JP2945577B2 - 刈取作業機の昇降装置 - Google Patents
刈取作業機の昇降装置Info
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- JP2945577B2 JP2945577B2 JP12339294A JP12339294A JP2945577B2 JP 2945577 B2 JP2945577 B2 JP 2945577B2 JP 12339294 A JP12339294 A JP 12339294A JP 12339294 A JP12339294 A JP 12339294A JP 2945577 B2 JP2945577 B2 JP 2945577B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、刈取作業部を駆動昇降
させる昇降操作手段と、前記昇降操作手段の作動を制御
する制御手段と、前記制御手段に対して上昇作動用の上
昇指令、下降作動用の下降指令、及び昇降停止指令のい
ずれかを指令する手動昇降指令手段と、前記制御手段に
対して自動昇降指令を指令する自動昇降指令手段とが備
えられ、前記制御手段は、前記自動昇降指令手段により
自動昇降指令が指令される毎に、前記刈取作業部を下降
目標位置から上昇目標位置まで自動上昇させる自動上昇
作動と、上昇目標位置から下降目標位置まで自動下降さ
せる自動下降作動とを交互に行わせる自動昇降制御を実
行するように構成され、且つ、前記手動昇降指令手段に
より上昇指令又は下降指令が与えられると、前記自動昇
降制御の実行を停止して、前記手動昇降指令手段の指令
に基づく昇降作動を優先して実行するように構成されて
いる刈取作業機の昇降装置に関する。
させる昇降操作手段と、前記昇降操作手段の作動を制御
する制御手段と、前記制御手段に対して上昇作動用の上
昇指令、下降作動用の下降指令、及び昇降停止指令のい
ずれかを指令する手動昇降指令手段と、前記制御手段に
対して自動昇降指令を指令する自動昇降指令手段とが備
えられ、前記制御手段は、前記自動昇降指令手段により
自動昇降指令が指令される毎に、前記刈取作業部を下降
目標位置から上昇目標位置まで自動上昇させる自動上昇
作動と、上昇目標位置から下降目標位置まで自動下降さ
せる自動下降作動とを交互に行わせる自動昇降制御を実
行するように構成され、且つ、前記手動昇降指令手段に
より上昇指令又は下降指令が与えられると、前記自動昇
降制御の実行を停止して、前記手動昇降指令手段の指令
に基づく昇降作動を優先して実行するように構成されて
いる刈取作業機の昇降装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記刈取作業機の昇降装置において、従
来では、前記自動昇降指令手段による指令が与えられる
毎に、常に、自動上昇作動と自動下降作動とが交互に行
われる構成となっていた。又、前記自動昇降指令手段に
よる自動昇降指令に基づいて自動昇降制御が実行されて
いる際に、手動昇降指令手段による上昇指令あるいは下
降指令が指令されると、この手動昇降指令手段の指令に
よる制御が、自動昇降指令手段の自動昇降指令による制
御に優先して実行され、手動昇降指令手段の指令が終了
した後は、自動昇降指令手段の自動昇降指令による昇降
操作が可能な状態に復帰する構成となっていた。
来では、前記自動昇降指令手段による指令が与えられる
毎に、常に、自動上昇作動と自動下降作動とが交互に行
われる構成となっていた。又、前記自動昇降指令手段に
よる自動昇降指令に基づいて自動昇降制御が実行されて
いる際に、手動昇降指令手段による上昇指令あるいは下
降指令が指令されると、この手動昇降指令手段の指令に
よる制御が、自動昇降指令手段の自動昇降指令による制
御に優先して実行され、手動昇降指令手段の指令が終了
した後は、自動昇降指令手段の自動昇降指令による昇降
操作が可能な状態に復帰する構成となっていた。
【0003】上述したような自動昇降制御は、例えば、
ある作業行程での刈取作業が終了した後、刈取作業部を
上昇させて畦際で旋回走行させた後、次行程での作業を
開始する際に、刈取作業部を例えば刈取作業用の下降位
置まで下降させるような場合において、手動昇降指令手
段の指令に基づいて昇降位置を人為的に調節させる構成
に比較して、単一の指令を交互に指令することで、自動
昇降制御が実行される構成とすることで、操作の煩わし
さを解消して刈取作業部の昇降操作を簡単に行えるよう
にしたものである。
ある作業行程での刈取作業が終了した後、刈取作業部を
上昇させて畦際で旋回走行させた後、次行程での作業を
開始する際に、刈取作業部を例えば刈取作業用の下降位
置まで下降させるような場合において、手動昇降指令手
段の指令に基づいて昇降位置を人為的に調節させる構成
に比較して、単一の指令を交互に指令することで、自動
昇降制御が実行される構成とすることで、操作の煩わし
さを解消して刈取作業部の昇降操作を簡単に行えるよう
にしたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来構成
においては、自動昇降指令手段の指令に基づいて自動上
昇作動が実行された後に、手動昇降指令手段による下降
指令に基づいて刈取作業部を下降目標位置と上昇目標位
置との間の中間位置まで下降させたような場合におい
て、その後、自動昇降指令手段による自動昇降指令があ
れば、操作者は刈取作業部を上昇させたいにもかかわら
ず、操作者の意思に反して自動下降作動が実行される不
利がある。
においては、自動昇降指令手段の指令に基づいて自動上
昇作動が実行された後に、手動昇降指令手段による下降
指令に基づいて刈取作業部を下降目標位置と上昇目標位
置との間の中間位置まで下降させたような場合におい
て、その後、自動昇降指令手段による自動昇降指令があ
れば、操作者は刈取作業部を上昇させたいにもかかわら
ず、操作者の意思に反して自動下降作動が実行される不
利がある。
【0005】又、自動昇降指令手段の指令に基づいて自
動下降作動が実行された後に、手動昇降指令手段による
上昇指令に基づいて中間位置まで上昇させた場合におい
ても同様に、自動昇降指令手段による自動昇降指令によ
り、刈取作業部を下降させたいにもかかわらず、操作者
の意思に反して自動上昇作動が実行される不利がある。
動下降作動が実行された後に、手動昇降指令手段による
上昇指令に基づいて中間位置まで上昇させた場合におい
ても同様に、自動昇降指令手段による自動昇降指令によ
り、刈取作業部を下降させたいにもかかわらず、操作者
の意思に反して自動上昇作動が実行される不利がある。
【0006】上記したような操作者の意思に反する昇降
作動が実行されると、刈取作業部が畦に接触して損傷し
たり、作物を傷つけるおそれがあり、この点で未だ改良
の余地があった。
作動が実行されると、刈取作業部が畦に接触して損傷し
たり、作物を傷つけるおそれがあり、この点で未だ改良
の余地があった。
【0007】本発明は、このような点に着目してなされ
たものであり、その目的は、刈取作業部の昇降用操作を
簡単な操作で済ませられる利点を有するものでありなが
ら、手動昇降指令手段に基づく昇降がなされた後に、刈
取作業部が操作者の意思に反する方向に昇降することを
未然に防止することが可能となる刈取作業機の昇降装置
を提供する点にある。
たものであり、その目的は、刈取作業部の昇降用操作を
簡単な操作で済ませられる利点を有するものでありなが
ら、手動昇降指令手段に基づく昇降がなされた後に、刈
取作業部が操作者の意思に反する方向に昇降することを
未然に防止することが可能となる刈取作業機の昇降装置
を提供する点にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1発明の特徴構成は、
刈取作業部を駆動昇降させる昇降操作手段と、前記昇降
操作手段の作動を制御する制御手段と、前記制御手段に
対して上昇作動用の上昇指令、下降作動用の下降指令、
及び昇降停止指令のいずれかを指令する手動昇降指令手
段と、前記制御手段に対して自動昇降指令を指令する自
動昇降指令手段とが備えられ、前記制御手段は、前記自
動昇降指令手段により自動昇降指令が指令される毎に、
前記刈取作業部を下降目標位置から上昇目標位置まで自
動上昇させる自動上昇作動と、上昇目標位置から下降目
標位置まで自動下降させる自動下降作動とを交互に行わ
せる自動昇降制御を実行するように構成され、且つ、前
記手動昇降指令手段により上昇指令又は下降指令が与え
られると、前記自動昇降制御の実行を停止して、前記手
動昇降指令手段の指令に基づく昇降作動を優先して実行
するように構成されている刈取作業機の昇降装置であっ
て、前記刈取作業部が刈取作業状態であるか非作業状態
であるかを検出する刈取作業状態検出手段が備えられ、
前記制御手段は、前記手動昇降指令手段により上昇指令
又は下降指令が指令されてから、前記刈取作業状態検出
手段の検出状態が、刈取作業状態から非作業状態に切り
換わるまでの間を自動昇降禁止期間として、前記自動昇
降指令手段の自動昇降指令に基づく自動昇降制御を停止
し、且つ、前記自動昇降禁止期間の経過後に、前記自動
昇降指令手段により自動昇降指令が指令されると、前記
自動上昇作動を実行するように構成されている点にあ
る。
刈取作業部を駆動昇降させる昇降操作手段と、前記昇降
操作手段の作動を制御する制御手段と、前記制御手段に
対して上昇作動用の上昇指令、下降作動用の下降指令、
及び昇降停止指令のいずれかを指令する手動昇降指令手
段と、前記制御手段に対して自動昇降指令を指令する自
動昇降指令手段とが備えられ、前記制御手段は、前記自
動昇降指令手段により自動昇降指令が指令される毎に、
前記刈取作業部を下降目標位置から上昇目標位置まで自
動上昇させる自動上昇作動と、上昇目標位置から下降目
標位置まで自動下降させる自動下降作動とを交互に行わ
せる自動昇降制御を実行するように構成され、且つ、前
記手動昇降指令手段により上昇指令又は下降指令が与え
られると、前記自動昇降制御の実行を停止して、前記手
動昇降指令手段の指令に基づく昇降作動を優先して実行
するように構成されている刈取作業機の昇降装置であっ
て、前記刈取作業部が刈取作業状態であるか非作業状態
であるかを検出する刈取作業状態検出手段が備えられ、
前記制御手段は、前記手動昇降指令手段により上昇指令
又は下降指令が指令されてから、前記刈取作業状態検出
手段の検出状態が、刈取作業状態から非作業状態に切り
換わるまでの間を自動昇降禁止期間として、前記自動昇
降指令手段の自動昇降指令に基づく自動昇降制御を停止
し、且つ、前記自動昇降禁止期間の経過後に、前記自動
昇降指令手段により自動昇降指令が指令されると、前記
自動上昇作動を実行するように構成されている点にあ
る。
【0009】第2発明の特徴構成は、第1発明の実施に
好適な構成を特定するものであって、前記制御手段は、
前記刈取作業状態検出手段が前記刈取作業状態を検出し
ている間は、前記自動昇降指令手段に基づく前記自動昇
降制御を実行しないように構成されている点にある。
好適な構成を特定するものであって、前記制御手段は、
前記刈取作業状態検出手段が前記刈取作業状態を検出し
ている間は、前記自動昇降指令手段に基づく前記自動昇
降制御を実行しないように構成されている点にある。
【0010】
【作用】第1発明の特徴構成によれば、手動昇降指令手
段の指令に基づく昇降作動を、自動昇降指令手段による
自動昇降指令に基づく自動昇降制御に優先して実行する
ように構成されているから、例えば、自動昇降指令に基
づく自動昇降制御が実行されている途中であっても、手
動昇降指令手段により上昇指令又は下降指令が指令され
ると、自動昇降制御の実行が停止され、手動昇降指令手
段の指令に基づく昇降作動、即ち、操作者の意思に基づ
く昇降操作が行われることになる。このように手動昇降
指令手段により上昇指令又は下降指令が指令されてか
ら、刈取作業状態検出手段の検出状態が、刈取作業状態
から非作業状態に切り換わるまでの間(自動昇降禁止期
間)は、自動昇降指令手段の自動昇降指令に基づく自動
昇降制御が停止されるから、この期間内に自動昇降指令
手段により指令されても、昇降動作は実行されない。従
って、前記自動昇降禁止期間中において、刈取作業部を
昇降させる場合には、手動昇降指令手段の指令に基づい
て昇降操作が行われることになる。
段の指令に基づく昇降作動を、自動昇降指令手段による
自動昇降指令に基づく自動昇降制御に優先して実行する
ように構成されているから、例えば、自動昇降指令に基
づく自動昇降制御が実行されている途中であっても、手
動昇降指令手段により上昇指令又は下降指令が指令され
ると、自動昇降制御の実行が停止され、手動昇降指令手
段の指令に基づく昇降作動、即ち、操作者の意思に基づ
く昇降操作が行われることになる。このように手動昇降
指令手段により上昇指令又は下降指令が指令されてか
ら、刈取作業状態検出手段の検出状態が、刈取作業状態
から非作業状態に切り換わるまでの間(自動昇降禁止期
間)は、自動昇降指令手段の自動昇降指令に基づく自動
昇降制御が停止されるから、この期間内に自動昇降指令
手段により指令されても、昇降動作は実行されない。従
って、前記自動昇降禁止期間中において、刈取作業部を
昇降させる場合には、手動昇降指令手段の指令に基づい
て昇降操作が行われることになる。
【0011】そして、前記自動昇降禁止期間の経過後
に、自動昇降指令手段により自動昇降指令が指令される
と、自動昇降制御における自動上昇作動が実行されるこ
とになる。
に、自動昇降指令手段により自動昇降指令が指令される
と、自動昇降制御における自動上昇作動が実行されるこ
とになる。
【0012】尚、前記自動昇降禁止期間の経過後に手動
昇降指令手段により上昇指令又は下降指令が指令される
と、刈取作業状態検出手段の検出状態が、刈取作業状態
から非作業状態に切り換わるまで、自動昇降制御が停止
されることになるから、自動昇降制御が実行されるの
は、前記期間の経過後、手動昇降指令手段による指令が
無い状態で自動昇降指令手段により自動昇降指令が指令
された場合となる。
昇降指令手段により上昇指令又は下降指令が指令される
と、刈取作業状態検出手段の検出状態が、刈取作業状態
から非作業状態に切り換わるまで、自動昇降制御が停止
されることになるから、自動昇降制御が実行されるの
は、前記期間の経過後、手動昇降指令手段による指令が
無い状態で自動昇降指令手段により自動昇降指令が指令
された場合となる。
【0013】刈取作業状態では、刈取作業部は、下降目
標位置あるいはその近傍位置に相当する刈取作業位置に
あるから、この位置から常に自動上昇作動が実行される
ので、操作者の意思に反する方向に刈取作業部が昇降す
ることが無い。
標位置あるいはその近傍位置に相当する刈取作業位置に
あるから、この位置から常に自動上昇作動が実行される
ので、操作者の意思に反する方向に刈取作業部が昇降す
ることが無い。
【0014】第2発明の特徴構成によれば、第1発明の
特徴構成による作用に加えて次の作用がある。刈取作業
状態検出手段が刈取作業状態を検出している間、つま
り、刈取作業が行われている間においては、自動昇降指
令手段による自動昇降指令が指令された場合であって
も、自動昇降制御が実行されないのである。
特徴構成による作用に加えて次の作用がある。刈取作業
状態検出手段が刈取作業状態を検出している間、つま
り、刈取作業が行われている間においては、自動昇降指
令手段による自動昇降指令が指令された場合であって
も、自動昇降制御が実行されないのである。
【0015】
【発明の効果】第1発明の特徴構成によれば、前記自動
昇降制御を実行させることによって、刈取作業部の昇降
作動を簡単な操作で行える利点を有しながら、手動昇降
指令手段の指令に基づく昇降操作が行われた場合には、
前記自動昇降禁止期間が経過するまでは自動昇降制御が
実行されず、しかも、前記期間経過後に自動昇降指令手
段の指令に基づく自動昇降制御が実行される際は、刈取
作業部が刈取作業位置にある状態で自動上昇作動から制
御が開始されるので、手動昇降指令手段の指令に基づい
て、刈取作業部が目標上昇位置と目標下降位置の中間位
置に昇降操作されているような状態で、刈取作業部が操
作者の意に反する方向に自動昇降操作が実行されるとい
った不利を確実に回避させることができる刈取作業機の
昇降装置を提供できるに至った。
昇降制御を実行させることによって、刈取作業部の昇降
作動を簡単な操作で行える利点を有しながら、手動昇降
指令手段の指令に基づく昇降操作が行われた場合には、
前記自動昇降禁止期間が経過するまでは自動昇降制御が
実行されず、しかも、前記期間経過後に自動昇降指令手
段の指令に基づく自動昇降制御が実行される際は、刈取
作業部が刈取作業位置にある状態で自動上昇作動から制
御が開始されるので、手動昇降指令手段の指令に基づい
て、刈取作業部が目標上昇位置と目標下降位置の中間位
置に昇降操作されているような状態で、刈取作業部が操
作者の意に反する方向に自動昇降操作が実行されるとい
った不利を確実に回避させることができる刈取作業機の
昇降装置を提供できるに至った。
【0016】第2発明の特徴構成によれば、第1発明の
特徴構成による効果に加えて次の効果がある。刈取作業
中において、自動昇降指令手段による自動昇降指令に基
づく刈取作業部の昇降操作が行われないから、操作誤り
に起因して、刈取作業部が操作者の意に反する方向に自
動昇降操作が実行されるといった不利が回避される。
特徴構成による効果に加えて次の効果がある。刈取作業
中において、自動昇降指令手段による自動昇降指令に基
づく刈取作業部の昇降操作が行われないから、操作誤り
に起因して、刈取作業部が操作者の意に反する方向に自
動昇降操作が実行されるといった不利が回避される。
【0017】
【実施例】以下、実施例を図面に基いて説明する。図6
に刈取作業機の一例であるコンバインが示されている。
このコンバインは、左右のクローラ走行装置1R,1L
を備えた走行機体2に、脱穀装置3、運転部4等が備え
られ、走行機体2の前部には、横軸芯X周りで揺動昇降
自在に刈取作業部5が備えられている。
に刈取作業機の一例であるコンバインが示されている。
このコンバインは、左右のクローラ走行装置1R,1L
を備えた走行機体2に、脱穀装置3、運転部4等が備え
られ、走行機体2の前部には、横軸芯X周りで揺動昇降
自在に刈取作業部5が備えられている。
【0018】前記刈取作業部5は、刈取対象作物として
の植立茎稈を立姿勢に引き起こす引き起こし装置6、引
き起こされた茎稈の株元を切断するバリカン型刈取装置
7、刈取られた立姿勢の茎稈を徐々に横倒れ姿勢に姿勢
変更させながら後方の脱穀装置3における脱穀フィード
チェーン3aの始端部まで搬送する縦搬送装置8等を備
えて構成され、昇降操作手段としての昇降用油圧シリン
ダ9にて駆動昇降操作自在に構成されている。
の植立茎稈を立姿勢に引き起こす引き起こし装置6、引
き起こされた茎稈の株元を切断するバリカン型刈取装置
7、刈取られた立姿勢の茎稈を徐々に横倒れ姿勢に姿勢
変更させながら後方の脱穀装置3における脱穀フィード
チェーン3aの始端部まで搬送する縦搬送装置8等を備
えて構成され、昇降操作手段としての昇降用油圧シリン
ダ9にて駆動昇降操作自在に構成されている。
【0019】前記縦搬送装置8における搬送始端部に
は、搬送される刈取茎稈が存在するか否かを検出する株
元センサS0(刈取作業状態検出手段の一例)が設けら
れている。
は、搬送される刈取茎稈が存在するか否かを検出する株
元センサS0(刈取作業状態検出手段の一例)が設けら
れている。
【0020】機体の走行用伝動系は、図1に示すよう
に、エンジン10の動力が変速装置11を介して伝動ケ
ース12に伝えられ、伝動ケース12内に備えられた左
右の操向クラッチ13R,13Lを介して、夫々、左右
クローラ走行装置1R,1Lに動力が供給されるように
構成されている。そして、図示しない変速レバーの操作
に基づいて変速装置11が変速操作され、機体走行速度
が設定されると共に、左右の操向クラッチ13R,13
Lの断続操作により、機体の操向操作を行うように構成
されている。
に、エンジン10の動力が変速装置11を介して伝動ケ
ース12に伝えられ、伝動ケース12内に備えられた左
右の操向クラッチ13R,13Lを介して、夫々、左右
クローラ走行装置1R,1Lに動力が供給されるように
構成されている。そして、図示しない変速レバーの操作
に基づいて変速装置11が変速操作され、機体走行速度
が設定されると共に、左右の操向クラッチ13R,13
Lの断続操作により、機体の操向操作を行うように構成
されている。
【0021】前記各操向クラッチ13R,13Lの操作
構造について説明する。各操向クラッチ13R,13L
は夫々油圧シリンダ14R,14Lにより断続操作され
るように構成され、各油圧シリンダ14R,14Lは夫
々電磁制御弁15の切り換え操作にて油圧制御が実行さ
れる。そして、運転部4に機体前後方向並びに左右方向
の夫々に十字揺動操作自在に備えられた操作レバー16
の、左右方向の操作に基づいて前記電磁制御弁15が切
り換え操作されるように構成されている。つまり、図2
に示すように、中立位置に戻し付勢された操作レバー1
6を、左右いずれかの方向に揺動操作して、操向スイッ
チ17R,17LがONすると、マイクロコンピュータ
を備えた制御手段としての制御装置18が電磁制御弁1
5を制御して、該当する操向クラッチ13R,13Lを
切り操作させ、旋回走行が行われるように構成されてい
る。
構造について説明する。各操向クラッチ13R,13L
は夫々油圧シリンダ14R,14Lにより断続操作され
るように構成され、各油圧シリンダ14R,14Lは夫
々電磁制御弁15の切り換え操作にて油圧制御が実行さ
れる。そして、運転部4に機体前後方向並びに左右方向
の夫々に十字揺動操作自在に備えられた操作レバー16
の、左右方向の操作に基づいて前記電磁制御弁15が切
り換え操作されるように構成されている。つまり、図2
に示すように、中立位置に戻し付勢された操作レバー1
6を、左右いずれかの方向に揺動操作して、操向スイッ
チ17R,17LがONすると、マイクロコンピュータ
を備えた制御手段としての制御装置18が電磁制御弁1
5を制御して、該当する操向クラッチ13R,13Lを
切り操作させ、旋回走行が行われるように構成されてい
る。
【0022】次に、刈取作業部5の昇降操作における制
御構成について説明する。前記昇降用油圧シリンダ9に
対する電磁制御弁19が、前記制御装置18にて切り換
え制御されるように構成され、前記操作レバー16の前
後方向の操作に基づいて、昇降操作が行われるように構
成されている。つまり、前記操作レバー16を昇降停止
を指令する中立位置から機体前方に揺動操作すると、下
降スイッチ20がONして制御装置に対して下降指令が
与えられ、中立位置から後方に揺動操作すると、上昇ス
イッチがONして制御装置に対して上昇指令が与えられ
る。制御装置18は、下降スイッチ20がONしている
間、即ち、下降指令が指令されている間は電磁制御弁1
9に対して下降用制御信号を出力させ、上昇スイッチ2
1がONしている間、即ち、上昇指令が指令されている
間は電磁制御弁19に上昇用制御信号を出力するように
構成されている。従って、前記操作レバー16、下降ス
イッチ20、上昇スイッチ21にて手動昇降用指令手段
Bが構成されることになり、操作レバー16を前後に揺
動操作させることによって、刈取作業部5の昇降位置を
任意の位置に手動調節させることができる。
御構成について説明する。前記昇降用油圧シリンダ9に
対する電磁制御弁19が、前記制御装置18にて切り換
え制御されるように構成され、前記操作レバー16の前
後方向の操作に基づいて、昇降操作が行われるように構
成されている。つまり、前記操作レバー16を昇降停止
を指令する中立位置から機体前方に揺動操作すると、下
降スイッチ20がONして制御装置に対して下降指令が
与えられ、中立位置から後方に揺動操作すると、上昇ス
イッチがONして制御装置に対して上昇指令が与えられ
る。制御装置18は、下降スイッチ20がONしている
間、即ち、下降指令が指令されている間は電磁制御弁1
9に対して下降用制御信号を出力させ、上昇スイッチ2
1がONしている間、即ち、上昇指令が指令されている
間は電磁制御弁19に上昇用制御信号を出力するように
構成されている。従って、前記操作レバー16、下降ス
イッチ20、上昇スイッチ21にて手動昇降用指令手段
Bが構成されることになり、操作レバー16を前後に揺
動操作させることによって、刈取作業部5の昇降位置を
任意の位置に手動調節させることができる。
【0023】前記操作レバー16の握り部16aにおけ
る上部面に、自動昇降指令手段としての自動昇降スイッ
チSWが備えられ、この自動昇降スイッチSWは、親指
にて指操作可能な押しボタンスイッチで構成されてい
る。そして、前記制御装置18は、株元スイッチS0が
ONしている状態(刈取作業状態)からOFF状態(非
作業状態)になったことが検出されたときから設定時間
が経過するまでの間に、前記自動昇降スイッチSWが操
作されると、刈取作業部5を目標上昇位置まで自動上昇
させ、且つ、その後、自動昇降スイッチSWが操作され
ると、下降目標位置まで自動下降させるように自動昇降
制御を実行するように構成されている。
る上部面に、自動昇降指令手段としての自動昇降スイッ
チSWが備えられ、この自動昇降スイッチSWは、親指
にて指操作可能な押しボタンスイッチで構成されてい
る。そして、前記制御装置18は、株元スイッチS0が
ONしている状態(刈取作業状態)からOFF状態(非
作業状態)になったことが検出されたときから設定時間
が経過するまでの間に、前記自動昇降スイッチSWが操
作されると、刈取作業部5を目標上昇位置まで自動上昇
させ、且つ、その後、自動昇降スイッチSWが操作され
ると、下降目標位置まで自動下降させるように自動昇降
制御を実行するように構成されている。
【0024】尚、刈取作業部5の昇降揺動支点部には、
走行機体に対する相対揺動角度、つまり、刈取作業部5
の対機体相対昇降位置を検出するポテンショメータ形式
の昇降位置センサ22が備えられている。
走行機体に対する相対揺動角度、つまり、刈取作業部5
の対機体相対昇降位置を検出するポテンショメータ形式
の昇降位置センサ22が備えられている。
【0025】図3、図4の制御フローチャート及び図5
の制御タイミングチャートに基づいて、制御動作につい
て説明する。株元スイッチS0がONして刈取作業が行
われているときは、自動昇降制御が停止され、自動昇降
スイッチSWが操作されても自動昇降が行われず(ステ
ップ1,2)、前記昇降位置センサ22による検出値
(昇降位置)を読み込み、設定時間毎の平均値(平均刈
取作業高さ)を演算し、記憶しておく(ステップ3,
4)。尚、この刈取作業中においては、操作レバー16
の前後操作に基づく下降スイッチ20あるいは上昇スイ
ッチ21のON作動により刈取作業部5の高さが適切な
刈取作業高さに調節維持される。
の制御タイミングチャートに基づいて、制御動作につい
て説明する。株元スイッチS0がONして刈取作業が行
われているときは、自動昇降制御が停止され、自動昇降
スイッチSWが操作されても自動昇降が行われず(ステ
ップ1,2)、前記昇降位置センサ22による検出値
(昇降位置)を読み込み、設定時間毎の平均値(平均刈
取作業高さ)を演算し、記憶しておく(ステップ3,
4)。尚、この刈取作業中においては、操作レバー16
の前後操作に基づく下降スイッチ20あるいは上昇スイ
ッチ21のON作動により刈取作業部5の高さが適切な
刈取作業高さに調節維持される。
【0026】そして、当該作業行程での刈取作業が終了
して、株元スイッチS0がONからOFFに切り換わ
り、その切り換わり時点から設定時間t(5秒)が経過
するまでの間に、自動昇降スイッチSWが操作される
と、刈取作業部5が刈取作業高さあるいはその近傍にあ
れば、電磁制御弁19に対して上昇用制御信号を出力す
る(ステップ5〜7)。刈取作業部5が刈取作業高さあ
るいはその近傍にない場合には、上昇作動を行わず、ス
テップ1に戻る。この場合、刈取作業部5の昇降操作
は、上昇スイッチ21又は下降スイッチ20のON作動
により昇降操作することになる。
して、株元スイッチS0がONからOFFに切り換わ
り、その切り換わり時点から設定時間t(5秒)が経過
するまでの間に、自動昇降スイッチSWが操作される
と、刈取作業部5が刈取作業高さあるいはその近傍にあ
れば、電磁制御弁19に対して上昇用制御信号を出力す
る(ステップ5〜7)。刈取作業部5が刈取作業高さあ
るいはその近傍にない場合には、上昇作動を行わず、ス
テップ1に戻る。この場合、刈取作業部5の昇降操作
は、上昇スイッチ21又は下降スイッチ20のON作動
により昇降操作することになる。
【0027】尚、刈取作業部5が下降目標位置としての
刈取作業高さあるいはその近傍にあるか否かは、そのと
きの昇降位置センサ22の検出値と、前記平均値(平均
刈取作業高さ)との偏差が設定量以内であれば、刈取作
業高さあるいはその近傍にあると判断する。
刈取作業高さあるいはその近傍にあるか否かは、そのと
きの昇降位置センサ22の検出値と、前記平均値(平均
刈取作業高さ)との偏差が設定量以内であれば、刈取作
業高さあるいはその近傍にあると判断する。
【0028】そして、下降スイッチ20あるいは上昇ス
イッチ21がONせず、手動昇降用の指令がなければ、
昇降位置センサ22の検出情報に基づいて、刈取作業部
5が上昇目標位置としての上限位置にまで上昇すれば、
上昇用制御信号の出力を停止して、上昇作動を停止させ
る(ステップ8〜10)。その後、下降スイッチ20あ
るいは上昇スイッチ21がONせず、次回の刈取作業行
程の始端部に至り、再度、自動昇降スイッチSWが操作
されると、そのとき、刈取作業部5が上限位置あるいは
その近傍にあれば、下降用制御信号を出力し、上述した
ように記憶されている前回の刈取作業位置にまで下降す
ると、下降用制御信号の出力を停止して下降作動を停止
させる(ステップ11〜17)。尚、ステップ13にお
いて、刈取作業部5が上限位置あるいはその近傍になけ
れば、下降操作は行わずにステップ1に戻る。
イッチ21がONせず、手動昇降用の指令がなければ、
昇降位置センサ22の検出情報に基づいて、刈取作業部
5が上昇目標位置としての上限位置にまで上昇すれば、
上昇用制御信号の出力を停止して、上昇作動を停止させ
る(ステップ8〜10)。その後、下降スイッチ20あ
るいは上昇スイッチ21がONせず、次回の刈取作業行
程の始端部に至り、再度、自動昇降スイッチSWが操作
されると、そのとき、刈取作業部5が上限位置あるいは
その近傍にあれば、下降用制御信号を出力し、上述した
ように記憶されている前回の刈取作業位置にまで下降す
ると、下降用制御信号の出力を停止して下降作動を停止
させる(ステップ11〜17)。尚、ステップ13にお
いて、刈取作業部5が上限位置あるいはその近傍になけ
れば、下降操作は行わずにステップ1に戻る。
【0029】刈取作業部5が上限位置あるいはその近傍
にあるか否かは、そのときの昇降位置センサ22の検出
値と、上限位置に相当する昇降位置センサ22の検出値
との偏差が設定量以下であれば、上限位置あるいはその
近傍にあると判断する。
にあるか否かは、そのときの昇降位置センサ22の検出
値と、上限位置に相当する昇降位置センサ22の検出値
との偏差が設定量以下であれば、上限位置あるいはその
近傍にあると判断する。
【0030】このように、指による押し操作という簡単
な操作による自動昇降スイッチSWの操作に基づいて、
自動的に刈取作業位置から上限位置まで自動上昇する上
昇作動と、上限位置から刈取作業位置まで自動下降する
下降作動とが交互に行われることになるが、刈取作業部
5が刈取作業高さあるいはその近傍になければ、自動昇
降スイッチSWの操作に基づく自動上昇操作が行われ
ず、刈取作業部5が上限位置あるいはその近傍になけれ
ば、自動昇降スイッチSWの操作に基づく自動下降操作
が行われないようにすることによって、刈取作業部5が
昇降範囲の中間位置にある状態で、操作者の意思に反す
る方向に自動昇降することを未然に防止するように構成
されている。
な操作による自動昇降スイッチSWの操作に基づいて、
自動的に刈取作業位置から上限位置まで自動上昇する上
昇作動と、上限位置から刈取作業位置まで自動下降する
下降作動とが交互に行われることになるが、刈取作業部
5が刈取作業高さあるいはその近傍になければ、自動昇
降スイッチSWの操作に基づく自動上昇操作が行われ
ず、刈取作業部5が上限位置あるいはその近傍になけれ
ば、自動昇降スイッチSWの操作に基づく自動下降操作
が行われないようにすることによって、刈取作業部5が
昇降範囲の中間位置にある状態で、操作者の意思に反す
る方向に自動昇降することを未然に防止するように構成
されている。
【0031】又、操作レバー16の前後揺動操作に基づ
く下降スイッチ20あるいは上昇スイッチ21のON操
作、即ち、上昇作動用の上昇指令あるいは下降作動用の
下降指令があれば(図5においては、下降スイッチ20
が操作された場合を示す)、その時点で、上記自動昇降
制御が停止され、下降スイッチ20あるいは上昇スイッ
チ21のON操作に基づく手動昇降操作が実行される
(ステップ8,11,15,18,19)。
く下降スイッチ20あるいは上昇スイッチ21のON操
作、即ち、上昇作動用の上昇指令あるいは下降作動用の
下降指令があれば(図5においては、下降スイッチ20
が操作された場合を示す)、その時点で、上記自動昇降
制御が停止され、下降スイッチ20あるいは上昇スイッ
チ21のON操作に基づく手動昇降操作が実行される
(ステップ8,11,15,18,19)。
【0032】このように、下降スイッチ20あるいは上
昇スイッチ21のON操作に基づく手動昇降操作によっ
て自動昇降制御が停止された後は、自動昇降スイッチS
Wが操作されても昇降動作は行われず(図5の点Q参
照)、ステップ1に戻り、株元スイッチS0がONから
OFFに切り換わったことが判別された時点から、設定
時間tが経過するまでの間に自動昇降スイッチSWが操
作されると、自動昇降制御による自動上昇作動が実行さ
れるようになっている。従って、下降スイッチ20ある
いは上昇スイッチ21がON操作してから、株元スイッ
チS0がONからOFFに切り換わったことが判別され
た時点までの間が、自動昇降禁止期間となり、この期間
中は自動昇降指令に基づく自動昇降制御が停止される。
昇スイッチ21のON操作に基づく手動昇降操作によっ
て自動昇降制御が停止された後は、自動昇降スイッチS
Wが操作されても昇降動作は行われず(図5の点Q参
照)、ステップ1に戻り、株元スイッチS0がONから
OFFに切り換わったことが判別された時点から、設定
時間tが経過するまでの間に自動昇降スイッチSWが操
作されると、自動昇降制御による自動上昇作動が実行さ
れるようになっている。従って、下降スイッチ20ある
いは上昇スイッチ21がON操作してから、株元スイッ
チS0がONからOFFに切り換わったことが判別され
た時点までの間が、自動昇降禁止期間となり、この期間
中は自動昇降指令に基づく自動昇降制御が停止される。
【0033】尚、路上走行を行う場合のように非作業状
態が長く続くときは、誤って自動昇降スイッチSWが操
作されると、操縦者の意思に反して刈取作業部5が自動
昇降操作されて危険であるから、このようなときは、自
動入切スイッチ23を切り操作することによって、制御
装置18は、自動昇降スイッチSWに基づく自動昇降制
御を実行しないようになっている。
態が長く続くときは、誤って自動昇降スイッチSWが操
作されると、操縦者の意思に反して刈取作業部5が自動
昇降操作されて危険であるから、このようなときは、自
動入切スイッチ23を切り操作することによって、制御
装置18は、自動昇降スイッチSWに基づく自動昇降制
御を実行しないようになっている。
【0034】〔別実施例〕 (1)上記実施例では、株元センサが刈取作業状態から
非作業状態に切り換わった時点から設定時間が経過する
までの間に、自動昇降指令手段としての自動昇降スイッ
チSWにより指令された場合にのみ、自動上昇制御が実
行される構成としたが、株元センサが刈取作業状態から
非作業状態に切り換わったことが検出された後は、経過
時間の如何にかかわらず、自動昇降スイッチSWの指令
に基づいて自動上昇制御が実行される構成としてもよ
い。尚、この場合、株元センサが刈取作業状態から非作
業状態に切り換わったことが検出された後において、手
動昇降指令手段により手動昇降制御が実行されると、再
度、自動昇降禁止期間が開始するから、自動昇降スイッ
チの指令に基づく自動上昇制御が実行されるのは、手動
昇降制御が実行されていないことが条件となり、刈取作
業部が中間位置まで上昇することはない。 (2)上記実施例では、自動昇降指令手段としての自動
昇降スイッチSWが、指操作可能に操作レバー16の握
り部16aに設けられる構成としたが、これに限らず、
揺動操作式のスイッチで構成してもよく、前記操作レバ
ー16とは別位置に設ける構成としてもよい。又、手動
昇降指令手段として、揺動操作式の操作レバー16、下
降スイッチ20及び上昇スイッチ21にて構成するもの
に代えて、2位置切換式のスイッチで構成してもよく、
各別に操作可能な上昇指令用のスイッチと下降指令用の
スイッチの2個のスイッチで構成すると共に、いずれの
スイッチも操作されない状態で昇降停止を指令するよう
に構成してもよい。手動昇降指令手段としては、操作レ
バーとその操作レバーの揺動量を検出するポテンショメ
ータとで構成され、中立位置から設定量以上の操作レバ
ーの所定方向への操作に基づいて上昇を指令し、中立位
置から設定量以上の反対方向への操作に基づいて下降を
指令するように構成されるものであってもよく、又、中
立位置からの前記各方向への操作量に基づいて昇降操作
手段の操作速度が変化するように構成されるものであっ
てもよい。 (3)上記実施例では、刈取作業部5が目標上昇位置あ
るいは目標下降位置に達したことの検出が、刈取作業部
5の昇降揺動支点部に設けられた昇降位置センサ22に
て、対機体高さの検出データとして検出される構成とし
たが、前記目標下降位置を対地高さのデータとして設定
し、刈取作業部5の対地高さを検出し、目標下降位置に
達したことの検出を対地高さ検出値にて判断する構成と
してもよい。 (4)刈取作業部5の作業状態検出手段としては、茎稈
の存否にて判断する株元センサS0に代えて、脱穀装置
内に搬送茎稈が存在するか否かを検出して、その検出結
果に基づいて作業状態であるか非作業状態であるかを判
別する構成としてもよく、又、刈取作業部5が設定位置
以下の低い位置にあるか否かを判別する手段と、刈取装
置が駆動状態にあるか否かを判別する手段とで、刈取作
業状態検出手段を構成して、それらが共に、判断が肯定
であれば、刈取作業状態であると判別するようにしても
よい。 (5)上記実施例では、刈取作業部5の昇降操作手段と
して、油圧シリンダを用いたが、油圧シリンダに代え
て、ネジ送り機構を備えた電動モータ等を用いてもよ
い。 (6)上記実施例では、刈取作業機としてコンバインを
例示したが、本発明は、コンバインに限らず、藺草収穫
機等、各種の刈取作業機に適用できる。
非作業状態に切り換わった時点から設定時間が経過する
までの間に、自動昇降指令手段としての自動昇降スイッ
チSWにより指令された場合にのみ、自動上昇制御が実
行される構成としたが、株元センサが刈取作業状態から
非作業状態に切り換わったことが検出された後は、経過
時間の如何にかかわらず、自動昇降スイッチSWの指令
に基づいて自動上昇制御が実行される構成としてもよ
い。尚、この場合、株元センサが刈取作業状態から非作
業状態に切り換わったことが検出された後において、手
動昇降指令手段により手動昇降制御が実行されると、再
度、自動昇降禁止期間が開始するから、自動昇降スイッ
チの指令に基づく自動上昇制御が実行されるのは、手動
昇降制御が実行されていないことが条件となり、刈取作
業部が中間位置まで上昇することはない。 (2)上記実施例では、自動昇降指令手段としての自動
昇降スイッチSWが、指操作可能に操作レバー16の握
り部16aに設けられる構成としたが、これに限らず、
揺動操作式のスイッチで構成してもよく、前記操作レバ
ー16とは別位置に設ける構成としてもよい。又、手動
昇降指令手段として、揺動操作式の操作レバー16、下
降スイッチ20及び上昇スイッチ21にて構成するもの
に代えて、2位置切換式のスイッチで構成してもよく、
各別に操作可能な上昇指令用のスイッチと下降指令用の
スイッチの2個のスイッチで構成すると共に、いずれの
スイッチも操作されない状態で昇降停止を指令するよう
に構成してもよい。手動昇降指令手段としては、操作レ
バーとその操作レバーの揺動量を検出するポテンショメ
ータとで構成され、中立位置から設定量以上の操作レバ
ーの所定方向への操作に基づいて上昇を指令し、中立位
置から設定量以上の反対方向への操作に基づいて下降を
指令するように構成されるものであってもよく、又、中
立位置からの前記各方向への操作量に基づいて昇降操作
手段の操作速度が変化するように構成されるものであっ
てもよい。 (3)上記実施例では、刈取作業部5が目標上昇位置あ
るいは目標下降位置に達したことの検出が、刈取作業部
5の昇降揺動支点部に設けられた昇降位置センサ22に
て、対機体高さの検出データとして検出される構成とし
たが、前記目標下降位置を対地高さのデータとして設定
し、刈取作業部5の対地高さを検出し、目標下降位置に
達したことの検出を対地高さ検出値にて判断する構成と
してもよい。 (4)刈取作業部5の作業状態検出手段としては、茎稈
の存否にて判断する株元センサS0に代えて、脱穀装置
内に搬送茎稈が存在するか否かを検出して、その検出結
果に基づいて作業状態であるか非作業状態であるかを判
別する構成としてもよく、又、刈取作業部5が設定位置
以下の低い位置にあるか否かを判別する手段と、刈取装
置が駆動状態にあるか否かを判別する手段とで、刈取作
業状態検出手段を構成して、それらが共に、判断が肯定
であれば、刈取作業状態であると判別するようにしても
よい。 (5)上記実施例では、刈取作業部5の昇降操作手段と
して、油圧シリンダを用いたが、油圧シリンダに代え
て、ネジ送り機構を備えた電動モータ等を用いてもよ
い。 (6)上記実施例では、刈取作業機としてコンバインを
例示したが、本発明は、コンバインに限らず、藺草収穫
機等、各種の刈取作業機に適用できる。
【0035】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
容易にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
容易にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図1】制御ブロック図
【図2】操作レバーの操作方向を示す平面図
【図3】制御フローチャート
【図4】制御フローチャート
【図5】制御タイミングチャート
【図6】コンバインの前部の側面図
5 刈取作業部 9 昇降操作手段 18 制御手段 B 手動昇降指令手段 S0 刈取作業状態検出手段 SW 自動昇降指令手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 尾崎 徳宗 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社ク ボタ 堺製造所内 (72)発明者 山形 浩司 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社ク ボタ 堺製造所内 (72)発明者 池田 太 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社ク ボタ 堺製造所内 (56)参考文献 特開 平2−145104(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A01D 34/24
Claims (2)
- 【請求項1】 刈取作業部(5)を駆動昇降させる昇降
操作手段(9)と、前記昇降操作手段(9)の作動を制
御する制御手段(18)と、前記制御手段(18)に対
して上昇作動用の上昇指令、下降作動用の下降指令、及
び昇降停止指令のいずれかを指令する手動昇降指令手段
(B)と、前記制御手段(18)に対して自動昇降指令
を指令する自動昇降指令手段(SW)とが備えられ、 前記制御手段(18)は、 前記自動昇降指令手段(SW)により自動昇降指令が指
令される毎に、前記刈取作業部(5)を下降目標位置か
ら上昇目標位置まで自動上昇させる自動上昇作動と、上
昇目標位置から下降目標位置まで自動下降させる自動下
降作動とを交互に行わせる自動昇降制御を実行するよう
に構成され、且つ、 前記手動昇降指令手段(B)により上昇指令又は下降指
令が与えられると、前記自動昇降制御の実行を停止し
て、前記手動昇降指令手段(B)の指令に基づく昇降作
動を優先して実行するように構成されている刈取作業機
の昇降装置であって、 前記刈取作業部(5)が刈取作業状態であるか非作業状
態であるかを検出する刈取作業状態検出手段(S0)が
備えられ、 前記制御手段(18)は、 前記手動昇降指令手段(B)により上昇指令又は下降指
令が指令されてから、前記刈取作業状態検出手段(S
0)の検出状態が、刈取作業状態から非作業状態に切り
換わるまでの間を自動昇降禁止期間として、前記自動昇
降指令手段(SW)の自動昇降指令に基づく自動昇降制
御を停止し、且つ、前記自動昇降禁止期間の経過後に、
前記自動昇降指令手段(SW)により自動昇降指令が指
令されると、前記自動上昇作動を実行するように構成さ
れている刈取作業機の昇降装置。 - 【請求項2】 前記制御手段(18)は、 前記刈取作業状態検出手段(S0)が前記刈取作業状態
を検出している間は、前記自動昇降指令手段(SW)に
基づく前記自動昇降制御を実行しないように構成されて
いる請求項1記載の刈取作業機の昇降装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12339294A JP2945577B2 (ja) | 1994-06-06 | 1994-06-06 | 刈取作業機の昇降装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12339294A JP2945577B2 (ja) | 1994-06-06 | 1994-06-06 | 刈取作業機の昇降装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07327449A JPH07327449A (ja) | 1995-12-19 |
| JP2945577B2 true JP2945577B2 (ja) | 1999-09-06 |
Family
ID=14859436
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12339294A Expired - Fee Related JP2945577B2 (ja) | 1994-06-06 | 1994-06-06 | 刈取作業機の昇降装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2945577B2 (ja) |
-
1994
- 1994-06-06 JP JP12339294A patent/JP2945577B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH07327449A (ja) | 1995-12-19 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |