JP2006345618A - モータ駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】モータ電流を高精度で検出でき、モジュールを小型化できる、信頼性の高い、ベクトル制御あるいはセンサレス制御のモータ駆動装置を実現する。
【解決手段】インバータ回路3により直流電力を交流電力に変換してモータ4を駆動し、シャント抵抗5と電流検知手段6によりインバータ回路3の出力電流を検出し、制御手段8によりインバータ回路3を制御してモータ4を駆動し、インバータ回路3と電流検知手段6を一体化したインバータモジュール7を構成して、小型で高信頼性のモータ駆動装置を実現する。
【選択図】図1

Description

本発明はモータ駆動装置に関するもので、特にそのインバータ回路と電流検知手段に関するものである。
従来、この種のモータ駆動装置は、インバータ回路の下アームトランジスタのエミッタ端子に接続された複数のシャント抵抗に流れる電流を検出してモータをベクトル制御、あるいはセンサレス制御するようにしていた(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−9539号公報
しかし、従来の方式のモータ電流検出方法は、インバータ回路に接続されたシャント抵抗に流れる電流信号をレベルシフト回路を介してA/D変換器に加えるものであり、シャント抵抗とA/D変換器との配線が長くなるとスイッチングノイズにより電流検出誤差が大きくなり、さらに、負の過大なスイッチングノイズが入力されるとCMOSで構成されたマイクロコンピュータに内蔵されたA/D変換器が誤動作し、時には、ラッチアップしてA/D変換器が破壊してしまうといった課題があった。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、インバータ回路と、モータ電流を検出する電流検知手段を1パッケージにしてインバータモジュールを構成し、小型で信頼性の高いモータ駆動装置を実現することを目的とするものである。
上記従来の課題を解決するために、本発明のモータ駆動装置は、直流電力をインバータ回路により交流電力に変換して、モータをインバータ回路により駆動し、インバータ回路の出力電流をシャント抵抗と電流検知手段により検出し、電流検知手段の信号によりモータ電流を検知してインバータ回路を制御してモータを駆動し、インバータ回路と電流検知手段を一体化し1パッケージにモジュール化にしたものである。
本発明のモータ駆動装置は、スイッチングノイズによるA/D変換器の誤動作、及びA/D変換器を内蔵したマイクロコンピュータの破壊を防ぐことができ、制御基板の実装密度を高くして、小型で信頼性の高いモータ駆動装置を実現することができる。
第1の発明は、直流電力を交流電力に変換しモータを駆動するインバータ回路と、前記インバータ回路の出力電流を検出するシャント抵抗と、前記シャント抵抗の電流を検知する電流検知手段と、前記電流検知手段の出力信号より前記インバータ回路を制御して前記モータを駆動する制御手段とを備え、前記インバータ回路と前記電流検知手段を1パッケージにしたモータ駆動装置とすることにより、電流検出精度が高く信頼性の高いインバータモジュールを構成することができ、シャント抵抗を小型化し、スイッチングトランジスタ、およびA/D変換器の誤動作や破壊を防ぐことができ、小型で信頼性の高いモータ駆動装置を実現することができる。
第2の発明は、上記第1の発明において、インバータ回路と、前記インバータ回路の出力電流を検出する複数のシャント抵抗と、前記複数のシャント抵抗の電流を検知する電流検知手段を1パッケージにしたものであり、インバータ回路と複数のシャント抵抗と電流検知手段を1つのインバータモジュールとすることにより、電流検出精度が高く信頼性の高いインバータモジュールを構成することができ、部品点数が少なく、A/D変換器の誤動作や破壊を防ぐことができ、小型で信頼性の高いモータ駆動装置を実現することができる。
第3の発明は、上記第1の発明において、6ヶのトランジスタとダイオードよりなる3相フルブリッジインバータ回路より構成したインバータ回路と、前記インバータ回路の下アームトランジスタの負電位側端子にそれぞれ接続した複数のシャント抵抗のそれぞれの電流を検知する電流検知手段を1パッケージにしたものであり、複数のトランジスタおよびダイオードと、電流検知手段を1つのインバータモジュールとすることにより、シャント抵抗の小型化と電流検出精度向上、信頼性向上、および小型化が可能となり、小型で信頼性の高いモータ駆動装置を実現することができる。
第4の発明は、上記第1の発明において、6ヶのトランジスタとダイオードよりなる3相フルブリッジインバータ回路より構成したインバータ回路と、前記インバータ回路の下アームトランジスタの負電位側端子にそれぞれ接続した複数のシャント抵抗と、前記複数のシャント抵抗のそれぞれの電流を検知する電流検知手段を1パッケージにしたものであり、複数のトランジスタおよびダイオードと、複数のシャント抵抗、および、電流検知手段を1つのインバータモジュールとすることにより配線インピーダンスを減らし、電流検出精度向上と、信頼性向上、および、小型化高密度実装が可能となり、小型で信頼性の高いモータ駆動装置を実現することができる。
第5の発明は、上記第1の発明において、6ヶのトランジスタとダイオードよりなる3相フルブリッジインバータ回路より構成したインバータ回路と、前記インバータ回路の下アームトランジスタの負電位側端子にそれぞれ接続した複数のシャント抵抗のそれぞれの電流を検知する電流検知手段と、前記複数のシャント抵抗のそれぞれの電流を検出し過電流信号を出力する過電流検知手段を1パッケージにしたものであり、複数のトランジスタおよびダイオードと、電流検知手段、および、過電流検知手段を1つのインバータモジュールとすることにより、電流検出精度向上と過電流保護が可能となり、信頼性向上、および、小型化高密度実装が可能となり、小型で信頼性の高いモータ駆動装置を実現することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態におけるモータ駆動装置のブロック図を示すものである。
図1において、交流電源1より整流回路2に交流電力を加えて直流電力に変換して直流電源を構成し、インバータ回路3により直流電力を3相交流電力に変換してモータ4を駆動する。整流回路2は、全波整流回路20の直流出力端子にコンデンサ21a、21bを直列接続し、コンデンサ21a、21bの接続点を交流電源入力の一方の端子に接続して直流倍電圧回路を構成し、インバータ回路3への印加電圧を高くし電流を減らして回路損失を減らす。
インバータ回路3の下アームエミッタ端子側にシャント抵抗5を接続し、インバータ回路3の3相各下アームに流れる電流を電流検知手段6により検出することによりインバータ回路3の出力電流、すなわち、モータ4の各相電流を検出し、インバータ回路3と電流検知手段6を1パッケージのインバータモジュール7を構成し、制御手段8によりモータ4の駆動電流を制御して回転制御する。
シャント抵抗5は、3シャント方式と呼ばれるもので、インバータ回路3の下アームトランジスタのエミッタ端子Nu、Nv、Nwのそれぞれに接続されたシャント抵抗50a、50b、50cと、シャント抵抗50a、50b、50cのそれぞれに流れる電流を電流検知手段6により検出する。
シャント抵抗50a、50b、50cのグランド側の共通端子を整流回路2の負電圧側端子L2とインバータ回路3のゲート駆動回路の接地電位端子N0に共通接続する。また、電流検知手段6の出力端子は制御手段8のA/D変換器の入力端子ADu、ADv、ADwに接続され、電流検知手段6の直流電源端子は制御手段8のA/D変換器の直流電源電圧端子(Vcc)に共通接続される。
このように構成されたシャント抵抗5は、インバータ回路出力電流、すなわち、モータ相電流を検出して、ベクトル制御や位置センサレス正弦波駆動を行うもので、下アームトランジスタ、又は下アームトランジスタの逆並列ダイオードが導通したタイミングにてモータ電流に対応した電流を検出する。
3シャント方式は、下アームトランジスタの導通時間と、デッドタイムを確保することによりモータ相電流に対応した電流検出が可能となり、直流電流トランスを省略して低価格の電流検出が可能となる。また、一方、いわゆる1シャント方式は、キャリヤ周波数が高い場合や、変調度が大きくなった場合には、電流検出不可能領域が出現するので、本実施の形態の3シャント方式の方が高速で正確な電流検出が可能となる。
制御手段8は、マイクロコンピュータ、あるいはディジタルシグナルプロセッサ(略してDSP)等のA/D変換器内蔵の高速プロセッサより構成され、電流検知手段6からの電流出力信号をA/D変換器によりディジタル信号に変換し、インバータ回路3をPWM(Pulse Width Modulation)制御して、モータ電流を制御し、センサレス駆動やベクトル制御するものである。
また、シャント抵抗50a、50b、50cの共通接続点(L2端子)を接地電位とし、制御手段8のグランド端子(GND)に接続することにより、インバータ回路3のゲート駆動回路、シャント抵抗5、制御手段8の各回路の各接地電位を共通にすることにより回路の直流電源を減らし、部品点数を減らすことができる。
インバータ回路3と電流検知手段6を一体化して、1パッケージのインバータモジュール7のようにモジュール化することにより、インバータ回路3と電流検知手段6間の配線を短くすることができ、配線インピーダンスによる電流検出誤差をほとんどなくすことができる。さらに、モジュール化による部品点数削減、あるいは、電流検知手段6のゲイン微調整が可能となる。
図2は、本実施の形態による電流検知手段6の回路図であり、シャント抵抗50a、50b、50cにより検出した交流の電流信号を非反転増幅器により変換増幅し、マイクロコンピュータ等のプロセッサに内蔵するA/D変換器が検出できるDC電圧レベルにレベル変換するものである。
電流検知手段60a、60b、60cは同一の回路なので、U相電流検知手段60aについてのみ説明する。シャント抵抗50aに発生する電圧veuのピーク値はインバータ回路3のU相出力電流に対応しており、シャント抵抗電圧veuは電流検知手段6の接地電位に対して正と負に変化する。マイクロコンピュータ等に内蔵のA/D変換器は所定のDC電圧で動作するので、DC電圧Vccのセンター値(Vcc/2)を電流零としセンター値に対して変化するように増幅し、レベルシフトさせる必要がある。言い換えれば、A/D変換器の入力ダイナミックレンジ内で、モータ電流信号が変化するように設定する。
シャント抵抗50aと並列関係にコンデンサ600aを接続し、シャント抵抗50aより第1の入力抵抗601aと第2の入力抵抗602aを直列関係に接続し、電流検知手段60aの直流電源Vccに第2の入力抵抗602aをプルアップ接続する。第1の入力抵抗601a(抵抗値R2)と第2の入力抵抗602a(抵抗値R1)の接続点を演算増幅器603aの非反転入力端子に接続し、演算増幅器603aの出力端子と反転入力端子間に帰還抵抗604a(抵抗値R4)を接続し、反転入力端子と接地電位間に抵抗605a(抵抗値R3)を接続し非反転増幅器を構成する。シャント抵抗50aの抵抗値をRoとすると、シャント抵抗50aの電圧veuは抵抗値Roと電流Iuの積(veu=Ro×Iu)となり、第1の入力抵抗601aと第2の入力抵抗602aの分圧比kをk=R2/(R1+R2)、帰還増幅率KをK=R4/R3とすると、電流検知手段60aの出力電圧vauは数式1で表される。
ここで、分圧比kと帰還増幅率Kの積、すなわち、k×K=0.5となるようにすれば、A/D変換器の直流電源電圧Vccの1/2を中心にして電流Iuに対応した電圧信号に変換される。
例えば、分圧比k=0.1、帰還増幅率K=5、シャント抵抗値Ro=0.2Ω、直流電源端子に加える電圧Vcc=5Vとすると、電流検知手段60aの出力電圧はvau=0.9×Iu+2.5で表される。すなわち、A/D変換器のDC電圧が5Vの場合、センター値2.5Vが0Aに相当し、ダイナミックレンジは±2.5Vに対してほぼ±2.5Aまでの電流を検出することができる。
抵抗606aとダイオード607a、608aはA/D変換回路の過電圧保護のために接続している。
図3は、本発明による電流検知手段の他の構成を示す回路図であり、反転増幅器により電流信号を増幅して電圧レベル変換するもので、U相電流信号増幅手段60a1の部分のみ示している。
回路接続は、図2に示す回路構成から一部変更したもので、第1の入力抵抗601aはシャント抵抗50aに接続し、第2の入力抵抗602aを負電源Veにプルダウン接続し、演算増幅器603aを反転増幅器として使用したものである。図2に示す接地抵抗605aは省略できる。この時、帰還増幅率Kは帰還抵抗604a(R4)を第1の入力抵抗601a(R2)で除したもので、シャント抵抗電圧降下veuと出力電圧vauの関係式は数式2で表される。
ここで、帰還抵抗604aと第2の入力抵抗602aの比を、R4/R1=0.5に設定し、負電源VeのDC電圧絶対値をA/D変換器の電源電圧(ダイナミックレンジ)と等しくすると、A/D変換器の直流電源電圧Vccのセンター値に対して上下に変化するようにシャント抵抗電圧が増幅されてレベル変換される。例えば、Ve=−5V、R4=10kΩ、R1=20kΩ、R2=2kΩとすると、出力信号vauは、vau=2.5−5×veuで表される。シャント抵抗抵抗値を0.2Ω、電流をIuとすれば、vau=2.5−Iuとなる。
図2に説明した非反転増幅器を使用した電流検知手段60aは、前述したように、プルアップ接続する直流電源電圧VccとA/D変換器の直流電源電圧と等しくし、第1の入力抵抗とプルアップ接続する第2の入力抵抗の分圧比kと帰還増幅率Kの積(k×K)をほぼ0.5となるようにすれば、A/D変換回路の直流電源電圧(Vcc)のセンター値にレベル変換できる。
図3に説明した反転増幅器を使用した電流信号増幅手段60a1は、負電源電圧絶対値をA/D変換器のDC電圧と等しくし、帰還抵抗と負電源(Ve)へプルダウン接続する抵抗の比をほぼ0.5に設定すればよい。
以上述べたように、本発明の電流検出手段は少ない部品点数と単電源の演算増幅器により電流検出が容易、かつ安価に行うことができる。また、演算増幅器によりシャント抵抗の電流信号を増幅するので低抵抗のシャント抵抗でも電流検出可能となり、シャント抵抗の損失を減らし、シャント抵抗を小型化してモータ駆動装置を小型化することができる。
また、シャント抵抗抵抗値を小さくできるので、シャント抵抗の電圧降下を下げることができ、シャント抵抗電圧降下によるゲート電圧低下効果の課題を低減でき、シャント抵抗のインダクタンス分による誘導電圧を低減してスイッチングトランジスタのラッチアップ破壊を防ぐことができる。
さらに、シャント抵抗と演算増幅器の配線を短くすることができるので、配線による電流検出誤差をほとんど無くすことができる。また、電流信号増幅手段がバッファとなって高速スイッチングノイズはA/D変換器に直接入力されないのでA/D変換器が誤動作したり、ラッチアップする恐れがない。特に、図2に示した非反転増幅器を使用した方式は、単一電源で動作するので直流電源を簡素化することができ、かつ、検知精度が向上し安価なインバータモジュールを構成できる。
(実施の形態2)
図4は、本発明の第2の実施の形態におけるモータ駆動装置のブロック図を示すものであり、シャント抵抗を内蔵したインバータモジュールによるモータ駆動装置のブロック図を示している。基本の接続構成は、実施の形態1と同じであり、詳細な説明は省略し、実施の形態1と異なる点のみ説明する。
インバータモジュール7Aは、インバータ回路3とシャント抵抗5、および、電流検知手段6を1パッケージとしたものであり、実施の形態1に示すシャント抵抗外付けと比べ、インバータ回路3からシャント抵抗5を介して直流電源2に接続するまでの配線インピーダンスと、シャント抵抗5と電流検知手段6の配線インピーダンスを減らすことができるので、電流検出精度が向上し、さらに、インバータ回路3のスイッチングによる誘導ノイズも減らすことができる。
(実施の形態3)
以下、本発明の第3の実施の形態について図5を用いて説明する。図5は、本発明の第3の実施の形態におけるモータ駆動装置のブロック図を示すもので、インバータモジュール7Bに過電流検知手段9を追加してシャント抵抗5に流れる電流を検出することにより、インバータ回路3Aあるいはモータ4の電流の検出と過電流の検知を行い、電流信号をレベルシフトし、かつ、過電流信号Foを出力するものである。他の構成は上記実施の形態1および2と同様であり、詳細な説明は省略する。
インバータモジュール7Bは、上記実施の形態1における図2で説明したインバータ回路3、シャント抵抗5、電流検知手段6に追加して、過電流検知手段9と、過電流出力信号端子9aおよび過電流設定端子9bを設け、制御手段8Aより過電流設定信号Vrをインバータモジュール7Bの過電流設定端子9bに印加し、過電流設定値以上の電流がシャント抵抗5に流れると、過電流検知手段9が過電流を検知して、過電流出力信号端子9aより過電流信号Foが制御手段8Aの異常信号割り込み端子IRQに加えられ、制御手段8Aは異常割り込み信号によりインバータ回路3Aの制御信号GCをオフする。
また、過電流出力信号端子9aからの過電流信号Foは、インバータ回路3Aの遮断信号端子offにも加えられ、瞬時にインバータ回路3Aの出力を停止させるので、インバータ回路3Aの遮断機能と制御手段8Aの異常割り込み信号による遮断機能よりなる2重の保護機能により過電流から保護される。モータ4の過負荷による過電流、あるいは、脱調やモータロックによる過電流に対しては、制御手段8Aの異常割り込み信号からの遮断応答速度で問題ないが、インバータ回路3Aの上下アーム短絡異常の場合には、数マイクロ秒以内の遮断応答速度が必要であり、過電流信号Foにより直接インバータ回路3Aを遮断させることにより、スイッチングトランジスタの上下アーム短絡故障を防止できる。
図6は、本実施の形態におけるモータ駆動装置のインバータモジュール7Bの詳細な回路図である。
インバータ回路3Aは、6個のトランジスタとダイオードよりなる3相フルブリッジインバータ回路により構成している。ここで、3相アームの1つのU相アーム30Aについて説明すると、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(以下、IGBTという)よりなる上アームトランジスタ300aと逆並列ダイオード301aの並列接続体と、IGBTよりなる下アームトランジスタ302aと逆並列ダイオード303aの並列接続体を直列関係に接続し、上アームトランジスタ300aのコレクタ端子は直流電源の正電位端子Pに接続し、上アームトランジスタ300aのエミッタ端子はモータ4への出力端子Uに接続し、下アームトランジスタ302aのエミッタ端子Nuはシャント抵抗50aを介して整流回路2よりなる直流電源の負電位側端子Nに接続する。
上アームトランジスタ300aは上アーム駆動信号Upに応じてゲート駆動回路304aにより駆動され、下アームトランジスタ302aは下アーム駆動信号Unに応じてゲート駆動回路304aによりオンオフスイッチング制御される。ゲート駆動回路304aは、いわゆるハーフブリッジタイプの高耐圧駆動ICより構成され、微分信号によりセットリセットされるRSフリップフロップ回路を内蔵し、上アーム駆動信号Upの立ち上がりで上アームトランジスタ300aをオン動作させ、上アーム駆動信号Upの立ち下がりで上アームトランジスタ302aをオフ動作させる。
IGBTのゲート印加電圧は10〜15V必要であり、下アームトランジスタ302aをオンさせると、15Vの直流電源の+端子B1よりブートストラップ抵抗305a、ブートストラップダイオード306aを介して外付けのブートストラップコンデンサ307aが充電されるので、ブートストラップコンデンサ307aの蓄積エネルギーにより上アームトランジスタ300aをオンオフスイッチングできる。また、下アームの逆並列ダイオード303aが導通した場合にも同様にブートストラップコンデンサ307aが充電される。
ゲート駆動回路304aの遮断信号端子offに過電流信号Foを加えることによりインバータ回路3のU相、V相、W相各下アームトランジスタが同時にターンオフする。
V相アーム30B、W相アーム30Cも同様の接続であり、各アームの下アームトランジスタのエミッタ端子Nv、Nwはシャント抵抗50b、50cに接続し、シャント抵抗50b、50cの他方の端子は負電位側端子Nに接続している。IGBT、あるいはパワーMOSFETにより下アームトランジスタを構成すると、ゲート電圧を制御することによりスイッチング制御できるので、IGBTの場合はエミッタ端子、パワーMOSFETの場合にはソース端子に接続するシャント抵抗の電圧が1V以下となるように抵抗値を選定すればスイッチング動作にはほとんど影響することなく電圧制御によりオンオフスイッチング制御でき、電流検知手段6に演算増幅器を用いることによりシャント抵抗値を小さくし、シャント抵抗50a、50b、50cの電圧veu、vev、vewを小さくできる特徴がある。
電流検知手段60a、60b、60cは、実施の形態1において図3にて説明したものと同様であるので説明は省略する。過電流検知手段9は、シャント抵抗5の端子電圧を検出することにより過電流を検知するもので、シャント抵抗50a、50b、50cの電流を電圧比較器より構成される過電流検知手段90a、90b、90cにより検出し、過電流検知手段90a、90b、90cそれぞれの出力端子をOR接続し、いずれかの過電流信号が過電流出力信号端子に出力される。
過電流検知手段90aは、電圧比較器901aの反転入力端子に、シャント抵抗50aに接続された抵抗902aとコンデンサ903aよりなる積分回路を介して電圧信号veuを加え、電圧比較器901aの非反転入力端子に加えられた設定電圧信号Vrと比較し、電圧信号veuが設定電圧信号Vrよりも高くなると出力信号FoはLoに低下する。電圧比較器901aの出力段は、通常オープンコレクタトランジスタより構成されており、出力抵抗905はプルアップ接続されて容易に論理OR回路を構成できる。過電流検知手段90b、90cも同様の接続であり、出力端子を直接接続してオア回路が構成できる。また、それぞれの非反転入力端子には設定電圧信号Vrが加えられるので、シャント抵抗50a、50b、50cのいずれか電圧が設定電圧信号Vr以上となると過電流出力信号端子にアクティブLoの過電流信号Foが出力される。
以上述べたように、複数のトランジスタとダイオードとゲート駆動回路よりなるインバータ回路と、複数のシャント抵抗と、複数の電流信号増幅のための演算増幅器よりなる電流検知手段と、複数の過電流検知のための電圧比較器を一体化した過電流検知手段よりインバータモジュール7Bを構成することにより、スイッチングトランジスタとシャント抵抗の配線、および、シャント抵抗と電流検知手段、及び過電流検知手段の配線が短くなるので、パターン配線インピーダンスを減らすだけではなく、配線パターンに誘起するノイズも減らすことができ、ノイズによる誤動作を減らし、正確な電流検出、および過電流検知が可能となる。
特に、シャント抵抗を小さくでき、スイッチングトランジスタとシャント抵抗の浮遊インダクタンスも減らすことができるので、スイッチングトランジスタのエミッタ端子に誘起する電圧を減らすことによりラッチアップによるトランジスタの破壊故障を減らすことができる。
図7は、本実施の形態におけるインバータモジュールの外装コートを除いた外形図で、セラミック基板、あるいは、金属絶縁基板よりなるモジュール基板70bに、インバータ回路を構成するトランジスタ300Aとダイオード301A、及びゲート駆動回路を構成する高耐圧IC304A、シャント抵抗50a、50b、50c、1パッケージに演算増幅器603a等の複数の回路を内蔵する演算増幅器モジュール603A、1パッケージに電圧比較器560a等の複数の回路を内蔵する電圧比較器モジュール901A、およびその他抵抗、コンデンサ等を実装してインバータ回路、電流検知手段、過電流検知手段の配線接続を行い、端子70を設けてインバータモジュールを構成する。
シャント抵抗50a、50b、50cを、印刷抵抗などの薄膜抵抗で構成すると低価格の電流検出手段が構成できるが、過電流が流れて燃焼する恐れがある。しかし、難燃性樹脂等で外装コートしたり、あるいは、不燃性の板で印刷抵抗をカバーすることにより薄膜抵抗が燃える恐れを無くすことができる。
各部品の配線はワイヤボンディング、あるいは印刷半田とリフローにより可能である。
モジュール基板の1方向に端子を設けるシングルインライン形状が実装密度を高くすることができるが、熱放散は不利となる。両端に端子を設けるデュアルインラインでも構わない。
以上述べたように、本発明は、インバータ回路、シャント抵抗、電流検知手段、および過電流検知手段を一体構成してインバータモジュールとしたものであり、配線インピーダンスを減らすことができるので高精度の電流検出が可能となり、部品実装密度の向上により制御基板を小型化でき、低価格、高信頼性のモータ駆動装置を実現できる。また、配線インピーダンスを減らすことによりスイッチングノイズによる誤動作や、ラッチアップの原因となるスパイクノイズや不要輻射を低減することができる。
また、実施例として個別部品をモジュール基板上で配線する場合を示したが、1チップのシリコン基板上に回路を構成しても効果は同じである。ただし、1チップ構成の場合には、シャント抵抗のみ外付けとなるが。部品点数は大幅に減少し低価格のインバータモジュールを構成できる。
以上のように、本発明のモータ駆動装置は、直流電力をインバータ回路により交流電力に変換して、モータをインバータ回路により駆動し、インバータ回路の出力電流をシャント抵抗と電流検知手段により検出し、電流検知手段の信号によりインバータ回路をPWM制御してモータを駆動し、インバータ回路と電流検知手段を一体化し1パッケージにモジュール化にしたものであり、配線インピーダンスを減らして高精度の電流検出が可能となり、演算増幅器によりシャント抵抗を小型化して損失を下げ、さらにシャント抵抗に発生する電圧を下げてスイッチングトランジスタのラッチアップを低減できるだけではなく、ノイズ低減によるA/D変換器の誤動作や不要輻射を低減し、小型、高精度、高信頼性のインバータモジュールを構成できるから、ベクトル制御、あるいは、センサレス制御するほとんどのモータ駆動装置に応用することができ、ファンモータ駆動装置、ポンプモータ駆動装置、洗濯機のモータ駆動装置、空気調和機や冷蔵庫のヒートポンプモータ駆動装置等に適用できる。
本発明の第1の実施の形態におけるモータ駆動装置のブロック図 同モータ駆動装置の電流検知手段の回路図 同モータ駆動装置の他の構成を示す電流検知手段の回路図 本発明の第2の実施の形態におけるモータ駆動装置のブロック図 本発明の第3の実施の形態におけるモータ駆動装置のブロック図 同モータ駆動装置のインバータモジュールの回路図 同モータ駆動装置のインバータモジュールの外形図
符号の説明
3 インバータ回路
4 モータ
5 シャント抵抗
6 電流検知手段
7 インバータモジュール
8 制御手段

Claims (5)

  1. 直流電力を交流電力に変換しモータを駆動するインバータ回路と、前記インバータ回路の出力電流を検出するシャント抵抗と、前記シャント抵抗の電流を検知する電流検知手段と、前記電流検知手段の出力信号より前記インバータ回路を制御して前記モータを駆動する制御手段とを備え、前記インバータ回路と前記電流検知手段を1パッケージにしたモータ駆動装置。
  2. インバータ回路と、前記インバータ回路の出力電流を検出する複数のシャント抵抗と、前記複数のシャント抵抗の電流を検知する電流検知手段を1パッケージにした請求項1記載のモータ駆動装置。
  3. 6ヶのトランジスタとダイオードよりなる3相フルブリッジインバータ回路より構成したインバータ回路と、前記インバータ回路の下アームトランジスタの負電位側端子にそれぞれ接続した複数のシャント抵抗のそれぞれの電流を検知する電流検知手段を1パッケージにした請求項1記載のモータ駆動装置。
  4. 6ヶのトランジスタとダイオードよりなる3相フルブリッジインバータ回路より構成したインバータ回路と、前記インバータ回路の下アームトランジスタの負電位側端子にそれぞれ接続した複数のシャント抵抗と、前記複数のシャント抵抗のそれぞれの電流を検知する電流検知手段を1パッケージにした請求項1記載のモータ駆動装置。
  5. 6ヶのトランジスタとダイオードよりなる3相フルブリッジインバータ回路より構成したインバータ回路と、前記インバータ回路の下アームトランジスタの負電位側端子にそれぞれ接続した複数のシャント抵抗のそれぞれの電流を検知する電流検知手段と、前記複数のシャント抵抗のそれぞれの電流を検出し過電流信号を出力する過電流検知手段を1パッケージにした請求項1記載のモータ駆動装置。
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