JP4345553B2 - モータ駆動装置 - Google Patents

モータ駆動装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4345553B2
JP4345553B2 JP2004116558A JP2004116558A JP4345553B2 JP 4345553 B2 JP4345553 B2 JP 4345553B2 JP 2004116558 A JP2004116558 A JP 2004116558A JP 2004116558 A JP2004116558 A JP 2004116558A JP 4345553 B2 JP4345553 B2 JP 4345553B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
overcurrent
circuit
current
motor
inverter circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004116558A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005304176A (ja
Inventor
光幸 木内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2004116558A priority Critical patent/JP4345553B2/ja
Publication of JP2005304176A publication Critical patent/JP2005304176A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4345553B2 publication Critical patent/JP4345553B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Description

本発明はモータ駆動装置に関するもので、特にその電流検出手段に関するものである。
従来、この種のモータ駆動装置は、インバータ回路の下アームトランジスタのエミッタ端子に接続された複数のシャント抵抗に流れる電流を検出してモータを制御するようにし
ていた(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−9539号公報
しかし、従来の方式のモータ電流検出タイミングは三角波変調のピーク値のタイミングに同期していたため、インバータ回路の上下アーム同時導通や、モータの減磁電流保護等の高速遮断が必要な異常時には、キャリヤ周期の期間応答が遅くなり、過電流によりインバータ回路のパワースイッチング半導体の短絡故障、あるいは永久磁石モータの減磁が生じる課題があった。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、インバータ回路とモータ電流の過電流高速遮断のために過電流保護手段を別途設けるもので、部品点数の少ない安価な構成で、パワースイッチング半導体の短絡故障によるインバータ回路の破壊やモータの異常加熱を防止できる信頼性の高いモータ駆動装置を実現することを目的とするものである。
上記従来の課題を解決するために、本発明のモータ駆動装置は、交流電力を整流回路により直流電力に変換し、モータを3相フルブリッジインバータ回路により駆動し、3相フルブリッジインバータ回路の出力電流を3個のシャント抵抗と電流検知回路とを有する電流検出手段により検出し、シャント抵抗の電流を検出する過電流保護手段が過電流保護動作を行い、電流検出手段の信号により3相フルブリッジインバータ回路を制御してモータを駆動する制御手段を備え
過電流保護手段は3個のシャント抵抗の電流を検出する3個の過電流検知回路と少なくとも1つの過電流設定手段より構成し、3個の過電流検知回路の過電流検知レベルは過電流設定手段により設定され、3個のシャント抵抗の端子電圧信号を抵抗とコンデンサとからなる積分回路を介して3個の過電流検知回路の入力端子に加え、3個の過電流検知回路の出力端子を共通接続して制御手段の過電流停止端子に接続し、過電流保護手段により3相フルブリッジインバータ回路、あるいはモータの過電流保護動作を行うようにしたものである。
本発明のモータ駆動装置は、インバータ回路のシャント抵抗に流れる電流を電流検出手段により検出してベクトル制御、あるいは、センサレス正弦波駆動するものであり、低価格の電流検出手段によりモータ電流を検出し、正弦波駆動によりモータ騒音を減らし、位置センサを無くしてモータを小型化でき、インバータ回路の過電流を検出して保護する過電流保護手段によりインバータ回路、あるいはモータ電流の過電流を検知して高速遮断するので、部品点数の少ない安価な構成で、パワースイッチング半導体の過電流よるインバータ回路の破壊や、モータの減磁を防止できる信頼性の高いモータ駆動装置を実現することができる。
第4の発明は、交流電源と、前記交流電源の交流電力を直流電力に変換する整流回路と、前記整流回路の直流電力を交流電力に変換する3相フルブリッジインバータ回路と、前記3相フルブリッジインバータ回路により駆動されるモータと、前記3相フルブリッジインバータ回路の出力電流を検出する3個のシャント抵抗と電流検知回路よりなる電流検出手段と、前記シャント抵抗の電流を検出して過電流保護動作を行う過電流保護手段と、前記電流検出手段の出力信号により前記3相フルブリッジインバータ回路を制御して前記モータを駆動する制御手段とを備え、前記過電流保護手段は前記3個のシャント抵抗の電流を検出する3個の過電流検知回路と少なくとも1つの過電流設定手段より構成し、前記3
個の過電流検知回路の過電流検知レベルは前記過電流設定手段により設定され、前記3個のシャント抵抗の端子電圧信号を抵抗とコンデンサとからなる積分回路を介して前記3個の過電流検知回路の入力端子に加え、前記3個の過電流検知回路の出力端子を共通接続して前記制御手段の過電流停止端子に接続し、前記過電流保護手段により前記モータ、あるいは前記3相フルブリッジインバータ回路の過電流保護動作を行うようにしたものであり、シャント抵抗によりモータ電流、及び過電流が検出できるので高価な直流電流トランスや過電流検出抵抗が不要となり、過電流検知回路によりインバータ回路の高速遮断が可能となり、安価で信頼性の高いモータ駆動装置が実現できる。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態におけるモータ駆動装置のブロック図を示すものである。図1において、交流電源1より整流回路2に交流電力を加えて直流電力に変換し、インバータ回路3により直流電力を3相交流電力に変換してモータ4を駆動する。整流回路2は、全波整流回路20の直流出力端子にコンデンサ21a、21bを直列接続し、コンデンサ21a、21bの接続点を交流電源入力の一方の端子に接続して直流倍電圧回路を構成し、インバータ回路3への印加電圧を高くし電流を減らして回路損失を減らす。インバータ回路3の負電圧側に電流検出手段5を接続し、インバータ回路3の3相各下アームに流れる電流を検出することによりインバータ回路3の出力電流、すなわち、モータ4の各相電流を検出する。
電流検出手段5は、いわゆる3シャント方式と呼ばれるもので、インバータ回路3の下アームトランジスタのエミッタ端子に接続されたシャント抵抗50a、50b、50cと、シャント抵抗50a、50b、50cのそれぞれに流れる電流を検知する電流検知回路51より構成される。
電流検出手段5は、インバータ回路出力電流、すなわち、モータ相電流を検出して、ベクトル制御や位置センサレス正弦波駆動を行うもので、下アームトランジスタ、又は下アームの逆並列ダイオードが導通したタイミングにてモータ電流に対応した電流を検出する。3シャント方式は、下アームトランジスタの導通時間と、デッドタイムを確保することによりモータ相電流に対応した電流検出が可能となり、直流電流トランスを省略して低価格の電流検出が可能となる。いわゆる、1シャント方式は、キャリヤ周波数が高い場合や、変調度が大きくなった場合には電流検出不可能領域が出現するので、3シャント方式の方が優れている。
過電流保護手段6は、無誘導のシャント抵抗50a、50b、50cの共通接続点Gと整流回路2の負電圧端子L2間に無誘導の過電流検出抵抗60を接続し、過電流検出抵抗60に流れる電流を過電流検知回路61により検出する。
制御手段7は、マイクロコンピュータ、あるいはディジタルシグナルプロセッサ(略してDSP)等の高速プロセッサより構成され、電流検出手段5からの電流信号によりインバータ回路3をPWM制御してセンサレス駆動するもので、過電流保護手段6からの遮断信号によりインバータ回路3の出力トランジスタを瞬時にターンオフさせ、インバータ回路3とモータ4の過電流保護動作を行う。
シャント抵抗50a、50b、50cの共通接続点Gを接地電位とし、電流検知回路51、過電流検知回路61、制御手段7の各回路の各接地電位を共通にできるので回路の直流電源を減らし、部品点数を減らすことができる。
図2はインバータ回路3の詳細な回路図であり、6個のトランジスタとダイオードよりなる3相フルブリッジインバータ回路により構成している。ここで、3相アームの1つの
U相アーム30Aについて説明すると、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(以下、IGBTと略す)よりなる上アームトランジスタ31a1と逆並列ダイオード32a1の並列接続体と、IGBTよりなる下アームトランジスタ31a2と逆並列ダイオード32a2の並列接続体を直列に接続し、上アームトランジスタ31a1のコレクタ端子は直流電源の正電位端子Lpに接続し、上アームトランジスタ31a1のエミッタ端子は出力端子Uに接続し、下アームトランジスタ31a2のエミッタ端子は電流検出手段5を構成するシャント抵抗50aを介して整流回路2よりなる直流電源の負電位側端子L2に接続する。
上アームトランジスタ31a1は上アーム駆動信号Upに応じて上アームゲート駆動回路33a1により駆動され、下アームトランジスタ31a2は下アーム駆動信号Unに応じて下アームゲート駆動回路33a2によりオンオフスイッチング制御される。上アームゲート駆動回路33a1は、微分信号によりセットリセットされるRSフリップフロップ回路を内蔵し、上アーム駆動信号Upの立ち上がりで上アームトランジスタ31a1をオン動作させ、上アーム駆動信号Upの立ち下がりで上アームトランジスタ31a1をオフ動作させる。下アームゲート駆動回路33a2にはRSフリップフロップ回路は不必要であり、内蔵していない。
IGBTのゲート印加電圧は10〜15V必要であり、下アームトランジスタ31a2をオンさせると、15Vの直流電源の+端子B1よりブートストラップ抵抗34a、ブートストラップダイオード35aを介してブートストラップコンデンサ36aが充電されるので、ブートストラップコンデンサ36aの蓄積エネルギーにより上アームトランジスタ31a1をオンオフスイッチングできる。また、下アームの逆並列ダイオード32a2が導通した場合にも同様にブートストラップコンデンサ36aが充電される。
過電流検出手段6が過電流を検出した場合には、過電流信号をインバータ回路3と制御手段7へ同時に遮断信号を出力し、インバータ回路3の遮断信号端子OfをLoにするとインバータ回路3のU相、V相、W相各下アームトランジスタが瞬時にターンオフする。
制御手段7は、過電流検出手段6からの信号を割り込み入力端子に加え、過電流信号に対して最優先速度でインバータ回路3への駆動出力信号を遮断するが、内蔵するプロセッサの応答時間分遮断速度が遅いため、インバータ回路3には高速遮断信号端子Ofを設けて上下アーム同時短絡等によるパワースイッチング素子の破壊やモータ4の減磁を防止する。
V相アーム30B、W相アーム30Cも同様の接続であり、各アームの下アームトランジスタのエミッタ端子は電流検出手段5を構成するシャント抵抗50b、50cに接続し、シャント抵抗50b、50cの他方の端子は直流電源負電位端子Lnに接続している。IGBT、あるいはパワーMOSFETにより下アームトランジスタを構成すると、ゲート電圧を制御することによりスイッチング制御できるので、IGBTの場合はエミッタ端子、パワーMOSFETの場合にはソース端子に接続するシャント抵抗の電圧が1V以下となるように抵抗値を選定すればスイッチング動作にはほとんど影響することなく電圧制御によりオンオフスイッチング制御でき、シャント抵抗50a、50b、50cの電圧veu、vev、vewを検出することによりインバータ回路出力電流、すなわちモータ電流を検出できる特徴がある。
図3は、インバータ回路出力電流の検出タイミングを示し、三角波変調によりPWM制御して、スイッチングノイズの影響を減らすために上下アームIGBTのスイッチングタイミングをはずして高速A/D変換してマイクロコンピュータ等のモータ制御プロセッサにより電流検出する。
図3において、ckは三角波変調信号Vtのピーク値すなわち時間t3にて発生させる同期信号であり、vuはU相電圧制御信号で、三角波変調信号VtとU相電圧制御信号vuを比較してU相上アームトランジスタ31a1の駆動信号UpとU相下アームトランジスタ31a2の駆動信号Unを発生させる。t1〜t2区間、t5〜t6区間は上下アームトランジスタの非導通期間でデッドタイムΔtと呼び、A/D変換タイミングは、上アームトランジスタがオフで下アームトランジスタがオンとなる時間t3、あるいは、時間t3からデッドタイムΔt時間ずらした時間t4の範囲内で行うとよい。
図4は、本発明による電流検知回路の詳細な実施例であり、シャント抵抗50a、50b、50cにより検出した電流信号を非反転増幅器により増幅し、マイクロコンピュータ等のプロセッサに内蔵するA/D変換回路が検出できるDC電圧レベルにレベル変換するものである。
電流検知回路51a、51b、51cは同一の回路なので、U相電流検知回路51aについて説明する。シャント抵抗50aに発生する電圧veuのピーク値はインバータ回路3のU相出力電流に対応しており、シャント抵抗電圧は電流検知回路の接地電位に対して正と負に変化する。マイクロコンピュータ等に内蔵のA/D変換回路は所定のDC電圧で動作するので、DC電圧のセンター値に対して変化するように増幅してレベルシフトさせる必要がある。言い換えれば、A/D変換回路の入力ダイナミックレンジ内で、モータ電流信号が変化するように設定する。
シャント抵抗50aと並列関係にコンデンサ500aを接続し、シャント抵抗50aより抵抗501a、502aを直列関係に接続して電流検知回路51aの直流電源(Vcc)に抵抗502aをプルアップ接続する。抵抗501a(抵抗値R2)と抵抗502a(抵抗値R1)の接続点を演算増幅器503aの+入力端子に接続し、演算増幅器503aの出力端子と−入力端子間に帰還抵抗504a(抵抗値R4)を接続し、−入力端子と接地電位間に抵抗505a(抵抗値R3)を接続し非反転増幅器として使用する。シャント抵抗抵抗値をRoとするとveu=Ro×Iとなり、抵抗501aと抵抗502aの分圧比kをk=R2/(R1+R2)、帰還増幅率KをK=R4/R3とすると、電流検知回路51aの出力電圧vauは式1で表される。
Figure 0004345553
ここで、分圧比kと帰還増幅率Kの積、すなわち、k×K=0.5となるようにすれば、直流電源電圧Vccの1/2を中心にして電流Iに対応した電圧信号に変換される。
例えば、分圧比k=0.1、帰還増幅率K=5、シャント抵抗値Ro=0.2Ω、Vcc=5Vとすると、電流検知回路51aの出力電圧はvau=0.9×I+2.5で表される。すなわち、A/D変換回路のDC電圧が5Vの場合、センター値2.5Vが0Aに相当し、ダイナミックレンジは±2.5Vに対して±2.5Aまでの電流を検知することができる。
抵抗506aとダイオード507a、508aはA/D変換回路の過電圧保護のために接続している。
図5は、本発明による電流検知回路の他の実施例であり、反転増幅器により電流信号を増幅して電圧レベル変換するもので、U相電流検知回路51a1の実施例のみ示している。
回路接続は、図4に示す実施例から一部変更したもので、抵抗502aを負電源Veにプルダウン接続し、演算増幅器503aを反転増幅器として使用したものである。図4に示す接地抵抗505aは省略できる。この時、帰還増幅率Kは帰還抵抗504a(R4)を入力抵抗501a(R2)で除したもので、シャント抵抗電圧降下veuと出力電圧vauの関係式は式2で表される。
Figure 0004345553
ここで、帰還抵抗504aと抵抗502aの比を、R4/R1=0.5に設定し、負電源VeのDC電圧絶対値をA/D変換器の電源電圧(ダイナミックレンジ)と等しくすると、A/D変換器の電源電圧のセンター値に対して上下に変化するようにシャント抵抗電圧が増幅されてレベル変換される。例えば、Ve=−5V、R4=10kΩ、R1=20kΩ、R2=2kΩとすると、vau=2.5−5×veuで表される。シャント抵抗抵抗値を0.2Ω、電流をIとすれば、vau=2.5−Iとなる。
図4に説明した非反転増幅器を使用した回路は、プルアップ接続するDC電源電圧(Vcc)とA/D変換回路のDC電圧と等しくし、入力抵抗とプルアップ抵抗の分圧比kと帰還増幅率Kの積、すなわち、k×Kをほぼ0.5となるようにすれば、A/D変換回路のDC電圧のセンター値にレベル変換できる。
図5に説明した反転増幅器を使用した回路は、負電源電圧絶対値をA/D変換回路のDC電圧と等しくし、帰還抵抗と負電源(Ve)へプルダウン接続する抵抗の比をほぼ0.5に設定すればよい。
以上述べたように、本発明の電流検知回路は少ない部品点数と単電源の演算増幅器により電流検出が容易、かつ安価にできる特長がある。
図4に示した非反転増幅器による実施例は、単一電源で動作するので直流電源が簡略化される特長があり、図5に示した反転増幅器による実施例は、A/D変換回路のダイナミックレンジと同一の負電圧が必要となり価格アップとなるが、電流信号の正負の方向はモータ電流と等しいので演算が簡略化される特長がある。
図6は、本発明による電流検知手段5と過電流検出手段6の接続関係を示す詳細な実施例であり、過電流検出手段6は1つの過電流検出抵抗60と単電源のコンパレータによりなる過電流検知回路61より構成している。U相電流検知回路51aの接地電位は接地電位Gと共通であり、詳細は図4にて説明したので説明は省略する。
インバータ回路3、あるいは、モータ4に過電流が流れた場合には、過電流検出抵抗6
0にも過電流が流れるので、接地電位Gに対して電流Iと過電流検出抵抗抵抗値Raの積の電圧降下(va=I×Ra)が発生する。接地電位Gに対して電流Iは負の方向なので、負の電圧降下となる。過電流検出抵抗60の負電圧端子(L2)より抵抗600を接続し、抵抗600の他方の端子には抵抗601を接続して直流電源Vcc端子へ接続する。抵抗600と抵抗601の接続点を接地電位Gに共通接続したコンパレータ602の+入力端子に接続し、コンパレータ602の−入力端子(基準入力端子)には、抵抗603と抵抗604により直流電圧Vccの分圧された基準信号vrfが入力される。過電流検出抵抗60に流れる電流が少ない場合、コンパレータ602の−入力端子(基準入力端子)よりも+入力端子の方が高くなるように設定し、コンパレータ602の出力電圧はHiレベルとなる。
以上述べたように、本発明による実施の形態1においては、インバータ回路3によりベクトル制御、あるいは、センサレス正弦波駆動する場合、電流検出手段5をシャント抵抗50a、50b、50cと電流検知回路51により構成し、電流検出手段5とは別に設けた過電流保護手段6によりインバータ回路3の高速遮断保護が可能となるので、永久磁石モータの減磁や過電流によるパワー半導体の上下アーム短絡故障を防ぐことができ、安価で信頼性の高いモータ駆動装置を実現できる。
また、電流検出手段は複数のシャント抵抗と単電源の演算増幅器より構成し、過電流検出手段は1つの過電流検出用抵抗と単電源のコンパレータで構成できるので、直流電流トランスを不要とし、部品抵抗が少なく安価な電流検出手段と過電流保護手段を構成できる。
さらに、インバータ回路のパワースイッチング半導体が上下アーム同時短絡した場合においても、不燃性の過電流検出抵抗にすれば、小電力容量過電流検出抵抗内部で溶断して保護されるので、交流電源側の電流ヒューズが溶断するよりも先に遮断でき、インバータ回路の配線パターンが燃焼したり、パワースイッチング半導体が破裂する事故に至らないので、信頼性の高い保護装置を実現できる。
特に倍電圧整流回路により直流電圧を高くしてインバータ回路に供給してインバータ回路直流電流を減らすことにより小容量の過電流検出抵抗を使用でき、過電流に対して溶断し易くなるので、保護性能を高めることができる。
(実施の形態2)
以下、本発明の第2の実施の形態について図7を用いて説明する。
図7のブロック図における過電流保護手段6Aは、図1に示したブロック図において過電流検出抵抗60を省略し、シャント抵抗の電圧降下を検出して過電流を検出するようにしたものである。
過電流保護回路61Aは、複数のシャント抵抗50a、50b、50cそれぞれの電圧降下を検出する複数のコンパレータより構成し、1つの過電流設定手段62により複数のコンパレータの基準電位を設定する。
図8は、過電流保護手段6Aの詳細な実施例であり、過電流検知回路61Aは、U相、V相、W相それぞれに過電流検知回路61a、61b、61cを設け、1つの過電流設定手段62の過電流設定信号vrfにより過電流検知レベルが設定される。
過電流検知回路61aについて説明すると、シャント抵抗50aの端子電圧信号を抵抗610aとコンデンサ611aよりなる積分回路を介してコンパレータ612aの−入力
端子に信号を加える。コンパレータ612aの+入力端子には設定信号vrfが加えられる。コンパレータ612aの出力端子にはプルアップ抵抗を接続し、コンパレータ出力信号は、インバータ回路3の遮断信号端子Ofと、制御手段7の過電流停止端子IRQに接続しインバータ回路3と制御手段7によりインバータ回路3の出力トランジスタをターンオフさせる。
コンパレータ出力は通常オープンコレクタであり、過電流検知するとコンパレータ出力端子はLoとなり、U相、V相、W相それぞれのコンパレータ出力端子を共通接続すれば、いずれかのコンパレータが動作してもLoになり、インバータ回路3の出力が遮断される。
過電流設定手段62は、直流電源Vccに抵抗621と抵抗622の直列接続体を接続し、抵抗621と抵抗622の接続点の信号、すなわち、直流電圧の分圧信号vrfを過電流検知回路61a、61b、61cのコンパレータ入力+端子に加える。
図8に示した実施例は、シャント抵抗50a、50b、50cから過電流信号を検出する回路例を示したが、電流検知回路51aの入力抵抗501aとプルアップ抵抗502aの接続点の電圧信号viuをコンパレータ612aの−入力端子に加えても動作は同じである。この時、抵抗610aとコンデンサ611aは省略でき、部品点数の削減ができる。
以上述べたように、本発明はインバータ回路3をセンサレス制御するためのシャント抵抗50a、50b、50cに流れる電流を過電流検知回路により検出するものであり、実施の形態1に示したように過電流検出抵抗を特別に設ける必要が無い。
また、過電流設定手段は1つでよくいずれのシャント抵抗に電流が流れても同じ電流設定値で過電流保護可能である。
また、過電流検知回路をコンパレータにより構成してオープンコレクタ出力端子を共通接続することにより、いずれのシャント抵抗に過電流が流れても1つの出力信号によりインバータ回路を遮断することができるので、インバータ回路の遮断入力端子は1つで保護可能となる。
(実施の形態3)
以下、本発明の第3の実施の形態について図9を用いて説明する。図9は1つのインバータ回路により複数のモータを交互に切り換えて駆動する実施例である。基本的に動作は実施の形態2と同じなので変更点のみ説明する。
インバータ回路3の出力端子にリレーより構成される出力切換手段8を接続し、モータ4A、あるいはモータ4Bのどちらか一方を出力切換手段8により切り換えて駆動する。出力切換手段8は、制御手段7Aの切換信号swにより制御される。
過電流保護手段6Bは、制御手段7Aの切換信号swにより過電流設定値をモータ4A、あるいはモータ4Bに応じて切り換えるようにしたもので、過電流設定手段62aは複数の過電流設定値を有し、過電流設定値変更手段63により過電流検知レベルを変更できる。
1つのインバータ回路により複数のモータを交互に駆動する実施例として、洗濯機の駆動モータと風呂水ポンプモータの駆動切換、あるいは、洗濯乾燥機の乾燥ファンモータと風呂水ポンプモータの切換、あるいは、食器洗い機の洗浄ポンプモータと排水ポンプモー
タ、あるいは乾燥ファンモータの切換駆動が考えられる。
モータ4Bを駆動する場合には。制御手段7Aより切換信号swが出力切換手段8と、過電流保護手段6Bの過電流設定値変更手段63に加えられ、所定時間経過後、インバータ回路3が駆動されてモータ4Bが駆動される。
以上述べたように、本発明によれば、過電流保護手段の過電流設定値を変更できるようにしたので、モータに応じて過電流検知レベルを最適値に設定でき、永久磁石モータの減磁レベルが異なる場合に於いてモータを交互に駆動する場合でも、モータに応じた最適値に設定でき、モータを切り換えても永久磁石が減磁しないように保護するので、信頼性の高いモータ駆動装置を実現できる。
以上のように、本発明のモータ駆動装置は、食器洗い機の洗浄ポンプ駆動装置や洗濯機のモータ駆動装置、あるいはファンモータ駆動装置、空気調和機や冷蔵庫のヒートポンプモータ駆動装置に適用できる。
本発明の実施の形態におけるモータ駆動装置のブロック図 本発明によるモータ駆動装置のインバータ回路を示す図 本発明によるモータ駆動装置の電流検出タイミングチャート 本発明によるモータ駆動装置の非反転増幅器による電流検知回路を示す図 本発明によるモータ駆動装置の反転増幅器による電流検知回路を示す図 本発明によるモータ駆動装置の電流検出手段と過電流保護手段の接続関係を示す図 本発明の第2の実施の形態におけるモータ駆動装置のブロック図 本発明の第2の実施の形態におけるモータ駆動装置の過電流保護手段の回路を示す図 本発明の第3の実施の形態におけるモータ駆動装置のブロック図
1 交流電源
2 整流回路
3 インバータ回路
4 モータ
5 電流検出手段
6 過電流保護手段
7 制御手段

Claims (1)

  1. 交流電源と、前記交流電源の交流電力を直流電力に変換する整流回路と、前記整流回路の直流電力を交流電力に変換する3相フルブリッジインバータ回路と、前記3相フルブリッジインバータ回路により駆動されるモータと、前記3相フルブリッジインバータ回路の出力電流を検出する3個のシャント抵抗と電流検知回路よりなる電流検出手段と、前記シャント抵抗の電流を検出して過電流保護動作を行う過電流保護手段と、前記電流検出手段の出力信号により前記3相フルブリッジインバータ回路を制御して前記モータを駆動する制御手段とを備え、
    前記過電流保護手段は前記3個のシャント抵抗の電流を検出する3個の過電流検知回路と少なくとも1つの過電流設定手段より構成し、
    前記3個の過電流検知回路の過電流検知レベルは前記過電流設定手段により設定され、
    前記3個のシャント抵抗の端子電圧信号を抵抗とコンデンサとからなる積分回路を介して前記3個の過電流検知回路の入力端子に加え、前記3個の過電流検知回路の出力端子を共通接続して前記制御手段の過電流停止端子に接続し、前記過電流保護手段により前記モータ、あるいは前記3相フルブリッジインバータ回路の過電流保護動作を行うようにしたモータ駆動装置。
JP2004116558A 2004-04-12 2004-04-12 モータ駆動装置 Expired - Fee Related JP4345553B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004116558A JP4345553B2 (ja) 2004-04-12 2004-04-12 モータ駆動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004116558A JP4345553B2 (ja) 2004-04-12 2004-04-12 モータ駆動装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005304176A JP2005304176A (ja) 2005-10-27
JP4345553B2 true JP4345553B2 (ja) 2009-10-14

Family

ID=35335061

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004116558A Expired - Fee Related JP4345553B2 (ja) 2004-04-12 2004-04-12 モータ駆動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4345553B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101827274B1 (ko) * 2011-11-15 2018-02-08 엘지전자 주식회사 인버터-모터 제어장치

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5061907B2 (ja) * 2005-12-14 2012-10-31 新神戸電機株式会社 電池状態判定方法及び電池状態判定装置
EP2065172A1 (de) * 2008-07-24 2009-06-03 Siemens Aktiengesellschaft Spindelpresse und Verfahren zu deren Betrieb
JP5142917B2 (ja) * 2008-09-26 2013-02-13 オムロンオートモーティブエレクトロニクス株式会社 多相モータ駆動装置
KR101037745B1 (ko) * 2009-08-05 2011-05-27 엘지전자 주식회사 인버터 출력 전류 감지 회로
JP2012090448A (ja) * 2010-10-20 2012-05-10 Panasonic Corp モータ駆動装置
US9647604B2 (en) 2013-04-08 2017-05-09 Mitsubishi Electric Corporation Power conversion device, motor drive device including power conversion device, air blower and compressor including motor drive device, and air conditioner, refrigerator, and freezer including air blower and compressor
JP2020137533A (ja) * 2017-06-29 2020-09-03 パナソニックIpマネジメント株式会社 マッサージ機
WO2021166122A1 (ja) 2020-02-19 2021-08-26 三菱電機株式会社 電動機及び電動機を備えた空気調和機

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101827274B1 (ko) * 2011-11-15 2018-02-08 엘지전자 주식회사 인버터-모터 제어장치

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005304176A (ja) 2005-10-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5655367B2 (ja) モータ駆動装置
US8217602B2 (en) Motor driving apparatus and control method thereof
JP5556353B2 (ja) モータ電流検出器及びモータ制御装置
US8237396B2 (en) Motor driving device, and control method of motor driving device
JP2006271048A (ja) モータ駆動装置
JP5716158B2 (ja) モータ電流検出用ic、およびこれを用いた電流検出器またはモータ制御装置
JP5163536B2 (ja) 誘起電圧検出回路とそれを有するモータ駆動用半導体装置及びモータ並びに空調機
JP4345553B2 (ja) モータ駆動装置
JP4661739B2 (ja) モータ駆動装置
JP5490558B2 (ja) ファンモータ制御装置
JP2008104266A (ja) モータ駆動装置および洗濯乾燥機のモータ駆動装置
JP4899801B2 (ja) 半導体装置とそれを有するモータ及びモータ駆動装置
JP2019110431A (ja) 半導体装置およびパワーモジュール
JP2008104481A (ja) 洗濯乾燥機のモータ駆動装置
JP6966233B2 (ja) 三相モータの駆動装置およびそれを用いた電子機器、搬送機器
US6548983B2 (en) PWM-pulse control system
JP2003324966A (ja) インバータ駆動回路
JP7341163B2 (ja) 電力用半導体素子の駆動回路、およびそれを用いた電力用半導体モジュール
JP5477159B2 (ja) モータ電流検出用ic、およびこれを用いた電流検出器またはモータ制御装置
JPH10243664A (ja) 出力電流方向判別方法およびその方法を用いたインバータ
JP4590658B2 (ja) 制御装置
JP2006345618A (ja) モータ駆動装置
JP2006129643A (ja) スイッチング制御装置及び半導体集積回路装置
JP2015220932A (ja) 半導体装置
CN219065589U (zh) 用于无刷直流电机驱动控制系统的电流检测电路

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060614

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20060712

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090408

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090414

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090527

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090623

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090706

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120724

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130724

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees