する。図9(2)の例では、図9(3)に示すように、複数音符のうちの先頭音符(第2音符)には、新たなイベント(第2イベント)が発見され、このイベントに他の音符が対応することがないので、このイベントとの間でリンクが設定される。
【0048】
これでもなお、1つのイベントに複数の音符が対応してしまう場合には、より近い音符を採用し、それ以外の音符はリンク無しとする。また、リンク無しとされた音符については、そのタイミングに近く(例えば、前後のリンク済イベントの間にあるもの)、且つ、音高が異なるリンク未設定のイベントを探し、該当するイベントがあれば、それらにリンクを設定する(ミスタツチ処理)。
【0049】
ブロックLDでは、このような処理を全トラックについて行い、楽譜データMDの音符と、対応する演奏データPDのイベントとの間に個別リンクを決定し、一方に他方のデータを識別するためのリンク情報(例えば、アドレスやデータの内容など)を付与する個別リンク処理を完了する。なお、リンクが設定されなかった、或いは、リンクは設定されたが音高が異なる等、本来の対応が取れていないイベント又は音符について、警告を出すようにするのがよく、また、リンクが設定されなかった理由などについても報知するのが更によい。この場合、例えば、「時間ずれが一定以上」、「対応する音高のイベントがないため、異なる音高のイベントとリンクした」等、事情に応じた端的な警告乃至報知文にすることが好ましい。
【0050】
〔繰返し省略の判定〕
楽譜データ内では繰返し記号が使用されていても、演奏データ側では、それに対応していない可能性もある。そこで、この発明の一実施例においては、マッチング処理に用いられるテンプレートを決定するのに、繰返し省略の判定を行い、各データの対応付けに基づいて、演奏データが、楽譜データ中の繰返し記号を反映させているか否かを判定するようにすることにより、楽譜記号が省略された演奏データであっても、1音ごとの対応付けを可能としている。図10は、この繰返し省略の判定手法を説明するための図である。
【0051】
繰返し省略判定ブロックRJにおいては、演奏データPD側で、楽譜データMD内の繰返し記号に対応していない場合をも想定し、楽譜データMD側の繰返し記号に対応する演奏データPDの位置については、繰返し記号を正しく反映させた区間(小節)のテンプレートと、繰返し記号を無視した場合の区間(小節)のテンプレートの双方についてマッチングをとり、よりマッチング評価値M(又は合計点数ΣAD)の高い方を採用する。このとき、両者の差が所定の閾値以下のときは、1回の判定では結論が出せないので、更に次の区間(小節)についても同様の処理を行い、両者の差が所定の閾値以上になった時点で、マッチング評価値M(又は合計点数ΣAD)の高い方うを採用する。このような判定処理により、繰り返し記号が省略されたか否かが分かる。ここで判定された繰返し省略の有無は、マッチング処理ブロックMPにおいてマッチングを取るテンプレートを決定するのに利用される。
【0052】
例えば、楽譜データMDに、繰返し記号として、図10の上部に示すように、2つのリピートマーク及び2つのカッコ“1”,“2”が用いられている場合は、各小節A,B,C,D,E,F,G,H,O,P,Q,Rは、A→B→C→D→E→「F」→「G」→H→A(I)→B(J)→C(K)→D(L)→E(M)→「F」(N)→「O」→P→Q→R→Rという順序で〔(I)〜(N)は、繰返しによる2度目の演奏であることを示す。〕演奏される。これに対して、演奏データ側でこのような繰返し記号が反映されているかのかいないのか不明であると、小節「F」〔又は「F」(N)〕から、小節「G」へ移行するのか小節「O」へ移行するのかを予測することができない。
【0053】
そこで、図10の下部に示すように、小節「F」〔又は「F」(N)〕の次の小節のマッチング処理に際しては、小節「G」に対応するテンプレートと、小節「O」に対応するテンプレートとを用意しておく。そして、例えば、第1のカッコ“1”を表わすデータを検出すると、両テンプレート(G,O)についてマッチングをとり、マッチング評価値M(又は合計点数ΣAD)の高い方を採用する。ここで、両者のマッチング処理による値(点数)の差が所定の閾値以下のときは、更に次の小節「H」,「P」についても、同じ処理を行い、両者の差が所定の閾値以上になった時点で、高い値(点数)の方を採用する。
【0054】
〔リンク済みデータ〕
図11は、この発明の一実施例におけるリンク設定された楽譜データ及び演奏データの一例を示す図である。この例では、楽譜データMDの音符情報(音符種類と音高)と、対応する演奏データPDのイベント情報(タイミングTMとイベントIV)の間に個別リンクが決定され、演奏データPD側に楽譜データMDのデータを識別するためのリンク情報LKが付与されている。このリンク情報LKは、例えば、対応する音符データが記憶されている楽譜データMD側のアドレスや、対応する音符の内容を示す情報(例えば、「何小節目の何番目の音符」、「何小節目の何拍目、音符種類は何、音高は何」、等々)である。しかしながら、このように、演奏データPD側にリンク情報LKを持つものに限らず、楽譜データMD側にリンク情報LKを持たせてもよい。或いは、楽譜データMD、演奏データPDとは独立に、リンク情報LKを持たせてもよい。
【0055】
〔リンク情報及びオフセットデータの活用例〕
この発明の一実施例では、上述のようにリンクが設定された演奏データ及び楽譜データや、楽譜データ及び演奏データの処理の際に得られるオフセットデータ乃至オフセット量情報を利用して、種々の有用なアプリケーションに活用することができる。図12及び図13は、リンク情報LKが設定された演奏データPD及び楽譜データMDを利用したリンク情報活用例1〜3を示し、図14は、オフセットデータOS乃至オフセット量情報Xmeの活用例を示す。
【0056】
図12のリンク情報活用例1においては、読出しステージS11にて、外部記憶装置9等に記憶されている演奏データPDを読み出し、楽音発生ステージS12にて楽音を発生させる。これに伴い、現在位置標準ステージS13では、読み出されたリンク情報LKに基づいて楽譜上の現在位置を求める。一方、楽譜表示ステージS14では、楽譜データMDを読み出してディスプレイ14上に楽譜を表示する際、ステージS13からの指示に応じて、求められた楽譜上の現在位置をディスプレイ14の楽譜画面に表示する。
【0057】
図13(1)のリンク情報活用例2においては、演奏データ編集ステージS21では演奏データPDを編集し、編集位置指示ステージS22ではリンク情報LKに基づき編集位置に対応する楽譜データ上の位置を求め、楽譜データ編集ステージS23にその位置を指示するように構成される。従って、ステージS21で演奏データPDを編集すると、その位置に対応する楽譜上の位置がステージS22からステージS23に指示され、ステージS23において、指示された位置に対応する楽譜データMDも、例えば、音高や音長の修正、削除等の編集が行われる。また、逆に、ステージS23で楽譜データMDを編集すると、その位置に対応する演奏データPD上の位置がステージS22からステージS21に指示され、対応する演奏データPDも編集される。
【0058】
図13(2)のリンク情報活用例3においては、読出しステージS31で読み出された楽譜データMDは、ミスタッチ位置表示ステージS32において、表示編集ステージS33で読み出された演奏データPDと比較され、演奏データPD上のミスタッチ位置が検出される。ステージS33では、この比較検出結果に基づいて、ミスタッチ位置がディスプレイ14上に表示され、また、この表示を参照してミスタッチ位置の演奏データが編集される。
【0059】
さきに説明した楽譜データ及び演奏データの処理における中間生成物であるオフセットデータOS乃至オフセット量情報Xmeについては、図14のステージS40に示すように、各小節のオフセットOSn或いはオフセット量情報Xmeに基づいて、演奏データPDのタイミングゆれを分析・評価することができる。例えば、曲の進行に従ってどのようにタイミングがずれているかをグラフ等でディスプレイ14上に表示したり、ずれ具合に応じて演奏を採点したりすることができる。また、ずれ具合を演奏者の癖とみなし、分析した癖を他の演奏データに適用して、表情をつけたりすることもできる。
【0060】
〔種々の実施態様〕
以上、この発明による楽譜データ及び演奏データの処理を実施例に従って説明してきたが、種々の変更が可能である。例えば、楽譜データのテンプレートは所定長(例えば、1小節)とし、演奏データのイベントマップは曲全体としたが、イベントマップも所定長(テンプレートと同じ長さでもよいし、異なる長さでもよい)としてもよい。また、逆でもよい。
【0061】
楽譜データのテンプレートには「ボカシ」を付与し、演奏データのイベントマップにはボカシを付与しないとしたが、逆でもよい。また、双方に「ボカシ」を付与してもよい。
【0062】
システムの形態については、電子楽器の形態に限らず、パソコン+アプリケーションソフトウェアの形態でもよい。電子楽器の形態を取った場合、その形態は、鍵盤楽器に限らず、弦楽器タイプ、管楽器タイプ、打楽器タイプ等の形態でもよい。さらに、音源装置、自動演奏装置等を1つの電子楽器本体に内蔵したものに限らず、それぞれが別体の装置であり、MIDIや各種ネットワーク等の通信手段を用いて各装置を接続するものであってもよい。また、処理プログラムや処理に利用する各種データについては、外部記憶媒体から、或いは、通信インターフェースを介して外部装置から、電子楽器やパソコンに供給するようにしてもよい。
【0063】
次に、自動演奏に関連していうと、演奏データのフォーマットとしては、演奏イベントの発生時刻を1つ前のイベントからの時間で表した「イベント+相対時間」、演奏イベントの発生時刻を曲や小節内における絶対時間で表した「イベント+絶対時間」、音符の音高と符長あるいは休符と休符長で演奏データを表した「音高(休符)+符長」、演奏の最小分解能毎にメモリの領域を確保し、演奏イベントの発生する時刻に対応するメモリ領域に演奏イベントを記憶した「ベタ方式」等、どのような形式でもよい。なお、上記の実施形態において、演奏イベントには音符イベントと休符イベントがある例を示したが、音符イベントが存在しないことで休符イベントの代わりにすることにより、休符イベントを省略してもよい。
【0064】
複数チャンネル分の自動演奏データの記憶方法としては、複数のチャンネルのデータが混在記憶された形式でもよいし、各チャンネルのデータがトラック毎に分かれて記憶されている形式でもよい。また、メモリ上において、時系列の演奏データやリンク情報が連続する領域に記憶されていてもよいし、飛び飛びの領域に散在して記憶されているデータを、連続するデータとして別途管理するようにしてもよい(すなわち、時系列的に連続するデータとして管理することができればよく、メモリ上で連続して記憶されているか否かは問題ではない)。
【0065】
最後に、MIDIインターフェースに関連していうと、専用のMIDIインターフェースに限らず、RS−232C、USB(ユニバーサル・シリアル・バス)、IEEE1394(アイトリプルイー1394)等の汎用のインターフェースを用いてMIDIインターフェースを構成してもよい。この場合、MIDIメッセージ以外のデータをも同時に送受信するようにしてもよい。
【0066】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明の第1の特徴によると(請求項1,4,7)、演奏データ及び楽譜データのそれぞれについて、時間軸及び音高軸から成る二次元空間のメッシュポイント上に音情報を展開した演奏分布データ(イベントマップ)及び楽譜分布データ(テンプレート)を作成し、演奏分布データに対して楽譜分布データを時間軸方向にずらした複数の位置において、両分布データ間でメッシュポイント毎にマッチングを演算し、マッチング演算の結果に基づいて、ずらした位置の中で両分布データが最もよくマッチングする位置を求め、求められた位置を演奏データ及び楽譜データ間のずれとして得るようにすることで、演奏データと楽譜データのずれを効果的に分析、評価することができる。
さらに、楽譜分布データ(テンプレート)を作成する際は、二次元空間上において「ボカシ」処理を施して、楽譜データに対応する本来のメッシュポイントに所定の重みを付与すると共にその周辺のメッシュポイントには時間軸方向及び音高軸方向毎の必要なずれ許容度に応じた所定の重みを付与するようにし、楽譜分布データ(イベントマップ)を作成する際は、演奏データ本来のメッシュポイントにのみ所定の重みを付与するようにすることで、演奏データ側において、多少のミスタッチやタイミングずれがあっても、楽譜データとのマッチングをとることができる。
【0067】
また、この発明の第2の特徴によると(請求項2,5,8)、さらに、演奏データ及び楽譜データ間のずれに基づいて演奏データと楽譜データとの対応付け(リンク設定)を行うようにすることで、上述したこの発明の第1の特徴による諸効果に加えて、さらに、1音ごとの対応付けを正確に行うことができ、演奏中の音が楽譜上ではどの音なのか等を把握することができる。
【0068】
この発明の第3の特徴によると(請求項3,6)、さらに、マッチング演算処理に際し、楽譜データ中から繰返し記号の存在を検出すると、繰返しを反映した第1楽譜分布データ(テンプレート「O」)及び繰返しを省略した第2楽譜分布データ(テンプレート「G」)が、演奏分布データ(イベントマップ)とのマッチング演算に用いられ、その演算結果に基づいて、演奏データが繰返し記号を反映させているか否かを判定するようにすることで、上述したこの発明の第1或いは第2の特徴による諸効果に加えて、さらに、楽譜記号が省略された演奏であっても、演奏データと楽譜データのずれを分析、評価することができ、また、1音ごとの対応付けを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明の一実施例による演奏データ及び楽譜データの処理装置のハードウエア構成を示すブロック図である。
【図2】図2は、この発明の一実施例による演奏データ及び楽譜データ処理システムの機能の概要を示す機能的ブロック図である。
【図3】図3は、この発明の一実施例によるテンプレートの作成手法を原理的に説明する図である。
【図4】図4は、この発明の一実施例によるイベントマップの作成手法を説明するための図である。
【図5】図5は、この発明の一実施例によるマッチング処理の原理を説明するための図の一部である。
【図6】図6は、この発明の一実施例によるマッチング処理の原理を説明するための図の他部である。
【図7】図7は、この発明の一実施例による有効パートの決定手法を説明するための図である。
【図8】図8は、この発明の一実施例による区間(小節)毎のオフセットの決定手法を説明するための図である。
【図9】図9は、この発明の一実施例による個別リンクの設定手法を説明するための図である。
【図10】図10は、この発明の一実施例における繰返し省略の判定手法を説明するための図である。
【図11】図11は、この発明の一実施例におけるリンク設定された楽譜データ及び演奏データの一例を示す図である。
【図12】図12は、この発明の一実施例によるリンク情報の活用例を示す図の一部である。
【図13】図13は、この発明の一実施例によるリンク情報の活用例を示す図の他部である。
【図14】図14は、この発明の一実施例によるオフセットデータの活用例を示す図である。
【符号の説明】
MS 楽譜データMDを供給する楽譜データ供給ブロック、
PS 演奏データPDを供給する演奏データ供給ブロック、
TP,TPn テンプレート、
IM イベントマップ、
MR マッチング(演算)処理結果、
Xme;Xme1,Xme2,… 有効パート移動量又はオフセット量情報、
OS;OSn,OS1,OS2,… オフセットデータ;各区間オフセット、
W0,Wa 基準位置X0及び移動量Xaだけ移動した位置での重み、
AD AND演算結果、
M マッチング評価値(又は合計点数)、
B0,B1 有効パートのテンプレート位置及び次のテンプレート基準位置。

Claims (8)

  1. 楽譜データを取得する楽譜データ取得手段と、
    演奏データを取得する演奏データ取得手段と、
    楽譜データ取得手段により取得された楽譜データについて、時間軸及び音高軸から成る二次元空間のメッシュポイント上に音情報を展開した楽譜分布データを作成する楽譜分布データ作成手段であって、該楽譜分布データは、当該楽譜データに対応する本来のメッシュポイントに所定の重みが付与され、本来のメッシュポイントの周辺にあるメッシュポイントに、時間軸方向及び音高軸方向毎の必要なずれ許容度に応じた所定の重みが付与されたものである楽譜分布データ作成手段と、
    演奏データ取得手段により取得された演奏データについて、時間軸及び音高軸から成る二次元空間のメッシュポイント上に音情報を展開した演奏分布データを作成する演奏分布データ作成手段であって、該演奏分布データは、当該演奏データに対応する本来のメッシュポイントにのみ所定の重みが付与されたものである演奏分布データ作成手段と、
    演奏分布データ作成手段により作成された演奏分布データに対して楽譜分布データ作成手段により作成された楽譜分布データを時間軸方向にずらした複数の位置において、両分布データ間で各メッシュポイント毎にマッチングを演算するマッチング処理手段と、
    マッチング処理手段によるマッチング演算の結果に基づいて、両分布データが最もよくマッチングする位置を求めるマッチング位置決定手段と、
    マッチング位置決定手段により求められた位置を演奏データ及び楽譜データ間のずれとして出力するデータ出力手段と
    を具備することを特徴とする演奏データ及び楽譜データの処理装置。
  2. 楽譜データを取得する楽譜データ取得手段と、
    演奏データを取得する演奏データ取得手段と、
    楽譜データ取得手段により取得された楽譜データについて、時間軸及び音高軸から成る二次元空間のメッシュポイント上に音情報を展開した楽譜分布データを作成する楽譜分布データ作成手段であって、該楽譜分布データは、当該楽譜データに対応する本来のメッシュポイントに所定の重みが付与され、本来のメッシュポイントの周辺にあるメッシュポイントに、時間軸方向及び音高軸方向毎の必要なずれ許容度に応じた所定の重みが付与されたものである楽譜分布データ作成手段と、
    演奏データ取得手段により取得された演奏データについて、時間軸及び音高軸から成る二次元空間のメッシュポイント上に音情報を展開した演奏分布データを作成する演奏分布データ作成手段であって、該演奏分布データは、当該演奏データに対応する本来のメッシュポイントにのみ所定の重みが付与されたものである演奏分布データ作成手段と、
    演奏分布データ作成手段により作成された演奏分布データに対して楽譜分布データ作成手段により作成された楽譜分布データを時間軸方向にずらした複数の位置において、両分布データ間で各メッシュポイント毎にマッチングを演算するマッチング処理手段と、
    マッチング処理手段によるマッチング演算の結果に基づいて、両分布データが最もよくマッチングする位置を求めるマッチング位置決定手段と、
    マッチング位置決定手段により求められた位置から得られる演奏データ及び楽譜データ間のずれに基づいて前記演奏データと楽譜データとの対応付けを行う対応付け手段と
    を具備することを特徴とする演奏データ及び楽譜データの処理装置。
  3. 前記マッチング処理手段は、
    楽譜データ中から繰返し記号の存在を検出する手段と、
    繰返し記号の存在を検出したとき、繰返しを反映した第1楽譜分布データ及び繰返しを省略した第2楽譜分布データを楽譜分布データとして供給する手段と、
    第1及び第2楽譜分布データに対する演奏分布データのマッチング演算の結果に基づいて、前記演奏データが繰返し記号を反映させているか否かを判定する手段と
    を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の演奏データ及び楽譜データの処理装置。
  4. 楽譜データ取得手段によって、楽譜データを取得する楽譜データ取得ステップと、
    演奏データ取得手段によって、演奏データを取得する演奏データ取得ステップと、
    楽譜分布データ作成手段によって、楽譜データ取得ステップで取得された楽譜データについて、時間軸及び音高軸から成る二次元空間のメッシュポイント上に音情報を展開した楽譜分布データを作成する楽譜分布データ作成ステップであって、該楽譜分布データは、当該楽譜データに対応する本来のメッシュポイントに所定の重みが付与され、本来のメッシュポイントの周辺にあるメッシュポイントに、時間軸方向及び音高軸方向毎の必要なずれ許容度に応じた所定の重みが付与されたものである楽譜分布データ作成ステップと、
    演奏分布データ作成手段によって、演奏データ取得ステップで取得された演奏データについて、時間軸及び音高軸から成る二次元空間のメッシュポイント上に音情報を展開した演奏分布データを作成する演奏分布データ作成ステップであって、該演奏分布データは、当該演奏データに対応する本来のメッシュポイントにのみ所定の重みが付与されたものである演奏分布データ作成ステップと、
    マッチング処理手段によって、演奏分布データ作成ステップで作成された演奏分布データに対して楽譜分布データ作成ステップで作成された楽譜分布データを時間軸方向にずらした複数の位置において、両分布データ間で各メッシュポイント毎にマッチングを演算するマッチング処理ステップと、
    マッチング位置決定手段によって、マッチング処理ステップにおけるマッチング演算の結果に基づいて、両分布データが最もよくマッチングする位置を求めるマッチング位置決定ステップと、
    データ出力手段によって、マッチング位置決定ステップで求められた位置を演奏データ及び楽譜データ間のずれとして出力するデータ出力ステップと
    を備えることを特徴とする演奏データ及び楽譜データの処理方法。
  5. 楽譜データ取得手段によって、楽譜データを取得する楽譜データ取得ステップと、
    演奏データ取得手段によって、演奏データを取得する演奏データ取得ステップと、
    楽譜分布データ作成手段によって、楽譜データ取得ステップで取得された楽譜データについて、時間軸及び音高軸から成る二次元空間のメッシュポイント上に音情報を展開した楽譜分布データを作成する楽譜分布データ作成ステップであって、該楽譜分布データは、当該楽譜データに対応する本来のメッシュポイントに所定の重みが付与され、本来のメッシュポイントの周辺にあるメッシュポイントに、時間軸方向及び音高軸方向毎の必要なずれ許容度に応じた所定の重みが付与されたものである楽譜分布データ作成ステップと、
    演奏分布データ作成手段によって、演奏データ取得ステップで取得された演奏データについて、時間軸及び音高軸から成る二次元空間のメッシュポイント上に音情報を展開した演奏分布データを作成する演奏分布データ作成ステップであって、該演奏分布データは、当該演奏データに対応する本来のメッシュポイントにのみ所定の重みが付与されたものである演奏分布データ作成ステップと、
    マッチング処理手段によって、演奏分布データ作成ステップで作成された演奏分布データに対して楽譜分布データ作成ステップで作成された楽譜分布データを時間軸方向にずらした複数の位置において、両分布データ間で各メッシュポイント毎にマッチングを演算するマッチング処理ステップと、
    マッチング位置決定手段によって、マッチング処理ステップにおけるマッチング演算の結果に基づいて、両分布データが最もよくマッチングする位置を求めるマッチング位置決定ステップと、
    対応付け手段によって、マッチング位置決定ステップで求められた位置から得られる演奏データ及び楽譜データ間のずれに基づいて前記演奏データと楽譜データとの対応付けを行う対応付けステップと
    を備えることを特徴とする演奏データ及び楽譜データの処理方法。
  6. 前記マッチング処理ステップは、
    楽譜データ中から繰返し記号の存在を検出するステップと、
    繰返し記号の存在を検出したとき、繰返しを反映した第1楽譜分布データ及び繰返しを省略した第2楽譜分布データを楽譜分布データとして供給するステップと、
    第1及び第2楽譜分布データに対する演奏分布データのマッチング演算の結果に基づいて、前記演奏データが繰返し記号を反映させているか否かを判定するステップと
    を含むことを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の演奏データ及び楽譜データの処理方法。
  7. 楽譜データを取得する楽譜データ取得ステップと、
    演奏データを取得する演奏データ取得ステップと、
    楽譜データ取得ステップで取得された楽譜データについて、時間軸及び音高軸から成る二次元空間のメッシュポイント上に音情報を展開した楽譜分布データを作成する楽譜分布データ作成ステップであって、該楽譜分布データは、当該楽譜データに対応する本来のメッシュポイントに所定の重みが付与され、本来のメッシュポイントの周辺にあるメッシュポイントに、時間軸方向及び音高軸方向毎の必要なずれ許容度に応じた所定の重みが付与されたものである楽譜分布データ作成ステップと、
    演奏データ取得ステップで取得された演奏データについて、時間軸及び音高軸から成る二次元空間のメッシュポイント上に音情報を展開した演奏分布データを作成する演奏分布データ作成ステップであって、該演奏分布データは、当該演奏データに対応する本来のメッシュポイントにのみ所定の重みが付与されたものである演奏分布データ作成ステップと、
    演奏分布データ作成ステップで作成された演奏分布データに対して楽譜分布データ作成ステップで作成された楽譜分布データを時間軸方向にずらした複数の位置において、両分布データ間で各メッシュポイント毎にマッチングを演算するマッチング処理ステップと、
    マッチング処理ステップにおけるマッチング演算の結果に基づいて、両分布データが最もよくマッチングする位置を求めるマッチング位置決定ステップと、
    マッチング位置決定ステップで求められた位置を演奏データ及び楽譜データ間のずれとして出力するデータ出力ステップと
    から成る手順をコンピュータに実行させるプログラムを記録していることを特徴とする演奏データ及び楽譜データの処理のための記録媒体。
  8. 楽譜データを取得する楽譜データ取得ステップと、
    演奏データを取得する演奏データ取得ステップと、
    楽譜データ取得ステップで取得された楽譜データについて、時間軸及び音高軸から成る二次元空間のメッシュポイント上に音情報を展開した楽譜分布データを作成する楽譜分布データ作成ステップであって、該楽譜分布データは、当該楽譜データに対応する本来のメッシュポイントに所定の重みが付与され、本来のメッシュポイントの周辺にあるメッシュポイントに、時間軸方向及び音高軸方向毎の必要なずれ許容度に応じた所定の重みが付与されたものである楽譜分布データ作成ステップと、
    演奏データ取得ステップで取得された演奏データについて、時間軸及び音高軸から成る二次元空間のメッシュポイント上に音情報を展開した演奏分布データを作成する演奏分布データ作成ステップであって、該演奏分布データは、当該演奏データに対応する本来のメッシュポイントにのみ所定の重みが付与されたものである演奏分布データ作成ステップと、
    演奏分布データ作成ステップで作成された演奏分布データに対して楽譜分布データ作成ステップで作成された楽譜分布データを時間軸方向にずらした複数の位置において、両分布データ間で各メッシュポイント毎にマッチングを演算するマッチング処理ステップと、
    マッチング処理ステップにおけるマッチング演算の結果に基づいて、両分布データが最もよくマッチングする位置を求めるマッチング位置決定ステップと、
    マッチング位置決定ステップで求められた位置から得られる演奏データ及び楽譜データ間のずれに基づいて前記演奏データと楽譜データとの対応付けを行う対応付けステップと
    から成る手順をコンピュータに実行させるプログラムを記録していることを特徴とする演奏データ及び楽譜データの処理のための記録媒体。
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