JP3624716B2 - 演奏データ編集装置と記録媒体 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ギター等の弦楽器の演奏練習に用いるに好適な演奏データ編集装置及び記録媒体に関し、特に1系列の演奏データを複数弦にそれぞれ対応する複数系列の演奏データに分割する際に1系列の演奏データを記憶する記憶トラックと複数系列の演奏データをそれぞれ記憶する複数の記憶トラックとを区別する識別データを記憶することによりデータの識別や編集を容易にしたものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、1系列の演奏データをギター等の複数弦にそれぞれ対応した複数系列の演奏データに分割する技術が知られている(例えば、特開平2ー121857号公報及び特開平10ー97249号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記した従来技術によると、1系列の演奏データを複数系列の演奏データに分割することは可能であるが、データの識別や編集を容易にしたり、分割時の指示操作を簡略化したりする点については特に考慮されていない。
【0004】
この発明の目的は、データの識別や編集を容易にしたり、分割時の指示操作を簡略化したりすることができる新規な演奏データ編集装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る第1の演奏データ編集装置は、
1系列の演奏データを記憶する記憶トラックと、弦楽器の複数弦より多い多数の記憶トラックとを有する記憶手段と、
前記1系列の演奏データに関して前記弦楽器の弦数に対応する分割数を指示する指示手段と、
前記1系列の演奏データを前記指示手段で指示された分割数に対応する複数系列の演奏データに分割し、該複数系列の演奏データを前記多数の記憶トラックのうち該複数系列に対応する複数の記憶トラックにそれぞれ記憶させる分割手段であって、前記1系列の演奏データを記憶する記憶トラックから前記複数の記憶トラックを区別する識別データを前記記憶手段に記憶させるものと
を備えたものである。
【0006】
第1の演奏データ編集装置によれば、1系列の演奏データを記憶する記憶トラックから複数系列の演奏データをそれぞれ記憶する複数の記憶トラックを区別する識別データが記憶手段に記憶される。従って、記憶に係る識別データを参照することで1系列の演奏データと複数系列の演奏データとを容易に識別することができる。
【0007】
第1の演奏データ編集装置において、前記分割手段は、前記複数の記憶トラックのうちの各記憶トラック毎に前記識別データを前記記憶手段に記憶させるものとし、前記識別データは、前記複数の記憶トラックのうちの各記憶トラック毎に前記弦楽器の弦を表わすデータを含むものとしてもよい。このようにすると、弦楽器の弦を表わすデータを参照することで複数系列の演奏データがそれぞれどの弦に関連するものか識別可能となる。
【0008】
この発明に係る第2の演奏データ編集装置は、
弦楽器の複数弦に対応する複数系列の演奏データをそれぞれ記憶する複数の記憶トラックを有する記憶手段であって、前記複数の記憶トラックには前記複数系列の演奏データを識別する識別データをそれぞれ記憶しているものと、
タブ譜(Tablatureと呼ばれる楽譜)を表示するための表示手段と、
前記複数の記憶トラックのうちの任意の1つの記憶トラックを選択する選択手段と、
タブ譜の表示を指令する指令手段と、
前記選択手段で前記複数の記憶トラックのうちの1つが選択され且つ前記指令手段でタブ譜の表示が指令されるのに応答して前記識別データが記憶されているすべての記憶トラックから複数系列の演奏データを読出すことにより該複数系列の演奏データに基づいて前記弦楽器の複数弦に対応するタブ譜を前記表示手段に表示させる表示制御手段と
を備えたものである。
【0009】
第2の演奏データ編集装置によれば、複数系列の演奏データがそれぞれ記憶された複数の記憶トラックのいずれか1つを選択するだけで複数弦に対応したタブ譜を表示手段に表示させることができる。
【0010】
この発明に係る第3の演奏データ編集装置は、
1系列の演奏データを記憶する記憶トラックと、弦楽器の複数弦にそれぞれ対応する複数の記憶トラックとを有する記憶手段と、
前記1系列の演奏データを前記複数弦にそれぞれ対応する複数系列の演奏データに分割し、該複数系列の演奏データを前記複数の記憶トラックにそれぞれ記憶させる分割手段であって、前記1系列の演奏データを分割後も前記記憶手段に保存させるものと、
前記分割手段による前記1系列の演奏データの分割に伴い、前記1系列の演奏データを記憶する記憶トラックをミュート状態に設定する設定手段と
を備えたものである。
【0011】
第3の演奏データ編集装置によれば、1系列の演奏データが分割後も記憶手段に保存されているので、1系列の演奏データ中のノート(音符)データ等について編集を行なった後で再度分割を行なうことができる。また、1系列の演奏データを記憶した記憶トラックがミュート状態に設定されるので、複数系列の演奏データに基づく自動演奏のみが可能であり、内容同一の二重の自動演奏が行なわれるような事態を未然に防止することができる。
【0012】
この発明に係る第4の演奏データ編集装置は、
弦楽器の複数弦より多い多数の記憶トラックを有する記憶手段と、
1系列の演奏データを前記弦楽器の複数弦にそれぞれ対応する複数系列の演奏データに分割し、該複数系列の演奏データを前記多数の記憶トラックのうち該複数系列に対応する数だけ連続して空き状態となっている複数の記憶トラックにそれぞれ記憶させる分割手段と
を備えたものである。
【0013】
第4の演奏データ編集装置によれば、連続して空き状態となっている複数の記憶トラックにそれぞれ複数系列の演奏データが記憶される。従って、複数の記憶トラックをまとまりよく表示することができ、非常に見やすくなる。
【0014】
第4の演奏データ編集装置においては、連続して空き状態となっている複数の記憶トラックにそれぞれ複数系列の演奏データを記憶させる代りに、使用状態にある記憶トラックと連番で空き状態となっている複数の記憶トラックにそれぞれ複数系列の演奏データを記憶させるようにしてもよい。このようにすると、使用状態にある記憶トラックと連番の複数の記憶トラックも使用状態となるので、使用状態にある複数の記憶トラックを高密度で表示することができる。
【0015】
この発明に係る第5の演奏データ編集装置は、
弦楽器の複数弦にそれぞれ対応する複数の記憶トラックを有すると共に1系列の演奏データを記憶する記憶手段であって、前記1系列の演奏データは、前記弦楽器に対応する音色を設定するための音色設定データを含んでいるものと、
前記音色設定データを参照して前記弦楽器の弦数に対応する分割数を決定する決定手段と、
前記1系列の演奏データを前記決定手段で決定された分割数に対応する複数系列の演奏データに分割し、該複数系列の演奏データを前記複数の記憶トラックにそれぞれ記憶させる分割手段と
を備えたものである。
【0016】
第5の演奏データ編集装置によれば、1系列の演奏データ中の音色設定データに基づいて分割数が自動的に決定される。従って、ユーザは、マニアル操作によって分割数を指示する必要がなくなる。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1は、この発明の一実施形態に係る演奏データ編集装置を備えた電子楽器の回路構成を示すものであり、この電子楽器は、パーソナルコンピュータ等の小型コンピュータによって楽音発生、データ編集等が制御されるようになっている。
【0018】
バス10には、CPU(中央処理装置)12、ROM(リード・オンリィ・メモリ)14、RAM(ランダム・アクセス・メモリ)16、検出回路18,20、表示回路22、音源回路24、効果回路26、外部記憶装置28、MIDI(Musical Instrument Digital Interface)インターフェース30、通信インターフェース32、タイマ34等が接続されている。
【0019】
CPU12は、ROM14にストアされたプログラムに従って楽音発生、データ編集等のための各種処理を実行するもので、データ編集処理については図5〜10を参照して後述する。
【0020】
RAM16は、CPU12による各種処理に際して使用される種々の記憶部を含むもので、主な記憶部としては、演奏データ記憶部16A等を含んでいる。
【0021】
検出回路18は、鍵盤36から鍵操作情報を検出するものである。検出回路20は、操作子群38から各種操作子の操作情報を検出するものである。操作子群38は、一例として文字入力及び数値入力が可能なキーボードからなり、マウスも含んでいる。
【0022】
表示回路22は、表示装置40の表示動作を制御することにより各種の表示を可能にするものである。
【0023】
音源回路24は、複数の楽音発生チャンネルを有するものである。楽音発生方式としては、波形メモリ方式、FM方式、物理モデル方式、高調波合成方式、フォルマント合成方式、VCO,VCF,VCA等を用いるアナログシンセサイザ方式等の任意のものを採用することができる。また、音源回路24としては、専用のハードウェアを用いるものに限らず、DSP(ディジタル・シグナル・プロセッサ)とマイクロプログラムを組合せたもの、CPUとソフトウェアを組合せたものであってもよい。さらに、複数の楽音発生チャンネルは、対応する複数の回路で構成してもよく、あるいは1つの回路を時分割的に使用することによって形成してもよい。
【0024】
効果回路26は、音源回路24から発生される楽音信号にコーラス、リバーブ等の効果を付加するものである。効果回路26から送出される楽音信号は、サウンドシステム42に供給され、音響に変換される。
【0025】
外部記憶装置28は、HD(ハードディスク)、FD(フロッピーディスク)、CD(コンパクトディスク)、DVD(ディジタル多目的ディスク)、MO(光磁気ディスク)等のうち1又は複数種類の記録媒体を着脱可能なものである。外部記憶装置28に所望の記録媒体を装着した状態では、記録媒体からRAM16へデータを転送可能である。また、装着した記録媒体がHDやFDのように書込可能なものであれば、RAM16のデータを記録媒体に転送可能である。外部記憶装置28の記録媒体(前述のHD,FD,CD,DVD,MO等)には、多数曲分の自動演奏用の演奏データがデータベースとして記録されている。ユーザは、自動演奏又はデータ編集に際して外部記憶装置28から所望の1曲分の演奏データを選択する。そして、選択された1曲分の演奏データは、RAM16の記憶部16Aに書込まれる。
【0026】
演奏データのデータベースとしては、外部記憶装置28の代りにROM14を用いてもよい。また、プログラム記録手段としては、ROM14の代りに外部記憶装置28の記録媒体を用いることができる。この場合、記録媒体に記録したプログラムは、外部記憶装置28からRAM16へ転送する。そして、RAM16に記憶したプログラムに従ってCPU12を動作させる。このようにすると、プログラムの追加やバージョンアップ等を容易に行なうことができる。
【0027】
MIDIインターフェース30は、自動演奏装置等の他のMIDI機器44との間で演奏情報等の送受信を行なうために設けられたものである。MIDIインターフェース30としては、専用のMIDインターフェースに限らず、RS−232C、USB(ユニバーサル・シリアル・バス)、IEEE1394(アイ・トリプルイー1394)等の汎用のインターフェースを用いて構成したものでもよい。この場合、MIDIメッセージ以外のデータをも同時に送受信するようにしてもよい。
【0028】
通信インターフェース32は、通信ネットワーク46(例えばLAN(ローカル・エリア・ネットワーク)、インターネット、電話回線等)を介してサーバコンピュータ48と情報通信を行なうために設けられたものである。この発明の実施に必要なプログラムや各種データは、サーバコンピュータ48から通信ネットワーク46及び通信インターフェース32を介してRAM16又は外部記憶装置28へダウンロード要求に応じて取込むようにしてもよい。
【0029】
タイマ34は、与えられるテンポデータTMに対応する周期でテンポクロック信号TCLを発生するもので、テンポクロック信号TCLは、割込命令としてCPU12に供給される。CPU12は、テンポクロック信号TCLの各クロックパルス毎に割込処理を開始する。このような割込処理を利用することにより記憶部16Aの演奏データに基づいて自動演奏を行なうことができる。
【0030】
上記した電子楽器において、CPU12は、鍵盤36で鍵が押されるたびに、押された鍵に対応する音高情報と発音命令信号とを音源回路24に供給する。音源回路24は、音高情報及び発音命令信号に応じて、押された鍵に対応する音高を有する楽音信号を発生する。このようにしてマニュアル演奏音の発生が可能となる。
【0031】
図2は、RAM16における演奏データ及びタブ譜データの記憶例を示すものである。RAM16の記憶部16Aは、多数の記憶トラックを含んでおり、各トラックには、演奏データを書込可能である。ユーザが外部記憶装置28から所望の1曲分の演奏データを選択すると、選択された1曲分の演奏データが記憶部16Aに書込まれる。
【0032】
一例として、選択された1曲分の演奏データがギター音色のメロディ演奏データ及びリズム演奏データを含むものとすると、メロディ演奏データがトラック1に書込まれると共にリズム演奏データがトラック4に書込まれ、トラック2,3が空き状態となる。この場合、メロディ演奏データは、ギターの6弦分に相当する演奏データが混在したものである。
【0033】
RAM16の記憶部16Aには、記憶部16Aの1つのトラックに記憶された演奏データ(1系列の演奏データ)をギター等の弦楽器の複数弦にそれぞれ対応する複数系列の演奏データに分割した際に該複数系列の演奏データからなるタブ譜データも書込まれる。
【0034】
外部記憶装置28から1曲分の演奏データを読出して記憶部16Aに書込んだだけで分割処理を行なわない状態(元の状態)では、図2(A)に示すようにトラック2,3と、トラック5以降のすべてのトラックとが空き状態である。
【0035】
一例として、トラック1に記憶されたギター音色のメロディ演奏データをギターの6弦に対応して6分割し、第1〜第6弦に対応する6系列の演奏データを得た場合、第1〜第6弦に対応する演奏データ(タブ譜データ)は、図2(B)に示すようにトラック5〜10にそれぞれ書込まれる。
【0036】
このような分割処理においては記憶部16Aに記憶された1曲分の演奏データ(例えばトラック1,4の演奏データ)が分割後も保存されるように分割が行なわれる。また、RAM16内には各トラックに対応させて所定のレジスタ(Rmi(i=1,2・・・)が設けられており、このうちのトラック1に対応したレジスタ)Rmには、ミュートデータMが書込まれる。記憶部16Aに保存された1曲分の演奏データについては、分割処理の後、必要に応じて音高、発音タイミング等を修正するデータ編集を行なうことができると共に再度分割処理を行なうこともできる。レジスタRmにミュートデータMが書込まれた状態では、トラック1の演奏データに基づく自動演奏が禁止されるので、トラック5〜10の演奏データに基づく自動演奏との二重の自動演奏が行なわれることはない。トラック5〜10の演奏データに基づいて自動演奏を行なうときは、トラック4の演奏データに基づく自動リズム演奏を利用可能である。
【0037】
図3は、記憶部16Aにおける1トラック分の演奏データのフォーマットを示すものである。1トラック分の演奏データは、自動演奏に用いられるシーケンスデータSQと、このデータSQのヘッダデータとしてのインストタイプデータITとを含んでいる。ここで「インストタイプ」とは、インスツルメントタイプ(Instrument Type[楽器タイプ])を短縮した用語である。
【0038】
シーケンスデータSQは、発生すべき楽音毎にタイミングデータとノートイベントデータ(以下では「ノートデータ」と略称する)とを配置すると共に音色設定タイミング毎にタイミングデータと音色設定イベントデータ(以下では「音色設定データ」と略称する)とを配置し、必要に応じて他のパラメータ設定タイミング毎にタイミングデータと他のパラメータ設定イベントデータとを配置したものである。ノートデータは、楽音の音高を表わす音高データと、楽音の発音強度を表わすベロシティデータと、楽音の持続時間を表わすゲートタイムデータとを含む。
【0039】
インストタイプデータITは、分割されるべきノーマルな演奏データの場合はノーマルな演奏データであることを表わすマークデータを含み、ノーマルな演奏データを分割して得られた演奏データの場合はタブ(TAB)譜データであることを表わすマークデータと、弦楽器の種類を表わすデータと、弦楽器のパートを表わすデータと、弦楽器の弦番号を表わすデータと、弦楽器の開放弦の音高を表わすチューニングデータとを弦楽器の弦毎に含んでいる。この実施形態において、弦楽器の種類としては、ギター及びベースの2種類があり、弦楽器のパートとしては、ギター及びベースのいずれについてもA,B・・・Hの8パートがある。ギターの弦番号は、1〜6であり、ベースの弦番号は、4弦ベースでは1〜4、5弦ベースでは1〜5、6弦ベースでは1〜6である。ギターのチューニングデータは、1,2,3,4,5,6弦にそれぞれ対応してE,B,G,D,A,Eのような音高を表わす。ベースのチューニングデータは、例えば4弦ベースの場合、1,2,3,4弦にそれぞれ対応してG,D,A,Eのような音高を表わす。
【0040】
図4は、表示装置40の表示面40Aにおける表示画面の一例を示すものである。表示面40Aには、メインウインドウ40aとしてトラック毎にインストタイプ、ミュート状態、データ記憶状況等を示すトラックビュー画面が表示される。
【0041】
トラックビュー画面には、トラック「Trk」の欄と、インストタイプ「Inst Type」の欄と、ミュート「M」の欄とが並設され、トラック「Trk」の欄のトラック番号1,2・・・15・・・のトラックにそれぞれ対応してインストタイプ「Inst Type」の欄にはインストタイプが、ミュート「M」の欄には、ミュート状態か否かそれぞれ表示される。一例として、インストタイプは、ノーマルな演奏データを記憶したトラック1,4及び演奏データが記憶されていないトラック2,3,11,12・・・ついては「Normal」と表示され、分割処理後に図2(B)のような記憶状態となったトラック5〜10については「Gtr Tab A 第1弦」〜「Gtr Tab A 第6弦」と表示される。また、ミュート状態にされたトラックについては、ミュート「M」の欄に例えばトラック1のように文字「M」が表示される。
【0042】
ミュート「M」の欄の右側には、トラック毎にバーグラフ形式でデータ記憶状況が表示される。一例として、図2(A)のような記憶状態にあるトラック1,4についてはそれぞれ「Block1」,「Block2」の文字が付されたバーによりデータ記憶状況が表示され、分割処理後に図2(B)のような記憶状態になったトラック5〜10についてはそれぞれ「GuitarA1弦」〜「GuitarA6弦」の文字が付されたバーによりデータ記憶状況が表示される。データ記憶状況表示部においてバーの延長方向に沿って横軸には小節や拍を示す線と小節番号とが表示されるので、データ記憶量を知ることもできる。
【0043】
後述するギターウインドウオープン処理が行なわれると、メインウインドウ40aの一部にギターウインドウ40bが表示される。ギターウインドウ40bには、記憶部16Aのタブ譜データに基づいて五線譜P及びタブ譜Qが表示される。
【0044】
タブ譜Qにおいて、6本の横線L〜Lは、それぞれギター等の6本の弦に対応し、実線及び破線からなる縦線GLは、選択された音符に対応するタイミングを示す。音符マークa〜cのうち所望のものを選択すると、選択された音符に対応するタイミングを示すような縦線GLが表示される。一例として図示した縦線GLは、16分音符に対応するタイミング(すなわち16分音符毎のタイミング)を示すものである。タブ譜Qには、五線譜Pに表示された各音符に対応して0,3,2等のフレット番号により押弦位置が表示される。押弦位置表示は、例えば図2(B)に示したトラック5〜10のタブ譜データにそれぞれ基づいて横線L〜L上にフレット番号を表示することにより行なわれる。
【0045】
タブ譜Qに関しては、操作子群38中のカーソルキー又はマウスの操作によりカーソルCSを任意に移動可能であるが、カーソルCSを停止可能な位置としては横線L〜Lのいずれかと縦線GLのいずれかとの交点に限られる。従って、カーソルCSを横線Lの上方、横線Lの下方、隣り合う横線の間、隣り合う縦線の間等に停止させることはできない。
【0046】
カーソルCSを所望の横線の上に停止させると、ギターウインドウ40bの下部に表示されたコントロールウインドウ40cにはカーソルCSの停止に係る横線(弦)に対応した演奏データ中の制御データが表示される。
【0047】
一例として、横線L上にカーソルCSを停止させると、表示部Naには「GuitarA1弦」と表示される。そして、表示部Nbにカーソルを当ててマウスでクリック操作することにより制御データとしてベロシティデータを選択すると、コントロールウィンドウ40cには、横線L(第1弦)に対応する演奏データ中のベロシティ及びゲートタイムのデータに基づいて図形R〜Rが表示される。図形R〜Rにおいて、高さVLは、0〜127のいずれかのベロシティレベルを表わし、幅GTは、ゲートタイムの長さを表わす。表示部Nbにカーソルを当ててマウスでクリック操作することによりピッチベンド等の他の制御データをコントロールウィンドウ40cに表示させることもできる。
【0048】
図5は、トラック選択処理を示すものである。ステップ50では、マウス操作に応じて所望のトラックを選択する。すなわち、図4のメインウインドウ40aにおいて、トラック「Trk」の欄に示される多数のトラック番号のうち所望のものにカーソルを当ててマウスでクリック操作することにより所望のトラックが選択される。
【0049】
次に、図6のギターウインドウオープン処理に移る。ステップ52では、オープン指示を行なう。すなわち、図示しない処理メニューの中からギターウインドウオープン処理をマウス操作で選択することにより、オープン指示が行なわれる。この後、ステップ54に移る。
【0050】
ステップ54では、選択されているトラックがノーマルトラック(ノーマルな演奏データが記憶されたトラック)とギター又はベーストラック(タブ譜データが記憶されたトラック)とのうちのいずれか判定する。この判定の結果がノーマルトラックであったときはステップ56に移り、図7について後述するようにノーマルトラック処理を行なう。また、ステップ54の判定の結果がギター又はベーストラックであったときはステップ58に移り、図9について後述するようにギター/ベーストラック処理を行なう。
【0051】
図7は、ノーマルトラック処理を示すものである。ステップ60では、ステップ50で選択されたトラックをミュート状態に設定する。すなわち、図2(B)に示したようなレジスタRmi(iは選択されたトラック番号)にミュートデータMを書込む。この結果、選択されたトラックの演奏データに基づく自動演奏は禁止される。なお、ステップ60の処理は、図7の処理がスタートした直後に限らず、図7の処理がエンドとなるまでの間に行なえばよい。
【0052】
次に、ステップ62では、チューニング種類を指定する。このとき、メインウィンドウ40aの一部には、図8に示すようなチューニング種類表示画面40Tが表示される。チューニング種類としては、ギター系のものと、ベース系のものとが表示される。ギター系のチューニング種類としては、「ギター」、「ギターD」、「ギターG」などがあり、各チューニング種類毎に第1〜第6弦の開放弦音高が図示のように表示される。ベース系のチューニング種類としては、「ベース4」、「ベースhighC」、「ベース6」などがあり、各チューニング種類毎に複数弦の開放弦音高が表示される。「ベース4」、「ベースhighC」及び「ベース6」は弦数が異なり、「ベース4」では第1〜第4弦の開放弦音高が、「ベースhighC」では第1〜第5弦の開放弦音高が、「ベース6」では第1〜第6弦の開放弦音高がそれぞれ図示のように表示される。ユーザが画面40T内の所望のチューニング種類をマウス操作で選択することによりチューニング種類の指定が行なわれる。なお、ユーザが各弦のチューニングを自由に設定できるようにしてもよい。この後、ステップ64に移る。
【0053】
ステップ64では、ステップ62で指定されたチューニング種類に応じて分割数を決定する。ギター系のチューニング種類が指定された場合は、分割数として「6」が決定される。ベース系のチューニング種類が指定された場合は、「ベース4」については分割数として「4」が、「ベースhighC」については分割数として「5」が、「ベース6」については分割数として「6」がそれぞれ決定される。この後、ステップ66に移る。
【0054】
ステップ66では、連続空きトラックサーチ又は番号順空きトラックサーチのいずれのサーチ態様か判定する。このとき、メインウインドウ40aの一部には、連続空きトラックサーチと番号順空きトラックサーチとのいずれかの選択を促すメッセージが表示され、ユーザはマウス操作によりいずれかのサーチ態様を選択する。ユーザが連続空きトラックサーチを選択したときはステップ68に移り、ユーザが番号順空きトラックサーチを選択したときはステップ70に移る。
【0055】
ステップ68では、ステップ64で決定された分割数だけ連続した空きトラックを記憶部16Aの多数のトラック中からサーチし、サーチされた複数の空きトラックを分割先トラックとして決定する。また、ステップ70では、記憶16Aにおいてトラック番号の小さい方から分割数だけ空きトラックを順次にサーチし、サーチされた複数のトラックを分割先トラックとして決定する。
【0056】
一例として、図2(B)に示したサーチ状態は、記憶部16Aにおいてトラック2,3及び5以降が空き状態である場合に連続空きトラックサーチによりギターの分割先トラック5〜10を決定したものである。この場合において、番号順空きトラックサーチを行なったものとすると、トラック2,3と、トラック5,6,7,8とが分割先トラックとして決定される。
【0057】
このように連続空きトラックサーチと番号順空きトラックサーチとではサーチ結果が必ずしも一致しないので、ユーザは状況に応じて好ましいサーチ態様を選択すればよい。連続空きトラックサーチは、分割数だけ連番のトラックを確実にサーチできるので、まとまりのある見やすいトラック表示を実現したい場合に好適である。また、番号順空きトラックサーチは、途中に空きでないトラックが入ることがあるものの、途中に空きトラックが入ることがなく、高密度のトラック表示を実現したい場合に好適である。ステップ68又は70の後は、ステップ72に移る。
【0058】
ステップ72では、ステップ68又は70で決定された分割先トラックについて変更を許容する。ユーザは、必要に応じて分割先トラックを変更することができる。この後、ステップ74に移る。
【0059】
ステップ74では、ステップ62で指定されたチューニング種類に応じて各分割先トラックにインストタイプデータを書込む。インストタイプデータの作成は、例えば次のようにして行なわれる。
【0060】
ギター系のチューニング種類が指定された場合には、タブ(TAB)譜データであることを表わすマークデータと、弦楽器の種類としてギターを表わすデータと、ギターのパートを表わすデータと、ギターの弦番号を表わすデータと、チューニングデータとでギターの各弦毎のインストタイプデータを作成する。ギターのパートは、分割先トラック以外の他のトラックにギター系のインストタイプが存在しなければ「A]とし、既に存在していればその1つ後ろのアルファベット文字(例えば「A]が存在していれば「B」)とする。
【0061】
また、ベース系のチューニング種類が指定された場合には、タブ(TAB)譜データであることを表わすマークデータと、弦楽器の種類としてベースを表わすデータと、ベースのパートを表わすデータと、ベースの弦番号を表わすデータと、チューニングデータとでベースの弦毎のインストタイプデータを作成する。ベースのパートは、分割先トラック以外の他のトラックにベース系のインストタイプが存在しなければ「A]とし、既に存在していればその1つ後ろのアルファベット文字(例えば「A]が存在していれば「B」とする。
【0062】
作成された弦数分のインストタイプデータは、記憶部16A内の分割先トラック(分割数分のトラック)にそれぞれ書込まれる。このとき、トラック番号が大きくなるに従って弦番号が大きくなるように分割先トラックにインストタイプデータをそれぞれ書込む。例えば、図2(B)に示すようにトラック5,6,7,8,9,10には、それぞれ弦番号1,2,3,4,5,6のインストタイプデータを書込む。
【0063】
次に、ステップ76では、分割処理を行なう。すなわち、ステップ50にて選択された1トラックに記憶されたノーマルな演奏データをステップ64で決定された分割数に対応する複数系列の演奏データに分割し、該複数系列の演奏データをステップ68又は70で決定された分割先トラックにそれぞれ書込む。このとき、各分割先トラック毎にインストタイプデータと演奏データとで弦番号が同じになるように書込みを行なう。例えば、図2(B)に示すようにトラック5,6,7,8,9,10には、それぞれ弦番号1,2,3,4,5,6の演奏データを書込む。なお、分割処理としては種々のものが知られており、例えば特開平10ー97249号に記載されたものを用いることができる。ステップ76の後は、ステップ78に移る。
【0064】
ステップ78では、図4に示すようにメインウインドウ40aの一部にギターウインドウ40bをオープンし、分割先トラックの演奏データ(タブ譜データ)に基づいてギターウインドウ40bに五線譜P及びタブ譜Qを表示する。このとき、タブ譜Qの横線L〜Lには、記憶部16A内のタブ譜データが記憶された6トラック(例えばトラック5〜10)の演奏データにそれぞれ基づいてフレット番号が表示される。ある音符のフレット番号は、チューニングデータが示す開放弦音高のフレット番号0を基準にして定められ、該音符の音高から開放弦音高を差引くことで求められる。例えば、第1弦については、開放弦音高がEであり、F はEより2半音高いから、F のフレット番号は2となる。音符の音高は、演奏データ中のノートデータにより示されるから、演奏データ中のチューニングデータ及びノートデータに基づいてフレット番号表示を行なうことができる。
【0065】
ステップ78の後は、処理エンドとなる。この後、図示しないウインドウクローズボタンのマウスクリック操作によりギターウインドウ40bを閉じる。そして、ユーザがメインウインドウ40aにおいてトラック5〜10のいずれか1つにカーソルを当ててマウスでクリック操作すると、前述したと同様にしてステップ50によりカーソルを当てたトラックが選択される。
【0066】
次に、図6のギターウインドウオープン処理に移る。ユーザが前述したと同様にマウス操作によりギターウインドウオープン処理を選択すると、ステップ52によりオープン指示が行なわれ、ステップ54に移る。前述のステップ50によりギター又はベーストラックのうちの1つ(例えばトラック5)が選択されたものとすると、ステップ58のギター/ベーストラック処理に移る。
【0067】
図9は、ギター/ベーストラック処理を示すものである。ステップ80では、ステップ50で選択されたトラックと同じインストタイプ(例えばギタータブ[TAB]A)が設定されている他のトラックをサーチし、選択されたトラック及びサーチされたトラックを表示トラックとして指定する。図4のメインウインドウ40aにおいて、例えばトラック5を選択した場合は、トラック5〜10が表示トラックとして指定される。この後、ステップ82に移る。
【0068】
ステップ82では、ギターウインドウ40bをオープンし、ステップ80で表示トラックとして指定されたトラックの演奏データに基づいてギターウインドウ40bに五線譜P及びタブ譜Qを表示する。このとき、タブ譜Qの横線L〜Lには、記憶部16A内のタブ譜データが記憶された6トラック(例えばトラック5〜10)の演奏データにそれぞれ基づいて前述したと同様にフレット番号が表示される。
【0069】
上記した処理によれば、記憶部16A内のタブ譜データが記憶されている1トラックにタブ譜データであることを表わすデータを含ませるようにしたので、記憶部16Aトラックのうちでノーマルな演奏データとタブ譜データとを容易に識別することができる。また、タブ譜データが記憶されているラックにギター,ベース等を表わすデータを含ませたり、パートA,B,C等を表わすデータを含ませたり、弦番号を表わすデータを含ませたりしたので、ギター又はベースのいずれに関連するデータであるかの識別、いずれのパートに関連するデータであるかの識別、いずれの弦に関連するデータであるかの識別等を容易に行なえる。
【0070】
また、ギター(又はベース)に関連する1トラックを選択してギターウインドウをオープンさせるだけで該ギター(又はベース)に関連する全トラックの演奏データに基づいて全弦分のタブ譜が表示されるので、個々のトラックを選択する操作が不要であり、操作が簡単である。
【0071】
図10は、ノーマルトラック処理の他の例を示すもので、図7と同様の処理については同様の符号を付して詳細な説明を省略する。
【0072】
ステップ60のミュート処理の後、ステップ90では、ステップ50で選択されたトラック内の演奏データ中の音色設定データをサーチする。そして、ステップ92に移り、サーチされた音色設定データ中にベース系音色(アコースティックベース、エレクトリックベース、シンセベース等の音色)設定データありか判定する。この判定の結果が肯定的(Y)であればステップ94に移り、否定的(N)であればステップ96に移る。
【0073】
ステップ94では、分割数を4つに決定すると共にチューニング種類を「ベース4」に決定する。また、ステップ96では、分割数を6つに決定すると共にチューニング種類を「ギター」に決定する。ステップ94又は96の後は、前述したと同様にステップ66〜72の処理を実行する。
【0074】
ステップ72の後、ステップ98では、ステップ94又は96で決定された分割数やチューニング種類の変更を許容する。ユーザは、必要に応じて分割数やチューニング種類を変更することができる。例えば、ステップ94で決定された分割数4及びチューニング種類「ベース4」をそれぞれ分割数5及びチューニング種類「ベースhighC」に変更することができる。ステップ98の後は、ステップ100に移る。
【0075】
ステップ100では、ステップ94,96又は98で決定されたチューニング種類に応じて各分割先トラックにインストタイプデータを書込む。この場合、インストタイプデータの作成方法や書込方法は、ステップ74に関して前述したものと同様である。この後、前述したと同様にステップ76の分割処理及びステップ78の表示処理を実行する。
【0076】
上記した図10の処理によれば、選択されたトラックに記憶された演奏データ中の音色設定データをサーチし、サーチされた音色設定データに基づいて分割数やチューニング種類をステップ94又は96で決定するので、分割数やチューニング種類をマニアル操作で指示する手間が省ける。
【0077】
この発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、種々の改変形態で実施可能なものである。例えば、次のような変更が可能である。
【0078】
(1)弦楽器の種類としては、ギター及びベースを示したが、ギター及びベースのいずれか一方のみでもこの発明を実施可能である。また、ギター及びベース以外の他の弦楽器についてもこの発明を実施可能である。
【0079】
(2)弦楽器の種類、弦、パート等を表わす識別データは、シーケンスデータ中に混在記憶させてもよいし、シーケンスデータとは別の領域に記憶するようにしてもよい。例えば、シーケンスデータが記憶されたソングファイルとは別の管理ファイルにかような識別データを各トラック毎に記憶するようにしてもよい。
【0080】
(3)空きトラックのサーチ態様としては、連続空きトラック及び番号順空きトラックのいずれもサーチ可能としたが、いずれか一方のみをサーチ可能としてもよい。また、連続空きトラックをサーチ可能とした場合、連続空きトラックがないことを条件として番号順空きトラックをサーチ可能としてもよい。
【0081】
(4)シーケンスデータ中の音色設定データに基づいてチューニング種類や分割数を決定する場合、該音色設定データにおけるギター(又はベース)の種類(音色)に応じてチューニング種類や分割数を異ならせるようにしてもよい。
【0082】
(5)この発明は、電子楽器の形態に限らず、パーソナルコンピュータとアプリケーションソフトウェアとの組合せの形態でも実施することができる。アプリケーションソフトウェアは、磁気ディスク、光磁気ディスク、半導体メモリ等の記録媒体に記憶させてパーソナルコンピュータに供給してもよいし、あるいは通信ネットワークを介してパーソナルコンピュータに供給するようにしてもよい。
【0083】
(6)この発明は、鍵盤式電子楽器に限らず、弦楽器式、管楽器式、打楽器式等の電子楽器にも適用することができる。
【0084】
(7)この発明は、音源装置、自動演奏装置等を内蔵した電子楽器に限らず、鍵盤、音源装置、自動演奏装置等をMIDIや各種ネットワーク等の通信手段で結合した電子楽器にも適用することができる。
【0085】
(8)メロディ、コード等の演奏データのフォーマットは、イベントの発生時刻を1つ前のイベントからの相対時間で表わす「イベント+相対時間」方式に限らず、イベントの発生時刻を曲や小節内の絶対時間で表わす「イベント+絶対時間」方式、音符の音高と音符長及び休符と休符長で曲の内容を表わす「音高(休符)+符長」方式、イベント発生の最小時間単位毎に記憶領域を確保し、イベントの発生時刻に対応する記憶領域にイベントを記憶する方式等の任意の方式を用いることができる。
【0086】
(9)自動演奏のテンポを変更する方法としては、テンポクロック信号の周期を変更するものに限らず、テンポクロック信号の周期を変えずにタイミングデータの値を修正するもの、テンポクロック信号を計数するカウンタの値を修正するもの等であってもよい。
【0087】
(10)複数チャンネル分の演奏データが存在する場合、複数チャンネルのデータを混在させて記録してもよいし、チャンネル毎に記録トラックを別にして記録してもよい。
【0088】
(11)時系列の演奏データを記録する場合、メモリ内の連続する領域に時系列的に記録してもよいし、メモリ内の飛び飛びの領域に分散させて記録して連続するデータとして管理するようにしてもよい。
【0089】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、1系列の演奏データを弦楽器の複数弦にそれぞれ対応する複数系列の演奏データに分割する際に1系列の演奏データを記憶する記憶トラックと複数系列の演奏データをそれぞれ記録する複数の記憶トラックとを区別する識別データを記憶する構成にしたので、識別データを参照することで1系列の演奏データと複数系列の演奏データとの識別が容易になる効果が得られる。
【0090】
また、複数の記憶トラックのうちの各記憶トラック毎に弦楽器の種類、弦、パート等を表わすデータを含む識別データを記憶する構成にしたので、識別データを参照することで複数系列の演奏データがどの種類の弦楽器に関連するものか、どの弦又はどのパートに関連するものか等を容易に識別可能となる効果がある。
【0091】
その上、複数の記憶トラックのうちのいずれか1つを選択するだけで複数弦に対応するタブ譜を表示する構成にしたので、操作が簡単となる効果がある。
【0092】
さらに、1系列の演奏データを分割後も保存すると共に1系列の演奏データに基づく自動演奏を禁止する構成にしたので、1系列の演奏データの再分割が可能であると共に二重の自動演奏を防止できる効果がある。
【0093】
さらに、連続して空き状態となっている複数の記憶トラックをサーチする構成にしたので、見やすい記憶トラック表示を実現できる効果がある。
【0094】
さらに、空き状態となっている複数の記憶トラックを順次にサーチする構成にしたので、高密度の記憶トラック表示を実現することができ、表示画面が小さい表示装置であっても、表示領域を有効に利用できる効果がある。
【0095】
さらに、1系列の演奏データ中の音色設定データに基づいて分割数を自動的に決定する構成にしたので、分割数を指示するためのマニアル操作が不要となり、分割時の指示操作が簡略化される効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る演奏データ編集装置を備えた電子楽器の回路構成を示すブロック図である。
【図2】演奏データ及びタブ譜データの記憶例を示す図である。
【図3】1トラック分の演奏データのフォーマットを示す図である。
【図4】表示画面の一例を示す図である。
【図5】トラック選択処理を示すフローチャートである。
【図6】ギターウインドウオープン処理を示すフローチャートである。
【図7】ノーマルトラック処理を示すフローチャートである。
【図8】チューニング種類表示画面の一例を示す図である。
【図9】ギター/ベーストラック処理を示すフローチャートである。
【図10】ノーマルトラック処理の他の例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10:バス、12:CPU、14:ROM、16:RAM、16A:演奏データ記憶部、18,20:検出回路、22:表示回路、24:音源回路、26:効果回路、28:外部記憶装置、30:MIDIインターフェース、32:通信インターフェース、34:タイマ、36:鍵盤、38:操作子群、40:表示装置、42:サウンドシステム、44:MIDI機器、46:通信ネットワーク、48:サーバコンピュータ。

Claims (13)

  1. 1系列の演奏データを記憶する記憶トラックと、弦楽器の複数弦より多い多数の記憶トラックとを有する記憶手段と、
    前記1系列の演奏データに関して前記弦楽器の弦数に対応する分割数を指示する指示手段と、
    前記1系列の演奏データを前記指示手段で指示された分割数に対応する複数系列の演奏データに分割し、該複数系列の演奏データを前記多数の記憶トラックのうち該複数系列に対応する複数の記憶トラックにそれぞれ記憶させる分割手段であって、前記1系列の演奏データを記憶する記憶トラックから前記複数の記憶トラックを区別する識別データを前記記憶手段に記憶させるものと
    を備えた演奏データ編集装置。
  2. 前記分割手段は、前記複数の記憶トラックのうちの各記憶トラック毎に前記識別データを前記記憶手段に記憶させるものであり、前記識別データは、前記複数の記憶トラックのうちの各記憶トラック毎に前記弦楽器の弦を表わすデータを含むものである請求項1記載の演奏データ編集装置。
  3. 1系列の演奏データを記憶する記憶トラックと、弦楽器の複数弦より多い多数の記憶トラックとを有する記憶手段を備えたコンピュータにおいて使用される記憶媒体であって、
    前記1系列の演奏データに関して前記弦楽器の弦数に対応する分割数を指示する指示ステップと、
    前記1系列の演奏データを前記指示ステップで指示された分割数に対応する複数系列の演奏データに分割し、該複数系列の演奏データを前記多数の記憶トラックのうち該複数系列に対応する複数の記憶トラックにそれぞれ記憶させるステップであって、前記1系列の演奏データを記憶する記憶トラックから前記複数の記憶トラックを区別する識別データを前記記憶手段に記憶させるものと
    を含むプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  4. 弦楽器の複数弦に対応する複数系列の演奏データをそれぞれ記憶する複数の記憶トラックを有する記憶手段であって、前記複数の記憶トラックには前記複数系列の演奏データを識別する識別データをそれぞれ記憶しているものと、
    タブ譜を表示するための表示手段と、
    前記複数の記憶トラックのうちの任意の1つの記憶トラックを選択する選択手段と、
    タブ譜の表示を指令する指令手段と、
    前記選択手段で前記複数の記憶トラックのうちの1つが選択され且つ前記指令手段でタブ譜の表示が指令されるのに応答して前記識別データが記憶されているすべての記憶トラックから複数系列の演奏データを読出すことにより該複数系列の演奏データに基づいて前記弦楽器の複数弦に対応するタブ譜を前記表示手段に表示させる表示制御手段と
    を備えた演奏データ編集装置。
  5. 弦楽器の複数弦に対応する複数系列の演奏データをそれぞれ記憶する複数の記憶トラックを有する記憶手段であって、前記複数の記憶トラックには前記複数系列の演奏データを識別する識別データをそれぞれ記憶しているものと、
    タブ譜を表示するための表示手段と、
    前記複数の記憶トラックのうちの任意の1つの記憶トラックを選択する選択手段と、
    タブ譜の表示を指令する指令手段と
    を備えたコンピュータにおいて使用される記録媒体であって、
    前記選択手段で前記複数の記憶トラックのうちの1つが選択され且つ前記指令手段でタブ譜の表示が指令されるのに応答して前記識別データが記憶されているすべての記憶トラックから複数系列の演奏データを読出すことにより該複数系列の演奏データに基づいて前記弦楽器の複数弦に対応するタブ譜を前記表示手段に表示させるステップ
    を含むプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  6. 1系列の演奏データを記憶する記憶トラックと、弦楽器の複数弦にそれぞれ対応する複数の記憶トラックとを有する記憶手段と、
    前記1系列の演奏データを前記複数弦にそれぞれ対応する複数系列の演奏データに分割し、該複数系列の演奏データを前記複数の記憶トラックにそれぞれ記憶させる分割手段であって、前記1系列の演奏データを分割後も前記記憶手段に保存させるものと、
    前記分割手段による前記1系列の演奏データの分割に伴い、前記1系列の演奏データを記憶する記憶トラックをミュート状態に設定する設定手段と
    を備えた演奏データ編集装置。
  7. 1系列の演奏データを記憶する記憶トラックと、弦楽器の複数弦にそれぞれ対応する複数の記憶トラックとを有する記憶手段を備えたコンピュータにおいて使用される記録媒体であって、
    前記1系列の演奏データを前記複数弦にそれぞれ対応する複数系列の演奏データに分割し、該複数系列の演奏データを前記複数の記憶トラックにそれぞれ記憶させる分割ステップであって、前記1系列の演奏データを分割後も前記記憶手段に保存させるものと、
    前記分割ステップでの前記1系列の演奏データの分割に伴い、前記1系列の演奏データを記憶する記憶トラックをミュート状態に設定するステップ
    を含むプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  8. 弦楽器の複数弦より多い多数の記憶トラックを有する記憶手段と、
    1系列の演奏データを前記弦楽器の複数弦にそれぞれ対応する複数系列の演奏データに分割し、該複数系列の演奏データを前記多数の記憶トラックのうち該複数系列に対応する数だけ連続して空き状態となっている複数の記憶トラックにそれぞれ記憶させる分割手段と
    を備えた演奏データ編集装置。
  9. 弦楽器の複数弦より多い多数の記憶トラックを有する記憶手段を備えたコンピュータにおいて使用される記録媒体であって、
    1系列の演奏データを前記弦楽器の複数弦にそれぞれ対応する複数系列の演奏データに分割し、該複数系列の演奏データを前記多数の記憶トラックのうち該複数系列に対応する数だけ連続して空き状態となっている複数の記憶トラックにそれぞれ記憶させるステップ
    を含むプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  10. 弦楽器の複数弦より多い多数の記憶トラックを有する記憶手段と、
    1系列の演奏データを前記弦楽器の複数弦にそれぞれ対応する複数系列の演奏データに分割し、該複数系列の演奏データを前記多数の記憶トラックのうち使用状態にある記憶トラックと連番で空き状態となっている複数の記憶トラックにそれぞれ記憶させる分割手段と
    を備えた演奏データ編集装置。
  11. 弦楽器の複数弦より多い多数の記憶トラックを有する記憶手段を備えたコンピュータにおいて使用される記録媒体であって、
    1系列の演奏データを前記弦楽器の複数弦にそれぞれ対応する複数系列の演奏データに分割し、該複数系列の演奏データを前記多数の記憶トラックのうち使用状態にある記憶トラックと連番で空き状態となっている複数の記憶トラックにそれぞれ記憶させるステップ
    を含むプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  12. 弦楽器の複数弦にそれぞれ対応する複数の記憶トラックを有すると共に1系列の演奏データを記憶する記憶手段であって、前記1系列の演奏データは、前記弦楽器に対応する音色を設定するための音色設定データを含んでいるものと、
    前記音色設定データを参照して前記弦楽器の弦数に対応する分割数を決定する決定手段と、
    前記1系列の演奏データを前記決定手段で決定された分割数に対応する複数系列の演奏データに分割し、該複数系列の演奏データを前記複数の記憶トラックにそれぞれ記憶させる分割手段と
    を備えた演奏データ編集装置。
  13. 弦楽器の複数弦にそれぞれ対応する複数の記憶トラックを有すると共に1系列の演奏データを記憶する記憶手段を備え、前記1系列の演奏データには前記弦楽器に対応する音色を設定するための音色設定データを含ませてあるコンピュータにおいて使用される記録媒体であって、
    前記音色設定データを参照して前記弦楽器の弦数に対応する分割数を決定する決定ステップと、
    前記1系列の演奏データを前記決定ステップで決定された分割数に対応する複数系列の演奏データに分割し、該複数系列の演奏データを前記複数の記憶トラックにそれぞれ記憶させるステップと
    を含むプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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