JP4056268B2 - 油圧緩衝器の作動油の給排装置 - Google Patents

油圧緩衝器の作動油の給排装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動二輪車のフロントフォークを構成するに好適な油圧緩衝器の作動油の給排装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、油圧緩衝器として、車体側チューブと車軸側チューブを摺動自在に嵌合し、車体側チューブと車軸側チューブ内に油溜室を設け、油溜室の上部は空気室とし、車体側チューブの空気室に連通する開口部にキャップを着脱可能に設けてなるものがある。
【0003】
油圧緩衝器では、車両走行時に路面から受ける衝撃力を懸架スプリングのばね反力と、空気室の空気ばねによるばね反力により緩衝し、これに伴う懸架スプリングと空気ばねの伸縮振動を減衰力発生装置が発生する圧側と伸側の減衰力により制振することとしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
油圧緩衝器では、空気室の空気ばねによるばね反力の調整を、空気室に接する油溜室の油面レベルの調整によって行なう。従来技術では、油溜室の油面レベルの調整を、車体側チューブに設けた開口部のキャップを取外し、作動油をこの開口部から油溜室に出し入れすることによって行なっており面倒である。キャップにピストンロッド、懸架スプリングのばね荷重調整装置、減衰力調整装置等が付帯している場合には、キャップの取外しは特に面倒になる。
【0005】
本発明の課題は、油圧緩衝器において、油溜室の油面レベルの調整を簡易にし、空気室の空気ばねによるばね反力の調整を簡易、迅速にすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、車体側チューブと車軸側チューブを摺動自在に嵌合し、前記車体側チューブと車軸側チューブ内に油溜室を設け、油溜室の上部は空気室とし、前記車体側チューブの空気室に連通する第1の開口部に第1のキャップを着脱可能に設けてなる油圧緩衝器において、前記車軸側チューブに、前記油溜室に連通する第2の開口部を設け、前記第2の開口部の内周に、外方側から順に第1のシール面と第2のシール面を互いに軸方向に間隔をおいて設け、前記第2の開口部の開口とは異なる部分に一端を開口し、前記第1のシール面と第2のシール面の間に他端を開口する作動油の給排孔を設け、前記第2の開口部に、軸方向に進退可能な第2のキャップを設け、該第2のキャップの外周に、外方側から順に第1のOリングと第2のOリングを互いに軸方向に間隔をおいて設け、前記第1のOリングは、前記第2のキャップの前進又は後退の2つの位置で、前記第1のシール面に接触して前記第2の開口部を閉じ、前記第2のOリングは、前記第2のキャップの前進時に、前記第2のシール面に接触して前記給排孔と前記油溜室との連通を閉じ、前記第2のキャップの後退時に、前記第2のシール面から離座して前記給排孔を前記油溜室に連通するように構成したものである。
【0007】
請求項2の発明は、請求項1の発明において更に、前記第2の開口部の外方側を大径部に内方側を小径部に形成し、該大径部と小径部を内方へ向かって縮径する傾斜面を介して接続し、前記第2のキャップを前記大径部及び小径部に嵌合する形状に形成し、該大径部に前記第1のシール面を、前記小径部に前記第2のシール面を形成し、該大径部に前記給排孔が開口するようにしたものである。
【0008】
請求項3の発明は、請求項2の発明において更に、前記第2のキャップの前記第2のOリングより内方側先端部の外周に、前記小径部の第2のシール面よりに内方側に形成しためねじ部に螺合するおねじ部を形成し、前記第2のキャップに該おねじ部をバイパスして前記給排孔と油溜室を連通するバイパス油路を形成したしたものである。
【0009】
請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれかの発明において更に、前記第2の開口部を、前記車軸側チューブと連設したサブタンクに形成し、該サブタンクに形成した第2の開口部に前記第2のキャップを螺合し、該第2のキャップに圧側減衰力調整装置を設けたものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1は油圧緩衝器の全体を示す断面図、図2は給排装置において第2キャップの前進状態を示す要部断面図、図3は給排装置において第2キャップの後退状態を示す要部断面図、図4は給排装置の変形例を示す要部断面図である。
【0011】
油圧緩衝器10は、レース用自動二輪車のフロントフォークとして用いられるものであり、図1に示す如く、車体側チューブ11と車軸側チューブ12を液密に摺動自在に嵌合して構成される。車体側チューブ11の下端内周にはブッシュ13が、車軸側チューブ12の上端外周にはブッシュ14が設けられている。
【0012】
車体チューブ11は上端部の第1の開口部15に第1のキャップ16を液密に着脱自在に設け、車体側チューブ11に車体側取付部17A、17Bを備える。車軸側チューブ12は下端部にボトムブラケット18を液密に固定し、ボトムブラケット18に車軸側取付部19を備える。
【0013】
油圧緩衝器10は、ボトムブラケット18の内部に固定したダンパシリンダ21を車軸側チューブ12の内部に立設している。ダンパシリンダ21は、ボトムブラケット18の底部に挿着したセンターボルト22により固定されている。油圧緩衝器10は、第1のキャップ16の中央部にばね荷重調整スリーブ23を液密に螺着し、車体側チューブ11の内部に挿入されたばね荷重調整スリーブ23の下端部に中空ピストンロッド24を固定的に支持する。ピストンロッド24は、ダンパシリンダ21の上端部に設けたロッドガイド25を摺動自在に貫通してダンパシリンダ21の内部の油室27に挿入され、その挿入端にピストン26を備える。ピストン26はダンパシリンダ21の内面を上下に摺接する。油室27は、ピストン26により、ピストンロッド24が挿入されている側のピストンロッド側油室27Aと、ピストンロッド24が挿入されていない側のピストン側油室27Bに区画される。
【0014】
油圧緩衝器10は、車体側チューブ11と車軸側チューブ12の間の空間を油溜室31とし、油溜室31の上部を空気室32とし、この空気室32を前述の第1のキャップ16で閉じている。32Aは後述する減衰力調整ロッド44に設けた空気バルブである。車両の空車状態で、空気室23を大気圧に設定するように、空気バルブ32Aを用いて圧力調整する。
【0015】
油圧緩衝器10は、車軸側チューブ12の下端部に固定した前述のボトムブラケット18にサブタンク33を連設し、油溜室21のピストン側油室27Bとサブタンク33の下部油室34を、センターボルト22に設けた油路22Aと、ボトムブラケット18に設けた油路34Aにより連通し、油溜室31とサブタンク33の上部油室35Bを、ボトムブラケット18に設けた油路35Aにより連通している。
【0016】
油圧緩衝器10は、第1のキャップ16に設けた前述のばね荷重調整スリーブ23に支持されて昇降する複数の部材の結合からなるスプリングカラー37を有し、スプリングカラー37によりバックアップされる上スプリングシート38Aと、ダンパシリンダ21の外周に固定した下スプリングシート38Bとの間に懸架スプリング39を介装している。
【0017】
油圧緩衝器10は、懸架スプリング39のばね反力と、空気室32の空気ばねによるばね反力により、車両走行時に路面から受ける衝撃力を緩衝する。
【0018】
油圧緩衝器10は、懸架スプリング39と、空気室32の空気ばねの伸縮振動を制振するため、ピストンバルブ装置(伸側減衰力調整装置)40と、ボトムバルブ装置(圧側減衰力調整装置)50を有している。
【0019】
ピストンバルブ装置40は、ダンパシリンダ21の内面を摺接するピストン26に、ピストンロッド側油室27Aとピストン側油室27Bを連通可能にする伸側流路41(不図示)と圧側流路42を有し、伸側流路41を伸側減衰バルブ41Aにより開閉可能とし、圧側流路42をチェックバルブ42Aにより開閉可能とする。また、ピストンバルブ装置40は、ピストン26をバイパスしてピストンロッド側油室27Aとピストン側油室27Bを連通可能とするバイパス流路43を有し、バイパス流路43をニードルバルブ43Aにより開閉可能とする。このとき、第1のキャップ16に設けたばね荷重調整スリーブ23の中央に減衰力調整ロッド44を螺着し、減衰力調整ロッド44をピストンロッド24の中空部に挿通し、その挿通端に上述のニードルバルブ43Aを備える。
【0020】
ボトムバルブ装置50は、サブタンク33の開口部である第2の開口部51に第2のキャップ52を螺着し、サブタンク33の上部油室35に臨む第2のキャップ52の下端面に支持ボルト53を螺着し、支持ボルト53の先端部にボトムピース54を固定している。ボトムピース54は下部油室34と上部油室35を区画する。ボトムピース54は、下部油室34と上部油室35を連通可能にする圧側流路55と伸側流路56を有し、圧側流路55を圧側減衰バルブ55Aにより開閉可能にし、伸側流路56をチェックバルブ56Aにより開閉可能とする。また、ボトムバルブ装置50は、ボトムピース54をバイパスして下部油室34と上部油室35を連通可能にするバイパス油路57を有し、バイパス油路57をニードルバルブ57Aにより開閉可能とする。このとき、第2のキャップ52に減衰力調整ロッド58を螺着し、減衰力調整ロッド58を支持ボルト53の中央部に挿通し、その挿通端に上述のニードルバルブ57Aを備える。
【0021】
従って、油圧緩衝器10は以下の如くに減衰力を発生する。
(伸側行程)
油圧緩衝器10の伸側行程では、低速時に、ピストンロッド側油室27Aの油がピストン26のバイパス流路43を通ってピストン側油室27Bに流れ、この間のニードルバルブ43Aの絞り抵抗により伸側減衰力を得る。中高速時には、ピストンロッド側油室27Aの油がピストン26の伸側流路41を通ってピストン側油室27Bに流れ、この間の伸側減衰バルブ41Aの撓み抵抗により伸側減衰力を得る。
【0022】
このとき、ダンパシリンダ21から退出するピストンロッド24の容積分の油が、油溜室31からサブタンク33の上部油室35、ボトムピース54の伸側流路56、チェックバルブ56Aを通って、ダンパシリンダ21のピストン側油室27Bに補給される。
【0023】
尚、油圧緩衝器10は、ダンパシリンダ21の内部で、ロッドガイド25とピストン26の間に介装したリバウンドスプリング45により最伸長時の緩衝をなす。
【0024】
(圧側行程)
油圧緩衝器10の圧側行程では、低速時に、ピストン側油室27Bの油がピストン26のバイパス流路43を通って、ピストンロッド側油室27Aに流れ、この間のニードルバルブ43Aの絞り抵抗により圧側減衰力を得る。同時に、ダンパシリンダ21に進入するピストンロッド24の容積分の油がピストン側油室27Bからサブタンク33の下部油室34に入り、更にボトムピース54のバイパス流路57を通って上部油室35、油溜室31に流れる過程で、ニードルバルブ57Aの絞り抵抗により圧側減衰力を得る。中高速時には、ダンパシリンダ21に進入するピストンロッド24の容積分の油がピストン側油室27bからサブタンク33の下部油室34に入り、更にボトムピース54の圧側流路55を通って上部油室35、油溜室31に流れ、この間の圧側減衰バルブ55Aの撓み抵抗により圧側減衰力を得る。このとき、ダンパシリンダ21に進入するピストンロッド24の容積分の油が、上述の如く、ピストン側油室27bからサブタンク33の下部油室34、上部油室35経由で油溜室31へ排出される。
【0025】
尚、油圧緩衝器10は、ダンパシリンダ21の外部で、ピストンロッド24の外周に固定したストッパラバー46を、ロッドガイド25に衝合することにより、最圧縮時の緩衝をなす。
【0026】
しかるに、油圧緩衝器10にあっては、空気室32の空気ばねによるばね反力を調整するための作動油給排装置60を、以下の如くに備える(図2、図3)。
【0027】
油圧緩衝器10では、前述した如く、サブタンク33が油溜室31に連通する第2の開口部51を備えている。作動油給排装置60は、この第2の開口部51の内周に、外方側から順に第1のシール面61と第2のシール面62を互いに軸方向に間隔をおいて設けた。第1の開口部51の開口とは異なる部分に一端を開口し、第1のシール面61と第2のシール面62の間に他端を開口する作動油の給排孔63を設けた。64は給排キャップである。第1の開口部51には、前述の如く、第2のキャップ52を螺着し、第2のキャップ52を軸方向に進退可能とした。
【0028】
作動油給排装置60は、第1のキャップ52の外周に、外方側から順に第1Oリング71と第2Oリング72を互いに軸方向に間隔をおいて設けた。71A、72AはOリング溝である。
【0029】
第1Oリング71は、第2のキャップ52の前進(図2)又は後退(図3)の2つの位置で、第1のシール面61に接触して第2の開口部51を閉じる。
【0030】
第2Oリング72は、第2のキャップ52の前進時(図2)に、第2のシール面62に接触して給排孔63と上部油室35、ひいては油溜室31との連通を閉じる。第2Oリング72は、第2のキャップ52の後退時(図3)に、第2のシール面62から離座して給排孔63を上部油室35、ひいては油溜室31に連通する。給排孔63が油溜室31に連通した状態で、給排孔63に接続した油給排ポンプ(不図示)により、油溜室31に対する油の給排が可能になり、油溜室31の油面レベルを調整できる。
【0031】
尚、作動油給排装置60にあっては、第2の開口部51の外方側を大径部51Aに、内方側を小径部51Bに形成し、大径部51Aと小径部51Bを内方へ向かって縮径するテーパ状傾斜面51Cを介して接続する。第2のキャップ52は大径部51Aと小径部51Bに嵌合する形状に形成され、大径部51Aに第1のシール面61を、小径部51Bに第2のシール面62を形成する。第2の開口部51は大径部51Aに給排孔63を開口する。
【0032】
また、作動油給排装置60にあっては、第2のキャップ52の第2Oリング72のためのOリング溝72Aより内方側の先端部の外周に、第2の開口部51の小径部51Bにおける第2のシール面62より内方側に形成しためねじ部51Dに螺合するおねじ部73を形成してある。また、第2のキャップ52に、おねじ部73をバイパスして、給排孔63と上部油室35、ひいては油溜室31とを連通するバイパス油路74を形成した。
【0033】
従って、油圧緩衝器10において、作動油給排装置60を用いた空気ばねの反力調整手順は以下の如くになる。
【0034】
(1)サブタンク33の第2のキャップ52を、図4の前進位置から図5の後退位置に移動する。これにより、第2のキャップ52に設けてある第1Oリング71が未だ第2の開口部51を閉じ続ける状態で、第2Oリング72が第2の開口部51の第2のシール面62から離座し、給排孔63を油溜室31に連通する。
【0035】
(2)給排孔63に油給排ポンプを接続し、油溜室31の油を給排してその油面レベルを調整し、ひいては空気室32の容積を変更し、空気ばねのばね反力を調整する。
【0036】
(3)サブタンク33の第2のキャップ52を再び前進位置に設定し、第2Oリング72を第2の開口部51の第2のシール面62に着座し、給排孔63と油溜室31の連通を遮断する。尚、油溜室31の油面レベルの調整中又は調整後に、空気バルブ32Aを開口することにより、空気室32を大気圧に設定する。
【0037】
本実施形態によれば以下の作用がある。
(請求項1に対応する作用)
▲1▼車軸側チューブ12の第2の開口部51に設けた第2のキャップ52を後退させるだけで、しかも第2のキャップ52を取外さなくても、作動油の給排孔63を油溜室31に連通できる。作動油をこの給排孔63から油溜室31に出し入れでき、油溜室31の油面レベルの調整を簡易化できる。従って、空気室32の空気ばねによるばね反力の調整工数を削減できる。
【0038】
(請求項2に対応する作用)
▲2▼第2のキャップ52の第2の開口部51への組付段階又は組付後のばね反力調整段階での前進後退の移動時に、第2Oリング72は小径部51B(第2のシール面62)から外れても大径部51Aには接しない。従って、第2Oリング72は、大径部51Aに設けてある第1のシール面61及び給排孔63の両者に接することがなく、傷つかない。また、大径部51Aと小径部51Bの間に傾斜面51Cを設けたから、第2Oリング72が小径部51Bの鋭角状エッジを通過することなく傾斜面51Cを通過することにより、傷つかない。
【0039】
(請求項3に対応する作用)
▲3▼第2のキャップ52を後退させて給排孔63を油溜室31に連通させる経路として、第2のキャップ52のおねじ部73をバイパスするバイパス油路74を設けた。従って、作動油はおねじ部73のねじ溝を通る必要がなく、バイパス油路74からスムースに給排できる。
【0040】
(請求項4に対応する作用)
▲4▼油溜室31に連通するサブタンク33と、サブタンク33に内蔵したボトムバルブ装置50(圧側減衰力調整装置)を利用し、第2の開口部51と第2のキャップ52を構成した。従って、第2の開口部51と第2のキャップ52を別途設ける必要がなく、部品点数を削減できる。
【0041】
図4は作動油給排装置60の変形例である。図4の変形例が図2、図3のものと異なる点は、第2の開口部51の内周の同一内径状に第1のシール面61と第2のシール面62を設け、第1のシール面61と第2のシール面62の間に環状凹部80を設け、環状凹部80と第2のシール面62を内方へ向かって縮径するテーパ状傾斜面81を介して接続し、給排孔63を環状凹部80に開口したことにある。
【0042】
図4の変形例においても、第2のキャップ52の第2の開口部51への組付後のばね反力調整段階での前進後退の移動時に、第2Oリング72が、第1のシール面61及び給排孔63の両者に接することがなく、傷つかない。また、第2Oリング72が傾斜面81を通過することにより、傷つくことがない。
【0043】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、油圧緩衝器において、油溜室の油面レベルの調整を簡易にし、空気室の空気ばねによるばね反力の調整を簡易、迅速にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は油圧緩衝器の全体を示す断面図である。
【図2】図2は給排装置において第2キャップの前進状態を示す要部断面図である。
【図3】図3は給排装置において第2キャップの後退状態を示す要部断面図である。
【図4】図4は給排装置の変形例を示す要部断面図である。
【符号の説明】
10 油圧緩衝器
11 車体側チューブ
12 車軸側チューブ
15 第1の開口部
16 第1のキャップ
31 油溜室
32 空気室
33 サブタンク
50 ボトムバルブ装置(圧側減衰力調整装置)
51 第2の開口部
51A 大径部
51B 小径部
51C 傾斜面
51D めねじ部
52 第2のキャップ
61 第1のシール面
62 第2のシール面
63 給排孔
71 第1Oリング
72 第2Oリング
73 おねじ部
74 バイパス油路

Claims (4)

  1. 車体側チューブと車軸側チューブを摺動自在に嵌合し、
    前記車体側チューブと車軸側チューブ内に油溜室を設け、油溜室の上部は空気室とし、
    前記車体側チューブの空気室に連通する第1の開口部に第1のキャップを着脱可能に設けてなる油圧緩衝器において、
    前記車軸側チューブに、前記油溜室に連通する第2の開口部を設け、
    前記第2の開口部の内周に、外方側から順に第1のシール面と第2のシール面を互いに軸方向に間隔をおいて設け、
    前記第2の開口部の開口とは異なる部分に一端を開口し、前記第1のシール面と第2のシール面の間に他端を開口する作動油の給排孔を設け、
    前記第2の開口部に、軸方向に進退可能な第2のキャップを設け、該第2のキャップの外周に、外方側から順に第1のOリングと第2のOリングを互いに軸方向に間隔をおいて設け、
    前記第1のOリングは、前記第2のキャップの前進又は後退の2つの位置で、前記第1のシール面に接触して前記第2の開口部を閉じ、
    前記第2のOリングは、前記第2のキャップの前進時に、前記第2のシール面に接触して前記給排孔と前記油溜室との連通を閉じ、前記第2のキャップの後退時に、前記第2のシール面から離座して前記給排孔を前記油溜室に連通するように構成したことを特徴とする油圧緩衝器の作動油の給排装置。
  2. 前記第2の開口部の外方側を大径部に内方側を小径部に形成し、該大径部と小径部を内方へ向かって縮径する傾斜面を介して接続し、前記第2のキャップを前記大径部及び小径部に嵌合する形状に形成し、該大径部に前記第1のシール面を、前記小径部に前記第2のシール面を形成し、該大径部に前記給排孔が開口する請求項1に記載の油圧緩衝器の作動油の給排装置。
  3. 前記第2のキャップの前記第2のOリングより内方側先端部の外周に、前記小径部の第2のシール面より内方側に形成しためねじ部に螺合するおねじ部を形成し、前記第2のキャップに該おねじ部をバイパスして前記給排孔と油溜室を連通するバイパス油路を形成した請求項2に記載の油圧緩衝器の作動油の給排装置。
  4. 前記第2の開口部を、前記車軸側チューブと連設したサブタンクに形成し、該サブタンクに形成した第2の開口部に前記第2のキャップを螺合し、該第2のキャップに圧側減衰力調整装置を設けた請求項1〜3のいずれかに記載の油圧緩衝器の作動油の給排装置。
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