JP4838693B2 - 軌道系交通システム - Google Patents
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LRVは、近距離交通用として、主として道路路面を走行し、連接車両で構成されている。原則として単車運行する路面電車・路線バスに対し、1編成当りの輸送力が大きい。低床式路面電車は、曲率半径20mR以下の通過と、バリアフリー化のための低床構造を実現するため、車体及び台車の構造は以下のようになっている。
直線軌道から曲線軌道に進入する時、先頭車両が最も大きな衝撃を受ける。前記のように、短い車体と連接構造、1両おきの1車体1台車配置と旋回しない台車により、小曲線(曲率半径が小さい曲線軌道、例えば曲率半径が50mR以下)を通過する場合は、各車体が連接ピンで折れることで各台車をレールの接線方向に向かせて通過を可能としている。
特許文献1の台車構造においては、曲線軌道進入時に先頭車両には遠心力や慣性力が作用し、また後部連接構造の影響から、台車先頭軸車輪のアタック角(車輪とレールとのなす角度)が大きくなり、レールから受ける衝撃が大きくなることから、各部に無理な力や衝撃を与え、部品の摩耗や損傷を与えるとともに、車両の乗り心地を害する。
複数の車両を少なくともヨー方向に回動可能に連接した連接車両を定められた軌道上を走行させる軌道系交通システムにおいて、
先頭車両の車体と台車とは相対的に旋回可能に構成され、該先頭車両の台車と、該先頭車両に続く第2車両の前部で車体幅方向端部近傍との間をリンク機構で接続し、
該リンク機構は、該先頭車両の車体後部に支軸を介して回動可能に取り付けられたリンク部材を含み、曲線軌道進入時に該先頭車両の台車が内軌道側に旋回する動作を該リンク部材を介して該第2車両の車体に伝達することにより、該第2車両の車体からの反力を受けて、該曲線軌道による内軌道側への旋回動作以上の旋回動作を該台車に与えるように構成され、
前記曲線軌道の曲率半径が所定値以下の小曲線軌道のときにだけ前記旋回動作以上の旋回動作を前記先頭車両の台車に与える遊間機構を前記リンク部材に介設したことを特徴とするものである。
なおここで「リンクロッド」とは、該L字形リンク部材の両端部の動きを確実に先頭車両又は第2車両に伝達できる剛性のロッドを意味する。また「回動」とは、正又は逆の2方向に回転することをいう。
直線や大きな曲率半径(曲率半径50mR以上)での高速走行時には車体のわずかな動きが前記リンク機構により先頭車両の台車に伝達されて、先頭車両の蛇行動を起こすことがある。しかし前記構成とすることにより、該リンク機構のリンクロッドの動きが一定の遊び区間以内の場合は前記遊間機構で吸収されて先頭車両の台車に伝わらない。従って先頭車両の台車の旋回が抑えられるので、蛇行動は発生しない。これによって、高速走行時の走行安定性を確保できる。
しかも本発明によれば、前記曲線軌道の曲率半径が所定値以下の小曲線軌道のときにだけ前記旋回動作以上の旋回動作を前記先頭車両の台車に与える遊間機構を前記リンク部材に介設したので、直線軌道や大きな曲率半径の曲線軌道においては蛇行動の発生を抑え、高速走行時の走行安定性を確保することができる。
(実施形態1)
かかる構成のリンク機構30は、先頭車Bにも装備され、先頭車Bが先頭車として走行するときに使用される。本明細書では先頭車Aが先頭車両として走行する場合を説明する。
(実施形態2)
このように本実施形態では、直線軌道や大きな曲率半径(50mR以上)を有する曲線軌道では先頭車Aの台車に旋回力を作用させずに走行安定性を確保し、大きな横圧や衝撃が発生する曲率半径の小さな曲線軌道(曲率半径が50mR以下)では該台車に旋回力を与えて、該台車のアタック角を小さくすることにより、車両の曲線軌道通過時の乗り心地が改善されるとともに、車輪フランジの摩耗や台車各部の摩耗が少なくなり、メンテナンスが容易になる。
(実施形態3)
本実施形態によれば、台車2が車体1に対して相対旋回可能であるので、曲線軌道bの走行時にリンク機構30による内軌道側への作用力により、車体1に対して台車2をさらに曲線軌道の曲がり方向に旋回させることができ、台車2のアタック角を小さくすることができる。これにより車両の曲線軌道通過時の乗り心地が改善されるとともに、車輪フランジの摩耗や台車各部の摩耗が少なくなり、メンテナンスが容易になる。
(実施形態4)
本実施形態は、図6に示す前記第3実施形態と比べて、リンク機構50が第3実施形態のリンク機構30と異なり、その他の構成は同一である。
また本実施形態では、遊間機構33を具備するので、直線軌道や大きな曲率半径の曲線軌道を走行する場合は、リンク機構50の旋回力が先頭車Aの台車に加わらないので、蛇行動の発生をなくすことができる。
なお本実施形態において、遊間機構33に装着されるコイルバネ333の代わりに円筒ゴムを装着してゴムによる反力を利用してもよい。
02、2 台車
12 牽引ロッド
13、14 接続端
30、50 リンク機構
31 L形リンク(L字形リンク部材)
32 リンクロッド(第1リンクロッド)
33 遊間機構
34 リンクロッド(第2リンクロッド)
44a、44b、44c、44d ストッパ(回転抑止機構)
45a、45b、45c、45d 係止部材(回転抑止機構)
51 直線状リンクロッド
131、141 防振ゴム
330 シリンダ
331 ピストン
332 スペーサ
333 コイルバネ
A、B 先頭車
C 中間車
D 遊び区間
Claims (7)
- 複数の車両を少なくともヨー方向に回動可能に連接した連接車両を定められた軌道上を走行させる軌道系交通システムにおいて、
先頭車両の車体と台車とは相対的に旋回可能に構成され、該先頭車両の台車と、該先頭車両に続く第2車両の前部で車体幅方向端部近傍との間をリンク機構で接続し、
該リンク機構は、該先頭車両の車体後部に支軸を介して回動可能に取り付けられたリンク部材を含み、曲線軌道進入時に該先頭車両の台車が内軌道側に旋回する動作を該リンク部材を介して該第2車両の車体に伝達することにより、該第2車両の車体からの反力を受けて、該曲線軌道による内軌道側への旋回動作以上の旋回動作を該台車に与えるように構成され、
前記曲線軌道の曲率半径が所定値以下の小曲線軌道のときにだけ前記旋回動作以上の旋回動作を前記先頭車両の台車に与える遊間機構を前記リンク部材に介設したことを特徴とする軌道系交通システム。 - 前記リンク機構は、前記リンク部材がL字形リンク部材であり、先頭車両の車体後部にL字形のリンク部材をその中央部を中心に水平方向に回動可能に設け、該L字形リンク部材の一端を第1のリンクロッドを介して該先頭車両の台車の後端部近傍に接続するとともに、該L字形リンク部材の他端を第2のリンクロッドを介して前記第2車両の幅方向端部近傍に接続したことを特徴とする請求項1に記載の軌道系交通システム。
- 前記リンク機構は、前記リンク部材が直線状リンクロッドであり、該リンクロッド中央部を中心として、先頭車両に直線状のリンクロッドを車両の長手方向と直交する方向に回動可能に設け、該直線状リンクロッドの一端を第1のリンクロッドを介して該先頭車両の台車の幅方向端部近傍に接続し、該直線状リンクロッドの他端を第2のリンクロッドを介して前記第2車両の幅方向端部近傍に接続したことを特徴とする請求項1に記載の軌道系交通システム。
- 前記遊間機構は、一方のリンクロッドが一端に接続され、他方のリンクロッドが他端から内部に挿入されたシリンダと、該シリンダの内部で該他方のリンクロッドに取り付けられ該シリンダ内を摺動可能なピストンと、該シリンダの内部で該ピストンの両側に所定の遊び区間を設けるために配置されたスペーサとからなることを特徴とする請求項1に記載の軌道系交通システム。
- 前記遊間機構は、一方のリンクロッドが一端に接続され、他方のリンクロッドが他端から内部に挿入されたシリンダと、該シリンダの内部で該他方のリンクロッドに取り付けられ該シリンダ内を摺動可能なピストンと、該シリンダの内部で該ピストンの両側の空間に充填された弾性部材とからなり、該弾性部材の反力が該先頭車両の台車を旋回するのに必要な最小力以上になったとき、前記リンク機構により該台車を旋回するように構成したことを特徴とする請求項1に記載の軌道系交通システム。
- 前記先頭車両の車体と台車とを車両の長手方向に並列に向けた2本の牽引ロッドを介して接続し、該牽引ロッドの両端の接続部に防振ゴムを介在させることにより、該車体と台車とを相対的に旋回可能に構成したことを特徴とする請求項1に記載の軌道系交通システム。
- 前記先頭車両の車体と台車とを車両の長手方向に向けた1本の牽引ロッドを介して接続し、該車体に対する該台車の所定以上の相対回転を抑止する回転抑止機構を設けたことを特徴とする請求項1に記載の軌道系交通システム。
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