JP4358321B2 - 貼合シート製造装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば段ボールシート等の貼合シートを製造する紙工機械としての、貼合シート製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、生産制御装置を有する貼合シート製造装置としてのシングルフェーサは、図5の全体構成図に示すようになっており、このシングルフェーサでは、シングルフェーサ本体2において、ライナ紙8の片側に上段ロール13と下段ロール14によってコルゲート処理した中芯紙7を貼り合わせるようになっている。
【0003】
シングルフェーサ本体2は、図5に示すように、上段ロール13,下段ロール14,加圧ベルト15を備えて構成される。なお、図5中、ロールに付されている矢印はロールの回転方向を示しており、ライナ紙8,中芯紙7に付されている矢印は搬送方向を示している。
このシングルフェーサ本体2では、上段ロール13とその下方に配設された下段ロール14とが噛み合うように構成されており、上段ロール13と下段ロール14との間に導入された中芯紙7はコルゲート処理、即ち段が付けられて波状に成形される処理が施され、上段ロール13上を案内されるようになっている。そして、上段ロール13上を案内されるコルゲート処理された中芯紙7はライナ紙8と重ね合わされ、加圧ベルト15によって加圧されて貼り合わされるようになっている。
【0004】
また、中芯紙7に波状に形成された段は、上段ロール3の外周に形成された段山間に形成された溝に収納されて移送されるようになっている。このように、上段ロール3は中芯紙7に形成された段を上段ロール3の溝に収納しながら案内するため、中芯紙7とライナ紙8とを貼り合わせる時に中芯紙7の段が潰れないよう保持されることになる。
【0005】
さらに、上段ロール13の上方には、上段ロール13に対向するように加圧ベルト15が配設されており、上段ロール13の外周面に沿って案内される中芯紙7とライナ紙8とが押圧されて貼り合わされるようになっている。
このため、加圧ベルト15と下段ロール14との間の上段ロール3に対向する部分には、糊付ロール21を備える糊付装置5が配設されており、この糊付装置5の糊付ロール21によって下段ロール14で段を付けられた中芯紙7の段頂部に糊が塗布されるようになっている。
【0006】
ここで、糊付装置5は、図6に示すように、グルーパン20と、アプリケータロール21と、ドクタロール22と、一対の糊ダムガイド板(ゲート)11,11とを備えて構成され、糊がグルーパン20内の糊ダムガイド板11,11の相互間に貯留される。
これらの糊ダムガイド板11,11は、糊ダム移動装置12によってボールネジ12Aを回転駆動すると左右方向へ互いに離接するようになっている。これにより、グルーパン20内の糊のドクタロール22への塗布幅を所定範囲内で任意に調整できるようになっている。
【0007】
このようにしてドクタロール22に塗布された糊は、アプリケータロール21を介して上段ロール13上を搬送される中芯紙7の段頂部に塗布されるようになっている。
ところで、片面段ボールシートを製造する紙工機械においては、生産する品目に応じて種々の紙を扱わねばならない。
【0008】
このため、シングルフェーサには、図5に示すように、ライナ紙8の供給側及び中芯紙7の供給側に、スプライサと称する紙継ぎ装置1も備えられており、機械を停止させることなく、生産する品目に応じて種々の紙の切り換えを行なっている。
また、シングルフェーサには、図5に示すように、生産制御装置3も備えられており、紙幅やライナ紙8及び中芯紙7の坪量の変更に伴い、貼り合わせに用いる糊の量や糊の塗布幅,中芯紙7の成形に必要な上段ロール13と下段ロール14との間の圧力(中芯紙成形圧),機械の運転速度等を最適値に調整することができるようになっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の生産制御装置3では、生産切換タイミングはスプライサ1で処理された紙継ぎ部9からシングルフェーサ本体2で貼り合わせを行なう貼合ポイントPまでのライナ紙8や中芯紙7のシート長さが所定長さになった時に生産制御を切り換えるようなタイミングになっているため、運転速度が変化すると、貼合ポイントPに紙継ぎ部9が達するのに要する時間が変化し、常に最適な条件で生産制御の切り換えが行なえるとはいえなかった。
【0010】
特に、シートへの糊の塗布幅は、図6に示すように、ゲートと称する糊ダムガイド板11を使用する中芯紙7の幅に合わせて移動させることによって変えているため、移動完了までにかなりの時間を要し、以下のような課題があった。
例えば、図7(a), (b)は、いずれも中芯紙7を幅狭のもの7Aから幅広もの7Bに変更した場合の中芯紙7への糊の付着状況を示すものであり、図7(a)は運転速度(シート移動速度)が速い場合を、図7(b)は運転速度が遅い場合をそれぞれ示している。糊ダムガイド板11,11の移動に時間がかかるので糊の塗布幅は、図7(a), (b)中、一点鎖線で示すように、徐々に調整されていく。
【0011】
したがって、上述のように、紙継ぎ部9から貼合ポイントPまでのシート長さが所定長さになった時に糊ダムガイド板11,11の移動を開始すると、運転速度が速いときには、図7(a)に示すように、中芯紙7に塗布できない部分が多くなるため、多くの不良シートが発生し、逆に運転速度が遅いときには、図7(b)に示すように、紙に塗布されず上段ロール13に糊が広く付着し、機械を汚すなどの不都合が生じていた。
【0012】
本発明は、このような課題に鑑み創案されたもので、シートの糊の付かない部分の面積又は装置に糊が付着する部分の面積を任意に調整できるようにした、貼合シート製造装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
このため、請求項1記載の本発明の貼合シート製造装置は、シートを継ぎ合わせる紙継ぎ装置と、ゲートを移動させて糊の塗布幅を調整しうる糊付装置と、該紙継ぎ装置からの紙継ぎ信号に基づいて該糊付装置を制御する生産制御装置とを備える貼合シート製造装置において、該貼合シート製造装置の運転速度を検出する運転速度検出手段を備え、該生産制御装置が、該シートの糊が付かない部分又は該貼合シート製造装置に糊が付着する部分が所望の面積比になるように該ゲートの移動開始点を設定し、該紙継ぎ装置からの紙継ぎ信号と該運転速度検出手段からの運転速度検出信号とに基づいて該シートの紙継ぎ部が該ゲートの移動開始点に来たと判断した場合に該ゲートの移動を開始するように制御することを特徴としている。
【0015】
請求項2記載の本発明の貼合シート製造装置は、請求項1記載の装置において、該ゲートの移動開始点を、該シートの糊が付かない部分の面積と該貼合シート製造装置に糊が付着する部分の面積とが等しくなるように設定することを特徴としている。
請求項3記載の本発明の貼合シート製造装置は、請求項1記載の装置において、該ゲートの移動開始点を、該シートの糊が付かない部分又は該貼合シート製造装置に糊が付着する部分のうちいずれか一方の面積が大きくなるように設定することを特徴としている。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面により、本発明の実施の形態について説明する。
本発明の一実施形態にかかる貼合シート製造装置について説明すると、図1は本発明の一実施形態にかかる貼合シート製造装置の全体構成を示す模式図、図2は本発明の一実施形態にかかる貼合シート製造装置の生産制御装置による生産切換制御のフローチャート、図3は本発明の一実施形態にかかる貼合シート製造装置の生産制御装置による生産切換制御に関するタイミングチャート、図4は本発明一実施形態にかかる貼合シート製造装置の作用を説明するための図である。
【0017】
本実施形態にかかる貼合シート製造装置としては、例えばコルゲートマシンのシングルフェーサがある。
まず、このシングルフェーサについて説明する。
本実施形態にかかるシングルフェーサは、図1に示すように、上段ロール13,下段ロール14,加圧ベルト15を備えて構成されるシングルフェーサ本体2を有している。
【0018】
なお、従来技術(図5参照)で説明したものと同様の部分については同じ符号を付している。また、図1中、ロールに付されている矢印はロールの回転方向を示しており、ライナ紙8,中芯紙7に付されている矢印は搬送方向を示している。
シングルフェーサ本体2では、上段ロール13とその下方に配設された下段ロール14とが噛み合うように構成されており、上段ロール13と下段ロール14との間に導入された中芯紙(シート)7は段が付けられて波状に成形され(即ち、コルゲート処理され)、上段ロール13上を案内されるようになっている。そして、上段ロール13上を案内されるコルゲート処理された中芯紙7はライナ紙(シート)8と重ね合わされ、加圧ベルト15によって加圧されて貼り合わされるようになっている。
【0019】
また、中芯紙7に波状に形成された段は、上段ロール3の外周に形成された段山間に形成された溝に収納されて移送されるようになっている。このように、上段ロール3は中芯紙7に形成された段を上段ロール3の溝に収納しながら案内するため、中芯紙7とライナ紙8とを貼り合わせる時に中芯紙7の段が潰れないよう保持されることになる。
【0020】
さらに、上段ロール13の上方には、上段ロール13に対向するように加圧ベルト15が配設されており、上段ロール13の外周面に沿って案内される中芯紙7とライナ紙8とが押圧されて貼り合わされるようになっている。
このため、加圧ベルト15と下段ロール14との間の上段ロール3に対向する部分には、糊付ロール21を備える糊付装置5が配設されており、この糊付装置5の糊付ロール21によって下段ロール14で段を付けられた中芯紙7の段頂部に糊が塗布されるようになっている。
【0021】
ここで、糊付装置5は、従来技術(図6参照)で既に説明したように、グルーパン20と、アプリケータロール21と、ドクタロール22と、一対の糊ダムガイド板(ゲート)11,11とを備えて構成され、糊はグルーパン20上の糊ダムガイド板11,11間に貯留される。
これらの糊ダムガイド板11,11は、糊ダム移動装置12によってボールネジ12Aを回転駆動すると左右方向へ互いに離接するようになっている。これにより、グルーパン20内の糊のドクタロール22への塗布幅を所定範囲内で任意に調整できるようになっている。
【0022】
このようにしてドクタロール22に塗布された糊は、アプリケータロール21を介して上段ロール13上を搬送される中芯紙7の段頂部に塗布されるようになっている。
加圧装置しての加圧ベルト15は、ベルトロール16,16′に巻回されており、これらのベルトロール16,16′により加圧ベルト15が駆動されるようになっている。
【0023】
これらのベルトロール16,16′の下端部は、上段ロール13の上端部よりも下方側になるように配設されており、これらのベルトロール16,16′に巻回された加圧ベルト15が上段ロール13の上側部分に圧接されるようになっている。
互いに圧接する加圧ベルト15と上段ロール13との間には、ライナ紙8が導入されるようになっており、このライナ紙8と上段ロール13の外周面に沿って回転方向に案内される中芯紙7とが、加圧ベルト15により上段ロール13側に押し付けられて加圧され、貼り合わされるようになっている。
【0024】
この場合、上段ロール13の外周面には段山が形成されているため、加圧ベルト15により押圧されても中芯紙7の段は潰れることがなく、中芯紙7の段頂部とライナ紙8とを貼り合わせることができることになる。
なお、ベルトロール16,16′,上段ロール13,下段ロール14はいずれも同期回転するようになっている。
【0025】
このように構成されるシングルフェーサでは、生産する品目に応じて種々の紙を扱わねばならない。
このため、シングルフェーサには、図1に示すように、ライナ紙8の供給側及び中芯紙7の供給側に、スプライサ1と称する紙継ぎ装置が備えられており、機械を停止させることなしに、生産する品目に応じて種々の紙の切り換えを行なえるようになっている。
【0026】
なお、シングルフェーサでは、当然のことながら同じ種類のシートを継ぎ合わせる場合もある。この場合、後述するスプライサ1からは紙継ぎ信号とともに同じシートという情報が出力されることになる。また、図1では、シート供給リール4についてライナ紙8側のスプライサ1に付設されたもののみ示しているが、シート供給リール4は中芯紙7側にも設けられている。
【0027】
また、シングルフェーサには、紙幅や中芯紙7及びライナ紙8の坪量等の変更に伴い、貼り合わせに用いる糊の量や糊の塗布幅,中芯紙7の成形に必要な上段ロール13と下段ロール14との間の圧力(中芯紙成形圧),機械の運転速度等を最適値に調整するために生産制御装置3が備えられている。
生産制御装置3は、スプライサ1から紙継ぎ信号が入力されると、現在の制御状態,機械速度等の生産制御情報と切換後の生産制御情報とから生産制御の切換タイミングを算出し、これに基づいて生産制御の切り換えを実行するようになっている。
【0028】
ここで、生産制御の切換タイミングとは、生産制御装置3による糊ダムガイド板11,11の移動開始、中芯紙成形圧の変更及び糊量等の変更を実行するタイミングをいう。
しかし、生産制御の切換タイミングを一定とする(即ち、紙継ぎ部9から貼合ポイントPまでのシート長が所定長になった切換を行なうものとする)と、糊ダムガイド板11,11の速度が一定であるため、運転速度が変化した場合に生産状態にバラツキが発生することになる。
【0029】
このため、生産状態を最適な状態に保つべく、本実施形態にかかる生産制御装置3では、この生産制御の切換タイミングを機械の生産速度(運転速度)に応じて可変としうるようになっている。
そこで、本実施形態では、図1に示すように、運転速度を検出する運転速度検出手段としてのパルスジェネレータ(PG)6がベルトロール16に付設されている。また、このパルスジェネレータ6は生産制御装置3に接続されており、パルスジェネレータ6からのパルス信号が生産制御装置3に入力されるようになっている。そして、生産制御装置3は、このパルスジェネレータ6からのパルス信号に基づいて、糊ダムガイド板11,11の移動(ここでは、移動タイミング)を制御するようになっている。
【0030】
このため、生産切換制御に必要な運転速度や紙幅等の情報が生産制御装置3に与えられ、これらの情報に基づいて、糊付装置(グルーマシン)5の糊ダムガイド板11,11が移動を開始してから完了するまでの間の時間を求め、この時間内に移送される中芯紙7,ライナ紙8のシート長さを算出しうるようになっている。なお、糊ダムガイド板11,11の移動速度は一定であるため、移動を開始してから完了するまでの間の時間は一定である。
【0031】
ここでは、生産制御装置3では、異なる種類の中芯紙7,ライナ紙8に切り換える場合に、糊付装置5の糊ダムガイド板11,11が移動を開始してから完了するまでの間の時間内に移送される中芯紙7,ライナ紙8のシート長さの中間点に、切り換えられる中芯紙7,ライナ紙8の紙継ぎ部9がくるように制御を行なうようになっている。このため、生産制御装置3では、スプライサ1からの紙継ぎ信号が入力されてから糊ダムガイド板11,11の移動開始までに移動すべき中芯紙7,ライナ紙8のシート長さを算出し、算出したシート長さの半分の長さを求め、基準点(例えば中芯紙7の段頂部に糊を塗布する部分)からこの半分の長さ分だけシート移動方向上流側の点を糊ダムガイド板11,11の移動開始点とし、この移動開始点から紙継ぎ信号が入力された時点での紙継ぎ部9までのシート長さを求め、このシート長さに相当するパルス数を算出するようになっている。
【0032】
さらに、スプライサ1からの紙継ぎ信号が入った後、生産制御装置3はパルスジェネレータ(PG)6から入力されるパルス信号のカウントを開始する。上述の糊ダムガイト板11,11の移動開始までに移動すべき中芯紙7,ライナ紙8のシート長さに相当するパルス数をカウントした後、糊ダムガイド板11,11の移動を開始し、糊ダムガイト板11,11の移動が完了したら生産切換制御を終了するようになっている。
【0033】
本実施形態にかかる貼合シート製造装置の生産制御装置は、上述のように構成されているため、図2のフローチャートに示すように生産切換制御が行なわれる。
つまり、まずステップS10で、新しい生産情報をもとに、糊ダムガイド板11,11が移動を開始してから完了するまでに移動する中芯紙7,ライナ紙8のシート長さを算出する。
【0034】
次いで、ステップS20で、算出したシート長さの中間点に紙継ぎ部9がくるようにするための糊ダムガイド板11,11の移動開始点を算出する。つまり、算出したシート長さの半分の長さを求め、基準点(例えば中芯紙7の段頂部に糊を塗布する部分)からこの半分の長さ分だけシート移動方向上流側の点を糊ダムガイド板11,11の移動開始点とし、この移動開始点から紙継ぎ信号が入力された時点での紙継ぎ部9までのシート長さを求め、このシート長さに相当するパルス数を算出する。
【0035】
そして、ステップS30で、スプライサ1から紙継ぎ信号が出力された時からのパルスジェネレータ6のパルス信号をカウントし、このカウント数がシート長さに相当するパルス数になったら、即ち、糊ダムガイド板11,11の移動開始点に達したら、糊ダムガイド板11,11の移動を開始する。
次に、図3のタイミングチャートを参照しながら、貼合シート製造装置の生産制御装置による生産切換制御について説明する。
【0036】
まず、生産制御装置3には、図3(a)に示すように、スプライサ1からの紙継ぎ信号が入力される。
これに応じて、図3(b)に示すように、生産制御装置3にはパルスジェネレータ6からのパルス信号の入力が開始される。
そして、図3(c)に示すように、生産制御装置3では、糊ダムガイド板11,11の移動開始点が算出され、このようにして算出された移動開始信号が糊ダムガイド板11,11へ出力され、その後、生産制御装置3からは、図3(d)に示すように、糊ダムガイド板11,11の移動中、継続して信号が出力され続け、この信号の出力は、糊ダムガイド板11,11の移動完了点で終了する。
【0037】
このようにして、運転速度が速い時には、糊ダムガイド板11,11の移動開始点は、図4中、点Aで示す位置とされ、糊ダムガイド板11,11の移動完了点は、図4中、点Bで示す位置とされる。
一方、運転速度が遅い時には、糊ダムガイド板11,11の移動開始点は、図4中、点A′で示す位置とされ、糊ダムガイド板11,11の移動完了点は、図4中、点B′で示す位置とされる。
【0038】
したがって、本実施形態にかかる貼合シート製造装置によれば、生産制御装置3によって、スプライサ1からの紙継ぎ信号と、シングルフェーサの運転速度、即ちベルトロール16の回転速度を検出するパルスジェネレータ6からのパルス信号とに基づいて糊ダムガイド板11,11の移動を制御するため、シングルフェーサの運転速度にかかわらず、シート両端の糊の付かない部分の面積又は上段ロール13に糊が付着する部分の面積を任意に調整できるようになる。
【0039】
特に、図4に示すように、シングルフェーサの運転速度にかかわらず、シート両端の糊の付かない部分の面積と上段ロール13に糊が付着する部分の面積とが同一になるように調整することができるため、損紙の発生の抑制と上段ロール13の糊による汚損の抑制とをバランスさせて実施することができるという利点もある。
【0040】
また、たとえ損紙の長さが長くなっても上段ロール13の汚れをできるだけ抑えたい場合は、糊ダムガイド板11,11の移動開始タイミングを遅くすることで上段ロール13に糊が付着する部分の面積が小さくなるように調整することもでき、逆に、たとえ上段ロール13の汚れが多くなっても損紙の長さをできるだけ抑えたい場合は、糊ダムガイド板11,11の移動開始タイミングを早くすることでシート両端の糊の付かない部分の面積が小さくなるように調整することもできる。
【0041】
なお、本実施形態にかかる貼合シート製造装置は、コルゲートマシンのシングルフェーサとして説明しているが、これに限られるものではなく、異なる寸法のシートを使用し、糊で貼り合わせる装置に広く適用することができるものである。
【0042】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1記載の本発明の貼合シート製造装置によれば、生産制御装置によって、シートの糊が付かない部分又は貼合シート製造装置に糊が付着する部分が所望の面積比になるようにゲートの移動開始点が設定され、紙継ぎ装置からの紙継ぎ信号と運転速度検出手段からの運転速度検出信号とに基づいてシートの紙継ぎ部がゲートの移動開始点に来たと判断した場合にゲートの移動を開始するように制御されるため、装置の運転速度にかかわらず、シート両端の糊の付かない部分の面積又は装置に糊が付着する部分の面積を任意に調整できるようになる。これにより、損紙の発生及び機械の糊による汚損を任意に調整できるという利点がある。
【0043】
請求項2記載の本発明の貼合シート製造装置によれば、シート両端の糊の付かない部分の面積と装置に糊が付着する部分の面積とが同一になるように調整することができ、損紙の発生及び機械の糊による汚損をバランスよく抑制することができるという利点がある。
請求項3記載の本発明の貼合シート製造装置によれば、たとえ損紙の長さが大きくなっても、装置の汚れをできるだけ抑えたい場合は、ゲートの移動開始タイミングを遅くすることで装置に糊が付着する部分の面積が小さくなるように調整することができ、逆に、たとえ装置の汚れが大きくなっても損紙の長さをできるだけ抑えたい場合は、ゲートの移動開始タイミングを早くすることでシート両端の糊の付かない部分の面積が小さくなるように調整することができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる貼合シート製造装置の全体構成を示す模式図である。
【図2】本発明の一実施形態にかかる貼合シート製造装置の生産制御装置による生産切換制御を示すフローチャートである。
【図3】本発明の一実施形態にかかる貼合シート製造装置の生産制御装置による生産切換制御に関するタイミングチャートであり、(a)は紙継ぎ信号、(b)はPGパルス、(c)糊ダムガイド板移動開始信号、(d)は糊ダムガイド板移動信号をそれぞれ示している。
【図4】本発明の一実施形態にかかる貼合シート製造装置による作用を説明するための模式図である。
【図5】従来の貼合シート製造装置の全体構成を示す模式図である。
【図6】従来の糊付装置の構成を示す模式的斜視図である。
【図7】従来の貼合シート製造装置の課題を説明するための模式的平面図であり、(a)は損紙が多く発生する場合、(b)は上段ロールの糊が付着する面積が大きい場合をそれぞれ示している。
【符号の説明】
1 スプライサ(紙継ぎ装置)
2 シングルフェーサ本体(貼合シート製造装置)
3 生産制御装置
4 シート供給リール
5 糊付装置
6 パルスジェネレータ(運転速度検出手段)
7 中芯紙(シート)
8 ライナ紙(シート)
9 紙継ぎ部
11 糊ダムガイド板(ゲート)
12 糊ダム移動装置
12A ボールネジ
13 上段ロール
14 下段ロール
15 加圧ベルト
20 グルーパン
21 アプリケータロール
22 ドクタロール
Claims (3)
- シートを継ぎ合わせる紙継ぎ装置と、ゲートを移動させて糊の塗布幅を調整しうる糊付装置と、該紙継ぎ装置からの紙継ぎ信号に基づいて該糊付装置を制御する生産制御装置とを備える貼合シート製造装置において、
該貼合シート製造装置の運転速度を検出する運転速度検出手段を備え、
該生産制御装置が、該シートの糊が付かない部分又は該貼合シート製造装置に糊が付着する部分が所望の面積比になるように該ゲートの移動開始点を設定し、該紙継ぎ装置からの紙継ぎ信号と該運転速度検出手段からの運転速度検出信号とに基づいて該シートの紙継ぎ部が該ゲートの移動開始点に来たと判断した場合に該ゲートの移動を開始するように制御することを特徴とする、貼合シート製造装置。 - 該ゲートの移動開始点を、該シートの糊が付かない部分の面積と該貼合シート製造装置に糊が付着する部分の面積とが等しくなるように設定することを特徴とする、請求項1記載の貼合シート製造装置。
- 該ゲートの移動開始点を、該シートの糊が付かない部分又は該貼合シート製造装置に糊が付着する部分のうちいずれか一方の面積が大きくなるように設定することを特徴とする、請求項1記載の貼合シート製造装置。
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JP14335998A JP4358321B2 (ja) | 1998-05-25 | 1998-05-25 | 貼合シート製造装置 |
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JPH11333953A JPH11333953A (ja) | 1999-12-07 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2008049678A (ja) * | 2006-08-28 | 2008-03-06 | Tomoku Co Ltd | コルゲータの不良管理装置 |
CN102295084A (zh) * | 2011-06-02 | 2011-12-28 | 山东中烟工业有限责任公司 | 框架纸自动拼接装置 |
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1998
- 1998-05-25 JP JP14335998A patent/JP4358321B2/ja not_active Expired - Fee Related
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