JP4357648B2 - 補助アウトリガ装置及びクレーン車両 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、アウトリガ装置及びクレーン車両に係り、特に、着脱自在なアウトリガ装置及びその装着に好適なクレーン車両に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のクレーン車両300及びこのクレーン車両300に着脱自在である補助アウトリガ装置200とを図11に示す。
【0003】
クレーン車両300は、複数の走行輪301を備え,地面上を自在に走行する車体302と、この車体302の側面であって前後端部近傍に,当該車体302の幅方向に沿って張り出し自在に装備された主アウトリガ装置303,304と、先端に作業用のフック(図示略)を装着し起伏回動を自在に行うブーム305と、このブーム305を保持すると共に地面に対して略垂直方向に沿った回転軸線を中心に車体302上に回転自在に搭載された上部旋回体306とを備えている。
【0004】
この上部旋回体306は、車体302の上面であって後部近傍に搭載されている。この上部旋回体306は、前述したブーム305の一端部を軸支しており、ブーム305は油圧シリンダに付勢されて上部旋回体306上で起伏回動を行う。
【0005】
主アウトリガ装置303,304は、車体302の底面部であって、上部旋回体306の搭載位置よりも幾分前方と後方とにそれぞれ装備されている。この主アウトリガ装置303,304は、車体302の幅方向に沿って、当該幅方向の両側(車体302の左右両側)にそれぞれ個別に張り出し自在に装備されたビーム303a,304a(車体右側に張りされ出されたものは図示を省略している)と、各ビーム303a,304aの先端部において昇降動作を行うジャッキ303b,304bとを備えている。
【0006】
さらに、各ビーム303a,304aの先端部には、図11に示すように、延長用のビーム303c,304cを後付けされる構造となっている。この延長用のビーム303c,304cの先端部にも、昇降自在のジャッキ303d,304dが装備されている。
【0007】
また、各主アウトリガ装置303,304とは別に、クレーン車両302の底面における前端と後端とにはそれぞれジャッキ307,308が装備されている。
【0008】
これらの各主アウトリガ装置303,304及び各ジャッキ307,308は、クレーン作業時に際しては、各ジャッキが降下して地面を押圧し、各走行輪301が地面から離間するまで車体302を上方に押し上げる。
【0009】
さらに、車体302の両側面であって主アウトリガ装置303と主アウトリガ装置304との間の位置には、車体の幅方向両側にそれぞれ張り出された状態で補助アウトリガ装置200が装備される(車体302の右側に張り出されたものは図示を省略する)。
【0010】
図12は、図11のX−X線に沿った断面図である。この断面図において、後方のアウトリガ装置304及びジャッキ308の図示は省略している。かかる図に示すように、補助アウトリガ装置200は、クレーン車両300の車体302に設けられた装着口302aに一端部を挿入するビーム201と、このビーム201の他端部に設けられたジャッキ202と、このジャッキ202の昇降を付勢する昇降機構203と、昇降機構203及びジャッキ202の左右両側に装備された補助走行輪204とから構成されている。
【0011】
車体302側に設けられた装着口302aは、車体側面において走行輪301の上部に相当する高さで水平方向に沿って設けられた有底の横穴であって、ビーム201の断面とほぼ同一形状・同一寸法に設定されている。ビーム201は、この装着口302aに挿入され、図示しないピンによって固定される。
【0012】
昇降機構204は、ジャッキ203の昇降動作を付勢する油圧シリンダを備えており、この油圧シリンダはクレーン車両300に備えられている油圧ポンプを駆動源とする。この油圧シリンダとクレーン車両300側の油圧ポンプとの接続は、ビーム201をクレーン車両300の装着口302aに挿入した後に行われる。
【0013】
補助アウトリガ装置200の各補助走行輪204は、ビーム201を装着口302aに挿入した状態において、当該各補助走行輪204の下端部の高さとクレーン車両300の各走行輪301の下端部の高さとが均一となるように、その取り付け位置が設定されている。従って、ジャッキ203が降りてない状態にあっては、補助走行輪204は地面と当接し、クレーン車両300の走行に応じて図示しないモータにより駆動回転するようになっている。
【0014】
上記構成からなる補助アウトリガ装置200は、クレーン作業時に際して、クレーン車両300に装着される。このとき、クレーン車両300の各主アウトリガ装置303,304等の各ジャッキ303b,304b,303d,304d,307,308は下方に作動して車体302を持ち上げ、これらのジャッキのみで支持した状態となる。しかる後に、各補助アウトリガ装置200のジャッキ202が降ろされ、一定の接触圧力(車体302を浮かせない程度の圧力)で地面に当接させる。これにより、補助アウトリガ装置200は、クレーン作業時の荷重により生じる主アウトリガ装置303と304との間の車体302の撓みを抑制し同時にかかる撓みによるブームの位置変動を抑制している。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の補助アウトリガ装置200及びクレーン車両300は、以下の問題を抱えている。
【0016】
まず、従来の補助アウトリガ装置200は、作業時に車体302に撓みが生じると、その構造上、主にビーム201に曲げ荷重が集中することが挙げられる。
【0017】
補助アウトリガ装置200では、ビーム201の長さを少しでも長く設定し、車体から離れた位置で地面と接することが望ましいが、ビーム201のような棒状の構造物は曲げ荷重に対する撓むを生じ易く、このため、ビーム201の断面面積を大きく設定し十分な強化を図らねばブームの位置変動を十分に抑制するという効果が得られないという不都合を生じていた。
【0018】
一方、ビーム201の強化のために断面面積を大きく設定すると、クレーン車両300の側面に補助アウトリガ装置200の装着口302aの配設スペースを確保することが困難になり、その配設位置が限定されるという不都合を生じることとなる。特にクレーン車両が大型のものとなると、車体の側面部は走行輪が多数に装備されるため、各走行輪の間隙をぬって装着口を設けなければならなくなる。しかし、ビーム断面が大きくなると、走行輪の間隙には収まらないので、走行輪よりも上方に装着口を配置する必要性を生じるこことなる。その結果、走行輪の上方に装着口を設けるスペースを確保するために車体を余分に高く設定する必要性を生じ、車体の大型化を招いていた。また、クレーン車両の場合、作業時の安定性のためには車高が低いことが望ましく、このような車高の上昇は、クレーン車両の作業時におけるブームの位置変動の抑制を妨げる要因となっていた。
【0019】
また別の問題点として、従来の補助アウトリガ装置は、ビームの先端部を地面に当接させるために、先端部の昇降専用の独立した油圧シリンダを装備していることが挙げられる。このような場合、補助アウトリガ装置自体の部品点数の増加,構造の複雑化により生産性の向上が困難であった。
また、補助アウトリガ装置をクレーン車両に装着する際に、油圧回路の接続,油圧シリンダの制御回路の接続を要し、装着作業が繁雑となるという不都合を生じていた。さらに、油圧回路の接続作業は、一般に作業現場で行われるため、圧油に塵芥が混入する可能性を有し、かかる混入が生じた場合、油圧回路の作動不良を生じる可能性を誘発するという問題を有していた。同時に、油圧回路は内部に圧油が循環する構造のため、着脱作業時には圧油漏れによる周囲の汚れの発生を生じる場合もあり、かかる場合の準備又は処理をも必要となっていた。
【0020】
【発明の目的】
本発明は、かかる従来例の有する不都合を改善し、クレーン車両に対して装着スペースの確保を容易とし、耐荷重性が高く、装着作業の容易な補助アウトリガ装置を提供することを、その目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、作業時に走行輪を地面から浮かせた状態で支持する複数の主アウトリガ装置を備えるクレーン車両に対して、前記各主アウトリガ装置を補助する補助アウトリガ装置であり、前記目的を達成するため、特に
前記クレーン車両の車体に対する回動を自在とし且つ前記車体に対する着脱を自在として当該車体に連結される装着部と前記クレーン車両に設けられた圧力シリンダ機構からの回動力の入力を受ける作用部とを一端部に有して前記クレーン車両の車体側面に連結される装置本体と、回動関節を介して前記装置本体の他端部に折り畳み可能に装備され且つ前記車体から離間する方向に向かって伸ばされた状態で前記装着部を中心に前記装置本体を回動させると其の先端部を地面に当接させる支持部材とを備え
前記装着部の回動軸線が地面と略平行となり
前記回動関節は、前記装着部を中心に前記装置本体を回動させた状態で、該回動関節の中心軸が地面に垂直な方向よりも外側に傾斜する方向で設けられ
前記装置本体上であって前記支持部材寄りの位置に補助走行輪が装備されていることを特徴とする構成を有する
【0023】
上記補助アウトリガ装置は、使用に先だって、支持部材をその回動関節により折り畳んだ状態で、当該補助アウトリガ装置の一端部に位置する装着部を介してクレーン車両の車体側面に装着する。このとき、クレーン車両地面上に停車している状態において、装着部の回動軸線が地面と平行となるように装着が行われる。
【0024】
装着部の回動軸線が地面と略平行とされているため、補助アウトリガ装置がクレーン車両の車体に対して回動すると、支持部材の先端部は地面とほぼ垂直な平面内を回動することとなる。
【0025】
補助アウトリガ装置をクレーン車両に装着した後、クレーン作業を行う際には、まずクレーン車両に装備された主アウトリガ装置により走行輪を地面から浮かせた状態で車体を支持する。その後、クレーン車両の圧力シリンダ機構により、補助アウトリガ装置における装置本体の一端部側に設けられた作用部を介して、装置本体の他端部に備えられた支持部材の先端部を地面側に当接する方向に補助アウトリガ装置の回動動作が付勢される。そして、支持部材の先端部が一定の押圧力で地面と当接した状態で補助アウトリガ装置の回動を停止させ且つ当該補助アウトリガ装置をその位置に維持する。
このとき、補助アウトリガ装置の補助走行輪が、クレーン車両の走行輪と同じ走行方向を向くように、補助アウトリガ装置の補助走行輪と装着部との位置関係が設定されている
【0026】
これにより、車体から張り出された状態の補助アウトリガ装置の支持部材の先端部が地面を押圧した状態となるので、当該先端部を押し戻す方向に作業時における荷重がクレーン車両の車体に付加された場合でも、車体の撓みの発生が抑制される。
【0029】
上述したように、補助走行輪が装置本体における支持部材寄りの位置に設けられているため、装置本体における他端部に回動関節を介して設けられた支持部材が折り畳まれると、補助走行輪よりも車体の幅方向外側にほとんどはみ出すことがなくなる。
また、支持部材を軸支する回動関節は、その中心軸が地面に垂直な方向よりも外側に傾斜する方向で設けられているので、支持部材が折り畳まれると、支持部材の先端部が上方に移動する
【0030】
かかる状態において、主アウトリガ装置により車体を支持していない状態(走行輪が地面と接している状態)でクレーン車両の走行輪が駆動されると、補助アウトリガ装置の補助走行輪も同時に回転し、補助アウトリガ装置の存在が走行の支障となることなく走行が行われる。
【0034】
請求項2記載の発明は、複数の走行輪を備え,地面上を自在に走行する車体と、この車体の側面であって前後端部近傍に,当該車体の幅方向に沿って張り出し自在に装備され車体に設けられた走行輪を地面から離間させる主アウトリガ装置と、先端部に作業対象物を吊し起伏回動を自在に行う吊り上げ作業用のブームと、このブームを保持すると共に地面に対して略垂直方向に沿った回転軸線を中心に車体上に回転自在に搭載された上部旋回体とを備えるクレーン車両であって
請求項1記載の補助アウトリガ装置を備えたことを特徴とする構成を有する
【0045】
本発明は、上述した各構成によって前述した目的を達成しようとするものである。
【0046】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態を図1乃至図10に基づいて説明する。この実施形態では、いわゆる重量物の吊り上げ作業に使用されるクレーン車両100と、このクレーン車両100に着脱自在の補助アウトリガ装置10とを示す。
【0047】
図1は、補助アウトリガ装置10を装着したクレーン車両100の斜視図であり、図2は、補助アウトリガ装置10を装着しない状態のクレーン車両100の左側面図である。以下、主にこれら図1及び図2に基づいてクレーン車両100について説明する。
【0048】
クレーン車両100は、複数の走行輪101を備え,地面上を自在に走行する車体102と、先端部に作業対象物を吊し起伏回動を自在に行う吊り上げ作業用のブーム103と、このブーム103を保持すると共に地面Jに対して略垂直方向に沿った回転軸線を中心に車体102上に回転自在に搭載された上部旋回体104と、この車体102の側面であって前後端部近傍に,当該車体102の幅方向に沿って張り出し自在に装備され車体102に設けられた走行輪101を地面から離間させる主アウトリガ装置150,160とを備えている。
【0049】
車体102は、前後方向に延びた略直方体形状のフレーム105と、このフレーム105の上部側面に装備されたフェンダー106とを備えている。さらに、フレーム105は、その底面部に車軸を介して複数の走行輪101を走行回転自在に支持している。
【0050】
各走行輪101は、フレーム105の幅方向(以下、左右方向とする)の両側に対を成して配置されている。そして、これら走行輪101の各対が車体102の前後方向に渡って六基装備されている。
【0051】
図3は、上部旋回体104の取り付け位置の周囲におけるクレーン車両100の一部を上方から見た図を示す。図3では、上部旋回体104の図示を省略している。この図3をさらに参照して説明すると、前述した各対を成す走行輪101の内、前から四番目の対となる走行輪101aは、常時直進方向を向いた非操舵輪である(他の走行輪101と区別するため、非操舵輪である走行輪のみ符号101aを付すことにする)。そして、他の走行輪101は、操舵時の車体102の走行軌跡となる円周と同心の円周に沿ってその向きを変える操舵輪である。
【0052】
さらに図3によれば、各走行輪101は、フレーム105の左右両側面よりも左右方向外側に位置している。そして、フレーム105の両側面からは、前述したフェンダー106がそれぞれ、非操舵時の各走行輪101を上方からみてほぼ覆い隠すことができる距離まで延設されている。以下、一方のフェンダー106の左右方向外側端部から他方のフェンダー106の左右方向外側端部までの距離をクレーン車両100の車体102の幅Wと称することとする。
【0053】
フレーム105の前側端部には、図2に示されるように、車両操縦室107が設けられている。この車両操縦室107では、クレーン車両100の走行,操舵等の操縦が行われる。また、車両操縦室107の側面には図示しない主アウトリガ装置150,160の操縦盤が設けられている。
【0054】
また、図2,3に示すように、フレーム105の上面であって前後方向中間部より幾分後部寄りの位置には、上部旋回体104を載置するステージ108が装備されている。このステージ108は、地面Jに対して垂直となる旋回中心軸線Cを中心に自在に回転する軸受け109を介してフレーム105上に装備されている。そして、ステージ108は、フレーム105の内部に装備された図示しない駆動手段(例えば油圧モータ、電動モータ等)回転動作が付勢される。またその回転範囲は360度に設定され、上部旋回体104をいずれの方向にも向けることができる。
【0055】
このステージ108に対して上部旋回体104は着脱自在となっている。即ち、この上部旋回体104は、吊り上げ作業時にのみステージ108に装着され、クレーン車両100が一般道路を走行する際には装着されない。
【0056】
さらに、この上部旋回体104について説明すると、図2に示すように、当該上部旋回体104の前側端部には、旋回体操縦室114が設けられている。この旋回体操縦室114は、上部旋回体104の旋回動作,ブーム103の起伏回動動作,後述するウィンチ115による吊り上げ動作等の操縦が行われる。
【0057】
さらに、当該上部旋回体104の上部における幾分後方寄りの位置には、ブーム103の根本となる端部が回動自在に連結されている。また、ブーム103の下側には、三本の油圧シリンダ116(二本は図示略)が配置されている。この油圧シリンダ116は、その一端部が上部旋回体104の前端部近傍に起伏回動自在に支持されている。また、油圧シリンダ116の他端部は、ブーム103の底面側に回動自在に連結されている。
【0058】
さらに、上部旋回体104の上部におけるブーム103との連結部よりも後方の位置には、吊り上げ作業時にワイヤの巻き取りを行うウィンチ115が装備されている(図1参照)。
【0059】
さらに、前述したブーム103について説明する。図2に示すように、このブーム103は、順次その内側から延長ブームが繰り出される多段伸縮式の構造を採っている。そして、その最先端部には、吊り上げ作業に使用されるワイヤが巻回される滑車117が装備されている(図1参照)。ブーム103は、図示しない油圧シリンダを備え、これにより伸縮を行う。
【0060】
そして、このブーム103は、上部旋回体104に対して着脱自在であり、非使用時においては分離される。また、前述した油圧シリンダ116も、その上部旋回体104側の端部が当該上部旋回体104に対して着脱自在であり、ブーム103が上部旋回体104から取り外される際に一体的に取り外される。
【0061】
このように、上部旋回体104は車体102から分離可能であり、ブーム103は上部旋回体104から分離可能であることにより、クレーン車両100の一般道路による移動の際には、上部旋回体104及びブーム103は、それぞれ個別に輸送車両に積載されて輸送が行われる。
【0062】
さらに、図2に示すように、フレーム105の前端部における底面には、フロントジャッキ110が装備されている。このフロントジャッキ110は、クレーン車両100の吊り上げ作業時において、主アウトリガ装置150,160により車体前側の各走行輪101が地面Jから浮いた状態となるまで当該車体102の前側部分を押し上げた後に、地面Jに向かって伸張され、地面に対して一定の荷重で当接する。図1では、既に地面に当接した状態を示している。このフロントジャッキ110は、図示しない油圧シリンダにより伸縮及び押し上げ動作が行われる。また、図1中の符号111は、フロントジャッキ110の使用時にのみ装着されるフロートを示している。
【0063】
また、図2に示すように、フレーム105の後端面には、リアジャッキ112が装備されている。このリアジャッキ112は、非使用時においては、フレーム105の後端面に沿って折り畳まれている。そして、クレーン車両100の吊り上げ作業時においては、フレーム105の後端面に対して垂直に立ち上げられる。さらに、このリアジャッキ112は、クレーン車両100の吊り上げ作業時において、主アウトリガ装置150,160により車体前側の各走行輪101が地面Jから浮いた状態となるまで当該車体102の前側部分を押し上げた後に、地面Jに向かって伸張され、地面に対して一定の荷重で当接する。このリアジャッキ112は、図示しない油圧シリンダにより伸縮及び押し上げ動作が行われる。図1では、既に地面に当接した状態を示している。また、図1中の符号113は、リアジャッキ112の使用時にのみ装着されるフロートを示している。
【0064】
フレーム105の底面であって上部旋回体104の旋回中心よりも前方には、図1に示すように、主アウトリガ装置150が配設されている。また、同底面であって旋回中心軸線Cの後方には、主アウトリガ装置160が配設されている。各主アウトリガ装置150,160は、車体の幅方向に沿って、右側と左側とにそれぞれ張り出されるビーム151,161とを備えている。このビーム151,161は、当該ビーム151,161をスライド自在に支持する支持枠体に収納され、かかるスライド動作は図示しない油圧シリンダにより付勢される。
【0065】
各ビーム151,161の先端部の底面には地面に対して垂直方向に昇降動作を行うジャッキ152,162が装備されている。これらジャッキ152,162は、地面Jに向かって伸張し、車体後側の各走行輪101が地面から浮いた状態となるまで当該車体102を押し上げる。これらジャッキ152,162は、図示しない油圧シリンダにより伸縮及び押し上げ動作が行われる。図1では、既に車体102を押し上げた状態を示している。
【0066】
さらに、各ビーム151,161の先端部には、着脱自在の延長用アウトリガ装置153,163を装着することができる。各延長用アウトリガ装置153,163は、ビーム151,161の先端部に継ぎ足して連結されるビーム154,164と、各ビーム154,164の先端部の底面に設けられたジャッキ155,165とを備えている。これらジャッキ155,165は、地面Jに向かって伸張し、車体後側の各走行輪101が地面から浮いた状態となるまで当該車体102を押し上げる。これらジャッキ155,165は、図示しない油圧シリンダにより伸縮及び押し上げ動作が行われる。図1では、既に車体102を押し上げた状態を示している。
【0067】
フレーム105の両側面であって上部旋回体104の旋回中心軸線Cの近傍には、それぞれ補助アウトリガ装置10を回動自在に支持する支持取り付け部118が設けられている(図2参照)。
【0068】
支持取り付け部118は、一基の補助アウトリガ装置10に対して二つ設けられている。即ち、フレーム105の両側面にそれぞれ一つずつ補助アウトリガ装置10が装備されるので、一側面につき二つの支持取り付け部118が設けられている。フレーム105の一側面において、一方の支持取り付け部118は上部旋回体の旋回中心軸線Cよりも前方に位置し、他方の支持取り付け部118は旋回中心軸線Cよりも後方に位置している。また、これらの支持取り付け部118は、上方から見て前から五番目の走行輪101の前方と後方とに位置している。
【0069】
図4は、図3におけるY−Y線に沿った車体102の断面図であり、同時に補助アウトリガ装置10の取り付け状態を示す。図2に加え図3及び図4を参照してさらに説明すると、この支持取り付け部118は、フレーム105の側面上から車体の幅方向に沿って外側に延設されたアーム状を呈している。そして、この支持取り付け部118はフェンダー106とほぼ同位置まで延設されており、上方から見てフェンダー106に覆い隠されるようになっている。従って、この支持取り付け部118が、クレーン車両100の側面から突出するようなことはない。
【0070】
各支持取り付け部118の先端部には、補助アウトリガ装置10を軸支する支軸ピン119が装着される係合穴118aが設けられている。支軸ピン119は、この係合穴118aに対して着脱自在であり、当該支軸ピン119を引き抜くことにより、補助アウトリガ装置10を支持取り付け部118から取り外すことができる。また、フレーム105の同一の側面上に設けられた二つの支持取り付け部118の各係合穴118aに挿入される各々の支軸ピン119が地面と平行であってクレーン車両100の前後方向と平行となる同一の線上(図3に示す点線D)に位置し且つ沿うように、各係合穴118aの向き及び位置が設定されている。従って、補助アウトリガ装置10を車体102に対してかかる線D(以下、回動軸線Dとする)を中心として自在に回動させることができる。なお、支軸ピン119は不慮の脱落が生じないように、例えば、Cリングが装備されている(図示略)。
【0071】
図5は、圧力シリンダ機構としての油圧シリンダ機構120及びこれに連結された補助アウトリガ装置10を上方から見た図を示している。前述した図4とこの図5を参照して油圧シリンダ機構120について説明する。
【0072】
油圧シリンダ機構120は、補助アウトリガ装置10の回動動作を付勢する。この油圧シリンダ機構120は、フレーム105の底面であって、上方から見て同一側面上に設けられた二つの支持取り付け部118の間となる位置に装備されている。符号121は、フレーム105の底面に溶接された油圧シリンダ機構120の支持部材である。この支持部材121は、油圧シリンダ機構120を所定方向に向けて固定支持する。
【0073】
油圧シリンダ機構120は、往復移動を行う出力部122と、この出力部に装備され補助アウトリガ装置100と着脱自在に連結されるリンク部材123とを備えている。上記出力部122は、主にシリンダ部124とピストン部125と連結部126とから構成される。シリンダ部124は一端が開放された筒状体であり、ピストン部125が摺動自在に挿入されている。そして、フレーム105に装備された図示しない油圧ポンプによりシリンダ124内の作動油の圧力が変動され、ピストン部125は車体の幅方向に沿った往復移動が付勢される。
【0074】
連結部126は、ピストン部125の一端部に固定装備されている。ピストン部125は、連結部126を図4中で実線で示した位置から二点鎖線で示した位置までの範囲で往復移動させる。従って、かかる連結部126は、車体102の幅Wの内側領域内でのみ移動を行うこととなる(前述したように、車体102の幅Wは一方のフェンダー106の先端から他方のフェンダーの先端までの距離をいう:図3参照)。
【0075】
そして、この連結部126は、リンク部材123の一端部123a(出力部側の端部)と回動自在に連結されている。連結部126とリンク部材123の一端部123aとは中心軸となる軸部材127を介して連結される。これら一端部123aと軸部材127により回動関節を構成している。そして、この回動関節は、軸部材127に沿った方向を回動軸線Eとしてこれを中心に回動する。また、この回動軸線Eは、支持取り付け部118の回動軸線Dと平行に設定されている。
【0076】
リンク部材123の他端部123bは、後述する補助アウトリガ装置10の作用部5と回動自在に連結される。この作用部5とリンク部材123の他端部123bとは中心軸となる支軸ピン128を介して連結される。これら他端部と支軸ピン128とが回動関節を構成している。そして、この回動関節は、支軸ピン128に沿った方向を回動軸線Fとしてこれを中心に回動する。また、この回動軸線Fは、支持取り付け部118の回動軸線Dと平行に設定されている。
【0077】
なお、支軸ピン128は、リンク部材123の他端部123b及び作用部5に対して着脱自在であり、当該支軸ピン128を引き抜くことにより、補助アウトリガ装置10をリンク部材123から取り外すことができる。なお、支軸ピン128は不慮の脱落が生じないように、例えば、Cリングが装備されている(図示略)。
【0078】
ここで、リンク部材123は、補助アウトリガ装置10の非装着状態にあっては、その他端部123bが一端部123aを中心として自在に回動する。そして、かかる他端部123bをフレーム105側に回動させた場合に、その回動を遮るものがなく、フレーム105の側面に沿って収納することが可能である(図4の点線で示したリンク部材123)。
【0079】
また、前述したように、連結部126は、その往復移動範囲が車体の幅Wの領域内に含まれている。従って、リンク部材の一端部123aも車体の幅Wの領域内に常に位置することとなる。
【0080】
これにより、補助アウトリガ装置10の非装着状態にあっては、リンク部材123全体を車体102の幅Wの領域内に引き込むことが可能である。図4における符号130は、引き込まれたリンク部材123をワイヤ等で固定するためのフックである。
【0081】
従って、クレーン車両100の非作業時における走行の際に、リンク部材123と周囲の障害物との接触を回避し、周囲の破損及びリンク部材123自体の破損を有効に回避することが可能となる。
【0082】
また、両端部に回動関節を有するリンク部材123を介して補助アウトリガ装置10の作用部5と油圧シリンダ機構120のピストン125とを連結する構造としたことにより以下の効果を得ることができる。即ち、一つの回動関節を介してピストン125と作用部5とを連結したとすると、補助アウトリガ装置10に回動動作を付勢する場合に、ピストン125が装着部4を中心とする円周に沿った移動に追従しなくては成らなくなり、同時に油圧シリンダ機構120のシリンダ124を回動させなければならなくなる。しかし、リンク部材123を介在させたので、作用部の円周移動に対して、ピストン124は直動させることが可能となる。このため、シリンダ124の回動を行うためのスペースが不要となり、クレーン車両100の省スペース化による小型化を図ることが可能となる。
【0083】
なお、上述のクレーン車両100では、連結部126の移動範囲全体が車体102の幅Wの領域内に位置する設定としたが、特に移動範囲全体が領域内になくとも良い。例えば、ピストン部125が最も後退した状態で、連結部126が車体102の幅W領域内であれば良い。
【0084】
また、上述のクレーン車両100では、補助アウトリガ装置10に個別に対応する油圧シリンダ機構120を設けたが(図4,5参照)、一基の油圧シリンダ機構120で同時に二つの補助アウトリガ装置10の回動を付勢する構成としても良い。即ち、支持部材121が油圧シリンダ機構120のシリンダ部124を車体102の幅方向に沿ってスライド自在に保持し、シリンダ部124に一方の補助アウトリガ装置10と連結される連結部126を装備し、ピストン部125に他方の補助アウトリガ装置10と連結される連結部126を装備する。これにより、ピストン部125がシリンダ部124に対して後退する方向に移動が付勢されると、各補助アウトリガ装置10は互いに引き寄せられることになり、ピストン部125がシリンダ部124に対して前進する方向に移動が付勢されると、各補助アウトリガ装置10は互いに離間させられることになる。従って、二つの補助アウトリガ装置10は同時に回動を行うことが可能となり、油圧シリンダ機構120を二つ設ける場合とほぼ同様に機能することとなる。
【0085】
次に、図3乃至図9に基づいて補助アウトリガ装置10について説明する。この補助アウトリガ装置10は、吊り上げ作業に際してクレーン車両100に装備され、各種アウトリガ装置150,160により各走行輪101を地面Jから浮かせて支持する状態にあるクレーン車両100に対して、主アウトリガ装置150と主アウトリガ装置160との間に生じる車体102の撓みを抑制し、作業時のブーム103の先端部の位置変動を防止することを目的とするものである。
【0086】
このアウトリガ装置10は、クレーン車両100に対して着脱自在であり、フレーム105の両側面105a,105bにそれぞれ一基ずつ装備される。なお、側面105aに装備される補助アウトリガ装置10と側面105bに装備される補助アウトリガ装置10とは、鏡面対称形状となるが、その点を除き構成及び構造は全て同一であるので、側面105aに装備される補助アウトリガ装置10についてのみ説明する。
【0087】
図6は、補助アウトリガ装置10の斜視図を示す。まず、図4乃至図6に基づいて説明すると、補助アウトリガ装置10は、クレーン車両100のフレーム105の側面105aに装着される装置本体2と、フレーム105から離間する方向に向かって装置本体2から延設された支持部材3と、装置本体2に着脱自在の補助走行輪7(図4乃至図6で図示略)とを備えている。
【0088】
装置本体2は、内部が中空の箱体であり、一方の端部2aが広く開口している。また他方の端部2bには支持部材3が装備されている。そして、装置本体2の一端部2aには、クレーン車両100の二つの支持取り付け部118と個別に連結される二つの装着部4と、油圧シリンダ機構120から装置本体2の回動力の入力を受ける作用部5とが設けられている。
【0089】
各装着部4は、それぞれ貫通穴を有し、前述した支軸ピン119が挿通されて支持取り付け部118に連結される。各装着部4の貫通穴の位置及びその向きは、各々の中心軸が同一の回動軸線上に位置するように設定されている。また、各装着部4の離間距離は、二つの支持取り付け部118の離間距離と同一に設定されている。従って、各装着部4は、各支持取り付け部118に支軸ピン119を介して自在に連結することが可能となっている。また、連結後には、補助アウトリガ装置10は、前述した回動軸線Dを中心としてその全体を車体102に対して回動させることが可能となる。
【0090】
装着部4は二箇所に設けられているので、クレーンの使用時に生じるより大きな荷重にも充分に対応することが可能となる。また、各装着部4の回動軸線Dに沿った方向について二箇所で支持することにより、吊り上げ作業時の前後方向の揺動を有効に抑制し、作業時におけるクレーン車両100の安定性を確保している。
【0091】
作用部5は、各装着部4を支持取り付け部118に連結した状態において、当該各装着部4の下方に位置する。作用部5は、装置本体2の他の部分よりも肉厚で断面コ字状に形成された壁面から形成されており(参照図5)、かかる壁面を貫通する貫通穴51を有している。この貫通穴51の中心軸は、各装着部4の貫通穴の中心軸と平行に設定されている。そして、この作用部5のコ字状の内側に前述したリンク部材123の他端部123bが挿入され、支軸ピン129にて作用部5とリンク部材123とが連結される。
【0092】
従って、作用部5に対するリンク部材123の回動軸線Dは、各装着部4の回動軸線Fと平行となる。これにより、油圧シリンダ機構120のピストン部125が直線移動した場合であっても、リンク部材123の他端部123bは、装着部4の回動軸線Dを中心とする円周に沿った移動に追従することができる。このため、ピストン部125が油圧により駆動した場合に、リンク部材123を介して作用部5に上記円周に沿った移動動作を付勢することができ、油圧シリンダ機構120は、装置本体2に対して回動軸線Dを中心とする回動動作を付勢することが可能となる。
【0093】
装置本体2の上面部には、フック用の係止部材21が装備されている。補助アウトリガ装置10をクレーン車両100に装着する際に、当該補助アウトリガ装置10はブーム103を利用して吊り上げる必要がある。このため、ブーム103に設けられたフックがかけられる係止部材21が装備されている(参照図4)。
【0094】
支持部材3は、その一端部で地面と当接し、他端部で回動関節6を介して装置本体2に連結されている。回動関節6は、補助アウトリガ装置10の非使用時において支持部材3を折り畳むためのものである。補助アウトリガ装置10の使用時における支持部材3は、装置本体2の他端部において車体102から離れる方向に延設されている。折り畳まれていない状態(使用時)における支持部材3の延設方向Gは、上方から見て装着部4の回動軸線Dにほぼ垂直な方向に設定されている(図5参照)。
【0095】
支持部材3は、主に、三角形の略箱形構造を成すアーム部31と、アーム部31の先端部に装備された地面と当接する当接フロート32と、アーム部31の延設状態を保持するストッパ33とから構成されている。
【0096】
アーム部31の先端部31aは、装着部4が支持取り付け部118に装着された状態において、地面Jに対して略垂直方向を向いている。正確には、先端部31aは垂直よりも幾分傾斜しているが(図4参照)、作用部5がフレーム105側に油圧シリンダ機構120によって引き寄せられることにより、当接フロート32が地面Jと当接し、先端部31aは地面Jに対してほぼ垂直となる(図7参照)。
【0097】
また、当接フロート32は、アーム部31の先端部31aにユニバーサルジョイントを介して装着されており、その当接面を幾分傾斜させることが可能となっている。
【0098】
ストッパ33は、主に、第1のリンク33aと、第2のリンク33bと、この第1のリンク33aの一端部を回動自在に支持する支持体33cとから構成されている。第1のリンク33aの他端部は第2のリンクの一端部と互いに回動自在に連結され、第2のリンクの他端部はアーム部31の先端部31aに回動自在に連結されている。
【0099】
支持体33cは、同一形状の二枚の平板から成り、これらは所定の隙間を空けた状態で対向して装置本体2の他端部近傍に固定されている。支持体33cは、二枚の平板間で第1のリンク部材33aを支持する。二枚の平板の双方には、同じ位置に第一の貫通穴33dと第二の貫通穴33eとが形成されている。前述したように、支持部材3(正確にはアーム部31)は、折り畳み用の回動関節6を介して装置本体2に装備されており、使用時には延設方向に伸ばし、非使用時には回動させて折り畳むことが可能である。
【0100】
第1のリンク33aの中間部分にも、同一径の貫通穴が設けられており(図示略)、第一の貫通穴33dは、アーム部31が伸ばされた状態で第1のリンク33aの貫通穴と相対する位置に設けられている。そして、かかる状態で、第1のリンク33aの貫通穴と第一の貫通穴33dとに固定用ピン33fが挿入され、これによりアーム部31の伸張状態がロックされる(図6参照)。
【0101】
また、第二の貫通穴33eは、アーム部31が折り畳まれた状態で第1のリンク33aの貫通穴と相対する位置に設けられている。そして、かかる状態で、第1のリンク33aの貫通穴と第二の貫通穴33eとに固定用ピン33fが挿入され、これによりアーム部31の折り畳み状態がロックされる。
【0102】
図8は補助アウトリガ装置10の平面図であり、図8(A)は支持部材3を折り畳んだ状態を示し、図8(B)は支持部材3を伸張した状態を示す。また、図9は補助アウトリガ装置10の左側面図であり、図9(A)は支持部材3を折り畳んだ状態を示し、図9(B)は支持部材3を伸張した状態を示す。
【0103】
これらの図に基づいて補助走行輪7について説明する。補助走行輪7は、着脱機構71を介して装置本体2に着脱自在に装備される。この補助走行輪7は、補助アウトリガ装置10をクレーン車両100に装備した状態で装置本体2の前側の面に装備される。また、各補助走行輪7はクレーン車両100の走行輪101と外径が同一に設定されている。
【0104】
着脱機構71は、二つの補助走行輪7を同軸上で走行回転自在に保持する保持部材72と、この保持部材72から浮いた状態で三点で支持された棒状の被係止体73と、装置本体2の前面に固定装備された爪部材74と、装置本体2の底面に設けられた連結部材75とから構成されている。
【0105】
この着脱機構71による補助走行輪7の装着方法を述べる。爪部材74は先端が上方を向いており、二本が並列されている。この爪部材74に被係止体73が引っかけられると、保持部材72は被係止体73を軸として装置本体2に対して回動を行うことができる(図9(A)における二点差線)。保持部材72の下端部には連結部材75に固定するための係合穴77が設けられており、この係合穴77を連結部材75に位置決めし、固定ピン76を装着する。これにより、保持部材72は、爪部材74と連結部材75とにより装置本体2に装着される。また、補助走行輪7を外す場合には、固定ピン76を装着部75から引き抜き、上述の逆の操作が行われる。なお、上記取り付け作業は、ブーム103の先端部に保持部材72を吊り上げて行われるため、当該保持部材71の上部にはクレーンのフックをかけるための係止部材78が装備されている。
【0106】
また、補助アウトリガ装置10をクレーン車両100に装備し、支持部材3の当接フロート32が地面Jに当接した状態において、各補助走行輪7の車軸がクレーン車両100の前から四番目の走行輪101a(図3参照)の車軸の同一軸上となるように装置本体2に対する着脱機構71の位置設定が成されている(図1参照)。走行輪101aは、前述したように非操舵輪である。このように、非操舵輪である走行輪101aと補助走行輪7とを同一軸上に設定することにより、補助走行輪7を保持する着脱機構71にステアリング可能な構造を施す必要性を排除し、補助アウトリガ装置10の部品点数の低減による生産性の向上を図っている。
【0107】
次に、着脱機構71により装置本体2に装備された補助走行輪7の配置と支持部材3の折り畳み用の回動関節6との関係について説明する。
【0108】
回動関節6は、図8(A)に示すように、車体102から離間する方向に突出した状態で装置本体2の他端部2bに設けられている。この場合、回動関節6は、支持部材3を折り畳んだ状態にあっては、当該支持部材3全体よりも車体102の幅方向における外側に突出することとなる。
【0109】
着脱機構71の保持された二つの補助走行輪7の内、外側に位置する補助走行輪7の幅方向外側の面Hが回動関節6よりも外側となるように、着脱機構71の位置設定が成されている。このため、折り畳まれた後の支持部材3及び回動関節6は、補助走行輪7よりも外側に突出することがなく、走行時において周囲の障害物との接触を回避し、周囲の破損及び支持部材自体の破損を有効に回避することが可能となる。
【0110】
さらに回動関節6について詳説すると、かかる回動関節6の回動軸線I(参照図)は、装着部4の回動軸線Dに垂直な平面に沿う方向に設定されている。従って、作用部5が油圧シリンダ機構120により引き寄せられ、当接フロート32が地面に押圧接触した場合、その反力により当該回動関節を中心とする支持部材3のモーメントは生じない。このため、作業時に支持部材3が折り畳まれるような不都合を生じることはない。
【0111】
また、回動関節6の回動軸線Iは、当接フロート32が地面Jに当接した状態において、当該地面に垂直な方向よりも傾斜した方向に設定されている。即ち、回動軸線Iは、地面Jに近くなるにつれて車体102に近づく方向に傾斜している。このような回動軸線Iを中心に支持部材3を回動させると、当接フロート32は上下動を行うことができる。
【0112】
支持部材3は、回動関節により90度回動させることが可能である。支持部材3が伸張された状態にあっては、図9(B)に示すように、補助走行輪7及び走行輪101よりも当接フロート32は、下方に位置している。かかる状態から支持部材3を90度回動させると、図9(A)に示すように、当接フロート32は、各走行輪7,101の下端部よりも上方に移動する。
【0113】
従って、補助アウトリガ装置10を装備した状態でクレーン車両100を走行させる場合には、支持部材3を折り畳むだけで、補助走行輪7を地面に当接させることができ、簡易な作業で迅速に補助アウトリガ装置10を装備したままクレーン車両10の走行を行わせることが可能である。
【0114】
以下、上記構成から成るクレーン車両100及び補助アウトリガ装置10の動作を説明する。
【0115】
上記構成のクレーン車両100の場合には、使用に先だって、各支持取り付け部118に、補助アウトリガ装置10の各装着部4を装着する。また、油圧シリンダ機構120のリンク部材123を補助アウトリガ装置10の作用部5と連結する。支持部材3が折り畳まれた状態にあるときは、これを伸張し、ストッパ33により固定する(図4参照)。
【0116】
この支持取り付け部118は、地面と平行な回動軸線Dを中心に補助アウトリガ装置10を支持するため、油圧シリンダ機構120の駆動より支持部材3の先端に設けられた当接フロート32は、地面Jに対して垂直な平面に沿って回動することとなる。
【0117】
補助アウトリガ装置10をクレーン車両100に装着した後、吊り上げ作業を行う際には、まず主アウトリガ装置150,160により走行輪101を地面Jから離間させた状態とし、さらに、フロントジャッキ110及びリアジャッキ112にて車体102を支持する(図1参照)。
【0118】
その後、圧力シリンダ機構120により、補助アウトリガ装置10を回動させる。このときの回動方向は、補助アウトリガ装置10の当接フロート32が地面J側に当接する方向とする。そして、当接フロート32が一定の押圧力で地面Jと当接した状態で補助アウトリガ装置10の回動を固定保持する。
【0119】
かかる状態でブーム103を起伏回動させて作業が行われるが、車体102に装備された補助アウトリガ装置10が当接フロート32で地面Jを押圧した状態となるので、当該当接フロート32を押し戻すような車体102の撓みによる荷重が生じた場合でも、ブーム103の先端の位置変動が抑制される。
【0120】
図10(A)は上記実施形態であるクレーン車両100の上部旋回体104近傍の側面図を示し、図10(B)はビーム方式の補助アウトリガ装置200を装着する従来のクレーン車両300(図11参照)の上部旋回体306近傍の側面図を示す。
【0121】
上記補助アウトリガ装置10をクレーン車両100に装備した場合には、従来の補助アウトリガ装置200を装着する場合と異なり、車体102の内部に、ビームの収納スペースを確保する必要がなくなった。また、従来の補助アウトリガ装置200はビームに曲げ応力が生じるためその断面面積を広く設定しなければならなかったが、補助アウトリガ装置10は、支持取り付け部118,連結部材126及びリンク部材123(図10では図示略)には引っ張り応力又は圧縮応力が生じる構造のため、その断面面積を従来よりも小さく設定しても充分耐久性を確保することができる。
【0122】
このため、車体102の側面において、各走行輪101の隙間となるスペースを支持取り付け部118及びリンク部材123の配設スペースとして活用することができる。これにより、クレーン車両100の車高を低減し且つ小型化を図ることが可能となった。
【0123】
また、従来の補助アウトリガ装置200では、主としてそのビームに曲げ荷重が加わることとなるが、補助アウトリガ装置10の場合には、装着部4と作用部5とに押圧荷重又は引っ張り荷重を分散させることができ、車体102の撓みの抑制のために生じる荷重に対する耐久性の向上を図ることが可能となった。従って、補助アウトリガ装置10を装備したクレーン車両100は、作業時における車体102の撓み及びブーム103の先端部の位置変動をより有効に回避し、クレーン車両100の作業性の向上を図ることが可能となった。
【0124】
さらに、従来はビームの断面面積に制限を受けるため、ビーム長さを長く設定すると当該ビーム自体にたわみを生じ、車体の撓みを抑制する効果が低減してしまい、ビーム長を長く設定することができなかった。しかし、補助アウトリガ装置10はこのような制限を受けないため、撓みに対する強化を図りつつも、装着部4から当接フロート32までの距離を自在に設定することができる。従って、補助アウトリガ装置10は、従来よりも、装着部4から当接フロート32までの距離を大きくとることが可能となり、ブームの長いクレーン車両及び吊り下げ重量の大きなクレーン車両のように車体に大きな撓み荷重を生ぜしめる場合であっても、当接フロート32における地面Jに対する当接荷重を低減し、車体の作業時のブーム103の先端の位置変動を有効に防止することが可能である。
【0125】
また、従来は、ビームの先端部を地面に当接させるために、先端部の昇降専用の独立した油圧シリンダを装備していたが、本願発明では、装着部を支点として作用部に回動力を付勢することにより支持部材の先端部に支持反力を与えることが可能であり、補助アウトリガ装置自体に独立した圧力シリンダ等の圧力回路全般を設ける必要がない。
【0126】
従って、補助アウトリガ装置の小型軽量化が図ることができる共に、内部に複雑な油圧回路を設ける必要がないため、その生産性の向上を図ることが可能となった。さらに、補助アウトリガ装置の装着の際に、油圧回路の接続を行う必要がないため、装着作業の繁雑さが解消され、装着作業の迅速化を図ることが可能である。
【0127】
また同時に、車体102からアウトリガ装置10側に作動油を供給する供給手段を設ける必要がなくなった。このため、取り付け作業時において圧油に対する塵芥等の混入物の侵入を防止し、作業不良の発生を防止することが可能となった。また同時に、油漏れによる地面Jの汚れの発生を有効に回避することが可能である。
【0128】
さらに、補助アウトリガ装置10では、支持部材3が回動関節6を介して装置本体2に装備されているため、補助アウトリガ装置10の非使用時において、支持部材3を装置本体2側に折り畳むことができる。このため、当該補助アウトリガ装置10を、使用時よりも縮小させることが可能となる。従って、非使用時において収納スペースの確保が容易となり、また、補助アウトリガ装置10の可搬性が向上する。
【0129】
なお、上述したクレーン車両100では、支持取り付け部118よりも油圧シリンダ機構120を下方に配置し、補助アウトリガ装置10の装着部4及び作用部5もクレーン車両100に対応する配置としている。しかし特にこれらのような配置に限定せず、支持取り付け部118よりも油圧シリンダ機構120を上方に配置し、補助アウトリガ装置10の装着部4よりも作用部5を上方に配置しても良い。この場合、油圧シリンダ機構120が作用部5を押圧することにより、当接フロート32が地面Jと当接し、車体102の安定性を図ることとなる。従って、油圧シリンダ機構120が作用部5を引っ張ることにより当接フロート32を地面Jに当接させる場合と異なり、単に押圧するのみであるため、ピストン部125と作用部5との間をリンク部材123により回動自在に連結しなくとも良い。このため、ピストン部125の先端部が作用部5に届く長さに設定すると共に作用部5は押圧接触に対応しうる構造とすれば良くなり、構造の単純化及び部品点数の軽減を図ることが可能となる。
【0130】
なお、上記補助アウトリガ装置10は、上述したクレーン車両100に限定して装備するものではなく、クレーンを搭載した全ての車両について適用することが可能である。また、支持取り付け部118及び油圧シリンダ機構120の配置についても上述の位置に限定するものではなく車体102の周囲のいずれの位置でも良い。
【0131】
【発明の効果】
従来の補助アウトリガ装置では、主としてそのビームに曲げ荷重が加わることとなるが、本願発明の補助アウトリガ装置およびこれを備えたクレーン車両の場合には、装着部を支点として作用部に回動力を付勢し、支持部材の先端部を地面に押圧させる構成のため、これらの装着部と作用部とに押圧荷重又は引っ張り荷重を分散させることができ、車体の撓みの抑制のために生じる荷重に対する耐久性の向上を図ることが可能となった。従って、本願発明をクレーン車両に装備することにより、作業時におけるブーム先端の位置変動を有効に回避し、クレーン車両の作業性の向上を図ることが可能となった。
【0132】
また、従来のビーム方式の補助アウトリガ装置では、ビームの収納スペースがクレーン車両の内部に広く要求されていたが、本願発明では、ビームの収納スペースが不要であるため、クレーン車両に対するこのような要求を解消することが可能となった。
【0133】
また、本願発明では、従来生じていたビームの断面の大きさによるその装着位置に対する制限が緩和され、その装着箇所の自由度を広げることが可能となった。このため、例えば、クレーン車両の側面部に複数の走行輪が密集して装備されている場合でも、従来のように、各走行輪の上側にビームスペースを確保する必要がなく、これら走行輪の隙間を利用して当該アウトリガ装置を装着することも可能となった。従って、本願発明の補助アウトリガ装置の使用により、クレーン車両の車高を低減し小型化を図ることも可能となった。
【0134】
さらに、従来はビームの断面面積に制限を受けるため、ビーム長さを長く設定すると当該ビーム自体にたわみを生じ、車体の撓みを抑制する効果が低減してしまい、ビーム長を長く設定することができなかった。しかし、本願発明はこのような制限を受けないため、撓みに対する強化を図りつつも、装着部から支持部材の先端部までの距離を自在に設定することができる。従って、本願発明は、従来よりも、装着部から先端部までの距離を大きくとることが可能となり、クレーン長の長いクレーン車両及び吊り下げ重量の大きなクレーン車両のように車体に大きな撓み荷重を生ぜしめる場合であっても、支持部材の先端部における地面に対する当接荷重を低減し、車体の作業時のブーム先端の位置変動を有効に防止することが可能である。
【0135】
また、従来は、ビームの先端部を地面に当接させるために、先端部の昇降専用の独立した油圧シリンダを装備していたが、本願発明では、装着部を支点として作用部に回動力を付勢することにより支持部材の先端部に支持反力を与えることが可能であり、補助アウトリガ装置自体に独立した圧力シリンダを設ける必要がない。
【0137】
また、装置本体の支持部材寄りの位置に補助走行輪を装備し、装置本体の同方向端部に支持部材が装備されているため、当該支持部材を回動関節を介して折り畳むことにより、当該支持部材が補助走行輪よりも外側にほとんど突出することがなくなり、しかも、支持部材を軸支する回動関節は、その中心軸が地面に垂直な方向よりも外側に傾斜する方向で設けられているので、支持部材が折り畳まれると、支持部材の先端部が上方に移動する。このため、本補助アウトリガ装置をクレーン車両に装備した状態でのクレーン車両の走行時において周囲の障害物との接触を回避し、周囲の破損及び支持部材自体の破損を有効に回避することが可能となる。また、クレーン車両の各走行輪及びアクスルの過荷重を抑制することが可能となる。
【0139】
請求項2記載のクレーン車両は、従来のビーム方式の着脱自在の補助アウトリガ装置を装着する場合と異なり、補助アウトリガ装置に回動を付勢することによりその支持部材の先端部を地面に押圧させ、車体を支持させることができるため、車体の内部に、ビームの収納スペースを確保する必要がなくなり、クレーン車両自体の車高を低減し小型化を図ることが可能となった。
【0140】
また、車体に装備された圧力シリンダ機構により、アウトリガ装置の回動を付勢して当該車体の支持を行うため、アウトリガ装置側に圧力供給を行う供給手段を設ける必要がなくなった。このため、特に、油圧による圧力シリンダ機構を使用する場合に、油圧回路の接続が不要となるため、圧油内への塵芥等の侵入を防止し、作動不良の発生を防止することが可能となった。さらにまた、油漏れによる地面の汚れの発生を有効に回避することが可能となった。
【0142】
本発明は以上のように構成され機能するので、これによると、従来にない優れた補助アウトリガ装置及びクレーン車両を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す斜視図である。
【図2】上記実施形態の側面図である。
【図3】上記実施形態の一部省略した平面図である。
【図4】図3におけるY−Y線の断面図である。
【図5】図5は、圧力シリンダ機構としての油圧シリンダ機構及びこれに連結された補助アウトリガ装置を上方から見た図を示している。
【図6】図6は、補助アウトリガ装置の斜視図を示す。
【図7】図7は、補助アウトリガ装置の動作説明図である。
【図8】図8は補助アウトリガ装置の平面図であり、図8(A)は支持部材を折り畳んだ状態を示し、図8(B)は支持部材を伸張した状態を示す。
【図9】図9は補助アウトリガ装置の左側面図であり、図9(A)は支持部材を折り畳んだ状態を示し、図9(B)は支持部材を伸張した状態を示す。
【図10】図10(A)は上記実施形態であるクレーン車両の上部旋回体近傍の側面図を示し、図10(B)はビーム方式の補助アウトリガ装置を装着する従来のクレーン車両の上部旋回体近傍の側面図を示す。
【図11】従来例の斜視図である
【図12】図11におけるX−X線の断面図である。
【符号の説明】
2 装置本体
3 支持部材
32 当接フロート(延設方向先端部)
4 装着部
5 作用部
7 補助走行輪
10 補助アウトリガ装置
100 クレーン車両
101,101a 走行輪
102 車体
103 ブーム
104 上部旋回体
118 支持取り付け部
120 油圧シリンダ機構(圧力シリンダ機構)
122 出力部
123 リンク部材
150,160 主アウトリガ装置
C 旋回中心軸
D 装着部(支持取り付け部)の回動軸線
J 地面

Claims (2)

  1. 作業時に走行輪を地面から浮かせた状態で支持する複数の主アウトリガ装置を備えるクレーン車両に対して、前記各主アウトリガ装置を補助する補助アウトリガ装置であって、
    前記クレーン車両の車体に対する回動を自在とし且つ前記車体に対する着脱を自在として当該車体に連結される装着部と前記クレーン車両に設けられた圧力シリンダ機構からの回動力の入力を受ける作用部とを一端部に有して前記クレーン車両の車体側面に連結される装置本体と、回動関節を介して前記装置本体の他端部に折り畳み可能に装備され且つ前記車体から離間する方向に向かって伸ばされた状態で前記装着部を中心に前記装置本体を回動させると其の先端部を地面に当接させる支持部材とを備え
    前記装着部の回動軸線が地面と略平行となり
    前記回動関節は、前記装着部を中心に前記装置本体を回動させた状態で、該回動関節の中心軸が地面に垂直な方向よりも外側に傾斜する方向で設けられ
    前記装置本体上であって前記支持部材寄りの位置に補助走行輪が装備されていることを特徴とする補助アウトリガ装置。
  2. 複数の走行輪を備え,地面上を自在に走行する車体と、先端部に作業対象物を吊し起伏回動を自在に行う吊り上げ作業用のブームと、前記ブームを保持すると共に前記地面に対して略垂直方向に沿った回転軸線を中心に前記車体上に回転自在に搭載された上部旋回体と、前記車体の側面であって前記上部旋回体の旋回中心軸を挟んで前側と後側とに,当該車体の幅方向に沿って張り出し自在に装備され前記車体に設けられた走行輪を地面から離間させる主アウトリガ装置とを備えたクレーン車両であって
    請求項1記載の補助アウトリガ装置を備えたことを特徴とするクレーン車両
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