JP3203129B2 - 刈取作業機の昇降装置 - Google Patents

刈取作業機の昇降装置

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JP3203129B2
JP3203129B2 JP12213294A JP12213294A JP3203129B2 JP 3203129 B2 JP3203129 B2 JP 3203129B2 JP 12213294 A JP12213294 A JP 12213294A JP 12213294 A JP12213294 A JP 12213294A JP 3203129 B2 JP3203129 B2 JP 3203129B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、刈取作業部を駆動昇降
させる昇降操作手段と、前記昇降操作手段を制御する制
御手段とが備えられた刈取作業機の昇降装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記刈取作業機の昇降装置において、従
来では、人為操作に基づく昇降指令手段の指令が与えら
れる毎に、前記制御手段は、刈取作業部を上昇目標位置
にまで上昇させる状態と、下降目標位置にまで下降させ
る状態とが、交互に現出するように、前記昇降操作手段
を制御する構成のものがあった。しかも、このような制
御は、刈取作業機の作業状況にかかわらず実行される構
成となっていた。
【0003】上記構成は、昇降指令手段の指令操作によ
り、刈取作業部が自動的に目標位置まで昇降させること
ができるようにして、例えば手動式昇降調節手段の操作
に基づいて昇降位置を人為的に調節させる構成に比較し
て、操作の煩わしさを解消して刈取作業部の昇降操作を
簡単に行えるようにしたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来構
成においては、例えば、刈取作業が行われている途中に
おいて、操作者の身体が触れて、誤って、昇降指令手段
が操作されたような場合であっても、刈取作業部が自動
的に上昇目標位置まで上昇することになり、刈取対象作
物を損傷するおそれがあった。又、前記昇降指令手段
と、昇降位置を人為的に調節させる手動式昇降調節手段
とを併用する構成を採用した場合においては、例えば、
非作業状態において、昇降指令手段の操作に基づいて刈
取作業部を目標下降位置に下降させた後に、手動式昇降
調節手段によって刈取作業部を所望の位置まで上昇させ
たような場合に、刈取作業部を下降させたい場合であっ
ても、操作者の意に反して刈取作業部が目標上昇位置に
まで上昇してしまうといった不利があった。しかも、刈
取作業において刈取作業部の昇降位置(刈高さ)が昇降
範囲の途中位置にまで変化しているような場合、例え
ば、圃場の隅部において刈残しが発生しないように、刈
取作業部を徐々に上昇させて刈取作業部の先端が畦に接
触するのを回避しながら刈取作業を行う、所謂、刈上げ
作業を行った場合等において、昇降指令手段の指令に基
づいて刈取作業部が自動下降して畦に衝突して損傷する
といったおそれもあり、未だ、改善の余地があった。
【0005】本発明は、このような点に着目してなされ
たものであり、その目的は、刈取作業部の昇降用操作を
簡単なもので済ませられる利点を有するものでありなが
ら、刈取作業部が昇降範囲の中間位置にある状態で、操
作誤りに起因して刈取作業部が操作者の意に反する方向
に昇降する不具合を未然に防止することが可能となる刈
取作業機の昇降装置を提供する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1発明の特徴構成は、
刈取作業部を駆動昇降させる昇降操作手段と、前記昇降
操作手段を制御する制御手段とが備えられた刈取作業機
の昇降装置において、前記刈取作業部が刈取作業状態で
あるか非作業状態であるかを検出する刈取作業状態検出
手段と、人為操作に基づいて、前記制御手段に対して手
動昇降用の指令を与える手動昇降指令手段と、人為操作
に基づいて、前記制御手段に対して自動昇降用の指令を
与える自動昇降指令手段と、前記刈取作業部の昇降位置
を検出する昇降位置検出手段とが備えられ、前記制御手
段は、前記手動昇降指令手段により手動昇降用指令が与
えられると、、前記刈取作業部を昇降させるべく前記昇
降操作手段を制御するように構成され、前記昇降位置検
出手段により検出される前記刈取作業部の昇降位置が、
刈取作業用の設定範囲内にあり、且つ、前記刈取作業状
態検出手段が、刈取作業状態から非作業状態に切り換わ
ったことを検出したときから、設定時間が経過するまで
の間に、前記自動昇降指令手段により前記指令が与えら
た場合にのみ、前記刈取作業部を上昇目標位置まで
上昇させるべく、前記昇降操作手段を制御するように
構成されている点にある。
【0007】第2発明の特徴構成は、第1発明の実施に
好適な構成を特定するものであって、前記制御手段は、
前記昇降位置検出手段により検出される前記刈取作業部
の昇降位置が、前記上昇目標位置あるいはその近傍にあ
る状態において、前記自動昇降指令手段による指令が与
えられると、前記刈取作業部を下降目標位置まで自動
降させるべく、前記昇降操作手段を制御するように構成
されている点にある。
【0008】第3発明の特徴構成は、第1又は第2発明
の実施に好適な構成を特定するものであって、前記制御
手段は、前記刈取作業状態における前記昇降位置検出手
段の検出値の設定時間毎の平均値を、前記下降目標位置
に設定するように構成されている点にある。
【0009】
【作用】第1発明の特徴構成によれば、人為操作に基づ
いて手動昇降指令手段により手動昇降用指令が与えられ
ると、刈取作業部を昇降させるべく昇降操作手段が制御
される。そして、刈取作業部の昇降位置が刈取作業用の
設定範囲内、つまり、刈取作業用の低い位置にある状態
であって、且つ、刈取作業状態検出手段が、刈取作業状
態から非作業状態に切り換わったときから設定時間が経
過するまでの間、即ち、ある作業行程での刈取作業が終
了して設定時間が経過するまでに、前記自動昇降指令手
段により前記指令が与えられた場合にのみ、刈取作業部
を上昇目標位置まで上昇させるように制御が実行される
のである。
【0010】従って、刈取作業終了後の予め設定された
時間内においてのみ、自動昇降指令手段の指令に基づく
上昇操作が実行されるから、刈取作業中や、非作業状態
が長く継続された後、等においては、自動昇降指令手段
の指令に基づく上昇操作が行われず、操作誤りによる不
測の上昇操作が行われるのを防止できる。
【0011】しかも、刈取作業部の昇降位置が設定範囲
内の低い位置にある場合にのみ、自動昇降指令手段の指
令に基づく上昇操作が実行されるから、刈取作業部が、
刈取作業終了後において昇降範囲の中間位置に位置して
いる場合には、自動昇降指令手段の指令に基づく上昇操
作が実行されないものとなる。
【0012】第2発明の特徴構成によれば、第1発明の
特徴構成による作用に加えて次の作用がある。刈取作業
部が、上昇目標位置あるいはその近傍の位置にある場合
においてのみ、自動昇降指令手段の指令に基づく下降目
標位置への自動下降操作が行われるので、刈取作業部が
昇降範囲の中間位置に位置している場合には、自動昇降
指令手段の指令に基づく自動下降操作が実行されないも
のとなる。
【0013】第3発明の特徴構成によれば、第1又は第
2発明の特徴構成による作用に加えて次の作用がある。
自動昇降指令手段の指令に基づく下降操作の目標となる
目標下降位置が、刈取作業状態における昇降位置検出手
段の検出値の設定時間毎の平均値、即ち、実際の刈取作
業における平均的な刈取作業位置に設定されるから、予
め一定値に設定される場合に比較して、常に、刈取作業
に適した位置まで下降操作が行われることになる。
【0014】
【発明の効果】第1発明の特徴構成によれば、手動昇降
指令手段の指令により刈取作業部を昇降させることで、
刈取作業部の昇降位置を任意の位置に手動調節させるこ
とができる。又、自動昇降指令手段の操作に基づいて刈
取作業部を上昇目標位置まで自動上昇させることがで
き、この場合には、手動操作により位置調節を行う場合
に比較して、刈取作業部の上昇操作を簡単な操作で行え
る。そして、上述したように、ある作業行程での刈取作
業が終了して設定時間が経過するまでに、前記自動昇降
指令手段により前記指令が与えられた場合にのみ、刈取
作業部を上昇目標位置まで上昇させるように制御が実行
されるので、操作誤りに起因して、刈取作業中に刈取作
業部を上昇させて刈取対象作物を引きちぎって損傷させ
たりするのを未然防止でき、しかも、上述したように、
刈取作業部の昇降位置が設定範囲内の低い位置にある場
合にのみ、自動昇降指令手段の指令に基づく上昇操作が
実行されるから、刈取作業部が昇降範囲の中間位置にあ
る状態で、刈取作業部が操作者の意に反して自動上昇す
るといった不都合を確実に回避させることができる。
【0015】第2発明の特徴構成によれば、第1発明の
特徴構成による効果に加えて次の効果がある。自動昇降
指令手段の操作に基づいて刈取作業部を下降目標位置ま
で自動下降させることができ、手動操作により位置調節
を行う場合に比較して、刈取作業部の下降操作を簡単な
操作で行えるものでありながら、刈取作業部が昇降範囲
の中間位置にある状態で、操作者の意に反して刈取作業
部が自動下降するといった不都合を確実に回避させるこ
とができる。
【0016】第3発明の特徴構成によれば、第1又は第
2発明の特徴構成による効果に加えて次の効果がある。
自動昇降指令手段の下降用の指令に基づいて、常に、刈
取作業部が刈取作業に適した位置まで下降するので、そ
の後、すぐに刈取作業に移行することができ、作業能率
が向上する。
【0017】
【実施例】以下、実施例を図面に基いて説明する。図6
に刈取作業機の一例であるコンバインが示されている。
このコンバインは、左右のクローラ走行装置1R,1L
を備えた走行機体2に、脱穀装置3、運転部4等が備え
られ、走行機体2の前部には、横軸芯X周りで揺動昇降
自在に刈取作業部5が備えられている。
【0018】前記刈取作業部5は、刈取対象作物として
の植立茎稈を立姿勢に引き起こす引き起こし装置6、引
き起こされた茎稈の株元を切断するバリカン型刈取装置
7、刈取られた立姿勢の茎稈を徐々に横倒れ姿勢に姿勢
変更させながら後方の脱穀装置3における脱穀フィード
チェーン3aの始端部まで搬送する縦搬送装置8等を備
えて構成され、昇降操作手段としての昇降用油圧シリン
ダ9にて駆動昇降操作自在に構成されている。
【0019】前記縦搬送装置8における搬送始端部に
は、搬送される刈取茎稈が存在するか否かを検出する株
元センサS0(刈取作業状態検出手段の一例)が設けら
れている。
【0020】機体の走行用伝動系は、図1に示すよう
に、エンジン10の動力が変速装置11を介して伝動ケ
ース12に伝えられ、伝動ケース12内に備えられた左
右の操向クラッチ13R,13Lを介して、夫々、左右
クローラ走行装置1R,1Lに動力が供給されるように
構成されている。そして、図示しない変速レバーの操作
に基づいて変速装置11が変速操作され、機体走行速度
が設定されると共に、左右の操向クラッチ13R,13
Lの断続操作により、機体の操向操作を行うように構成
されている。
【0021】前記各操向クラッチ13R,13Lの操作
構造について説明する。各操向クラッチ13R,13L
は夫々油圧シリンダ14R,14Lにより断続操作され
るように構成され、各油圧シリンダ14R,14Lは夫
々電磁制御弁15の切り換え操作にて油圧制御が実行さ
れる。そして、運転部4に機体前後方向並びに左右方向
の夫々に十字揺動操作自在に備えられた操作レバー16
の、左右方向の操作に基づいて前記電磁制御弁15が切
り換え操作されるように構成されている。つまり、図2
に示すように、中立位置に戻し付勢された操作レバー1
6を、左右いずれかの方向に揺動操作して、操向スイッ
チ17R,17LがONすると、マイクロコンピュータ
を備えた制御手段としての制御装置18が電磁制御弁1
5を制御して、該当する操向クラッチ13R,13Lを
切り操作させ、旋回走行が行われるように構成されてい
る。
【0022】次に、刈取作業部5の昇降操作における制
御構成について説明する。前記昇降用油圧シリンダ9に
対する電磁制御弁19が、前記制御装置18にて切り換
え制御されるように構成され、前記操作レバー16の前
後方向の操作に基づいて、昇降操作が行われるように構
成されている。つまり、前記操作レバー16を中立位置
から機体前後方向に揺動操作させると、下降スイッチ2
0あるいは上昇スイッチ21がONして、制御装置18
は、下降スイッチ20がONしている間は電磁制御弁1
9に対して下降用制御信号を出力させ、上昇スイッチ2
1がONしている間は電磁制御弁19に上昇用制御信号
を出力するように構成されている。従って、前記操作レ
バー16が手動昇降用指令手段に相当し、この操作レバ
ー16を前後に揺動操作させることによって、刈取作業
部5の昇降位置を任意の位置に手動調節させることがで
きる。
【0023】前記操作レバー16の握り部16aにおけ
る上部面に、自動昇降指令手段としての自動昇降スイッ
チSWが備えられ、この自動昇降スイッチSWは、親指
にて指操作可能な押しボタンスイッチで構成されてい
る。そして、前記制御装置18は、株元スイッチS0が
ONしている状態、即ち、刈取作業状態からOFF状態
になったことが検出されたときから設定時間が経過する
までの間に、前記自動昇降スイッチSWが操作される
と、刈取作業部5が目標上昇位置まで自動上昇させ、且
つ、その後、自動昇降スイッチSWが操作されると、下
降目標位置まで自動下降させるように昇降制御を実行す
るように構成されている。
【0024】尚、刈取作業部5の昇降揺動支点部には、
走行機体に対する相対揺動角度、つまり、刈取作業部5
の対機体相対昇降位置を検出するポテンショメータ形式
の昇降位置センサ22が備えられている。
【0025】図3、図4の制御フローチャート及び図5
の制御タイミングチャートに基づいて、制御動作につい
て説明する。株元スイッチS0がONして刈取作業が行
われているときは、自動昇降制御が停止され、自動昇降
スイッチSWが操作されても自動昇降が行われず(ステ
ップ1,2)、前記昇降位置センサ22による検出値
(昇降位置)を読み込み、設定時間毎の平均値(平均刈
取作業高さ)を演算し、記憶しておく(ステップ3,
4)。尚、この刈取作業中においては、操作レバー16
の前後操作に基づく下降スイッチ20あるいは上昇スイ
ッチ21のON作動により刈取作業部5の高さが適切な
刈取作業高さに調節維持される。
【0026】そして、当該作業行程での刈取作業が終了
して、株元スイッチS0がONからOFFに切り換わ
り、その切り換わり時点から設定時間t(5秒)が経過
するまでの間に、自動昇降スイッチSWが操作される
と、刈取作業部5が刈取作業高さあるいはその近傍にあ
れば、電磁制御弁19に対して上昇用制御信号を出力す
る(ステップ5〜7)。刈取作業部5が刈取作業高さあ
るいはその近傍にない場合には、上昇作動を行わず、ス
テップ1に戻る。この場合、刈取作業部5の昇降操作
は、上昇スイッチ21又は下降スイッチ20のON作動
により昇降操作することになる。
【0027】尚、刈取作業部5が下降目標位置としての
刈取作業高さあるいはその近傍にあるか否かは、そのと
きの昇降位置センサ22の検出値と、前記平均値(平均
刈取作業高さ)との偏差が設定量以内であれば、刈取作
業高さあるいはその近傍にあると判断する。
【0028】そして、下降スイッチ20あるいは上昇ス
イッチ21がONせず、手動昇降用の指令がなければ、
昇降位置センサ22の検出情報に基づいて、刈取作業部
5が上昇目標位置としての上限位置にまで上昇すれば、
上昇用制御信号の出力を停止して、上昇作動を停止させ
る(ステップ8〜10)。その後、下降スイッチ20あ
るいは上昇スイッチ21がONせず、次回の刈取作業行
程の始端部に至り、再度、自動昇降スイッチSWが操作
されると、そのとき、刈取作業部5が上限位置あるいは
その近傍にあれば、下降用制御信号を出力し、上述した
ように記憶されている前回の刈取作業位置にまで下降す
ると、下降用制御信号の出力を停止して下降作動を停止
させる(ステップ11〜17)。尚、ステップ12にお
いて、刈取作業部5が上限位置あるいはその近傍になけ
れば、下降操作は行わずにステップ1に戻る。
【0029】刈取作業部5が上限位置あるいはその近傍
にあるか否かは、そのときの昇降位置センサ22の検出
値と、上限位置に相当する昇降位置センサ22の検出値
との偏差が設定量以下であれば、上限位置あるいはその
近傍にあると判断する。
【0030】このように、指による押し操作という簡単
な操作による自動昇降スイッチSWの操作に基づいて、
自動的に刈取作業位置から上限位置まで自動上昇する上
昇作動と、上限位置から刈取作業位置まで自動下降する
下降作動とが交互に行われることになるが、刈取作業部
5が刈取作業高さあるいはその近傍になければ、自動昇
降スイッチSWの操作に基づく自動上昇操作が行われ
ず、刈取作業部5が上限位置あるいはその近傍になけれ
ば、自動昇降スイッチSWの操作に基づく自動下降操作
が行われないようにすることによって、刈取作業部5が
昇降範囲の中間位置にある状態で、操作者の意思に反す
る方向に自動昇降することを未然に防止するように構成
されている。
【0031】又、操作レバー16の前後揺動操作に基づ
く下降スイッチ20あるいは上昇スイッチ21のON操
作、即ち、上昇作動用の上昇指令あるいは下降作動用の
下降指令があれば(図5においては、下降スイッチ20
が操作された場合を示す)、その時点で、上記自動昇降
制御が停止され、下降スイッチ20あるいは上昇スイッ
チ21のON操作に基づく手動昇降操作が実行される
(ステップ8,11,15,18,19)。
【0032】このように、下降スイッチ20あるいは上
昇スイッチ21のON操作に基づく手動昇降操作によっ
て自動昇降制御が停止された後は、自動昇降スイッチS
Wが操作されても昇降動作は行われず(図5の点Q参
照)、ステップ1に戻り、株元スイッチS0がONから
OFFに切り換わったことが判別された時点から、設定
時間tが経過するまでの間に自動昇降スイッチSWが操
作されると、自動昇降制御による自動上昇作動が実行さ
れるようになっている。従って、下降スイッチ20ある
いは上昇スイッチ21がON操作してから、株元スイッ
チS0がONからOFFに切り換わったことが判別され
た時点までの間が、自動昇降禁止期間となり、この期間
中は自動昇降指令に基づく自動昇降制御が停止される。
【0033】尚、路上走行を行う場合のように非作業状
態が長く続くときは、誤って自動昇降スイッチSWが操
作されると、操縦者の意思に反して刈取作業部5が自動
昇降操作されて危険であるから、このようなときは、自
動入切スイッチ23を切り操作することによって、制御
装置18は、自動昇降スイッチSWに基づく自動昇降制
御を実行しないようになっている。
【0034】〔別実施例〕 (1)上記実施例では、自動昇降指令手段としての自動
昇降スイッチSWが、指操作可能に操作レバー16の握
り部16aに設けられる構成としたが、これに限らず、
揺動操作式のスイッチで構成してもよく、前記操作レバ
ー16とは別位置に設ける構成としてもよい。 (2)上記実施例では、自動昇降指令手段としての自動
昇降スイッチSWの指令に基づいて、自動上昇制御と自
動下降制御とが交互に実行される構成としたが、これに
代えて、自動昇降スイッチSWの指令に伴って自動上昇
制御のみを実行する構成としてもよく、下降操作は、前
記下降スイッチ20の操作に基づいて実行される構成と
してもよい。又、自動昇降操作手段を1個のスイッチで
構成するものに代えて、上昇用スイッチと下降用スイッ
チとを夫々設ける構成であってもよい。 (3)上記実施例では、刈取作業部5が目標上昇位置あ
るいは目標下降位置に達したことの検出が、刈取作業部
5の昇降揺動支点部に設けられた昇降位置センサ22に
て、対機体高さの検出データとして検出される構成とし
たが、前記目標下降位置を対地高さのデータとして設定
し、刈取作業部5の対地高さを検出し、目標下降位置に
達したことの検出を対地高さ検出値にて判断する構成と
してもよい。 (4)上記実施例では、自動昇降スイッチSWの操作に
基づく自動下降操作が、自動上昇操作が実行された後に
行われる構成としたが、刈取作業部5が、非作業状態で
あって、且つ、上限位置あるいはその近傍に位置するこ
とが昇降位置センサ22にて検出されている場合には、
自動上昇操作が実行されたか否かにかかわらず、自動昇
降スイッチの指令に基づく自動下降操作が実行されるよ
うに構成してもよい。 (5)刈取作業部5の作業状態検出手段としては、茎稈
の存否にて判断する株元センサS0に代えて、脱穀装置
内に搬送茎稈が存在するか否かを検出して、その検出結
果に基づいて作業状態であるか非作業状態であるかを判
別する構成としてもよく、又、刈取作業部が設定位置以
下の低い位置にあるか否かを判別する手段と、刈取装置
が駆動状態にあるか否かを判別する手段とで、刈取作業
状態検出手段を構成して、それらが共に、判断が肯定で
あれば、刈取作業状態であると判別するようにしてもよ
い。 (6)上記実施例では、刈取作業状態における昇降位置
センサ22の検出値の設定時間毎の平均値を、下降目標
位置として用いるようにしたが、予め設定された位置
を、前記下降目標位置として用いてもよい。 (7)上記実施例では、刈取作業部5の昇降操作手段と
して、油圧シリンダを用いたが、油圧シリンダに代え
て、ネジ送り機構を備えた電動モータ等を用いてもよ
い。 (8)上記実施例では、刈取作業機としてコンバインを
例示したが、本発明はコンバインに限らず、藺草収穫機
等のその他の刈取作業機にも適用できる。
【0035】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
容易にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】制御ブロック図
【図2】操作レバーの操作方向を示す平面図
【図3】制御フローチャート
【図4】制御フローチャート
【図5】制御タイミングチャート
【図6】コンバインの前部の側面図
【符号の説明】 5 刈取作業部 9 昇降操作手段16 手動昇降指令手段 18 制御手段 22 昇降位置検出手段 S0 刈取作業状態検出手段 SW 自動昇降指令手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 尾崎 徳宗 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社ク ボタ 堺製造所内 (72)発明者 山形 浩司 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社ク ボタ 堺製造所内 (72)発明者 池田 太 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社ク ボタ 堺製造所内 (56)参考文献 特開 平2−299509(JP,A) 特開 平2−142403(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01D 34/24 A01B 63/10

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 刈取作業部(5)を駆動昇降させる昇降
    操作手段(9)と、前記昇降操作手段(9)を制御する
    制御手段(18)とが備えられた刈取作業機の昇降装置
    であって、 前記刈取作業部(5)が刈取作業状態であるか非作業状
    態であるかを検出する刈取作業状態検出手段(S0)
    と、人為操作に基づいて、前記制御手段(18)に対して手
    動昇降用の指令を与える手動昇降指令手段(16)と、 人為操作に基づいて、前記制御手段(18)に対して
    昇降用の指令を与える自動昇降指令手段(SW)と、 前記刈取作業部(5)の昇降位置を検出する昇降位置検
    出手段(22)とが備えられ、 前記制御手段(18)は、前記手動昇降指令手段(16)により手動昇降用指令が
    与えられると、前記刈取作業部(5)を昇降させるべく
    前記昇降操作手段(9)を制御するように構成され、 前記昇降位置検出手段(22)により検出される前記刈
    取作業部(5)の昇降位置が、刈取作業用の設定範囲内
    にあり、且つ、前記刈取作業状態検出手段(S0)が、
    刈取作業状態から非作業状態に切り換わったことを検出
    したときから、設定時間が経過するまでの間に、前記
    昇降指令手段(SW)により前記指令が与えられた場
    合にのみ、前記刈取作業部(5)を上昇目標位置まで
    上昇させるべく、前記昇降操作手段(9)を制御する
    ように構成されている刈取作業機の昇降装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段(18)は、 前記昇降位置検出手段(22)により検出される前記刈
    取作業部(5)の昇降位置が、前記上昇目標位置あるい
    はその近傍にある状態において、前記自動昇降指令手段
    (SW)による指令が与えられると、前記刈取作業部
    (5)を下降目標位置まで自動下降させるべく、前記昇
    降操作手段(9)を制御するように構成されている請求
    項1記載の刈取作業機の昇降装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段(18)は、 前記刈取作業状態における前記昇降位置検出手段(2
    2)の検出値の設定時間毎の平均値を、前記下降目標位
    置に設定するように構成されている請求項1又は2記載
    の刈取作業機の昇降装置。
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