JP4359071B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、加硫時間を短縮して生産性を向上するのに役立つ空気入りタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
近年、空気が抜けた状態においても、比較的高速で継続した走行が可能な空気入りタイヤ(以下、このようなタイヤを「ランフラットタイヤ」と呼ぶことがある。)が提案されている。該ランフラットタイヤは、サイドウォール部に補強ゴム層を設けることにより、その曲げ剛性を高めている。そして、この補強されたサイドウォール部によって、走行中のタイヤに負荷される荷重を支持している。従って、ランフラットタイヤは、通常の空気入りタイヤに比べると、サイドウォール部の厚さが相当大きくなる。
【0003】
ランフラットタイヤは、一般的な空気入りタイヤと同様、加硫工程を経て製造される。タイヤ加硫工程は、加硫金型に投入されたタイヤ生カバーに、高温の例えば蒸気又はガス等の熱媒体を作用させて熱エネルギーを与える。熱エネルギーは、タイヤ表面側から厚さの中心部へと伝わる。タイヤに使用されるゴムは、通常、熱伝導率が0.4(W/mk)未満と小さい。このため、上述のようなランフラットタイヤでは、厚さが大きいサイドウォール部に多くの加硫時間を要し、この部分でタイヤ全体としての加硫時間が決定されてしまう。また、ランフラットタイヤのみならず、一般的な空気入りタイヤにおいても、ゴム厚さは各部で異なるため、程度の差はあれ上記と同じ問題点を含んでいる。
【0004】
なおランフラットタイヤに関して、その生産性を向上するためには、サイドウォール部の厚さを極力小さくして加硫時間を短縮することが効果的である。しかしながら、この方法では、ランフラットタイヤのパンク時の荷重支持能力が低下するという欠点がある。
【0005】
本発明は、以上のような問題点に鑑み案出なされたもので、ゴムの少なくとも一部を、0.4(W/mk)以上の熱伝導率を有するゴム組成物で構成することを基本として、加硫時間を短縮し、生産性を向上するのに役立つ空気入りタイヤを提供することを目的としている。特にランフラットタイヤにおいては、パンク時の荷重支持能力を維持しつつ生産性を向上しうることを可能とする。
【0006】
なお先行する技術として、下記の特許文献1がある。この文献には、タイヤに用いるゴム組成物に、金属粒子又はフィラメントを分散させるとともに、このゴム組成物を誘導加熱によって一部乃至全部を加硫することを示している。しかし、ゴム組成物に分散される金属粒子は、誘導加熱の感受性デバイスとして働くもので、本発明のようにゴム組成物の熱伝導性を高めるものとしての動機付けは与えない。
【0007】
【特許文献1】
特表2002−524300号公報
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明のうち請求項1記載の発明は、一対のビード部にそれぞれに埋設されたビードコア間に掛け渡されたカーカスプライからなるカーカスと、該カーカスの半径方向外側かつトレッド部内部に配されたベルト層とを具え、かつ前記カーカスプライは、一対のビードコア間をのびる本体部と、この本体部からのびかつビードコアの廻りをタイヤ軸方向内側から外側へ折り返された折返し部とを有し
かつ前記カーカス6のカーカスプライの本体部のタイヤ軸方向内側に配される補強ゴム層が設けられるとともに
前記補強ゴム層は、厚さが大きい中央部からタイヤ半径方向内、外にそれぞれ厚さを徐々に減じることにより断面略三日月状で構成され
しかも前記補強ゴム層は、押し出し成形により形成され、かつゴムポリマーに熱伝導率向上剤が配合された第1のゴム部と、そのタイヤ軸方向少なくとも一方の面に添着される熱伝導率向上剤が配合されていない第2のゴム部とを含んだ補強ゴムシートを用いて形成されるとともに
前記第1のゴム部は、0.4〜0.8(W/mk)の熱伝導率を有するゴム組成物からなることを特徴とする。
【0009】
本明細書において、補強ゴム層の熱伝導率は、加硫された補強ゴム層の熱伝導率であって、非定常法により測定された値とする。本明細書では、京都電子工業(株)製の迅速熱伝導率計「kemtherm QTM−D3」を使用して非定常熱線法により測定された値を記載している。
【0010】
また請求項2記載の発明は、前記第1のゴム部は、0.6〜0.8(W/mk)の熱伝導率を有するゴム組成物から構成されることを特徴とする。
【0011】
また請求項3記載の発明は、前記熱伝導率向上剤は、アセチレンブラック、金属粉末、金属繊維又は炭素繊維であることを特徴とする。
【0012】
また請求項4記載の発明は、前記補強ゴム層が、第1のゴム部と、該第1のゴム部のタイヤ軸方向両側の面に添着される第2のゴム部とを含むことを特徴とする
【0013】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の一形態を空気入りタイヤとしてランフラットタイヤを例に挙げ図面に基づき説明する。図1には、本実施形態のランフラットタイヤ1の加硫後の断面図を示す。該ランフラットタイヤ1は、トレッド部2と、このトレッド部2の両端から半径方向内方にのびる一対のサイドウォール部3と、各サイドウォール部3の内方端に位置しかつ図示しないリムに着座するビード部4とを具え、例えば乗用車に装着される乗用車用のものが例示される。
【0014】
またランフラットタイヤ1には、一対のビード部4、4それぞれに埋設されたビードコア5、5間に掛け渡されたカーカス6と、該カーカス6の半径方向外側かつトレッド部2内部に配されたベルト層7とが設けられる。カーカス6は、例えば有機繊維からなるカーカスコードをタイヤ赤道Cに対して例えば75゜〜90゜の角度で配列したラジアル構造の1枚以上のカーカスプライ6Aにより構成される。
【0015】
本実施形態のカーカスプライ6Aは、一対のビードコア5、5間をのびる本体部6aと、この本体部6aからのびかつビードコア5の廻りをタイヤ軸方向内側から外側へ折り返された折返し部6bとを一体に有する。また本体部6aと折返し部6bとの間には、前記ビードコア5からタイヤ半径方向外側にのびる硬質ゴムからなるビードエーペックス8が配され、ビード部4が補強される。
【0016】
前記ベルト層7は、本実施形態では金属コードをタイヤ赤道に対して例えば10〜45°の小角度で傾けて配列した少なくとも2枚、本例ではタイヤ半径方向内、外2枚のベルトプライ7A、7Bを前記コードが互いに交差する向きに重ね合わせて構成される。
【0017】
またランフラットタイヤ1のサイドウォール部3は、カーカス6のタイヤ軸方向外側に配されたサイドウォールゴム3Gと、前記カーカス6のタイヤ軸方向内側に配された厚肉の補強ゴム層9とを含んでいる。なお本明細書において、「厚肉の補強ゴム層」とは、前記サイドウォールゴム8とは別のゴムであって、断面の最大厚さT(図1に示す)が4mm以上、好ましくは6mm以上のものとして定める。厚さの上限はタイヤサイズ等によって異なるため特に制限はないが、概ね15mm程度である。また本実施形態のランフラットタイヤ1は、タイヤ軸を含むタイヤ子午線断面において、前記サイドウォール部3の厚さが最も大きく設計されたものが例示される。従って、通常では、該サイドウォール部3の加硫が律速となり易い。
【0018】
前記補強ゴム層9は、本実施形態では、厚さが大きい中央部からタイヤ半径方向内、外にそれぞれ厚さを徐々に減じることにより断面略三日月状で構成されたものが例示される。補強ゴム層9の外端9Tは、ベルト層7のタイヤ軸方向の外端近傍まで、また内端9Iは、ビードコア5の近傍までそれぞれのびている。これにより、補強ゴム層9は、サイドウォール部3の広い範囲を効果的に補強しうる。なお補強ゴム層9は、好ましくは本実施形態のように、カーカスプライ6Aの本体部6aのタイヤ軸方向内側に配される。これにより、パンク時、補強ゴム層9の屈曲変形に際して、カーカスコードがその引張側を補強して、該補強ゴム層9の曲げ剛性を効果的に高めることができる。従って、パンク時のタイヤ縦撓み量をより効果的に減じて耐久性を向上しうる。
【0019】
また本実施形態のランフラットタイヤ1は、内貼りゴム10がタイヤ内腔iに沿って配される。該内貼りゴム10は、少なくとも一部が空気非透過性に優れたゴム組成物で形成され、タイヤ内腔iの空気を保持できる。この内貼りゴム10は、本例では補強ゴム層9の軸方向内、外を覆うものが示されているが、例えば補強ゴム層9のタイヤ軸方向内側だけ、或いは外側だけを覆うものでも良い。
【0020】
また本実施形態の補強ゴム層9は、0.4(W/mk)以上の熱伝導率を有するゴム組成物から構成されたものが、図3について後記する第1のゴム部9Aとした補強ゴムシート9Gとして用いている。従来のランフラットタイヤの補強ゴム層9には、熱伝導率が0.4(W/mk)未満、より具体的には0.35(W/mk)以下のゴム組成物が用いられている。本発明では、この補強ゴム層9の少なくとも一部に、従来よりも熱伝導率に優れたゴム組成物を用いることによって、加硫時における厚肉の補強ゴム層9への熱伝導を高め、これまで加硫の律速であった部分の加硫時間を短縮させることが可能になる。従って、タイヤ全体としての加硫時間を短縮化でき生産性を向上しうる。
【0021】
発明者らは、熱伝導率を違えた種々のゴム組成物を準備し、20mm厚さのゴムシートに成形して、同一の条件で加硫して加硫完了までの時間を測定した。その結果を下記に示す。なお加硫時間は試料1の加硫時間を100とする指数で表示してあり、数値が小さいほど加硫時間が短いことを示している。
【0022】
[試料名] [熱伝導率(W/mk)] [加硫時間(指数)]
試料1 0.30 100
試料2 0.34 99
試料3 0.37 99
試料4 0.41 96
試料5 0.45 95
試料6 0.50 93
試料7 0.56 91
試料8 0.60 90
試料9 0.65 87
試料10 0.74 82
【0023】
テストの結果、試料1〜3では、加硫時間の短縮は殆ど見られないが、熱伝導率を0.4(W/mk)以上に限定すると、顕著に加硫時間が短縮されることが分かる。上記の結果より、特に好ましくはゴム組成物の熱伝導率を0.4〜0.8(W/mk)、さらに好ましくは0.5〜0.8(W/mk)、さらに好ましくは0.6〜0.8(W/mk)とすることが望ましい。本発明においては0.4〜0.8(W/mk)としている
【0024】
このようなゴム組成物は、ゴムポリマーに熱伝導率を向上させる熱伝導率向上剤を配合することによって容易に得ることができる。ゴムポリマーとしては、特に限定はされないが、例えばジエン系ゴムが好ましく、より具体的には天然ゴム、イソプレンゴム、スチレンブタジエンゴム、ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、アクリロニトリルブタジエンゴムなどの1種又は2種以上をブレンドして用いることができる。また熱伝導率向上剤としては、特に限定はされないが、例えばアセチレンブラック、金属粉末、金属繊維又は炭素繊維の1以上を用いることが望ましく、本実施形態ではアセチレンブラックを採用している。
【0025】
前記熱伝導率向上剤としてのアセチレンブラックは、ゴムポリマー100重量部に対して一般的なゴム配合に用いられる一般のカーボンの量、例えば50〜150重量部のうち、好ましくは30%以上、より好ましくは40%以上、さらに好ましくは50%以上100%以下を該アセチレンブラックで置換して配合されることが望ましい(この場合、ゴムポリマー100重量部に対して、アセチレンブラックは15重量部以上150重量部以下の範囲で配合しうる)。アセチレンブラックの置換量が30%よりも少ないと、上述の数値範囲まで熱伝導率を向上させる効果が十分に発揮できない。
【0026】
このようなランフラットタイヤを製造する方法としては、例えばゴムポリマーに上述の熱伝導率向上剤、さらには必要な添加剤等を配合して混合し、十分に熱伝導率向上剤をポリマー中に分散させる。そして、図2に示すように、このゴム配合を所定の断面形状で押出機等から連続して押し出して成形し、未加硫の補強ゴムシート9Gを得る。この補強ゴムシート9Gは、補強ゴム層9として使用されランフラットタイヤ用のタイヤ生カバーが形成される。形成されたタイヤ生カバーは、加硫金型によって加硫成形される。
【0027】
図3には、本発明の補強ゴム層9で用いる補強ゴムシート9Gを示している。この実施形態では、補強ゴムシート9Gは、熱伝導率向上剤が配合された第1のゴム部9Aと、熱伝導率向上剤が配合されていない第2のゴム部9Bとを含んでいる。即ち、補強ゴム層9の少なくとも一部が、0.4〜0.8(W/mk)の熱伝導率を有するゴム組成物から構成されることとなる。第1のゴム部9Aが補強ゴムシート9Gの主要部を構成しており、第2のゴム部9Bは、そのタイヤ軸方向の一方の面だけに添着されたものが示される。第2のゴム部9Bは、熱伝導率向上剤が含まれていないため、第1のゴム部9Aに比して接着性に優れる。特に好適には、この第2のゴム部9Bを、ゴムポリマー100重量部中に天然ゴムを50%以上含むゴム組成物で形成するのが良い。
【0028】
また図4の態様では、補強ゴムシート9Gが、前記第1のゴム部9Aと、熱伝導率向上剤が配合されていない第2のゴム部9Bとを含んでいるが、この例では、第1のゴム部9Aのタイヤ軸方向の両側の面に第2のゴム部9Bが添着されたものが示される。これにより、第1のゴム部9Aは、断面における外周面が全て第2のゴム部9Bによって覆われたものが示されている。
【0029】
これらの補強ゴムシート9Gにおいては、第2のゴム部9Bは、熱伝導率向上剤が含まれておらず、第1のゴム部9Aに比して高い接着性を有している。そして、補強ゴムシート9Gは、第2のゴム部9Bだけをカーカス6のタイヤ軸方向内側面又は内貼りゴム10と接着させる。これにより、熱伝導率向上剤の配合により接着性が若干低下し得る第1のゴム部9Aは、直接カーカス6や内貼りゴム10などと接触することが防止でき、ひいては、補強ゴム層9の剥離などを効果的に防止して耐久性を向上しうる。
【0030】
上記の実施形態では、補強ゴム層9の一部に、熱伝導率を向上させたゴム組成物を用いた場合を例示したが、このようなゴム組成物を例えばサイドウォールゴム3Gの少なくとも一部に用いることもできる。また上記実施形態では、ランフラットタイヤを例に挙げて説明したが、例えば一般の空気入りタイヤ(非ランフラットタイヤ)の厚さが大の部分、例えばビードエーペックスゴム8やトレッドゴムなどに前記熱伝導率の大きいゴム組成物を採用することも勿論可能である。また、タイヤの外皮ゴムの全部に前記ゴム組成物を用いて加硫時間の短縮化を図ることもできる。
【0031】
【実施例】
タイヤサイズが215/45R17のランフラットタイヤを試作した。ランフラットタイヤは、ゴム補強層を除いたサイドウォール部最大厚さは6mm、補強ゴム層の最大厚さは10mmに設定され、タイヤ構造としては実施例、比較例ともに図1を基調とした同一のものとした。そして、補強ゴム層の熱伝導率を違えた複数種類のものを加硫成形した。タイヤの加硫条件は、金型温度170℃、ゴム製プラダーを使用した一般加硫機を用い、ブラダー内へは200psi(1379kPa)の高圧蒸気を封入して加硫した。またそれぞれサイドウォール部の厚さの中間位置に熱電対を挿入し加硫中の温度上昇(金型温度170℃になるまでの時間)を観察した。テストの結果を表1に示す。
【0032】
【表1】
Figure 0004359071
【0033】
テストの結果、実施例のものは、比較例と比べて、加硫時間を大幅に短縮しており、生産性を向上していることが確認できる。
【0034】
【発明の効果】
上述したように、請求項1記載の空気入りタイヤは、0.4〜0.8(W/mk)の熱伝導率を有するゴム組成物からなるため、従来に比して加硫時間の短縮化を図ることが可能となる。また、サイドウォール部に厚肉の補強ゴム層が設けられた例えばランフラットタイヤのような場合では、補強ゴム層の厚さを十分に確保してパンク時の荷重支持能力を高め耐久性を確保することができる一方、補強ゴム層が0.4〜0.8(W/mk)の熱伝導率を有するゴム組成物からなるため、熱伝導性が良く、ひいては加硫時間を短縮化して生産性をも向上しうる。
【0035】
また前記ゴム組成物は、ゴムポリマーに熱伝導率を向上させる熱伝導率向上剤、例えばアセチレンブラック、金属粉末、金属繊維又は炭素繊維を含ませるときには、安価かつ容易に製造でき、しかもタイヤ用のゴム材料として要求される接着性、破断強度及びゴム硬さなどを損ねることが無い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示すランフラットタイヤの断面図である。
【図2】補強ゴム層を形成する補強ゴムシートの一例を示す部分斜視図である。
【図3】補強ゴム層を形成する補強ゴムシートの他の例を示す部分斜視図である。
【図4】補強ゴム層を形成する補強ゴムシートの他の例を示す部分斜視図である。
【符号の説明】
1 ランフラットタイヤ
2 トレッド部
3 サイドウォール部
4 ビード部
5 ビードコア
6 カーカス
6A カーカスプライ
6a カーカスプライの本体部
6b カーカスプライの折返し部
7 ベルト層
9 補強ゴム層

Claims (4)

  1. 一対のビード部にそれぞれに埋設されたビードコア間に掛け渡されたカーカスプライからなるカーカスと、該カーカスの半径方向外側かつトレッド部内部に配されたベルト層とを具え、かつ前記カーカスプライは、一対のビードコア間をのびる本体部と、この本体部からのびかつビードコアの廻りをタイヤ軸方向内側から外側へ折り返された折返し部とを有し
    かつ前記カーカスのカーカスプライの本体部のタイヤ軸方向内側に配される補強ゴム層が設けられるとともに
    前記補強ゴム層は、厚さが大きい中央部からタイヤ半径方向内、外にそれぞれ厚さを徐々に減じることにより断面略三日月状で構成され
    しかも前記補強ゴム層は、押し出し成形により形成され、かつゴムポリマーに熱伝導率向上剤が配合された第1のゴム部と、そのタイヤ軸方向少なくとも一方の面に添着される熱伝導率向上剤が配合されていない第2のゴム部とを含んだ補強ゴムシートを用いて形成されるとともに
    前記第1のゴム部は、0.4〜0.8(W/mk)の熱伝導率を有するゴム組成物からなることを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記第1のゴム部は、0.6〜0.8(W/mk)の熱伝導率を有するゴム組成物から構成されることを特徴とする請求項1記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記熱伝導率向上剤は、アセチレンブラック、金属粉末、金属繊維又は炭素繊維であることを特徴とする請求項1又は2記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記補強ゴム層は、第1のゴム部と、該第1のゴム部のタイヤ軸方向両側の面に添着される第2のゴム部とを含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の空気入りタイヤ
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