JP2000021982A - 半導体集積回路の製造方法 - Google Patents

半導体集積回路の製造方法

Info

Publication number
JP2000021982A
JP2000021982A JP10190865A JP19086598A JP2000021982A JP 2000021982 A JP2000021982 A JP 2000021982A JP 10190865 A JP10190865 A JP 10190865A JP 19086598 A JP19086598 A JP 19086598A JP 2000021982 A JP2000021982 A JP 2000021982A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
material film
depositing
silicon oxide
concave portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10190865A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4344412B2 (ja
Inventor
Hiroki Nakamura
浩樹 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oki Electric Industry Co Ltd filed Critical Oki Electric Industry Co Ltd
Priority to JP19086598A priority Critical patent/JP4344412B2/ja
Publication of JP2000021982A publication Critical patent/JP2000021982A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4344412B2 publication Critical patent/JP4344412B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来よりも微細なコンタクト領域を有する半
導体集積回路を形成する。 【解決手段】 IC基板11上に400nmの厚さの導
体配線12を形成する。このとき、コンタクトホールを
形成しない導体配線12a,12b間の間隔を400n
mとし、コンタクトホールを形成すべき導体配線12
b,12c間の間隔を1000nmとする(図1
(a))。次に、常圧CVD法により、シリコン酸化膜
15を導体配線12上に400nmの厚さに堆積する。
すると、凹部13の開口部はシリコン酸化膜により塞が
れ、凹部14の底部には約100nmのシリコン酸化膜
15が堆積される(図1(b))。そして、RIE法に
よりエッチングを行い、凹部14底部のシリコン酸化膜
15を除去することにより、コンタクトホール16が形
成される(図1(c))。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体素子の製造方
法、特にコンタクトホールの形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】IC,LSIなどの半導体集積回路に
は、各素子や配線同士を電気的に接続するためのコンタ
クトホールやスルーホールが形成される。図15は、従
来の半導体集積回路の製造プロセスにおけるコンタクト
ホールの形成方法を示す工程図である。以下、図15を
用いて従来のコンタクトホールの形成方法を説明する。
まず、図15(a)に示すように、シリコンなどからな
るIC基板91上に、通常のLSI製造工程を用いて導
体配線92を形成する。この上に、CVD(Chemical V
apor Deposition)法等を用いて、シリコン酸化膜93
を堆積する(図15(b))。この後、堆積されたシリ
コン酸化膜93上に、レジストを塗布し、露光すること
により、シリコン酸化膜93上においてコンタクトホー
ルが形成されるべき位置に開口部を有するフォトレジス
トパタン94を形成する(図15(c))。そして、R
IE(Reactive Ion Etching)等のドライエッチング法
を用いてシリコン酸化膜93にエッチングを施すことに
より、このシリコン酸化膜93にコンタクトホール95
を開口した後に、フォトレジストパタン94を除去する
(図15(d))。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年の半導体集積回路
の微細化や高集積化の要求に伴い、コンタクトホールお
よびコンタクトホール周辺領域96(図15(d)参
照)も微細化されることが求められている。しかしなが
ら、上述したような、フォトリソグラフィによりコンタ
クトホールを形成する従来の製造方法では、コンタクト
領域が微細化されると、フォトレジストパタンのパタン
幅も小さくなる。このため、露光の際に、レジストの開
口不良が生じ、コンタクトホール部分のシリコン酸化膜
のエッチングが充分に行えないという問題があった。
【0004】また、フォトリソグラフィを用いてコンタ
クトホールを形成する場合、下層のパターンに対するフ
ォトレジストの重ね合わせずれを考慮する必要があるた
め、集積回路の設計の際には、コンタクトホールと下層
の導体との間隔に合わせずれのための余裕を持たせてコ
ンタクトホール周辺領域96を設計しなければならな
い。よって、コンタクトホールのみが微細化されても、
コンタクトホール周辺領域96を微細化することができ
ないため、集積回路全体の微細化ができないという問題
があった。
【0005】そこで、従来よりもコンタクトホールおよ
びその周辺領域を微細化することができる半導体集積回
路の製造方法を提供することを、本発明の課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の集積回路の製造方法の第1の態様は、
(i)下地層上に第1材料からなる複数の配線を形成す
る配線工程と、(ii)前記配線が形成された下地層上に
第2材料からなる膜を、前記配線の側壁と前記下地層か
らなる凹部の前記側壁よりも底面での堆積速度が遅くな
る条件で且つこの凹部の開口部が前記膜によって塞がれ
ない状態で堆積する第2材料膜堆積工程と、(iii)前
記第2材料膜堆積工程で堆積された膜に対してエッチン
グを施すことにより、面前記凹部の底面である下地層表
面が露出されるまで前記膜の表面を除去して、前記下地
層に貫通する貫通孔を前記膜に形成する第2材料膜除去
工程とを含むことを特徴とする。
【0007】このような製造方法を用いれば、凹部の底
面に堆積される膜の厚さをこの凹部の側壁よりも薄くし
ているので、後の第2材料膜除去工程でこの凹部の底面
上に堆積された膜のみを完全に除去して貫通孔を形成す
ることができる。従って、フォトリソグラフィ等を用い
ずに、少ない工程数で第2材料からなる膜に微細な貫通
孔を形成することができる。
【0008】また、上記第1態様の半導体集積回路の製
造方法は、より具体的には、(I)下地層上に第1材料
からなる複数の配線を第1長さおよびこの第1長さより
も短い第2長さの配線間隔で形成する配線工程と、(I
I)前記配線が形成された下地層上に第2材料からなる
膜を、前記配線の側壁と前記下地層からなる凹部の前記
側壁よりも底面での堆積速度が遅くなる条件で、前記第
2長さの幅を有する第2凹部の開口部を塞ぎ且つ前記第
1長さの幅を有する第1凹部の開口部を塞がないように
堆積する第2材料膜堆積工程と、(III)前記第2材料
膜堆積工程で堆積された膜に対してエッチングを施すこ
とにより、前記第1凹部の底面である下地層表面が露出
されるまで前記膜の表面を除去して、前記下地層に貫通
する貫通孔を前記膜に形成する第2材料膜除去工程とを
含むことを特徴とする。
【0009】すなわち、下地層上に形成される配線間の
間隔を変えることによって、第2材料膜の所望の位置に
のみ下地層に貫通する貫通孔を形成することができる。
【0010】このような製造方法を用いる際には、前記
下地層はIC基板であり、前記第1材料は導電体からな
り、前記第2材料は絶縁体からなり、前記貫通孔は他層
の配線と前記IC基板とを電気的に接続するためのコン
タクトホールであってもよい。
【0011】また、上記製造方法において、前記第2材
料膜はシリコン酸化膜であり、前記第2材料膜堆積工程
は常圧CVD法を用いてシリコン酸化膜を堆積する工程
であってもよい。また、前記第2材料膜はシリコン酸化
膜であり、前記第2材料膜堆積工程はシリコン酸化物を
スパッタリングターゲットとしたスパッタリング法を用
いてシリコン酸化膜を堆積する工程であってもよい。
【0012】また、上記製造方法を用いる際には、前記
第2材料膜堆積工程において前記凹部の底面上における
前記膜の堆積速度を前記凹部の壁面における堆積速度の
1/2以下とすることが望ましい。
【0013】また、本発明の半導体集積回路の製造方法
の第2の態様は、(a)下地層上に第1材料からなる複
数の配線を形成する配線工程と、(b)前記配線が形成
された下地層上に第2材料からなる第2材料膜を、前記
配線の側壁と前記下地層からなる凹部の開口部がこの第
2材料膜によって塞がれない状態で堆積する第2材料膜
堆積工程と、(c)前記第2材料膜が堆積された前記下
地層上に第3材料からなる第3材料膜を、前記凹部の底
面上の前記第2材料膜上における前記第3材料膜の堆積
速度がその他の部分における前記第3材料膜の堆積速度
よりも遅くなる条件で且つこの凹部の開口部がこの第3
材料膜によって塞がれない状態で堆積する第3材料膜堆
積工程と、(d)この第3材料膜堆積工程で堆積された
前記第3材料膜に対してエッチングを施すことにより、
前記第2材料堆積工程において前記凹部の底部に堆積さ
れた第2材料膜の表面が露出されるまで前記第3材料膜
の表面を除去する第3材料膜除去工程と、(e)前記第
3材料膜に対して前記第2材料膜が選択的に除去される
ようなエッチング条件で前記第3材料膜除去工程で露出
された前記第2材料膜に対してエッチングを施すことに
より、前記凹部の底面である下地層表面が露出されるま
で前記第2材料膜の表面を除去して、前記下地層に貫通
する貫通孔を前記膜に形成する第2材料膜除去工程とを
含むことを特徴とする。
【0014】このような製造方法を用いれば、第2材料
膜上に堆積される第3材料膜の凹部の底部における厚さ
をその他の部分における厚さよりも薄くしているので、
第3材料膜除去工程においては、凹部の底面上に堆積さ
れた第3材料膜のみを完全に除去することができる。従
って、その後の第2材料膜除去工程においてこの第3材
料膜をエッチングマスクとして用いることができるた
め、凹部の底面上の第2材料膜のみをエッチングして貫
通孔を形成することができる。
【0015】上記第2態様の半導体集積回路の製造方法
は、より具体的には、(A)下地層上に第1材料からな
る複数の配線を第1長さおよびこの第1長さよりも短い
第2長さの配線間隔で形成する配線工程と、(B)前記
配線が形成された下地層上に第2材料からなる第2材料
膜を、前記配線の側壁と前記下地層からなる凹部のうち
前記第2長さの幅を有する第2凹部の開口部を塞ぎ且つ
前記第1長さの幅を有する第1凹部の開口部を塞がない
ように堆積する第2材料膜堆積工程と、(C)前記第2
材料膜が堆積された前記下地層上に第3材料からなる第
3材料膜を、前記第1凹部の底面上の前記第2材料膜上
における堆積速度がその他の部分における前記第3材料
膜の堆積速度よりも遅くなる条件で且つ前記第1凹部の
開口部がこの第3材料膜によって塞がれない状態で堆積
する第3材料膜堆積工程と、(D)この第3材料膜堆積
工程で堆積された前記第3材料膜に対してエッチングを
施すことにより、前記第2材料堆積工程において前記第
2凹部の底部に堆積された第2材料膜の表面が露出され
るまで前記第3材料膜の表面を除去する第3材料膜除去
工程と、(E)前記第3材料膜に対して前記第2材料膜
が選択的に除去されるようなエッチング条件で前記第3
材料膜除去工程で露出された前記第2材料膜に対してエ
ッチングを施すことにより、前記第1凹部の底面である
下地層表面が露出されるまで前記第2材料膜の表面を除
去して、前記下地層に貫通する貫通孔を前記膜に形成す
る第2材料膜除去工程とを含むことを特徴とする。
【0016】すなわち、下地層上に形成される配線間の
間隔を変えることによって、第2材料膜の所望の位置に
のみ下地層に貫通する貫通孔を形成することができる。
【0017】このような製造方法においては、前記第3
材料膜除去工程と前記第2材料膜除去工程とを同一の工
程において行ってもよい。また、上記製造方法は、前記
第2材料膜除去工程において貫通孔が形成された後に、
前記第3材料膜全体を除去する第3材料膜全除去工程を
さらに含むものであってもよい。
【0018】また、上記製造方法においては、前記下地
層はIC基板であり、前記第1材料は導電体からなり、
前記第2材料は絶縁体からなり、前記第3材料は前記第
2材料とは異なる絶縁体からなり、前記貫通孔は他層の
配線とIC基板とを電気的に接続するためのコンタクト
ホールであってもよい。
【0019】また、上記製造方法において、前記第2材
料膜はシリコン酸化膜であり、前記第3材料膜はシリコ
ン窒化膜であり、前記第2材料膜堆積工程は減圧CVD
法を用いてシリコン酸化膜を堆積する工程であり、前記
第3材料膜堆積工程はプラズマCVD法を用いてシリコ
ン窒化膜を堆積する工程であってもよい。また、前記第
2材料膜はシリコン酸化膜であり、前記第3材料膜はシ
リコン窒化膜であり、前記第2材料膜堆積工程は減圧C
VD法を用いてシリコン酸化膜を堆積する工程であり、
前記第3材料膜堆積工程は反応性スパッタリング法を用
いてシリコン窒化膜を堆積する工程であってもよい。さ
らに、前記第2材料膜はボロンまたはリンの少なくとも
一方を含むシリコン酸化膜であってもよい。また、前記
第2材料膜はBPSG(boro-phospho-silicate glas
s)膜であり、前記第3材料膜はシリコン窒化膜であ
り、前記第2材料膜堆積工程はTEOS−O3CVD法
を用いてBPSG膜を堆積する工程であり、前記第3材
料膜堆積工程はプラズマCVD法を用いてシリコン窒化
膜を堆積する工程であってもよい。
【0020】また、上記各態様において、前記貫通孔は
不揮発性メモリデバイスのセルアレイ部のコンタクトホ
ールであってもよいし、DRAM,SRAM,ROM等
のメモリデバイスのセルアレイ部のコンタクトホールま
たはソース線であってもよい。さらに、前記貫通孔はS
OG(Sea of Gate)ロジックデバイスのコンタクトホ
ールであってもよい。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて、本発明の
実施の形態を説明する。
【0022】<第1実施形態>図1は、本発明の第1実
施形態による半導体集積回路(以下、単に「集積回路」
という)の製造方法におけるコンタクトホールの形成方
法を示す工程図である。まず、通常のLSI製造工程に
より、シリコンなどからなるIC基板11(下地層)上
に、400nmの厚さを有する複数の導体配線12を形
成する(図1(a))。このとき、各導体配線12にお
いて、後の工程でコンタクトホールが形成されるべき部
分の導体配線間の間隔を1000nm(第1長さ)と
し、コンタクトホールが形成されない導体配線間の間隔
を400nm(第2長さ)に設定する。図1(a)にお
いては、導体配線12bと導体配線12cとの間にコン
タクトホールが形成されるので、導体配線12b,12
c間の間隔を1000nmとし、コンタクトホールが形
成されない導体配線12a,12b間の間隔を400n
mとしている。すると、IC基板11表面は、導体配線
12による凹凸を有する形状となる。以下、IC基板1
1において、導体配線12a,12bにより囲まれた部
分を「凹部13」(第2凹部)とし、導体配線12b,
12cにより囲まれた部分を「凹部14」(第1凹部)
とする。
【0023】次に、常圧CVD法により、導体配線12
上からIC基板11ににシリコン酸化膜15(第2材料
膜)を400nmの厚さになるように堆積する(図1
(b))。この時の、常圧CVD法によるシリコン酸化
膜の形成条件は、SiH4 20ml/min,O2 0.22l/
min,400℃で約6分行う。このときのシリコン酸化
膜の成長速度は、約67nm/minである。
【0024】CVD法やスパッタリング法などにより凹
凸のある表面上にシリコン酸化膜を堆積した場合、図1
に示す凹部13,14のような凹凸の段差部近傍では、
堆積されるシリコン酸化膜の厚さは均一にならない。こ
の段差部近傍での膜の被覆状態をステップカバレージ
(Step Coverage)という。このステップカバレージ
は、凹凸の形状や、膜の形成条件等よって決定される。
【0025】図2は、導体配線22が形成されたIC基
板21上に、シリコン酸化膜24を堆積したときの模式
的断面図であり、図3は、常圧CVD法を用いて、凹凸
を有するIC基板21上にシリコン酸化膜24を堆積し
たときの表面被覆特性を示すグラフである。図3におい
て、横軸はIC基板21上に形成された凹部23のアス
ペクト比であり、図2に示すように、凹部23の深さ
(導体配線22の厚さ)をT1,幅をT2とした場合
に、アスペクト比(Aspect Ratio)=T1/T2と定義
される。
【0026】また、縦軸は、シリコン酸化膜24の凹部
23の底部23aおよび側壁23bにおけるステップカ
バレージ(Step Coverage)である。ステップカバレー
ジは、凹部23の底部23aに堆積される膜厚D2およ
び側壁23bに堆積される膜厚D2’の、IC基板21
の平坦部(図2においては導体配線22表面)に堆積さ
れる膜厚D1に対する割合(%)で表される。すなわ
ち、凹部23の底部23aにおけるステップカバレージ
Bは、D2/D1×100(%)と定義され、側壁23
bにおけるステップカバレージWは、D2’/D1×1
00(%)と定義される。図3から分かるように、ステ
ップカバレージは凹部23の深さT1と幅T2の比(ア
スペクト比)の違いによって変化する。
【0027】本実施形態では、凹部13は深さ,幅とも
400nmなので、そのアスペクト比は400/400
=1である。また、凹部14は深さが400nm,幅が
1000nmなので、そのアスペクト比は400/10
00=0.4となる。このような凹部13,14を有す
るIC基板11上に、常圧CVD法によりシリコン酸化
膜15を400nmの厚さになるように堆積する。する
と、図3より、アスペクト比が1の凹部13の底部にお
けるステップカバレージBは10%なので、凹部13の
底部に堆積されるシリコン酸化膜15の厚さは400n
mの10%の40nmとなる。また、図3中には示され
ていないが、常圧CVD法を用いた場合の凹部の側壁に
おけるステップカバレージWは、アスペクト比に関わら
ず常にほぼ100%であるので、凹部13の側壁には4
00nmのシリコン酸化膜14が堆積される。従って、
図1(b)に示すように、幅が400nmの凹部13の
側壁に堆積されたシリコン酸化膜15は互いにつながっ
た状態となるため、この凹部13の開口部はシリコン酸
化膜15によって塞がれる。
【0028】一方、アスペクト比が0.4の凹部14の
底部におけるステップカバレージBは約25%なので、
凹部14の底部に堆積されるシリコン酸化膜15の厚さ
は、400nmの25%の100nmである。同様に、
凹部14の側壁におけるステップカバレージWは100
%なので、凹部14の側壁にも400nmのシリコン酸
化膜15が堆積される。なお、凹部14は幅が1000
nmであるので、その側壁14bに400nmのシリコ
ン酸化膜14が堆積されても、図3(b)に示すよう
に、この凹部の中央部には約200nmの幅を有する開
口部が残される。
【0029】そして、RIE(Reactive Ion Etching)
などの異方性エッチングを用いて、堆積されたシリコン
酸化膜14を120nm程度エッチングする。このとき
のRIEによるエッチング条件は、CHF3 20ml/mi
n,CF4 15ml/min,Ar200ml/min,圧力350m
torr,RFパワー800W,で約12秒行う。このとき
のシリコン酸化膜14のエッチング速度は約600nm/m
inである。すると、凹部14の底部に堆積されたシリコ
ン酸化膜15は全て除去され、IC基板11の表面が露
出する。従って、IC基板11上の凹部14には、径が
200nm程度のコンタクトホール16が形成される。
一方、シリコン酸化膜15によりその開口が塞がれた凹
部13は、RIEによるエッチングが行われてもその底
部のIC基板11が露出することはない。よって、IC
基板11上の、導体配線12bと導体配線12cとの間
の部分にのみ、コンタクトホール16(貫通孔)を形成
することができる。
【0030】なお、本実施形態の方法を用いてコンタク
トホール16を形成する場合、凹部13の底部に堆積さ
れるシリコン酸化膜15の厚さが、導体配線12上に堆
積されるシリコン酸化膜の厚さの1/2以上になると、
後のエッチング処理後に導体配線12上に残るシリコン
酸化膜14の厚さが薄くなり、実用的でない。従って、
凹部14の底におけるステップカバレージBが1/2以
下になるように、凹部14の深さおよび幅を設定するこ
とが望ましい。
【0031】以下、本実施形態の集積回路の製造方法を
一般化する。IC基板11上に形成される導体配線12
の厚さをd1,導体配線12においてコンタクトホール
が形成される凹部14の幅をd2,コンタクトホールを
設けない凹部13の幅をd2’,導体配線12の上層に
堆積されるシリコン酸化膜15の膜厚をd3とする。ま
た、コンタクトホールが形成される凹部14の側壁に堆
積されるシリコン酸化膜15の膜厚をd3のα倍とし、
凹部14の底部に堆積されるシリコン酸化膜15の膜厚
をd3のβ倍とする。同様に、コンタクトホールを設け
ない凹部13の側壁に形成される絶縁膜の膜厚をd3
α’倍とする(図1(b)参照)。
【0032】このとき、凹部14のアスペクト比(d1
/d2)における底部14のステップカバレージBが5
0%以下(すなわちβ≦0.5)である場合、この凹部
14に径が100nm以下のコンタクトホールを形成す
るためには、凹部14の径d2を(1)式の範囲に設定
することが望ましい。
【0033】 2αd3<d2<2αd3+100 (単位:nm)・・・(1) かつ、凹部13の開口部がシリコン酸化膜15によって
塞がれるためには、凹部13の幅d2’を(2)式の範
囲に設定することが望ましい。
【0034】 d2’<2α’d3 (単位:nm)・・・(2) このような範囲で凹部13,14の幅d2’,d2を設定
すれば、凹部13,14の側壁よりも底面での堆積速度
が遅くなる条件で、凹部13の開口部を塞ぎ、かつ、凹
部14の開口部を塞がないようにシリコン酸化膜15を
堆積することができる。
【0035】このように、本実施形態では、コンタクト
ホールを形成すべき導体配線間の間隔,およびコンタク
トホールを形成しない導体配線間の間隔をそれぞれ異な
る値に設定し、常圧CVD法を用いて凹凸のある基板上
にシリコン酸化膜を堆積したときの表面被覆特性を利用
している。これにより、フォトリソグラフィを用いず
に、必要部分にのみコンタクトホールを形成することが
できる。よって、コンタクトホールの径を小さく設定し
ても、従来のようにレジストの開口不良などの問題が生
じない。また、フォトレジストの合わせずれに対する余
裕を考慮する必要がないため、集積回路全体を微細化す
ることが可能となる。さらに、フォトリソグラフィを用
いずにコンタクトホールを形成するため、コンタクトホ
ール形成の際の工程数を大幅に削減することができる。
【0036】<第2実施形態>第2実施形態は、第1実
施形態において導体配線上にシリコン酸化膜を堆積する
際に、スパッタリング法を用いることを特徴とし、その
他の部分を第1実施形態と同一とする。まず、図1
(a)に示すように、IC基板11上に導体配線12を
形成する。このとき、第1実施形態と同様に、コンタク
トホールを形成すべき導体配線12b,12c間の幅を
1000nmとし、コンタクトホールが形成されない導
体配線12a,12b間の幅を400nmとする。
【0037】次に、シリコン酸化物をスパッタリングタ
ーゲットに用いたスパッタリング法により、導体配線1
2上にシリコン酸化膜15を400nm堆積する。この
時のスパッタリング法によるシリコン酸化膜の形成条件
は、Ar圧力4mtorr,RFパワー1.5kWで約10分
行う。このときのスパッタリング法によるシリコン酸化
膜15の成長速度は、約40nm/minである。このような
条件でスパッタリング法によりシリコン酸化膜を堆積し
たときの凹部13,14におけるアスペクト比とステッ
プカバレージとの関係を図4に示す。図4より、コンタ
クトホールを形成しない凹部13(アスペクト比=1)
の底部13aにおけるステップカバレージBは約5%な
ので、この底部13aには約20nmのシリコン酸化膜
15が堆積される。また、凹部13の側壁13bには、
約400nmのシリコン酸化膜15が堆積される(常圧
CVD法と同様に、ステップカバレージWの値はアスペ
クト比に関わらず常にほぼ100%である)。従って、
凹部13はシリコン酸化膜15によりその開口部が塞が
れた状態となる。
【0038】一方、コンタクトホールが形成される凹部
14(アスペクト比=0.4)の底部におけるステップ
カバレージBは約15%であるので、この底部には約6
0nmのシリコン酸化膜15が堆積される。また、凹部
14の側壁には、400nmのシリコン酸化膜15が堆
積されるため、約200nmの径を有する開口部が残さ
れる(図1(b))。
【0039】そして、RIEにより、第1実施形態と同
様の条件でシリコン酸化膜15のエッチングを行う。す
ると、図1(c)に示すように、凹部14の底部に堆積
されたシリコン酸化膜15は全て除去され、IC基板1
1の表面が露出する。このようにして、コンタクトホー
ル16が形成される。
【0040】以上のように、第2実施形態では、スパッ
タリング法を用いてシリコン酸化膜15の堆積を行い、
凹凸のある基板上にシリコン酸化膜を形成したときのス
テップカバレージを利用して、コンタクトホールを形成
している。従って、第1実施形態と同様にフォトリソグ
ラフィを用いずにコンタクトホールを形成することがで
きるため、従来よりもコンタクトホールおよびその周辺
領域を微細化することができる。また、スパッタリング
法を用いた場合の凹部の底部におけるステップカバレー
ジBは、常圧CVD法を用いた場合よりも小さいので、
これを利用することにより後工程でのエッチング量を減
らすことができる。従って、エッチング後の導体配線1
2上のシリコン酸化膜15を厚くすることができるた
め、集積回路の信頼性が向上する。。 <第3実施形態>図5は、本発明の第3実施形態による
集積回路の製造方法におけるコンタクトホールの形成方
法を示す工程図である。まず、他の実施形態と同様に、
IC基板11上に400nmの厚さの導体配線32を形
成する(図5(a))。このとき、コンタクトホールが
形成されるべき導体配線間の長さを1000nm(第1
長さ)とし、コンタクトホールを形成しない導体配線間
の長さを500nm(第2長さ)とする。図5(a)に
おいては、導体配線32b,32cの間にコンタクトホ
ールを形成するので、この間の長さを1000nmに設
定し、コンタクトホールが形成されない導体配線32
a,32b間の長さを500nmに設定する。以下、I
C基板11において、導体配線32a,32bにより囲
まれた部分を「凹部33」(第2凹部)とし、導体配線
32b,32cにより囲まれた部分を「凹部34」(第
1凹部)とする。
【0041】次に、減圧CVD法を用いて、600nm
のシリコン酸化膜35(第2材料膜)を導体配線32上
に堆積する(図5(b))。この時の減圧CVD法によ
るシリコン酸化膜35の形成条件は、TEOS(Tetraet
hylorthosilicate,Si(OCH2CH34)ガス25
0ml/min,圧力0.7torr,温度700℃で、約60分
行う。このときの減圧CVD法によるシリコン酸化膜3
5の成長速度は約10nm/minである。
【0042】図6は、上記の条件でシリコン酸化膜35
を堆積したときの凹部33,34のアスペクト比とステ
ップカバレージとの関係を示す図である。IC基板11
において、導体配線32a,32bによって囲まれてで
きた凹部33のアスペクト比は0.8なので、この凹部
33の底部におけるステップカバレージBは70%,側
壁におけるステップカバレージWは47%となる。従っ
て、導体配線32上に600nmのシリコン酸化膜35
を堆積した場合、凹部33の底部には厚さが420nm
のシリコン酸化膜35が堆積し、側壁には厚さが280
nmのシリコン酸化膜35が堆積する。従って、凹部3
3の開口部はシリコン酸化膜35によって塞がれる。
【0043】一方、IC基板11において、導体配線3
2b,32cによって囲まれてできた凹部34のアスペ
クト比は0.4なので、この凹部34の底部におけるス
テップカバレージBは90%,側壁におけるステップカ
バレージWは50%となる。従って、凹部34の底部に
は厚さが540nmのシリコン酸化膜35が堆積し、側
壁には厚さが300nmのシリコン酸化膜35が堆積す
る。よって、凹部34の側壁に堆積されたシリコン酸化
膜35によってこの凹部34の開口部が塞がれることは
なく、開口幅が約400nm,深さが約460nmの凹
部となる。よって、この凹部34のアスペクト比は約
1.2となる。
【0044】このシリコン酸化膜35上に、プラズマC
VD法を用いてシリコン窒化膜37(第3材料膜)を1
50nmの厚さに堆積する(図5(c))。この時の、
プラズマCVD法によるシリコン窒化膜37の体積条件
は、SiH4 180ml/min,NH3 70ml/min,N2
l/min,圧力4.5torr,温度700℃である。このと
きのプラズマCVD法によるシリコン窒化膜37の成長
速度は約400nm/minである。図7は、プラズマCVD
法を用いてIC基板11上にシリコン窒化膜37を堆積
したときの凹部におけるアスペクト比とステップカバレ
ージとの関係を示すグラフである。図7より、アスペク
ト比が1.2の凹部34の底部におけるステップカバレ
ージBは約20%なので、この底部には約30nmのシ
リコン窒化膜37が堆積される。また、図7中には示さ
れていないが、プラズマCVDによりシリコン窒化膜を
堆積したときの凹部の側壁におけるステップカバレージ
Wはアスペクト比に関わらず常にほぼ100%であるの
で、凹部34の側壁に堆積されるシリコン窒化膜37の
厚さは約150nmである。
【0045】この後、RIE法によりこのシリコン窒化
膜37を約50nm程度エッチングする(図5
(d))。この時のシリコン窒化膜のエッチング条件
は、CHF3 20ml/min,CF4 15ml/min,Ar20
0ml/min,圧力350mtorr,RFパワー800Wで、8
秒行う。このときのRIEによるシリコン窒化膜のエッ
チング速度は約360nm/minである。すると、凹部34
の底部に堆積されたシリコン窒化膜37は完全に除去さ
れ、この部分のみシリコン酸化膜35が露出された状態
となる。その他の部分においては、100nm程度の厚
さのシリコン窒化膜37が残される。
【0046】さらに、RIEにより凹部34の底部に堆
積されたシリコン酸化膜35のエッチングを行う(図5
(e))。このときのエッチング条件は、C48 20m
l/min,CO300ml/min,Ar400ml/min,圧力4
0mtorr,RFパワー1000Wで、約3分行う。このと
きのRIEによるシリコン酸化膜35のエッチング速度
は約200nm/minであり、シリコン窒化膜37のエッチ
ング速度は約19nm/minである。つまり、このような条
件では、シリコン窒化膜に対するシリコン酸化膜の選択
比が10以上となる。シリコン酸化膜35を600nm
程度エッチングすると、凹部34の底部のシリコン酸化
膜35は全て除去され、コンタクトホール36(貫通
孔)が形成される。一方、シリコン窒化膜37は60n
m程度しかエッチングされないため、コンタクトホール
36が形成された部分以外のシリコン酸化膜35上には
約40nmの厚さを有するシリコン窒化膜37が残され
る。従って、コンタクトホール36以外のシリコン酸化
膜35がエッチングされることはない。
【0047】以下、上述した本実施形態の集積回路の製
造方法を一般化する。IC基板11上に形成される導体
配線32の厚さをd1,コンタクトホールが形成される
導体配線32間の凹部34の幅をd2,コンタクトホー
ルを設けない導体配線32間の凹部33の幅をd2’,
導体配線32の上層に形成されるシリコン酸化膜35の
厚さをd3とする。また、コンタクトホールが形成され
る凹部34の側壁に堆積されるシリコン酸化膜35の厚
さをd3のα倍とし、凹部34の底部に堆積されるシリ
コン酸化膜35の厚さをd3のβ倍とする。同様に、コ
ンタクトホールを設けない凹部33の側壁に形成される
絶縁膜の厚さをd3のα’倍とする(図5(c)参
照)。
【0048】ここで、シリコン酸化膜35を堆積したと
きの凹部34の底部におけるステップカバレージBが5
0%である場合に本実施形態を適用すると有効である。
その場合、コンタクトホール36が形成される凹部34
の開口径d2は、その側壁に堆積されるシリコン酸化膜
35の厚さよりも大きくなければらならないため、2α
3<d2という関係が成り立つ。また、プラズマCVD
法はアスペクト比が1以上の場合において、そのステッ
プカバレージBが極めて小さくなるため、シリコン酸化
膜35が堆積された時点で凹部34のアスペクト比を1
以上とすると、より効果的である。すなわちこの段階で
の凹部34の幅は、凹部34の深さよりも小さくなるこ
とが望ましい。ここで、シリコン酸化膜35が堆積され
た後の凹部34の深さxは次式で表される。
【0049】x=d1+d3−βd3・・・(3) また、シリコン酸化膜35が堆積された段階で、この凹
部34の幅d2がx以下となるためには、次式の関係が
成り立つ。
【0050】d2≦2αd3+x・・・(4) 式(3),(4)より d2≦2αd3+d1+d3−βd3・・・(5) これと上記の関係を組み合わせ、整理すると 2αd3<d2≦d1+d3(1+2α−β) (単位:nm)・・・(6) となる。
【0051】また、コンタクトホールを形成しない凹部
33の幅d2’はその側壁に堆積されるシリコン酸化膜
35の厚さよりも小さくなければならない。よって、次
式の関係が成り立つ。
【0052】 d2’≦2α’d3 (単位:nm)・・・(7) よって、以上の関係をまとめると、導体配線32の厚さ
1,シリコン酸化膜35の厚さd3,コンタクトホール
を形成すべき導体配線32間の距離d2,そしてコンタ
クトホールを形成しない導体配線32間の距離d2
は、上記(6),(7)式の関係が成り立つ範囲でそれ
ぞれ設定することが望ましい。すると、凹部33の開口
部を塞ぎ、かつ、凹部34の開口部を塞がないようにシ
リコン酸化膜35を堆積することができる。
【0053】以上のように、第3実施形態によれば、第
1,第2実施形態と同様にフォトリソグラフィを用いな
くとも微細なコンタクトホールを必要箇所のみに形成す
ることができる。また、前述した第1実施形態において
は、コンタクトホールが形成されるべき凹部14でのス
テップカバレージBが0.5以下になるような堆積条件
でシリコン酸化膜15を堆積した場合に効果的であった
が、本実施形態では、コンタクトホールが形成されるべ
き凹部34でのステップカバレージが0.5以上である
場合でもシリコン窒化膜37のステップカバレージを利
用することにより、シリコン酸化膜35のコンタクトホ
ールが形成されるべき部分にのみ開口部を有するマスク
を形成することができる。よって、フォトリソグラフィ
を行わずに微細なコンタクトホールを特定の場所に自己
整合的に形成することができる。
【0054】<第4実施形態>図8は、本発明の第4実
施形態による半導体素子の製造方法におけるコンタクト
ホールの形成方法を示す工程図である。第3実施形態で
はシリコン酸化膜上にシリコン窒化膜を堆積する際にプ
ラズマCVD法を用い、これらシリコン窒化膜およびシ
リコン酸化膜のエッチングを2工程に分けて行ったが、
本第4実施形態では、シリコン酸化膜上にシリコン窒化
膜を堆積する際に反応性スパッタリング法を用い、コン
タクトホールを形成する部分のシリコン窒化膜とシリコ
ン酸化膜とを同一工程においてエッチング可能にしたこ
とを特徴とする。
【0055】まず、第3実施形態と同様に、IC基板1
1上に400nmの厚さの導体配線32を形成し、その
上に減圧CVD法によりシリコン酸化膜35を堆積する
(図8(a),(b))。このとき、第3実施形態と同
様に、コンタクトホールを形成すべき導体配線32b,
32c間(凹部34)の開口径を1000nmとし、コ
ンタクトホールを形成しない導体配線32a,32b間
(凹部33)の長さを500nmとしているので、凹部
33はシリコン酸化膜35によって塞がれ、凹部34は
開口径が約400nm、深さが約460nmの凹部とな
る。従って、このときの凹部34のアスペクト比は約
1.2となる。
【0056】次に、ターゲットにシリコンを用い、窒素
雰囲気中でスパッタリングを行う反応性スパッタリング
法を用いて、シリコン酸化膜35上にシリコン窒化膜4
7を100nmの厚さに堆積させる(図8(c))。こ
のときの反応性スパッタリング法によるシリコン窒化膜
の形成条件は、N2圧力4mtorr,RFパワー2kWで、約
10分行う。このときの反応性スパッタリング法による
シリコン窒化膜の成長速度は約10nm/minである。
【0057】反応性スパッタリング法は、通常のスパッ
タリング法と同等の表面被覆特性(ステップカバレー
ジ)を持つ。よって、図4に示すように、アスペクト比
が1.2の凹部34におけるステップカバレージBは約
5%であるため、凹部34の底部には約5nmのシリコ
ン窒化膜47が堆積する。一方、反応性スパッタリング
の凹部の側壁におけるステップカバレージWは、アスペ
クト比に関わらず常にほぼ100%であるので、凹部3
4の側壁には100nmのシリコン窒化膜47が堆積す
る。
【0058】そして、RIEによりシリコン窒化膜47
のエッチングを行う。このときのエッチング条件は、C
48 20ml/min,CO300ml/min,Ar400ml/mi
n,圧力40mtorr,RFパワー100Wである。このよ
うな条件においては、シリコン窒化膜に対するシリコン
酸化膜の選択比が10以上である。従って、まず、シリ
コン酸化膜35表面全体を覆うシリコン窒化膜47がエ
ッチングされ、凹部34の底部のシリコン酸化膜35が
露出されると、続いてこのシリコン酸化膜35が選択的
にエッチングされるため、凹部34が形成されていたI
C基板11上にコンタクトホール46が形成される(図
8(d))。
【0059】なお、上述のように、このときのシリコン
窒化膜に対するシリコン酸化膜の選択比は10以上なの
で、540nm程度のシリコン酸化膜35がエッチング
された後でも、コンタクトホール部分を除くシリコン酸
化膜35上にはシリコン窒化膜47が40nm以上残る
ため、コンタクトホール以外のシリコン酸化膜35がエ
ッチングされることはない。
【0060】以上のように、第4実施形態では、シリコ
ン酸化膜35上のシリコン窒化膜47を反応性スパッタ
リング法により形成している。このため、コンタクトホ
ールが形成されるべき凹部34の底部に堆積されるシリ
コン窒化膜47の厚さを他の部分に堆積されるシリコン
窒化膜の厚さの1/20程度にすることができる。よっ
て、この窒化膜47とシリコン酸化膜35とを同一工程
においてエッチングしてコンタクトホールを形成するこ
とができる。従って、本実施形態の集積回路の製造方法
を用いれば、第3実施形態よりもさらに少ない工程でコ
ンタクトホールを形成することができる。
【0061】<第5実施形態>図9は、本発明の第5実
施形態による半導体素子の製造方法におけるコンタクト
ホールの形成方法を示す工程図である。まず、上記各実
施形態と同様に、IC基板11上に導体配線32を形成
する(図9(a))。このとき、本実施形態においても
第3,第4実施形態と同様にコンタクトホールを形成す
べき導体配線32b,32c間の長さを1000nmと
し、コンタクトホールを形成しない導体配線32a,3
2b間の長さを500nmとする。
【0062】次に、TEOS−O3CVD法を用いて、
導体配線32上にBPSG(Boro-phospho-silicate Gl
ass)膜55を600nmの厚さになるように堆積す
る。この時の、TEOS−O3CVD法によるBPSG
膜の形成条件は、TEOSガス3slm,O3 100g/
cm3,TMOP(Trimethylorthophosphate,PO(OC
33)2l/min,TEB(Triethylborate,B(OC2
53)1.5l/min,温度400℃で、3分20秒行
う。このときのTEOS−O3CVD法によるBPSG
膜の成長速度は約180nm/minである。
【0063】TEOS−O3CVD法を用いてBPSG
膜を堆積したときの表面被覆特性は、減圧CVD法を用
いてシリコン酸化膜を堆積した場合と同様に、図6に示
すとおりである。よって、コンタクトホールを形成しな
い、幅が400nmの凹部33(アスペクト比=0.
8)の底部におけるステップカバレージBは70%であ
る。従って、凹部33の底部には420nmの厚さのB
PSG膜55が堆積される。また、凹部33の側壁にお
けるステップカバレージWは45%であるので、この側
壁には270nmの厚さのBPSG膜55が堆積され
る。従って、凹部33の開口部はBPSG膜55によっ
て完全に塞がれた状態となる。
【0064】一方、コンタクトホールを形成する、幅が
1000nmの凹部34(アスペクト比=0.4)の底
部におけるステップカバレージBは90%であるので、
この底部には540nmのBPSG膜55が堆積され
る。また、凹部34の側壁におけるステップカバレージ
Wは50%であるので、この凹部34の側壁には300
nmの厚さのBPSG膜55が堆積される。従って、凹
部34に堆積されたBPSG55によってこの凹部34
が塞がれることはなく、約400nmの開口径を有し、
460nmの深さを有する凹部となる。よって、この凹
部34のアスペクト比は約1.2となる。
【0065】次に、プラズマCVD法を用いて、BPS
G膜55上にシリコン窒化膜57を100nmの厚さに
堆積させる(図9(b))。図7より、アスペクト比が
約1.2の凹部34の底部におけるステップカバレージ
Bは約20%であるので、この凹部34の底部には約2
0nmのシリコン窒化膜57が堆積される。また、前述
したように、プラズマCVD法を用いたときの凹部の側
壁におけるステップカバレージWは、アスペクト比に関
わらず常にほぼ100%なので、凹部34の側壁には約
100nmのシリコン窒化膜37が堆積される。
【0066】この後、RIEによる異方性エッチングに
よりシリコン窒化膜57を約30nmエッチングする
と、凹部34の底部に堆積されたシリコン窒化膜57は
除去され、BPSG膜55が露出する。また、その他の
部分においてはシリコン窒化膜57の厚さは約70nm
となる。このときのシリコン窒化膜117のエッチング
条件は、CHF3 20ml/min,CF4 15ml/min,Ar
200ml/min,圧力350mtorr,RFパワー800W,
で約5秒行う。このときのRIEによるシリコン窒化膜
のエッチング速度は約360nm/minである。
【0067】次に、RIEを用いてBPSG膜55を5
40nm相当エッチングする(図9(c))。このとき
のRIEによるBPSG膜55のエッチング条件は、C
48 20ml/min,CO300ml/min,Ar400ml/mi
n,圧力40mtorr,RFパワー1000Wで、約108
秒行う。このときのBPSG膜のエッチング速度は約3
00nm/minであり、シリコン窒化膜のエッチング速度は
約19nm/minであるので、シリコン窒化膜に対するBP
SG膜の選択比は10以上となる。すると、凹部34の
底部に堆積されたBPSG膜55は完全に除去され、コ
ンタクトホール56が形成される。なお、540nmの
BPSG膜55がエッチングされてもシリコン窒化膜5
7は34nm程度しか除去されないので、凹部34の底
部以外に堆積されたBPSG膜55上には36nm程度
のシリコン窒化膜57が残される。従って、コンタクト
ホール56が形成された部分以外のBPSG膜55が除
去されることはない。
【0068】この後、コンタクトホールが形成されたI
C基板11を約120℃の熱リン酸に約8分浸す。する
と、BPSG膜55上に残存したシリコン窒化膜57が
除去される(図9(d))。続いて、850℃の窒素雰
囲気中で30分程度の熱処理(アニーリング)を行うこ
とにより、コンタクトホール近傍および他の段差部を平
滑化する(図9(e))。
【0069】以上のように第5実施形態によれば、上記
各実施形態と同様に、フォトリソグラフィを用いなくて
もコンタクトホールを形成することができるため、微細
なコンタクトホールを有する集積回路を少ない工程で形
成することが可能となる。さらに、本実施形態では、コ
ンタクトホール56形成後に熱リン酸処理およびアニー
リングを行うことにより、コンタクトホール56を形成
した後のBPSG膜55表面を平滑にすることができ
る。このため、次工程で形成される配線の断線などを防
いでパターニングを容易にすることができるので、集積
回路の信頼性を向上させることができる。
【0070】<第6実施形態>上記各実施形態による集
積回路の製造方法は、周期的に同様の形状が繰り返され
る素子領域、例えば、メモリデバイスのセルアレイ部の
コンタクトホール形成などに適用することができる。本
第6実施形態は、第4実施形態の製造方法を用いて不揮
発性メモリを製造する方法を示したものである。
【0071】図10は、本実施形態の製造方法を用いて
製造された不揮発性メモリのセルアレイ部の平面図であ
り、図11は、図10のA−A’線に沿った断面図、図
12は、図10のB−B’線に沿った断面図である。但
し、図10においては、図面の簡略化のために、絶縁膜
71の図示を省略している。セルアレイ部は、図12に
おいて点線で囲まれた部分の形状が縦横に繰り返された
形状を有している。
【0072】メモリセルは、図10において、複数のソ
ース線62が縦方向に平行に形成されており、各ソース
線62に挟まれた部分に、コンタクトホール72を有す
るドレイン領域63が形成されている。また、各ソース
線62に直交する方向には、トランジスタとなるゲート
が形成されるアクティブ領域66と、メモリセルにおけ
る各素子を分離するフィールド酸化膜64とが交互に形
成されている。
【0073】図10のA−A’線に沿った部分は、フィ
ールド酸化膜64が形成された領域である。図11に示
すように、IC基板61上のソース線62を除いた部分
には、厚さが500nmのフィールド酸化膜64が、シ
リコン酸化膜により形成されている。このフィールド酸
化膜64上には、中央に一定のコントロールゲート間隔
L1を置いてフィールド酸化膜64に沿うように、コン
トロールゲート65が形成されている。
【0074】また、図10のB−B’線に沿った部分
は、フィールド酸化膜63によって素子分離されたアク
ティブ領域66である。図12に示すように、IC基板
61上には厚さが約10nmのゲート酸化膜67が形成
されており、このゲート酸化膜67上のソース線62お
よびドレイン領域63を除く部分には、厚さが100n
mのフローティングゲート68が形成されている。この
フローティングゲート68上には、さらに層間酸化膜6
9を介してコントロールゲート65が形成されている。
そして、図11,12に示すように、IC基板61上の
コンタクトホール72を除く部分は、シリコン酸化膜か
らなる絶縁膜71によって覆われている。なお、図10
中では、フローティングゲート68の構造を説明するた
めに、フローティングゲート68がコントロールゲート
65の上層に位置するように図示されているが、実際に
は、図12および図10の左上に示したように、フロー
ティングゲート68の上にコントロールゲート65が形
成されている。
【0075】以下、第4実施形態の製造方法を用いて、
このようなセルアレー部の構造を有する不揮発性メモリ
を製造する方法を説明する。まず、通常のLSI製造工
程に従って、IC基板61上にフィールド酸化膜64,
ゲート酸化膜67,フローティングゲート68,層間絶
縁膜69,コントロールゲート65を形成する。このと
き、フィールド酸化膜64上のコントロールゲート65
に囲まれた領域を凹部73とし、この凹部73の幅L1
(図11参照)を500nmに設定する。また、アクテ
ィブ領域66においてコンタクトホール72が形成され
るフローティングゲート68およびコントロールゲート
65に囲まれた領域を凹部74とし、この凹部74の幅
L2(図12参照)を1000nmに設定する。
【0076】そして、第4実施形態の手順により、IC
基板61上に絶縁膜71およびコンタクトホール72を
形成する。すなわち、まず、減圧CVD法を用いてIC
基板61上に絶縁膜(シリコン酸化膜)71を600n
mの厚さで堆積する。すると、幅が500nmの凹部7
3は、図8(b)に示す凹部33のように、絶縁膜71
により塞がれる。一方、コンタクトホール72が形成さ
れるべき凹部74は、図8(b)に示す凹部34のよう
に、絶縁膜71によって塞がれることはなく、開口部を
有する構造となる。
【0077】次に、反応性スパッタリング法を用いて、
この絶縁膜71の上に100nmの厚さのシリコン窒化
膜を堆積する(図示せず)。そして、RIE法を用いて
第4実施形態と同様な条件でこのシリコン窒化膜および
シリコン酸化膜71のエッチングを行うと、ドレイン領
域63となる凹部74の中央に約400nmの径を有す
るコンタクトホール72が形成される。
【0078】図13は、図10と同様の本実施形態によ
る不揮発性メモリのセルアレイ部の模式的平面図であ
り、図14は、従来の方法を用いて製造した不揮発性メ
モリのセルアレイ部の模式的平面図である。図13,1
4中において、単位セルを太線で囲んで示している。図
14に示すように、従来法による単位セル82のソース
線62に平行な方向の長さを2.0μmとし、ソース線
62に垂直な方向の長さを1.25μmとしている。な
お、フォトグラフィを用いた従来の方法により不揮発性
メモリを製造する場合、コンタクトホールの大きさのバ
ラツキのための余裕を50nm、レジストマスクの重ね
合わせずれのための余裕を200nm、そしてコントロ
ールゲート65においてリーク電流が発生しないための
コンタクトホール−コントロールゲート間の間隔を20
0nm確保する必要がある。従って、コンタクトホール
82とコントロールゲート65との間隔L4を450n
m以上に設定する必要がある。
【0079】一方、本実施形態の製造方法を用いた場
合、フォトリソグラフィを用いずにコンタクトホールを
形成するので、コンタクトホール−コントロールゲート
間の間隔L3はリーク電流が発生しないための200n
mのみ確保すればよい。よって、単位セルのソース線に
垂直な長さを従来よりも0.25μm小さい1.0μm
に設定することができる。よって、単純にソース線62
に垂直な方向のみで比較した場合でも、セル面積を従来
よりも20%縮小することができる。
【0080】このように、本実施形態によれば、不揮発
性メモリのセルアレイ部などの一定の形状が周期的に繰
り返される素子領域のコンタクトホールを、フォトリソ
グラフィを用いずに自己整合的に形成することができ
る。従って、フォトリソグラフィを用いてコンタクトホ
ールを形成する場合のようにコンタクトホール−コント
ロールゲート間の長さを大きく確保する必要がないの
で、従来よりも単位セルの大きさを縮小することができ
る。よって、従来よりも微細な素子を少ない工程で容易
に製造することができる。
【0081】<変形例>上記した各実施形態において
は、各種の変形が可能である。例えば、上記各実施形態
では、導体配線間のコンタクトホールの形成について説
明したが、絶縁物を配線する場合にも適用することがで
きる。また、コンタクトホールを形成する場合に限ら
ず、ソース線などの線状の拡散層を形成する場合にも上
記各実施形態の方法を適用することができる。
【0082】また、第6実施形態においては、不揮発性
メモリのセルアレイ部の製造方法に第4実施形態を適用
した場合について述べたが、他の実施形態についても同
様に適用可能である。また、不揮発性メモリを製造する
場合に限らず、DRAM,SRAM,ROMなどの他の
メモリデバイスやSOG(Sea of Gate)などのロジッ
クデバイスの製造方法に適用することも可能である。
【0083】さらに、上記各実施形態において、各膜の
膜厚や形成方法,除去方法などに関しては、上記したも
のに限らないことは当然である。
【0084】
【発明の効果】本発明によれば、微細なコンタクトホー
ルをフォトリソグラフィを用いずに自己整合的に形成す
ることができるため、従来よりも微細な集積回路を少な
い工程で容易に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態による集積回路の製造
方法を示す工程図
【図2】 段差を有する膜の表面上に他の膜を堆積した
ときのアスペクト比とステップカバレージを説明するた
めの図
【図3】 常圧CVD法を用いてシリコン酸化膜を堆積
したときのアスペクト比とステップカバレージとの関係
を示すグラフ
【図4】 スパッタリング法を用いてシリコン酸化膜を
堆積したときのアスペクト比とステップカバレージとの
関係を示すグラフ。
【図5】 本発明の第3実施形態による集積回路の製造
方法を示す工程図
【図6】 減圧CVD法およびTEOS−O3CVD法
を用いてシリコン酸化膜を堆積したときのアスペクト比
とステップカバレージとの関係を示すグラフ
【図7】 プラズマCVD法を用いてシリコン窒化膜を
堆積したときのアスペクト比とステップカバレージとの
関係を示すグラフ
【図8】 本発明の第4実施形態による集積回路の製造
方法を示す工程図
【図9】 本発明の第5実施形態による集積回路の製造
方法を示す工程図
【図10】 本発明の第6実施形態により製造される集
積回路の模式的平面図
【図11】 図10のA−A線に沿った断面図
【図12】 図10のB−B線に沿った断面図
【図13】 本発明の第6実施形態により製造される集
積回路の模式的平面図
【図14】 従来技術を用いて製造された図13と同様
な構造を有する集積回路の模式的平面図
【図15】 従来技術による集積回路の製造方法を示す
工程図
【符号の説明】
11,21,61 IC基板 12,22,32 導体配線 13,14,23,33,34 凹部 15,35 シリコン酸化膜 16,36,46,56,72 コンタクトホール 37,47,57 シリコン窒化膜 55 BPSG膜 62 ソース線 63 ドレイン領域 64 フィールド酸化膜 65 コントロールゲート 66 アクティブ領域 67 フィールド酸化膜 68 フローティングゲート 69 層間絶縁膜 71 絶縁膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4M104 AA01 DD08 DD16 DD17 DD19 EE08 EE15 EE17 GG16 GG20 HH14 HH20 5F033 AA15 AA17 AA19 AA28 AA29 AA35 AA54 AA67 DA07 EA02 EA03 EA04 EA12 EA25 EA27 EA28 EA33

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下地層上に第1材料からなる複数の配線を
    形成する配線工程と、 前記配線が形成された下地層上に第2材料からなる膜
    を、前記配線の側壁と前記下地層からなる凹部の前記側
    壁よりも底面での堆積速度が遅くなる条件で且つこの凹
    部の開口部が前記膜によって塞がれない状態で堆積する
    第2材料膜堆積工程と、 前記第2材料膜堆積工程で堆積された膜に対してエッチ
    ングを施すことにより、前記凹部の底面である下地層表
    面が露出されるまで前記膜の表面を除去して、前記下地
    層に貫通する貫通孔を前記膜に形成する第2材料膜除去
    工程とを含むことを特徴とする半導体集積回路の製造方
    法。
  2. 【請求項2】下地層上に第1材料からなる複数の配線を
    第1長さおよびこの第1長さよりも短い第2長さの配線
    間隔で形成する配線工程と、 前記配線が形成された下地層上に第2材料からなる膜
    を、前記配線の側壁と前記下地層からなる凹部の前記側
    壁よりも底面での堆積速度が遅くなる条件で、前記第2
    長さの幅を有する第2凹部の開口部を塞ぎ且つ前記第1
    長さの幅を有する第1凹部の開口部を塞がないように堆
    積する第2材料膜堆積工程と、 前記第2材料膜堆積工程で堆積された膜に対してエッチ
    ングを施すことにより、前記第1凹部の底面である下地
    層表面が露出されるまで前記膜の表面を除去して、前記
    下地層に貫通する貫通孔を前記膜に形成する第2材料膜
    除去工程とを含むことを特徴とする半導体集積回路の製
    造方法。
  3. 【請求項3】前記下地層はIC基板であり、 前記第1材料は導電体からなり、 前記第2材料は絶縁体からなり、 前記貫通孔は他層の配線と前記IC基板とを電気的に接
    続するためのコンタクトホールであることを特徴とする
    請求項1または請求項2に記載の半導体集積回路の製造
    方法。
  4. 【請求項4】前記第2材料膜はシリコン酸化膜であり、 前記第2材料膜堆積工程は常圧CVD法を用いてシリコ
    ン酸化膜を堆積する工程であることを特徴とする請求項
    1ないし請求項3のいずれかに記載の半導体集積回路の
    製造方法。
  5. 【請求項5】前記第2材料膜はシリコン酸化膜であり、 前記第2材料膜堆積工程はシリコン酸化物をスパッタリ
    ングターゲットとしたスパッタリング法を用いてシリコ
    ン酸化膜を堆積する工程であることを特徴とする請求項
    1ないし請求項3のいずれかに記載の半導体集積回路の
    製造方法。
  6. 【請求項6】前記第2材料膜堆積工程において前記凹部
    の底面上における前記膜の堆積速度を前記凹部の前記側
    壁における堆積速度の1/2以下とすることを特徴とす
    る請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の半導体集
    積回路の製造方法。
  7. 【請求項7】下地層上に第1材料からなる複数の配線を
    形成する配線工程と、 前記配線が形成された下地層上に第2材料からなる第2
    材料膜を、前記配線の側壁と前記下地層からなる凹部の
    開口部がこの第2材料膜によって塞がれない状態で堆積
    する第2材料膜堆積工程と、 前記第2材料膜が堆積された前記下地層上に第3材料か
    らなる第3材料膜を、前記凹部の底面上の前記第2材料
    膜上における前記第3材料膜の堆積速度がその他の部分
    における前記第3材料膜の堆積速度よりも遅くなる条件
    で且つこの凹部の開口部がこの第3材料膜によって塞が
    れない状態で堆積する第3材料膜堆積工程と、 この第3材料膜堆積工程で堆積された前記第3材料膜に
    対してエッチングを施すことにより、前記第2材料堆積
    工程において前記凹部の底部に堆積された第2材料膜の
    表面が露出されるまで前記第3材料膜の表面を除去する
    第3材料膜除去工程と、 前記第3材料膜に対して前記第2材料膜が選択的に除去
    されるようなエッチング条件で前記第3材料膜除去工程
    で露出された前記第2材料膜に対してエッチングを施す
    ことにより、前記凹部の底面である下地層表面が露出さ
    れるまで前記第2材料膜の表面を除去して、前記下地層
    に貫通する貫通孔を前記膜に形成する第2材料膜除去工
    程とを含むことを特徴とする半導体集積回路の製造方
    法。
  8. 【請求項8】下地層上に第1材料からなる複数の配線を
    第1長さおよびこの第1長さよりも短い第2長さの配線
    間隔で形成する配線工程と、 前記配線が形成された下地層上に第2材料からなる第2
    材料膜を、前記配線の側壁と前記下地層からなる凹部の
    うち前記第2長さの幅を有する第2凹部の開口部を塞ぎ
    且つ前記第1長さの幅を有する第1凹部の開口部を塞が
    ないように堆積する第2材料膜堆積工程と、 前記第2材料膜が堆積された下地層上に第3材料からな
    る第3材料膜を、前記第1凹部の底面上の前記第2材料
    膜上における前記第3材料膜の堆積速度がその他の部分
    における前記第3材料膜の堆積速度よりも遅くなる条件
    で且つ前記第1凹部の開口部がこの第3材料膜によって
    塞がれない状態で堆積する第3材料膜堆積工程と、 この第3材料膜堆積工程で堆積された前記第3材料膜に
    対してエッチングを施すことにより、前記第2材料堆積
    工程において前記第2凹部の底部に堆積された第2材料
    膜の表面が露出されるまで前記第3材料膜の表面を除去
    する第3材料膜除去工程と、 前記第3材料膜に対して前記第2材料膜が選択的に除去
    されるようなエッチング条件で前記第3材料膜除去工程
    で露出された前記第2材料膜に対してエッチングを施す
    ことにより、前記第1凹部の底面である下地層表面が露
    出されるまで前記第2材料膜の表面を除去して、前記下
    地層に貫通する貫通孔を前記膜に形成する第2材料膜除
    去工程とを含むことを特徴とする半導体集積回路の製造
    方法。
  9. 【請求項9】前記第3材料膜除去工程と前記第2材料膜
    除去工程とを同一の工程において行うことを特徴とする
    請求項7または請求項8に記載の半導体集積回路の製造
    方法。
  10. 【請求項10】前記第2材料膜除去工程において貫通孔
    が形成された後に、前記第3材料膜全体を除去する第3
    材料膜全除去工程をさらに含むことを特徴とする請求項
    7ないし請求項9のいずれかに記載の半導体集積回路の
    製造方法。
  11. 【請求項11】前記下地層はIC基板であり、 前記第1材料は導電体からなり、 前記第2材料は絶縁体からなり、 前記第3材料は前記第2材料とは異なる絶縁体からな
    り、 前記貫通孔は他層の配線とIC基板とを電気的に接続す
    るためのコンタクトホールであることを特徴とする請求
    項7ないし請求項10のいずれかに記載の半導体集積回
    路の製造方法。
  12. 【請求項12】前記第2材料膜はシリコン酸化膜であ
    り、 前記第3材料膜はシリコン窒化膜であり、 前記第2材料膜堆積工程は減圧CVD法を用いてシリコ
    ン酸化膜を堆積する工程であり、 前記第3材料膜堆積工程はプラズマCVD法を用いてシ
    リコン窒化膜を堆積する工程であることを特徴とする請
    求項7ないし請求項11のいずれかに記載の半導体集積
    回路の製造方法。
  13. 【請求項13】前記第2材料膜はシリコン酸化膜であ
    り、 前記第3材料膜はシリコン窒化膜であり、 前記第2材料膜堆積工程は減圧CVD法を用いてシリコ
    ン酸化膜を堆積する工程であり、 前記第3材料膜堆積工程は反応性スパッタリング法を用
    いてシリコン窒化膜を堆積する工程であることを特徴と
    する請求項7ないし請求項11のいずれかに記載の半導
    体集積回路の製造方法。
  14. 【請求項14】前記第2材料膜はボロンまたはリンの少
    なくとも一方を含むシリコン酸化膜であることを特徴と
    する請求項12または請求項13に記載の半導体集積回
    路の製造方法。
  15. 【請求項15】前記第2材料膜はBPSG(boro-phosp
    ho-silicate glass)膜であり、 前記第3材料膜はシリコン窒化膜であり、 前記第2材料膜堆積工程はTEOS−O3CVD法を用
    いてBPSG膜を堆積する工程であり、 前記第3材料膜堆積工程はプラズマCVD法を用いてシ
    リコン窒化膜を堆積する工程であることを特徴とする請
    求項7ないし請求項11のいずれかに記載の半導体集積
    回路の製造方法。
  16. 【請求項16】前記貫通孔は不揮発性メモリデバイスの
    セルアレイ部のコンタクトホールであることを特徴とす
    る請求項1ないし請求項15のいずれかに記載の半導体
    集積回路の製造方法。
  17. 【請求項17】前記貫通孔はDRAMのセルアレイ部の
    コンタクトホールであることを特徴とする請求項1ない
    し請求項15のいずれかに記載の半導体集積回路の製造
    方法。
  18. 【請求項18】前記貫通孔はSRAMのセルアレイ部の
    コンタクトホールであることを特徴とする請求項1ない
    し請求項15のいずれかに記載の半導体集積回路の製造
    方法。
  19. 【請求項19】前記貫通孔はROMのセルアレイ部のコ
    ンタクトホールであることを特徴とする請求項1ないし
    請求項15のいずれかに記載の半導体集積回路の製造方
    法。
  20. 【請求項20】前記貫通孔はSOG(Sea of Gate)ロ
    ジックデバイスのコンタクトホールであることを特徴と
    する請求項1ないし請求項15のいずれかに記載の半導
    体集積回路の製造方法。
  21. 【請求項21】前記貫通孔は、メモリデバイスのソース
    線であることを特徴とする請求項1または請求項7に記
    載の半導体集積回路の製造方法。
JP19086598A 1998-07-06 1998-07-06 半導体集積回路の製造方法 Expired - Fee Related JP4344412B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19086598A JP4344412B2 (ja) 1998-07-06 1998-07-06 半導体集積回路の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19086598A JP4344412B2 (ja) 1998-07-06 1998-07-06 半導体集積回路の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000021982A true JP2000021982A (ja) 2000-01-21
JP4344412B2 JP4344412B2 (ja) 2009-10-14

Family

ID=16265059

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19086598A Expired - Fee Related JP4344412B2 (ja) 1998-07-06 1998-07-06 半導体集積回路の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4344412B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6656854B2 (en) 2001-05-31 2003-12-02 Oki Electric Industry Co., Ltd. Method of forming a low dielectric constant film with tetramethylcyclotetrasiloxane (TMCTS) and LPCVD technique
JP2016171205A (ja) * 2015-03-12 2016-09-23 株式会社東芝 半導体装置、及び、半導体装置の製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6656854B2 (en) 2001-05-31 2003-12-02 Oki Electric Industry Co., Ltd. Method of forming a low dielectric constant film with tetramethylcyclotetrasiloxane (TMCTS) and LPCVD technique
JP2016171205A (ja) * 2015-03-12 2016-09-23 株式会社東芝 半導体装置、及び、半導体装置の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4344412B2 (ja) 2009-10-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7413962B2 (en) Method for forming sublithographic features during the manufacture of a semiconductor device and a resulting in-process apparatus
US5965939A (en) Semiconductor device and a method of manufacture
US6169039B1 (en) Electron bean curing of low-k dielectrics in integrated circuits
US6043164A (en) Method for transferring a multi-level photoresist pattern
KR20040073775A (ko) 반도체 장치의 절연막 형성방법
JPH01503021A (ja) シリコンウエハ内に貫通導体を形成する為の平担化方法
US6479378B1 (en) Process for forming electrical interconnects in integrated circuits
KR100418644B1 (ko) 반도체장치 및 그의 제조방법
JP3176017B2 (ja) 半導体装置の製造方法
US5407532A (en) Self-aligned method of fabrication closely spaced apart metallization lines
US5966632A (en) Method of forming borderless metal to contact structure
JP4344412B2 (ja) 半導体集積回路の製造方法
US6255229B1 (en) Method for forming semiconductor dielectric layer
JP2702007B2 (ja) 半導体装置の製造方法
KR100505629B1 (ko) 트렌치 매립 방법
KR100265357B1 (ko) 반도체장치의콘택홀형성방법
KR960005252B1 (ko) 반도체 장치의 제조방법
KR100191710B1 (ko) 반도체 소자의 금속 배선 방법
US6284645B1 (en) Controlling improvement of critical dimension of dual damasceue process using spin-on-glass process
KR100324020B1 (ko) 반도체소자의금속배선형성방법
JP3070564B2 (ja) 半導体装置の製造方法
KR940010498B1 (ko) 반도체기판의 평탄화 방법
KR100322523B1 (ko) 캐핑레이어를갖는반도체장치의평탄화형성방법
KR100641488B1 (ko) 반도체 소자의 콘택 제조 방법
JPH09246379A (ja) 半導体集積回路装置およびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050627

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071207

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080805

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081006

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20081218

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090310

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090511

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20090511

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20090511

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090630

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090713

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120717

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees