JP3070564B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JP3070564B2
JP3070564B2 JP10006553A JP655398A JP3070564B2 JP 3070564 B2 JP3070564 B2 JP 3070564B2 JP 10006553 A JP10006553 A JP 10006553A JP 655398 A JP655398 A JP 655398A JP 3070564 B2 JP3070564 B2 JP 3070564B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
方法に関し、特に、多層配線を有する半導体装置の製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の多層配線を有する半導体装置の製
造方法は、例えば、特開平8ー293551号公報に開
示されている。図15は、上記公報に開示された半導体
装置の構造を示す断面図である。
【0003】図15に示すように、選択的に素子分離領
域102を有する半導体基板101上に、約800nm
の膜厚を有する第1の層間絶縁膜104が形成され、こ
の層間絶縁膜104には素子領域に対応してコンタクト
ホール103が選択的に形成されている。
【0004】第1の層間絶縁膜104上のー部及びコン
タクトホール103内には、バリアメタル200が形成
され、コンタクトホール103内にはタングステン10
7aが埋設されている。
【0005】バリアメタル200は、例えば下から順に
膜厚60nmのチタン105a及び膜厚100nmの窒
化チタン106aからなる。バリアメタル200及びコ
ンタクトホール103を含む領域には、選択的に第1の
配線109a、109bが形成されている。
【0006】ここで、第1の配線109aは、回路動作
上、配線遅延時間が回路全体の動作速度を律速する配線
(以下、クリティカルパスという)に相当し、下から順
にバリアメタル200、全体で約800nmの膜厚をも
つアルミニウム108aからなる積層構造になってい
る。また、第2の配線109bは、クリティカルパス以
外の配線に相当し、下から順にバリアメタル200、約
400nmの膜厚をもつアルミニウム108b、約50
nmの膜厚をもつ窒化チタン106bからなる積層構造
になっている。このように、クリティカルパスに相当す
る第1の配線109aの膜厚は、それ以外の配線に相当
する第2の配線109bよりも厚く形成されている。
【0007】また、第1の配線109a、109bを覆
うように、第2の層間絶縁膜111が形成され、この層
間絶縁膜111には第1の配線層109aに選択的に電
気導通するためのビアホール110が開口されている。
ビアホール110内には、アルミニウム108aが埋設
されている。ビアホール110を含む第2の層間絶縁膜
111の上には、第2の配線112が形成されている。
なお、第2の層間絶縁膜111の膜厚は、クリティカル
パスの第1の配線109a上で約800nmとなるよう
にする。
【0008】第2の配線112は、下から順に600n
mの厚さのアルミニウム108d、50nmの厚さの窒
化チタン106cから構成されている。第2の配線11
2上を含む全面を覆うためにカバー膜113が形成され
ている。
【0009】次に、従来の半導体装置の製造方法を、図
16乃至図19を参照して説明する。まず、図16に示
すように、通常のシリコン窒化膜を酸化時のマスクとし
て用いた選択酸化法により、半導体基板101に素子分
離領域102を形成し、区画された素子領域に所用の素
子を形成する。そして、半導体基板101の上に第1の
層間絶縁膜104を平坦に形成し、フォトリソグラフィ
工程及び反応性イオンエッチングにより、所要箇所にコ
ンタクトホール103を形成する。
【0010】この第1の層間絶縁膜104は、例えば、
常圧CVD法でシリコン酸化膜を150nm形成した
後、TEOSとオゾン(O3)を原料ガスとした常圧C
VD法によりBPSGを約1μmの厚さだけ形成した
後、第1の層間絶縁膜104の全体の膜厚が約800n
mとなるように形成する。
【0011】次いで、チタン105a、窒化チタン10
6aをスパッタ法により形成することによりバリアメタ
ル200を形成し、タングステンを全面気相成長法によ
り成長し、エッチバックを行うことでコンタクトホール
103内にタングステン107aを残して充填させる。
【0012】次いで、アルミニウム108b、窒化チタ
ン106bを各々400nm、500nmの膜厚だけス
パッタ法により形成し、フォトリソグラフィ工程及び反
応性イオンエッチングによりパターニングし、第1の配
線109a、109bを形成する。ただし、第1の配線
109aはクリティカルパスに相当する配線であり、第
2の配線109bはクリティカルパス以外に相当する配
線である。
【0013】次いで、図17に示すように、第1の層間
絶縁膜104及び第1の配線109a、109bの上
に、これらを被覆する第2の層間絶縁膜111aを平坦
に形成し、フォトリソグラフィ工程及びCF4を原料ガ
スとする反応性イオンエッチングにより、第1の配線の
うち、クリティカルパスに相当する第1の配線109a
上の第1の層間絶縁膜111aを選択的にエッチング除
去して溝114を形成する。なお、これと同時にクリテ
ィカルパス以外の第1の配線109b上の必要箇所には
ビアホールの下半部115aを開口する。このとき、溝
114及びビアホールの下半部115aは、第1の配線
109a、109b上の窒化チタン106bを貫通する
まで深く形成される。
【0014】次いで、図18に示すように、アルミニウ
ム108cをテトラメチルアルミニウム(TMA)等を
原料ガスとして用いた化学的気相成長法により、溝11
4及びビアホールの下半部115aが埋め込まれるまで
全面気相成長法を行い、化学的機械的研磨(CMP)を
施すことにより、溝114及びビアホールの下半部11
5aの内部のみにアルミニウム108cを残して充榎す
る。さらにその上に第2の層間絶縁膜111bを全面形
成した後、クリティカルパスに接続されるビアホール1
16と、前記ビアホールの下半分につながる上半部11
5bをフォトリソグラフィ工程と反応性イオンエッチン
グにより開口する。
【0015】次いで、図19に示すように、アルミニウ
ム108dをCVD法により約1μm形成し、ビアホー
ル116と上半分115bの内部のみを残して充填す
る。
【0016】そして、フォトリソグラフィ工程における
反射防止用の窒化チタン106cをスパッタ法により形
成し、フォトリソグラフィ工程及び反応性イオンエッチ
ング法により所望の領域のみにパターニングを行い、第
2の配線112が形成される。
【0017】最後に、カバー膜113を形成し、図15
に示す構造の半導体装置が完成する。
【0018】従来の半導体装置の製造方法によれば、ク
リティカルパスに相当する第1の配線109aの膜厚を
クリティカルパス以外に相当する第2の配線109bの
膜厚よりも厚くすることにより、クリティカルパスの配
線抵抗が低くなり、クリティカルパスの配線遅延時間が
短くなり、回路全体の動作速度を速くすることができ
る。これによって、クリティカルパスに相当する配線の
配線幅を広くすることなく、集積度を向上させることが
できる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の半導体
装置の製造方法では、クリティカルパスに相当する第1
の配線109aの膜厚とクリティカルパス以外に相当す
る第2の配線109bの膜厚に差を付けるのに、フォト
リソグラフィ工程が1回追加されるため、その分製造時
間が長くなり、製造コストが高くなってしまうという問
題があった。この問題は、配線層数が増加するにしたが
って、顕著となる。
【0020】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであり、フォトリソグラフィ工程を行うことな
く、各配線の膜厚や膜幅に差を付けることができる半導
体装置の製造方法を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体装置の製
造方法は、(1)半導体基板に配線をパターニングする
工程と、(2)配線上にシリコン酸化膜を被覆する工程
と、(3)シリコン酸化膜上に有機系絶縁膜を塗布する
工程と、(4)有機系絶縁膜をエッチバックすることに
より配線のうち孤立した領域の配線上のシリコン酸化膜
を露出する工程と、(5)露出した部分のシリコン酸化
膜を選択的にエッチングして孤立した領域の配線を露出
する工程と、(6)露出した部分の配線上に導電膜を形
成する工程と、を有し、(1)から(6)の順序で行わ
れることを特徴とするものである。
【0022】本発明によれば、配線上に被覆されたシリ
コン酸化膜上に有機系絶縁膜を塗布すると、有機系絶縁
膜は、配線の密集した領域では厚く付着し、配線の孤立
した領域では薄く付着する。そして、この有機系絶縁膜
をエッチバックすることにより配線のうち孤立した領域
の配線上のシリコン酸化膜を露出させ、選択的にエッチ
ングし、狐立した部分の露出した配線に導電膜を形成す
る。そのため、フォトリソグラフィ工程を行うことな
く、自己整合的に、配線の密集した領域では薄く、孤立
した領域では厚くなるように、配線の膜厚を変化させる
ことができる。
【0023】本発明の半導体装置の製造方法は又、
(1)半導体基板上に絶縁膜を介して第1の配線をパタ
ーニングする工程と、(2)第1の配線上に第1のシリ
コン酸化膜を被覆する工程と、(3)第1のシリコン酸
化膜上に有機系絶縁膜を塗布する工程と、(4)有機系
絶縁膜をエッチバックすることにより配線のうち孤立し
た領域の配線上の第1のシリコン酸化膜を露出する工程
と、(5)露出した部分の第1のシリコン酸化膜を選択
的にエッチングして孤立した領域の配線を露出する工程
と、(6)露出した部分の配線上に導電膜を形成する工
程と、(7)有機系絶縁膜上に第2のシリコン酸化膜を
形成する工程と、(8)第2のシリコン酸化膜及び有機
系絶縁膜を開口してビアホールを選択的に形成する工程
と、(9)第2のシリコン酸化膜上に、ビアホールを介
して第1の配線と電気的に接続する第2の配線を形成す
る工程と、を有し、(1)から(9)の順序で行われる
ことを特徴とするものである。
【0024】上記配線上のシリコン酸化膜は、先細りに
形成されてもよい。
【0025】本発明の他の半導体装置の製造方法は、
(1)半導体基板に配線をパターニングする工程と、
(2)配線上に先細り部を有するシリコン酸化膜を被覆
する工程と、(3)シリコン酸化膜上に有機系絶縁膜を
塗布する工程と、(4)有機系絶縁膜をエッチバックす
ることにより、配線のうち孤立した領域の配線上のシリ
コン酸化膜及び配線のうち密集した領域の配線上のシリ
コン酸化膜を露出する工程と、(5)露出した部分のシ
リコン酸化膜を選択的にエッチングして、配線を露出す
る工程と、(6)露出した部分の配線上に導電膜を形成
する工程と、を有し、(1)から(6)の順序で行われ
ることを特徴とするものである。
【0026】本発明によれば、配線上に被覆されたシリ
コン酸化膜上に有機系絶縁膜を塗布すると、有機系絶縁
膜は、配線の密集した領域では厚く付着し、配線の孤立
した領域では薄く付着する。そして、この有機系絶縁膜
をエッチバックすることにより、配線のうち孤立した領
域の配線上のシリコン酸化膜及び配線のうち密集した領
域の配線上のシリコン酸化膜を露出させ、選択的にエッ
チングし、露出した配線に導電膜を形成する。この時、
配線上に被覆されるシリコン酸化膜は先細りになってい
るので、配線のうち孤立した領域の配線の露出幅が密集
した領域の配線の露出幅よりも広くなる。そのため、フ
ォトリソグラフィ工程を行うことなく、自己整合的に、
配線の密集した領域では狭く、孤立した領域では広くな
るように、配線の膜幅を変化させることができる。
【0027】本発明の他の半導体装置の製造方法は又、
(1)半導体基板上に絶縁膜を介して第1の配線をパタ
ーニングする工程と、(2)第1の配線上に先細り部を
有する第1のシリコン酸化膜を被覆する工程と、(3)
第1のシリコン酸化膜上に有機系絶縁膜を塗布する工程
と、(4)有機系絶縁膜をエッチバックすることによ
り、配線のうち孤立した領域の配線上の第1のシリコン
酸化膜及び配線のうち密集した領域の配線上の第1のシ
リコン酸化膜を露出する工程と、(5)露出した部分の
第1のシリコン酸化膜を選択的にエッチングして、配線
を露出する工程と、(6)露出した部分の配線上に導電
膜を形成する工程と、(7)有機系絶縁膜上に第2のシ
リコン酸化膜を形成する工程と、(8)第2のシリコン
酸化膜及び有機系絶縁膜を開口してビアホールを選択的
に形成する工程と、(9)第2のシリコン酸化膜上に、
ビアホールを介して第1の配線と電気的に接続する第2
の配線を形成する工程と、を有し、(1)から(9)の
順序で行われることを特徴とするものである。
【0028】上記(2)の工程におけるシリコン酸化膜
は、バイアスECR法により形成されるのが好ましい。
【0029】上記有機系絶縁膜は、BCB、有機SO
G、バリレン−F、バリレンーN、アモルファスカーボ
ン、フッ素化アモルファスカーボンからなる群から選択
される物質を含むのが好ましい。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を参照して説明する。図1乃至図7は、本発明の第1
の実施の形態に係る半導体装置の製造方法を示す工程図
である。
【0031】まず、図1に示すように、通常のシリコン
窒化膜を酸化時のマスクとして用いた選択酸化法によ
り、半導体基板1上に素子分離領域2を形成し、区画さ
れた素子領域に所用の素子を形成する。そして、半導体
基板1の上に第1の層間絶縁膜3を平坦に形成し、フォ
トリソグラフィ工程及び反応性イオンエッチングによ
り、所要箇所にコンタクトホール4を形成する。
【0032】この第1の層間絶縁膜3は、例えば、常圧
CVD法でシリコン酸化膜を150nm形成した後、T
EOS(テトラエトキシオキシシラン)とオゾン
(O3)を原料ガスとした常圧CVD法によりBPSG
(ボロン・フォスフォ・シリケート・グラス)を約1μ
mの厚さだけ形成した後、第1の層間絶縁膜3の全体の
膜厚が約800nmとなるように形成する。
【0033】次いで、第1の層間絶縁膜3上にバリアメ
タル5をスパッタ法により形成し、タングステンを全面
気相成長法により成長し、エッチバックを行うことでコ
ンタクトホール4内にタングステン6を残して充填させ
る。
【0034】次いで、アルミニウム7a、窒化チタン8
aを各々400nm、50nmの膜厚だけスパッタ法に
より形成しパターニングし、第1層配線9a、9bを形
成する。ここで、第1層配線9aは配線の密集した領域
の配線に相当し、第1層配線9bは配線の疎らな孤立し
た領域の配線に相当する。
【0035】次いで、図2に示すように、Arイオンを
照射しながら行うバイアスECR(Electron Cyclotron
Resonance)プラズマCVD法により、第1層配線9
a、9b上に、SiO2、SiOF等からなり先細り部
10aを有する第1のシリコン酸化膜10を約300n
mの膜厚に形成する。
【0036】次いで、第1のシリコン酸化膜10上に有
機SOG(スピンオン・グラス)等の有機系絶縁膜11
を回転塗布法により形成し、アニールを行う。有機系絶
縁膜11は、配線パターンの密集した領域、すなわち第
1層配線9aの領域に厚く付着し、配線パターンの疎ら
な孤立した領域、すなわち第1層配線9bの領域に薄く
付着する。有機系絶縁膜11は、有機SOG以外に、例
えば、BCB(ベンゾシクロブテン)、バリレン−F、
バリレンーN、アモルファスカーボン、フッ素化アモル
ファスカーボンでもよい。
【0037】次いで、図3に示すように、有機系絶縁膜
11を異方性の反応性イオンエッチングにより、エッチ
バックを行い、孤立した領域の第1層配線9b上の第1
のシリコン酸化膜10の上部を露出させる。
【0038】次いで、図4に示すように、孤立した領域
の第1層配線9b上の露出した第1のシリコン酸化膜1
0を、有機系絶縁膜11に対し選択性をもたせた反応性
イオンエッチングにより、除去する。このときのエッチ
ング条件は、例えばCF4とCHF3の混合ガスを用い、
気圧約1Torr、RFパワー約100Wである。
【0039】次いで、図5に示すように、例えばテトラ
メチルアルミニウム(TMA)を原料とした選択CVD
法により、第1層配線9b上に選択的にアルミニウム7
bを形成する。このアルミニウム7bは、残った第1の
シリコン酸化膜10の上面までははみ出さないようにす
る。
【0040】次いで、図6に示すように、第2のシリコ
ン酸化膜12をプラズマCVD法により形成し、グロー
バルに平坦化するために化学的機械的研磨により配線上
での合計の膜厚が約800nmになるように研磨する。
【0041】次いで、図7に示すように、ビアホール1
3を選択的に開口し、チタン14を約30nmの厚さに
スパッタ法により形成し、連続的にアルミニウム7cを
約450℃の高温でスパッタすることにより、ビアホー
ル13内にアルミニウム7cを埋め込む。
【0042】次いで、配線をパターニングする際のフォ
トリソグラフィ工程時の反射防止膜としての窒化チタン
8bを約50nmの厚さにスパッタ法により形成し、フ
ォトリソグラフィ工程と反応性イオンエッチングによ
り、所望の領域にのみ窒化チタン8b、アルミニウム7
c、チタン14を残し、第2層配線15を形成する。な
お、アルミニウム7cを約450℃の高温でスパッタす
る際、アルミニウム7cとチタン14が反応し、TiA
3層が形成される。
【0043】最後に、カバー膜16を全面に形成し、半
導体装置が完成する。
【0044】次に、本発明の第1の実施の形態の効果を
説明する。例えば、図8に示すようなチップ構成におい
て、セル内の配線20aは、比較的密に配置されてお
り、また、その配線長は1mm以下の短いものとなって
いる。また、セル間を結ぶ配線20bは、比較的疎らに
配置されており、また、その配線長は1mm以上の長い
ものとなっている。配線長が短い場合は、配線容量を低
減することが配線遅延低減に有効に働く。ー方、配線長
が長い場合は、配線抵抗を低減することが配線遅延低減
に有効に働く。
【0045】第1の実施の形態では、配線の孤立した領
域の第1層配線9bの膜厚が、配線の密集した領域の第
1層配線9aより厚くなっており、配線抵抗を低減する
ことができる。
【0046】また、第1の実施の形態では、有機系絶縁
膜11を塗布することにより、膜厚を厚くして配線抵抗
を下げる領域は、配線の疎らな孤立した領域に自己整合
的に限定できるため、配線の膜厚を厚くすることによる
隣接する配線間の容量の増加を極めて小さく抑えられる
ため、配線遅延を有効に低減することができる。
【0047】さらに、配線の密集した領域の第1層配線
9aの膜厚は薄くできるので、配線容量の大部分を占め
る隣接配線間容量を低減でき、配線遅延を大幅に低減す
ることができる。
【0048】図9(A)は、本発明の製造方法と従来の
製造方法における、配線層数と製造工程数との関係を示
すグラフであり、図9(B)は、本発明と従来の方法に
より製造された半導体装置における、配線遅延時間の度
数分布を示すグラフである。
【0049】図9(B)からわかるように、回路動作速
度の配線長依存性に関しては、本発明の方法は、クリテ
ィカルパスについて配線膜厚が最適化された従来の方法
と比べてそれほど変わらない。また、図9(A)からわ
かるように、製造工程数に関しては、本発明の方法は、
従来の方法よりも工程数を減らすことができ、配線層数
が増えるに従ってこの効果は顕著となる。
【0050】次に、本発明の第2の実施の形態を、図面
を参照して説明する。図10乃至図14は、本発明の第
2の実施の形態に係る半導体装置の製造方法を示す工程
図である。
【0051】第2の実施の形態では、まず、図10に示
すように、第1層配線9a,9bを形成した後、バイア
スECRプラズマCVD法により先細り部10aを有す
る第1のシリコン酸化膜10(バイアスECRシリコン
酸化膜)を約300nmの膜厚に形成し、有機SOG等
の有機系絶縁膜11を回転塗布法により形成、アニール
を行う。この工程までは、第1の実施の形態と同じであ
る(図2参照)。
【0052】次いで、図11に示すように、有機系絶縁
膜11をエッチングバックし、配線の孤立した領域の第
1層配線9b上及び配線の密集した領域の第1層配線9
a上の両方の第1のシリコン酸化膜10を露出させる。
【0053】次いで、図12に示すように、配線の孤立
した領域の第1層配線9b上の露出した第1のシリコン
酸化膜10及び配線の密集した領域の第1層配線9a上
の第1のシリコン酸化膜10を、有機系絶縁膜11に対
し選択性をもたせた反応性イオンエッチングにより除去
する。このときの反応性イオンエッチングの条件は、例
えば、CF4とCHF3の混合ガスを用いて気圧約0.1
Torr、高周波電力約100Wである。また、このと
き、配線9a,9b上に被覆されるシリコン酸化膜11
は先細りになっているので、配線の孤立した領域の第1
層配線9b上の第1のシリコン酸化膜10のエッチング
除去された幅は、配線の密集した領域の第1層配線9a
上の第1のシリコン酸化膜10のエッチング除去された
幅よりも広くなる。
【0054】次いで、図13に示すように、例えばテト
ラメチルアルミニウム(TMA)を原料とした選択CV
D法により、配線の密集した領域の第1層配線9a上及
び配線の孤立した領域の第1層配線9b上に選択的にア
ルミニウム7bを形成する。この時、配線の密集した領
域におけるアルミニウム7bの膜厚は、配線の孤立した
領域におけるアルミニウム7bの膜厚よりも薄く形成す
る。
【0055】次いで、図14に示すように、第2のシリ
コン酸化膜(プラズマ酸化膜)12を形成し、グローバ
ルに平坦するために、化学的機械的研磨により配線上で
の合計の膜厚が約800nmになるように研磨し、ビア
ホール13を選択的に開口する。
【0056】次いで、チタン14を約30nmの厚さに
スパッタ法により形成し、連続的にアルミニウム7cを
約450℃の高温でスパッタすることにより、ビアホー
ル13内にアルミニウム7cを埋め込む。
【0057】次いで、配線をパターニングする際のフォ
トリソグラフィ工程時の反射防止膜としての窒化チタン
8bを約50nmの厚さにスパッタ法により形成し、フ
ォトリソグラフィ工程と反応性イオンエッチングによ
り、所望の領域にのみ窒化チタン8b、アルミニウム7
c、チタン14を残し、第2層配線15を形成する。
尚、アルミニウム7cを約450℃の高温でスパッタす
る際、アルミニウム7cとチタン14とが反応し、Ti
Al3層が形成される。
【0058】最後に、カバー膜16を全面に形成し、半
導体装置が完成する。
【0059】第2の実施の形態では、配線の密集した領
域にも、配線膜厚を厚くするためのアルミニウム7bが
選択CVD法により形成されている点が第1の実施の形
態と異なっている。密集した領域の配線のうち選択CV
D法で形成された上半部は、幅が細くなっているため、
隣接配線間容量の増加が少なく、しかも配線抵抗を下げ
ることができる。孤立した領域の配線については上半部
の幅は下半部と同程度であるため、配線抵抗低減の効果
が大きい。
【0060】また、密集した領域の配線と孤立した領域
の配線の膜厚が略等しいため、ビアホールの深さをー定
にすることができ、エッチング時間の制御が容易とな
る。ビアホールの深さが不均一な場合に、深い方のビア
ホールにエッチング時間を合わせると、浅いビアホール
ではオーバーエッチングがかかってしまい、ビアホール
の底にアルミナ等の析出物が発生しやすく、ビア抵抗増
加や導通不良を起こす要図となっていた。しかし、第2
の実施の形態では、ビアホールの深さをー定にできるた
め、このような不良原因を除去できる。
【0061】本発明は、上記実施の形態に限定されるこ
とはなく、特許請求の範囲に記載された技術的事項の範
囲内において、種々の変更が可能である。例えば、先細
り部10aの形状は、図示されたものに限らず他の形状
でもよい。
【0062】
【発明の効果】本発明の半導体装置の製造方法によれ
ば、フォトリソグラフィ工程を行うことなく、自己整合
的に領域を限定して配線の膜厚や膜幅に差を付けること
ができるので、その分製造時間が短縮され、製造コスト
を削減できる。この効果は、配線層数が増えるに従って
顕著となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の
製造方法を示す工程図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の
製造方法を示す工程図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の
製造方法を示す工程図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の
製造方法を示す工程図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の
製造方法を示す工程図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の
製造方法を示す工程図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の
製造方法を示す工程図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の
製造方法の効果を説明するためのチップ構成を示す説明
図である。
【図9】(A)は、本発明の製造方法と従来の製造方法
における、配線層数と製造工程数との関係を示すグラフ
であり、(B)は、本発明と従来の方法により製造され
た半導体装置における、配線遅延時間の度数分布を示す
グラフである。
【図10】本発明の第2の実施の形態に係る半導体装置
の製造方法を示す工程図である。
【図11】本発明の第2の実施の形態に係る半導体装置
の製造方法を示す工程図である。
【図12】本発明の第2の実施の形態に係る半導体装置
の製造方法を示す工程図である。
【図13】本発明の第2の実施の形態に係る半導体装置
の製造方法を示す工程図である。
【図14】本発明の第2の実施の形態に係る半導体装置
の製造方法を示す工程図である。
【図15】従来の半導体装置の構造を示す断面図であ
る。
【図16】従来の半導体装置の製造方法を示す工程図で
ある。
【図17】従来の半導体装置の製造方法を示す工程図で
ある。
【図18】従来の半導体装置の製造方法を示す工程図で
ある。
【図19】従来の半導体装置の製造方法を示す工程図で
ある。
【符号の説明】
1:半導体基板 2:素子分離領域 3:第1の層間絶縁膜 4:コンタクトホール 5:バリアメタル 6:タングステン 7a、7b、7c:アルミニウム 8a:8b窒化チタン 9a、9b:第1層配線 10:第1のシリコン酸化膜 10a:先細り部 11:有機系絶縁膜 12:第2のシリコン酸化膜 13:ビアホール 14:チタン 15:第2層配線 16:カバー膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/3205 H01L 21/321 H01L 21/3213 H01L 21/768

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(1)半導体基板に配線をパターニングす
    る工程と、(2)前記配線上にシリコン酸化膜を被覆す
    る工程と、(3)前記シリコン酸化膜上に有機系絶縁膜
    を塗布する工程と、(4)前記有機系絶縁膜をエッチバ
    ックすることにより前記配線のうち孤立した領域の前記
    配線上の前記シリコン酸化膜を露出する工程と、(5)
    前記露出した部分の前記シリコン酸化膜を選択的にエッ
    チングして前記孤立した領域の前記配線を露出する工程
    と、(6)前記露出した部分の前記配線上に導電膜を形
    成する工程と、 を有し、(1)から(6)の順序で行われることを特徴
    とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】(1)半導体基板上に絶縁膜を介して第1
    の配線をパターニングする工程と、(2)前記第1の配
    線上に第1のシリコン酸化膜を被覆する工程と、(3)
    前記第1のシリコン酸化膜上に有機系絶縁膜を塗布する
    工程と、(4)前記有機系絶縁膜をエッチバックするこ
    とにより前記配線のうち孤立した領域の前記配線上の前
    記第1のシリコン酸化膜を露出する工程と、(5)前記
    露出した部分の前記第1のシリコン酸化膜を選択的にエ
    ッチングして前記孤立した領域の前記配線を露出する工
    程と、(6)前記露出した部分の前記配線上に導電膜を
    形成する工程と、(7)前記有機系絶縁膜上に第2のシ
    リコン酸化膜を形成する工程と、(8)前記第2のシリ
    コン酸化膜及び有機系絶縁膜を開口してビアホールを選
    択的に形成する工程と、(9)前記第2のシリコン酸化
    膜上に、前記ビアホールを介して前記第1の配線と電気
    的に接続する第2の配線を形成する工程と、 を有し、(1)から(9)の順序で行われることを特徴
    とする半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】前記配線上のシリコン酸化膜は、先細りに
    形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の半
    導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】(1)半導体基板に配線をパターニングす
    る工程と、(2)前記配線上に先細り部を有するシリコ
    ン酸化膜を被覆する工程と、(3)前記シリコン酸化膜
    上に有機系絶縁膜を塗布する工程と、(4)前記有機系
    絶縁膜をエッチバックすることにより、前記配線のうち
    孤立した領域の前記配線上の前記シリコン酸化膜及び前
    記配線のうち密集した領域の前記配線上の前記シリコン
    酸化膜を露出する工程と、(5)前記露出した部分の前
    記シリコン酸化膜を選択的にエッチングして、前記配線
    を露出する工程と、(6)前記露出した部分の前記配線
    上に導電膜を形成する工程と、 を有し、(1)から(6)の順序で行われることを特徴
    とする半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】(1)半導体基板上に絶縁膜を介して第1
    の配線をパターニングする工程と、(2)前記第1の配
    線上に先細り部を有する第1のシリコン酸化膜を被覆す
    る工程と、(3)前記第1のシリコン酸化膜上に有機系
    絶縁膜を塗布する工程と、(4)前記有機系絶縁膜をエ
    ッチバックすることにより、前記配線のうち孤立した領
    域の前記配線上の前記第1のシリコン酸化膜及び前記配
    線のうち密集した領域の前記配線上の前記第1のシリコ
    ン酸化膜を露出する工程と、(5)前記露出した部分の
    前記第1のシリコン酸化膜を選択的にエッチングして、
    前記配線を露出する工程と、(6)前記露出した部分の
    前記配線上に導電膜を形成する工程と、(7)前記有機
    系絶縁膜上に第2のシリコン酸化膜を形成する工程と、
    (8)前記第2のシリコン酸化膜及び有機系絶縁膜を開
    口してビアホールを選択的に形成する工程と、(9)前
    記第2のシリコン酸化膜上に、前記ビアホールを介して
    前記第1の配線と電気的に接続する第2の配線を形成す
    る工程と、 を有し、(1)から(9)の順序で行われることを特徴
    とする半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】前記(2)の工程におけるシリコン酸化膜
    は、バイアスECR法により形成されることを特徴とす
    る請求項1乃至5のいずれか1つの項に記載の半導体装
    置の製造方法。
  7. 【請求項7】前記有機系絶縁膜は、BCB、有機SO
    G、バリレン−F、バリレンーN、アモルファスカーボ
    ン、フッ素化アモルファスカーボンからなる群から選択
    される物質を含むことを特徴とする請求項1乃至6のい
    ずれか1つの項に記載の半導体装置の製造方法。
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