JP4345660B2 - 内燃機関制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、吸気バルブタイミング及び排気バルブタイミングを調節可能としていると共に吸気通路内に燃料を噴射する内燃機関において、内燃機関の運転状態に基づいて吸気通路での燃料の壁面付着状態を表す指標を算出し、該指標に基づいて燃料噴射量を制御する内燃機関制御装置に関する。
燃料供給を吸気通路内に燃料噴射することにより行う内燃機関の場合には、燃料噴射弁から噴射された燃料の一部が吸気通路壁面に付着する。この壁面に付着する燃料量は一定でなく内燃機関の運転状態により変動する。したがって壁面付着量が増加する時には燃料噴射弁から噴射された燃料よりも少ない量が燃焼室内に供給され、逆に壁面付着量が減少する時には燃料噴射弁から噴射された燃料よりも多い量が燃焼室内に供給されることになる。このことにより燃料噴射量と吸入空気量とから予想される空燃比と、実際の空燃比との間にずれが生じることになる。このような空燃比の制御誤差が生じると、機関出力や排気上の問題を生じさせるおそれがある。
この壁面付着量の変動は、吸気通路への排気吹き返しを生じさせる吸気バルブと排気バルブとのバルブオーバーラップに大きく影響される。このためバルブオーバーラップの調節が可能な内燃機関においては、特に空燃比の制御誤差を防止する必要性が生じる。このため、バルブオーバーラップ量やバルブオーバーラップ量に対応する吸気バルブタイミングの進角値に基づき、1つの指標として壁面付着量を推定し、この推定された壁面付着量状態に基づいて燃料噴射量を補正する制御装置が知られている(例えば特許文献1,2参照)。
特開平11−36936号公報(第6−8頁、図6) 特開平8−261034号公報(第5−6頁、図6)
しかし上述した特許文献1,2では、元来、バルブタイミングの調節は一方のみ、特に吸気バルブ側のみにて行うことが前提である。このため、同じバルブオーバーラップ量でも、吸気バルブタイミングと排気バルブタイミングとの両バルブタイミングの位置が異なる場合での壁面付着量に対する影響は考慮されていない。
吸気バルブタイミングと排気バルブタイミングとは相互に性質の異なる物理量である。したがって特許文献1,2に示した技術を、吸気バルブと排気バルブとの両バルブについてタイミングを調節する内燃機関にそのまま適用しようとしても、壁面付着量の挙動が予測とは異なる場合があり燃料噴射量の制御精度が低下するおそれがあった。
本発明は、吸気バルブタイミングと排気バルブタイミングとの両者を可変とする内燃機関において壁面付着量の変化に高精度に適合させた燃料噴射量制御が可能な内燃機関制御装置の実現を目的とするものである。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について記載する。
請求項1に記載の内燃機関制御装置は、吸気バルブタイミング及び排気バルブタイミングを調節可能としていると共に吸気通路内に燃料を噴射する内燃機関において、内燃機関の運転状態に基づいて吸気通路での燃料の壁面付着状態を表す指標を算出し、該指標に基づいて燃料噴射量を制御する内燃機関制御装置であって、排気バルブタイミング固定下での吸気バルブタイミングと前記指標との間に設定した指標関係に基づいて吸気バルブタイミングの値から前記指標を求め、排気バルブタイミング及び吸気バルブタイミングのそれぞれを座標軸とする座標系において排気バルブタイミングの値及び吸気バルブタイミングの値により定められるこれら値の組である一のバルブタイミング値と前記指標を減量する減量補正値との間に設定した減量関係に基づいて排気バルブタイミング及び吸気バルブタイミングの値により定められるバルブタイミング値から前記減量補正値を求めて、該減量補正値に基づいて前記指標を減量補正することにより、吸気通路での燃料の壁面付着状態を表す新指標を算出する壁面付着状態算出手段を備えたことを特徴とする。
請求項2に記載の内燃機関制御装置は、吸気バルブタイミング及び排気バルブタイミングを調節可能としていると共に吸気通路内に燃料を噴射する内燃機関において、内燃機関の運転状態に基づいて吸気通路での燃料の壁面付着状態を表す指標を算出し、該指標に基づいて燃料噴射量を制御する内燃機関制御装置であって、排気バルブタイミング固定下での吸気バルブタイミングと前記指標との間に設定した指標関係に基づいて吸気バルブタイミングの値から前記指標を求め、排気バルブタイミング及び吸気バルブタイミングと前記指標を減量する減量補正値との間に減量関係を設定し、この減量関係に基づいて排気バルブタイミング及び吸気バルブタイミングの値から前記減量補正値を求めて、該減量補正値に基づいて前記指標を減量補正することにより、吸気通路での燃料の壁面付着状態を表す新指標を算出する壁面付着状態算出手段を備え、前記減量関係において、吸気バルブタイミングの進角量が小さい領域と吸気バルブタイミングの進角量が大きい領域との間には排気バルブタイミングによる前記指標への影響に段階的な差が設けられる ことを特徴とする内燃機関制御装置。
ことを特徴とする。
請求項3に記載の内燃機関制御装置は、吸気バルブタイミング及び排気バルブタイミングを調節可能としていると共に吸気通路内に燃料を噴射する内燃機関において、内燃機関の運転状態に基づいて吸気通路での燃料の壁面付着状態を表す指標としての壁面付着量を算出し、同指標に基づいて燃料噴射量を制御する内燃機関制御装置であって、排気バルブタイミング固定下での吸気バルブタイミングと前記壁面付着量との間に設定した指標関係に基づいて吸気バルブタイミングの値から前記壁面付着量を求め、排気バルブタイミング及び吸気バルブタイミングと前記壁面付着量を減量する減量補正値との間に設定した減量関係に基づいて排気バルブタイミング及び吸気バルブタイミングの値から前記減量補正値を求めて、該減量補正値に基づいて前記壁面付着量を減量補正することにより、吸気通路での燃料の壁面付着量を算出する壁面付着量算出手段を備えたことを特徴とする。
本発明者は、燃料の壁面付着量への影響において、排気バルブタイミングの変化よりも、吸気バルブタイミングの変化の方が支配的であることを見いだした。この知見に基づいて、吸気バルブタイミングから壁面付着状態を表す指標を算出し、この指標に対して、排気バルブタイミングと吸気バルブタイミングとの関係に基づく補正を実行すると、適切な指標を得られることが判明した。
したがって前記指標関係と前記減量関係とを備え、この2つの関係に基づいて、壁面付着状態算出手段は、前記指標関係から算出した指標を、前記減量関係から算出した減量補正値に基づいて減量補正して、新指標としている。
このことにより適切な新指標が得られ、吸気バルブタイミングと排気バルブタイミングとの両者を可変とする内燃機関において、新指標に基づいて壁面付着量の変化に高精度に適合させた燃料噴射量制御が可能となる。
請求項4に記載の内燃機関制御装置は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の内燃機関制御装置において、前記減量関係は、吸気バルブタイミングの進角が小さい側に吸気バルブタイミングの所定の進角幅にて、排気バルブタイミングの状態にかかわらず、前記指標関係から求めた指標と前記新指標との差が燃料噴射量にほとんど影響しない低減量補正値領域を設定していることを特徴とする。
本発明者は、燃料の壁面付着量への影響において吸気バルブタイミングの変化の方が支配的であると共に、吸気バルブタイミングの進角が小さい側では排気バルブタイミング状態がほとんど燃料の壁面付着量へ影響を与えない領域が所定の進角幅で存在することを見いだした。
この知見に基づいて、前記減量関係を、吸気バルブタイミングの進角が小さい側において前記低減量補正値領域が存在するように設定することによって、特に適合性の高い新指標を得られる。したがって、この新指標に基づけば壁面付着量の変化に一層高精度に適合させた燃料噴射量制御が可能となる。
請求項5に記載の内燃機関制御装置は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の内燃機関制御装置において、前記壁面付着状態算出手段は、吸気バルブタイミングの進角が小さい側に吸気バルブタイミングの所定の進角幅にて、前記新指標の算出を無効化して前記指標関係から算出した指標を燃料噴射量制御に用いる排気バルブタイミング不感領域を設定していることを特徴とする。
請求項6に記載の内燃機関制御装置は、吸気バルブタイミング及び排気バルブタイミングを調節可能としていると共に吸気通路内に燃料を噴射する内燃機関において、内燃機関の運転状態に基づいて吸気通路での燃料の壁面付着状態を表す指標を算出し、該指標に基づいて燃料噴射量を制御する内燃機関制御装置であって、排気バルブタイミング固定下での吸気バルブタイミングと前記指標との間に設定した指標関係に基づいて吸気バルブタイミングの値から前記指標を求め、排気バルブタイミング及び吸気バルブタイミングと前記指標を減量する減量補正値との間に設定した減量関係に基づいて排気バルブタイミング及び吸気バルブタイミングの値から前記減量補正値を求めて、該減量補正値に基づいて前記指標を減量補正することにより、吸気通路での燃料の壁面付着状態を表す新指標を算出する壁面付着状態算出手段を備え、前記減量関係は、吸気バルブタイミングの進角が小さい側に吸気バルブタイミングの所定の進角幅にて、排気バルブタイミングの状態にかかわらず、前記指標関係から求めた指標と前記新指標との差が燃料噴射量にほとんど影響しない低減量補正値領域を設定していることを特徴とする。
請求項7に記載の内燃機関制御装置は、吸気バルブタイミング及び排気バルブタイミングを調節可能としていると共に吸気通路内に燃料を噴射する内燃機関の運転状態に基づいて吸気通路での燃料の壁面付着状態を表す指標を算出し、該指標に基づいて燃料噴射量を制御する内燃機関制御装置であって、排気バルブタイミング固定下での吸気バルブタイミングと前記指標との間に設定した指標関係に基づいて吸気バルブタイミングの値から前記指標を求め、排気バルブタイミング及び吸気バルブタイミングと前記指標を減量する減量補正値との間に設定した減量関係に基づいて排気バルブタイミング及び吸気バルブタイミングの値から前記減量補正値を求めて、該減量補正値に基づいて前記指標を減量補正することにより、吸気通路での燃料の壁面付着状態を表す新指標を算出する壁面付着状態算出手段を備え、前記壁面付着状態算出手段は、吸気バルブタイミングの進角が小さい側に吸気バルブタイミングの所定の進角幅にて、前記新指標の算出を無効化して前記指標関係から算出した指標を燃料噴射量制御に用いる排気バルブタイミング不感領域を設定していることを特徴とする。
前述したごとく吸気バルブタイミングの進角が小さい側では排気バルブタイミング状態がほとんど燃料の壁面付着量へ影響を与えない領域が所定の進角幅で存在することが判明した。この知見に基づいて、壁面付着状態算出手段は、前記排気バルブタイミング不感領域を設定している。
この排気バルブタイミング不感領域では、新指標を算出しなくても前記指標関係からの算出によっても適合性の高い指標を得られる。したがって減量補正値を求めるための減量関係が排気バルブタイミング不感領域では不要となり、減量関係を示すデータ構造を簡素化できる。
このような簡素な構成にても、吸気バルブタイミングと排気バルブタイミングとの両者を可変とする内燃機関において、壁面付着量の変化に高精度に適合させた燃料噴射量制御が可能となる。
請求項8に記載の内燃機関制御装置は、請求項4〜7に記載の内燃機関制御装置において、前記吸気バルブタイミングの所定の進角幅は、下限の境界が0°に設定され、上限の境界が10°〜20°の間に設定されていることを特徴とする。
このような範囲に低減量補正値領域あるいは排気バルブタイミング不感領域を設定することにより、前述した効果を生じさせることができる。
請求項9に記載の内燃機関制御装置は、請求項1〜8のいずれか一項に記載の内燃機関制御装置において、前記壁面付着状態算出手段は、前記減量補正値をバルブタイミング以外の内燃機関運転状態に基づいて補正することを特徴とする。
バルブタイミング以外の内燃機関運転状態も、壁面付着量の変化に影響することから、前記減量関係から求められた減量補正値を、バルブタイミング以外の内燃機関運転状態に基づいて補正することにより、一層、適切な新指標が得られ、壁面付着量の変化に一層高精度に適合させた燃料噴射量制御が可能となる。
請求項10に記載の内燃機関制御装置は、請求項9に記載の内燃機関制御装置において、前記バルブタイミング以外の内燃機関運転状態とは、内燃機関負荷、内燃機関回転数及び内燃機関冷却水温度の内の少なくとも1つであることを特徴とする。
例えばバルブタイミング以外の内燃機関運転状態としては、内燃機関負荷、内燃機関回転数、内燃機関冷却水温度を挙げることができ、これらの少なくとも1つを、減量補正値の補正計算に用いることにより、一層、適切な新指標が得られ、壁面付着量の変化に一層高精度に適合させた燃料噴射量制御が可能となる。
[実施の形態1]
図1に上述した発明が適用された車両用エンジン2の主要部構成を簡略化して示す。エンジン2は複数気筒のガソリン式4サイクル内燃機関であり、各気筒の吸気バルブ4はそれぞれ吸気カムシャフト4aに設けられている吸気カム4bの回転により開閉駆動される。排気バルブ6はそれぞれ排気カムシャフト6aに設けられている排気カム6bの回転により開閉駆動される。尚、図1では直動式の動弁系を示しているがロッカーアーム式でも良い。
燃料供給は、吸気ポート2aに設けられた燃料噴射弁8から、吸気通路の一部である吸気ポート2a内で吸気中に噴射されることによりなされる。各気筒の吸気ポート2aへは、吸気通路の一部である模式的に示す吸気経路10に設けられたサージタンク12から、吸入空気が分配されることにより供給される。エンジン2全体の吸入空気量はサージタンク12の上流に設けられているスロットルバルブ14の開度(スロットル開度TA)を調節することによりなされる。尚、吸気経路10に設けられた吸入空気量センサ16によりエンジン2全体の吸気流量が吸入空気量GAとして検出されている。
各バルブ4,6の開閉動作により、吸気ポート2a側からは混合気が燃焼室2b内に供給される。点火プラグ28により混合気に点火されると燃焼によりピストン2cは押し下げられる。そして燃焼後には燃焼室2b内の排気は排気ポート2dへ排出されて、排気浄化触媒等を介して外部に排出される。
各バルブ4,6を開閉させるカム4b,6bを設けている吸気カムシャフト4a及び排気カムシャフト6aには、それぞれタイミングスプロケットを備えたバルブタイミング可変機構18,20が設けられている。各バルブタイミング可変機構18,20は、クランクシャフトにタイミングチェーンにて連結されているタイミングスプロケットと各カムシャフト4a,6aとの間の位相差を調節する機構である。
上記バルブタイミング可変機構18,20の内で、吸気バルブタイミング可変機構18は、クランクシャフトに1/2の回転数にて連動して回転している吸気カムシャフト4aの回転位相を、基準クランク角に対して進角させることができる。排気バルブタイミング可変機構20は、クランクシャフトに1/2の回転数にて連動して回転している排気カムシャフト6aの回転位相を、基準クランク角に対して遅角させることができる。この結果、各気筒のバルブ4,6の開弁期間を進角させたり遅角させたりでき、このことによりバルブオーバーラップ量の調節やバルブオーバーラップ位置を進角させたり遅角させたりすることもできる。これらのバルブタイミングの変化はカム角センサ4c,6cの検出値に基づいて求められている。
上述した構成のエンジン2を制御するECU(電子制御ユニット)22は、上述したカム角センサ4c,6c及び吸入空気量センサ16からエンジン運転状態を検出している。これ以外に、エンジン冷却水温THWを検出する冷却水温センサ24、クランクシャフトの回転からエンジン回転数NEを検出するエンジン回転数センサ26からエンジン運転状態を検出している。更に、スロットル開度TA、アクセル開度ACCP、基準クランク角信号G2、空燃比信号A/F等のエンジン運転状態を検出している。
ECU22はこれら検出されたエンジン運転状態に基づいて、燃料噴射弁8に対する燃料噴射量制御・燃料噴射時期制御、スロットルバルブ14に対するスロットル開度制御、点火プラグ28に対する点火時期制御などの各種エンジン制御を実行している。
本実施の形態においてECU22により実行される制御のうち、燃料噴射量制御処理について説明する。図2は燃料噴射量制御処理を示すフローチャートである。この処理は、例えば4気筒エンジンであれば、クランクシャフトの180°回転毎に周期的に実行される。なお個々の処理内容に対応するフローチャート中のステップを「S〜」で表す。
本処理が開始されると、まず吸入空気量GA及びエンジン回転数NEに基づいて基本燃料噴射時間TAUPを算出する(S100)。例えば、吸入空気量GA及びエンジン回転数NEをパラメータとするマップや算出式に基づいて算出する。
次に式1に基づいて最終燃料噴射時間TAUを算出する(S102)。
[式1] TAU←(TAUP+FMW)・K1+K2
ここで補正係数K1及び補正量K2は、予め定めた補正係数、補正量、あるいはエンジン運転状態によって定まる補正係数、補正量である。壁面付着補正量FMWは後述する図3に示す壁面付着補正量算出処理にて算出される値である。
このようにして算出された最終燃料噴射時間TAUは、別途計算されている燃料噴射時期において燃料噴射弁8から噴射されるように設定される(S104)。
こうして一旦本処理を終了する。以後、前述した周期で繰り返し、燃料噴射量制御処理が実行されることで、エンジン運転状態に適合させて燃料噴射弁8から燃料噴射がなされる。
図3の壁面付着補正量算出処理について説明する。本処理は前記燃料噴射量制御処理(図2)と同周期で繰り返し実行される処理である。
本処理が開始されると、まず吸気バルブタイミングINvvt(進角値)に基づいて壁面付着量状態を表す指標としての基本壁面付着量QMWinが図4に示すQMWinマップから算出される(S150)。尚、ここでは基本壁面付着量QMWinは時間単位(燃料噴射時間に相当する)で表される。
このQMWinマップは、予め排気バルブタイミングEXvvt(遅角値)を「0」に固定し、幾つかの負荷率KLにおいて、吸気バルブタイミングINvvtに応じた壁面付着量状態を実測して得たデータからなるマップである。あるいは幾つかの負荷率KLにおいて、吸気バルブタイミングINvvtに応じて、燃料噴射量と排気の空燃比変化との関係に基づいて推定した壁面付着量状態を表すデータからなるマップである。このQMWinマップが請求項における指標関係に相当する。ここで負荷率KLは、最大エンジン負荷に対する現在の負荷の割合を示すものとして、例えばアクセル開度ACCPとエンジン回転数NEとをパラメータとするマップから求められている値である。
尚、図4のQMWinマップでは、低負荷率側では吸気バルブタイミングINvvtが進角側に変化すると基本壁面付着量QMWinは小さくなり、高負荷率側では吸気バルブタイミングINvvtが進角側に変化すると基本壁面付着量QMWinは大きくなる傾向に設定されている。又、低負荷率側と高負荷率側とで比較すると、高負荷率側で基本壁面付着量QMWinは大きくなるように設定されている。
次に減量係数Kvvtが、図5に3次元で示すKvvtマップから算出される(S152)。この減量係数Kvvtは請求項の減量補正値に相当するものであり、Kvvtマップが減量関係に相当する。
Kvvtマップは図示するごとく吸気バルブタイミングINvvtと排気バルブタイミングEXvvtとをパラメータとして、減量係数Kvvtを算出するためのマップである。Kvvtマップは、特に吸気バルブタイミングINvvtが小さい領域(図示破線の楕円で示した領域Ax及びその周辺)において排気バルブタイミングEXvvtの大きさにかかわらず、「0%」に近い値となるように設定されている。すなわち図示破線の楕円で示した領域Ax及びその周辺が請求項における低減量補正値領域に相当する。尚、図5の例では、吸気バルブタイミングINvvt=0°〜20°(進角値)の範囲が低減量補正値領域として設定されている。下限はINvvt=0°であるが、上限は例えば10°〜20°の範囲で設定できる。そして、これよりも吸気バルブタイミングINvvtが大きい領域では、排気バルブタイミングEXvvtの大きさに応じて減量係数Kvvtの値は大きく変化するように設定されている。
次に回転補正係数Kneが図6に示すKneマップから算出される(S154)。Kneマップはエンジン回転数NEと負荷率KLとをパラメータとして、回転補正係数Kneを算出するマップである。回転補正係数Kneは1〜0の間で設定される係数であるが、ここではエンジン回転数NEが高くなるほど回転補正係数Kneの値を小さく設定している。負荷率KLについても勾配は緩いが負荷率KLが高くなるほど回転補正係数Kneの値を小さく設定している。尚、Kneマップは、負荷率KLに依存させずに、エンジン回転数NEによる1次元マップでも良い。
次に式2に示すごとく、壁面付着量QMWinexが算出される(S156)。この壁面付着量QMWinexは、吸気バルブタイミングINvvtと共に排気バルブタイミングEXvvtの状態を考慮した燃料の壁面付着状態を示す新たな指標であり、請求項の新指標に相当する。
[式2] QMWinex ← QMWin・(1−Kvvt・Kne)
「1≧Kvvt・Kne≧0」であるので、上記式2から解るように、壁面付着量QMWinexは減量係数Kvvt及び回転補正係数Kneによって、基本壁面付着量QMWinと同等あるいは基本壁面付着量QMWinよりも小さい値が設定される。
次に式3に示すごとく今回の壁面付着量QMWinexと前回の周期時に求められている前回壁面付着量QMWinexoldとの差から壁面付着補正量FMWを算出する(S158)。
[式3] FMW ← QMWinex − QMWinexold
次に前回壁面付着量QMWinexoldに今回求められている壁面付着量QMWinexを設定して(S160)、一旦本処理を終了する。
上述した処理を繰り返すことにより、壁面付着量QMWinexの変化状態を示す壁面付着補正量FMWが繰り返し算出され、前記燃料噴射量制御処理(図2)における前記式1による最終燃料噴射時間TAUの算出(S102)にて基本燃料噴射時間TAUPの補正に用いられる。このことにより吸気ポート2aへの燃料付着量の変化に応じて燃料噴射弁8からの燃料噴射量が補正されて、燃焼室2b内の混合気において所望の空燃比を実現することができる。
上述した構成において、請求項との関係は、壁面付着補正量算出処理(図3)のステップS150〜S156の処理が壁面付着状態算出手段としての処理に相当する。
以上説明した本実施の形態1によれば、以下の効果が得られる。
(イ).壁面付着補正量算出処理(図3)ではQMWinマップ(図4)とKvvtマップ(図5)とを備え、前記式2によりQMWinマップから算出した基本壁面付着量QMWinを、Kvvtマップから算出した減量係数Kvvtに基づいて減量補正して、新たな壁面付着量QMWinexを得ている。そしてこの壁面付着量QMWinexを用いて壁面付着補正量FMWを計算し、燃料噴射量制御処理(図2)にて基本燃料噴射時間TAUPを補正することで最終燃料噴射時間TAUを求めている。
このように吸気バルブタイミングINvvtに基づいてQMWinマップから算出される基本壁面付着量QMWinを主体とし、吸気バルブタイミングINvvtと排気バルブタイミングEXvvtとに基づいてKvvtマップから算出される減量係数Kvvtにて補正を加える構成を採用している。
吸気バルブタイミングINvvtと排気バルブタイミングEXvvtとの両方を調節しているエンジン2では、吸気バルブタイミングINvvtの小さい領域と大きい領域とで、排気バルブタイミングEXvvtによる燃料の壁面付着量への影響には段差的な違いが存在することが判明した。
すなわち吸気バルブタイミングINvvtが小さい領域では、排気バルブタイミングEXvvtの値にかかわらず壁面付着量に大きな変化はない。しかし、吸気バルブタイミングINvvtが大きい領域では、排気バルブタイミングEXvvtの値により壁面付着量に大きな変化がある。
本発明者は、吸気バルブタイミングINvvtと排気バルブタイミングEXvvtとの両方を調節しているエンジン2では、バルブタイミングINvvt,EXvvtと壁面付着量との間には上述したごとくの特異な関係があり、吸気バルブタイミングINvvtによる影響が支配的であることを見いだした。
したがって前記式2のごとくに算出された新たな壁面付着量QMWinexは、排気バルブタイミングの変化よりも吸気バルブタイミングの変化の方が燃料の壁面付着量への影響において支配的であるとの発明者の知見に適合した指標となっている。
そして、この壁面付着量QMWinexに基づいて燃料噴射量制御処理(図2)を実行することにより、吸気バルブタイミングINvvtと排気バルブタイミングEXvvtとの両者を可変とするエンジン2において、壁面付着量の変化に高精度に適合させた燃料噴射量制御が可能となる。
(ロ).更に、本発明者は、バルブタイミングINvvt,EXvvtと壁面付着量との間の関係においては、吸気バルブタイミングINvvtの進角が小さい側では排気バルブタイミングEXvvtの状態がほとんど燃料の壁面付着量へ影響を与えない領域が所定の進角幅で存在することを見いだした。
このことからバルブタイミングINvvt,EXvvtと壁面付着量との間の関係を、図5のKvvtマップの設定にて適合するようにしている。すなわちKvvtマップでは、吸気バルブタイミングINvvtが小さい領域では、減量係数Kvvtが排気バルブタイミングEXvvtの値にかかわらず「0」に近い値となっていて大きな変化はない領域(低減量補正値領域)を、所定の進角幅(INvvt=0°〜20°)で設定している。しかし、吸気バルブタイミングINvvtが大きい領域では、減量係数Kvvtは排気バルブタイミングEXvvtの値により大きな変化を持たせ、「0」に近い値から最大値の「1」までの範囲で変化するように設定している。
このように図5のKvvtマップが形成されていることにより、エンジン2において、より適切な壁面付着量QMWinexを得られるようになり、この壁面付着量QMWinexに基づいて、壁面付着量の変化に一層高精度に適合させた燃料噴射量制御が可能となる。
(ハ).更に前記式2による壁面付着量QMWinexの算出には、減量係数Kvvtのみでなく、エンジン回転数NEと負荷率KLとから求められる回転補正係数Kneも用いている。すなわち、回転補正係数Kneにて減量係数Kvvtを補正することにより、負荷率KL変化の下でのエンジン回転数NEの壁面付着量への影響も考慮できるので、一層、適切な壁面付着量QMWinexが得られ、壁面付着量の変化に一層高精度に適合させた燃料噴射量制御が可能となる。
[実施の形態2]
本実施の形態では、図5のKvvtマップにおいて前記実施の形態1の低減量補正値領域に相当する領域のデータが存在しないKvvtマップを用いている。そして、前記実施の形態1の低減量補正値領域に相当する領域を判定するために、該当領域とそれ以外の領域との境界となる基準吸気バルブタイミングθx(ここでは20°の進角値)を予め設定して、吸気バルブタイミングINvvt>θxの場合のみに、前記実施の形態1と同一の処理を実行している。
本実施の形態における壁面付着補正量算出処理を図7に示す。本処理では、INvvt>θxである場合のみに(S151で「YES」)、前記図3に示したステップS152以下の処理を実行する。INvvt≦θxでは(S151で「NO」)、壁面付着量QMWinexに基本壁面付着量QMWinをそのまま設定する(S162)点が前記図3の処理とは異なる。
前記実施の形態1の場合には、低減量補正値領域に相当する領域では排気バルブタイミングEXvvtが最大限に変化しても、減量係数Kvvtは「0」に近い小さい状態で推移している。このため該当領域では前記式2の右辺において、括弧内の値は「1」に近い状態で推移している。
本実施の形態では、前記実施の形態1の低減量補正値領域に相当する領域を排気バルブタイミング不感領域として、前記式2の括弧内の計算を無視して、基本壁面付着量QMWinをそのまま壁面付着量QMWinexに設定している(S162)。すなわち排気バルブタイミング不感領域では排気バルブタイミングEXvvtの変化を考慮していない。
他の処理については前記図3の処理と同じであるので、同一の処理は同一の符号が付されている。
尚、上述した処理では排気バルブタイミング不感領域を前記実施の形態1の低減量補正値領域と同一の範囲としていたが、排気バルブタイミング不感領域と低減量補正値領域とは一致させる必要はない。例えば、基準吸気バルブタイミングθxを20°より小さい進角値に設定して、排気バルブタイミング不感領域を前記低減量補正値領域よりも更に限定しても良い。
上述した構成において、請求項との関係は、壁面付着補正量算出処理(図7)のステップS150〜S162の処理が壁面付着状態算出手段としての処理に相当する。
以上説明した本実施の形態2によれば、以下の効果が得られる。
(イ).前記実施の形態1の効果を生じる。
(ロ).本実施の形態におけるKvvtマップは排気バルブタイミング不感領域ではデータが不要となっていることから、ECU22のROMに記憶させるデータが少なくて済み、データ構成が簡素化される。このような簡素な構成にても、適切な壁面付着量QMWinexの値が得られ、壁面付着量の変化に高精度に適合させた燃料噴射量制御が可能となる。
[実施の形態3]
本実施の形態では、前記実施の形態1の壁面付着補正量算出処理(図3)あるいは前記実施の形態2の壁面付着補正量算出処理(図7)において、ステップS156での壁面付着量QMWinex算出式が式4を用いている点が異なり、他の構成は前記実施の形態1又は前記実施の形態2と同じである。
[式4] QMWinex
← QMWin(1 − Kvvt・Kne・Kthw)
前記式2と異なる点は、「Kvvt・Kne・Kthw」であり、冷却水温補正係数Kthwが寄与している点である。この冷却水温補正係数Kthwは図8に示すKthwマップから算出される。エンジン冷却水温THWが高いほど吸気ポート2aにおける燃料の壁面付着量は少ないので、図8では、エンジン冷却水温THWが高い方で冷却水温補正係数Kthwが大きく設定されている。
上述した構成において、請求項との関係は、壁面付着補正量算出処理(図3)のステップS150〜S160の処理、又は壁面付着補正量算出処理(図7)のステップS150〜S162の処理が壁面付着状態算出手段としての処理に相当する。
以上説明した本実施の形態3によれば、以下の効果が得られる。
(イ).前記実施の形態1又は前記実施の形態2の効果を生じる。
(ロ).更にエンジン冷却水温THWの状態にて減量係数Kvvtを補正していることにより、壁面付着量の変化に、より高精度に適合させた燃料噴射量制御が可能となる。
[その他の実施の形態]
(a).前記実施の形態1,2では、前記式2に示したごとく、減量係数Kvvtは回転補正係数Kneにて補正されていた。しかし、エンジンの種類、あるいはエンジン運転状態によっては、エンジン回転数NE及び負荷率KLの変化では壁面付着状態が変化しない場合がある。このような場合には、回転補正係数Kneを用いなくても良い。あるいは回転補正係数Kneの代わりに、エンジン回転数NEのみ、あるいは負荷率KLのみに基づいて減量係数Kvvtを補正しても良い。
前記実施の形態3にて示した式4についても同じであり、減量係数Kvvtを冷却水温補正係数Kthwのみで補正しても良い。あるいは回転補正係数Kneの代わりに、エンジン回転数NEと負荷率KLとのどちらかによる係数と、冷却水温補正係数Kthwとを組み合わせて、減量係数Kvvtを補正しても良い。
これ以外に、エンジンの種類やエンジン運転状態によっては、回転補正係数Kne及び冷却水温補正係数Kthwの代わりに、エンジン回転数NEとエンジン冷却水温THWとに基づいて算出した係数を用いても良い。あるいは、負荷率KLとエンジン冷却水温THWとに基づいて算出した係数を用いても良い。
(b).前記実施の形態1〜3では吸気状態の検出に吸入空気量センサ16を用いたが、この代わりにサージタンク12に吸気圧センサを設けて吸気圧により吸気状態を検出しても良い。
実施の形態1の車両用エンジン主要部の構成説明図。 同じく燃料噴射量制御処理のフローチャート。 同じく壁面付着補正量算出処理のフローチャート。 同じくQMWinマップの構成説明図。 同じくKvvtマップの構成説明図。 同じくKneマップの構成説明図。 実施の形態2の壁面付着補正量算出処理のフローチャート。 実施の形態3のKthwマップの構成説明図。
符号の説明
2…エンジン、2a…吸気ポート、2b…燃焼室、2c…ピストン、2d…排気ポート、4…吸気バルブ、4a…吸気カムシャフト、4b…吸気カム、4c…カム角センサ、6…排気バルブ、6a…排気カムシャフト、6b…排気カム、6c…カム角センサ、8…燃料噴射弁、10…吸気経路、12…サージタンク、14…スロットルバルブ、16…吸入空気量センサ、18…吸気バルブタイミング可変機構、20…排気バルブタイミング可変機構、22…ECU、24…冷却水温センサ、26…エンジン回転数センサ、28…点火プラグ、Ax…領域。

Claims (10)

  1. 吸気バルブタイミング及び排気バルブタイミングを調節可能としていると共に吸気通路内に燃料を噴射する内燃機関において、内燃機関の運転状態に基づいて吸気通路での燃料の壁面付着状態を表す指標を算出し、該指標に基づいて燃料噴射量を制御する内燃機関制御装置であって、
    排気バルブタイミング固定下での吸気バルブタイミングと前記指標との間に設定した指標関係に基づいて吸気バルブタイミングの値から前記指標を求め、排気バルブタイミング及び吸気バルブタイミングのそれぞれを座標軸とする座標系において排気バルブタイミングの値及び吸気バルブタイミングの値により定められるこれら値の組である一のバルブタイミング値と前記指標を減量する減量補正値との間に設定した減量関係に基づいて排気バルブタイミング及び吸気バルブタイミングの値により定められるバルブタイミング値から前記減量補正値を求めて、該減量補正値に基づいて前記指標を減量補正することにより、吸気通路での燃料の壁面付着状態を表す新指標を算出する壁面付着状態算出手段を備えた
    ことを特徴とする内燃機関制御装置。
  2. 吸気バルブタイミング及び排気バルブタイミングを調節可能としていると共に吸気通路内に燃料を噴射する内燃機関において、内燃機関の運転状態に基づいて吸気通路での燃料の壁面付着状態を表す指標を算出し、該指標に基づいて燃料噴射量を制御する内燃機関制御装置であって、
    排気バルブタイミング固定下での吸気バルブタイミングと前記指標との間に設定した指標関係に基づいて吸気バルブタイミングの値から前記指標を求め、排気バルブタイミング及び吸気バルブタイミングと前記指標を減量する減量補正値との間に減量関係を設定し、この減量関係に基づいて排気バルブタイミング及び吸気バルブタイミングの値から前記減量補正値を求めて、該減量補正値に基づいて前記指標を減量補正することにより、吸気通路での燃料の壁面付着状態を表す新指標を算出する壁面付着状態算出手段を備え、
    前記減量関係において、吸気バルブタイミングの進角量が小さい領域と吸気バルブタイミングの進角量が大きい領域との間には排気バルブタイミングによる前記指標への影響に段階的な差が設けられる
    ことを特徴とする内燃機関制御装置。
  3. 吸気バルブタイミング及び排気バルブタイミングを調節可能としていると共に吸気通路内に燃料を噴射する内燃機関において、内燃機関の運転状態に基づいて吸気通路での燃料の壁面付着状態を表す指標としての壁面付着量を算出し、該指標に基づいて燃料噴射量を制御する内燃機関制御装置であって、
    排気バルブタイミング固定下での吸気バルブタイミングと前記壁面付着量との間に設定した指標関係に基づいて吸気バルブタイミングの値から前記壁面付着量を求め、排気バルブタイミング及び吸気バルブタイミングと前記壁面付着量を減量する減量補正値との間に設定した減量関係に基づいて排気バルブタイミング及び吸気バルブタイミングの値から前記減量補正値を求めて、該減量補正値に基づいて前記壁面付着量を減量補正することにより、吸気通路での燃料の壁面付着量を算出する壁面付着状態算出手段を備えた
    ことを特徴とする内燃機関制御装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の内燃機関制御装置において、
    前記減量関係は、吸気バルブタイミングの進角が小さい側に吸気バルブタイミングの所定の進角幅にて、排気バルブタイミングの状態にかかわらず、前記指標関係から求めた指標と前記新指標との差が燃料噴射量にほとんど影響しない低減量補正値領域を設定している
    ことを特徴とする内燃機関制御装置。
  5. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の内燃機関制御装置において、
    前記壁面付着状態算出手段は、吸気バルブタイミングの進角が小さい側に吸気バルブタイミングの所定の進角幅にて、前記新指標の算出を無効化して前記指標関係から算出した指標を燃料噴射量制御に用いる排気バルブタイミング不感領域を設定している
    ことを特徴とする内燃機関制御装置。
  6. 吸気バルブタイミング及び排気バルブタイミングを調節可能としていると共に吸気通路内に燃料を噴射する内燃機関において、内燃機関の運転状態に基づいて吸気通路での燃料の壁面付着状態を表す指標を算出し、該指標に基づいて燃料噴射量を制御する内燃機関制御装置であって、
    排気バルブタイミング固定下での吸気バルブタイミングと前記指標との間に設定した指標関係に基づいて吸気バルブタイミングの値から前記指標を求め、排気バルブタイミング及び吸気バルブタイミングと前記指標を減量する減量補正値との間に設定した減量関係に基づいて排気バルブタイミング及び吸気バルブタイミングの値から前記減量補正値を求めて、該減量補正値に基づいて前記指標を減量補正することにより、吸気通路での燃料の壁面付着状態を表す新指標を算出する壁面付着状態算出手段を備え、
    前記減量関係は、吸気バルブタイミングの進角が小さい側に吸気バルブタイミングの所定の進角幅にて、排気バルブタイミングの状態にかかわらず、前記指標関係から求めた指標と前記新指標との差が燃料噴射量にほとんど影響しない低減量補正値領域を設定している
    ことを特徴とする内燃機関制御装置。
  7. 吸気バルブタイミング及び排気バルブタイミングを調節可能としていると共に吸気通路内に燃料を噴射する内燃機関の運転状態に基づいて吸気通路での燃料の壁面付着状態を表す指標を算出し、該指標に基づいて燃料噴射量を制御する内燃機関制御装置であって、
    排気バルブタイミング固定下での吸気バルブタイミングと前記指標との間に設定した指標関係に基づいて吸気バルブタイミングの値から前記指標を求め、排気バルブタイミング及び吸気バルブタイミングと前記指標を減量する減量補正値との間に設定した減量関係に基づいて排気バルブタイミング及び吸気バルブタイミングの値から前記減量補正値を求めて、該減量補正値に基づいて前記指標を減量補正することにより、吸気通路での燃料の壁面付着状態を表す新指標を算出する壁面付着状態算出手段を備え、
    前記壁面付着状態算出手段は、吸気バルブタイミングの進角が小さい側に吸気バルブタイミングの所定の進角幅にて、前記新指標の算出を無効化して前記指標関係から算出した指標を燃料噴射量制御に用いる排気バルブタイミング不感領域を設定している
    ことを特徴とする内燃機関制御装置。
  8. 請求項4〜7のいずれか一項に記載の内燃機関制御装置において、
    前記吸気バルブタイミングの所定の進角幅は、下限の境界が0°に設定され、上限の境界が10°〜20°の間に設定されている
    ことを特徴とする内燃機関制御装置。
  9. 請求項1〜8のいずれか一項に記載の内燃機関制御装置において、
    前記壁面付着状態算出手段は、前記減量補正値をバルブタイミング以外の内燃機関運転状態に基づいて補正する
    ことを特徴とする内燃機関制御装置。
  10. 請求項9に記載の内燃機関制御装置において、
    前記バルブタイミング以外の内燃機関運転状態とは、内燃機関負荷、内燃機関回転数及び内燃機関冷却水温度の内の少なくとも1つである
    ことを特徴とする内燃機関制御装置。
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