JP4341830B2 - 自動二輪車等のフロントフォーク - Google Patents

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Description

本発明は自動二輪車等のフロントフォークに関する。
自動二輪車等のフロントフォークとして、車体側チューブと車軸側チューブを摺動自在に嵌合し、車軸側チューブの下端部の外周に車軸ブラケットを固定し、車軸側チューブに挿入したシリンダを車軸ブラケットの底部に取付けるとともに、シリンダ内を摺動するピストン・バルブ組立体を先端部に設けたピストンロッドを車体側チューブに取付け、シリンダの下端部内周に設けたホルダの上端部に、圧側隔壁部材・バルブ組立体を設け、該圧側隔壁部材・バルブ組立体がシリンダ内に区画する下部油室と連通する油溜室を車軸側チューブとシリンダの間に設けたものがある。
従来技術では、車軸ブラケットの底部に外側から挿通したボルトを、シリンダの下端部内周に設けたホルダに螺着することにより、シリンダを車軸ブラケットの底部に取付けている。そして、ホルダの上端部に設けた圧側隔壁部材・バルブ組立体の仕様変更や修理交換等に際し、ボルトをホルダから外し、シリンダ及びホルダを車軸側チューブから上方へ抜き取り可能にする。
ところが従来技術では、ボルトが車軸ブラケットの底部を貫通するものであり、オイル漏れの可能性がある。
そこで、特許文献1では、シリンダの下端部内周に設けたホルダ(ベースバルブ部2のバルブボディ2C)の外周につば状に拡開形成した下端部(2d)の外縁を、車軸ブラケット(ブラケット部材4)の底部と、これに螺合する車軸側チューブ(外筒7)の下端部との間に挟持している。車軸ブラケットの底部を貫通するボルトを用いることなく、シリンダを車軸ブラケットの底部に取付け可能にするものである。
実開平2-138246
しかしながら、特許文献1の自動二輪車等のフロントフォークでは、シリンダ及びホルダの抜き取りに際し、車軸側チューブ(外筒7)と車軸ブラケット(ブラケット部材4)との螺合を解く必要がある。このため、圧側隔壁部材・バルブ組立体(ベースバルブ部2)の仕様変更や修理交換等の作業に多大な困難を伴なう。
本発明の課題は、車軸ブラケットの底部にシリンダを取付け、シリンダの下端部内周に設けたホルダの上端部に圧側隔壁部材・バルブ組立体を設けた自動二輪車等のフロントフォークにおいて、圧側隔壁部材・バルブ組立体の仕様変更や修理交換等を容易にすることにある。
請求項1の発明は、車体側チューブと車軸側チューブを摺動自在に嵌合し、車軸側チューブの下端部の外周に車軸ブラケットを固定し、車軸側チューブに挿入したシリンダを車軸ブラケットの底部に取付けるとともに、シリンダ内を摺動するピストン・バルブ組立体を先端部に設けたピストンロッドを車体側チューブに取付け、シリンダの下端部内周に設けたホルダの上端部に、圧側隔壁部材・バルブ組立体を設け、該圧側隔壁部材・バルブ組立体がシリンダ内に区画する下部油室と連通する油溜室を車軸側チューブとシリンダの間に設けた自動二輪車等のフロントフォークにおいて、前記車軸ブラケットの底部と前記車軸側チューブの下端部との間に、シート部材の外周部を挟持して固定し、前記ホルダの下端部外周にフランジ部を設け、前記シリンダの下端部外周を前記シート部材に螺合するとともに、該シリンダの下端部と、前記車軸ブラケットの底部又は前記シート部材との間に、前記ホルダの外周フランジ部を挟持して固定したものである。
請求項2の発明は、請求項1の発明において更に、前記シート部材と前記車軸ブラケットの底部に、前記圧側隔壁部材・バルブ組立体をバイパスして該圧側隔壁部材・バルブ組立体がシリンダ内に区画するピストン側油室を前記油溜室に連通する油路を形成し、前記車軸ブラケットに該油路に臨む横孔を形成し、該横孔内に低速時の圧側減衰力調整装置を設けたものである。
請求項3の発明は、請求項2の発明において更に、 前記シート部材と前記車軸ブラケットの底部とにピンを挿通したものである。
(請求項1)
(a)車軸側チューブの内部のシリンダを上方から回動し、シリンダとシート部材の螺合を解くと、シリンダ及びホルダが車軸ブラケットの底部又はシート部材から分離自由になる。これにより、シリンダと、ホルダの圧側隔壁部材・バルブ組立体を車軸側チューブから上方へ抜き取りでき、圧側隔壁部材・バルブ組立体の仕様変更や修理交換等が容易になる。
(請求項2)
(b)シート部材と車軸ブラケットの底部に形成した油路に、圧側減衰力調整装置を設けたから、低速時の圧側減衰力を容易に調整できる。
(請求項3)
(c)ピンによりシート部材を車軸ブラケットに回り止めでき、シリンダを上方から回動したとき、シート部材の供回りを防止し、シリンダとシート部材の螺合を迅速に解くことができる。また、シート部材と車軸ブラケットの底部とをピンにより位置決めし、両者に設けた油路の位置合せを行なうこともできる。
図1はフロントフォークの全体を示す断面図、図2は図1の下部構造を示す断面図、図3は図1の中間部構造を示す断面図、図4は図1の上部構造を示す断面図、図5はフロントフォークの車軸側チューブの組付過程を示す断面図、図6は図5の要部拡大図、図7は図6のVII−VII線に沿う矢視図、図8はフロントフォークのシリンダの組付過程を示す断面図、図9は図8の要部拡大図、図10はフロントフォークの変形例の要部を示す断面図である。
自動二輪車等のフロントフォーク10は、図1〜図4に示す如く、車体側チューブ11と車軸側チューブ12を液密に摺動自在に嵌合して構成される。車体側チューブ11の下端内周にはブッシュ13が、車軸側チューブ12の上端外周にはブッシュ14が設けられている。
車体側チューブ11は上端部の開口部15にキャップ16を液密に着脱自在に設け、車体側チューブ11に車体側取付部を備える。車軸側チューブ12は下端部の外周に車軸ブラケット18を一体に固定し、車軸ブラケット18に車軸側取付部19を備える。
フロントフォーク10は、車体側チューブ11と車軸側チューブ12の内部に、ダンパ20を構成するダンパシリンダ21とピストンロッド24を収容している。フロントフォーク10は、車軸側チューブ12に挿入したダンパシリンダ21を後に詳述する如くに車軸ブラケット18に取付けるとともに、ダンパシリンダ21内を摺動するピストン・バルブ組立体40A(伸側減衰力発生装置40)を先端部に設けたピストンロッド24を車体側チューブ11に取付ける。
フロントフォーク10は、図4に示す如く、キャップ16の中央部にスリーブ23を螺着して一体固定化し、車体側チューブ11の内部に挿入されたスリーブ23の下端部に中空ピストンロッド24とロックナット23Aを螺着し、ピストンロッド24を車体側チューブ11に対し固定的に支持する。ピストンロッド24は、ダンパシリンダ21の上端部に設けたロッドガイド25を摺動自在に貫通してダンパシリンダ21の内部の油室27に挿入され、その挿入先端部に設けたピストンボルト24Aにピストン26を備える。ピストンボルト24Aに螺着されるナット24Bによりピストン26を固定する。ピストン26はダンパシリンダ21の内面を上下に摺動する。油室27は、ピストン26により、ピストンロッド24が挿入されている側のピストンロッド側油室27Aと、ピストンロッド24が挿入されていない側のピストン側油室27Bに区画される。
フロントフォーク10は、車体側チューブ11と車軸側チューブ12の間で、ダンパシリンダ21の外周の空間を油溜室28とし、油溜室28の上部を気体室(空気室)29としている。
フロントフォーク10は、キャップ16とスリーブ23の間の環状スペースに挿入されるばね荷重アジャスタ30をスリーブ23の外周に螺着し、ばね荷重アジャスタ30の下端面に突き当てたピン30Aに支持されて昇降する複数の部材の結合からなるスプリングカラー31を有し、スプリングカラー31によりバックアップされる上スプリングシート32と、ダンパシリンダ21の上端部のロッドガイド25の上端面に固定した下スプリングシート33との間に懸架スプリング34を介装している。
フロントフォーク10は、懸架スプリング34のばね反力と、空気室29の空気ばねによるばね反力により、車両走行時に路面から受ける衝撃力を緩衝する。
フロントフォーク10は、懸架スプリング34と、空気室29の空気ばねの伸縮振動を制振するため、伸側減衰力発生手段40と圧側減衰力発生手段50を有する。
(伸側減衰力発生手段40)
伸側減衰力発生手段40は、ピストンロッド24の先端部に設けられてダンパシリンダ21内を摺動するピストン・バルブ組立体40Aにより構成される。ピストン・バルブ組立体40Aは、図3に示す如く、ダンパシリンダ21を内面に摺接するピストン26に、ピストンロッド側油室27Aとピストン側油室27Bを連通可能にする伸側油路41と圧側油路42を有し、伸側油路41を伸側減衰バルブ43により開閉可能とし、圧側油路42をチェックバルブ44により開閉可能とする。伸側減衰バルブ43は、ナット24Bにより支持されたバルブストッパ43Aによってバックアップ支持される。チェックバルブ44は、ピストンロッド24に係止されたばね受け44Aに保持されたバルブスプリング44Bによりバックアップ支持され、伸張時に閉じ、圧縮時に開く。
伸側減衰力発生手段40は、伸側減衰力調整装置40Bを有する。伸側減衰力調整装置40Bは、ピストンロッド24(ピストンボルト24A)の内部に、ピストン26をバイパスしてピストンロッド側油室27Aとピストン側油室27Bを連通可能とするバイパス油路46を有し、バイパス油路46をニードルバルブ47Aにより開閉可能とする。このとき、キャップ16に設けたスリーブ23の中央に減衰力アジャスタ47を螺着し、減衰力アジャスタ47に支持されたロッド47Bをピストンロッド24の中空部に挿通し、その挿通端に上述のニードルバルブ47Aを備える。
(圧側減衰力発生手段50)
圧側減衰力発生手段50は、ダンパシリンダ21の下端部内周に後述する如くに設けられるホルダ51の先端部に、圧側隔壁部材・バルブ組立体50Aを設けて構成される。圧側隔壁部材・バルブ組立体50Aは、図2に示す如く、ホルダ51の中心部に螺着される中空ボルト52により、ダンパシリンダ21内におけるホルダ51の上端面に圧側隔壁部材53を固定し、圧側隔壁部材53の上部に前述のピストン側油室27Bを区画し、圧側隔壁部材53の下部に下部油室27Cを区画する。下部油室27Cは、ダンパシリンダ21に設けた油孔54により、油溜室28に連通する。圧側隔壁部材53には、ピストン側油室27Bと下部油室27Cを連通可能にする圧側油路55と伸側油路56を設け、圧側油路55を圧側減衰バルブ57により開閉可能とし、伸側油路56をチェックバルブ58により開閉可能とする。圧側減衰バルブ57は、ホルダ51と圧側隔壁部材53の間に挟持される。チェックバルブ58は、中空ボルト52に係止されたばね受け58Aに保持されたバブルスプリング58Bによりバックアップ支持され、圧縮時に閉じ、伸張時に開く。
圧側減衰力発生手段50は、圧側減衰力調整装置50Bを有する。圧側減衰力調整装置50Bは、中空ボルト52の中空部52A、ホルダ51の中心部に設けた油路51A、車軸ブラケット18に設けた油路18A、車軸ブラケット18の底部に設けた環状溝18B、後述するシート部材70に設けた油路71Aを連通させたバイパス油路61により、圧側隔壁部材53をバイパスしてピストン側油室27Bと油溜室28を連通可能にする。圧側減衰力調整装置50Bは、車軸ブラケット18に油路18Aに連通する横孔62を形成し、この横孔62に封着したキャップ63の中央に減衰力アジャスタ64を螺着し、減衰力アジャスタ64の先端のニードルバルブ64Aにより油路18Aを開閉可能にする。圧側減衰力調整装置50Bは低速時の圧側減衰力を調整可能にする。
従って、フロントフォーク10は以下の如くに動作する。
(伸張行程)
フロントフォーク10の伸張時には、車体側チューブ11と車軸側チューブ12が相対的に伸張し、懸架スプリング34が伸びる。また、ピストンロッド24がダンパシリンダ21から退出し、ピストンロッド側油室27Aの油が、低速時にはピストン26のバイパス油路46を通ってピストン側油室27Bに流れ、この間のニードルバルブ47Aの絞り抵抗により伸側減衰力を得る。また、中高速時には、ピストンロッド側油室27Aの油がピストン26の伸側油路41を通ってピストン側油室27Bに流れ、この間の伸側減衰バルブ43の撓み抵抗により伸側減衰力を得る。伸側減衰力が懸架スプリング34の共振を防止する。
ピストンロッド24が退出した体積分の作動油が、油溜室28から圧側隔壁部材53の伸側油路56を通り、チェックバルブ58を開いてピストン側油室27Bに供給される。
尚、ダンパシリンダ21の内部でロッドガイド25の直下にはリバウンドスプリング66が装備されており、リバウンドスプリング66は最伸張時にピストンボルト24Aの拡径部に当接して最伸張時の緩衝をなす。
(圧縮行程)
フロントフォーク10の圧縮時には、車体側チューブ11と車軸側チューブ12が相対的に圧縮され、懸架スプリング34が縮む。また、ピストンロッド24がダンパシリンダ21に進入し、ピストン側油室27Bの油が、ピストン26の圧側油路42のチェックバルブ44を通ってピストンロッド側油室27Aに流れる。また、ピストンロッド24の進入体積分の油が、低速時には、ピストン側油室27Bから圧側隔壁部材53のバイパス油路61を通って油溜室28に流れ、この間のニードルバルブ64Aの絞り抵抗により圧側減衰力を得る。また、中高速時には、ピストン側油室27Bから圧側隔壁部材53の圧側油路55を通って下部油室27C、油溜室28に流れ、この間の圧側減衰バルブ57の撓み抵抗により圧側減衰力を得る。懸架スプリング34のばね力が圧縮時の衝撃を緩衝し、圧側減衰力が懸架スプリング34の圧縮速度をコントロールする。
尚、ダンパシリンダ21の外部にあるピストンロッド24の中間部にはオイルロックピース67が装備されており、オイルロックピース67は最圧縮時にロッドガイド25の上部のオイルロックケース68に嵌合して最圧縮時の緩衝をなす。
しかるに、フロントフォーク10にあっては、ダンパシリンダ21、及び圧側隔壁部材・バルブ組立体50Aのホルダ51を、以下の如くにより、車軸ブラケット18に取付ける。
(ダンパシリンダ21、ホルダ51の車軸ブラケット18への取付構造)
図2に示す如く、車軸ブラケット18の環状溝18Bが設けられた底部にシート部材70を着座させる。シート部材70は、環状平板部71と、平板部71の内周部から立上げた筒状部72とを有する。
車軸ブラケット18は車軸側チューブ12の下端部の外周に螺着されるとともに、車軸側チューブ12の最下端部の外周との間に封着されるOリング73を備える。そして、車軸ブラケット18の底部と、車軸側チューブ12の最下部との間に、シート部材70の平板部71の外周部を挟持して固定する。
圧側隔壁部材・バルブ組立体50Aが設けられるホルダ51の下端部外周にはフランジ部74が設けられる。そして、ダンパシリンダ21の下端部外周をシート部材70の筒状部72に螺合するとともに、ダンパシリンダ21の下端部と、車軸ブラケット18の底部との間に、上述のホルダ51のフランジ部74を挟持して固定する。
尚、シート部材70の平板部71には、前述のバイパス油路61を構成する油路71Aが設けられる。また、車軸ブラケット18の底部のピン孔75Aにはピン75が植設され(図6、図7)、車軸ブラケット18のピン75にはシート部材70の平板部71に設けたピン孔75Bが係着される。ピン75は、車軸ブラケット18に対するシート部材70の回り止め用ピン、車軸ブラケット18とシート部材70の位置決め用ピンとして機能する。
シート部材70は鉄からなり、車軸ブラケット18はアルミからなる。鉄製の車軸側チューブ12の下端部とアルミ製の車軸ブラケット18との間に介在する鉄製シート部材70は、車軸側チューブ12が車軸ブラケット18に直に突き当たることによる、車軸ブラケット18の底部の凹み、むしれを防止する。
車軸ブラケット18への車軸側チューブ12、ダンパシリンダ21、ホルダ51の取付手順は以下の如くになる。
(1)車軸ブラケット18の底部にピン75を植設し、このピン75を位置決めピンとして、シート部材70を車軸ブラケット18の底部に着座させる(図5、図6)。
(2)車軸側チューブ12の下端部の外周に車軸ブラケット18を螺着し、車軸ブラケット18の底部と車軸側チューブ12の最下端部との間にシート部材70の平板部71の外周部を挟持する(図8、図9)。
(3)ダンパシリンダ21のロッドガイド25から該ダンパシリンダ21の内部にピストンロッド24を挿入し、ピストンロッド24の先端部にピストン・バルブ組立体40Aを組付ける(図8)。このダンパシリンダ21の下端部の内周にホルダ51を軽圧入する。
(4)ダンパシリンダ21のロッドガイド25の上端面に設けた工具係合部25Aを用いてダンパシリンダ21を回動し、ダンパシリンダ21の下端部外周を、前述(2)のシート部材70の筒状部72に螺着し、ダンパシリンダ21の下端部と車軸ブラケット18の底部との間に、上述(3)のホルダ51のフランジ部74を挟持して固定する(図1、図2)。
(5)車軸側チューブ12の外周に車体側チューブ11を嵌合し、車体側チューブ11の上端開口部に設けられるキャップ16に螺着したスリーブ23に、上述(3)のピストンロッド24をロックナット23Aとともに螺着する(図1)。
本実施例によれば以下の作用効果を奏する。
(a)車軸側チューブ12の内部のダンパシリンダ21を上方から回動し、ダンパシリンダ21とシート部材70の螺合を解くと、ダンパシリンダ21及びホルダ51が車軸ブラケット18の底部又はシート部材70から分離自由になる。これにより、ダンパシリンダ21と、ホルダ51の圧側隔壁部材・バルブ組立体50Aを車軸側チューブ12から上方へ抜き取りでき、圧側隔壁部材・バルブ組立体50Aの仕様変更や修理交換等が容易になる。
(b)シート部材70と車軸ブラケット18の底部に形成したバイパス油路61に、圧側減衰力調整装置50Bを設けたから、低速時の圧側減衰力を容易に調整できる。
(c)ピン75によりシート部材70を車軸ブラケット18に回り止めでき、ダンパシリンダ21を上方から回動したとき、シート部材70の供回りを防止し、ダンパシリンダ21とシート部材70の螺合を迅速に解くことができる。また、シート部材70と車軸ブラケット18の底部とをピン75により位置決めし、両者に設けたバイパス油路61の位置合せを行なうこともできる。
図10のフロントフォーク10Aが図1〜図9のフロントフォーク10と異なる点は、シート部材70に代わるシート部材80を用いたことにある。シート部材80は、円盤状平板部81と、平板部81の面内に立上げた筒状部82とを有する。
車軸ブラケット18の底部と、車軸側チューブ12の最下端部との間に、シート部材80の平板部81の外周部を挟持して固定する。そして、ダンパシリンダ21の下端部外周をシート部材80の筒状部82に螺合するとともに、ダンパシリンダ21の下端部と、シート部材80における筒状部82より内周側の平板部81との間に、ホルダ51のフランジ部74を挟持して固定する。
尚、シート部材80は、シート部材70の油路71Aと同様の油路81Aを平板部81に設け、車軸ブラケット18の底部に植設したピン75のための、シート部材70におけるピン孔75Bと同様のピン孔を平板部81に設ける。
以上、本発明の実施例を図面により詳述したが、本発明の具体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
図1はフロントフォークの全体を示す断面図である。 図2は図1の下部構造を示す断面図である。 図3は図1の中間部構造を示す断面図である。 図4は図1の上部構造を示す断である。 図5はフロントフォークの車軸側チューブの組付過程を示す断面図である。 図6は図5の要部拡大図である。 図7は図6のVII−VII線に沿う矢視図である。 図8はフロントフォークのシリンダの組付過程を示す断面図である。 図9は図8の要部拡大図である。 図10はフロントフォークの変形例の要部を示す断面図である。
符号の説明
10、10A フロントフォーク
11 車体側チューブ
12 車軸側チューブ
18 車軸ブラケット
21 ダンパシリンダ
24 ピストンロッド
27A ピストンロッド側油室
27B ピストン側油室
27C 下部油室
28 油溜室
40A ピストン・バルブ組立体
50A 圧側隔壁部材・バルブ組立体
50B 圧側減衰力調整装置
51 ホルダ
61 バイパス油路
62 横孔
70、80 シート部材
74 フランジ部
75 ピン

Claims (3)

  1. 車体側チューブと車軸側チューブを摺動自在に嵌合し、
    車軸側チューブの下端部の外周に車軸ブラケットを固定し、
    車軸側チューブに挿入したシリンダを車軸ブラケットの底部に取付けるとともに、シリンダ内を摺動するピストン・バルブ組立体を先端部に設けたピストンロッドを車体側チューブに取付け、
    シリンダの下端部内周に設けたホルダの上端部に、圧側隔壁部材・バルブ組立体を設け、
    該圧側隔壁部材・バルブ組立体がシリンダ内に区画する下部油室と連通する油溜室を車軸側チューブとシリンダの間に設けた自動二輪車等のフロントフォークにおいて、
    前記車軸ブラケットの底部と前記車軸側チューブの下端部との間に、シート部材の外周部を挟持して固定し、
    前記ホルダの下端部外周にフランジ部を設け、
    前記シリンダの下端部外周を前記シート部材に螺合するとともに、該シリンダの下端部と、前記車軸ブラケットの底部又は前記シート部材との間に、前記ホルダの外周フランジ部を挟持して固定したことを特徴とする自動二輪車等のフロントフォーク。
  2. 前記シート部材と前記車軸ブラケットの底部に、前記圧側隔壁部材・バルブ組立体をバイパスして該圧側隔壁部材・バルブ組立体がシリンダ内に区画するピストン側油室を前記油溜室に連通する油路を形成し、前記車軸ブラケットに該油路に臨む横孔を形成し、該横孔内に低速時の圧側減衰力調整装置を設けた請求項1に記載の自動二輪車等のフロントフォーク。
  3. 前記シート部材と前記車軸ブラケットの底部とにピンを挿通した請求項2に記載の自動二輪車等のフロントフォーク。
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