JP6258784B2 - トラクタ - Google Patents

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Description

本発明は、車輌本機に昇降自在に連結され且つ昇降アクチュエータによって昇降されるロータリー耕耘装置を備えたトラクタに関する。
車輌本機に昇降自在に連結され且つ昇降アクチュエータによって昇降されるロータリー耕耘装置を備えたトラクタは、従来から広く利用されている(例えば、下記特許文献1参照)。
前記ロータリー耕耘装置は、前記車輌本機にリンク機構を介して連結されるフレーム構造体と、前記車輌本機に備えられるエンジンからPTOクラッチ装置及びPTO軸を介して作動的に伝達される回転動力によって駆動される耕耘軸と、前記耕耘軸に設けられた耕耘爪と、前記耕耘爪の回転軌跡の上方を覆うメインカバーと、前記耕耘爪の回転軌跡の後方を覆うように前端部が前記メインカバーの後端部に回動可能に連結されたリヤカバーとを有している。
斯かる構成の前記ロータリー耕耘装置は、前記耕耘爪によって耕耘しつつ、耕耘土壌の表面を前記リヤカバーによって均平化することができる。
ところで、前記ロータリー耕耘装置を備えたトラクタには、操縦者に対する操作負担の軽減を図るべく、前記PTO軸の駆動制御モードとして昇降連動モードが備えられる場合がある。
詳しくは、前記トラクタには、前記PTOクラッチ装置の係脱を人為操作するPTO入切操作部材と、昇降連動モードを選択可能なPTO駆動制御切換操作部材とが備えられる。
前記トラクタの制御装置は、前記PTO入切操作部材の操作状態に応じて前記PTOクラッチ装置の作動制御を行いつつ、前記PTO駆動制御切換操作部材によって昇降連動モードが選択されている状態においては、前記PTO入切操作部材への操作に応じて前記PTOクラッチ装置が伝動状態とされていても前記ロータリー耕耘装置を作業位置から非作業位置へ上昇させる所定の上昇指令を入力すると前記ロータリー耕耘装置を非上昇位置へ上昇させ且つ前記PTOクラッチ装置を強制的に伝動状態から遮断状態に移行させるように構成されている。
斯かる構成を備えた前記トラクタは、耕耘作業における枕地での方向転換時等の操縦者の操作負担を有効に軽減できる点において有用である。
即ち、圃場で耕耘作業を行う際には、通常、前記ロータリー耕耘装置を作業位置に位置させた状態で駆動させつつ前記トラクタを圃場内の一方側から他方側へ走行させ、圃場の他方側の方向転換位置(枕地)で前記ロータリー耕耘装置を駆動停止させ且つ非作業位置へ上昇させて前記トラクタの方向転換を行い、方向転換後に前記ロータリー耕耘装置を駆動させ且つ作業位置へ下降させて圃場内を他方側から一方側へ走行させることを繰り返す。
ここで、前記昇降連動モードが備えられていると、前記枕地での方向転換の際に、前記ロータリー耕耘装置の駆動を停止させる為の人為操作を不要化させることができる。
しかしながら、前記構成を備えた従来のトラクタにおいては、昇降連動モードの実行時に、前記ロータリー耕耘装置の上昇動作と前記ロータリー耕耘装置への動力伝達の遮断動作とが同時に行われるように構成されており、その為、前記耕耘爪によって耕耘されたが前記リヤカバーによる均平作用を受けていない領域が生じてしまうという問題があった。
特許第4587392号公報
本発明は、斯かる従来技術に鑑みなされたものであり、ロータリー耕耘装置が作業位置で駆動状態の際に、制御装置が前記ロータリー耕耘装置の上昇指令に応じて前記ロータリー耕耘装置の駆動を停止させ且つ上昇させる昇降連動制御を実行する際に、前記ロータリー耕耘装置によって耕耘されたにも拘わらず前記ロータリー耕耘装置のリヤカバーによる均平作用を受けない領域が生じることを有効に防止乃至は低減し得るトラクタの提供を目的とする。
本発明は、前記目的を達成するために、エンジンからの回転動力をPTO軸を介して入力する状態で車輌本機に昇降可能に連結されたロータリー耕耘装置と、前記ロータリー耕耘装置を昇降させる昇降アクチュエータと、前記エンジンから前記PTO軸への動力伝達を係脱させるPTOクラッチ装置と、前記PTOクラッチ装置の係脱を人為操作するPTO入切操作部材と、前記PTO軸の駆動に関する制御モードを切り換えるPTO駆動制御切換操作部材と、前記昇降アクチュエータ及び前記PTOクラッチ装置の作動制御を行う制御装置とを備えたトラクタであって、前記制御装置は、前記PTO駆動制御切換操作部材によって昇降連動モードが選択されている状態で、前記PTO入切操作部材によって前記PTOクラッチ装置が伝動状態とされ且つ前記ロータリー耕耘装置が作業位置に位置されている際に前記ロータリー耕耘装置を非作業位置に上昇させる所定の上昇指令を受けると、前記ロータリー耕耘装置を作業位置に保持したままで前記PTOクラッチ装置を動力遮断状態に移行させる遮断制御を実行してから、前記ロータリー耕耘装置によって耕耘されたにも拘わらず前記ロータリー耕耘装置のリヤカバーによる均平作用を受けない領域が生じないように設定された所定時間経過後に、前記ロータリー耕耘装置が非作業位置に位置するように前記昇降アクチュエータの昇降連動の上昇制御を実行するトラクタを提供する。
ましくは、前記遮断制御を実行してから前記上昇制御を実行するまでの前記所定時間を設定する人為操作可能な操作手段が設けられる。
本発明は、前記目的を達成するために、エンジンからの回転動力をPTO軸を介して入力する状態で車輌本機に昇降可能に連結されたロータリー耕耘装置と、前記ロータリー耕耘装置を昇降させる昇降アクチュエータと、前記エンジンから前記PTO軸への動力伝達を係脱させるPTOクラッチ装置と、前記PTOクラッチ装置の係脱を人為操作するPTO入切操作部材と、前記PTO軸の駆動に関する制御モードを切り換えるPTO駆動制御切換操作部材と、前記昇降アクチュエータ及び前記PTOクラッチ装置の作動制御を行う制御装置とを備えたトラクタであって、前記制御装置は、前記PTO駆動制御切換操作部材によって昇降連動モードが選択されている状態で、前記PTO入切操作部材によって前記PTOクラッチ装置が伝動状態とされ且つ前記ロータリー耕耘装置が作業位置に位置されている際に前記ロータリー耕耘装置を非作業位置に上昇させる所定の上昇指令を受けると、前記ロータリー耕耘装置を作業位置に保持したままで前記PTOクラッチ装置を動力遮断状態に移行させる遮断制御を実行してから、前記ロータリー耕耘装置によって耕耘されたにも拘わらず前記ロータリー耕耘装置のリヤカバーによる均平作用を受けない領域が生じないように設定された所定距離走行後に、前記ロータリー耕耘装置が非作業位置に位置するように前記昇降アクチュエータの昇降連動の上昇制御を実行するトラクタを提供する。
好ましくは、前記遮断制御を実行してから前記上昇制御を実行するまでの前記所定距離を設定する人為操作可能な操作手段が設けられる。
好ましくは、前記制御装置は、エンジン回転数制御に関し、人為操作されるエンジン回転数変更操作部材による設定回転数をエンジン回転数変更アクチュエータの目標回転数として用いる通常制御と、前記設定回転数より低速の低速回転数を前記目標回転数として用いる減速制御とを実行可能とされる。
この場合、前記トラクタには、前記通常制御が固定的に実行される通常制御固定モードと前記通常制御及び前記減速制御が所定条件に応じて切替実行される通常制御/減速制御切替モードとを人為的に選択する走行モード選択手段と、旋回操作部材の操作角が所定値を越えると前記ロータリー耕耘装置を前記所定の非作業位置へ上昇させる旋回時作業機上昇機能を人為的にオン・オフさせる旋回上昇モード選択手段とが備えられる。
前記制御装置は、前記通常制御/減速制御切替モードの選択時においては基本制御として前記通常制御を実行しつつ、前記ロータリー耕耘装置が旋回時作業機上昇機能によって上昇される際には前記通常制御から前記減速制御へ移行するように構成され、さらに、前記制御装置は、昇降連動モードが選択され且つ前記ロータリー耕耘装置が駆動状態の際に旋回時作業機上昇機能による前記ロータリー耕耘装置の前記所定の非作業位置への上昇指令を受けた場合には、前記ロータリー耕耘装置を作業位置に保持したままで前記PTOクラッチ装置を伝動状態から遮断状態に移行させる遮断制御を実行し、次いで、前記通常制御を解除して前記減速制御を実行し、その後に、前記ロータリー耕耘装置を所定の非作業位置まで上昇動作させる上昇制御を実行するものとされる。
また、前記トラクタには、人為操作される手動昇降操作部材、ワンタッチ昇降操作部材及び上昇位置設定部材が備えられ、前記制御装置は、前記手動昇降操作部材の操作時には前記ロータリー耕耘装置が前記手動昇降操作部材の操作位置に応じた高さとなるように前記昇降アクチュエータを作動制御し、前記ワンタッチ昇降操作部材の上昇操作時には前記ロータリー耕耘装置が前記上昇位置設定部材によって設定されている高さまで上昇するように前記昇降アクチュエータを作動制御するように構成される。
この場合、前記制御装置は、前記通常制御/減速制御切替モードの選択時においては基本制御として前記通常制御を実行しつつ、前記ロータリー耕耘装置が前記ワンタッチ昇降操作部材での上昇操作によって上昇される際には前記通常制御から前記減速制御へ移行するように構成され、さらに、前記制御装置は、昇降連動モードが選択され且つ前記ロータリー耕耘装置が駆動状態の際に前記ワンタッチ昇降操作部材が上昇操作された場合には、前記ロータリー耕耘装置を作業位置に保持したままで前記PTOクラッチ装置を伝動状態から遮断状態に移行させる遮断制御を実行し、次いで、前記通常制御を解除して前記減速制御を実行し、その後に、前記ロータリー耕耘装置を所定の非作業位置まで上昇動作させる上昇制御を実行するものとされる。
本発明に係るトラクタによれば、昇降連動モードの選択時において、ロータリー耕耘装置が作業位置で駆動されている際に制御装置に前記ロータリー耕耘装置を非作業位置へ上昇させる所定の上昇指令が入力されると、前記制御装置は、前記ロータリー耕耘装置を作業位置に保持したままでPTOクラッチ装置を動力遮断状態に移行させる遮断制御を実行してから、前記ロータリー耕耘装置によって耕耘されたにも拘わらず前記ロータリー耕耘装置のリヤカバーによる均平作用を受けない領域が生じないように設定された所定時間経過後、又は、前記ロータリー耕耘装置によって耕耘されたにも拘わらず前記ロータリー耕耘装置のリヤカバーによる均平作用を受けない領域が生じないように設定された所定距離走行後に、前記ロータリー耕耘装置が非作業位置に位置するように昇降アクチュエータの昇降連動の上昇制御を実行するように構成されているので、昇降連動制御の実行時に前記ロータリー耕耘装置によって耕耘されたにも拘わらず前記ロータリー耕耘装置のリヤカバーによる均平作用を受けない領域が生じることを有効に防止乃至は低減することができる。
図1は、本発明の一実施の形態に係るトラクタの側面図である。 図2は、前記トラクタの伝動模式図である。 図3は、前記トラクタにおける制御装置のブロック図である。 図4は、前記トラクタの油圧回路図である。 図5は、前記トラクタにおけるリンク機構近傍の部分拡大図である。 図6は、前記トラクタに設けられたPTO駆動制御切替操作部材の模式図である。 図7は、前記トラクタにおけるロータリー耕耘装置の側面図である。 図8は、前記ロータリー耕耘装置の平面図である。
以下、本発明に係るトラクタの好ましい実施の形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
図1及び図2に、それぞれ、本実施の形態に係るトラクタ1の側面図及び伝動模式図を示す。
図1及び図2に示すように、前記トラクタ1は、車輌フレーム10と、前記車輌フレーム10に支持された運転席15と、前記車輌フレーム10に支持されたエンジン50と、左右一対の前輪20Fと、左右一対の後輪20Rと、前記エンジン50からの回転動力を駆動輪に伝達する走行系伝動構造60と、外部に向けて回転動力を出力するPTO軸95と、前記エンジン50からの回転動力を前記PTO軸95に伝達するPTO系伝動構造80と、制御装置100(下記図3参照)と、車輌本機に昇降自在に連結されたロータリー耕耘装置300とを有している。
図3に、前記制御装置100のブロック図を示す。
図3に示すように、本実施の形態においては、前記制御装置100は、本機コントローラ101及びエンジンコントローラ102等の複数のコントローラを有している。
前記複数のコントローラ101、102には、それぞれ、対応する前記センサ及び前記アクチュエータが電気的に接続されており、前記複数のコントローラ101、102はCAN通信バス105を介して互いに電気的に接続されている。
前記制御装置100は、前記エンジン50の出力制御として、前記エンジン50の出力回転数が人為操作されるエンジン回転数変更操作部材110による設定回転数となるようにエンジン回転数変更アクチュエータを作動させる通常制御を実行するように構成されている。
詳しくは、図3に示すように、前記トラクタ1は、アクセルレバー等の前記エンジン回転数変更操作部材110と、前記エンジン回転数変更操作部材110の操作位置を検出する操作側エンジン回転数センサ110aと、前記エンジン回転数変更アクチュエータとして作用し、前記エンジン50の燃料噴射装置における燃料調節ラック57を移動させるラックアクチュエータ56を含む電子ガバナと、前記燃料調節ラック57のラック位置を検出するラック位置センサ57aと、前記エンジン50の出力回転数を検出する作動側エンジン回転数センサ50aとを有している。
前記制御装置100は、前記通常制御においては、前記操作側エンジン回転数センサ110aによって検出される設定回転数をエンジン出力回転数の目標回転数として用いて、前記ラックアクチュエータ56を作動させる。
具体的には、前記制御装置100は、ROM等の記憶部に予め記憶されているエンジン回転数とラック位置(燃料噴射量)との関係を用いて、前記ラックアクチュエータ56の作動制御を行う。
即ち、前記制御装置100は、前記操作側エンジン回転数センサ110aによって検出される前記エンジン回転数変更操作部材110による設定回転数、前記作動側エンジン回転数センサ50aによって検出される前記エンジン50の出力回転数、及び、前記ラック位置センサ57aによって検出される前記燃料調節ラック57のラック位置から、前記関係を用いて目標ラック位置(燃料噴射量の目標値)を算出し、前記燃料調節ラック57が目標ラック位置に位置するように前記ラックアクチュエータ56を作動させる。
なお、前記関係は実験等によって求められ、マップ形式又は関数形式として記憶され得る。
図2に示すように、本実施の形態においては、前記走行系伝動構造60は、油圧式無段変速装置(HST)61、前後進切換装置62及びギヤ式多段変速装置63を有している。
前記HST61、前記前後進切換装置62及び前記ギヤ式多段変速装置63は、ミッションケース30(図1参照)に支持又は収容されている。
前記HST61は、図2に示すように、メインクラッチ51を介して入力される前記エンジン50からの回転動力を無段変速するように構成されている。
なお、図2中の符号52及び53は、前記メインクラッチ51を介して入力される前記エンジン50からの回転動力によって駆動される第1油圧ポンプ及び第2油圧ポンプである。
本実施の形態においては、前記HST61は、前記制御装置100によって作動制御される主変速アクチュエータ220を介して変速動作するように構成されている。
詳しくは、図3に示すように、前記トラクタ1は、人為操作される主変速操作部材120と、前記主変速操作部材120の操作位置を検出する操作側主変速センサ120aと、前記主変速アクチュエータ220と、前記HST61の出力回転速度を検出する作動側主変速センサ61aとを有している。
そして、前記制御装置100は、前記作動側主変速センサ61aによって検出される前記HST61の出力回転速度が前記操作側主変速センサ120aによって検出される前記主変速操作部材120の操作状態に応じた速度となるように、前記主変速アクチュエータ220の作動制御を行うようになっている。
図4に、本実施の形態に係る前記トラクタの油圧回路図を示す。
本実施の形態においては、図4に示すように、前記主変速アクチュエータ220は、油圧シリンダ220aと、前記油圧シリンダ220aに往復動自在に収容され、前記HST61における制御軸等の変速作動部材に作動連結される油圧ピストン220bと、前記油圧シリンダ220aに対する作動油の給排を切り換える電磁弁220cとを有するものとされており、前記電磁弁220cが前記制御装置100によって作動制御されている。
これに代えて、前記主変速アクチュエータ220が電動モータを有するように構成することも可能である。
図4に示すように、前記主変速アクチュエータ220は、前記HST61のチャージ油源としても作用する前記第1油圧ポンプ52からの圧油によって作動するように構成されている。
なお、図4に示すように、前記第1油圧ポンプ52及び前記第2油圧ポンプ53は、前記ミッションケース30内の貯留油を油源としている。
前記前後進切換装置62は、前記HST61から作動的に伝達される回転動力の回転方向を切り替えて出力するように構成されている。
前記前後進切換装置62は、前記HST61からの回転動力を正転方向(前進方向)の回転動力として前記駆動輪へ向けて出力する前進状態、前記HST61からの回転動力を逆転方向(後進方向)の回転動力として前記駆動輪へ向けて出力する後進状態、及び、前記HST61から前記駆動輪への動力伝達を遮断する中立状態を選択的にとり得るように構成されている。
前記前後進切換装置62は、人為操作されるF/Rレバー等の前後進切換操作部材130への人為操作に応じて、前進状態又は後進状態をとり得るようになっている。
詳しくは、図3に示すように、前記トラクタ1は、前記前後進切換操作部材130と、前記前後進切換操作部材130の操作位置を検出する操作側前後進センサ130aと、前後進切換アクチュエータ230と、前後進切換アクチュエータ230の作動状態検出する作動側前後進センサ62aとを有している。
そして、前記制御装置100は、前記作動側前後進センサ62aによって検出される前記前後進切換装置62の出力状態が前記操作側前後進センサ130aによって検出される前記前後進切換操作部材130の操作状態に応じたものとなるように、前記前後進切換アクチュエータ230の作動制御を行う。
本実施の形態においては、図4に示すように、前記前後進切換アクチュエータ230は、前進用油圧ピストン203Fと、後進用油圧ピストン230Rと、前記前進用油圧ピストン230F及び前記後進用油圧ピストン230Rに対する作動油の給排を切り換える前進用電磁弁231F及び後進用電磁弁231Rとを有するものとされており、前記電磁弁231F、231Rが前記制御装置100によって作動制御されている。
これに代えて、前記前後進切換アクチュエータ230が電動モータを有するように構成することも可能である。
なお、図4に示すように、前記前後進切換アクチュエータ230は前記第1油圧ポンプ52からの圧油によって作動するように構成されている。
本実施の形態においては、圧油源として作用する前記第1油圧ポンプ52と前進用油圧ピストン230F及び前記後進用油圧ピストン230Rとの間にパイロット圧作動型切換弁232が介挿されており、前記切換弁232が前記前進用油圧ピストン230F及び前記後進用油圧ピストン230Rに対する作動油の給排を切り換えるようになっている。
詳しくは、図4に示すように、前記切換弁232は、前進用パイロット圧が付加された際に位置する前進位置と、後進用パイロット圧が付加された際に位置する後進位置と、前進用パイロット圧及び後進用パイロット圧が付加されない際に中立バネによって位置される中立位置とを選択的にとり得るように構成されている。
前記切換弁232は、前進位置に位置されると、圧油源から流入する圧油を前記前進用油圧ピストン230Fに供給し且つ前記後進用油圧ピストン230Rから作動油をドレンさせ、後進位置に位置されると、前記前進用油圧ピストン230Fから作動油をドレンさせ且つ圧油源から流入する圧油を前記後進用油圧ピストン230Rに供給し、中立位置に位置されると、前記前進用ピストン230F及び前記後進用ピストン230Rの双方から作動油をドレンさせる。
前記切換弁232へのパイロット圧は、前記制御装置100によって作動制御される前記前進用電磁弁231F及び前記後進用電磁弁231Rによって切り換えられる。
即ち、前記前進用電磁弁231Fは、前記切換弁232を前進状態にさせる前進用パイロット圧を前記切換弁232に付加する前進状態と、前記前進用パイロット圧を解放させるドレン状態とを選択的にとるように構成されている。
前記前進用電磁弁231Fは、作動電流が付加されない状態では戻しバネによってドレン状態に保持されており、前記前後進切換操作部材130への前進操作に応じて前記制御装置100から作動電流の付加を受けるとドレン状態から前進状態へ移行される。
前記後進用電磁弁231Rは、前記切換弁232を後進状態にさせる後進用パイロット圧を前記切換弁232に付加する後進状態と、前記後進用パイロット圧を解放させるドレン状態とを選択的にとるように構成されており、作動電流が付加されない状態では戻しバネによってドレン状態に保持されている。
前記後進用電磁弁231Rは、作動電流が付加されない状態では戻しバネによってドレン状態に保持されており、前記前後進切換操作部材130への後進操作に応じて前記制御装置100から作動電流の付加を受けるとドレン状態から後進状態へ移行される。
さらに、本実施の形態においては、人為操作される主クラッチ操作部材135への操作に応じて、前記パイロット圧作動型切換弁232を強制的に中立位置に位置させて、前記前後進切換装置62を動力遮断状態(中立状態)にさせるように構成されている。
詳しくは、図4に示すように、圧油源として作用する前記第1油圧ポンプ52と前記パイロット圧作動型切換弁232との間に、前記主クラッチ操作部材135に作動連結されたクラッチバルブ235が介挿されている。
前記クラッチバルブ235は、圧油源から前記切換弁232への圧油の流入を許可する圧油供給位置と、前記圧油の流入を遮断する圧油遮断位置とを選択的にとり得るように構成されている。
前記クラッチバルブ235は、戻しバネによって、常時、圧油供給位置へ向けて付勢されており、前記主クラッチ操作部材135への人為操作が行われない状態では圧油供給位置に位置し、且つ、前記主クラッチ操作部材135が人為操作された場合にのみ圧油遮断位置に位置するようになっている。
前記多段変速装置63は、前記前後進切換装置62を介して入力される回転動力を変速して、走行系出力軸65に伝達している。
本実施の形態においては、前記多段変速装置63は、前記制御装置100によって作動制御される副変速アクチュエータ240を介して変速動作するように構成されている。
詳しくは、図3に示すように、前記トラクタ1は、人為操作される副変速操作部材140と、前記副変速操作部材140の操作位置を検出する操作側副変速センサ140aと、前記副変速アクチュエータ240と、前記多段変速装置63の変速段を検出する作動側副変速センサ63aとを有している。
そして、前記制御装置100は、前記作動側副速センサ63aによって検出される前記多段変速装置63の変速段が前記操作側副変速センサ140aによって検出される前記副変速操作部材140の操作状態に応じた変速段となるように、前記副変速アクチュエータ240の作動制御を行うようになっている。
本実施の形態においては、図2及び図3に示すように、前記走行系伝動構造60は、さらに、前記走行系出力軸65の回転動力を主駆動輪として作用する前記一対の後輪20Rに差動伝達する主駆動輪側デファレンシャルギヤ装置66と、前記走行系出力軸65の回転動力を入力するサブ駆動輪駆動装置70と、前記サブ駆動輪駆動装置70からの回転動力をサブ駆動輪として作用する前記一対の前輪20Fに差動伝達するサブ駆動輪側デファレンシャルギヤ装置71と、前記左右一対のメイン駆動輪にそれぞれ制動力を付加し得る左右一対のブレーキ装置75L、75Rとが備えられている。なお、図2においては、左側ブレーキ装置75Lのみ図示している。
さらに、図1、図3及び図4に示すように、前記トラクタ1には、人為操作されるステアリングホイール等の旋回操作部材115と、前記旋回操作部材115の操作位置を検出する操作側旋回センサ115aと、パワーステアリング装置等の旋回アクチュエータ215と、車輌旋回角度を検出する作動側旋回センサ90aとが備えられている。
そして、前記制御装置100は、前記作動側旋回センサ90aによって検出される車輌旋回角が前記操作側旋回センサ115aによって検出される前記旋回操作部材115の操作角となるように、前記旋回アクチュエータ215の作動制御を行う。
本実施の形態においては、図4に示すように、前記旋回アクチュエータ215は、油圧シリンダ215aと、前記油圧シリンダ215aに往復動自在に収容され、操舵輪に作動連結された油圧ピストン215bと、前記油圧シリンダ215aに対する作動油の給排を切り換える電磁弁215cとを有するものとされており、前記電磁弁25cが前記制御装置100によって作動制御されている。
なお、図4に示すように、前記旋回アクチュエータ215は前記第1油圧ポンプ52からの圧油によって作動するように構成されている。
次にPTO伝動構造80について説明する。
図2に示すように、本実施の形態においては、前記PTO系伝動構造80は、PTOクラッチ装置81と、PTO変速装置82とを有している。
前記PTOクラッチ装置81は、前記メインクラッチ51を介して入力される前記エンジン50からの回転動力を選択的に伝達又は遮断するように構成されている。
前記PTO変速装置82は、前記PTOクラッチ装置81を介して入力される前記エンジン50からの回転動力を変速して、前記PTO軸95へ向けて出力するように構成されている。
本実施の形態においては、前記PTOクラッチ装置81及び前記PTO変速装置82は、前記制御装置100によって作動制御されるPTOクラッチアクチュエータ260及びPTO変速アクチュエータ270によって、それぞれ、動作するように構成されている。
即ち、図3に示すように、前記トラクタ1は、人為操作されるPTO入切操作部材160と、前記PTO入切操作部材160の操作位置を検出する操作側PTO入切センサ160aと、前記PTOクラッチアクチュエータ260と、前記PTOクラッチ装置81の作動状態を検出する作動側PTO入切センサ81aと、人為操作されるPTO変速操作部材170と、前記PTO変速操作部材170の操作位置を検出する操作側PTO変速センサ170aと、前記PTO変速アクチュエータ270と、前記PTO変速装置82の作動状態を検出する作動側PTO変速センサ82aとを有している。
そして、前記制御装置100は、前記作動側PTO入切センサ81aによって検出される前記PTOクラッチ装置81の作動状態が前記操作側PTO入切センサ160aによって検出される前記PTO入切操作部材160の操作状態に応じて変化するように、前記PTOクラッチアクチュエータ260の作動制御を行い、さらに、前記作動側PTO変速センサ82aによって検出される前記PTO変速装置82の作動状態が前記操作側PTO変速センサ170aによって検出される前記PTO変速操作部材170の操作状態に応じて変化するように、前記PTO変速アクチュエータ270の作動制御を行うようになっている。
本実施の形態においては、図4に示すように、前記PTOクラッチアクチュエータ260は、油圧ピストン260aと、前記油圧ピストン260aに対する作動油の給排を切り換える電磁弁260bとを有するものとされており、前記電磁弁260bが前記制御装置100によって作動制御されている。
なお、図4に示すように、前記油圧ピストン260aは前記第1油圧ポンプ52からの圧油によって作動するように構成されている。
前記ロータリー耕耘装置300は、図1及び図2に示すように、前記エンジン50から前記PTOクラッチ装置81を介して前記PTO軸95に作動伝達される回転動力を入力し得る状態で車輌本機にリンク機構380を介して昇降自在に連結されており、前記トラクタ1に備えられる昇降アクチュエータ320によって昇降されるようになっている。
図5に、前記リンク機構380近傍の部分拡大図を示す。
本実施の形態においては、図1及び図5に示すように、前記リンク機構380は、トップリンク381と左右一対のロワーリンク382とを有している。
本実施の形態においては、前記昇降アクチュエータ320は、昇降用油圧シリンダ装置330と、前記昇降用油圧シリンダ装置330に対する作動油の給排を切り換えるリフトバルブユニット340とを有している。
図4に示すように、前記昇降用油圧シリンダ装置330は、油圧シリンダ331と、前記油圧シリンダ331に往復動自在に収容された油圧ピストン332とを有している。
図4及び図5に示すように、前記油圧ピストン332はリフトアーム385及びリフトロッド386を介して前記ロワーリンク382に作動連結されており、前記油圧ピストン332の伸縮動作に応じて前記ロータリー耕耘装置300が昇降するようになっている。
図4に示すように、前記リフトバルブユニット340は、バルブブロック350と、前記バルブブロック350に収容された上昇用電磁比例弁360U及び下降用電磁比例弁360Dとを有している。
図4に示すように、前記バルブブロック350には、前記第2油圧ポンプ53からの圧油を受け入れるインレットポート351と、前記インレットポート351を介して受け入れた圧油のうちの余剰油を排出する余剰油排出ポート352と、前記昇降用油圧シリンダ装置330に対して作動油を給排する給排ポート353と、前記昇降用油圧シリンダ装置330から排出される作動油をドレンするドレンポート354とが設けられている。
前記上昇用電磁比例弁360Uは前記制御装置100によって作動制御されており、前記インレットポート351を介して受け入れた圧油を前記給排ポート353に供給する状態と前記圧油の前記給排ポート353への供給を遮断する状態とを選択的に現出させ得るように構成されている。
前記下降用電磁比例弁360Dも前記制御装置100によって作動制御されており、前記給排ポート353を介して流入する前記昇降用油圧シリンダ装置330からの圧油を前記ドレンポート354から排出させる状態と前記圧油の前記ドレンポート354への流れを遮断する状態とを選択的に現出させ得るように構成されている。
なお、図4中の符号362は、前記インレットポート351を介して受け入れた圧油のうちの余剰油を前記余剰油排出ポート352へ流す分流弁である。
本実施の形態においては、図4に示すように、前記バルブブロック350の前記給排ポート353と前記油圧シリンダ装置330とを流体接続する給排ラインには、下降防止バルブ機構370が介挿されている。
前記下降防止バルブ機構370は、前記給排ラインに介挿された下降防止弁371と、下降防止電磁弁372とを備えている。
前記下降防止弁371は、パイロット圧に応じて、前記給排ポート353から前記油圧シリンダ装置330への圧油の流れを許容しつつ逆向きの流れを防止する下降防止状態と、前記油圧シリンダ装置330から前記給排ポート353への作動油の流れを許容する下降状態とを選択的にとり得るように構成されている。
前記下降防止電磁弁372は、人為操作に応じて、前記下降防止弁371のパイロット圧を維持する状態及び解放する状態を選択的にとり得るように構成されている。
なお、本実施の形態においては、図4に示すように、さらに、前記下降防止弁371及び前記昇降用油圧シリンダ装置330の間にスローリターン弁375が介挿されている。
前記スローリターン弁375は、前記給排ポート353から前記油圧シリンダ装置330への作動油の流れを許容しつつ逆向きの流れを防止する第1流路376と、前記給排ポート353及び前記昇降用油圧シリンダ装置330の間を可変絞りを介して流体接続する第2流路377とを有しており、前記可変絞りによる絞り量は人為操作によって変更可能とされている。
さらに、本実施の形態に係る前記トラクタ1は、前記ロータリー耕耘装置300を左右方向に傾動させる傾動アクチュエータ420を有している。
前記傾動アクチュエータ420は、図4に示すように、前記ロータリー耕耘装置300を左右方向に傾動させる傾動用油圧シリンダ装置430と、前記傾動用油圧シリンダ装置430に対する作動油の給排を切り換える傾動用電磁比例弁440とを備えている。
前記傾動用油圧シリンダ装置430は、左右一対の前記リフトロッド386の一方に介挿され、作動油の給排制御に応じて伸縮することで前記ロータリー耕耘装置300の前記車輌本機に対する水平姿勢を変更させ得るように構成されている。
図4に示すように、前記傾動用油圧シリンダ装置430は、油圧シリンダ431と、前記油圧シリンダ431に往復動自在に収容された油圧ピストン432とを有している。
前記傾動用電磁比例弁440は、人為操作される傾動操作部材185(図3参照)への人為操作に応じて前記制御装置100によって位置制御される。
即ち、図3に示すように、前記トラクタ1は、前記傾動操作部材185と、前記傾動操作部材185の操作位置を検出する操作側傾動センサ185aと、前記ロータリー耕耘装置300の傾動状態を検出する作動側傾動センサ300bとを有しており、前記制御装置100は、前記作動側傾動センサ300bによって検出される前記ロータリー耕耘装置300の傾動状態が前記操作側傾動センサ185bによって検出される前記傾動操作部材185の操作状態に応じたものとなるように、前記傾動用電磁比例弁440の位置制御を行う。
本実施の形態においては、前記傾動用油圧シリンダ装置430は、前記第2油圧ポンプ53からの圧油を作動油として受け入れるように構成されている。
詳しくは、図4に示すように、前記第2油圧ポンプ53の吐出口に流体接続された圧油ライン510は分流弁520を介して昇降用ライン511及び傾動用ライン512に分岐されている。
そして、前記昇降用ライン511が前記リフトバルブユニット350の前記インレットポート351に流体接続され、前記傾動用ライン512が前記傾動用電磁比例弁440に流体接続されている。
なお、図4中の符号530は前記圧油ライン510の油圧を設定するメインリリーフ弁であり、符号540は前記昇降用油圧シリンダ装置330の作動油が異常高圧となることを防止する安全弁である。
次に、前記トラクタ1における前記ロータリー耕耘装置300の昇降制御について説明する。
まず、手動操作に基づく前記ロータリー耕耘装置300の昇降制御について説明する。
図3に示すように、前記トラクタ1には、手動昇降操作部材181、ワンタッチ昇降操作部材182及び上昇位置設定部材183が備えられている。
前記手動昇降操作部材181は前記ロータリー耕耘装置300を任意の昇降位置に位置させる為の操作部材である。
即ち、前記手動昇降操作部材181が操作されると、前記制御装置100は、前記ロータリー耕耘装置300が前記手動昇降操作部材181の操作位置に応じた高さに位置するように前記昇降用電磁比例弁360U及び前記下降用電磁比例弁360Dを作動させる。
なお、図3中の符号181aは、前記手動昇降操作部材181の操作位置を検出する手動操作位置センサであり、符号300aは、前記ロータリー耕耘装置300の昇降位置を検出する作業機ポジションセンサである。
前記ワンタッチ昇降操作部材182はワンタッチ操作で前記ロータリー耕耘装置300を所定の上げ位置又は下げ位置に位置させる為の部材である。
即ち、前記ワンタッチ昇降操作部材182が上昇操作されると、前記制御装置100は、前記ロータリー耕耘装置300が前記上昇位置設定部材183によって設定されている高さまで上昇するように前記上昇用電磁比例弁360Uを作動させる。
なお、図3中の符号182aは、前記ワンタッチ昇降操作部材182の操作状態を検出するワンタッチ昇降操作センサであり、符号183aは前記上昇位置設定部材183による設定位置を検出する設定上昇位置センサである。
前記ワンタッチ昇降操作部材182が下降操作されると、前記制御装置100は、前記ロータリー耕耘装置300が前記手動昇降操作部材181の操作位置によって画される下降位置まで下降するように前記下降用電磁比例弁360Dを作動させる。
即ち、本実施の形態においては、前記手動昇降操作部材181が下降位置設定部材としても作用するようになっている。
次に、前記ロータリー耕耘装置300の自動上昇制御について説明する。
本実施の形態に係る前記トラクタ1は、前記ロータリー耕耘装置300が作業位置に位置されている状態で前記旋回操作部材115の操作角が所定値を越えると、自動的に前記ロータリー耕耘装置300を上昇させる旋回時作業機上昇機能を有している。
詳しくは、図3に示すように、前記トラクタ1には、旋回時作業機上昇機能を人為的にオン・オフさせる旋回上昇モード選択手段460が備えられている。
前記制御装置100は、前記旋回上昇モード選択手段460のオン操作時には旋回時作業機上昇機能を有効化させ、前記旋回上昇モード選択手段460のオフ操作時には旋回時作業機上昇機能を無効化させる。
前記旋回時作業機上昇機能を備えることにより、圃場の枕地での方向転換時における人為操作の容易化を図ることができる。
即ち、前記ロータリー耕耘装置300を作業位置に位置させた状態で前記トラクタ1を往復走行させて作業を行う際には、圃場の枕地で前記ロータリー耕耘装置300を上昇させて前記トラクタ1の方向転換を行う必要がある。この際に、前記旋回時作業機上昇機能が備えられていると、操縦者は車輌旋回操作を行うだけで、前記ロータリー耕耘装置300の上昇操作を行うこと無く、前記ロータリー耕耘装置300が非作業位置まで自動的に上昇する。
さらに、前記トラクタ1は、前記ロータリー耕耘装置300が作業位置に位置されている状態で前記前後進切換操作部材130が後進操作されると自動的に前記ロータリー耕耘装置300を上昇させる後進時作業機上昇機能を有している。
詳しくは、図3に示すように、前記トラクタ1には、前記前後進切換操作部材130の後進操作に応じて前記ロータリー耕耘装置300を上昇させる後進時作業機上昇機能を人為的にオン・オフさせる後進上昇スイッチ470が備えられている。
前記制御装置100は、前記後進上昇スイッチ470のオン操作時には後進時作業機上昇機能を有効化させ、前記後進上昇スイッチ470のオフ操作時には後進時作業機上昇機能を無効化させる。
次に、本実施の形態に係るトラクタにおけるPTO軸95の駆動制御モードについて説明する。
図3に示すように、前記トラクタ1には、前記PTO軸95の駆動制御モードを切り換えるPTO駆動制御切換操作部材450が備えられている。
図6に、前記PTO駆動制御切替操作部材450の模式図を示す。
図6に示すように、前記PTO駆動制御切替操作部材450は、昇降連動モードを選択し得るように構成されている。
なお、本実施の形態においては、図6に示すように、前記PTO駆動制御切替操作部材450は、昇降連動モードに加えて、独立モード及び連動モードを選択し得るように構成されている。
連動モードの選択時には、前記制御装置100は、前記主クラッチ操作部材135が人為操作(即ち、前記前後進切換装置61を中立状態とさせる為の操作)されると、前記PTO入切操作部材160の操作状態に拘わらず、前記PTOクラッチ装置81を強制的に動力遮断状態とさせるように前記PTOクラッチアクチュエータ260を作動させる(以下、主クラッチ連動制御という)。
なお、図3中の符号135aは前記主クラッチ操作部材135への人為操作を検出するセンサである。
独立モードの選択時には、前記制御装置100は、前記PTOクラッチ装置81の作動制御を独立して行う。
即ち、独立モードの選択時には、前記制御装置100は、前記主クラッチ操作部材135が人為操作されても、前記PTOクラッチ装置81が前記PTO入切操作部材160の操作状態に応じたものとなるように前記PTOクラッチアクチュエータ260を作動させる。
昇降連動モードの選択時には、前記制御装置100は、前記主クラッチ連動制御に加えて、前記PTOクラッチ装置81が伝動状態で且つ前記ロータリー耕耘装置300が作業位置に位置されている際に前記ロータリー耕耘装置300を非作業位置に上昇させる所定の上昇指令を受けると、前記PTO入切操作部材160の操作状態に拘わらず、前記PTOクラッチ装置81を強制的に動力遮断状態とさせるように前記PTOクラッチアクチュエータ260を作動させる(以下、昇降連動制御という)。
ここで、本実施の形態においては、前記制御装置100は、前記昇降連動制御を実行する際には、前記ロータリー耕耘装置300を作業位置に保持したままで前記PTOクラッチ装置81を動力遮断状態に移行させる遮断制御を実行し、前記遮断制御の実行後に前記ロータリー耕耘装置300を作業位置から非作業位置へ上昇させる前記昇降アクチュエータ320の上昇制御を実行するように構成されている。
斯かる構成によれば、前記昇降連動制御の実行時に、前記ロータリー耕耘装置300によって耕耘されたにも拘わらず、前記ロータリー耕耘装置300のリヤカバー311による均平作用を受けない領域が生じることを有効に防止乃至は低減することができる。
この効果について、図7及び図8を参照しつつ説明する。
図7及び図8は、それぞれ、前記ロータリー耕耘装置300の側面図及び平面図である。
図1、図7及び図8に示すように、前記ロータリー耕耘装置300は、前記リンク機構380に連結されるフレーム構造体301と、前記PTO軸95からの回転動力によって回転駆動される耕耘軸305と、前記耕耘軸305に設けられた耕耘爪306と、前記耕耘爪306の回転軌跡の上方を覆うメインカバー310と、前記耕耘爪306の回転軌跡の後方を覆うように前記メインカバー310に揺動可能に連結されたリヤカバー311とを有している。
前記フレーム構造体301は、前記PTO軸95からの回転動力を伝動軸を介して入力するギヤボックス301aと、前記ギヤボックス301aの左右に車輌幅方向に沿うように連結された一対のメインビーム301bと、前記ギヤボックス301aに支持され、前記トップリンク381の後端部が回動可能に連結される上リンクフレーム301cと、前記メインビーム301bに支持され、前記一対のロワーリンク382の後端部が回動可能に連結される一対の下リンクフレーム301dと、前記一対のメインビーム301bの一方の機体幅方向外端部に連結されたチェーンケース301eと、前記一対のメインビーム301bの他方の機体幅方向外端部に前記チェーンケース301eと対向するように連結された軸受板301fとを有している。
前記耕耘軸305は、機体幅方向に沿った状態で前記チェーンケース301e及び前記軸受板301fに軸線回り回転自在に支持されており、前記ギヤボックス301a、前記一方のメインビーム301b及び前記チェーンケース301e内の伝動機構を介して伝達される回転動力によって軸線回りに回転駆動される。
前記メインカバー310は前記耕耘軸305回り回動可能とされており、本実施の形態においては、電動モータ303(図7参照)によって前記耕耘軸305回りに位置調整されるようになっている。
前記リヤカバー311は、図7に示すように、前端部が機体幅方向に沿った枢支軸312回り回動可能に前記メインカバー310の後端部に連結されている。
前記リヤカバー311は、鎮圧バネ機構315によって後端部が地面に向けて押圧されており、前記耕耘爪306によって耕耘された土壌表面を均平化させ得るようになっている。
ところで、従来のトラクタにおいては、昇降連動制御は、ロータリー耕耘装置を作業位置から非作業位置に上昇させるロータリー耕耘装置の上昇動作と、前記ロータリー耕耘装置を駆動状態から停止状態へ移行させるロータリー耕耘装置の回転停止動作とを同時に行うように構成されていた。
その為、前記従来のトラクタにおいて昇降連動制御を実行すると、耕耘爪によって耕耘されたものの、リヤカバーによる均平作用を受けない領域(図7における符号Ga参照。以下、未均平領域という)が存在することになる。
これに対し、本実施の形態においては、前述の通り、前記制御装置100は、前記昇降連動制御を実行する際には、前記ロータリー耕耘装置300を作業位置に保持したままで前記PTOクラッチ装置81を動力遮断状態に移行させる遮断制御を実行し、前記遮断制御の実行後に前記ロータリー耕耘装置300を作業位置から非作業位置へ上昇させる前記昇降アクチュエータ320の上昇制御を実行するように構成されている。
斯かる構成によれば、前記未均平領域Gaの発生を有効に防止乃至は低減できる。
前記上昇制御の開始は、例えば、前記遮断制御を実行してから所定時間経過したことをトリガ信号とすることも可能であるし、若しくは、前記遮断制御を実行してから所定距離走行したことをトリガ信号とすることも可能である。
好ましくは、前記遮断制御を実行してから前記上昇制御を実行するまでの前記所定時間を設定する人為操作可能な操作手段、及び/又は、前記遮断制御を実行してから前記上昇制御を実行するまでの前記所定距離を設定する人為操作可能な操作手段を設けることができる。
なお、前記昇降連動制御は、前記ロータリー耕耘装置300の作業位置から非作業位置への上昇動作に連動させて前記ロータリー耕耘装置300への動力伝達を遮断させるものであるから、前記昇降連動制御を実行する為の条件となる前記所定の上昇指令は、前記ロータリー耕耘装置300による作業の停止又は中断を意図するものとされる。
具体的には、前記所定の上昇指令は、前記ワンタッチ昇降操作部材182の上昇操作及び前記旋回時上昇機能による前記ロータリー耕耘装置300の上昇を伴う前記旋回操作部材115の旋回操作が含まれる。
ここで、本実施の形態に係るトラクタ1における前記エンジン50の出力制御について説明する。
前記トラクタ1においては、前記制御装置100は、前記エンジン50の出力制御に関し、前記通常制御に加えて減速制御を実行し得るように構成されている。
詳しくは、前述の通り、前記通常制御は、前記エンジン50の出力回転数が前記エンジン回転数変更操作部材110による設定回転数となるように、前記エンジン回転数変更アクチュエータ56の目標回転数として、前記エンジン回転数変更操作部材110による設定回転数を用いるように構成されている。
これに対し、前記減速制御は、前記エンジン回転数変更アクチュエータ56の目標回転数として、前記エンジン回転数変更操作部材110による設定回転数に代えて前記設定回転数よりも低速の低速回転数を用いるように構成されている。
前記低速回転数は、前記設定回転数に所定の減速係数(例えば、0.85)を乗算したものとされ得る。
本実施の形態に係る前記トラクタ1は、前記通常制御が固定的に実行される通常制御固定モードと、前記通常制御及び前記減速制御が所定条件に応じて切替実行される通常制御/減速制御切替モードとを人為選択可能とされている。
具体的には、図3に示すように、前記トラクタ1には、前記通常制御固定モード及び前記通常制御/減速制御切替モードを人為選択し得る走行モード選択手段500が備えられている。
なお、前記減速制御は、前記低速回転数として前記設定回転数より低速の第1低速回転数(例えば、前記設定回転数×0.85)を用いる第1減速制御と、前記低速回転数として前記第1低速回転数より低速の第2低速回転数(例えば、前記設定回転数×0.7)を用いる第2減速制御とを含み得る。
この場合には、前記走行モード選択手段500は、前記通常制御固定モードと、通常制御/第1減速制御切替モードと、通常制御/第2減速制御切替モードとを選択し得るように構成される。
本実施の形態に係る前記トラクタ1においては、前記制御装置100は、前記走行モード選択手段500によって前記通常制御/減速制御切替モードが選択されている場合には、前記ワンタッチ昇降操作部材182による上昇操作で前記ロータリー耕耘装置300が上昇される際、前記旋回時作業機上昇機能によって前記ロータリー耕耘装置300が上昇される際、及び、前記後進時作業機上昇機能によって前記ロータリー耕耘装置300が上昇される際に、前記通常制御から前記減速制御へ移行するように構成されている。
斯かる構成によれば、人為的な減速操作を行うこと無く、低速走行を現出させることができる。
なお、前記ワンタッチ昇降操作部材182での下降操作によって前記ロータリー耕耘装置300が作業位置へ下降されると、前記制御装置100は、前記減速制御から前記通常制御へ移行する。
ここで、本実施の形態においては、前記昇降連動モードが選択されている状態で、前記旋回時作業機上昇機能による前記ロータリー耕耘装置300の上昇指令又は前記ワンタッチ昇降操作部材182での上昇操作による前記ロータリー耕耘装置300の上昇指令を受けた際には、前記制御装置100は、前記ロータリー耕耘装置300を作業位置に保持したままで前記PTOクラッチ装置81を伝動状態から遮断状態に移行させる遮断制御を実行し、次いで、前記通常制御を解除して前記減速制御を実行するエンジン出力制御の変更を行い、その後に、前記ロータリー耕耘装置300を所定の非作業位置まで上昇動作させる上昇制御を実行する。
斯かる構成によれば、前記リヤカバー311による均平作用をより有効に得ることができる。
前述の通り、本実施の形態においては、昇降連動モードの選択時に所定の上昇指令を受けた際には、前記制御装置100は、前記遮断制御及び前記上昇制御を順に実行するシーケンス制御を行うが、好ましくは、人為操作に応じて前記シーケンス制御の実施又は解除を行うように構成することができる。
即ち、人為操作可能なシーケンス制御選択手段を設け、前記シーケンス制御選択手段のオン操作時には、前記制御装置100は前記シーケンス制御を行う一方で、前記シーケンス制御選択手段のオフ操作時には、前記制御装置100は前記遮断制御及び前記上昇制御を同時に行うように構成することも可能である。
1 トラクタ
50 エンジン
56 ラックアクチュエータ(エンジン回転数変更アクチュエータ)
81 PTOクラッチ装置
95 PTO軸
100 制御装置
110 エンジン回転数変更操作部材
115 旋回操作部材
160 PTO入切操作部材
181 手動昇降操作部材
182 ワンタッチ昇降操作部材
183 上昇位置設定部材
300 ロータリー耕耘装置
320 昇降アクチュエータ
450 PTO駆動制御切換操作部材
460 旋回上昇モード選択手段
500 走行モード選択手段

Claims (6)

  1. エンジンからの回転動力をPTO軸を介して入力する状態で車輌本機に昇降可能に連結されたロータリー耕耘装置と、前記ロータリー耕耘装置を昇降させる昇降アクチュエータと、前記エンジンから前記PTO軸への動力伝達を係脱させるPTOクラッチ装置と、前記PTOクラッチ装置の係脱を人為操作するPTO入切操作部材と、前記PTO軸の駆動に関する制御モードを切り換えるPTO駆動制御切換操作部材と、前記昇降アクチュエータ及び前記PTOクラッチ装置の作動制御を行う制御装置とを備えたトラクタであって、
    前記制御装置は、前記PTO駆動制御切換操作部材によって昇降連動モードが選択されている状態で、前記PTO入切操作部材によって前記PTOクラッチ装置が伝動状態とされ且つ前記ロータリー耕耘装置が作業位置に位置されている際に前記ロータリー耕耘装置を非作業位置に上昇させる所定の上昇指令を受けると、前記ロータリー耕耘装置を作業位置に保持したままで前記PTOクラッチ装置を動力遮断状態に移行させる遮断制御を実行してから、前記ロータリー耕耘装置によって耕耘されたにも拘わらず前記ロータリー耕耘装置のリヤカバーによる均平作用を受けない領域が生じないように設定された所定時間経過に、前記ロータリー耕耘装置が非作業位置に位置するように前記昇降アクチュエータの昇降連動の上昇制御を実行することを特徴とするトラクタ。
  2. 前記遮断制御を実行してから前記上昇制御を実行するまでの前記所定時間を設定する人為操作可能な操作手段が設けられていることを特徴とする請求項に記載のトラクタ。
  3. エンジンからの回転動力をPTO軸を介して入力する状態で車輌本機に昇降可能に連結されたロータリー耕耘装置と、前記ロータリー耕耘装置を昇降させる昇降アクチュエータと、前記エンジンから前記PTO軸への動力伝達を係脱させるPTOクラッチ装置と、前記PTOクラッチ装置の係脱を人為操作するPTO入切操作部材と、前記PTO軸の駆動に関する制御モードを切り換えるPTO駆動制御切換操作部材と、前記昇降アクチュエータ及び前記PTOクラッチ装置の作動制御を行う制御装置とを備えたトラクタであって、
    前記制御装置は、前記PTO駆動制御切換操作部材によって昇降連動モードが選択されている状態で、前記PTO入切操作部材によって前記PTOクラッチ装置が伝動状態とされ且つ前記ロータリー耕耘装置が作業位置に位置されている際に前記ロータリー耕耘装置を非作業位置に上昇させる所定の上昇指令を受けると、前記ロータリー耕耘装置を作業位置に保持したままで前記PTOクラッチ装置を動力遮断状態に移行させる遮断制御を実行してから、前記ロータリー耕耘装置によって耕耘されたにも拘わらず前記ロータリー耕耘装置のリヤカバーによる均平作用を受けない領域が生じないように設定された所定距離走行後に、前記ロータリー耕耘装置が非作業位置に位置するように前記昇降アクチュエータの昇降連動の上昇制御を実行することを特徴とするトラクタ。
  4. 前記遮断制御を実行してから前記上昇制御を実行するまでの前記所定距離を設定する人為操作可能な操作手段が設けられていることを特徴とする請求項に記載のトラクタ。
  5. 前記制御装置は、エンジン回転数制御に関し、人為操作されるエンジン回転数変更操作部材による設定回転数をエンジン回転数変更アクチュエータの目標回転数として用いる通常制御と、前記設定回転数より低速の低速回転数を前記目標回転数として用いる減速制御とを実行可能とされ、
    前記トラクタには、前記通常制御が固定的に実行される通常制御固定モードと前記通常制御及び前記減速制御が所定条件に応じて切替実行される通常制御/減速制御切替モードとを人為的に選択する走行モード選択手段と、旋回操作部材の操作角が所定値を越えると前記ロータリー耕耘装置を前記所定の非作業位置へ上昇させる旋回時作業機上昇機能を人為的にオン・オフさせる旋回上昇モード選択手段とが備えられ、
    前記制御装置は、前記通常制御/減速制御切替モードの選択時においては基本制御として前記通常制御を実行しつつ、前記ロータリー耕耘装置が旋回時作業機上昇機能によって上昇される際には前記通常制御から前記減速制御へ移行するように構成され、
    前記制御装置は、昇降連動モードが選択され且つ前記ロータリー耕耘装置が駆動状態の際に旋回時作業機上昇機能による前記ロータリー耕耘装置の前記所定の非作業位置への上昇指令を受けた場合には、前記ロータリー耕耘装置を作業位置に保持したままで前記PTOクラッチ装置を伝動状態から遮断状態に移行させる遮断制御を実行し、次いで、前記通常制御を解除して前記減速制御を実行し、その後に、前記ロータリー耕耘装置を所定の非作業位置まで上昇動作させる上昇制御を実行することを特徴とする請求項1からの何れかに記載のトラクタ。
  6. 人為操作される手動昇降操作部材、ワンタッチ昇降操作部材及び上昇位置設定部材を備え、
    前記制御装置は、前記手動昇降操作部材の操作時には前記ロータリー耕耘装置が前記手動昇降操作部材の操作位置に応じた高さとなるように前記昇降アクチュエータを作動制御し、前記ワンタッチ昇降操作部材の上昇操作時には前記ロータリー耕耘装置が前記上昇位置設定部材によって設定されている高さまで上昇するように前記昇降アクチュエータを作動制御するように構成され、
    前記制御装置は、前記通常制御/減速制御切替モードの選択時においては基本制御として前記通常制御を実行しつつ、前記ロータリー耕耘装置が前記ワンタッチ昇降操作部材での上昇操作によって上昇される際には前記通常制御から前記減速制御へ移行するように構成され、
    前記制御装置は、昇降連動モードが選択され且つ前記ロータリー耕耘装置が駆動状態の際に前記ワンタッチ昇降操作部材が上昇操作された場合には、前記ロータリー耕耘装置を作業位置に保持したままで前記PTOクラッチ装置を伝動状態から遮断状態に移行させる遮断制御を実行し、次いで、前記通常制御を解除して前記減速制御を実行し、その後に、前記ロータリー耕耘装置を所定の非作業位置まで上昇動作させる上昇制御を実行することを特徴とする請求項に記載のトラクタ。
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