WO2021166122A1 - 電動機及び電動機を備えた空気調和機 - Google Patents

電動機及び電動機を備えた空気調和機 Download PDF

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Abstract

インバータ回路の過電流を検出する機構を備えた電動機。回転子と、固定子と、基板と、を備え、基板は、固定子の巻線に流れる電流の方向を切り替えるインバータ回路を構成するパワートランジスタと、パワートランジスタとグランド端子との間に設けられ、インバータ回路の過電流を検出するための第1抵抗器と、パワートランジスタと第1抵抗器との間に設けられ、固定子の巻線に流れる電流を検出するための第2抵抗器と、第1抵抗器と並列に接続された定電圧ダイオードと、を備える。

Description

電動機及び電動機を備えた空気調和機
 本開示は、インバータ回路を有する電動機及び電動機を備えた空気調和機に関する。
 例えば、特許文献1では、電動機の制御方法として、相電流検出手段で検出された電流値に基づきインバータ回路を制御する方法が提案されている。また、過電流保護手段によりインバータ回路の過電流を検出し、インバータ回路を構成するパワースイッチング半導体を過電流から保護する方法が提案されている。特許文献1の構成によれば、電動機を小型化しつつ、パワースイッチング半導体に過電流が流れることによるインバータ回路の破壊を防止することができる。
特開2005-304176号公報
 特許文献1の構成では、インバータ回路におけるアーム短絡、又は、相短絡により電動機が故障し、過電流保護手段として設けられた過電流検出用の抵抗器に大きな電流が流れると、過電流検出用の抵抗器が激しく焼損してしまう。また、過電流検出用の抵抗器から発火すると、その煙が電動機の外部へ排出されてしまう。
 本開示は、上記課題を解決するためになされたものであり、過電流を検出するための抵抗器の焼損を抑制できる電動機及び電動機を備えた空気調和機を提供することを目的とする。
 本開示に係る電動機は、回転子と、固定子と、基板と、を備え、前記基板は、前記固定子の巻線に流れる電流の方向を切り替えるインバータ回路を構成するパワートランジスタと、前記パワートランジスタとグランド端子との間に設けられ、前記インバータ回路の過電流を検出するための第1抵抗器と、前記パワートランジスタと前記第1抵抗器との間に設けられ、前記固定子の前記巻線に流れる電流を検出するための第2抵抗器と、前記第1抵抗器と並列に接続された定電圧ダイオードと、を備えたものである。
 本開示に係る電動機によれば、過電流を検出するための第1抵抗器と並列に定電圧ダイオードが接続されているため、第1抵抗器が焼損することを抑制できる。
実施の形態1に係る電動機の模式図である。 実施の形態1に係る内蔵基板の回路構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係る増幅回路の回路構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係る定電圧ダイオードの配置例を示す模式図である。 実施の形態1に係る第1抵抗器の配置例を示す模式図である。 実施の形態2に係る空気調和機の概略模式図である。
 以下、本実施の形態に係る電動機について説明する。なお、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。また、以下の図面において、同一の符号を付したものは、同一又はこれに相当するものであり、このことは明細書の全文において共通することとする。更に、明細書全文に表わされている構成要素の形態は、あくまでも例示であって、これらの記載に限定されるものではない。
 実施の形態1.
 <電動機の構造>
 図1は、実施の形態1に係る電動機1の模式図である。本実施の形態に係る電動機1は、例えば、ブラシレスDCモータである。図1では、電動機1の構成の説明のために、一部を断面構造で示している。
 図1に示すように、電動機1は、回転軸31が挿入された回転子30と、回転子30の外周に設けられた固定子20と、回転子30の駆動を制御する回路が搭載された内蔵基板11と、を有する。内蔵基板11と、固定子20とは、モールド樹脂12により一体に成形されている。内蔵基板11と、固定子20とは、モールド固定子10を構成している。モールド固定子10には、凹部が形成されており、モールド固定子10の凹部に回転子30が収容されている。回転子30と回転軸31との間には、回転子絶縁部32が介在しており、回転子絶縁部32により回転子30と回転軸31とが絶縁されている。
 回転軸31の一端には、回転軸31を支持する出力側軸受33が設けられている。回転軸31の他端には、他端に回転軸31を支持する反出力側軸受34が設けられている。反出力側軸受34は、導電性のブラケット60により覆われている。反出力側軸受34の外輪は、ブラケット60の内側に嵌め込まれている。ブラケット60は、モールド固定子10の凹部の開口部を塞ぐようにしてモールド固定子10の内周部に嵌め込まれている。
 固定子20は、円筒形状を有する。固定子20は、回転軸31を中心に放射状に配置された複数の固定子鉄心21と、複数の固定子鉄心21と一体成型されたインシュレータ23と、複数の固定子鉄心21のそれぞれに巻き付けられた巻線22とを有する。固定子鉄心21は、電磁鋼板が積層されて構成されている。巻線22は、銅又はアルミなどの導電性線材である。巻線22は、例えば、後述の図2に示すように、U相巻線22U、V相巻線22V、及び、W相巻線22Wにより構成されている。以下の説明において、3相の巻線をまとめて巻線22と称する場合がある。固定子鉄心21と巻線22とは、インシュレータ23により絶縁されている。
 モールド固定子10の凹部に収納された回転子30は、外周面が固定子鉄心21と対向している。回転子30の外周面は、マグネット40により構成されている。マグネット40は、例えば、フェライト磁石などの永久磁石、又は、希土類磁石と熱可塑性の樹脂材料とを混合したボンド磁石を、射出成形して作製される。射出成形用の金型には、磁石が組み込まれており、配向をかけながら成形が行われる。
 内蔵基板11は、回転軸31の軸方向において、出力側軸受33と固定子20との間に配置されている。内蔵基板11は、中心に穴が形成された円板形状を有する。内蔵基板11の穴には、回転軸31が挿入されている。内蔵基板11の一面は、回転軸31の軸方向における固定子20の端面と対向している。内蔵基板11の実装面は、回転軸31の軸方向に対して垂直に配置されている。内蔵基板11は、固定子20とともにモールド樹脂12により固定されている。
 内蔵基板11には、磁気センサ50が搭載されていてもよい。この場合には、磁気センサ50が、固定子20の巻線22よりも回転軸31に近い位置に配置されていると、固定子20の巻線22から発生する磁束の磁気センサ50への影響が抑制される。磁気センサ50としては、例えば、ホールICなどのデジタル方式のもの、又は、例えば、ホール素子などのアナログ方式のものがある。ホールICとしては、センサ部と増幅部とが別々の半導体チップで構成され、センサ部はシリコン以外の半導体で構成され、増幅部はシリコンで構成された非シリコン型ホールICと、センサ部と増幅部とが一つのシリコン半導体チップで構成されたものとがある。非シリコン型ホールICは、2つのチップが内蔵されるため、センサ中心位置がICボディの中心と異なった位置に配置される。非シリコン型ホールICのセンサ部は、アンチモン化インジウム(InSb)などの半導体が用いられる。これらの非シリコン半導体は、シリコン半導体と比べ、感度向上、応力歪みによるオフセットを抑制できるなどの長所がある。
 内蔵基板11に磁気センサ50が搭載されている場合には、回転子30のマグネット40が、例えば、センサマグネット部とセンサマグネット部よりも外径が大きいメインマグネット部とにより構成されているとよい。センサマグネット部は磁気センサ50に回転子30の位置を検知させる役目を果たす。メインマグネット部は巻線22が発生する磁束にしたがって回転子30に回転力を生じさせる役目を果たす。マグネット40を、回転軸31を中心軸とする円柱と考えると、センサマグネット部の直径はメインマグネット部の直径よりも小さい。この構成により、センサマグネット部の磁極から磁束が磁気センサ50に流入しやすくなる。図1に示す構成例では、センサマグネット部とメインマグネット部とは、マグネット40に設けられた段差により区別できる。なお、図1に示す構成例では、マグネット40のメインマグネット部とセンサマグネット部とが一つのマグネットにより構成された例を示しているが、メインマグネット部とセンサマグネット部とを個別のマグネットにより構成しても良い。
 内蔵基板11には、リード線13を電動機1の内部に取り込むためのリード口出し部14が設けられている。リード線13は、電動機1が搭載される上位システムと電動機1とを接続する線である。電動機1の上位システムとは、電動機1が内蔵されている機器の制御基板のことである。例えば、電動機1がエアコンに内蔵された場合、エアコンの制御基板が、電動機1の上位システムに相当する。
 <回路構成>
 図2は、実施の形態1に係る内蔵基板11の回路構成を示すブロック図である。図2に示すように、内蔵基板11は、インバータ回路を構成するパワートランジスタ81と、コントローラ70と、ゲートドライブ回路82と、増幅回路72とを備える。パワートランジスタ81と、グランド端子Gとの間には、第1抵抗器71が設けられている。パワートランジスタ81と、第1抵抗器71との間には、第2抵抗器74が設けられている。第1抵抗器71の両端には、定電圧ダイオード73が第1抵抗器71と並列に接続されている。コントローラ70及び増幅回路72は、制御用電源78とグランド端子Gとの間に接続されている。
 内蔵基板11において、パワートランジスタ81、コントローラ70、及び、ゲートドライブ回路82は、例えば、1つのIC(Integrated Circuit)で構成されている。パワートランジスタ81及びゲートドライブ回路82が、1つのICによりIPM(Intelligent Power Module)として構成されていてもよい。
 インバータ回路は、パワートランジスタ81の動作により、母線電源77から入力される直流電圧を3相の交流電圧に変換する。パワートランジスタ81は、母線電源77とグランド端子Gとの間に配置されている。パワートランジスタ81は、例えば、各相2つずつ、全部で6つのパワートランジスタから構成されており、図示しない巻線端子を介して、3相の巻線22U、22V、22Wに接続されている。
 具体的には、パワートランジスタ81は、U相上アームパワートランジスタ81Aと、V相上アームパワートランジスタ81Bと、W相上アームパワートランジスタ81Cと、パワートランジスタ81は、U相下アームパワートランジスタ81Dと、V相下アームパワートランジスタ81Eと、W相下アームパワートランジスタ81Fと、により構成されている。
 U相上アームパワートランジスタ81Aと、U相下アームパワートランジスタ81Dとは、U相巻線22Uに接続されている。V相上アームパワートランジスタ81Bと、V相下アームパワートランジスタ81Eとは、V相巻線22Vに接続されている。W相上アームパワートランジスタ81Cと、W相下アームパワートランジスタ81Fとは、W相巻線22Wに接続されている。以下の説明では、各相のパワートランジスタをまとめて、パワートランジスタ81と称する場合がある。パワートランジスタ81は、例えば、スーパージャンクションMOSFET、プレーナMOSFET、又は、IGBTなどである。
 第2抵抗器74は、各相の巻線22に流れる相電流を検出するために設けられている。第2抵抗器74は、U相、V相、W相のうちの少なくとも2相の下アームパワートランジスタに接続されていればよい。図2に示す例では、第2抵抗器74は、U相下アームパワートランジスタ81Dとグランド端子Gとの間に設けられた第2抵抗器74Uと、V相下アームパワートランジスタ81Eとグランド端子Gとの間に設けられた第2抵抗器74Vとを含む。第2抵抗器74の抵抗値は、例えば、1Ωである。
 増幅回路72には、第2抵抗器74の両端の電圧が入力される。例えば、U相増幅回路72Uには、第2抵抗器74Uの両端の電圧が入力され、V相増幅回路72Vには、第2抵抗器74Vの両端の電圧が入力される。第2抵抗器74の両端の電圧は、増幅回路72で増幅され、コントローラ70の相電流検出部70Bに出力される。
 コントローラ70は、相電流検出部70Bで検出された電流に基づいてスイッチング信号を生成し、ゲートドライブ回路82に出力する。相電流検出部70Bは、例えば、A/D変換器により構成されている。コントローラ70は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の専用ICでもよい。コントローラ70は、プログラムを記憶するメモリと、プログラムに従って処理を実行するCPU(Central Processing Unit)とを有する構成であってもよい。
 ゲートドライブ回路82は、スイッチング信号に従って、パワートランジスタ81をオン状態及びオフ状態に制御する。ゲートドライブ回路82は、ゲート電極に閾値電圧よりも高い電圧を印加することでパワートランジスタ81をオン状態にする。また、ゲートドライブ回路82は、ゲート電極に閾値電圧よりも低い電圧を印加することでパワートランジスタ81をオフ状態にする。
 第1抵抗器71は、パワートランジスタ81と、グランド端子Gとの間であって、第2抵抗器74とグランド端子Gとの間に接続されている。第1抵抗器71は、パワートランジスタ81の過電流を検出するために設けられている。第1抵抗器71の抵抗値は、例えば、1Ωである。第1抵抗器71の両端における電圧値は、コントローラ70の過電流検出部70Aに入力される。第1抵抗器71の両端における電圧値が一定値以上であると、コントローラ70の制御により、パワートランジスタ81がオフ状態となる。
 第1抵抗器71と並列に接続された定電圧ダイオード73は、例えば、ツェナーダイオードである。定電圧ダイオード73は、印可される電圧が降伏電圧に達するまでは電流を流さず、印可される電圧が降伏電圧よりも大きくなった場合には、定電圧ダイオード73にかかる電圧が降伏電圧に等しくなる電流を流す特性を持つ。
 定電圧ダイオード73が第1抵抗器71と並列に接続されていない場合、パワートランジスタ81において、アーム短絡又は相短絡が生じると、パワートランジスタ81に過電流が流れるとともに、第1抵抗器71に過電流が流れることとなる。この場合、パワートランジスタ81は、第1抵抗器71により保護されるが、第1抵抗器71は保護されないため、第1抵抗器71が過電流により焼損、又は、発火し、発煙するおそれがある。特に、第1抵抗器71として金属皮膜抵抗が用いられている場合には、過電流による影響が顕著となる。
 定電圧ダイオード73が第1抵抗器71と並列に接続されている場合、定電圧ダイオード73に印可される電圧が定電圧ダイオード73の降伏電圧に達すると、定電圧ダイオード73に電流が流れる。パワートランジスタ81に過電流が生じたことで、定電圧ダイオード73の降伏電圧に達した場合には、電流が定電圧ダイオード73を流れるため、第1抵抗器71の電流が一定値に維持される。これにより、第1抵抗器71に流れる電流が過電流となることが防止され、第1抵抗器71の焼損、発火、又は、発煙が抑制される。
<増幅回路の構成>
 図3は、実施の形態1に係る増幅回路72の回路構成を示すブロック図である。図3に示すように、増幅回路72は、オペアンプ75、及び、増幅回路入力抵抗器76を含む複数の抵抗器を備える。増幅回路72には、ノイズ除去のため図示しないコンデンサも使用される。増幅回路入力抵抗器76は、増幅回路72の正側の第3抵抗器76Pと、増幅回路72の負側の第4抵抗器76Nとを含む。
 オペアンプ75としては、例えば、出力がレール・ツー・レール(Rail-to-Rail)タイプのオペアンプを用いることができる。レール・ツー・レールタイプのオペアンプ75では、電源電圧からグランド電圧までの範囲で出力が可能であるため、増幅回路72が実現できる増幅率を最大にできる。また、レール・ツー・レールタイプのオペアンプ75を用いることによりノイズ耐性がよくなり、より安定且つ高効率な制御が可能となる。
 オペアンプ75は、例えば、出力がレール・ツー・レールタイプではないものを用いてもよい。この場合、オペアンプ75の出力は、レール・ツー・レールタイプのオペアンプ75の出力よりも小さいため、オペアンプ75の入力に図示しないバイアス回路などを備えるとよい。また、この場合、オペアンプ75からの出力電圧を増大させるため、オペアンプ75の電源電圧を、例えば15Vなどに上げ、且つ、オペアンプ75とコントローラ70との間の信号と、制御用電源78との間に図示せぬダイオードを備えているとよい。
 <電動機1の動作>
 続いて、電動機1の動作について説明する。電動機1は、例えば、センサレス制御により回転駆動する。センサレス制御では、固定子20の巻線22の電流値から回転子30のマグネット40の磁束位置を推測し、磁極位置に応じて、6つのパワートランジスタ81それぞれが適切なタイミングでオン状態又はオフ状態にスイッチングすることにより回転動力を得る。
 コントローラ70は、増幅回路72で増幅されて相電流検出部70Bに入力された第2抵抗器74の両端における電圧値から、巻線22U及び巻線22Vの相電流をそれぞれ算出し、マグネット40の磁極位置を推測する。
 コントローラ70は、推測したマグネット40の磁極位置、及び、上位システムからの速度指令信号に応じてスイッチング指令を生成し、ゲートドライブ回路82に出力する。ゲートドライブ回路82は、コントローラ70が出力したスイッチング指令に基づいて6つのパワートランジスタ81をオン状態又はオフ状態としてスイッチング制御する。これにより、適切なタイミングで各相の巻線22U、22V、22Wに電流が生じ、回転子30が回転する。また、コントローラ70は、相電流を検出することにより、電流を最小にする制御を行うことで、より効率の良い制御を実現することが可能である。
 コントローラ70は、過電流検出部70Aに入力された第1抵抗器71の両端における電圧値が一定値以上になると、パワートランジスタ81に過電流が生じていると判断し、パワートランジスタ81をオフ状態とするスイッチング信号を生成する。スイッチング信号は、ゲートドライブ回路82に出力され、ゲートドライブ回路82によりパワートランジスタ81が強制的にオフ状態とされる。これにより、パワートランジスタ81は、過電流により破壊されることから保護される。
 パワートランジスタ81に過電流が流れ、第1抵抗器71にも過電流が流れた場合には、第1抵抗器71における過電流が定電圧ダイオード73により抑制されるため、第1抵抗器71が過電流により焼損、発火、又は、発煙することが防止される。定電圧ダイオード73を第1抵抗器71と並列に接続することで、第1抵抗器71は、パワートランジスタ81の過電流を検出しながら、過電流による焼損が回避される。
 また、定電圧ダイオード73は、オペアンプ75の入力側に印可されるサージ電圧を抑制する効果も有する。サージ電圧をより効果的に抑制するためには、オペアンプ75に第3抵抗器76Pが設けられているとよい。第3抵抗器76Pは、オペアンプ75の入力端子のうち第2抵抗器74のパワートランジスタ81側の電極と接続している増幅回路72の正側の入力端子と、第1抵抗器71との間に設ける。第3抵抗器76Pは、ノイズ除去及びバイアス回路として機能する。第3抵抗器76Pの抵抗値は、例えば、数百Ω~数kΩであるとよい。特に、増幅回路入力抵抗器76に対する電流検出抵抗の比が、母線電源77の電圧に対する制御電源の電圧、すなわち、オペアンプ75の電源の電圧の比よりも大きいとサージ電圧抑制の効果が大きい。
 第1抵抗器71には、巻線22U、22V、22Wを流れる3相分の電流が流れる。従って、第2抵抗器74が第1抵抗器71の抵抗値の3分の1より大きいと第1抵抗器71が激しく焼損する可能性が高い。このような場合にも、定電圧ダイオード73が設けられていることで第1抵抗器71の焼損を抑制できる。
 上記においては、センサレス制御により相電流を推測し、パワートランジスタ81をスイッチングする制御方式を例に説明したが、制御方式は、相電流及び磁気センサ50により回転子30の磁極位置を推測する構成であってもよい。この場合も、相電流を検出することにより、電流を最小にする制御を行い、より効率の良い制御を実現することが可能である。
 また、上記において、コントローラ70が第1抵抗器71の両端の電圧からパワートランジスタ81を強制的にオフ状態とするスイッチング信号を生成する構成を説明した。しかし、パワートランジスタ81を強制的にオフ状態とするスイッチング信号は、ゲートドライブ回路82が生成する構成であってもよい。
 また、上記において、過電流検出部70Aがコントローラ70に内蔵された構成について説明したが、過電流検出部70Aは、ゲートドライブ回路82に内蔵されていてもよい。
 また、上記の構成に加え、内蔵基板11にパワートランジスタ81の温度を検知する感温素子が搭載されていてもよい。パワートランジスタ81は、感温素子からの信号により強制的にオフ状態とされ、過熱から保護される。
 <定電圧ダイオード73の配置例>
 図4は、実施の形態1に係る定電圧ダイオード73の配置例を示す模式図である。図4に示すように、定電圧ダイオード73は、内蔵基板11の面のうち、固定子20と対向する面と反対側の面に実装することができる。これにより、定電圧ダイオード73の放熱性を高め、定電圧ダイオード73の破壊をより遅延させることができる。
 <第1抵抗器71の配置例>
 図5は、実施の形態1に係る第1抵抗器71の配置例を示す模式図である。図5に示すように、第1抵抗器71が、内蔵基板11の面のうち、リード口出し部14が実装された面と反対側の面に配置されているとよい。第1抵抗器71が焼損すると、炎又は煙は、固定子20のモールド樹脂12とリード口出し部14との間を通って外部に出るが、図5のような配置により、炎又は煙が外部に排出されることを低減できる。
 以上説明した、本実施の形態1に係る電動機1によれば、第1抵抗器71と並列に接続された定電圧ダイオード73に一定値以上の電圧が印可されると、定電圧ダイオード73に電流が流れ、第1抵抗器71の電流は増加しない。そのため、パワートランジスタ81におけるアーム短絡などによりパワートランジスタ81を流れる電流が増加しても、第1抵抗器71に過電流が流れることが抑制される。これにより、パワートランジスタ81に過電流が生じても、パワートランジスタ81を保護しつつ、第1抵抗器71の焼損を回避できる。
 また、定電圧ダイオード73を設けることにより、増幅回路72における電圧が抑制されるため、増幅回路72でサージ電圧が生じにくくなる。
 また、定電圧ダイオード73によりサージ電圧が抑制されるため、増幅回路72を構成するオペアンプとして、電源電圧からグランドまでの範囲で第2抵抗器74の電圧値を出力することができるレール・ツー・レールタイプのオペアンプを使用できる。
 また、増幅回路72の入力端子と、オペアンプ75との間には、第3抵抗器76Pが設けられており、第3抵抗器76Pの抵抗値に対する第2抵抗器74の抵抗値の比は、母線電源電圧に対する制御電源電圧の比よりも大きい。そのため、増幅回路72で生じるサージ電圧が抑制される。
 また、本実施の形態1に係る電動機1は、第1抵抗器71の抵抗値が、第2抵抗器74の抵抗値の3分の1よりも大きい抵抗値であっても、定電圧ダイオード73により第1抵抗器71が発火又は発煙することが抑制される。
 また、本実施の形態1に係る電動機1は、第1抵抗器71の焼損を回避しながら、第2抵抗器74の抵抗値を低くして巻線22に流れる電流の検出を容易にすることができる。
 また、本実施の形態1に係る電動機1は、定電圧ダイオード73を、内蔵基板11の面のうち、固定子20と対向する面と反対側の面に設けることで、定電圧ダイオード73の放熱性能が向上する。これにより、パワートランジスタ81より先に定電圧ダイオード73が熱により破壊されることが抑制される。
 また、電動機1の出力が100W以上であっても、定電圧ダイオード73を設けているため第1抵抗器71の焼損を回避できる。
 また、第1抵抗器71が、内蔵基板11の面のうち、リード線13が設けられた面の反対側の面に設けられているため、仮に炎又は煙が発生したとしても、炎又は煙がリード線13を通じて排出されることが抑制される。
 実施の形態2.
 <空気調和機への応用例>
 図6は、実施の形態2に係る空気調和機200の概略模式図である。図6に示すように、空気調和機200は室内機210と、室内機210に接続される室外機220とを備える。室内機210は室内機用送風機213を搭載し、室外機220は室外機用送風機223を搭載している。室外機用送風機223及び室内機用送風機213は、それぞれ駆動源として実施の形態1で説明した電動機1を内蔵している。
 空気調和機200が大型になると、モータの出力が100W以上となる。このような場合でも、電動機1の内蔵基板11には、第1抵抗器71と並列に定電圧ダイオード73が接続されているため、モータの出力の増大に伴い第1抵抗器71が焼損し、又は、発火発煙する可能性を低減できる。特に、業務用エアコン、又は、パッケージエアコンに用いられるファンモータなどに実施の形態1に係る電動機1を搭載することで、第1抵抗器71の焼損、又は、発火発煙の低減に顕著な効果が得られる。
 また、出力の増大は、オペアンプ75の入力に印加されるノイズの増大も生じさせる。このような場合でも、オペアンプ75のノイズは、定電圧ダイオード73により低減できる。
 なお、電動機1は、空気調和機200の他にも、例えば換気扇、家電機器、工作機などに搭載して利用することができる。
1 電動機、10 モールド固定子、11 内蔵基板、12 モールド樹脂、13 リード線、14 リード口出し部、20 固定子、21 固定子鉄心、22 巻線、22U U相巻線、22V V相巻線、22W W相巻線、23 インシュレータ、30 回転子、31 回転軸、32 回転子絶縁部、33 出力側軸受、34 反出力側軸受、40 マグネット、50 磁気センサ、60 ブラケット、70 コントローラ、71 第1抵抗器、72 増幅回路、73 定電圧ダイオード、74 第2抵抗器、75 オペアンプ、76 増幅回路入力抵抗器、76N 第4抵抗器、76P 第3抵抗器、77 母線電源、78 制御用電源、81 パワートランジスタ、81A U相上アームパワートランジスタ、81B V相上アームパワートランジスタ、81C W相上アームパワートランジスタ、81D U相下アームパワートランジスタ、81E V相下アームパワートランジスタ、81F W相下アームパワートランジスタ、82 ゲートドライブ回路、200 空気調和機、210 室内機、213 室内機用送風機、220 室外機、223 室外機用送風機、G グランド端子。

Claims (11)

  1.  回転子と、
     固定子と、
     基板と、を備え、
     前記基板は、
     前記固定子の巻線に流れる電流の方向を切り替えるインバータ回路を構成するパワートランジスタと、
     前記パワートランジスタとグランド端子との間に設けられ、前記インバータ回路の過電流を検出するための第1抵抗器と、
     前記パワートランジスタと前記第1抵抗器との間に設けられ、前記固定子の前記巻線に流れる電流を検出するための第2抵抗器と、
     前記第1抵抗器と並列に接続された定電圧ダイオードと、を備えた
     電動機。
  2.  前記第2抵抗器の電圧値を増幅する増幅回路を更に備え、
     前記増幅回路は、オペアンプを有する
     請求項1に記載の電動機。
  3.  前記オペアンプが、レール・ツー・レールタイプのオペアンプである
     請求項2に記載の電動機。
  4.  前記インバータ回路を制御するコントローラを更に備え、
     前記コントローラと前記増幅回路とに1つの電源から電力が供給されている
     請求項2又は3に記載の電動機。
  5.  前記増幅回路は、前記増幅回路の入力端子と、前記オペアンプとの間に、第3抵抗器を備え、
     前記第3抵抗器の抵抗値に対する前記第2抵抗器の抵抗値の比は、母線電源の電圧に対する前記増幅回路の電源の電圧の比よりも大きい
     請求項2~4のいずれか一項に記載の電動機。
  6.  前記第1抵抗器の抵抗値は、
     前記第2抵抗器の抵抗値の3分の1の抵抗値よりも大きい抵抗値である
     請求項1~5のいずれか一項に記載の電動機。
  7.  前記第2抵抗器の抵抗値は、1Ω以下である
     請求項1~6のいずれか一項に記載の電動機。
  8.  前記基板の一面が前記固定子及び前記回転子の軸方向の端面と対向し、
     前記基板の他面に前記定電圧ダイオードが設けられている
     請求項1~7のいずれか一項に記載の電動機。
  9.  出力が100W以上である
     請求項1~8のいずれか一項に記載の電動機。
  10.  前記基板には、リード線に接続されるリード口出し部が設けられており、
     前記基板の前記リード口出し部が設けられた面と反対側の面には、前記第1抵抗器が設けられている
     請求項1~9のいずれか一項に記載の電動機。
  11.  請求項1~10のいずれか一項に記載された電動機を備えた空気調和機。
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