JP4344412B2 - 半導体集積回路の製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は半導体素子の製造方法、特にコンタクトホールの形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
IC,LSIなどの半導体集積回路には、各素子や配線同士を電気的に接続するためのコンタクトホールやスルーホールが形成される。図15は、従来の半導体集積回路の製造プロセスにおけるコンタクトホールの形成方法を示す工程図である。以下、図15を用いて従来のコンタクトホールの形成方法を説明する。
まず、図15(a)に示すように、シリコンなどからなるIC基板91上に、通常のLSI製造工程を用いて導体配線92を形成する。この上に、CVD(Chemical Vapor Deposition)法等を用いて、シリコン酸化膜93を堆積する(図15(b))。この後、堆積されたシリコン酸化膜93上に、レジストを塗布し、露光することにより、シリコン酸化膜93上においてコンタクトホールが形成されるべき位置に開口部を有するフォトレジストパタン94を形成する(図15(c))。そして、RIE(Reactive Ion Etching)等のドライエッチング法を用いてシリコン酸化膜93にエッチングを施すことにより、このシリコン酸化膜93にコンタクトホール95を開口した後に、フォトレジストパタン94を除去する(図15(d))。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
近年の半導体集積回路の微細化や高集積化の要求に伴い、コンタクトホールおよびコンタクトホール周辺領域96(図15(d)参照)も微細化されることが求められている。しかしながら、上述したような、フォトリソグラフィによりコンタクトホールを形成する従来の製造方法では、コンタクト領域が微細化されると、フォトレジストパタンのパタン幅も小さくなる。このため、露光の際に、レジストの開口不良が生じ、コンタクトホール部分のシリコン酸化膜のエッチングが充分に行えないという問題があった。
【0004】
また、フォトリソグラフィを用いてコンタクトホールを形成する場合、下層のパターンに対するフォトレジストの重ね合わせずれを考慮する必要があるため、集積回路の設計の際には、コンタクトホールと下層の導体との間隔に合わせずれのための余裕を持たせてコンタクトホール周辺領域96を設計しなければならない。よって、コンタクトホールのみが微細化されても、コンタクトホール周辺領域96を微細化することができないため、集積回路全体の微細化ができないという問題があった。
【0005】
そこで、従来よりもコンタクトホールおよびその周辺領域を微細化することができる半導体集積回路の製造方法を提供することを、本発明の課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の集積回路の製造方法の第1の態様は、(i)下地層上に第1材料からなる複数の配線を形成する配線工程と、(ii)前記配線が形成された下地層上に第2材料からなる膜を、前記配線の側壁と前記下地層からなる凹部の前記側壁よりも底面での堆積速度が遅くなる条件で且つこの凹部の開口部が前記膜によって塞がれない状態で堆積する第2材料膜堆積工程と、(iii)前記第2材料膜堆積工程で堆積された膜に対してエッチングを施すことにより、面前記凹部の底面である下地層表面が露出されるまで前記膜の表面を除去して、前記下地層に貫通する貫通孔を前記膜に形成する第2材料膜除去工程とを含むことを特徴とする。
【0007】
このような製造方法を用いれば、凹部の底面に堆積される膜の厚さをこの凹部の側壁よりも薄くしているので、後の第2材料膜除去工程でこの凹部の底面上に堆積された膜のみを完全に除去して貫通孔を形成することができる。従って、フォトリソグラフィ等を用いずに、少ない工程数で第2材料からなる膜に微細な貫通孔を形成することができる。
【0008】
また、上記第1態様の半導体集積回路の製造方法は、より具体的には、(I)下地層上に第1材料からなる複数の配線を第1長さおよびこの第1長さよりも短い第2長さの配線間隔で形成する配線工程と、(II)前記配線が形成された下地層上に第2材料からなる膜を、前記配線の側壁と前記下地層からなる凹部の前記側壁よりも底面での堆積速度が遅くなる条件で、前記第2長さの幅を有する第2凹部の開口部を塞ぎ且つ前記第1長さの幅を有する第1凹部の開口部を塞がないように堆積する第2材料膜堆積工程と、(III)前記第2材料膜堆積工程で堆積された膜に対してエッチングを施すことにより、前記第1凹部の底面である下地層表面が露出されるまで前記膜の表面を除去して、前記下地層に貫通する貫通孔を前記膜に形成する第2材料膜除去工程とを含むことを特徴とする。
【0009】
すなわち、下地層上に形成される配線間の間隔を変えることによって、第2材料膜の所望の位置にのみ下地層に貫通する貫通孔を形成することができる。
【0010】
このような製造方法を用いる際には、前記下地層はIC基板であり、前記第1材料は導電体からなり、前記第2材料は絶縁体からなり、前記貫通孔は他層の配線と前記IC基板とを電気的に接続するためのコンタクトホールであってもよい。
【0011】
また、上記製造方法において、前記第2材料膜はシリコン酸化膜であり、前記第2材料膜堆積工程は常圧CVD法を用いてシリコン酸化膜を堆積する工程であってもよい。また、前記第2材料膜はシリコン酸化膜であり、前記第2材料膜堆積工程はシリコン酸化物をスパッタリングターゲットとしたスパッタリング法を用いてシリコン酸化膜を堆積する工程であってもよい。
【0012】
また、上記製造方法を用いる際には、前記第2材料膜堆積工程において前記凹部の底面上における前記膜の堆積速度を前記凹部の壁面における堆積速度の1/2以下とすることが望ましい。
【0013】
また、本発明の半導体集積回路の製造方法の第2の態様は、(a)下地層上に第1材料からなる複数の配線を形成する配線工程と、(b)前記配線が形成された下地層上に第2材料からなる第2材料膜を、前記配線の側壁と前記下地層からなる凹部の開口部がこの第2材料膜によって塞がれない状態で堆積する第2材料膜堆積工程と、(c)前記第2材料膜が堆積された前記下地層上に第3材料からなる第3材料膜を、前記凹部の底面上の前記第2材料膜上における前記第3材料膜の堆積速度がその他の部分における前記第3材料膜の堆積速度よりも遅くなる条件で且つこの凹部の開口部がこの第3材料膜によって塞がれない状態で堆積する第3材料膜堆積工程と、(d)この第3材料膜堆積工程で堆積された前記第3材料膜に対してエッチングを施すことにより、前記第2材料堆積工程において前記凹部の底部に堆積された第2材料膜の表面が露出されるまで前記第3材料膜の表面を除去する第3材料膜除去工程と、(e)前記第3材料膜に対して前記第2材料膜が選択的に除去されるようなエッチング条件で前記第3材料膜除去工程で露出された前記第2材料膜に対してエッチングを施すことにより、前記凹部の底面である下地層表面が露出されるまで前記第2材料膜の表面を除去して、前記下地層に貫通する貫通孔を前記膜に形成する第2材料膜除去工程とを含むことを特徴とする。
【0014】
このような製造方法を用いれば、第2材料膜上に堆積される第3材料膜の凹部の底部における厚さをその他の部分における厚さよりも薄くしているので、第3材料膜除去工程においては、凹部の底面上に堆積された第3材料膜のみを完全に除去することができる。従って、その後の第2材料膜除去工程においてこの第3材料膜をエッチングマスクとして用いることができるため、凹部の底面上の第2材料膜のみをエッチングして貫通孔を形成することができる。
【0015】
上記第2態様の半導体集積回路の製造方法は、より具体的には、(A)下地層上に第1材料からなる複数の配線を第1長さおよびこの第1長さよりも短い第2長さの配線間隔で形成する配線工程と、(B)前記配線が形成された下地層上に第2材料からなる第2材料膜を、前記配線の側壁と前記下地層からなる凹部のうち前記第2長さの幅を有する第2凹部の開口部を塞ぎ且つ前記第1長さの幅を有する第1凹部の開口部を塞がないように堆積する第2材料膜堆積工程と、(C)前記第2材料膜が堆積された前記下地層上に第3材料からなる第3材料膜を、前記第1凹部の底面上の前記第2材料膜上における堆積速度がその他の部分における前記第3材料膜の堆積速度よりも遅くなる条件で且つ前記第1凹部の開口部がこの第3材料膜によって塞がれない状態で堆積する第3材料膜堆積工程と、(D)この第3材料膜堆積工程で堆積された前記第3材料膜に対してエッチングを施すことにより、前記第2材料堆積工程において前記第2凹部の底部に堆積された第2材料膜の表面が露出されるまで前記第3材料膜の表面を除去する第3材料膜除去工程と、(E)前記第3材料膜に対して前記第2材料膜が選択的に除去されるようなエッチング条件で前記第3材料膜除去工程で露出された前記第2材料膜に対してエッチングを施すことにより、前記第1凹部の底面である下地層表面が露出されるまで前記第2材料膜の表面を除去して、前記下地層に貫通する貫通孔を前記膜に形成する第2材料膜除去工程とを含むことを特徴とする。
【0016】
すなわち、下地層上に形成される配線間の間隔を変えることによって、第2材料膜の所望の位置にのみ下地層に貫通する貫通孔を形成することができる。
【0017】
このような製造方法においては、前記第3材料膜除去工程と前記第2材料膜除去工程とを同一の工程において行ってもよい。また、上記製造方法は、前記第2材料膜除去工程において貫通孔が形成された後に、前記第3材料膜全体を除去する第3材料膜全除去工程をさらに含むものであってもよい。
【0018】
また、上記製造方法においては、前記下地層はIC基板であり、前記第1材料は導電体からなり、前記第2材料は絶縁体からなり、前記第3材料は前記第2材料とは異なる絶縁体からなり、前記貫通孔は他層の配線とIC基板とを電気的に接続するためのコンタクトホールであってもよい。
【0019】
また、上記製造方法において、前記第2材料膜はシリコン酸化膜であり、前記第3材料膜はシリコン窒化膜であり、前記第2材料膜堆積工程は減圧CVD法を用いてシリコン酸化膜を堆積する工程であり、前記第3材料膜堆積工程はプラズマCVD法を用いてシリコン窒化膜を堆積する工程であってもよい。また、前記第2材料膜はシリコン酸化膜であり、前記第3材料膜はシリコン窒化膜であり、前記第2材料膜堆積工程は減圧CVD法を用いてシリコン酸化膜を堆積する工程であり、前記第3材料膜堆積工程は反応性スパッタリング法を用いてシリコン窒化膜を堆積する工程であってもよい。さらに、前記第2材料膜はボロンまたはリンの少なくとも一方を含むシリコン酸化膜であってもよい。また、前記第2材料膜はBPSG(boro-phospho-silicate glass)膜であり、前記第3材料膜はシリコン窒化膜であり、前記第2材料膜堆積工程はTEOS−O3CVD法を用いてBPSG膜を堆積する工程であり、前記第3材料膜堆積工程はプラズマCVD法を用いてシリコン窒化膜を堆積する工程であってもよい。
【0020】
また、上記各態様において、前記貫通孔は不揮発性メモリデバイスのセルアレイ部のコンタクトホールであってもよいし、DRAM,SRAM,ROM等のメモリデバイスのセルアレイ部のコンタクトホールまたはソース線であってもよい。さらに、前記貫通孔はSOG(Sea of Gate)ロジックデバイスのコンタクトホールであってもよい。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて、本発明の実施の形態を説明する。
【0022】
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態による半導体集積回路(以下、単に「集積回路」という)の製造方法におけるコンタクトホールの形成方法を示す工程図である。まず、通常のLSI製造工程により、シリコンなどからなるIC基板11(下地層)上に、400nmの厚さを有する複数の導体配線12を形成する(図1(a))。このとき、各導体配線12において、後の工程でコンタクトホールが形成されるべき部分の導体配線間の間隔を1000nm(第1長さ)とし、コンタクトホールが形成されない導体配線間の間隔を400nm(第2長さ)に設定する。図1(a)においては、導体配線12bと導体配線12cとの間にコンタクトホールが形成されるので、導体配線12b,12c間の間隔を1000nmとし、コンタクトホールが形成されない導体配線12a,12b間の間隔を400nmとしている。すると、IC基板11表面は、導体配線12による凹凸を有する形状となる。以下、IC基板11において、導体配線12a,12bにより囲まれた部分を「凹部13」(第2凹部)とし、導体配線12b,12cにより囲まれた部分を「凹部14」(第1凹部)とする。
【0023】
次に、常圧CVD法により、導体配線12上からIC基板11ににシリコン酸化膜15(第2材料膜)を400nmの厚さになるように堆積する(図1(b))。この時の、常圧CVD法によるシリコン酸化膜の形成条件は、SiH4 20ml/min,O2 0.22l/min,400℃で約6分行う。このときのシリコン酸化膜の成長速度は、約67nm/minである。
【0024】
CVD法やスパッタリング法などにより凹凸のある表面上にシリコン酸化膜を堆積した場合、図1に示す凹部13,14のような凹凸の段差部近傍では、堆積されるシリコン酸化膜の厚さは均一にならない。この段差部近傍での膜の被覆状態をステップカバレージ(Step Coverage)という。このステップカバレージは、凹凸の形状や、膜の形成条件等よって決定される。
【0025】
図2は、導体配線22が形成されたIC基板21上に、シリコン酸化膜24を堆積したときの模式的断面図であり、図3は、常圧CVD法を用いて、凹凸を有するIC基板21上にシリコン酸化膜24を堆積したときの表面被覆特性を示すグラフである。図3において、横軸はIC基板21上に形成された凹部23のアスペクト比であり、図2に示すように、凹部23の深さ(導体配線22の厚さ)をT1,幅をT2とした場合に、アスペクト比(Aspect Ratio)=T1/T2と定義される。
【0026】
また、縦軸は、シリコン酸化膜24の凹部23の底部23aおよび側壁23bにおけるステップカバレージ(Step Coverage)である。ステップカバレージは、凹部23の底部23aに堆積される膜厚D2および側壁23bに堆積される膜厚D2’の、IC基板21の平坦部(図2においては導体配線22表面)に堆積される膜厚D1に対する割合(%)で表される。すなわち、凹部23の底部23aにおけるステップカバレージBは、D2/D1×100(%)と定義され、側壁23bにおけるステップカバレージWは、D2’/D1×100(%)と定義される。図3から分かるように、ステップカバレージは凹部23の深さT1と幅T2の比(アスペクト比)の違いによって変化する。
【0027】
本実施形態では、凹部13は深さ,幅とも400nmなので、そのアスペクト比は400/400=1である。また、凹部14は深さが400nm,幅が1000nmなので、そのアスペクト比は400/1000=0.4となる。このような凹部13,14を有するIC基板11上に、常圧CVD法によりシリコン酸化膜15を400nmの厚さになるように堆積する。すると、図3より、アスペクト比が1の凹部13の底部におけるステップカバレージBは10%なので、凹部13の底部に堆積されるシリコン酸化膜15の厚さは400nmの10%の40nmとなる。また、図3中には示されていないが、常圧CVD法を用いた場合の凹部の側壁におけるステップカバレージWは、アスペクト比に関わらず常にほぼ100%であるので、凹部13の側壁には400nmのシリコン酸化膜14が堆積される。従って、図1(b)に示すように、幅が400nmの凹部13の側壁に堆積されたシリコン酸化膜15は互いにつながった状態となるため、この凹部13の開口部はシリコン酸化膜15によって塞がれる。
【0028】
一方、アスペクト比が0.4の凹部14の底部におけるステップカバレージBは約25%なので、凹部14の底部に堆積されるシリコン酸化膜15の厚さは、400nmの25%の100nmである。同様に、凹部14の側壁におけるステップカバレージWは100%なので、凹部14の側壁にも400nmのシリコン酸化膜15が堆積される。なお、凹部14は幅が1000nmであるので、その側壁14bに400nmのシリコン酸化膜14が堆積されても、図3(b)に示すように、この凹部の中央部には約200nmの幅を有する開口部が残される。
【0029】
そして、RIE(Reactive Ion Etching)などの異方性エッチングを用いて、堆積されたシリコン酸化膜14を120nm程度エッチングする。このときのRIEによるエッチング条件は、CHF3 20ml/min,CF4 15ml/min,Ar200ml/min,圧力350mtorr,RFパワー800W,で約12秒行う。このときのシリコン酸化膜14のエッチング速度は約600nm/minである。すると、凹部14の底部に堆積されたシリコン酸化膜15は全て除去され、IC基板11の表面が露出する。従って、IC基板11上の凹部14には、径が200nm程度のコンタクトホール16が形成される。一方、シリコン酸化膜15によりその開口が塞がれた凹部13は、RIEによるエッチングが行われてもその底部のIC基板11が露出することはない。よって、IC基板11上の、導体配線12bと導体配線12cとの間の部分にのみ、コンタクトホール16(貫通孔)を形成することができる。
【0030】
なお、本実施形態の方法を用いてコンタクトホール16を形成する場合、凹部13の底部に堆積されるシリコン酸化膜15の厚さが、導体配線12上に堆積されるシリコン酸化膜の厚さの1/2以上になると、後のエッチング処理後に導体配線12上に残るシリコン酸化膜14の厚さが薄くなり、実用的でない。従って、凹部14の底におけるステップカバレージBが1/2以下になるように、凹部14の深さおよび幅を設定することが望ましい。
【0031】
以下、本実施形態の集積回路の製造方法を一般化する。IC基板11上に形成される導体配線12の厚さをd1,導体配線12においてコンタクトホールが形成される凹部14の幅をd2,コンタクトホールを設けない凹部13の幅をd2’,導体配線12の上層に堆積されるシリコン酸化膜15の膜厚をd3とする。また、コンタクトホールが形成される凹部14の側壁に堆積されるシリコン酸化膜15の膜厚をd3のα倍とし、凹部14の底部に堆積されるシリコン酸化膜15の膜厚をd3のβ倍とする。同様に、コンタクトホールを設けない凹部13の側壁に形成される絶縁膜の膜厚をd3のα’倍とする(図1(b)参照)。
【0032】
このとき、凹部14のアスペクト比(d1/d2)における底部14のステップカバレージBが50%以下(すなわちβ≦0.5)である場合、この凹部14に径が100nm以下のコンタクトホールを形成するためには、凹部14の径d2を(1)式の範囲に設定することが望ましい。
【0033】
2αd3<d2<2αd3+100 (単位:nm)・・・(1)
かつ、凹部13の開口部がシリコン酸化膜15によって塞がれるためには、凹部13の幅d2’を(2)式の範囲に設定することが望ましい。
【0034】
d2’<2α’d3 (単位:nm)・・・(2)
このような範囲で凹部13,14の幅d2’,d2を設定すれば、凹部13,14の側壁よりも底面での堆積速度が遅くなる条件で、凹部13の開口部を塞ぎ、かつ、凹部14の開口部を塞がないようにシリコン酸化膜15を堆積することができる。
【0035】
このように、本実施形態では、コンタクトホールを形成すべき導体配線間の間隔,およびコンタクトホールを形成しない導体配線間の間隔をそれぞれ異なる値に設定し、常圧CVD法を用いて凹凸のある基板上にシリコン酸化膜を堆積したときの表面被覆特性を利用している。これにより、フォトリソグラフィを用いずに、必要部分にのみコンタクトホールを形成することができる。よって、コンタクトホールの径を小さく設定しても、従来のようにレジストの開口不良などの問題が生じない。また、フォトレジストの合わせずれに対する余裕を考慮する必要がないため、集積回路全体を微細化することが可能となる。さらに、フォトリソグラフィを用いずにコンタクトホールを形成するため、コンタクトホール形成の際の工程数を大幅に削減することができる。
【0036】
<第2実施形態>
第2実施形態は、第1実施形態において導体配線上にシリコン酸化膜を堆積する際に、スパッタリング法を用いることを特徴とし、その他の部分を第1実施形態と同一とする。まず、図1(a)に示すように、IC基板11上に導体配線12を形成する。このとき、第1実施形態と同様に、コンタクトホールを形成すべき導体配線12b,12c間の幅を1000nmとし、コンタクトホールが形成されない導体配線12a,12b間の幅を400nmとする。
【0037】
次に、シリコン酸化物をスパッタリングターゲットに用いたスパッタリング法により、導体配線12上にシリコン酸化膜15を400nm堆積する。この時のスパッタリング法によるシリコン酸化膜の形成条件は、Ar圧力4mtorr,RFパワー1.5kWで約10分行う。このときのスパッタリング法によるシリコン酸化膜15の成長速度は、約40nm/minである。このような条件でスパッタリング法によりシリコン酸化膜を堆積したときの凹部13,14におけるアスペクト比とステップカバレージとの関係を図4に示す。図4より、コンタクトホールを形成しない凹部13(アスペクト比=1)の底部13aにおけるステップカバレージBは約5%なので、この底部13aには約20nmのシリコン酸化膜15が堆積される。また、凹部13の側壁13bには、約400nmのシリコン酸化膜15が堆積される(常圧CVD法と同様に、ステップカバレージWの値はアスペクト比に関わらず常にほぼ100%である)。従って、凹部13はシリコン酸化膜15によりその開口部が塞がれた状態となる。
【0038】
一方、コンタクトホールが形成される凹部14(アスペクト比=0.4)の底部におけるステップカバレージBは約15%であるので、この底部には約60nmのシリコン酸化膜15が堆積される。また、凹部14の側壁には、400nmのシリコン酸化膜15が堆積されるため、約200nmの径を有する開口部が残される(図1(b))。
【0039】
そして、RIEにより、第1実施形態と同様の条件でシリコン酸化膜15のエッチングを行う。すると、図1(c)に示すように、凹部14の底部に堆積されたシリコン酸化膜15は全て除去され、IC基板11の表面が露出する。このようにして、コンタクトホール16が形成される。
【0040】
以上のように、第2実施形態では、スパッタリング法を用いてシリコン酸化膜15の堆積を行い、凹凸のある基板上にシリコン酸化膜を形成したときのステップカバレージを利用して、コンタクトホールを形成している。従って、第1実施形態と同様にフォトリソグラフィを用いずにコンタクトホールを形成することができるため、従来よりもコンタクトホールおよびその周辺領域を微細化することができる。また、スパッタリング法を用いた場合の凹部の底部におけるステップカバレージBは、常圧CVD法を用いた場合よりも小さいので、これを利用することにより後工程でのエッチング量を減らすことができる。従って、エッチング後の導体配線12上のシリコン酸化膜15を厚くすることができるため、集積回路の信頼性が向上する。。
<第3実施形態>
図5は、本発明の第3実施形態による集積回路の製造方法におけるコンタクトホールの形成方法を示す工程図である。まず、他の実施形態と同様に、IC基板11上に400nmの厚さの導体配線32を形成する(図5(a))。このとき、コンタクトホールが形成されるべき導体配線間の長さを1000nm(第1長さ)とし、コンタクトホールを形成しない導体配線間の長さを500nm(第2長さ)とする。図5(a)においては、導体配線32b,32cの間にコンタクトホールを形成するので、この間の長さを1000nmに設定し、コンタクトホールが形成されない導体配線32a,32b間の長さを500nmに設定する。以下、IC基板11において、導体配線32a,32bにより囲まれた部分を「凹部33」(第2凹部)とし、導体配線32b,32cにより囲まれた部分を「凹部34」(第1凹部)とする。
【0041】
次に、減圧CVD法を用いて、600nmのシリコン酸化膜35(第2材料膜)を導体配線32上に堆積する(図5(b))。この時の減圧CVD法によるシリコン酸化膜35の形成条件は、TEOS(Tetraethylorthosilicate,Si(OCH2CH3)4)ガス250ml/min,圧力0.7torr,温度700℃で、約60分行う。このときの減圧CVD法によるシリコン酸化膜35の成長速度は約10nm/minである。
【0042】
図6は、上記の条件でシリコン酸化膜35を堆積したときの凹部33,34のアスペクト比とステップカバレージとの関係を示す図である。IC基板11において、導体配線32a,32bによって囲まれてできた凹部33のアスペクト比は0.8なので、この凹部33の底部におけるステップカバレージBは70%,側壁におけるステップカバレージWは47%となる。従って、導体配線32上に600nmのシリコン酸化膜35を堆積した場合、凹部33の底部には厚さが420nmのシリコン酸化膜35が堆積し、側壁には厚さが280nmのシリコン酸化膜35が堆積する。従って、凹部33の開口部はシリコン酸化膜35によって塞がれる。
【0043】
一方、IC基板11において、導体配線32b,32cによって囲まれてできた凹部34のアスペクト比は0.4なので、この凹部34の底部におけるステップカバレージBは90%,側壁におけるステップカバレージWは50%となる。従って、凹部34の底部には厚さが540nmのシリコン酸化膜35が堆積し、側壁には厚さが300nmのシリコン酸化膜35が堆積する。よって、凹部34の側壁に堆積されたシリコン酸化膜35によってこの凹部34の開口部が塞がれることはなく、開口幅が約400nm,深さが約460nmの凹部となる。よって、この凹部34のアスペクト比は約1.2となる。
【0044】
このシリコン酸化膜35上に、プラズマCVD法を用いてシリコン窒化膜37(第3材料膜)を150nmの厚さに堆積する(図5(c))。この時の、プラズマCVD法によるシリコン窒化膜37の体積条件は、SiH4 180ml/min,NH3 70ml/min,N2 2l/min,圧力4.5torr,温度700℃である。このときのプラズマCVD法によるシリコン窒化膜37の成長速度は約400nm/minである。図7は、プラズマCVD法を用いてIC基板11上にシリコン窒化膜37を堆積したときの凹部におけるアスペクト比とステップカバレージとの関係を示すグラフである。図7より、アスペクト比が1.2の凹部34の底部におけるステップカバレージBは約20%なので、この底部には約30nmのシリコン窒化膜37が堆積される。また、図7中には示されていないが、プラズマCVDによりシリコン窒化膜を堆積したときの凹部の側壁におけるステップカバレージWはアスペクト比に関わらず常にほぼ100%であるので、凹部34の側壁に堆積されるシリコン窒化膜37の厚さは約150nmである。
【0045】
この後、RIE法によりこのシリコン窒化膜37を約50nm程度エッチングする(図5(d))。この時のシリコン窒化膜のエッチング条件は、CHF3 20ml/min,CF4 15ml/min,Ar200ml/min,圧力350mtorr,RFパワー800Wで、8秒行う。このときのRIEによるシリコン窒化膜のエッチング速度は約360nm/minである。すると、凹部34の底部に堆積されたシリコン窒化膜37は完全に除去され、この部分のみシリコン酸化膜35が露出された状態となる。その他の部分においては、100nm程度の厚さのシリコン窒化膜37が残される。
【0046】
さらに、RIEにより凹部34の底部に堆積されたシリコン酸化膜35のエッチングを行う(図5(e))。このときのエッチング条件は、C4F8 20ml/min,CO300ml/min,Ar400ml/min,圧力40mtorr,RFパワー1000Wで、約3分行う。このときのRIEによるシリコン酸化膜35のエッチング速度は約200nm/minであり、シリコン窒化膜37のエッチング速度は約19nm/minである。つまり、このような条件では、シリコン窒化膜に対するシリコン酸化膜の選択比が10以上となる。シリコン酸化膜35を600nm程度エッチングすると、凹部34の底部のシリコン酸化膜35は全て除去され、コンタクトホール36(貫通孔)が形成される。一方、シリコン窒化膜37は60nm程度しかエッチングされないため、コンタクトホール36が形成された部分以外のシリコン酸化膜35上には約40nmの厚さを有するシリコン窒化膜37が残される。従って、コンタクトホール36以外のシリコン酸化膜35がエッチングされることはない。
【0047】
以下、上述した本実施形態の集積回路の製造方法を一般化する。IC基板11上に形成される導体配線32の厚さをd1,コンタクトホールが形成される導体配線32間の凹部34の幅をd2,コンタクトホールを設けない導体配線32間の凹部33の幅をd2’,導体配線32の上層に形成されるシリコン酸化膜35の厚さをd3とする。また、コンタクトホールが形成される凹部34の側壁に堆積されるシリコン酸化膜35の厚さをd3のα倍とし、凹部34の底部に堆積されるシリコン酸化膜35の厚さをd3のβ倍とする。同様に、コンタクトホールを設けない凹部33の側壁に形成される絶縁膜の厚さをd3のα’倍とする(図5(c)参照)。
【0048】
ここで、シリコン酸化膜35を堆積したときの凹部34の底部におけるステップカバレージBが50%である場合に本実施形態を適用すると有効である。その場合、コンタクトホール36が形成される凹部34の開口径d2は、その側壁に堆積されるシリコン酸化膜35の厚さよりも大きくなければらならないため、2αd3<d2という関係が成り立つ。また、プラズマCVD法はアスペクト比が1以上の場合において、そのステップカバレージBが極めて小さくなるため、シリコン酸化膜35が堆積された時点で凹部34のアスペクト比を1以上とすると、より効果的である。すなわちこの段階での凹部34の幅は、凹部34の深さよりも小さくなることが望ましい。ここで、シリコン酸化膜35が堆積された後の凹部34の深さxは次式で表される。
【0049】
x=d1+d3−βd3・・・(3)
また、シリコン酸化膜35が堆積された段階で、この凹部34の幅d2がx以下となるためには、次式の関係が成り立つ。
【0050】
d2≦2αd3+x・・・(4)
式(3),(4)より
d2≦2αd3+d1+d3−βd3・・・(5)
これと上記の関係を組み合わせ、整理すると
2αd3<d2≦d1+d3(1+2α−β) (単位:nm)・・・(6)
となる。
【0051】
また、コンタクトホールを形成しない凹部33の幅d2’はその側壁に堆積されるシリコン酸化膜35の厚さよりも小さくなければならない。よって、次式の関係が成り立つ。
【0052】
d2’≦2α’d3 (単位:nm)・・・(7)
よって、以上の関係をまとめると、導体配線32の厚さd1,シリコン酸化膜35の厚さd3,コンタクトホールを形成すべき導体配線32間の距離d2,そしてコンタクトホールを形成しない導体配線32間の距離d2’は、上記(6),(7)式の関係が成り立つ範囲でそれぞれ設定することが望ましい。すると、凹部33の開口部を塞ぎ、かつ、凹部34の開口部を塞がないようにシリコン酸化膜35を堆積することができる。
【0053】
以上のように、第3実施形態によれば、第1,第2実施形態と同様にフォトリソグラフィを用いなくとも微細なコンタクトホールを必要箇所のみに形成することができる。また、前述した第1実施形態においては、コンタクトホールが形成されるべき凹部14でのステップカバレージBが0.5以下になるような堆積条件でシリコン酸化膜15を堆積した場合に効果的であったが、本実施形態では、コンタクトホールが形成されるべき凹部34でのステップカバレージが0.5以上である場合でもシリコン窒化膜37のステップカバレージを利用することにより、シリコン酸化膜35のコンタクトホールが形成されるべき部分にのみ開口部を有するマスクを形成することができる。よって、フォトリソグラフィを行わずに微細なコンタクトホールを特定の場所に自己整合的に形成することができる。
【0054】
<第4実施形態>
図8は、本発明の第4実施形態による半導体素子の製造方法におけるコンタクトホールの形成方法を示す工程図である。第3実施形態ではシリコン酸化膜上にシリコン窒化膜を堆積する際にプラズマCVD法を用い、これらシリコン窒化膜およびシリコン酸化膜のエッチングを2工程に分けて行ったが、本第4実施形態では、シリコン酸化膜上にシリコン窒化膜を堆積する際に反応性スパッタリング法を用い、コンタクトホールを形成する部分のシリコン窒化膜とシリコン酸化膜とを同一工程においてエッチング可能にしたことを特徴とする。
【0055】
まず、第3実施形態と同様に、IC基板11上に400nmの厚さの導体配線32を形成し、その上に減圧CVD法によりシリコン酸化膜35を堆積する(図8(a),(b))。このとき、第3実施形態と同様に、コンタクトホールを形成すべき導体配線32b,32c間(凹部34)の開口径を1000nmとし、コンタクトホールを形成しない導体配線32a,32b間(凹部33)の長さを500nmとしているので、凹部33はシリコン酸化膜35によって塞がれ、凹部34は開口径が約400nm、深さが約460nmの凹部となる。従って、このときの凹部34のアスペクト比は約1.2となる。
【0056】
次に、ターゲットにシリコンを用い、窒素雰囲気中でスパッタリングを行う反応性スパッタリング法を用いて、シリコン酸化膜35上にシリコン窒化膜47を100nmの厚さに堆積させる(図8(c))。このときの反応性スパッタリング法によるシリコン窒化膜の形成条件は、N2圧力4mtorr,RFパワー2kWで、約10分行う。このときの反応性スパッタリング法によるシリコン窒化膜の成長速度は約10nm/minである。
【0057】
反応性スパッタリング法は、通常のスパッタリング法と同等の表面被覆特性(ステップカバレージ)を持つ。よって、図4に示すように、アスペクト比が1.2の凹部34におけるステップカバレージBは約5%であるため、凹部34の底部には約5nmのシリコン窒化膜47が堆積する。一方、反応性スパッタリングの凹部の側壁におけるステップカバレージWは、アスペクト比に関わらず常にほぼ100%であるので、凹部34の側壁には100nmのシリコン窒化膜47が堆積する。
【0058】
そして、RIEによりシリコン窒化膜47のエッチングを行う。このときのエッチング条件は、C4F8 20ml/min,CO300ml/min,Ar400ml/min,圧力40mtorr,RFパワー100Wである。このような条件においては、シリコン窒化膜に対するシリコン酸化膜の選択比が10以上である。従って、まず、シリコン酸化膜35表面全体を覆うシリコン窒化膜47がエッチングされ、凹部34の底部のシリコン酸化膜35が露出されると、続いてこのシリコン酸化膜35が選択的にエッチングされるため、凹部34が形成されていたIC基板11上にコンタクトホール46が形成される(図8(d))。
【0059】
なお、上述のように、このときのシリコン窒化膜に対するシリコン酸化膜の選択比は10以上なので、540nm程度のシリコン酸化膜35がエッチングされた後でも、コンタクトホール部分を除くシリコン酸化膜35上にはシリコン窒化膜47が40nm以上残るため、コンタクトホール以外のシリコン酸化膜35がエッチングされることはない。
【0060】
以上のように、第4実施形態では、シリコン酸化膜35上のシリコン窒化膜47を反応性スパッタリング法により形成している。このため、コンタクトホールが形成されるべき凹部34の底部に堆積されるシリコン窒化膜47の厚さを他の部分に堆積されるシリコン窒化膜の厚さの1/20程度にすることができる。よって、この窒化膜47とシリコン酸化膜35とを同一工程においてエッチングしてコンタクトホールを形成することができる。従って、本実施形態の集積回路の製造方法を用いれば、第3実施形態よりもさらに少ない工程でコンタクトホールを形成することができる。
【0061】
<第5実施形態>
図9は、本発明の第5実施形態による半導体素子の製造方法におけるコンタクトホールの形成方法を示す工程図である。まず、上記各実施形態と同様に、IC基板11上に導体配線32を形成する(図9(a))。このとき、本実施形態においても第3,第4実施形態と同様にコンタクトホールを形成すべき導体配線32b,32c間の長さを1000nmとし、コンタクトホールを形成しない導体配線32a,32b間の長さを500nmとする。
【0062】
次に、TEOS−O3CVD法を用いて、導体配線32上にBPSG(Boro-phospho-silicate Glass)膜55を600nmの厚さになるように堆積する。この時の、TEOS−O3CVD法によるBPSG膜の形成条件は、TEOSガス3slm,O3 100g/cm3,TMOP(Trimethylorthophosphate,PO(OCH3)3)2l/min,TEB(Triethylborate,B(OC2H5)3)1.5l/min,温度400℃で、3分20秒行う。このときのTEOS−O3CVD法によるBPSG膜の成長速度は約180nm/minである。
【0063】
TEOS−O3CVD法を用いてBPSG膜を堆積したときの表面被覆特性は、減圧CVD法を用いてシリコン酸化膜を堆積した場合と同様に、図6に示すとおりである。よって、コンタクトホールを形成しない、幅が400nmの凹部33(アスペクト比=0.8)の底部におけるステップカバレージBは70%である。従って、凹部33の底部には420nmの厚さのBPSG膜55が堆積される。また、凹部33の側壁におけるステップカバレージWは45%であるので、この側壁には270nmの厚さのBPSG膜55が堆積される。従って、凹部33の開口部はBPSG膜55によって完全に塞がれた状態となる。
【0064】
一方、コンタクトホールを形成する、幅が1000nmの凹部34(アスペクト比=0.4)の底部におけるステップカバレージBは90%であるので、この底部には540nmのBPSG膜55が堆積される。また、凹部34の側壁におけるステップカバレージWは50%であるので、この凹部34の側壁には300nmの厚さのBPSG膜55が堆積される。従って、凹部34に堆積されたBPSG55によってこの凹部34が塞がれることはなく、約400nmの開口径を有し、460nmの深さを有する凹部となる。よって、この凹部34のアスペクト比は約1.2となる。
【0065】
次に、プラズマCVD法を用いて、BPSG膜55上にシリコン窒化膜57を100nmの厚さに堆積させる(図9(b))。図7より、アスペクト比が約1.2の凹部34の底部におけるステップカバレージBは約20%であるので、この凹部34の底部には約20nmのシリコン窒化膜57が堆積される。また、前述したように、プラズマCVD法を用いたときの凹部の側壁におけるステップカバレージWは、アスペクト比に関わらず常にほぼ100%なので、凹部34の側壁には約100nmのシリコン窒化膜37が堆積される。
【0066】
この後、RIEによる異方性エッチングによりシリコン窒化膜57を約30nmエッチングすると、凹部34の底部に堆積されたシリコン窒化膜57は除去され、BPSG膜55が露出する。また、その他の部分においてはシリコン窒化膜57の厚さは約70nmとなる。このときのシリコン窒化膜117のエッチング条件は、CHF3 20ml/min,CF4 15ml/min,Ar200ml/min,圧力350mtorr,RFパワー800W,で約5秒行う。このときのRIEによるシリコン窒化膜のエッチング速度は約360nm/minである。
【0067】
次に、RIEを用いてBPSG膜55を540nm相当エッチングする(図9(c))。このときのRIEによるBPSG膜55のエッチング条件は、C4F8 20ml/min,CO300ml/min,Ar400ml/min,圧力40mtorr,RFパワー1000Wで、約108秒行う。このときのBPSG膜のエッチング速度は約300nm/minであり、シリコン窒化膜のエッチング速度は約19nm/minであるので、シリコン窒化膜に対するBPSG膜の選択比は10以上となる。すると、凹部34の底部に堆積されたBPSG膜55は完全に除去され、コンタクトホール56が形成される。なお、540nmのBPSG膜55がエッチングされてもシリコン窒化膜57は34nm程度しか除去されないので、凹部34の底部以外に堆積されたBPSG膜55上には36nm程度のシリコン窒化膜57が残される。従って、コンタクトホール56が形成された部分以外のBPSG膜55が除去されることはない。
【0068】
この後、コンタクトホールが形成されたIC基板11を約120℃の熱リン酸に約8分浸す。すると、BPSG膜55上に残存したシリコン窒化膜57が除去される(図9(d))。続いて、850℃の窒素雰囲気中で30分程度の熱処理(アニーリング)を行うことにより、コンタクトホール近傍および他の段差部を平滑化する(図9(e))。
【0069】
以上のように第5実施形態によれば、上記各実施形態と同様に、フォトリソグラフィを用いなくてもコンタクトホールを形成することができるため、微細なコンタクトホールを有する集積回路を少ない工程で形成することが可能となる。さらに、本実施形態では、コンタクトホール56形成後に熱リン酸処理およびアニーリングを行うことにより、コンタクトホール56を形成した後のBPSG膜55表面を平滑にすることができる。このため、次工程で形成される配線の断線などを防いでパターニングを容易にすることができるので、集積回路の信頼性を向上させることができる。
【0070】
<第6実施形態>
上記各実施形態による集積回路の製造方法は、周期的に同様の形状が繰り返される素子領域、例えば、メモリデバイスのセルアレイ部のコンタクトホール形成などに適用することができる。本第6実施形態は、第4実施形態の製造方法を用いて不揮発性メモリを製造する方法を示したものである。
【0071】
図10は、本実施形態の製造方法を用いて製造された不揮発性メモリのセルアレイ部の平面図であり、図11は、図10のA−A’線に沿った断面図、図12は、図10のB−B’線に沿った断面図である。但し、図10においては、図面の簡略化のために、絶縁膜71の図示を省略している。セルアレイ部は、図12において点線で囲まれた部分の形状が縦横に繰り返された形状を有している。
【0072】
メモリセルは、図10において、複数のソース線62が縦方向に平行に形成されており、各ソース線62に挟まれた部分に、コンタクトホール72を有するドレイン領域63が形成されている。また、各ソース線62に直交する方向には、トランジスタとなるゲートが形成されるアクティブ領域66と、メモリセルにおける各素子を分離するフィールド酸化膜64とが交互に形成されている。
【0073】
図10のA−A’線に沿った部分は、フィールド酸化膜64が形成された領域である。図11に示すように、IC基板61上のソース線62を除いた部分には、厚さが500nmのフィールド酸化膜64が、シリコン酸化膜により形成されている。このフィールド酸化膜64上には、中央に一定のコントロールゲート間隔L1を置いてフィールド酸化膜64に沿うように、コントロールゲート65が形成されている。
【0074】
また、図10のB−B’線に沿った部分は、フィールド酸化膜63によって素子分離されたアクティブ領域66である。図12に示すように、IC基板61上には厚さが約10nmのゲート酸化膜67が形成されており、このゲート酸化膜67上のソース線62およびドレイン領域63を除く部分には、厚さが100nmのフローティングゲート68が形成されている。このフローティングゲート68上には、さらに層間酸化膜69を介してコントロールゲート65が形成されている。そして、図11,12に示すように、IC基板61上のコンタクトホール72を除く部分は、シリコン酸化膜からなる絶縁膜71によって覆われている。なお、図10中では、フローティングゲート68の構造を説明するために、フローティングゲート68がコントロールゲート65の上層に位置するように図示されているが、実際には、図12および図10の左上に示したように、フローティングゲート68の上にコントロールゲート65が形成されている。
【0075】
以下、第4実施形態の製造方法を用いて、このようなセルアレー部の構造を有する不揮発性メモリを製造する方法を説明する。まず、通常のLSI製造工程に従って、IC基板61上にフィールド酸化膜64,ゲート酸化膜67,フローティングゲート68,層間絶縁膜69,コントロールゲート65を形成する。このとき、フィールド酸化膜64上のコントロールゲート65に囲まれた領域を凹部73とし、この凹部73の幅L1(図11参照)を500nmに設定する。また、アクティブ領域66においてコンタクトホール72が形成されるフローティングゲート68およびコントロールゲート65に囲まれた領域を凹部74とし、この凹部74の幅L2(図12参照)を1000nmに設定する。
【0076】
そして、第4実施形態の手順により、IC基板61上に絶縁膜71およびコンタクトホール72を形成する。すなわち、まず、減圧CVD法を用いてIC基板61上に絶縁膜(シリコン酸化膜)71を600nmの厚さで堆積する。すると、幅が500nmの凹部73は、図8(b)に示す凹部33のように、絶縁膜71により塞がれる。一方、コンタクトホール72が形成されるべき凹部74は、図8(b)に示す凹部34のように、絶縁膜71によって塞がれることはなく、開口部を有する構造となる。
【0077】
次に、反応性スパッタリング法を用いて、この絶縁膜71の上に100nmの厚さのシリコン窒化膜を堆積する(図示せず)。そして、RIE法を用いて第4実施形態と同様な条件でこのシリコン窒化膜およびシリコン酸化膜71のエッチングを行うと、ドレイン領域63となる凹部74の中央に約400nmの径を有するコンタクトホール72が形成される。
【0078】
図13は、図10と同様の本実施形態による不揮発性メモリのセルアレイ部の模式的平面図であり、図14は、従来の方法を用いて製造した不揮発性メモリのセルアレイ部の模式的平面図である。図13,14中において、単位セルを太線で囲んで示している。図14に示すように、従来法による単位セル82のソース線62に平行な方向の長さを2.0μmとし、ソース線62に垂直な方向の長さを1.25μmとしている。なお、フォトグラフィを用いた従来の方法により不揮発性メモリを製造する場合、コンタクトホールの大きさのバラツキのための余裕を50nm、レジストマスクの重ね合わせずれのための余裕を200nm、そしてコントロールゲート65においてリーク電流が発生しないためのコンタクトホール−コントロールゲート間の間隔を200nm確保する必要がある。従って、コンタクトホール82とコントロールゲート65との間隔L4を450nm以上に設定する必要がある。
【0079】
一方、本実施形態の製造方法を用いた場合、フォトリソグラフィを用いずにコンタクトホールを形成するので、コンタクトホール−コントロールゲート間の間隔L3はリーク電流が発生しないための200nmのみ確保すればよい。よって、単位セルのソース線に垂直な長さを従来よりも0.25μm小さい1.0μmに設定することができる。よって、単純にソース線62に垂直な方向のみで比較した場合でも、セル面積を従来よりも20%縮小することができる。
【0080】
このように、本実施形態によれば、不揮発性メモリのセルアレイ部などの一定の形状が周期的に繰り返される素子領域のコンタクトホールを、フォトリソグラフィを用いずに自己整合的に形成することができる。従って、フォトリソグラフィを用いてコンタクトホールを形成する場合のようにコンタクトホール−コントロールゲート間の長さを大きく確保する必要がないので、従来よりも単位セルの大きさを縮小することができる。よって、従来よりも微細な素子を少ない工程で容易に製造することができる。
【0081】
<変形例>
上記した各実施形態においては、各種の変形が可能である。例えば、上記各実施形態では、導体配線間のコンタクトホールの形成について説明したが、絶縁物を配線する場合にも適用することができる。また、コンタクトホールを形成する場合に限らず、ソース線などの線状の拡散層を形成する場合にも上記各実施形態の方法を適用することができる。
【0082】
また、第6実施形態においては、不揮発性メモリのセルアレイ部の製造方法に第4実施形態を適用した場合について述べたが、他の実施形態についても同様に適用可能である。また、不揮発性メモリを製造する場合に限らず、DRAM,SRAM,ROMなどの他のメモリデバイスやSOG(Sea of Gate)などのロジックデバイスの製造方法に適用することも可能である。
【0083】
さらに、上記各実施形態において、各膜の膜厚や形成方法,除去方法などに関しては、上記したものに限らないことは当然である。
【0084】
【発明の効果】
本発明によれば、微細なコンタクトホールをフォトリソグラフィを用いずに自己整合的に形成することができるため、従来よりも微細な集積回路を少ない工程で容易に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態による集積回路の製造方法を示す工程図
【図2】 段差を有する膜の表面上に他の膜を堆積したときのアスペクト比とステップカバレージを説明するための図
【図3】 常圧CVD法を用いてシリコン酸化膜を堆積したときのアスペクト比とステップカバレージとの関係を示すグラフ
【図4】 スパッタリング法を用いてシリコン酸化膜を堆積したときのアスペクト比とステップカバレージとの関係を示すグラフ。
【図5】 本発明の第3実施形態による集積回路の製造方法を示す工程図
【図6】 減圧CVD法およびTEOS−O3CVD法を用いてシリコン酸化膜を堆積したときのアスペクト比とステップカバレージとの関係を示すグラフ
【図7】 プラズマCVD法を用いてシリコン窒化膜を堆積したときのアスペクト比とステップカバレージとの関係を示すグラフ
【図8】 本発明の第4実施形態による集積回路の製造方法を示す工程図
【図9】 本発明の第5実施形態による集積回路の製造方法を示す工程図
【図10】 本発明の第6実施形態により製造される集積回路の模式的平面図
【図11】 図10のA−A線に沿った断面図
【図12】 図10のB−B線に沿った断面図
【図13】 本発明の第6実施形態により製造される集積回路の模式的平面図
【図14】 従来技術を用いて製造された図13と同様な構造を有する集積回路の模式的平面図
【図15】 従来技術による集積回路の製造方法を示す工程図
【符号の説明】
11,21,61 IC基板
12,22,32 導体配線
13,14,23,33,34 凹部
15,35 シリコン酸化膜
16,36,46,56,72 コンタクトホール
37,47,57 シリコン窒化膜
55 BPSG膜
62 ソース線
63 ドレイン領域
64 フィールド酸化膜
65 コントロールゲート
66 アクティブ領域
67 フィールド酸化膜
68 フローティングゲート
69 層間絶縁膜
71 絶縁膜
Claims (14)
- 下地層上に第1材料からなる複数の配線を形成する配線工程と、
前記配線が形成された下地層上に第2材料からなる第2材料膜を、前記配線の側壁と前記下地層からなる凹部の開口部がこの第2材料膜によって塞がれない状態で堆積する第2材料膜堆積工程と、
前記第2材料膜が堆積された前記下地層上に第3材料からなる第3材料膜を、CVD法またはスパッタリング法で且つこの凹部の開口部がこの第3材料膜によって塞がれない状態で堆積する第3材料膜堆積工程と、
この第3材料膜堆積工程で堆積された前記第3材料膜の全面に対してエッチングを施すことにより、前記第2材料堆積工程において前記凹部の底部に堆積された第2材料膜の表面が露出されるまで前記第3材料膜の表面を除去する第3材料膜除去工程と、
前記第3材料膜に対して前記第2材料膜が選択的に除去されるようなエッチング条件で前記第3材料膜除去工程で露出された前記第2材料膜に対してエッチングを施すことにより、前記凹部の底面である下地層表面が露出されるまで前記第2材料膜の表面を除去して、前記下地層に貫通するコンタクトホールを前記膜に形成する第2材料膜除去工程とを含むことを特徴とする
半導体集積回路の製造方法。 - 下地層上に第1材料からなる複数の配線を第1長さおよびこの第1長さよりも短い第2長さの配線間隔で形成する配線工程と、
前記配線が形成された下地層上に第2材料からなる第2材料膜を、前記配線の側壁と前記下地層からなる凹部のうち前記第2長さの幅を有する第2凹部の開口部を塞ぎ且つ前記第1長さの幅を有する第1凹部の開口部を塞がないように堆積する第2材料膜堆積工程と、
前記第2材料膜が堆積された下地層上に第3材料からなる第3材料膜を、CVD法またはスパッタリング法で且つ前記第1凹部の開口部がこの第3材料膜によって塞がれない状態で堆積する第3材料膜堆積工程と、
この第3材料膜堆積工程で堆積された前記第3材料膜の全面に対してエッチングを施すことにより、前記第2材料堆積工程において前記第2凹部の底部に堆積された第2材料膜の表面が露出されるまで前記第3材料膜の表面を除去する第3材料膜除去工程と、
前記第3材料膜に対して前記第2材料膜が選択的に除去されるようなエッチング条件で前記第3材料膜除去工程で露出された前記第2材料膜に対してエッチングを施すことにより、前記第1凹部の底面である下地層表面が露出されるまで前記第2材料膜の表面を除去して、前記下地層に貫通するコンタクトホールを前記膜に形成する第2材料膜除去工程とを含むことを特徴とする
半導体集積回路の製造方法。 - 前記第3材料膜除去工程と前記第2材料膜除去工程とを同一の工程において行うことを特徴とする
請求項1または請求項2に記載の半導体集積回路の製造方法。 - 前記第2材料膜除去工程においてコンタクトホールが形成された後に、前記第3材料膜全体を除去する第3材料膜全除去工程をさらに含むことを特徴とする
請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の半導体集積回路の製造方法。 - 前記下地層はIC基板であり、
前記第1材料は導電体からなり、
前記第2材料は絶縁体からなり、
前記第3材料は前記第2材料とは異なる絶縁体からなる、
請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の半導体集積回路の製造方法。 - 前記第2材料膜はシリコン酸化膜であり、
前記第3材料膜はシリコン窒化膜であり、
前記第2材料膜堆積工程は減圧CVD法を用いてシリコン酸化膜を堆積する工程であり、
前記第3材料膜堆積工程はプラズマCVD法を用いてシリコン窒化膜を堆積する工程であることを特徴とする
請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の半導体集積回路の製造方法。 - 前記第2材料膜はシリコン酸化膜であり、
前記第3材料膜はシリコン窒化膜であり、
前記第2材料膜堆積工程は減圧CVD法を用いてシリコン酸化膜を堆積する工程であり、
前記第3材料膜堆積工程は反応性スパッタリング法を用いてシリコン窒化膜を堆積する工程であることを特徴とする
請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の半導体集積回路の製造方法。 - 前記第2材料膜はボロンまたはリンの少なくとも一方を含むシリコン酸化膜であることを特徴とする
請求項6または請求項7に記載の半導体集積回路の製造方法。 - 前記第2材料膜はBPSG(boro-phospho-silicate glass)膜であり、
前記第3材料膜はシリコン窒化膜であり、
前記第2材料膜堆積工程はTEOS−O 3 CVD法を用いてBPSG膜を堆積する工程であり、
前記第3材料膜堆積工程はプラズマCVD法を用いてシリコン窒化膜を堆積する工程であることを特徴とする
請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の半導体集積回路の製造方法。 - 前記コンタクトホールは不揮発性メモリデバイスのセルアレイ部のコンタクトホールであることを特徴とする
請求項1ないし請求項9のいずれか一項に記載の半導体集積回路の製造方法。 - 前記コンタクトホールはDRAMのセルアレイ部のコンタクトホールであることを特徴とする
請求項1ないし請求項9のいずれか一項に記載の半導体集積回路の製造方法。 - 前記コンタクトホールはSRAMのセルアレイ部のコンタクトホールであることを特徴とする
請求項1ないし請求項9のいずれか一項に記載の半導体集積回路の製造方法。 - 前記コンタクトホールはROMのセルアレイ部のコンタクトホールであることを特徴とする
請求項1ないし請求項9のいずれか一項に記載の半導体集積回路の製造方法。 - 前記コンタクトホールはSOG(Sea of Gate)ロジックデバイスのコンタクトホールであることを特徴とする
請求項1ないし請求項9のいずれか一項に記載の半導体集積回路の製造方法。
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