JP4356576B2 - 鉄道車両の輪軸支持方法及び鉄道車両用台車並びに鉄道車両 - Google Patents

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本発明は、鉄道車両における輪軸の前後支持剛性を一定にして、片押し式踏面ブレーキの作用を阻害せずに、曲線通過時における自己操舵機能を付加した鉄道車両の輪軸支持方法、及び、この輪軸支持方法を実施する鉄道車両用台車並びに鉄道車両に関するものである。
従来から、列車の走行をスムーズに行うため、ボギー台車の輪軸を、軸ばね装荷で支持した台車が用いられている。
輪軸をラジアル方向に自己操舵させ、曲線通過性能を向上するには、軸箱を前後方向に柔支持することが望ましいが、直線高速走行時の蛇行動に対しては、軸箱の前後方向支持力を剛にすることが望ましい。
これらの相反する問題を解決するために、各台車の軸箱の前後支持剛性を前側の輪軸を柔支持、後側の輪軸を剛支持とし、車両でみたときに、図14に示したように、第1軸1を柔、第2軸2を剛、第3軸3を剛、第4軸4を柔にする技術が開示されている。なお、図14中の5は車体、6は台車を示す。
特開平9−109886号公報
また、軸箱の前後方向の支持剛性を左右方向の支持剛性よりも大きくしつつ、輪軸がヨーイングし易い台車が開示されている。
特開昭63−269772号公報
しかしながら、前記特許文献1で開示された技術では、車両でみたときの第1軸および第4軸を前後方向に柔支持しているため、図15に示したような片押し式踏面ブレーキ7を採用した台車6の場合、前記踏面ブレーキ7を作用させると、車輪8が台車6の外側(図15では紙面左方向)に押し出されて輪軸が外側に移動するため、ブレーキが正常に動作しなくなるという問題があった。
したがって、前後方向の剛性を柔らかくする台車については、その移動を抑制するために、たとえば図15に示したようなモノリンク式の軸箱支持装置を使用するものでは、図16(a)に示すように、モノリンク11の両端部にゴム9を介在させて形成した弾性支持部11a,11bの、軸箱10及び台車6との結合部10a,6aの両側に隙間11aa,11baを設け、ストッパーとしての機能を別途もたせた構成を採る必要があった。なお、図16(b)は台車枠と軸箱10の間隔が伸びたときに両弾性支持部11a,11bの外側の隙間11aa,11baの壁面に前記結合部10a,6aが当接し、台車枠と軸箱10の前後方向の動きを抑制した状態を示した図である。
また、特許文献2で開示された技術では、軸箱の前後に積層ゴム相当を使用する必要があるため、台車枠に端ばりを設置する必要があり、コスト高となるだけでなく、重量増加の問題がある。
解決しようとする問題点は、従来の片押し式踏面ブレーキを採用する鉄道車両では、重量増加等を伴うことなく、曲線通過性能と直線高速走行性能をともに高い次元で両立できる技術はないという点である。
本発明の鉄道車両の輪軸支持方法は、
片押し式踏面ブレーキを採用する鉄道車両において、重量増加等を伴うことなく、曲線通過性能と直線高速走行性能をともに高い次元で両立するために、
複数の輪軸を備えた複数の台車で車両を支持する鉄道車両における輪軸の支持方法であって、
前記輪軸のすべてにおいて前後支持剛性を同等とし、
かつ、前記車両の最先端および最後端に位置する輪軸のヨーイング剛性を、これら輪軸の中間に位置する輪軸のヨーイング剛性より柔となるように支持する点を最も主要な特徴としている。
上記の本発明の鉄道車両の輪軸支持方法は、
複数の輪軸を備えた台車であって、
前記輪軸のすべてにおいて前後支持剛性が同等であり、
かつ、前記複数の輪軸のうち両端に位置する輪軸のいずれかのヨーイング剛性が、その他の輪軸のヨーイング剛性よりも柔となるように支持されていることを特徴とする本発明の鉄道車両用台車を使用することによって実施できる。
具体的には、モノリンク式軸箱支持装置を備えた台車にあっては、
(1)前記複数の輪軸のうち両端に位置する何れかの輪軸を、軸箱を介してそれぞれの車輪の外側で支持するモノリンクが、軸箱側の間隔より台車側の間隔が広くなるように取り付けられていること、
(2)前記複数の輪軸のうち両端に位置する何れかの輪軸以外の輪軸を、軸箱を介してそれぞれの車輪の外側で支持するモノリンクが、軸箱側の間隔より台車側の間隔が狭くなるように取り付けられていること、
(3)輪軸を、軸箱を介してそれぞれの車輪の外側で支持するモノリンクの、軸箱側の間隔と台車側の間隔とを異ならせ、かつ、前記間隔を異ならせることによって発生するモノリンクの傾きが、軸箱側の間隔より台車側の間隔が広くなるように取り付けた場合を正、狭くなるように取り付けた場合を負とした場合、前記複数の輪軸のうち両端に位置する何れかの輪軸を支持するモノリンクの傾きから、その他の輪軸を支持するモノリンクの傾きを差し引いた差が0よりも大きくなるようにモノリンクが取り付けられることによって実施できる。
また、軸はり式軸箱支持装置を備えた台車にあっては、
前記複数の輪軸のうち両端に位置する何れかの輪軸を、軸箱を介してそれぞれの車輪の外側で支持する軸はりの、両軸はり緩衝ゴムの間隔が、
その他の輪軸を、軸箱を介してそれぞれの車輪の外側で支持する軸はりの、両軸はり緩衝ゴムの間隔に比べて、狭くなるように取り付けられていることによって実施できる。
また、本発明の鉄道車両用台車の、
前記複数の輪軸のうち両端に位置する何れかの輪軸を、軸箱を介してそれぞれの車輪の外側で支持するモノリンクと、
その他の輪軸を、軸箱を介してそれぞれの車輪の外側で支持する軸はりを備え、
前記モノリンクが、軸箱側の間隔より台車側の間隔が広くなるように取り付けられる一方、前記軸はりは、軸箱側の間隔より台車側の間隔が広くなるように取り付けることによっても実施できる。
また、モノリンク式軸箱支持装置を備えた前記本発明台車の、
前記モノリンクと車体をリンクで連結し、輪軸を強制操舵可能に構成した本発明の鉄道車両では、自己操舵機能に加えて強制操舵も行えるので、曲線通過性能の更なる向上が図れるようになる。
本発明によれば、鉄道車両の輪軸の前後支持剛性を一定にして、輪軸のヨーイング剛性のみを変えることで、車両でみたときの輪軸のヨーイング剛性を、車両の最先端に位置させる輪軸を柔、中間に位置させる輪軸を剛、車両の最後端に位置させる輪軸を柔にして、自己操舵機能を付加して曲線通過性能の向上を図るとともに、片押し式踏面ブレーキの作用を阻害することもない。
以下、本発明を実施するための形態について図1〜図13を用いて説明する。
図1〜図8はモノリンク式軸箱支持装置を備えた本発明の鉄道車両用台車について説明する図、図9〜図12は軸はり式軸箱支持装置を備えた本発明の鉄道車両用台車について説明する図、図13はモノリンク式軸箱支持装置と軸はり式軸箱支持装置を備えた本発明の鉄道車両用台車について説明する図である。なお、以下の説明は前後2台の2軸操舵台車で車体を支持した車両について説明するが、このような車両に限るものではないことは言うまでもない。
図1において、21は輪軸を車輪8の外側でそれぞれ回転自在に支持する軸箱10を、図15に示したように、モノリンク11を介して台車に支持させたモノリンク式軸箱支持装置を備えた本発明の鉄道車両用台車であり、本発明では、紙面上側に示す車両の最先端および最後端に位置させる輪軸である、たとえば第1軸1および第4軸4を、前述のように軸箱10を介して回転自在に、それぞれ車輪8の外側で支持するモノリンク11が、軸箱10側の間隔より台車21側の間隔が広くなるように、傾斜させて取り付けられている。
このような構成を採用した台車21では、輪軸のヨーイング剛性は以下のようになる。
まず、第2軸2と第3軸3のヨーイング剛性K2,3は、従来と同様、図2に示すように、軸箱の前後支持ばね23による前後剛性kxを使用して決定するものであるから、曲線走行時における台車21に対する第2軸2(または第3軸3)の内外軌側の前後変位をx、台車21の中心からモノリンク11と軸箱10(台車21)との取り付け位置までの距離をb0とした場合、
K2,3=2kx・b02
で求めることができる。なお、図2中のθは台車21と第2軸2(または第3軸3)間のヨーイング角を示す。
次に、第1軸1と第4軸4のヨーイング剛性K1,4は以下のようになる。
まず、モノリンク11による第1軸1と第4軸4のヨーイング剛性K1m,4mは、図3に示すように、モノリンク11の初期傾斜角をα、台車21の中心からモノリンク11と台車21との取り付け位置までの距離をb1、台車21の中心からモノリンク11と軸箱10との取り付け位置までの距離をb0、モノリンク11の長さをLとした場合、
α=sin{(b1−b0)/L}
であらわすことができる。
また、曲線走行時における台車21に対する第1軸1(または第4軸4)の内軌側の左右変位をy1、外軌側の左右変位をy2、曲線走行時における内軌側のモノリンクの傾斜角をβとした場合、
y1=Lsin(α+β)
y2=Lsin(α−β)
であらわすことができる。
また、曲線走行時における台車21に対する第1軸1(または第4軸4)の内軌側の前後変位をx1、外軌側の前後変位をx2とした場合、
x1=Lcos(α+β)
x2=Lcos(α−β)
であらわすことができる。
また、台車21と第1軸1(または第4軸4)間のヨーイング角をθとした場合、
θ=sin〔{(x2−x1)/2}/b0〕≒{(x2−x1)/2}/b0
であらわすことができる。
また、台車21と第1軸1(または第4軸4)間の左右変位は(y1−y2)/2であらわすことができる。
したがって、前後支持ばね23の前後剛性をkx、左右支持ばね24の左右剛性をkyとした場合、第1軸1と第4軸4のモノリンク11でのヨーイング剛性K1m,4mは、
K1m,4m=(1/θ)×2ky{(y1−y2)/2}2=2ky・b02・θ/tan2α
であらわすことができる。
本発明の第1軸1と第4軸4では、モノリンク11による輪軸ヨーイングと、軸箱10の前後支持ばね23による輪軸ヨーイングが二重に作用する、つまり、直列として作用するため、本発明のモノリンク式軸箱支持装置を備えた台車21における第1軸1と第4軸4の全体としてのヨーイング剛性K1,4は
K1,4=(2kx・b02×2ky・b02/tan2α)/(2kx・b02+2ky・b02/tan2α)=2kx・ky・b02/(kx・tan2α+ky)
となる。
したがって、本発明のモノリンク式軸箱支持装置を備えた台車21における第1軸1と第4軸4の全体としてのヨーイング剛性K1,4は、第2軸2と第3軸3のヨーイング剛性K2,3と比較して、{2kx・ky・b02/(kx・tan2α+ky)}/2kx・b02=kx/(kx・tan2α+ky)倍軟化できることになる。
この第1軸1および第4軸4におけるモノリンク11の傾斜角と、(第1軸1および第4軸4のヨーイング剛性/第2軸2および第3軸3のヨーイング剛性)の関係を図4に示す。この図4より、第1軸1および第4軸4におけるモノリンク11の傾斜角を大きくするほど、ヨーイング剛性が柔らかくなることが分かる。
また、図5は、前後剛性を7.5kN/mm、左右剛性を5kN/mm、第1軸および第4軸のモノリンクの傾斜角を50°にした場合に、曲線路の曲率を変化させた場合の曲線通過シミュレーション結果(△印)を示した図である。この図5には同じ前後剛性、左右剛性の台車を使用した場合の従来例の結果(◇印)も併せて示しているが、本発明は全ての曲率において改善されていることが分かる。特に曲率が大きい場合に、外軌横圧低減効果が大きいことが分かる。
図6および図7はモノリンク式軸箱支持装置を備えた本発明の鉄道車両用台車21の他の例を示したもので、図6(a)は空気ばね座12からモノリンク11を出している例、図6(b)は図6(a)の例において、第1軸1と第4軸4のみならず第2軸2と第3軸3においても、軸箱側の間隔より台車側の間隔が広くなるようにモノリンク11が取り付けられており、かつ、前記間隔を広くすることによって発生するモノリンク11の傾きαが、第1軸1、第4軸4の傾きα1,4を、第2軸2、第3軸3の傾きα2,3よりも大きくなるようにしたものである。
また、図6(c)は第2軸2、第3軸3を回転自在に両側で支持するモノリンク11が、軸箱側の間隔より台車側の間隔が狭くなるように、すなわちモノリンク11の傾きα2,3が負となるように取り付けられている例、図6(d)は第1軸1と第4軸4のモノリンク11の傾きα1,4が正で、第2軸2、第3軸3のモノリンク11の傾きα2,3が負となるように取り付けられている例である。
図7は全ての輪軸1〜4のモノリンク11を同じ角度だけ傾斜させ、第2軸2、第3軸3の左右剛性を、第1軸1、第4軸4の左右剛性よりも大きくすることで、全体としてみた場合、第1軸1と第4軸のヨーイング剛性を柔とした例である。
以上のように、前後支持剛性が同等の第1軸1〜第4軸4の、車両の最先端および最後端に位置する第1軸1および第4軸4のヨーイング剛性を、これら輪軸の中間に位置する第2軸2および第3軸3のヨーイング剛性より柔となるように支持させることで、片押し式踏面ブレーキを採用する鉄道車両においても、重量増加等を伴わずに、曲線通過性能と直線高速走行性能をともに高い次元で両立することができるようになる。これが本発明の鉄道車両の輪軸支持方法である。
図8は図6(d)の例において、第2軸2、第3軸3のモノリンク11と車体5をリンク22で連結し、輪軸を強制操舵可能に構成した例を示したものである。この本発明の鉄道車両では、自己操舵機能に加えて強制操舵も行えるようになって、曲線通過性能の更なる向上が図れる。
なお、以上のモノリンク式軸箱支持装置を備えた本発明の鉄道車両用台車21の場合、モノリンクゴムブッシュの上下変位に対する耐久性を保つため、モノリンク11の長さLは300mm以上とすることが望ましい。
本発明は前述のモノリンク式軸箱支持装置を備えた本発明の鉄道車両用台車21に限らず、図9に示したような、軸はり32を介して台車に支持させた軸はり式軸箱支持装置を備えた本発明の鉄道車両用台車31であっても良い。
この軸はり式軸箱支持装置を備えた本発明の鉄道車両用台車31では、前後支持剛性が同等の第1軸1〜第4軸4の、第1軸1および第4軸4のヨーイング剛性を、第2軸2および第3軸3のヨーイング剛性より柔となるように支持させるためには、図9に示したように、第1軸1および第4軸4を、軸箱10を介してそれぞれの車輪8の外側で支持する軸はり32の、両軸はり緩衝ゴム33の間隔Aが、車両の前記中間に位置させる第2軸2および第3軸3を、軸箱10を介してそれぞれの車輪8の外側で支持する軸はり32の、両軸はり緩衝ゴム33の間隔Bに比べて、狭くなるように取り付ければよい。
このような構成を採用した台車31では、輪軸のヨーイング剛性は以下のようになる。
まず、第1軸1と第4軸4のヨーイング剛性K1,4は、図10に示すように、前後剛性をkx、曲線走行時における台車31に対する第1軸1(または第4軸4)の内外軌側の前後変位をx、軸はり32と軸箱10(台車31)との両取り付け位置間の距離(=前記間隔A)を2b0とした場合、
K1,4=2kx・b02
で求めることができる。
また、第2軸2と第3軸3のヨーイング剛性K2,3は、図10に示すように、前後剛性をkx、曲線走行時における台車31に対する第2軸2(または第3軸3)の内外軌側の前後変位をx、軸はり32と台車31との両取り付け位置間の距離(=前記間隔B)を2c0とした場合、
K2,3=2kx・c02
で求めることができる。
したがって、本発明の軸はり式軸箱支持装置を備えた台車31における第1軸1と第4軸4のヨーイング剛性K1,4と、第2軸2と第3軸3のヨーイング剛性K2,3の比は、(b0/c0)2となる。
軸はり式軸箱支持装置を備えた台車31の第1軸1、第4軸4と第2軸2、第3軸の支持間隔の比(=b0/c0)と、前記ヨーイング剛性の比を図11に示す。この図11より、第1軸1、第4軸4と第2軸2、第3軸の支持間隔の比(=b0/c0)が小さくなるほど、すなわち、第2軸2、第3軸3の軸はり32の、台車31側の間隔が広くなるほど、第2軸2、第3軸3のヨーイング剛性が大きくなることが分かる。
これより、第1軸1、第4軸4の前後剛性を現状に保ちつつ、第2軸2、第3軸の前後剛性を大きくすることが可能になって、図12に示したように、現状の曲線通過性能を維持しつつ、高速安定性を向上することができることが分かる。
本発明は上記の例に限らず、図13に示したように、軸箱10側の間隔より台車側の間隔が広くなるようにモノリンク11を取り付けたモノリンク式の軸箱支持装置と、軸箱10側の間隔より台車側の間隔が広くなるように軸はり32を取り付けた軸はり式の軸箱支持装置を混在させて使用した台車41でも良いなど、各請求項に記載された技術的思想の範囲内で、適宜実施の形態を変更しても良いことは、言うまでもない。
以上の本発明は、片押し式踏面ブレーキを備えた鉄道車両用台車に限らず、ディスクブレーキを備えた鉄道車両用台車にも適用できる。
モノリンク式軸箱支持装置を備えた本発明の鉄道車両用台車の第1の例を示した概略図で、(a)は直線走行時、(b)は曲線走行時を示す図である。 1の例における第2軸、第3軸のヨーイング剛性を説明する図である。 第1の例における第1軸、第4軸のモノリンクでのヨーイング剛性を説明する図である。 第1の例における第1軸、第4軸でのモノリンクの傾斜角と、(第1軸、第4軸のヨーイング剛性/第2軸、第3軸のヨーイング剛性)の関係を示した図である。 軸箱の前後剛性を7.5kN/mm、左右剛性を5kN/mm、第1軸、第4軸のモノリンクの傾斜角を50°にした場合の、曲線路の曲率を変化させた場合の曲線通過シミュレーション結果を示す図である。 (a)〜(d)はモノリンク式軸箱支持装置を備えた本発明の鉄道車両用台車の他の例を説明する図である。 モノリンク式軸箱支持装置を備えた本発明の鉄道車両用台車のさらに他の例を説明する図である。 図6(d)の例において、モノリンクと車体をリンクで連結し、輪軸を強制操舵可能に構成した例を示したもので、(a)は下方斜めから見た図、(b)は下方から見た図、(c)は概略説明図である。 軸はり式軸箱支持装置を備えた本発明の鉄道車両用台車の第1の例を示した概略図で、(a)は下方斜めから見た図、(b)は下方から見た図である。 図9の例におけるヨーイング剛性を説明する図である。 軸はり式軸箱支持装置を備えた台車の第1軸、第4軸と第2軸、第3軸の支持間隔の比(=b0/c0)と、ヨーイング剛性の比を示した図である。 軸はり式軸箱支持装置を備えた台車の第1軸、第4軸と第2軸、第3軸の支持剛性の比と蛇行動限界速度の関係を示した図である。 モノリンク式軸箱支持装置と軸はり式軸箱支持装置を備えた本発明の鉄道車両用台車の例を示した概略図である。 特許文献1で開示された輪軸の支持方法を説明する図である。 片押し式踏面ブレーキを採用した台車を説明する図である。 (a)(b)は従来の前後剛性を柔らかくする台車に設置されるモノリンク式の軸箱支持装置に形成したストッパー機構を説明する図である。
符号の説明
1 第1軸
2 第2軸
3 第3軸
4 第4軸
5 車体
10 軸箱
11 モノリンク
21、31、41 台車
22 リンク
32 軸はり
33 軸はり緩衝ゴム

Claims (8)

  1. 複数の輪軸を備えた複数の台車で車両を支持する鉄道車両における輪軸の支持方法であって、
    前記輪軸のすべてにおいて前後支持剛性を同等とし、
    かつ、前記車両の最先端および最後端に位置する輪軸のヨーイング剛性を、これら輪軸の中間に位置する輪軸のヨーイング剛性より柔となるように支持することを特徴とする鉄道車両の輪軸支持方法。
  2. 複数の輪軸を備えた台車であって、
    前記輪軸のすべてにおいて前後支持剛性が同等であり、
    かつ、前記複数の輪軸のうち両端に位置する輪軸のいずれかのヨーイング剛性が、その他の輪軸のヨーイング剛性よりも柔となるように支持されていることを特徴とする鉄道車両用台車。
  3. 請求項2に記載の鉄道車両用台車であって、
    該台車がモノリンク式軸箱支持装置を備え、
    前記複数の輪軸のうち両端に位置する何れかの輪軸を、軸箱を介してそれぞれの車輪の外側で支持するモノリンクが、軸箱側の間隔より台車側の間隔が広くなるように取り付けられていることを特徴とする鉄道車両用台車。
  4. 請求項2に記載の鉄道車両用台車であって、
    該台車がモノリンク式軸箱支持装置を備え、
    前記複数の輪軸のうち両端に位置する何れかの輪軸以外の輪軸を、軸箱を介してそれぞれの車輪の外側で支持するモノリンクが、軸箱側の間隔より台車側の間隔が狭くなるように取り付けられていることを特徴とする鉄道車両用台車。
  5. 請求項2に記載の鉄道車両用台車であって、
    該台車がモノリンク式軸箱支持装置を備え、
    輪軸を、軸箱を介してそれぞれの車輪の外側で支持するモノリンクの、軸箱側の間隔と台車側の間隔とを異ならせ、かつ、前記間隔を異ならせることによって発生するモノリンクの傾きが、軸箱側の間隔より台車側の間隔が広くなるように取り付けた場合を正、狭くなるように取り付けた場合を負とした場合、前記複数の輪軸のうち両端に位置する何れかの輪軸を支持するモノリンクの傾きから、その他の輪軸を支持するモノリンクの傾きを差し引いた差が0よりも大きくなるようにモノリンクが取り付けられていることを特徴とする鉄道車両用台車。
  6. 請求項2に記載の鉄道車両用台車であって、
    該台車が軸はり式軸箱支持装置を備え、
    前記複数の輪軸のうち両端に位置する何れかの輪軸を、軸箱を介してそれぞれの車輪の外側で支持する軸はりの、両軸はり緩衝ゴムの間隔が、
    その他の輪軸を、軸箱を介してそれぞれの車輪の外側で支持する軸はりの、両軸はり緩衝ゴムの間隔に比べて、狭くなるように取り付けられていることを特徴とする鉄道車両用台車。
  7. 請求項2に記載の鉄道車両用台車であって、
    前記複数の輪軸のうち両端に位置する何れかの輪軸を、軸箱を介してそれぞれの車輪の外側で支持するモノリンクと、
    その他の輪軸を、軸箱を介してそれぞれの車輪の外側で支持する軸はりを備え、
    前記モノリンクが、軸箱側の間隔より台車側の間隔が広くなるように取り付けられる一方、前記軸はりは、軸箱側の間隔より台車側の間隔が広くなるように取り付けられていることを特徴とする鉄道車両用台車。
  8. 請求項3〜5、7の何れかに記載の台車を備えた鉄道車両であって、
    前記モノリンクと車体をリンクで連結し、輪軸を強制操舵可能に構成したことを特徴とする鉄道車両。
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