JP4341137B2 - 電子部品の実装構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の電子部品を実装する場合の実装構造およびこの実装構造に用いられる電子部品構成体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電子部品は半田接続され、半田接続に使用する電子部品の電極材質は、Au(金)、Sn(錫)、Ag(銀)、Ni(ニッケル)、および半田等のメッキが用いられている。これらの材料はいずれも半田と良好なぬれ性を有し、強固な接続を実現することができる。
【0003】
近年、半田に替わり導電性接着剤が用いられるようになってきている。これは、導電性接着剤による接続は、Pb(鉛)を使用しないため環境問題に対応できること、およびリフロ後に余分なフラックスの除去を行うための洗浄を廃止できることから製造コストを低減できることなどの利点があるためである。
【0004】
しかしながら、導電性接着剤は被接合材に対する選択性が大きく、Snメッキや半田メッキされた電極と導電性接着剤との接合強度は低く、接続界面で剥離が生じるという問題がある。
【0005】
以下に、導電性接着剤の接続強度について冷熱サイクル試験を行った例について示す。図5は、この試験に用いた電子部品の実装構造の概略断面図である。図5に示すように、セラミックチップコンデンサJ1がセラミック基板J2上のランドJ3に導電性接着剤J4を用いて実装された試料を用いた。
【0006】
ここで、導電性接着剤J4としては、アミン・フェノール混合系材料を硬化剤とするエポキシの接着剤を用いており、この接着剤J4をランドJ3上に印刷・転写し、電極の最外層がSnメッキであるコンデンサJ1を搭載し、150℃の温度で10分間硬化することにより試料を作成した。
【0007】
そして、これらの試料を−40℃と150℃の環境下に30分ずつおく冷熱サイクルに供し、図中の白抜き矢印の方向にコンデンサJ1を引張ることにより引張破壊試験を行った。また、導電性接着剤J4の代わりに半田を用いて同様に接続した試料についても測定した。
【0008】
図6は、この冷熱サイクル試験の結果を示すグラフであり、横軸は試験のサイクル数、縦軸は引張強度を示す。図6に示すように、導電性接着剤により接続した試料の引張強度は、半田により接続した試料の引張強度と比較して強度の劣化が速く、また、破壊の様子を観察したところ、コンデンサの電極と導電性接着剤との界面剥離が起こっていた。また、接合強度劣化に伴い、接続抵抗の上昇も確認された。
【0009】
以上から、基板に種々の電子部品を搭載する場合は、導電性接着剤を用いた接続の利点および問題点を考慮して、導電性接着剤でも十分に接着性を確保できる部品は導電性接着剤により接合し、接着性を確保できない部品は半田により接合する手法が考えられる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、単一基板上において、半田による部品の接合と導電性接着剤による部品の接合とを混在させることは様々な問題を有する。例えば、半田と導電性接着剤とを基板に印刷した後に部品を搭載する場合、半田を基板上に印刷した後に導電性接着剤を基板上に印刷しようとすると、印刷用のマスクが半田と接触してしまうため導電性接着剤を印刷できない。そのため、ディスペンサーを用いてランドごとに導電性接着剤を供給しなければならず、このディスペンサーによる供給は印刷する場合と比較して時間を要する。また、導電性接着剤を先に印刷しても同様の問題が生じる。
【0011】
また、半田の硬化条件と導電性接着剤の硬化条件が異なるため、半田と導電性接着剤の接続強度をともに確保することは容易ではない。また、IC等、部品搭載後に基板に形成されたランドとチップとをワイヤボンドする必要がある部品が含まれる場合は、半田ペースト中のフラックス成分がこのランドの表面を汚染し、ワイヤボンド性能が低下する問題等もある。
【0012】
上記問題点に鑑み、実装される全ての電子部品を導電性接着剤により単一基板上へ接合する電子部品の実装構造およびこの実装構造に用いられる電子部品構成体を提供することを目的とする。
【0013】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、第1の基板(3)に対して第1の電子部品(10)を導電性接着剤(5)を介して電気的に接続し、第1の電子部品(10)よりも導電性接着剤(5)との密着性が悪い第2の電子部品(20)を、第2の基板(6)に対して半田(30)を介して電気的に接続した電子部品構成体(7)を有し、電子部品構成体(7)における第2の基板(6)を第1の基板(3)に対して導電性接着剤(5)を介して接合し、電子部品構成体(7)のうち、第2の基板(6)に対して、第2の電子部品(20)の電極(2a)を半田(30)を介して接合するための部品ランド(61)と、該部品ランド(61)に電気的に接続し、第1の基板(3)に形成したランド(4b)と電気的に接続するための外部接続用ランド(62)とを形成し、部品ランド(61)を第2の基板(6)の一面(6a)側に形成し、外部接続用ランド(62)を第2の基板(6)の他面(6b)側に形成し、部品ランド(61)と外部接続用ランド(62)とを第2の基板を貫通して形成した導電性部材(9)により電気的に接続し、第2の基板(6)の熱膨張係数を、第2の電子部品(20)の熱膨張係数と第1の基板(3)の熱膨張係数との間の値にすることを特徴としている。
【0014】
これにより、第1の電子部品(10)よりも導電性接着剤(5)との密着性が悪い第2の電子部品(20)であっても、第2の基板(6)を介在させることで導電性接着剤(5)により接続可能な電子部品構成体(7)を構成しているため、実装される全ての電子部品を導電性接着剤(5)により単一基板上へ接合する電子部品の実装構造を提供することができる。また、第2の基板(6)の熱膨張係数を、第2の電子部品(20)の熱膨張係数と第1の基板(3)の熱膨張係数との間の値にしているので、第2の電子部品(20)と第2の基板(6)、および第2の基板(6)と第1の基板(3)との間で、極端に大きな応力を発生させることなく、逐次応力を低減させることができる。
【0015】
この場合、請求項2に記載の発明のように、第2の基板(6)と第1の基板(3)との接合を電気的な接続とすることにより、ワイヤボンド等の別体の電気接続構成が不要となり、電子部品構成体(7)の実装面積を低減させることができる。
【0016】
また、第2の電子部品(20)としては、請求項3に記載の発明のように、その電極(2a)がSnを30%以上含む金属からなるものがある。
【0025】
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【0026】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
様々な電子部品は2種類に大別される。一方は導電性接着剤に対する密着性(接合性)の良い電極を有する部品(本発明でいう第1の電子部品であり、以下、単に高密着部品という)であり、この電極は、例えば、Au、Ag、Pd(パラジウム)およびCu(銅)等を主成分とするメッキや、これらのバルク金属、またはこれらの金属を用いた厚膜材料からなる。
【0027】
他方は導電性接着剤に対する密着性(接合性)の悪い電極を有する部品(本発明でいう第2の電子部品であり、以下、単に低密着部品という)であり、この電極は例えばSnを30%以上含む金属からなる。また、Niを用いた電極は、導電性接着剤との接続部分で抵抗値が高くなるが、電極を形成する際のメッキの方法などの製品仕様によって高密着部品にも低密着部品にも分類される。
【0028】
図1は本実施形態の電子部品の実装構造を示す概略断面図である。図1に示すように、本体基板(本発明でいう第1の基板)3に形成されたランド4aに対して、高密着部品10の電極1aが導電性接着剤5を介して電気的に接続されている。ここで、本体基板3としては、例えばセラミック基板を用いることができ、具体的には、アルミナ基板、高温焼成アルミナ基板、低温焼成ガラスセラミック基板、AlN(窒化アルミニウム)基板およびSiC(炭化珪素)基板等を用いることができる。
【0029】
また、導電性接着剤5としては、エポキシ樹脂でアミン・フェノール混合硬化剤系を使用し、Ag、Pd、Cu、Ni、Auおよびその合金等からなるフィラーを含有させたものを用いている。また、高密着部品10としては、例えばICチップ、積層セラミックコンデンサ、タンタルコンデンサ、および水晶振動子等があり、図示例では、積層セラミックコンデンサを用いている。
【0030】
一方、低密着部品20は、低密着部品20の投影面積相当の面積を有するインターポーザ基板(本発明でいう第2の基板)6を用いてサブアッセンブリ化し、電子部品構成体(以下、単に部品構成体という)7となったものを本体基板3に実装している。
【0031】
ここで、インターポーザ基板6としては、本体基板3と同様のものを用いることができ、図1では、高温焼成アルミナ基板や低温焼成ガラスセラミック基板等の積層基板を用いた例について示している。また、低密着部品20としては、例えば、8ピンSOP(SmallOutlinePackage)部品があり、このSOP部品は導電性接着剤5と密着性の悪い、Snが90%Pbが10%の組成で半田メッキされた電極2aを有するものである。
【0032】
インターポーザ基板6における低密着部品20の電極2aが搭載される位置には、スルーホール8が形成されており、スルーホール8内にはW(タングステン)あるいはMo(モリブデン)からなる導電性部材9が充填されている。また、インターポーザ基板6における低密着部品20が搭載される面である表面(一面)6aには、WあるいはMoからなり表面がCuメッキされ、スルーホール8内の導電性部材9と導通したランド(本発明でいう部品ランドであり、以下部品ランドという)61が形成されている。
【0033】
また、表面6aの反対側である裏面(他面)6bには、上記部品ランド61と同様にしてランド(本発明でいう外部接続用ランドであり、以下外部用ランドという)62が形成されている。また、部品ランド61と低密着部品20の電極2aとが半田30を介して電気的に接続されている。
【0034】
そして、上記部品構成体7における外部用ランド62が、本体基板3に形成されたランド4bに対して、導電性接着剤5を介して電気的に接続されている。この導電性接着剤5は、上記高密着部品10を搭載したときに用いたものと同様である。また、本体基板3におけるランド4a、4bは、Cu厚膜、Ag厚膜、Au厚膜、AgPd厚膜、およびCuメッキからなるものを用いることができる。
【0035】
次に、本実施形態による電子部品の実装方法について述べる。初めに、部品構成体7を用意する。まず、グリーンシートを例えば2枚用いて、一般的な積層基板の形成方法と同様にして、上記構成のインターポーザ基板6を形成する。そして、インターポーザ基板6の部品ランド61上にスクリーン印刷手法により半田ペーストを形成し、低密着部品20を搭載する。
【0036】
その後、リフロ炉においてピーク温度235℃、処理時間3分の条件で加熱し半田を溶融する。続いて、洗浄を行って余分なフラックス成分を除去し、乾燥を行う。このようにして、部品構成体7が完成する。
【0037】
次に、本体基板3を用意し、高密着部品10および部品構成体7を搭載するためのランド4a、4bを形成する。そして、これらのランド4a、4b上にスクリーン印刷手法を用いて導電性接着剤を転写形成する。用いるメタルマスクは厚さ70μmであり、印刷条件は、スキージ荷重が10N、スキージ速度が毎秒30mmであり、コンタクト印刷により行う。そして、高密着部品10の電極1a、および上記部品構成体7の外部用ランド62を、印刷された導電性接着剤に位置合わせして、高密着部品10および部品構成体7を搭載する。
【0038】
この際、導電性接着剤の印刷パターンが大きいと、各部品を搭載する際に導電性接着剤がつぶされてはみ出し、ランド4a、4b間でショートする恐れがある。従って、導電性接着剤は本体基板3のランド4a、4bの外周よりも0.2mm程度内側になるように印刷すると良い。また、高密着部品10および部品構成体7に適した搭載荷重を採用するが、部品構成体7においては例えば3N程度にすることができる。
【0039】
そして、10分間の150℃の温度ピークを有する連続処理炉を用いて、炉内に入れてから取り出すまでを30分間として導電性接着剤を硬化する。以上のようにして、図1に示す電子部品の実装構造が完成する。なお、この後、パッケージ工程を行っても良い。また、電子部品としてICを用いる場合は、導電性接着剤を硬化した後、ワイヤボンドすることができる。
【0040】
ところで、本実施形態によれば、低密着部品20を、インターポーザ基板6を介在させることで導電性接着剤5により接続可能な構成である部品構成体7としているため、本体基板3に対しては、実装される全ての電子部品10、20を導電性接着剤5により接合することができる。その結果、本体基板3のランド4a、4bに対しては、導電性接着剤を一括して印刷することができるため、製造時間を短縮することができる。
【0041】
また、半田ペーストの硬化と導電性接着剤の硬化は異なる工程で行っているため、2つの接着能力を十分に発揮することができる。また、この部品構成体7は、低密着部品20と比較して、高さはインターポーザ基板6の厚さ程度高くなるものの、大きさはほぼ同等であり、低密着部品20をそのまま本体基板3上に搭載する場合と比較して、実装面積が大きくなることはない。
【0042】
また、本実施形態によって接合した8ピンSOP部品20に対して冷熱サイクル試験を行ったが、電極1a部分での剥離は観察されなかった。また、接続抵抗も、本体基板3に直接搭載した場合は、冷熱サイクル試験後に1Ω程度になるものが、インタポーザ基板6を用いた場合は20mΩ以下の良好な抵抗値を維持した。
【0043】
このような構成において、インターポーザ基板6の材質は本体基板3との熱膨張係数差によって、部品構成体7を導電性接着剤5により本体基板3に搭載した後に発生する応力による接合寿命を考慮して選定する必要がある。
【0044】
例えば、本体基板3およびインターポーザ基板6として、ともにセラミック基板を用いると、熱膨張係数差により発生する応力を極めて小さくすることができる。また、本体基板3とインターポーザ基板6として同質の材料を用いると、この応力の発生を防止することができる。
【0045】
また、低密着部品20と本体基板3との熱膨張係数の差が大きい場合には、上述のようにインターポーザ基板6および本体基板3として同質の材料を用いるよりも、インターポーザ基板6の熱膨張係数を、低密着部品20の熱膨張係数と本体基板3の熱膨張係数との間の値とすると良い。これにより、低密着部品20とインターポーザ基板6、およびインターポーザ基板6と本体基板3との間で、逐次応力を低減させ、極端に大きな応力が発生して、部品や基板が破壊することを防ぐことができる。
【0046】
そして、従来は、本体基板3との熱膨張係数の差が大きいために、半田接続や導電性接着剤接続単独では搭載できなかった電子部品も、このような構成にすることにより場合によっては搭載可能である。
【0047】
図2は、本実施形態を用いて、様々な電子部品を本体基板3上に実装した概略断面図であり、(a)と(b)とで1つの基板を表わすものであって、(a)の右側端部Aと(b)の左側端部Bとがつながって1つの基板となったものである。図2では、高密着部品として、コンデンサ11およびIC12を用いており、低密着部品として、モールドダイオード21、SOPまたはQFP(QuadFlatPackage)22、パワーIC23およびフリップチップ24を用いている。
【0048】
図2に示すように、高密着部品11、12は導電性接着剤5により本体基板3におけるランド4aに接合されており、低密着部品21〜24は半田30によりインターポーザ基板6に接合された後、本体基板3におけるランド4bに対して導電性接着剤5を用いて接合されている。つまり、本体基板3に対しては、全ての電子部品11、12、21〜24が導電性接着剤5により接合されている。
【0049】
ここで、図2のモールドダイオード21とSOPまたはQFP22のように、1つのインターポーザ基板6上に複数の電子部品を搭載しても良い。また、パワーIC23のように、ワイヤボンドにより形成されたワイヤ31もインターポーザ基板6を介して本体基板3におけるランド4bに電気的に接続しても良い。
【0050】
なお、本実施形態では、インターポーザ基板6の部品ランド61、および外部用ランド62としてCuメッキされたものについて示したが、NiAuメッキやAuメッキされたものでも良い。
【0051】
また、本体基板3やインターポーザ基板6としては、ガラスエポキシ樹脂、アラミド樹脂、ポリイミド樹脂、およびフェノール樹脂等からなるプリント基板を用いても良い。ただし、例えば、本体基板3がプリント基板でインターポーザ基板6がセラミック基板である場合は、熱膨張係数差に起因する応力が大きくなるため、環境条件にもよるが、インターポーザ基板6を補強するための樹脂であるアンダーフィル樹脂をインターポーザ基板6と本体基板3との間に充填する等して補強を行うと良い。
【0052】
また、インターポーザ基板6上に厚膜抵抗体等の素子を取り入れても良い。また、インターポーザ基板6における部品ランド61と外部用ランド62の形状は同一であっても同一でなくても良い。また、部品ランド61の間隔が狭い場合は、インターポーザ基板6としての積層基板内で配線を巡らし、接続用ランド62のランドピッチを部品ランド61のランドピッチよりも広げるようにすると良い。
【0053】
(第2実施形態)
第1実施形態では、インターポーザ基板6として、導電性部材9を充填したスルーホール8が形成された積層基板を用いた例について示したが、本実施形態では、厚膜両面基板を用いた例について示す。図3は、第2実施形態の部品構成体7の概略断面図である。以下、主として、図1の部品構成体7と異なるところについて述べ、同一部分は図3中、同一符号を付して説明を簡略化する。なお、図示していないが、部品構成体7以外の構成は図1に示したものと同様であり、部品構成体7および高密着部品10の本体基板3への搭載方法も同様である。
【0054】
図3に示すように、部品投影面積相当の面積を有し厚さが0.8mmであるセラミック基板からなるインターポーザ基板6に対して、後述のように低密着部品20を搭載する際の低密着部品20の電極2aよりもインターポーザ基板6の内側に相当する位置において、直径0.5mmのスルーホール32が形成されている。
【0055】
また、このスルーホール32の壁面にはCu厚膜33が形成されている。また、インターポーザ基板6の表裏両面6a、6bにはスルーホール32のCu厚膜33と電気的に接続したCu厚膜が形成されている。
【0056】
このCu厚膜は、インターポーザ基板6の表面(半田付け側の面)6aでは部品ランド61となっており、裏面(導電性接着剤接続側の面)6bでは外部用ランド62となっている。つまり、インターポーザ基板6の表裏面6a、6bにおいて、部品ランド61と外部用ランド62の内側にスルーホール32が形成されている。
【0057】
また、スルーホール32内、およびインターポーザ基板6の表裏面6a、6bにおけるスルーホール32の周辺部には厚膜保護ガラス34が形成されている。これは、後述の半田付けの際に半田ペーストが流出するのを防止するためである。
【0058】
次に、このような部品構成体7の製造方法について述べる。インターポーザ基板6の製造方法は一般的な厚膜両面基板の製造方法と同様であり、まず、インターポーザ基板6にスルーホール32を形成した後、インターポーザ基板6の表面6aに、厚膜スクリーン手法によって、配線パターンを形成する。これにより、スルーホール32の壁面における表面6a近傍にもCu厚膜が形成される。その後、このインターポーザ基板6を焼成することにより、印刷された配線パターンを配線(部品ランド)61とする。
【0059】
次に、インターポーザ基板6を反転し、裏面6b側から厚膜スクリーン手法および焼成により、スルーホール32の壁面にCu厚膜33を形成する。そして、さらに、裏面6b側から配線(外部用ランド)62を形成する。その後、厚膜保護ガラス34を形成し、低密着部品20の電極2aを半田30によりインターポーザ基板6の表面6aに形成された部品ランド61に対して電気的に接続する。
【0060】
なお、上記インターポーザ基板6における数値等は一例を示すものであり、この値に限定されるものではない。また、このCu厚膜材料は、半田付けにも導電性接着剤接続にも良好な密着性を示すものである。また、本実施形態により第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
【0061】
(第3実施形態)
上記第1および第2実施形態では、インターポーザ基板6の表面6aに部品ランド61を、裏面6bに外部用ランド62を形成し、これらのランド61、62間の導通を基板の内部でとっているが、本実施形態では、インターポーザ基板6として内部配線を形成しない単層基板を用いるものである。図4は本実施形態の電子部品の実装構造を示す概略断面図である。以下、主として、図1と異なるところについて述べ、同一部分は図4中、同一符号を付して説明を簡略化する。
【0062】
図4に示すように、インターポーザ基板6としての単層セラミック基板(以下、単層基板という)の表面6aにおいて、部品ランド61と外部用ランド62とが一体形成されている。そして、部品ランド61と低密着部品20の電極2aとが接続されており、外部用ランド62と、本体基板3上に形成されたランド4bとが、半田30、Alパッド65、およびワイヤボンドにより形成されたワイヤ35を介して電気的に接続されている。また、インターポーザ基板6における低密着部品20が搭載された面6aとは反対側の面6bが、導電性接着剤5を介して本体基板3に接合されている。
【0063】
次に、本実施形態における部品構成体7の製造方法について述べる。インターポーザ基板6に、スクリーン印刷等により部品ランド61と外部用ランド62とを一体形成した後、半田ペーストを印刷する。そして、低密着部品20の電極2aとAlパッド65とを半田ペーストに搭載し、リフロした後洗浄と乾燥を行い、低密着部品20を接続し、外部用ランド62上にAlパッド65を形成する。このようにして、部品構成体7が完成する。
【0064】
その後、本体基板3に対して高密着部品10と部品構成体7とを導電性接着剤5を介して接合した後、本体基板3における部品構成体7用のランド4bとインターポーザ基板6のAlパッドとをワイヤボンドして、本実施形態の電子部品の実装構造が完成する。
【0065】
本実施形態のように、インターポーザ基板6として単層基板を用いると、単層基板6は、積層基板と比較して一般的に安価であるため、製造コストを低減することができる。また、単層基板は多層基板や厚膜両面基板よりも製造方法が容易である。その他、第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
【0066】
なお、本実施形態における部品構成体7と本体基板3との導電性接着剤5を用いた接合は電気的に接続する必要はないが、高密着部品10の本体基板3への接続と同一の工程で接合するために、本実施形態のように導電性接着剤5を用いると望ましい。また、本体基板3に対して、部品構成体7の平面方向の面積に相当する凹部を形成し、部品構成体7をその凹部内に勘合させると、インターポーザ基板6の表面6aにおける外部用ランド62と本体基板3に形成したランド4bとの高さの差が減少し、ワイヤボンドを行いやすいため好適である。
【0067】
また、外部用ランド62と接触するように導電性のクリップ部材をインターポーザ基板6に固定し、このクリップ部材を介して外部用ランド62と本体基板3のランド4bとを接続しても良い。
【0068】
また、上記第1〜第3実施形態において、低密着部品20の電極2aが複数ある場合は、各電極2aと本体基板3のランド4bとは、必ずしも1対1に対応しなくても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の電子部品の実装構造を示す概略断面図である。
【図2】第1実施形態を用いて様々な電子部品を実装した概略断面図である。
【図3】第2実施形態の部品構成体の概略断面図である。
【図4】第3実施形態の電子部品の実装構造を示す概略断面図である。
【図5】冷熱サイクル試験の方法を示す概略断面図である。
【図6】冷熱サイクル試験の結果を示すグラフである。
【符号の説明】
3…本体基板、5…導電性接着剤、6…インターポーザ基板、6a…表面、
6b…裏面、7…電子部品構成体、9…導電性部材、10…高密着部品、
20…低密着部品、30…半田。

Claims (3)

  1. 第1の基板(3)に対して第1の電子部品(10)が導電性接着剤(5)を介して電気的に接続され、
    前記第1の電子部品(10)よりも前記導電性接着剤(5)との密着性が悪い第2の電子部品(20)が、第2の基板(6)に対して半田(30)を介して電気的に接続された電子部品構成体(7)を有し、
    前記電子部品構成体(7)における前記第2の基板(6)が前記第1の基板(3)に対して前記導電性接着剤(5)を介して接合されており、
    前記電子部品構成体(7)は、前記第2の基板(6)に対して、前記第2の電子部品(20)の電極(2a)を前記半田(30)を介して接合するための部品ランド(61)と、前記部品ランド(61)に電気的に接続し、前記第1の基板(3)に形成されたランド(4b)と電気的に接続するための外部接続用ランド(62)とが形成されており、
    前記部品ランド(61)は前記第2の基板(6)の一面(6a)側に形成され、前記外部接続用ランド(62)は前記第2の基板(6)の他面(6b)側に形成され、
    前記部品ランド(61)と前記外部接続用ランド(62)とは前記第2の基板を貫通して形成された導電性部材(9)により電気的に接続されており、
    前記第2の基板(6)の熱膨張係数が、前記第2の電子部品(20)の熱膨張係数と前記第1の基板(3)の熱膨張係数との間の値になっていることを特徴とする電子部品の実装構造。
  2. 前記第2の基板(6)と前記第1の基板(3)との接合が電気的な接続であることを特徴とする請求項1に記載の電子部品の実装構造。
  3. 前記第2の電子部品(20)の電極(2a)がSnを30%以上含む金属からなることを特徴とする請求項1または2に記載の電子部品の実装構造。
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