JP4341399B2 - トラクタ - Google Patents

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この発明は、農業用トラクタに関する。
従来、農業用トラクタには、機体後部に装着した対地作業機を下降着地させる際に、衝撃が本機側に加わらないように地面近くでその下降速度を遅くする所謂デセラ制御を装備したものが知られている(例えば、特許文献1)。
特開平7-289012号
ところで、このような従来のデセラ制御を有するトラクタでは、リフトアームと作業機昇降用油圧回路を機械的に連係させたものが多く、トラクタに対し作業機が一定高さとなると下降速度を減速するものであったので、トラクタの作業形態や作業機の種類によっては、減速位置が高すぎて下降に時間を要したり、低すぎて着地時にショックを生じるという課題が有った。また、リヤカバーオート(デプス制御)時の減速位置を記憶する構成はできなかったので、精度のよいデセラ制御を実行できない課題があった。
また、従来において対地作業機のPTO油圧クラッチの接続は、ON・OFFスイッチにより行い、一定の昇圧カーブで昇圧を行う構成であるので、接続ショックが大きくなるという課題があった。
この発明は、上記課題を解決すべく次のような技術的手段を講じた。
すなわち、請求項1記載の発明は、機体に対し昇降自在に装着した対地作業機(R)を上昇位置から地面近くに下降させるとき、その地面近くで下降速度を減速させるトラクタにおいて、前記対地作業機(R)の機体に対する高さを検出するセンサ(64)と、前記センサ(64)の検出値に対し減速位置を記憶する記憶装置(67)と、前記記憶された減速位置を上下変更する設定具(59,60)とを設け、前記対地作業機(R)の減速位置を上下変更する設定具(59,60)は、対地作業機の左右一側を上げ下げ操作する一対の手動スイッチを兼用し、同手動スイッチ近傍に備えられ且つOFF状態に自己復帰する設定スイッチ(49)をON状態に操作している間だけ変更操作が可能となるよう構成し、前記機体の作業形態を指定する設定具(71)を設け、前記対地作業機(R)の減速位置を記憶する記憶装置(67)は、同車両の作業形態毎に記憶可能に構成し、前記設定スイッチ(49)がONされて対地作業機(R)の減速位置の変更時において、負荷オートスイッチ(72)入り状態であれば、負荷オート制御時の減速位置が記憶可能な構成とし、負荷オートスイッチ(72)が切り状態であれば、リヤカバー(23)を用いた耕深制御時の減速位置を変更可能に構成し、さらに、前記対地作業機(R)の動力を入切するPTO油圧クラッチ(35a)と、このPTO油圧クラッチ(35a)へ油圧力を供給するPTO油圧バルブ(81)を設け、ボリュームタイプのPTOスイッチ(83)により前記PTO油圧クラッチ(35a)を手動で全圧まで昇圧可能に構成し、設定時間経過後は前記PTOスイッチ(83)の操作位置にかかわらず自動的にPTO油圧クラッチ(35a)を最大圧力となるように構成したことを特徴とするトラクタとしたものである。
対地作業機(R)が上昇位置から地面近くまで下降すると、その下降速度が地面近くで減速制御される。この際、記憶装置(67)に記憶された減速位置を境として減速がなされるが、この減速位置を設定具(56,60)により調整することができる。
減速位置を調整する場合には、設定スイッチ(49)を押してON状態にする。そして、水平手動スイッチ(59,60)の一方のスイッチをON操作すると、減速位置が少し高くなる位置で記憶値が更新される。また、逆に他方のスイッチをON操作した場合には、減速位置が少し低くなる位置で記憶値が更新される。
減速位置を各種作業毎に記憶できるため、トラクタにおいてはロータリ耕耘作業、代掻き作業、ドラフト作業等の各種作業において、常に最適な減速位置が設定可能となる。
リヤカバーオート(デプス制御)時の減速位置を記憶できる。
ボリュームタイプのPTOスイッチ(86)を操作して、PTO油圧クラッチ(35a)を手動で任意に全圧まで昇圧する。設定時間経過後は、PTOスイッチ(86)の操作位置にかかわらず自動的にPTO油圧クラッチ(35a)を最大圧力にする。
以上要するに、請求項1の発明によれば、トラクタの作業形態、対地作業機(R)の種類、更には圃場の硬軟度合や畦の高さに応じて減速位置を調整し、下降にかかる時間を極力少なくしたり、下降時のショックを無くして、作業能率が向上するものとなる。また、車両を調整状態に設定する設定スイッチをON状態にし、対地作業機(R)の一側を上げ下げ操作する一対のスイッチで調整可能となるようにしたので、別途部材を備える必要が無く、部品、生産コストを低減できる上、減速位置の設定操作が同一個所で行い易い。車両の各種作業毎に前記減速位置を設定記憶できる構成としたので、ロータリ耕耘作業、代掻き作業、ドラフト作業等の各種作業において、車両の沈下量や対地作業機の重さが異なっても個別に最適な減速位置が設定可能となり、作業効率を向上することができる。
リヤカバーオート(デプス制御)時の減速位置を記憶できるので、デセラ制御の汎用性が向上する。
PTO油圧クラッチ(35a)を接続するにあたり、ボリュームタイプのPTOスイッチ(86)を操作することで半クラッチの調整を行うことができるようになり、接続ショックを防止できるようになる。
設定時間経過後は、PTOスイッチ(86)の操作位置にかかわらず自動的にPTO油圧クラッチ(35a)が最大圧力になるので、長時間の半クラッチ状態を防止できてクラッチ板の磨耗、耐久性低下を防止できるようになる。
以下、この発明を図面に基づき説明する。
図1は、農業用トラクターを示すものであり、このトラクター1の前部にエンジン2を搭載し、このエンジン2の回転動力をミッションケース3内の変速装置4に伝え、この変速装置4で減速された回転動力を左右前輪5,5と後輪6,6とに伝えるようにしている。また前記ミッションケース3の上部にはシリンダケース7が設けられ、このシリンダケース7の左右両側にリフトアーム8,8を回動自在に枢着している。そして、シリンダケース7内の作業機昇降用油圧シリンダ9内に作動油を供給すると左右リフトアーム8,8が上昇回動し、排出するとリフトアーム8,8は下降回動する構成となっている。また前記リフトアーム8の回動基部には、リフトアーム角センサ63が設けられ、同センサ63の検出値により作業機Rの高さを検出する構成となっている。
また前記リフトアーム8,8と左右のロワーリンク10,10とはリフトロッド12,12aで相互に連結され、この内、片側(右側)リフトロッド12aは複動式の水平制御用油圧シリンダで構成され、同シリンダ12aのピストン伸縮により作業機Rの左右片側が上げ下げ操作される。またこの水平制御用油圧シリンダ12aの横側にはシリンダ長さを検出するストロークセンサ13が装備されている。またトラクタ1の操縦席47近傍には、傾斜センサ14が備えられている。
これにより、前記トラクタ1では、別途備えた傾斜設定器15により傾斜角を設定し、前記傾斜センサ14の検出値と前記ストロークセンサ13の検出値との比較から対地作業機Rの傾斜制御量が算出され、コントローラC2からの指示により前記水平制御用油圧シリンダ12aが駆動されて作業機Rの左右傾斜角を維持する構成としている。
尚、図1例では、対地作業機としてロータリ耕耘装置Rを例に挙げている。このロータリ耕耘装置Rは、耕耘爪20と、この耕耘爪20の上方を覆うロータリカバー22と、ロータリカバー22の後部に枢着されたリヤカバー23等を備え、トラクタ1側のPTO軸19から動力を受けて複数の耕耘爪20…を回転させ、この回転する耕耘爪20によって土壌を耕起する構成である。また、ロータリ耕耘装置Rのロータリカバー22の上部には、耕深を検出するポテンション式のデプスセンサ64が設けられ、トラクタ1の操縦席側に設けられたダイヤル調整式の耕深設定器25によって設定された耕深となるように前記リフトアーム8,8が回動操作されてロータリ耕耘装置R全体が昇降し、設定耕深を維持する構成としている。
また図2は、トラクタの走行系の動力伝達経路図を示すものであり、エンジン2の回転動力は主クラッチ26を介して高低2段の変速が可能な油圧式高低変速装置27に伝達され、更に油圧式リバーサ機構28に伝達される。リバーサ機構28は機体の進行方向を変更するもので、リバーサ機構28を構成する油圧クラッチ28F,28Rを適宜切り替えることにより機体を前進若しくは後進させることができる。
油圧式リバーサ機構28の後部には4段変速が可能な主変速装置30と3段変速が可能な副変速装置32が設けられ、これら主変速装置30と副変速装置32とで減速された回転動力がその伝動後位に設けられた後輪デフ装置34に伝達される。後輪デフ装置34から左右に分岐した回転動力は最終減速ギヤ機構33を介して後車軸36に伝達され後車軸36の端部に取り付けられた後輪6を駆動する構成となっている。
また前記後輪デフ装置34の前部に設けたギヤ機構38から分岐された回転動力は、前輪増速装置39を介して前輪デフ装置40に伝達される。
尚、前輪増速装置39は、前輪5を等速四駆状態と倍速四駆状態に切り替えるために設けられた周知の構造であり、通常作業時の直線走行中は等速四駆クラッチ39aが繋がって前輪5と後輪6が略同速で回転し、旋回時にステアリングハンドル17を所定角度回動操作すると操向角検出器41がそれを感知して増速クラッチ39bを繋ぎ、前輪5の回転速度を後輪5の速度よりも2倍近く速く回転させる構成としている。何れの場合にあっても前輪デフ装置40に伝えられた動力は最終減速ギヤ機構43,44を介して前輪5に伝達される。
また前記主クラッチ26からはリバーサ機構28とは別のPTOクラッチ35aを有するPTO伝動装置35に分岐してPTO軸19を伝動する構成としている。
次に、図3に基づいて、各種制御設定器やスイッチを備えるコントロールパネルについて説明する。
コントロールパネル46は操縦席47の右側に設けられており、昇降制御と水平制御等の各種設定を行う。平面から見て左半分には作業機の昇降制御系、右半分には水平制御系の各種設定器が配設される。この発明の車両を、作業機の下降時の減速位置を変更できる状態に設定するデセラ設定スイッチ49は、自己復帰型スイッチにて構成され、接点回路を常時OFFに付勢されている構成となっている。またバックアップスイッチ50は油圧式リバーサ機構28を切り替えて機体を後進させたときに機体後部に連結された作業機Rを上昇させるスイッチであり、このスイッチ50が入りであれば作業機が上昇し、切りであれば、上昇しない。また図3中符号51はオート感度スイッチであり、デプス制御(リヤカバー23を用いた耕深制御)時の感度を標準、鈍の2段階に切り替え可能に構成されている。尚、前記デプス制御とはロータリカバー22近くに設けられたデプスセンサ64により、リヤカバー23のロータリカバー22に対する回動角度を検出し、耕深調整ダイヤル25で定めた深さにロータリ耕耘装置Rが位置するよう制御する構成である。
また上げ位置設定ダイヤル52は機体後部に連結した作業機Rの最大上昇位置を設定するダイヤルであり、作業機Rを任意の高さに操作するポジションレバー54やステアリングハンドル17の側部に設けた作業機昇降スイッチ55とは別に設けられている。ポジションレバー54や昇降スイッチ55を操作してリフトアーム8を上昇側に操作してもこの上げ位置設定ダイヤル52で設定した高さまでしか作業機Rは上昇しない。
またパネル46の中央部に設けた水平モード切替スイッチ57は、作業機Rの左右傾き調整モードを自動モードや手動モードに切り替えるためのものであり、その側方には自動モードで作動するダイヤル式の傾斜設定器15を設けている。また、この発明の一対のスイッチとなる作業機の右上げスイッチ59と、右下げスイッチ60は、前記手動モードの時に前記水平制御用油圧シリンダ12aを伸縮操作するスイッチであり、前記パネル46右側部に配置されている。
これにより、デセラ制御の減速位置調整用の別途一対のスイッチ部材を備える必要が無く、部品、生産コストを低減することができる。また減速位置の設定がパネル上の部材、詳しくはデセラ設定スイッチ49と作業機の右上げスイッチ59と右下げスイッチ60で操作でき、オペレータの右肘部で集中して行うことができるので操作性が良い。
尚、図3中の符号58は水平感度スイッチを示す。
またトラクタ1の制御手段Cは、前記コントロールパネル64上のスイッチ類の設定を制御するコントロールパネル用コントローラC1や、作業機制御用コントローラC2等、複数のコントローラを通信回線で接続した構成となっている。
そして、図4に示すように、前記コントロールパネル用コントローラC1の入力側には、水平制御の感度を鈍敏切り替える水平感度スイッチ58と、水平モード例えば車体平行モード、水平モード、手動モードを切り替える水平モード切替スイッチ57と、前記水平モード設定時に傾きを変更する傾き調整ダイヤル15と、この発明のスイッチ手段となる水平手動用右上げスイッチ59及び水平手動用右下げスイッチ60と、前記デセラ設定スイッチ49等が接続されている。また同コントローラC1は、後述する作業機制御用コントローラ等の他のコントローラへの通信回路を備える構成となっている。
前記作業機制御用コントローラC2は、入力側にリフトアーム角センサ63、デプスセンサ64、ストロークセンサ13、ドラフトセンサ59、耕深調整ダイヤル25、スロープセンサ14等を接続して設け、出力側にはリフトアーム8,8を上昇回動させて作業機Rを上昇させる上昇用制御弁のソレノイド65と、リフトアーム8,8を下降回動させて作業機Rを下降させる下降用制御弁のソレノイド66、水平制御用油圧シリンダ12aを伸長させる制御弁のソレノイド61と水平制御用油圧シリンダ12aを伸長させる制御弁のソレノイド62を接続して設けている。また同コントローラC2にも、他のコントローラとの通信回路を設けている。
また前記作業機制御用コントローラC2内の記憶装置67には、この発明の作業機下降速度減速制御となるデセラ制御の制御プログラムや減速位置等の各種設定値変更プログラム及びこの設定値を記憶する構成となっている。
前記減速位置の調整手順は次ぎのように行われる。
デセラ制御においては、リフトアーム8を下降させて作業機Rが着地する直前でその下降速度が遅くなるように制御されるが、この時の減速位置(下降速度ガ遅くなる地点)は、リフトアーム角センサ63によるリフトアーム角検出結果として記憶装置67に記憶されている。
そして、図6に示すように、その減速位置をオペレータが望む減速位置に調整したい場合には、まず、前記デセラ設定スイッチ49を押してON状態にする。そして、水平手動用右上げスイッチ59をON操作する毎に、所定量α毎、例えば1cm毎に減速位置が少し高くなりこの位置が記憶される。また、逆に右下げスイッチ60をON操作する毎に、前記同様、例えば1cm毎に減速位置が少し低くなりこの位置が記憶される。即ち、その調整後のリフトアーム8の位置が新たな減速位置として記憶装置67に書き換えられ、以後はこの減速位置を境として減速制御がなされるものである。
尚、前記コントローラC2では、デセラ設定スイッチ49がON操作された状態にある場合には、水平手動用右上げスイッチ59又は右下げスイッチ60を操作しても、前記水平制御用油圧シリンダ12aが伸縮作動しないように車両が設定される。
また図7に示すコントローラC2’は、請求項3に係るトラクタの制御手段Cを示し、操縦席47近傍に、車両の状態を指定する作業切替スイッチ71を設け、例えばロータリ耕耘作業(ロータリ耕耘装置)、代掻き作業(代掻きロータ)、ドラフト作業等の各種作業形態を指定する構成となっている。そして、このトラクタ1では、この各種の作業形態毎に前記減速位置を記憶できる構成としたものである。
例えば、作業形態がロータリ耕耘作業の場合には、作業切替スイッチ71をロータリ耕耘作業に切り替えておき、更に、デセラ設定スイッチ49を押してON状態にする。そして、前記ポジションレバー54で大まかにリフトアーム8を下降回動させ、オペレータが望む減速位置でリフトアーム8を停止させ、その後前記水平制御用右上げスイッチ59または右下げスイッチ60で微調整する。このときのリフトアーム角がリフトアームセンサ63によって検出され、このリフトアーム8の回動角検出位置が減速位置として記憶装置67に記憶される。これによって、ロータリ耕耘作業に適した減速位置に設定することができる。
また、作業形態が代掻き作業の場合には、作業切替スイッチ71を代掻き作業に切り替えておき、上記同様に、デセラ設定スイッチ49を押してON状態とし、トラクタ1のリフトアーム8を大まかに下降回動させ、オペレータが望む減速位置でリフトアームを停止させ、その後前記水平制御用右上げスイッチ59または右下げスイッチ60で微調整する。このときのリフトアーム角が検出されて記憶される。これによって、代掻き作業に適した減速位置に設定することができる。
尚、上記形態では、各作業形態毎に減速位置を記憶できる構成としたが、各制御の作動をセンサや設定スイッチより検出して減速位置を個別に記憶できる構成としても良い。例えば、デセラ設定スイッチがONされて減速位置の変更時に、負荷オートスイッチ72が「入り」であれば、負荷オート制御時の減速位置を記憶する構成にし、負荷オートスイッチ「切り」であれば、リヤカバーオート(デプス制御)時の減速位置を変更する構成とする。
これにより、車両の沈下量や対地作業機の重さ異なっても個別に最適な減速位置が設定可能となり、作業効率を向上することができる。
次に、前記トラクタ1の細部構成について説明する。
図8は、前記トラクタ1の油圧回路の一部を示し、この内、図中右下部に示す回路は、PTO油圧クラッチ35aを作動させる油圧回路図を示す。そして、前記トラクタ1では、図9と図10に示すように、前記PTO軸19の動力を入切するPTO油圧クラッチ35aと、PTO油圧クラッチ35aヘ油圧力を供給する切替弁タイプのPTO油圧バルブ81と、PTO油圧バルブ81へ切替指令を出力するコントローラC3を備えると共に、前記PTO油圧バルブ81の切替操作、具体的には前記クラッチ35aを全圧まで昇圧するパターンをボリュームタイプのスイッチ83により変更する構成としている。
従来は、ON・OFFスイッチにより、コントローラC3が持つ一定の昇圧カーブのみでPTO油圧クラッチへの昇圧を行なっている。ロータリ方式の場合でショックのない昇圧カーブとした場合、同じ昇圧カーブでも軽い負荷で慣性の大きい作業機によると、接続時のショックが大きくなる問題がある。上記のように手動で圧力をコントロールできれば、各種作業に応じて半クラッチの調整行え、接続ショックもなくなる。
また、上記例においては、PTO油圧クラッチ35aへ至る回路の圧を検出して前記PTO油圧バルブ81への通電量をフィードバック制御すると共に、この半クラッチ状態が可能な時間を規制する構成となっている。つまり、図11に示すように、昇圧に係る最大時間を予め設定することで、設定時間経過後は前記PTOスイッチ83の操作位置に拘らず最大圧力となり、半クラッチによるクラッチの滑りを防止する構成となっている。手動で半クラッチ可能とすれば、ショックの出ない接続が可能であるが、反面、長時間の半クラッチ状態が続くとクラッチ板に滑りが発生するが、この点、上記構成によって解消することができる。
トラクタの側面図 動力伝達経路図 操作ボックス部の平面図 制御ブロック図 制御ブロック図 フローチャート 他形態のトラクタの制御ブロック図 油圧回路図 PTO作動スイッチ(ボリューム式)の平面図 PTOクラッチ昇圧パターンを示すグラフ 昇圧中のクラッチ圧を示すグラフ
符号の説明
1 トラクタ
2 エンジン
3 ミッションケース
4 変速装置
5 前輪
6 後輪
8 リフトアーム
12a 油圧シリンダ
13 ストロークセンサ
R ロータリ耕耘装置
23 リヤカバー
35a PTO油圧クラッチ
49 デセラ設定スイッチ
54 ポジションレバー
55 昇降スイッチ
59 水平手動右上げスイッチ
60 水平手動右下げスイッチ
61 水平伸長用ソレノイド
62 水平短縮用ソレノイド
63 リフトアームセンサ
65 上昇ソレノイド
66 下降ソレノイド
67 記憶装置
71 作業切替スイッチ
81 PTO油圧バルブ
83 PTOスイッチ

Claims (1)

  1. 機体に対し昇降自在に装着した対地作業機(R)を上昇位置から地面近くに下降させるとき、その地面近くで下降速度を減速させるトラクタにおいて、前記対地作業機(R)の機体に対する高さを検出するセンサ(64)と、前記センサ(64)の検出値に対し減速位置を記憶する記憶装置(67)と、前記記憶された減速位置を上下変更する設定具(59,60)とを設け、前記対地作業機(R)の減速位置を上下変更する設定具(59,60)は、対地作業機(R)の左右一側を上げ下げ操作する一対の手動スイッチを兼用し、同手動スイッチ近傍に備えられ且つOFF状態に自己復帰する設定スイッチ(49)をON状態に操作している間だけ変更操作が可能となるよう構成し、機体の作業形態を指定する作業切替スイッチ(71)を設け、前記対地作業機(R)の減速位置を記憶する記憶装置(67)は、機体の作業形態毎に記憶可能に構成し、前記設定スイッチ(49)がONされて対地作業機(R)の減速位置の変更時において、リヤカバー(23)を用いた耕深制御時の減速位置を変更可能に構成し、さらに、前記対地作業機(R)の動力を入切するPTO油圧クラッチ(35a)と、このPTO油圧クラッチ(35a)へ油圧力を供給するPTO油圧バルブ(81)を設け、ボリュームタイプのPTOスイッチ(83)により前記PTO油圧クラッチ(35a)を手動で全圧まで昇圧可能に構成し、設定時間経過後は前記PTOスイッチ(83)の操作位置にかかわらず自動的にPTO油圧クラッチ(35a)を最大圧力となるように構成したことを特徴とするトラクタ
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