JPH10243664A - 出力電流方向判別方法およびその方法を用いたインバータ - Google Patents

出力電流方向判別方法およびその方法を用いたインバータ

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JPH10243664A
JPH10243664A JP9043937A JP4393797A JPH10243664A JP H10243664 A JPH10243664 A JP H10243664A JP 9043937 A JP9043937 A JP 9043937A JP 4393797 A JP4393797 A JP 4393797A JP H10243664 A JPH10243664 A JP H10243664A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】出力電流方向の判別を、高信頼性で、小型化で
きて、低コストで、しかも低損失で行うことのできる出
力電流方向判別方法を提供することにある。 【解決手段】インバータブリッジの各上下アームに、互
いに逆並列接続されたスイッチング素子Sとフリーホイ
ールダイオードFDから成る回路をそれぞれ挿入したタ
イプのインバータIにおける前記スイッチング素子Sを
交互にオン・オフさせて直流を交流に変換するインバー
タIの出力電流の方向を判別する出力電流方向判別方法
において、フリーホイールダイオードFDに流れる電流
の一部を分流した分流電流の有無によってインバータの
出力電流の方向を判別することを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インバータの出力
電流方向判別方法およびその方法を用いたインバータに
関するもので、特にインバータに使用されるスイッチン
グ素子のデッドタイム補償に好適な出力電流方向判別方
法と、その方法を実現する具体的回路を組み込んだイン
バータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、普及しているインバータであるP
WM(パルス幅変調)型インバータは、インバータブリ
ッジの上アームに挿入されたスイッチング素子および下
アームに挿入されたスイッチング素子のいずれか一方が
オンであるとき、他のスイッチング素子はオフとなるよ
うに動作する。両素子のオン・オフが切り換わる際に
は、スイッチング素子の遅延時間のために両素子が共に
オンすることが起こって電源短絡が発生する恐れがある
ので、これを防止するために必ずいったん両素子ともに
オフにする期間(以後、「デッドタイム」と言う。)を
設け、その後、ようやく次ターンオン順位の素子をオン
させるようにしている。
【0003】しかしながら、このようなデッドタイムを
設けると、本来出力すべきインバータ電圧と実際のイン
バータ出力電圧との間に誤差が生じる。その結果、モー
タの電流が歪み、振動の発生や効率の低下などの問題を
招いている。
【0004】そこで、デッドタイムによる誤差電圧を考
慮して、PWM信号を補正するデッドタイム補償が、こ
れまで提案されている。その1例が、特開平1−186
172号公報に記載されている。このデッドタイム補償
は、インバータからモータに出力するモータ電流の極性
を検出して、その検出値に基づいてPWM信号のデュー
ティを増加させたり減少させたりする方法であり、一般
的に広く用いられているところである。
【0005】しかしながら、上記デッドタイム補償にお
いては、モータ電流の極性を判別するために、電流の極
性を判別する手段を別に設ける必要があった。この電流
極性判別手段としてはカレントトランスなどを用いるの
が一般的であるが、その一方で、最近ではインバータを
小型化する要求が進み、インバータのスイッチング素子
と駆動回路と保護回路とを実装した回路を混成集積回路
で実現させたり、インバータ周辺部品の小型化が計られ
ており、この電流極性判別手段も例外ではなく小型化が
求められている。ところが、カレントトランスは小型に
するとその磁性体が磁気飽和するので小型化には限界が
あり、しかも、電流検出の感度が温度変化の影響を受け
やすく、またコスト高になる、という欠点もあった。一
方、カレントトランス以外の電流極性判別手段を用いて
も、モータ電流を検出することはモータ電流の経路に余
分な電気回路を挿入することになり、結局、損失が大き
くなるという問題があった。
【0006】上記欠点をカバーするデッドタイム補償と
して、さらに、特開平7−7967号公報に記載されて
いる発明がある。図5はこの特開平7−7967号公報
に記載されている発明のインバータブロック図である。
同図において、スイッチング素子Q1〜Q6でインバー
タブリッジを構成し、インバータブリッジの入力側に直
流電源16が、また、インバータブリッジの出力側に誘
導電動機15が接続されている。スイッチング素子Q1
〜Q6は、各相制御回路11・12・13によって制御
される。たとえば、U相制御回路11について見ると、
U相制御回路11は、PWM制御回路21の出力で駆動
される駆動回路1・4と、電流検出回路3・6と、過電
流保護回路2・5と、電流方向検出回路7と、から構成
されている。他のV相制御回路12およびW相制御回路
13についても同様の構成となっている。各スイッチン
グ素子Q1〜Q6にはそれぞれフリーホイールダイオー
ドD1〜D6が逆並列に接続されている。
【0007】各スイッチング素子Q1〜Q6はエミッタ
端子の他に過電流保護用の電流センス端子が配置されて
いるタイプの素子で、各電流センス端子にはそれぞれ抵
抗R1〜R6が接続されている。そのため、エミッタ電
流の一部がこちら側に流れると、この電流が電流検出回
路3・6によって検出される。上アーム用の電流検出回
路3内にはコンパレータが1個設けられていて、電流セ
ンス端子をそのコンパレータの一方の入力端子に接続
し、他方の入力端子には過電流に相当する基準電圧を与
える基準電圧源が接続されている。したがって、このコ
ンパレータ内で電流センス端子の電圧と基準電圧とが比
較され、比較の結果、電流センス端子電圧が基準電圧を
超えなければ過電流ではなく、逆に、超えれば過電流と
判断して過電流保護回路2に出力し、過電流保護回路2
は駆動回路1に命じてスイッチング素子Q1をオフにさ
せる。一方、下アーム用の電流検出回路6内にはコンパ
レータが2個が設けられていて、そのうちの1個は上記
のコンパレータと同じ過電流検出作用をして過電流保護
回路5に出力するが、もう1個のコンパレータは素子電
流検出作用をしている。すなわち、電流センス端子を第
2番目のコンパレータの一方の入力端子にも接続し、そ
のコンパレータの他方の入力端子にはスイッチング素子
に電流が流れているか否かを検出できる程度の基準電圧
を与えている。このコンパレータ内で電流センス端子の
電圧と基準電圧とが比較され、比較の結果、電流センス
端子電圧が基準電圧を超えなければ「電流無し」、逆
に、超えれば「電流有り」を電流方向検出回路7に出力
する、というものである。
【0008】しかしながら、上記特開平7−7967号
公報に記載された発明は、スイッチング素子Q1〜Q6
として「過電流保護用の電流センス端子」を備えた特殊
な素子を用いるため、汎用のスイッチング素子が使用で
きないという欠点があった。さらに、スイッチング素子
Q1〜Q6の電圧をそのスイッチング素子のオン期間中
にみているために、電圧を精度よく検出して高速に動作
するコンパレータで電流の有無を検出したり、デジタル
・ラッチ回路でその結果を保持することが必要となるな
ど、回路が複雑化し、低コスト化に不利であった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、これらの欠
点を解決するもので、精度が従来よりも低い検出回路で
も高信頼性のある出力電流方向判別ができて、しかも小
型化でき、低損失の方法およびその方法を用いたインバ
ータを提供することにある。さらに、本発明の別の課題
は、電流検出が電圧位相中のある限られた期間内しか出
来ない場合、例えば、インバータの3相の変調のうち2
相のみ変調しながら誘導電動機に3相電圧を供給するい
わゆる「2相変調方法」においてはある限られた期間し
か電流検出が出来ないが、このような場合にも良好なデ
ッドタイム補償をしたインバータを提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明によれば、インバータブリッジの各上下アー
ムに、互いに逆並列接続されたスイッチング素子とフリ
ーホイールダイオードから成る回路をそれぞれ挿入した
タイプのインバータにおける前記スイッチング素子を交
互にオン・オフさせて直流を交流に変換するインバータ
の出力電流の方向を判別する出力電流方向判別方法にお
いて、前記フリーホイールダイオードのうち上アーム又
は下アームのフリーホイールダイオードに流れる電流の
一部を分流した分流電流の有無によってインバータの出
力電流の方向を判別するようにしている。
【0011】また、インバータブリッジと、インバータ
ブリッジの各スイッチング素子を駆動する駆動回路と、
直流を交流に変換するように前記スイッチング素子を交
互にオン・オフさせる信号を前記駆動回路に供給するP
WM制御回路と、負荷電流検出回路と、該負荷電流検出
回路の出力に基づいて前記PWM制御回路にオンディレ
イ補正を行なわせるオンディレイ補正回路と、を有する
インバータに、前記負荷電流検出回路として前記フリー
ホイールダイオードのうち上アーム又は下アームのフリ
ーホイールダイオードに流れる電流の一部を分流する分
流回路を備えるようにしている。
【0012】そして、具体的には、その分流回路を、ト
ランジスタのダイオード構成部分と、高耐圧ダイオード
との直列接続回路で構成し、該直列接続回路を前記フリ
ーホイールダイオードに同極性に並列に接続するように
している。また、増幅用に、前記トランジスタの残りの
端子とVcc電源との間に平滑用コンデンサと抵抗との
並列回路を挿入している。
【0013】さらに、上記インバータにおいて、前記オ
ンディレイ補正信号は、出力電流の方向の変化時点で出
力電圧の位相をとらえて、この時点から出力電圧位相の
180度の期間は前記オン・オフ信号の幅を増加又は減
少させる補正をし、残りの180度の期間は前記補正と
逆の補正をするようにしている。
【0014】以上のように本発明は、インバータのフリ
ーホイールダイオードに流れる電流のごく一部を分流
し、その分流電流の大きさではなくて分流電流の有無の
みによってインバータの出力電流の方向を判別するよう
にしたので、特開平1−186172号公報に記載の発
明のようなカレントトランスなどの小型化に限界のあり
しかも温度変化の影響を受けやすい電流極性判別手段を
用いなくてよく、また、特開平7−7967号公報に記
載された発明のような「過電流保護用の電流センス端
子」を備えた特殊なスイッチング素子を用いなくてもよ
いため汎用のスイッチング素子が使用でき、そして、具
体的には分流回路を、トランジスタのダイオード構成部
分と、高耐圧ダイオードとの直列接続回路で構成し、増
幅用に前記トランジスタの残りの端子とVcc電源との
間に平滑用コンデンサと抵抗との並列回路を挿入したの
で微小な電流でも動作することができ、小型化できて、
低損失となり、しかも従来よりも低い精度の検出回路で
も信頼性の高い出力電流方向の判別ができるようにな
る。
【0015】また、インバータの2相変調のように、フ
リーホイールダイオード電流があるべきときに、反対側
のスイッチング素子が長期間オンしてフリーホイールダ
イオードに電流が流れない期間でも正確な補正をするた
めに、フリーホイールダイオードの有無を検出した時又
は検出しなくなった時にその時の出力電圧の位相を保持
し、その位相から出力電圧位相の180度の期間は出力
電圧の増加又は減少させる補正をし、残りの180度の
期間はこれと逆の補正をすることによって、簡単で、正
確にオンディレイ補正を行なうことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
〜4を参照して詳細に説明する。図1は本発明の実施の
形態を示すブロック図で、図2は図1のU相の下アーム
のフリーホイールダイオードFDu2に電流が流れたこ
とを検出している時の等価回路図、図3はオンディレイ
補正タイミングの1例であり、図4は180度の期間と
その残りの180度の期間とで補正を切り換えたオンデ
ィレイ補正の有無の場合の出力電流波形を示している。
【0017】図1のブロック図において、この実施の形
態のインバータの主回路は次のように構成されている。
出力段は一般的な3相インバータブリッジであり、この
インバータブリッジのU相の上下アームはスイッチング
素子Su1とSu2の直列接続回路で構成され、その際
スイッチング素子である各トランジスタのコレクタ側を
直流電源Eのプラス側にエミッタ側を直流電源Eのマイ
ナス側になるように接続している。同様にV相の上下ア
ームはスイッチング素子Sv1とSv2の直列接続回路
で、W相の上下アームはスイッチング素子Sw1とSw
2の直列接続回路で構成されている。そして直列接続回
路のスイッチング素子Su1とSu2の接続点に誘導電
動機MのU相が接続され、同様に、スイッチング素子S
v1とSv2の接続点に誘導電動機MのV相が、スイッ
チング素子Sw1とSw2の接続点に誘導電動機MのW
相が接続される。各スイッチング素子Su1〜Sw2に
はそれぞれ並列にフリーホイールダイオードFDu1〜
FDw2が接続されている。これらのスイッチング素子
Su1〜Sw2としては、バイポーラトランジスタ(G
BT)、絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(IGB
T)、パワーMOS電界効果型トランジスタ(POMS
FET)などが用いられるが、駆動回路として特別な点
弧・転流回路を用いればやゲートターンオフサイリスタ
(GTO)や通常のサイリスタなども使用可能である。
【0018】これらのスイッチング素子Su1〜Sw2
の制御は次のように行なわれる。インバータの入・出力
電流や入・出力電圧、出力周波数などの制御対象値を検
出器で検出し、その検出値をPWM制御回路PCに送
る。PWM制御回路PCは、PWM発生器PGとキャリ
ア発生器CGと電圧指令器VIと電圧補正器VCとを備
えているので、その検出値はPWM制御回路PCの電圧
補正器VCに送られる。電圧補正器VCでは所定の基準
値と検出値とを比較して、適切な補正値を算出し、電圧
指令器VIへ出力する。このPWM発生器PGは電圧指
令器VIから送られてくる電圧指令信号とキャリア発生
器CGから入力されるキャリア信号とを比較し、その結
果に基づきPWM信号を作り、駆動回路DRに出力し、
駆動回路DRはPWM信号に従ったデューティのオン・
オフ電圧信号をスイッチング素子のゲート端子に出力す
る。これによってスイッチング素子は所定期間オンし、
その結果インバータや誘導電動機Mの制御対象値は基準
値になるように制御される。
【0019】次に、図1のようなインバータの出力電流
の方向がどのようにして検出されるのかについて図2を
使って説明する。図2は図1中のU相のフリーホイール
ダイオードFDu2についての等価回路図で、同図にお
いて点線で囲ったブロックが本願発明を構成している電
流検出回路Dtuで、電流検出回路Dtuの中のSuが
本願発明による分流回路Suである。この分流回路Su
はトランジスタTruのダイオード構成部分(ベース−
エミッタ間)と、高耐圧ダイオードHDuとの直列接続
回路で構成されている。そしてこの直列接続回路はフリ
ーホイールダイオードFDu2へ同極性に並列に接続さ
れ、かつトランジスタTruの残りの端子(コレクタ端
子)とVcc電源との間に平滑用コンデンサCuと抵抗
とRuの並列回路が挿入されている。トランジスタTr
uのコレクタ端子に出力端子Ouが接続され、出力端子
Ouから検出電流aがPWM制御回路PC内の電圧補正
器VCへ送られる。また、U相電流Iuの正・負は、図
2に矢印で示す誘導電動機電流の方向(すなわち、イン
バータIの出力端子から誘導電動機Mへ流れ込む電流の
方向)を正方向とし、逆方向を負方向としている。
【0020】誘導電動機Mへ流れ込む電流Iuが正の場
合はスイッチング素子Su2に入力するPWM信号がオ
ン・オフにかかわらず電流は下アームのフリーホイール
ダイオードFDu2に流れるので、スイッチング素子S
u2には電流は流れない。一方、Iuが負の場合はスイ
ッチング素子Su1に入力するPWM信号のオン・オフ
にかかわらず電流は上アームのフリーホイールダイオー
ドFDu1に流れるので、スイッチング素子Su1には
電流が流れない。そこで、フリーホイールダイオードF
Du2に電流が流れた時、本願発明に係る電流検出回路
Dtuは次のように動作する。今、電流Iuが負方向で
ある場合には、電流が誘導電動機MからインバータIへ
流れ込んでも、高耐圧ダイオードHDuによって負方向
電流はカットされるので電流検出回路Dtuは動作しな
い。従って、電流検出信号aはVccの高電位がそのま
ま出力端子Ouから出力される。
【0021】次に、U相電流Iuが図示のように正方向
であった場合、フリーホイールダイオードFDu2に電
流が流れるタイミングが発生する。このときフリーホイ
ールダイオードFDu2には順方向電圧が発生する。一
方、フリーホイールダイオードFDu2に、トランジス
タTruのベース−エミッタ間と高耐圧ダイオードHD
uとの直列接続回路が並列接続されているが、そのトラ
ンジスタTruのベース−エミッタ間は等価的にダイオ
ードに相当するから、結果としてフリーホイールダイオ
ードFDu2に並列にダイオード2個の直列接続回路が
同一極性で接続されたことになる。このとき当然、ダイ
オード2個の直列接続回路の方には電流が流れにくい
が、全く流れないと順方向電圧は零であるため、ダイオ
ード2個でフリーホイールダイオードFDu2の順方向
電圧と同等になるレベルまで、ダイオード特性に応じて
電流が流れる。このことは図2で言うと、GNDからト
ランジスタTruのベース→エミッタ端子へ流れるベー
ス電流Ibに相当する。そしてベース電流Ibが流れる
と、トランジスタTruのトランジスタ作用により、図
2に図示のコレクタ電流Icが発生する。コレクタ電流
Icが抵抗Ruに流れると、抵抗Ruの電圧降下分だけ
電流検出信号出力端子Ouの電圧はVcc電位よりも下
がり、電流検出信号出力端子Ouからは低電位の電流検
出信号aが出力されることとなる。トランジスタTru
はベース接地の増幅器として動作するので、電流増幅率
は約1であるが、抵抗Ruに高抵抗のものを選ぶことに
より微少電流の有無でも検出することが可能となる。ま
た、コンデンサCuのコンデンサ作用により短時間のス
イッチングの影響を防止することができる。
【0022】以上のU相についての動作説明は、他のV
相・W相についても同様にあてはまり、電流検出信号出
力端子からは電流検出信号bが、そして電流検出信号出
力端子からは電流検出信号cが出力される。
【0023】分流回路Suから得られた電流検出信号a
を用いてインバータの出力電流方向信号Aを得る方法
は、例えば検出電流信号a(aが「H」か「L」か)と
その時のスイッチング素子のゲートに与えているPWM
信号の有無とのロジックを取ることによって簡単に実現
することができる。その判別結果である電流方向信号A
はPWM制御回路PCの電圧補正器VC内に送られる。
他のV相・W相についても同様に電流方向信号B・Cが
電圧補正器VC内に送られる。電圧補正器VC内では各
相の電流方向信号A・B・Cに基づきオンディレイ補正
信号を作成し、このオンディレイ補正信号を電圧指令器
VIに出力し、電圧指令信号を補正する。この電圧指令
信号はPWM発生器PGへ入力され、同じくキャリア発
生器CGからもキャリアが入力され、PWM発生器PG
からは+ΔVや−ΔVが加味されたオンディレイ補正を
行った出力信号U1がスイッチング素子Su1の駆動回
路DRu1に、出力信号U2がスイッチング素子Su2
の駆動回路DRu2に送られ、各駆動回路DRu1・D
Ru2はスイッチング素子Su1・Su2をオンディレ
イ補正されたオン・オフ期間で制御する。このようにP
WM制御回路PC内の電圧補正器VCがオンディレイ補
正回路OCの機能を兼ねている。
【0024】以上のU相についての動作説明は、他のV
相・W相についても同様にあてはまり、PWM発生器P
Gから、V相のスイッチング素子Sv1・Sv2の駆動
回路DRv1・DRv1にそれぞれ出力信号V1・V2
が送られ、また、W相のスイッチング素子Sw1・Sw
2の駆動回路DRw1・DRw1にそれぞれ出力信号W
1・W2が送られ、オンディレイ補正がなされる。電流
方向信号A・B・Cに基づいてオンディレイ補正を実施
する方法自体は周知であるので、ここでは説明は省略す
る。
【0025】このオンディレイ補正のタイミングは次の
ように行なうとより有効である。すなわち、出力電流の
方向の変化時点で出力電圧の位相をとらえて、この時点
から出力電圧位相の180度の期間は前記オン・オフ信
号の幅を増加又は減少させる補正をし、残りの180度
の期間は前記補正と逆の補正をするようにするのであ
る。図3はこれを実現するオンディレイ補正タイミング
回路OTの回路例である。現在の回転周波数fからV/
fを作り、Vsinθを作る。Vsinθブロックの出
力はPWMブロック側へ出力されると共にその時点のθ
がラッチブロックのD入力端子と2個のアンド回路の1
方の入力端子に加えられる。ラッチブロックのセット端
子には電流検出回路Dtuからの出力が与えられる。ラ
ッチブロックのQ出力端子からの信号は上記2個のアン
ド回路のうちの一方のアンド回路の他方の入力端子に加
えられるとともに、180度位相のタイミング信号と加
え合わされて上記2個のアンド回路のうちの他方のアン
ド回路の他方の入力端子に加えられる。2個のアンド回
路のうち前者の出力はRSフリップフロップのS入力端
子に、後者の出力はRSフリップフロップのR入力端子
に加えられ、RSフリップフロップのQ端子からの出力
はオンディレイ補正(+ΔVと−ΔV)の切換回路の切
り換え信号として用いられる。オンディレイ補正回路O
Cは、オンディレイ補正タイミング回路OTのこのよう
な切り換えタイミングにしたがって、+ΔVと−ΔVの
補正量のいずれかを最初の180度の期間、+ΔVと−
ΔVの補正量の残りのいずれかを残りの180度の期
間、出力し、前記Vsinθブロックの出力とを加え合
わされてPWMブロックに送られる。PWMブロックで
は、補正量+ΔVと−ΔVが加味された補正を行って、
スイッチング素子の駆動回路DRu1、DRu2に与え
てオンディレイ補正が行なわれる。
【0026】以上のように、本発明の電流検出回路Dt
uで簡単にかつ正確に得られた電流検出信号aを使って
電流方向信号Aが得られると、その電流方向信号Aが変
化したら(例えば、立上がったら)、その時点のθをラ
ッチ回路でラッチすることになり、電流方向の切り換わ
り時の出力電圧の位相が分かるから、この位相から18
0度の期間は例えば+ΔVだけ出力電圧に加算し、残り
の180度の期間は−ΔVにするものである。
【0027】その結果が図4に示されている。同図で分
かるように、インバータが出力すべき電圧指令信号と、
実際にインバータブリッジに入力されるPWM信号と、
の間にデッドタイム期間だけ誤差が生じ、誘導電動機電
流Iuが正のときはインバータの出力電圧は目標値より
も小さくなり、逆に誘導電動機電流Iuが負のときはイ
ンバータの出力電圧は目標値よりも大きくなるから、オ
ンディレイ補正を実施していない場合、そのままの出力
電圧が現れ、実線のように、誘導電動機電流Iuが負の
ときは目標値よりも大きいインバータの出力電圧が、そ
して誘導電動機電流Iuが正のときは目標値よりも小さ
いインバータの出力電圧波形となることが分かる。とこ
ろが、180度の期間で−ΔVの補正と、その残りの1
80度の期間で+ΔVの補正をすると、点線で示す正弦
波が得られるようになる。このように、請求項4に記載
の本願発明によれば、このように、インバータ出力電流
の方向の変化点のみを検出して、その時の出力電圧位相
を保持することによりオンディレイ補正を実施している
ため、保持した位相から180度までの期間とその残り
の期間とで補正を切り換えることにより簡単にかつ正確
なオンディレイ補正ができる。
【0028】
【発明の効果】以上のように、本発明においては、フリ
ーホイールダイオードのうち上アーム又は下アームのフ
リーホイールダイオードに流れる電流の一部を分流した
分流電流の有無によってインバータの出力電流の方向を
判別するようにしたので、カレントトランスなどを用い
なくてよく、また「過電流保護用の電流センス端子」を
備えた素子を用いなくてよく、したがって小型化でき
て、低損失で、精度が従来よりも低い検出回路でも高信
頼性のある出力電流方向の判別が低コストでできるよう
になる。
【0029】また、具体的にその分流回路を、トランジ
スタのダイオード構成部分と、高耐圧ダイオードとの直
列接続回路で構成し、この直列接続回路をフリーホイー
ルダイオードに同極性に並列に接続し、しかもそのトラ
ンジスタの残りの端子とVcc電源との間に平滑用コン
デンサと抵抗との並列回路を挿入しているので、増幅作
用も得られ、簡単な構成で十分な電流検出信号を得るこ
とができる。
【0030】さらに、インバータ出力電流の方向の変化
点のみを検出して、その時の出力電圧位相を保持するこ
とによりオンディレイ補正を実施しているため、保持し
た位相から180度までの期間とその残りの期間とで補
正を切り換えることにより簡単にかつ正確なオンディレ
イ補正ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すブロック図。
【図2】図1のフリーホイールダイオードに電流が流れ
たことを検出している時の等価回路図。
【図3】出力電流の方向の変化時点でオンディレイ補正
を開始する回路例。
【図4】180度の期間とその残りの180度の期間と
で補正を切り換えたオンディレイ補正の有無の場合の出
力電流波形。
【図5】オンディレイ補正を行っている従来公知のイン
バータブロック図。
【符号の説明】
E:直流電源 M:誘導電動機 I:インバータ Su1・Su2:スイッチング素子 Sv1・Sv2:スイッチング素子 Sw1・Sw2:スイッチング素子 FDu1・FDu2:フリーホイールダイオード FDv1・FDv2:フリーホイールダイオード FDw1・FDw2:フリーホイールダイオード DRu1・DRu2:駆動回路 DRv1・DRv2:駆動回路 DRw1・DRw2:駆動回路 PC:PWM制御回路 VC:電圧補正器 VI:電圧指令器 CG:キャリア発生器 PG:PWM発生器 U1・U2:PWM信号 V1・V2:PWM信号 W1・W2:PWM信号 a、b、c:電流検出信号 A、B、C:電流方向信号 Su:分流回路 Dtu:電流検出回路 Tru・Trv・Trw:トランジスタ HDu・HDv・HDw:高耐圧ダイオード Ru・Rv・Rw:抵抗 Cu・Cv・Cw:コンデンサ Ou:電流検出信号出力端子 OC:オンディレイ補正回路 OT:オンディレイ補正タイミング回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インバータブリッジの各上下アームに、
    互いに逆並列接続されたスイッチング素子とフリーホイ
    ールダイオードから成る回路をそれぞれ挿入したタイプ
    のインバータにおける前記スイッチング素子を交互にオ
    ン・オフさせて直流を交流に変換するインバータの出力
    電流の方向を判別する出力電流方向判別方法において、 前記フリーホイールダイオードのうち上アーム又は下ア
    ームのフリーホイールダイオードに流れる電流の一部を
    分流した分流電流の有無によってインバータの出力電流
    の方向を判別することを特徴とする出力電流方向判別方
    法。
  2. 【請求項2】 インバータブリッジの各上下アームに、
    互いに逆並列接続されたスイッチング素子とフリーホイ
    ールダイオードから成る回路がそれぞれ挿入されたイン
    バータブリッジと、 前記インバータブリッジの各スイッチング素子を駆動す
    る駆動回路と、 直流を交流に変換するように前記スイッチング素子を交
    互にオン・オフさせる信号を前記駆動回路に供給するP
    WM制御回路と、 負荷電流検出回路と、 該負荷電流検出回路の出力に基づいて前記PWM制御回
    路にオンディレイ補正を行なわせるオンディレイ補正回
    路と、を有するインバータにおいて、前記負荷電流検出
    回路が、前記フリーホイールダイオードのうち上アーム
    又は下アームのフリーホイールダイオードに流れる電流
    の一部を分流する分流回路を備えていることを特徴とす
    るインバータ。
  3. 【請求項3】 前記インバータにおいて、 前記分流回路を、トランジスタのベース−エミッタ部分
    と、高耐圧ダイオードとの直列接続回路で構成し、該直
    列接続回路を前記フリーホイールダイオードに同極性に
    並列に接続し、かつ前記トランジスタの残りの端子とV
    cc電源との間に平滑用コンデンサと抵抗との並列回路
    を挿入することを特徴とする請求項2記載のインバー
    タ。
  4. 【請求項4】 前記インバータにおいて、 前記オンディレイ補正回路は、 負荷電流方向の変化時点で第1タイミング信号を発生
    し、この時点から出力電圧位相の180度経過時に第2
    タイミング信号を発生するオンディレイ補正タイミング
    回路に接続され、 該オンディレイ補正タイミング回路からの第1タイミン
    グ信号でオンディレイ補正を行ない、第2タイミング信
    号で前記補正と逆のオンディレイ補正を行なうことを特
    徴とする請求項2または3記載のインバータ。
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