JP2007064332A - 自動二輪車等のフロントフォーク - Google Patents

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Abstract

【課題】 自動二輪車等のフロントフォークにおいて、伸縮ストローク時のフリクションを伸縮ストロークの位置に応じて変化させること。
【解決手段】 自動二輪車等のフロントフォーク10において、スプリングカラー31の外周部であって常に車軸側チューブ12の内部に位置する外周部にピストンリング70を装填し、車軸側チューブの内周部であって上記ピストンリング70が移動する範囲に対する内周部に、該ピストンリング70が摺接するピストンリング摺接面12Aを設けるとともに、該ピストンリング摺接面12Aにテーパ面12Cを介してつながる拡径面12Bを設けてなるもの。
【選択図】 図6

Description

本発明は、自動二輪車等のフロントフォークに関する。
倒立型フロントフォークとして、車体側チューブに車軸側チューブを挿入し、車軸側チューブの内部にダンパシリンダを立設し、車体側チューブの上端部にキャップを設け、該キャップに支持したスプリングカラーを車軸側チューブの内部に挿入し、スプリングカラーとダンパシリンダの間に懸架スプリングを介装してなるものがある。
また、正立型フロントフォークとして、車体側チューブを車軸側チューブを挿入し、車軸側チューブの内部にダンパシリンダを立設し、車体側チューブの上端部にキャップを設け、該ダンパシリンダに支持したスプリングカラーを車体側チューブの内部に挿入し、スプリングカラーとキャップの間に懸架スプリングを介装してなるものがある。
特許文献1の倒立型フロントフォークでは、キャップに支持したスプリングカラーの外周部であって常に車軸側チューブの内部に位置する外周部に軸受を装填し、この軸受を車軸側チューブの内周部に摺接させている。
実公平5-8353
特許文献1の倒立型フロントフォークは、車軸側チューブの内周部であって軸受が移動する範囲に対する内周部を同一径の軸受摺接面とするものであり、軸受は伸縮ストロークの全域において、一様なフリクションで軸受摺接面に摺接する。
従って、従来のフロントフォークでは、伸切からのブレーキング時に高フリクションを得て沈み込みを抑えることと、コーナリング走行等の圧縮ストローク奥側では低フリクション化して作動性を確保することの両立ができない。
本発明の課題は、自動二輪車等のフロントフォークにおいて、伸縮ストローク時のフリクションを伸縮ストロークの位置に応じて変化させることにある。
請求項1の発明は、車体側チューブに車軸側チューブを挿入し、車軸側チューブの内部にダンパシリンダを立設し、車体側チューブの上端部にキャップを設け、該キャップに支持したスプリングカラーを車軸側チューブの内部に挿入し、スプリングカラーとダンパシリンダの間に懸架スプリングを介装してなる倒立型の自動二輪車等のフロントフォークにおいて、スプリングカラーの外周部であって常に車軸側チューブの内部に位置する外周部にピストンリングを装填し、車軸側チューブの内周部であって上記ピストンリングが移動する範囲に対する内周部に、該ピストンリングが摺接するピストンリング摺接面を設けるとともに、該ピストンリング摺接面にテーパ面を介してつながる拡径面を設けてなるようにしたものである。
請求項2の発明は、請求項1の発明において更に、前記車軸側チューブの内周部に設ける前記拡径面を、前記ピストンリングが圧縮ストロークの奥側で移動する範囲に対するように設けるようにしたものである。
請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において更に、前記ピストンリングが前記スプリングカラーの外周部に弾性体を介して装填され、前記ピストンリング摺接面には高フリクションで、前記拡径面には低フリクションで摺接するようにしたものである。
請求項4の発明は、車体側チューブを車軸側チューブに挿入し、車軸側チューブの内部にダンパシリンダを立設し、車体側チューブの上端部にキャップを設け、該ダンパシリンダに支持したスプリングカラーを車体側チューブの内部に挿入し、スプリングカラーとキャップの間に懸架スプリングを介装してなる正立型の自動二輪車等のフロントフォークにおいて、ダンパシリンダ上部のばね受けの外周部であって常に車体側チューブの内部に位置する外周部にピストンリングを装填し、車体側チューブの内周部であって上記ピストンリングが移動する範囲に対する内周部に、該ピストンリングが摺接するピストンリング摺接面を設けるとともに、該ピストンリング摺接面にテーパ面を介してつながる拡径面を設けてなるようにしたものである。
請求項5の発明は、請求項4の発明において更に、前記車体側チューブの内周部に設ける前記拡径面を、前記ピストンリングが圧縮ストロークの奥側で移動する範囲に対するように設けるようにしたものである。
請求項6の発明は、請求項4又は5の発明において更に、前記ピストンリングが前記スプリングカラーの外周部に弾性体を介して装填され、前記ピストンリング摺接面には高フリクションで、前記拡径面には低フリクションで摺接するようにしたものである。
(請求項1)
(a)倒立型フロントフォークにおいて、スプリングカラーの外周部であって常に車軸側チューブの内部に位置する外周部にピストンリングを装填し、車軸側チューブの内周部であって上記ピストンリングが移動する範囲に対する内周部に、該ピストンリングが摺接するピストンリング摺接面を設けるとともに、該ピストンリング摺接面にテーパ面を介してつながる拡径面を設けた。従って、ピストンリングは、伸縮ストロークのうち、ピストンリング摺接面に対するときには高フリクションで摺接し、拡径面に対するときには締代を減じて低フリクションで摺接し、又は締代をなくして無フリクションで移動する。これにより、伸縮ストローク時のフリクションを伸縮ストロークの位置に応じて変化させることができる。
(請求項2)
(b)車軸側チューブの内周部に設ける拡径面を、ピストンリングが圧縮ストロークの奥側で移動する範囲に対するように設けた。従って、伸切からのブレーキング時には、ピストンリングがピストンリング摺接面を高フリクションで摺接し、沈み込みを抑えて安定感を確保できる。他方、コーナリング走行等の圧縮ストローク奥側では、ピストンリングが拡径面を低フリクション又は無フリクションで移動し、作動性を確保できる。
(請求項3)
(c)ピストンリングがスプリングカラーの外周部に弾性体を介して装填され、縮径時にバックアップされる弾性体により拡径力を付与される。これにより、ピストンリングは、ピストンリング摺接面に対する締代を付与されて安定的に高フリクションで摺接し、拡径面に対しては締代を減じて安定的に低フリクションで摺接する。
(請求項4)
(d)正立型フロントフォークにおいて、ダンパシリンダ上部のばね受けの外周部であって常に車体側チューブの内部に位置する外周部にピストンリングを装填し、車体側チューブの内周部であって上記ピストンリングが移動する範囲に対する内周部に、該ピストンリングが摺接するピストンリング摺接面を設けるとともに、該ピストンリング摺接面にテーパ面を介してつながる拡径面を設けた。従って、ピストンリングは、伸縮ストロークのうち、ピストンリング摺接面に対するときには高フリクションで摺接し、拡径面に対するときには締代を減じて低フリクションで摺接し、又は締代をなくして無フリクションで移動する。これにより、伸縮ストローク時のフリクションを伸縮ストロークの位置に応じて変化させることができる。
(請求項5)
(e)車体側チューブの内周部に設ける拡径面を、ピストンリングが圧縮ストロークの奥側で移動する範囲に対するように設けた。従って、伸切からのブレーキング時には、ピストンリングがピストンリング摺接面を高フリクションで摺接し、沈み込みを抑えて安定感を確保できる。他方、コーナリング走行等の圧縮ストローク奥側では、ピストンリングが拡径面を低フリクション又は無フリクションで移動し、作動性を確保できる。
(請求項6)
(f)ピストンリングがスプリングカラーの外周部に弾性体を介して装填され、縮径時にバックアップされる弾性体により拡径力を付与される。これにより、ピストンリングは、ピストンリング摺接面に対する締代を付与されて安定的に高フリクションで摺接し、拡径面に対しては締代を減じて安定的に低フリクションで摺接する。
図1は倒立型フロントフォークを示す全体断面図、図2は図1の下部構造を示す断面図、図3は図1の中間部構造を示す断面図、図4は図1の上部構造を示す断面図、図5はフロントフォークの伸縮ストローク変化を示し、(A)は伸切ストロークを示す断面図、(B)は中間ストロークを示す断面図、(C)は底突ストロークを示す断面図、図6はピストンリングの位置変化を示し、(A)は伸切ストロークにおけるピストンリングの位置を示す断面図、(B)は底突ストロークにおけるピストンリングの位置を示す断面図、(C)は(B)の要部拡大図、図7は正立型フォロントフォークを示す全体断面図、図8は図7の下部構造を示す断面図、図9は図7の中間部構造を示す断面図、図10は図7の上部構造を示す断面図、図11は伸切ストロークにおけるピストンリングの位置を示す断面図である。
(実施例1)(図1〜図6)
自動二輪車等の倒立型フロントフォーク10は、図1〜図4に示す如く、車体側チューブ11に車軸側チューブ12を液密に摺動自在に挿入して構成される。車体側チューブ11の下端内周にはブッシュ13が、車軸側チューブ12の上端外周にはブッシュ14が設けられている。
車体側チューブ11は上端部の開口部15にキャップ16を液密に着脱自在に設け、車体側チューブ11に車体側取付部を備える。車軸側チューブ12は下端部の外周に車軸ブラケット18を一体に固定し、車軸ブラケット18に車軸側取付部19を備える。
フロントフォーク10は、車体側チューブ11と車軸側チューブ12の内部に、ダンパ20を構成するダンパシリンダ21とピストンロッド24を収容している。フロントフォーク10は、車軸ブラケット18に取付けたダンパシリンダ21を車軸側チューブ12の内部に立設するとともに、ダンパシリンダ21内を摺動するピストン・バルブ組立体40A(伸側減衰力発生装置40)を先端部に設けたピストンロッド24を車体側チューブ11に取付ける。
フロントフォーク10は、キャップ16の中央部にばね荷重アジャスタ23を回転操作可能に係着し、車体側チューブ11の内部に挿入されたアジャスタ23の下端部に中空ピストンロッド24とロックナット23Aを螺着し、ピストンロッド24を車体側チューブ11に対し固定的に支持する。ピストンロッド24は、ダンパシリンダ21の上端部に設けたロッドガイド25を摺動自在に貫通してダンパシリンダ21の内部の油室27に挿入され、その挿入先端部に設けたピストンボルト24Aにピストン26を備える。ピストンボルト24Aに螺着されるナット24Bによりピストン26を固定する。ピストン26はダンパシリンダ21の内面を上下に摺動する。油室27は、ピストン26により、ピストンロッド24が挿入されている側のピストンロッド側油室27Aと、ピストンロッド24が挿入されていない側のピストン側油室27Bに区画される。
フロントフォーク10は、車体側チューブ11と車軸側チューブ12の間で、ダンパシリンダ21の外周の空間を油溜室28とし、油溜室28の上部を気体室(空気室)29としている。
フロントフォーク10は、キャップ16とアジャスタ23の間の環状スペースに挿入されるスライダ30をアジャスタ23の外周の縦溝にスライド可能に係合するとともに、該スライダ30をキャップ16の内周に螺着し、スライダ30の下端面に突き当てたスプリングカラー31を車軸側チューブ12の内部に挿入し、スプリングカラー31の下端部に設けた上スプリングシート32と、ダンパシリンダ21の上端部のロッドガイド25の上端面に設けた下スプリングシート33との間に懸架スプリング34を介装している。
フロントフォーク10は、懸架スプリング34のばね反力と、空気室29の空気ばねによるばね反力により、車両走行時に路面から受ける衝撃力を緩衝する。
フロントフォーク10は、懸架スプリング34と、空気室29の空気ばねの伸縮振動を制振するため、伸側減衰力発生手段40と圧側減衰力発生手段50を有する。
(伸側減衰力発生手段40)
伸側減衰力発生手段40は、ピストンロッド24の先端部に設けられてダンパシリンダ21内を摺動するピストン・バルブ組立体40Aにより構成される。ピストン・バルブ組立体40Aは、図3に示す如く、ダンパシリンダ21を内面に摺接するピストン26に、ピストンロッド側油室27Aとピストン側油室27Bを連通可能にする伸側油路41と圧側油路42(不図示)を有し、伸側油路41を伸側減衰バルブ43により開閉可能とし、圧側油路42をチェックバルブ44により開閉可能とする。伸側減衰バルブ43は、ナット24Bにより支持されたバルブストッパ43Aによってバックアップ支持される。チェックバルブ44は、ピストンロッド24に係止されたばね受け44Aに保持されたバルブスプリング44Bによりバックアップ支持され、伸長時に閉じ、圧縮時に開く。
伸側減衰力発生手段40は、伸側減衰力調整装置40Bを有する。伸側減衰力調整装置40Bは、ピストンロッド24(ピストンボルト24A)の内部に、ピストン26をバイパスしてピストンロッド側油室27Aとピストン側油室27Bを連通可能とするバイパス油路46を有し、バイパス油路46をニードルバルブ47Aにより開閉可能とする。このとき、キャップ16に設けたアジャスタ23の中央に減衰力アジャスタ47を螺着し、減衰力アジャスタ47に支持されたロッド47Bをピストンロッド24の中空部に挿通し、その挿通端に上述のニードルバルブ47Aを備える。
(圧側減衰力発生手段50)
圧側減衰力発生手段50は、ダンパシリンダ21の下端部内周に設けられるホルダ51の先端部に、圧側隔壁部材・バルブ組立体50Aを設けて構成される。圧側隔壁部材・バルブ組立体50Aは、図2に示す如く、ホルダ51の中心部に螺着される中空ボルト52により、ダンパシリンダ21内におけるホルダ51の上端面に圧側隔壁部材53を固定し、圧側隔壁部材53の上部に前述のピストン側油室27Bを区画し、圧側隔壁部材53の下部に下部油室27Cを区画する。下部油室27Cは、ダンパシリンダ21に設けた油孔54により、油溜室28に連通する。圧側隔壁部材53には、ピストン側油室27Bと下部油室27Cを連通可能にする圧側油路55と伸側油路56(不図示)を設け、圧側油路55を圧側減衰バルブ57により開閉可能とし、伸側油路56をチェックバルブ58により開閉可能とする。圧側減衰バルブ57は、ホルダ51と圧側隔壁部材53の間に挟持される。チェックバルブ58は、中空ボルト52に係止されたばね受け58Aに保持されたバブルスプリング58Bによりバックアップ支持され、圧縮時に閉じ、伸長時に開く。
圧側減衰力発生手段50は、圧側減衰力調整装置50Bを有する。圧側減衰力調整装置50Bは、中空ボルト52の中空部52A、ホルダ51の中心部に設けた油路51A、車軸ブラケット18に設けた油路18A、車軸ブラケット18の底部に設けた環状溝18Bを連通させたバイパス油路61により、圧側隔壁部材53をバイパスしてピストン側油室27Bと油溜室28を連通可能にする。圧側減衰力調整装置50Bは、車軸ブラケット18に油路18Aに連通する横孔62を形成し、この横孔62に封着したキャップ63の中央に減衰力アジャスタ64を螺着し、減衰力アジャスタ64の先端のニードルバルブ64Aにより油路18Aを開閉可能にする。圧側減衰力調整装置50Bは低速時の圧側減衰力を調整可能にする。
従って、フロントフォーク10は以下の如くに動作する。
(伸長行程)
フロントフォーク10の伸長時には、車体側チューブ11と車軸側チューブ12が相対的に伸長し、懸架スプリング34が伸びる。また、ピストンロッド24がダンパシリンダ21から退出し、ピストンロッド側油室27Aの油が、低速時にはピストン26のバイパス油路46を通ってピストン側油室27Bに流れ、この間のニードルバルブ47Aの絞り抵抗により伸側減衰力を得る。また、中高速時には、ピストンロッド側油室27Aの油がピストン26の伸側油路41を通ってピストン側油室27Bに流れ、この間の伸側減衰バルブ43の撓み抵抗により伸側減衰力を得る。伸側減衰力が懸架スプリング34の共振を防止する。
ピストンロッド24が退出した体積分の作動油が、油溜室28から圧側隔壁部材53の伸側油路56を通り、チェックバルブ58を開いてピストン側油室27Bに供給される。
尚、ダンパシリンダ21の内部でロッドガイド25の直下にはリバウンドスプリング66が装備されており、リバウンドスプリング66は最伸長時にピストンボルト24Aの拡径部に当接して最伸長時の緩衝をなす。
(圧縮行程)
フロントフォーク10の圧縮時には、車体側チューブ11と車軸側チューブ12が相対的に圧縮され、懸架スプリング34が縮む。また、ピストンロッド24がダンパシリンダ21に進入し、ピストン側油室27Bの油が、ピストン26の圧側油路42のチェックバルブ44を通ってピストンロッド側油室27Aに流れる。また、ピストンロッド24の進入体積分の油が、低速時には、ピストン側油室27Bから圧側隔壁部材53のバイパス油路61を通って油溜室28に流れ、この間のニードルバルブ64Aの絞り抵抗により圧側減衰力を得る。また、中高速時には、ピストン側油室27Bから圧側隔壁部材53の圧側油路55を通って下部油室27C、油溜室28に流れ、この間の圧側減衰バルブ57の撓み抵抗により圧側減衰力を得る。懸架スプリング34のばね力が圧縮時の衝撃を緩衝し、圧側減衰力が懸架スプリング34の圧縮速度をコントロールする。
しかるに、フロントフォーク10にあっては、伸縮ストローク時のフリクションを伸縮ストロークの位置に応じて変化させるため、以下の構成を備える。
フロントフォーク10は、図5、図6に示す如く、スプリングカラー31の外周部であって常に車軸側チューブ12の内部に位置する外周部の広巾環状溝31Aに広巾筒状のピストンリング70の内径側を装填する。
車軸側チューブ12の内周部であってピストンリング70が移動する範囲に対する内周部に、該ピストンリング70の外周面が摺接する円周状ピストンリング摺接面12A(直径φD)を設けるとともに、ピストンリング摺接面12Aにテーパ面12Cを介してつながる円周状拡径面12B(直径φd)を設ける。ピストンリング70は周方向の一部にスリットを設けたC字筒状をなし、弾発的な縮径習性を備える状態で環状溝31Aに装填される。
ピストンリング70は、スプリングカラー31の上述の外周部にOリング等の弾性体71を介して装填される。弾性体71は環状溝31Aの溝巾の中央部に設けた狭巾環状溝31Bに内径側を装填され、外径側を環状溝31Aの溝底から突出する弾性的な拡径習性を備える。ピストンリング70は、ピストンリング摺接面12Aに対するときには、ピストンリング摺接面12Aとの当接により全体がストレートな円筒状をなすように縮径され、弾性体71を狭巾環状溝31Bに押し込み充填し、弾性体71のバックアップ反力に基づく拡径力を付与される結果、ピストンリング摺接面12Aに対する締代を付与されてピストンリング摺接面12Aに高フリクションで摺接する(図6(A))。他方、ピストンリング70は、拡径面12Bに対するときには、弾性体71のバックアップ反力により拡径される巾中央部だけを拡径面12Bに当接し、拡径面12Bに対する締代を減じて拡径面12Bに低フリクションで摺接する(図6(B))。但し、ピストンリング70は、拡径面12Bに無接触とされ、拡径面12Bに対し無フリクションで移動するものでも良い。
フロントフォーク10は、車軸側チューブ12の内周部に設ける拡径面12Bを、ピストンリング70が圧縮ストロークの奥側(コーナリング走行等の圧縮ストローク奥側、換言すれば底突ストローク側)で移動する範囲に対するように設ける。従って、フロントフォーク10が伸切ストローク(図5(A))〜中間ストローク(図5(B))にあるときには、ピストンリング70はピストンリング摺接面12Aに対するように位置付けられ、底突ストローク(図5(C))にあるときには、ピストンリング70は拡径面12Bに対するように位置付けられる。
本実施例によれば以下の作用効果を奏する。
(a)倒立型フロントフォーク10において、スプリングカラー31の外周部であって常に車軸側チューブ12の内部に位置する外周部にピストンリング70を装填し、車軸側チューブ12の内周部であって上記ピストンリング70が移動する範囲に対する内周部に、該ピストンリング70が摺接するピストンリング摺接面12Aを設けるとともに、該ピストンリング摺接面12Aにテーパ面12Cを介してつながる拡径面12Bを設けた。従って、ピストンリング70は、伸縮ストロークのうち、ピストンリング摺接面12Aに対するときには高フリクションで摺接し、拡径面12Bに対するときには締代を減じて低フリクションで摺接し、又は締代をなくして無フリクションで移動する。これにより、伸縮ストローク時のフリクションを伸縮ストロークの位置に応じて変化させることができる。
(b)車軸側チューブ12の内周部に設ける拡径面12Bを、ピストンリング70が圧縮ストロークの奥側で移動する範囲に対するように設けた。従って、伸切からのブレーキング時には、ピストンリング70がピストンリング摺接面12Aを高フリクションで摺接し、沈み込みを抑えて安定感を確保できる。他方、コーナリング走行等の圧縮ストローク奥側では、ピストンリング70が拡径面12Bを低フリクション又は無フリクションで移動し、作動性を確保できる。
(c)ピストンリング70がスプリングカラー31の外周部に弾性体71を介して装填され、縮径時にバックアップされる弾性体71により拡径力を付与される。これにより、ピストンリング70は、ピストンリング摺接面12Aに対する締代を付与されて安定的に高フリクションで摺接し、拡径面12Bに対しては締代を減じて安定的に低フリクションで摺接する。
(実施例2)(図7〜図11)
自動二輪車等の正立型フロントフォーク110は、図7〜図10に示す如く、車体側チューブ111を車軸側チューブ112に液密に摺動自在に挿入して構成される。車体側チューブ111の下端外周にはブッシュ113が、車軸側チューブ112の上端側内周にはブッシュ114が設けられている。車体側チューブ111の下端側には、後述する油溜室128を車体側チューブ111と車軸側チューブ112の間でブッシュ113、114に挟まれる環状間隙に連通する油孔111Fが設けられる。
車体側チューブ111は上端部の開口部115を閉じるキャップ116を該開口部115に液密に着脱自在に設け、車体側チューブ111に車体側取付部を備える。車軸側チューブ112は下端部に車軸ブラケット118を一体に備え、車軸ブラケット118に車輪側取付部119を備える。
フロントフォーク110は、車体側チューブ111と車軸側チューブ112の内部に、ダンパ120を構成するダンパシリンダ121とピストンロッド124を収容している。即ち、フロントフォーク110は、車軸ブラケット118の内部に固定したダンパシリンダ121を車軸側チューブ112の内部に立設している。車軸ブラケット118の底部に挿着したセンターボルト122が螺着されるボトムピース151により、ダンパシリンダ121の下端内周に係着したストッパリングを引き寄せ、ダンパシリンダ121を後述するオイルロックピース37のフランジの介在下で車軸ブラケット118の底部に固定している。
フロントフォーク110は、車体側チューブ111の内部に臨むキャップ116の下端の中央突起部にピストンロッド124を螺着し、ピストンロッド124を車体側チューブ111内に垂設するとともに、該ピストンロッド124に螺着されるロックナット123を中央突起部の端面に衝合し、ピストンロッド124を車体側チューブ111に固定的に支持する。ピストンロッド124は、ダンパシリンダ121の上端部に設けたロッドガイド125を摺動自在に貫通してダンパシリンダ121の内部の油室127に挿入され、その挿入先端部に設けたピストンボルト124Aにピストン126を備える。ピストンボルト124Aに螺着されるナット124Bによりピストン126を固定する。ピストン126はダンパシリンダ121の内面を上下に摺動する。油室127は、ピストン126により、ピストンロッド124が挿入されている側のピストンロッド側油室127Aと、ピストンロッド124が挿入されていない側のピストン側油室127Bに区画される。
フロントフォーク110は、車体側チューブ11と車軸側チューブ112の内部で、ダンパシリンダ121の外周の空間を油溜室128とし、油溜室128の上部を気体室(空気室)129としている。
フロントフォーク110は、キャップ116の下端面に上スプリングシート130を支持するとともに、ダンパシリンダ121の先端部に固定されたばね受け131、ばね受け131に支持されたスプリングカラー132を有し、スプリングカラー132の上に下スプリングシート133を支持し、上スプリングシート130と下スプリングシート133の間に懸架スプリング134を介装している。
フロントフォーク110は、懸架スプリング134のばね反力と、空気室129の空気ばねによるばね反力により、車両走行時に路面から受ける衝撃力を緩衝する。
フロントフォーク110は、懸架スプリング134と、空気室129の空気ばねの伸縮振動を制振するため、伸側減衰力発生手段140と圧側減衰力発生手段150を有する。
(伸側減衰力発生手段140)
伸側減衰力発生手段140は、ピストンロッド124の先端部に設けられてダンパシリンダ121内を摺動するピストン・バルブ組立体140Aにより構成される。ピストン・バルブ組立体140Aは、図9に示す如く、ダンパシリンダ121を内面に摺接するピストン126に、ピストンロッド側油室127Aとピストン側油室127Bを連通可能にする伸側油路141と圧側油路142(不図示)を有し、伸側油路141を伸側減衰バルブ143により開閉可能とし、圧側油路142をチェックバルブ144により開閉可能とする。伸側減衰バルブ143は、ナット124Bにより支持されたバルブストッパ143Aによってバックアップ支持される。チェックバルブ144は、ピストンロッド124に係止されたばね受け144Aに保持されたバルブスプリング144Bによりバックアップ支持され、伸長時に閉じ、圧縮時に開く。
(圧側減衰力発生手段150)
圧側減衰力発生手段150は、ダンパシリンダ121の下端部内周に設けられるホルダ151の先端部に、圧側隔壁部材・バルブ組立体150Aを設けて構成される。圧側隔壁部材・バルブ組立体150Aは、図8に示す如く、ホルダ151の中心部に螺着される中空ボルト152により、ダンパシリンダ121内におけるホルダ151の上端面に圧側隔壁部材153を固定し、圧側隔壁部材153の上部に前述のピストン側油室127Bを区画し、圧側隔壁部材153の下部に下部油室127Cを区画する。下部油室127Cは、ダンパシリンダ121に設けた油孔154により、油溜室128に連通する。圧側隔壁部材153には、ピストン側油室127Bと下部油室127Cを連通可能にする圧側油路155と伸側油路156(不図示)を設け、圧側油路155を圧側減衰バルブ157により開閉可能とし、伸側油路156をチェックバルブ158により開閉可能とする。圧側減衰バルブ157は、ホルダ151と圧側隔壁部材153の間に挟持される。チェックバルブ158は、中空ボルト152に係止されたばね受け158Aに保持されたバブルスプリング158Bによりバックアップ支持され、圧縮時に閉じ、伸長時に開く。
従って、フロントフォーク110は以下の如くに動作する。
(伸長行程)
フロントフォーク110の伸長時には、車体側チューブ111と車軸側チューブ112が相対的に伸長し、懸架スプリング134が伸びる。また、ピストンロッド124がダンパシリンダ121から退出し、ピストンロッド側油室127Aの油がピストン126の伸側油路141を通ってピストン側油室127Bに流れ、この間の伸側減衰バルブ143の撓み抵抗により伸側減衰力を得る。伸側減衰力が懸架スプリング134の共振を防止する。
ピストンロッド124が退出した体積分の作動油が、油溜室128から圧側隔壁部材153の伸側油路156を通り、チェックバルブ158を開いてピストン側油室127Bに供給される。
(圧縮行程)
フロントフォーク110の圧縮時には、車体側チューブ111と車軸側チューブ112が相対的に圧縮され、懸架スプリング134が縮む。また、ピストンロッド124がダンパシリンダ121に進入し、ピストン側油室127Bの油が、ピストン126の圧側油路142のチェックバルブ144を通ってピストンロッド側油室127Aに流れる。また、ピストンロッド124の進入体積分の油が、ピストン側油室127Bから圧側隔壁部材153の圧側油路155を通って下部油室127C、油溜室128に流れ、この間の圧側減衰バルブ157の撓み抵抗により圧側減衰力を得る。懸架スプリング134のばね力が圧縮時の衝撃を緩衝し、圧側減衰力が懸架スプリング134の圧縮速度をコントロールする。
尚、フロントフォーク110の最圧縮時には、車体側チューブ111の下端部に設けたオイルロックカラー136のチェック弁136Aが、車輪側チューブ112の底部に立設したオイルロックピース137の外周に嵌合し、車輪側チューブ112とオイルロックピース137の間にオイルロック油室を区画し、最圧縮ストロークを規制する。
また、フロントフォーク110の最伸長時には、ダンパシリンダ121の上端側外周部に係止したばね受け138によってバックアップ支持したリバウンドスプリング139をオイルロックカラー136の上端ワッシャによって圧縮し、最伸長ストロークを規制する。
しかるに、フロントフォーク110にあっては、伸縮ストローク時のフリクションを伸縮ストロークの位置に応じて変化させるため、以下の構成を備える。
フロントフォーク110は、図11に示す如く、ばね受け131の外周部であって常に車体側チューブ111の内部に位置する外周部の広巾環状溝131Aに広巾筒状のピストンリング170の内径側を装填する。
車体側チューブ111の内周部であってピストンリング170が移動する範囲に対する内周部に、該ピストンリング170の外周面が摺接する円周状ピストンリング摺接面111Aを設けるとともに、ピストンリング摺接面111Aにテーパ面111Cを介してつながる円周状拡径面111Bを設ける。ピストンリング170は周方向の一部にスリットを設けたC字筒状をなし、弾発的な縮径習性を備える状態で環状溝131Aに装填される。
ピストンリング170は、ばね受け131の上述の外周部にOリング等の弾性体171を介して装填される。弾性体171は環状溝131Aの溝巾の中央部に設けた狭巾環状溝131Bに内径側を装填され、外径側を環状溝131Aの溝底から突出する弾性的な拡径習性を備える。ピストンリング170は、ピストンリング摺接面111Aに対するときには、ピストンリング摺接面111Aとの当接により全体がストレートな円筒状をなすように縮径され、弾性体171を狭巾環状溝131Bに押し込み充填し、弾性体171のバックアップ反力に基づく拡径力を付与される結果、ピストンリング摺接面111Aに対する締代を付与されてピストンリング摺接面111Aに高フリクションで摺接する。他方、ピストンリング170は、拡径面111Bに対するときには、弾性体171のバックアップ反力により拡径される巾中央部だけを拡径面111Bに当接し、拡径面111Bに対する締代を減じて拡径面111Bに低フリクションで摺接する。但し、ピストンリング170は、拡径面111Bに無接触とされ、拡径面111Bに対し無フリクションで移動するものでも良い。
フロントフォーク110は、車体側チューブ111の内周部に設ける拡径面111Bを、ピストンリング170が圧縮ストロークの奥側(コーナリング走行等の圧縮ストローク奥側、換言すれば底突ストローク側)で移動する範囲に対するように設ける。従って、フロントフォーク110が伸切ストローク〜中間ストロークにあるときには、ピストンリング170はピストンリング摺接面111Aに対するように位置付けられ、底突ストロークにあるときには、ピストンリング170は拡径面111Bに対するように位置付けられる。
本実施例によれば以下の作用効果を奏する。
(a)正立型フロントフォーク110において、ばね受け131の外周部であって常に車体側チューブ111の内部に位置する外周部にピストンリング170を装填し、車体側チューブ111の内周部であって上記ピストンリング170が移動する範囲に対する内周部に、該ピストンリング170が摺接するピストンリング摺接面111Aを設けるとともに、該ピストンリング摺接面111Aにテーパ面111Cを介してつながる拡径面111Bを設けた。従って、ピストンリング170は、伸縮ストロークのうち、ピストンリング摺接面111Aに対するときには高フリクションで摺接し、拡径面111Bに対するときには締代を減じて低フリクションで摺接し、又は締代をなくして無フリクションで移動する。これにより、伸縮ストローク時のフリクションを伸縮ストロークの位置に応じて変化させることができる。
(b)車体側チューブ111の内周部に設ける拡径面111Bを、ピストンリング170が圧縮ストロークの奥側で移動する範囲に対するように設けた。従って、伸切からのブレーキング時には、ピストンリング170がピストンリング摺接面111Aを高フリクションで摺接し、沈み込みを抑えて安定感を確保できる。他方、コーナリング走行等の圧縮ストローク奥側では、ピストンリング170が拡径面111Bを低フリクション又は無フリクションで移動し、作動性を確保できる。
(c)ピストンリング170がばね受け131の外周部に弾性体171を介して装填され、縮径時にバックアップされる弾性体により拡径力を付与される。これにより、ピストンリング170は、ピストンリング摺接面111Aに対する締代を付与されて安定的に高フリクションで摺接し、拡径面111Bに対しては締代を減じて安定的に低フリクションで摺接する。
以上、本発明の実施例を図面により詳述したが、本発明の具体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。本発明の実施において、ピストンリング70、170は周方向の一部にスリットのない連続環状でも良い。また、ピストンリング70、170は弾性体71、171を伴なうことを必須としない。
図1は倒立型フロントフォークを示す全体断面図である。 図2は図1の下部構造を示す断面図である。 図3は図1の中間部構造を示す断面図である。 図4は図1の上部構造を示す断面図である。 図5はフロントフォークの伸縮ストローク変化を示し、(A)は伸切ストロークを示す断面図、(B)は中間ストロークを示す断面図、(C)は底突ストロークを示す断面図である。 図6はピストンリングの位置変化を示し、(A)は伸切ストロークにおけるピストンリングの位置を示す断面図、(B)は底突ストロークにおけるピストンリングの位置を示す断面図、(C)は(B)の要部拡大図である。 図7は正立型フォロントフォークを示す全体断面図である。 図8は図7の下部構造を示す断面図である。 図9は図7の中間部構造を示す断面図である。 図10は図7の上部構造を示す断面図である。 図11は伸切ストロークにおけるピストンリングの位置を示す断面図である。
符号の説明
10 フロントフォーク
11 車体側チューブ
12 車軸側チューブ
12A ピストンリング摺接面
12B 拡径面
12C テーパ面
16 キャップ
21 ダンパシリンダ
24 ピストンロッド
31 スプリングカラー
34 懸架スプリング
70 ピストンリング
71 弾性体
110 フロントフォーク
111 車体側チューブ
112 車軸側チューブ
112A ピストンリング摺接面
112B 拡径面
112C テーパ面
116 キャップ
121 ダンパシリンダ
124 ピストンロッド
131 ばね受け
134 懸架スプリング
170 ピストンリング
171 弾性体

Claims (6)

  1. 車体側チューブに車軸側チューブを挿入し、車軸側チューブの内部にダンパシリンダを立設し、車体側チューブの上端部にキャップを設け、該キャップに支持したスプリングカラーを車軸側チューブの内部に挿入し、スプリングカラーとダンパシリンダの間に懸架スプリングを介装してなる倒立型の自動二輪車等のフロントフォークにおいて、
    スプリングカラーの外周部であって常に車軸側チューブの内部に位置する外周部にピストンリングを装填し、
    車軸側チューブの内周部であって上記ピストンリングが移動する範囲に対する内周部に、該ピストンリングが摺接するピストンリング摺接面を設けるとともに、該ピストンリング摺接面にテーパ面を介してつながる拡径面を設けてなることを特徴とする自動二輪車等のフロントフォーク。
  2. 前記車軸側チューブの内周部に設ける前記拡径面を、前記ピストンリングが圧縮ストロークの奥側で移動する範囲に対するように設ける請求項1に記載の自動二輪車等のフロントフォーク。
  3. 前記ピストンリングが前記スプリングカラーの外周部に弾性体を介して装填され、前記ピストンリング摺接面には高フリクションで、前記拡径面には低フリクションで摺接する請求項1又は2に記載の自動二輪車等のフロントフォーク。
  4. 車体側チューブを車軸側チューブに挿入し、車軸側チューブの内部にダンパシリンダを立設し、車体側チューブの上端部にキャップを設け、該ダンパシリンダに支持したスプリングカラーを車体側チューブの内部に挿入し、スプリングカラーとキャップの間に懸架スプリングを介装してなる正立型の自動二輪車等のフロントフォークにおいて、
    ダンパシリンダ上部のばね受けの外周部であって常に車体側チューブの内部に位置する外周部にピストンリングを装填し、
    車体側チューブの内周部であって上記ピストンリングが移動する範囲に対する内周部に、該ピストンリングが摺接するピストンリング摺接面を設けるとともに、該ピストンリング摺接面にテーパ面を介してつながる拡径面を設けてなることを特徴とする自動二輪車等のフロントフォーク。
  5. 前記車体側チューブの内周部に設ける前記拡径面を、前記ピストンリングが圧縮ストロークの奥側で移動する範囲に対するように設ける請求項4に記載の自動二輪車等のフロントフォーク。
  6. 前記ピストンリングが前記スプリングカラーの外周部に弾性体を介して装填され、前記ピストンリング摺接面には高フリクションで、前記拡径面には低フリクションで摺接する請求項4又は5に記載の自動二輪車等のフロントフォーク。
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