JP2006234066A - 二輪車等のフロントフォーク - Google Patents
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Abstract
【課題】 車輪側チューブの下端部の外周に車軸ブラケットをねじ部を介して結合した二輪車等のフロントフォークにおいて、車輪側チューブと車軸ブラケットの嵌合隙間に雨水や泥などの異物が侵入することを防止すること。
【解決手段】 車輪側チューブ12の下端部の外周に車軸ブラケット11をねじ部を介して結合した二輪車等のフロントフォーク10において、車輪側チューブ12の外周と車軸ブラケット19の内周との間の嵌合部Lに形成される環状の微小隙間Cの上端の開口を密封する環状のシール部材65を設けたもの。
【選択図】 図2
【解決手段】 車輪側チューブ12の下端部の外周に車軸ブラケット11をねじ部を介して結合した二輪車等のフロントフォーク10において、車輪側チューブ12の外周と車軸ブラケット19の内周との間の嵌合部Lに形成される環状の微小隙間Cの上端の開口を密封する環状のシール部材65を設けたもの。
【選択図】 図2
Description
本発明は自動二輪車、自動三輪車、自転車等のフロントフォークに関する。
特許文献1には、インナチューブの下端部の外周に車軸ブラケットをねじ部を介して結合した二輪車等のフロントフォークが開示されている。インナチューブと車軸ブラケットはインナチューブの下端部の外周ねじ部と車軸ブラケットの内周ねじ部との螺合により結合され、ねじ部の上方にはねじ部が形成されていない嵌合部が形成されている。従って、インナチューブの下端部の外周と車軸ブラケットの内周との間の嵌合部には、環状の微小な嵌合隙間が生じる。
実開平4-93534
しかしながら、上記フロントフォークでは、車軸ブラケットの嵌合部の内周は耐食塗装等の表面処理が施されていないので、この嵌合隙間の上端の開口から嵌合隙間内に雨水が侵入すると、嵌合部の内周が腐食するおそれがある。また、泥などの異物が溜まり耐久性の悪化を招くおそれもある。
本発明の課題は、車輪側チューブの下端部の外周に車軸ブラケットをねじ部を介して結合した二輪車等のフロントフォークにおいて、車輪側チューブと車軸ブラケットの嵌合部の環状の微小隙間に雨水や泥などの異物が侵入することを防止することにある。
請求項1の発明は、車輪側チューブの下端部の外周に車軸ブラケットをねじ部を介して結合した二輪車等のフロントフォークにおいて、車輪側チューブの外周と車軸ブラケットの内周との間の嵌合部に形成される環状の微小隙間の上端の開口を密封する環状のシール部材を設けたものである。
請求項2の発明は、請求項1の発明において更に、車軸ブラケットの上端面の内周部に環状溝を形成し、環状溝内に環状のシール部材を装着して環状の嵌合隙間の上端の開口を密封するものである。
請求項3の発明は、請求項1の発明において更に、環状のシール部材が、車軸ブラケットの上端部の外周に嵌着される取付部と、取付部の上端から内方側へ延在して車輪側チューブの外周に密接するリップを有するシールリップ部からなるものである。
(請求項1)
(a)車輪側チューブの外周と車軸ブラケットの内周との間の嵌合部に形成される環状の微小隙間の上端の開口を密封する環状のシール部材を設けたので、環状の微小隙間内に雨水や泥などの異物が侵入するおそれがない。その結果、車軸ブラケットの内周面が腐食したり、又は、泥などの異物が溜まり耐久性の悪化を招くおそれがない。
(a)車輪側チューブの外周と車軸ブラケットの内周との間の嵌合部に形成される環状の微小隙間の上端の開口を密封する環状のシール部材を設けたので、環状の微小隙間内に雨水や泥などの異物が侵入するおそれがない。その結果、車軸ブラケットの内周面が腐食したり、又は、泥などの異物が溜まり耐久性の悪化を招くおそれがない。
(請求項2)
(b)車軸ブラケットの上端面の内周部に環状溝を形成し、この環状溝内に環状のシール部材を装着して車輪側チューブと車軸ブラケットの間の嵌合部の環状の微小隙間の上端の開口を密封した。その結果、単純な形状のシール部材を使用することができるので、コストアップを招くことがない。
(b)車軸ブラケットの上端面の内周部に環状溝を形成し、この環状溝内に環状のシール部材を装着して車輪側チューブと車軸ブラケットの間の嵌合部の環状の微小隙間の上端の開口を密封した。その結果、単純な形状のシール部材を使用することができるので、コストアップを招くことがない。
(請求項3)
(c)環状のシール部材が、車軸ブラケットの上端部の外周に嵌着される取付部と、取付部の上端から内方側へ延在して車輪側チューブの外周に密接するリップを有するシールリップ部からなる。その結果、環状のシール部材のシールリップ部が車軸ブラケットの上端面の全体を覆うので、車軸ブラケットの筒状の本体部の上端面が平坦な切削面からなり防錆塗装などが施されていないように場合に、車軸ブラケットの筒状の本体部の上端面の腐食を防止したり、上端面に泥等が溜まることを防止できる。また、車軸ブラケットの筒状の本体部の上端面の面積が小さい場合にも、該上端面に近接する本体部の外周に取付部を嵌着することができるので、シール部材の取付けに支障がない。
(c)環状のシール部材が、車軸ブラケットの上端部の外周に嵌着される取付部と、取付部の上端から内方側へ延在して車輪側チューブの外周に密接するリップを有するシールリップ部からなる。その結果、環状のシール部材のシールリップ部が車軸ブラケットの上端面の全体を覆うので、車軸ブラケットの筒状の本体部の上端面が平坦な切削面からなり防錆塗装などが施されていないように場合に、車軸ブラケットの筒状の本体部の上端面の腐食を防止したり、上端面に泥等が溜まることを防止できる。また、車軸ブラケットの筒状の本体部の上端面の面積が小さい場合にも、該上端面に近接する本体部の外周に取付部を嵌着することができるので、シール部材の取付けに支障がない。
図1は実施例1のフロントフォークを示す全体断面図、図2は図1のフロントフォークの下部を示し、(A)は断面図、(B)は(A)の要部を拡大して示す模式断面図、図3は図1の中間部の断面図、図4は図1の上部の断面図、図5は実施例2を示し、(A)は実施例1と同様の下部断面図、(B)は(A)の要部を拡大して示す模式図である。
(実施例1)
自動二輪車等の倒立型フロントフォーク10は、図1〜図4に示す如く、車体側のアウタチューブ11に、車輪側のインナチューブ12を摺動自在に挿入して倒立にし、両チューブ11、12の間に懸架スプリング13を介装するとともに、単筒型ダンパ14を正立にして内装している。
自動二輪車等の倒立型フロントフォーク10は、図1〜図4に示す如く、車体側のアウタチューブ11に、車輪側のインナチューブ12を摺動自在に挿入して倒立にし、両チューブ11、12の間に懸架スプリング13を介装するとともに、単筒型ダンパ14を正立にして内装している。
アウタチューブ11の下端内周とインナチューブ12の上端外周の2位置には、アウタチューブ11とインナチューブ12の摺動をガイドするブッシュ15、16が嵌着されている。アウタチューブ11の下端内周部には、シール部材90が嵌着されている。
アウタチューブ11は不図示のアッパ及びロアのブラケットを介して車体側に支持され、インナチューブ12は車軸ブラケット19を介して車軸(不図示)に結合される。インナチューブ12は車軸ブラケット19に対して後述する如くに結合され、車軸ブラケット19の上端面の内周部には環状溝64が形成され、この環状溝64内に後述する如く環状のシール部材としてのダストシール65が装着されている。
車軸ブラケット19の底部には、ダンパ14のダンパシリンダ21の下端部がボトムボルト22により固定されて立設している。アウタチューブ11の上端部にはキャップ23が螺着され、キャップ23の中心部に設けたばね荷重調整アジャスタ24に中空ピストンロッド25の上端部を螺着固定し、このピストンロッド25の先端部をダンパシリンダ21の上端開口部に設けたロッドガイド26の内周に摺接案内させて該ダンパシリンダ21の内部に挿入している。
ばね荷重調整アジャスタ24の周囲に軸方向移動可能に係着されているL字状のばね荷重調整スリーブ27が、キャップ23の内周に螺着され、このばね荷重調整スリーブ27により押動される押動体27Aは、アウタチューブ11の内部でばね受28の上端部を支持している。インナチューブ12の内部で、ダンパシリンダ21の上端外周部にはばね受29が圧入されている。ばね受28とばね受29の間に前述の懸架スプリング13が介装される。ばね荷重調整アジャスタ24の回転操作により、ばね受28を上下動し、懸架スプリング13の初期荷重を調整可能にする。
アウタチューブ11とインナチューブ12の内部で、ダンパシリンダ21の外周部には、油溜室31と気体室32が設けられる。油溜室31の作動油は、前述のブッシュ15、16の潤滑等に寄与する。懸架スプリング13と気体室32の気体ばねが、車両が路面から受ける衝撃力を吸収する。
ダンパ14は、ピストンバルブ装置(伸側減衰力発生装置)40とボトムバルブ装置(圧側減衰力発生装置)50を有する。ダンパ14は、ピストンバルブ装置40とボトムバルブ装置50が発生する減衰力により、懸架スプリング13と気体ばねによる衝撃力の吸収に伴なうアウタチューブ11とインナチューブ12の伸縮振動を制振する。
ピストンバルブ装置40は、ピストンロッド25の先端部に固定したピストン41により、ダンパシリンダ21の内部をピストン側油室42Aとロッド側油室42Bに区画し、ピストン側油室42Aとロッド側油室42Bを連絡可能にする伸側流路43と圧側流路(不図示)のそれぞれに、伸側ディスクバルブ43Aと圧側チェックバルブ44Aを設ける。
また、ピストンバルブ装置40は、ばね荷重調整アジャスタ24の内周側に減衰力調整アジャスタ45を設け、この減衰力調整アジャスタ45の下端部に固定される減衰力調整ロッド46をピストンロッド25の中空部に通し、減衰力調整ロッド46の先端ニードル46Aにより、ピストン41に設けてあるピストン側油室42Aとロッド側油室42Bのバイパス路47の流路面積を調整可能にする。
ボトムバルブ装置50は、ボトムボルト22に螺着されてダンパシリンダ21を前述の如くに車軸ブラケット19の底部に立設するホルダ51を有し、ホルダ51に取付けられるボトムピース51Aによりピストン側油室42Aの下方にボトムバルブ室52を区画形成する。ボトムバルブ室52はダンパシリンダ21に設けた油孔により油溜室31に連通している。ボトムピース51Aは、ピストン側油室42Aとボトムバルブ室52を連絡可能にする圧側流路53と伸側流路(不図示)のそれぞれに、圧側ディスクバルブ53Aと伸側ディスクバルブ54Aを設ける。
また、ボトムバルブ装置50は、車軸ブラケット19、ボトムボルト22、ボトムピース51Aに、ピストン側油室42Aと油溜室31のバイパス路55を設け、車軸ブラケット19に螺着した減衰力調整アジャスタ56の先端ニードル56Aにより、バイパス路55の流路面積を調整可能にする。
従って、フロントフォーク10は以下の如くに減衰作用を行なう。
(圧縮時)
フロンフォーク10の圧縮時には、ボトムバルブ装置50において、圧側流路53の圧側ディスクバルブ53A或いはバイパス路55のニードル56Aを流れる油により圧側減衰力を生じ、ピストンバルブ装置40では殆ど減衰力を生じないか、補助的に減衰力を生じる。
(圧縮時)
フロンフォーク10の圧縮時には、ボトムバルブ装置50において、圧側流路53の圧側ディスクバルブ53A或いはバイパス路55のニードル56Aを流れる油により圧側減衰力を生じ、ピストンバルブ装置40では殆ど減衰力を生じないか、補助的に減衰力を生じる。
(伸張時)
フロントフォーク10の伸張時には、ピストンバルブ装置40において、伸側流路43の伸側ディスクバルブ43A或いはバイパス路47のニードル46Aを流れる油により伸側減衰力を生じ、ボトムバルブ装置50では殆ど減衰力を生じない。
フロントフォーク10の伸張時には、ピストンバルブ装置40において、伸側流路43の伸側ディスクバルブ43A或いはバイパス路47のニードル46Aを流れる油により伸側減衰力を生じ、ボトムバルブ装置50では殆ど減衰力を生じない。
尚、フロントフォーク10の最圧縮時には、ダンパシリンダ21の外側で、ピストンロッド25に設けたオイルロックピース101を、ダンパシリンダ21の先端外周部のばね受29に一体に設けたオイルロックカラー102に嵌合し、オイルロックカラー102のオイルロック油室を圧縮することで最圧縮時の緩衝を行なう。
また、フロントフォーク10の最伸張時には、ダンパシリンダ21の上端内周部に配置したリバウンドスプリング103を、ピストンロッド25の先端部に設けたピストン41の側のスプリングストッパ104に衝合し、最伸張時の緩衝を果たす。
しかるに、フロントフォーク10にあっては、図2に示す如く、インナチューブ12の下端部の外周に、以下の如く、ねじ部を介して車軸ブラケット19を結合している。
図2(A)に示すように、インナチューブ12は鉄製の円筒状パイプからなり、外径が軸方向に同一の大外径部12aと、大外径部12aの先端に連設して形成され大外径部12aより外径が小さい小外径部12bとからなり、大外径部12aの下端部の外周に所定の長さにわたって外周ねじ部12cが形成される。外周ねじ部12cのねじ山の径は大外径部12aの外径と同一又は若干小さい。
車軸ブラケット19はアルミ合金を鋳造したものからなり、筒状の本体部19Aと、本体部19Aの下部に一体に形成され車軸孔17を有する車軸部19Bと、筒状の本体部19Aの後部に一体に形成されたブレーキキャリパブラケット部19Cと、筒状の本体部19Aの前後部に一体に形成されたフェンダーステー部19Dからなる。
筒状の本体部19Aには有底の円筒状の孔60が形成される。円筒状の孔60はインナチューブ12の大外径部12aが挿入嵌合する大内径部60aと、インナチューブ12の外周ねじ部12cが螺合する内周ねじ部60cと、内周ねじ部60cの下部に連設する小内径部60bとからなる。内周ねじ部60cのねじの谷径は大内径部60aの内径と同一又は若干小径となる大きさに形成される。また、小内径部60bは内周ねじ部60cより更に小径に形成されている。小内径部60bにはOリング61装着用の環状溝62が形成され、小内径部60bは段部60eを介して底部60fに連設している。段部60eには環状のワッシャ63が載置される。
インナチューブ12の下端部は車軸ブラケット19の筒状の本体部19Aの円筒状の孔60内に挿入され、インナチューブ12と車軸ブラケット19はインナチューブ12の外周ねじ部12cと車軸ブラケット19の内周ねじ部60cによって螺合される。インナチューブ12の外周ねじ部12cには、車軸ブラケット19の孔60内に挿入する前に予め接着剤が塗布される。インナチューブ12の大外径部12aは車軸ブラケット19の大内径部60aの内周に嵌合され、インナチューブ12の先端の小外径部12bは車軸ブラケット19の小内径部60bにOリング61を介して嵌挿される。Oリング61は油溜室31の作動油を外部に対して密封する。インナチューブ12の先端部はワッシャ63に当接する。
インナチューブ12の大外径部12aの外周と車軸ブラケット19の大内径部60aの内周との間にはねじ部12c、60cが形成されていない嵌合部Lが形成されている。この嵌合部Lは、結合した状態で環状の微小隙間Cを有し、この環状の微小隙間Cは筒状の本体部19Aの上端面に開口する。
図2(B)に拡大して示すように、車軸ブラケット19の筒状の本体部19Aの上端面の内周部には環状溝64が形成される。車軸ブラケット19の孔60内にインナチューブ12の下端部の外周をねじ部12C、60Cによって螺合した後、この環状溝64内に環状のシール部材としてのダストシール65が圧入により装着される。ダストシール65は断面角型の本体部65aと本体部65aの下面の内周部に形成された環状の突部65bからなる。ダストシール65は車軸ブラケット19の筒状の本体部19Aの上端面の内周の環状溝64内に圧入され、インナチューブ12の外周と車軸ブラケット19の環状溝64の外周に密接するとともに、環状の突部65bが環状溝64の下端面に密接する。その結果、インナチューブ12の大外径部12aの外周と車軸ブラケット19の大内径部60aとの間の嵌合部Lに形成される環状の微小隙間Cの上端の開口を密封する。
本実施例によれば以下の作用効果を奏する。
(a)インナチューブ12の外周と車軸ブラケット19の筒状の本体部19Aの内周との間の嵌合部Lの環状の微小隙間Cの上端の開口を密封するダストシール65を設けたので、環状の微小隙間C内に雨水や泥などの異物が侵入するおそれがない。その結果、車軸ブラケット19の孔60の内周面が腐食したり、又は、泥などの異物が溜まり耐久性の悪化を招くおそれがない。
(a)インナチューブ12の外周と車軸ブラケット19の筒状の本体部19Aの内周との間の嵌合部Lの環状の微小隙間Cの上端の開口を密封するダストシール65を設けたので、環状の微小隙間C内に雨水や泥などの異物が侵入するおそれがない。その結果、車軸ブラケット19の孔60の内周面が腐食したり、又は、泥などの異物が溜まり耐久性の悪化を招くおそれがない。
(b)車軸ブラケット19の筒状の本体部19Aの上端面の内周部に環状溝64を形成し、この環状溝64内にダストシール65を装着してインナチューブ12と車軸ブラケット19の間の嵌合部Lの環状の微小隙間Cの上端の開口を密封した。その結果、単純な形状のダストシール65を使用することができるので、コストアップを招くことがない。
(実施例2)
図5は環状のシール部材としてのダストシールの実施例2を示す。ダストシールの形状とダストシールが挿入される車軸ブラケット19の装着部の形状を除き、他は同一であるので、同一の部材に対しては同一の符号を付して説明する。
図5は環状のシール部材としてのダストシールの実施例2を示す。ダストシールの形状とダストシールが挿入される車軸ブラケット19の装着部の形状を除き、他は同一であるので、同一の部材に対しては同一の符号を付して説明する。
インナチューブ12の下端部の外周に車軸ブラケット19をねじ部12c、60cを介して結合した後、車軸ブラケット19の筒状の本体部19Aの上端部に環状のシール部材としてのダストシール70が装着される。
ダストシール70は、図5(B)に拡大して示すように、取付部70aとこの取付部70aの上端から内方側へ延在するシールリップ部70bからなり、シールリップ部70bの先端部にリップ71が形成され、リップ71はインナチューブ12の外周に密接する。取付部70aは筒状の本体部19Aの外周に嵌着され、ダストシール70の取付部70aの下端部の内周に形成された環状突部70dが、車軸ブラケット19の上端部の外周に形成された環状溝72内に係合している。
ダストシール70はインナチューブ12の外周と車軸ブラケット19の内周との間の嵌合部Lに形成される環状の微小隙間Cの上端の開口を密封する。
本実施例によれば実施例1の(a)の効果の他に以下の作用効果を奏する。
ダストシール70が、車軸ブラケット19の筒状の本体部19Aの上端部の外周に嵌着される取付部70aと、取付部70aの上端の内周に一体に形成され、インナチューブ12の外周に密接するリップ71を有するシールリップ部70bからなる。その結果、ダストシール70のシールリップ部70bが車軸ブラケット19の筒状の本体部19Aの上端面の全体を覆うことになり、車軸ブラケット19の筒状の本体部19Aの上端面の腐食を防止したり、上端面に泥等が溜まることを防止できる(実施例1の場合には筒状の本体部19Aの上端面の外周部が外部に露出する)。また、車軸ブラケット19の筒状の本体部19Aの上端面の面積が小さい場合でも、該上端部に近接する本体部19Aの外周に取付部70aを嵌着することができるので、ダストシール70の取付けに支障がない。
ダストシール70が、車軸ブラケット19の筒状の本体部19Aの上端部の外周に嵌着される取付部70aと、取付部70aの上端の内周に一体に形成され、インナチューブ12の外周に密接するリップ71を有するシールリップ部70bからなる。その結果、ダストシール70のシールリップ部70bが車軸ブラケット19の筒状の本体部19Aの上端面の全体を覆うことになり、車軸ブラケット19の筒状の本体部19Aの上端面の腐食を防止したり、上端面に泥等が溜まることを防止できる(実施例1の場合には筒状の本体部19Aの上端面の外周部が外部に露出する)。また、車軸ブラケット19の筒状の本体部19Aの上端面の面積が小さい場合でも、該上端部に近接する本体部19Aの外周に取付部70aを嵌着することができるので、ダストシール70の取付けに支障がない。
以上、本発明の実施例を図面により詳述したが、本発明の具体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。例えば、本発明は、車輪側チューブが円筒状のパイプ等からなる大外径部と大外径部の下端部外周に車軸ブラケットをねじ部を介して結合した正立型のフロントフォークにも適用できる。また、環状の微小隙間の上端の開口にシリコン等の液状のシール部材を環状に塗布して密封するものであっても良い。
10 フロントフォーク
11 アウタチューブ(車体側チューブ)
12 インナチューブ(車輪側チューブ)
12c 外周ねじ部
19 車軸ブラケット
60c 内周ねじ部
65、70 ダストシール(環状のシール部材)
70a 取付部
70b シールリップ部
L 嵌合部
C 環状の微小隙間
11 アウタチューブ(車体側チューブ)
12 インナチューブ(車輪側チューブ)
12c 外周ねじ部
19 車軸ブラケット
60c 内周ねじ部
65、70 ダストシール(環状のシール部材)
70a 取付部
70b シールリップ部
L 嵌合部
C 環状の微小隙間
Claims (3)
- 車輪側チューブの下端部の外周に車軸ブラケットをねじ部を介して結合した二輪車等のフロントフォークにおいて、
前記車輪側チューブの外周と前記車軸ブラケットの内周との間の嵌合部に形成される環状の微小隙間の上端の開口を密封する環状のシール部材を設けたことを特徴とする二輪車等のフロントフォーク。 - 前記車軸ブラケットの上端面の内周部に環状溝を形成し、該環状溝内に前記環状のシール部材を装着して前記環状の嵌合隙間の上端の開口を密封する請求項1に記載の二輪車等のフロントフォーク。
- 前記環状のシール部材が、前記車軸ブラケットの上端部の外周に嵌着される取付部と、該取付部の上端から内方側へ延在して前記車輪側チューブの外周に密接するリップを有するシールリップ部からなる請求項1に記載の二輪車等のフロントフォーク。
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WO2017215855A1 (de) * | 2016-06-16 | 2017-12-21 | Zf Friedrichshafen Ag | Korrosionsschutzeinrichtung für eine schwingungsdämpferanordnung eines kraftfahrzeugs, sowie eine schwingungsdämpferanordnung mit der korrosionsschutzeinrichtung |
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