JP4340560B2 - 複写機、ファクシミリ、プリンタなどにおける紙送りローラなどの被伝達部材への駆動力伝達用クラッチ装置 - Google Patents

複写機、ファクシミリ、プリンタなどにおける紙送りローラなどの被伝達部材への駆動力伝達用クラッチ装置 Download PDF

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Description

この発明は、複写機、ファクシミリ、プリンタなどに用いられている紙送りローラなどの駆動モータの駆動力の伝達を受けて駆動される被伝達部材に対し、必要なときにのみこの駆動力を伝達させるように、この被伝達部材側のギアなどと駆動モータ側のギアなどとの間に介在させて用いられるクラッチ装置の改良に関する。
複写機などに用いられる紙送りローラなどに駆動力を伝達させる用途に用いられるクラッチ装置として、本出願人が先に開示した特許文献1記載のものがある。
かかるクラッチ装置は、主軸を中心として回転される入力側回転体、出力側回転体、内側スリーブ体、外側スリーブ体、外側スリーブ体の制動手段を有している。内側スリーブ体は主軸の軸線方向にのみ移動可能な状態で出力側回転体に組み合わされている。入力側回転体と内側スリーブ体とはメイン接続部によって接続され、内側スリーブ体と外側スリーブ体とはサブ接続部によって接続される。サブ接続部には係当面が形成されており、外側スリーブ体の連れ回りを制動手段によって停止させると、内側スリーブ体は、サブ接続部のカム面によって、この内側スリーブ体のメイン接続部を入力側回転体のメイン接続部に接続させる向きに付勢しているコイルバネを圧縮させ、かつ、縮径させながら正転方向に慣性によりやや移動され、これによりメイン接続部同士の接続が解かれると共に、サブ接続部同士が係当面で接し合うに至り、入力側回転体の回転力が出力側回転体に伝達されない状態(OFF状態)が維持される。
しかるに、かかるクラッチ装置にあっては、このOFF状態の創出を、内側スリーブ体の慣性による正転によらしめていることから、入力側回転体に作用される回転力があまり大きくない場合でもこのOFF状態を確実に作り出す機構上の工夫をさらになす余地があるものであった。
特願2002−258744
この発明が解決しようとする主たる問題点は、この種のクラッチ装置において、駆動力伝達時には入力側からの駆動力をロスなく出力側に伝達し、また、駆動力非伝達時にはクラッチ装置を構成する入力側回転体の空転にできる限り抵抗を生じさせないようにすると共に、この駆動力の非伝達状態を入力側の駆動力があまり大きくない場合であっても確実に作り出せるようにする点にある。
前記問題点を解決するために、この発明にあっては、複写機、ファクシミリ、プリンタなどにおける紙送りローラなどの被伝達部材への駆動力伝達用クラッチ装置が、以下の(1)〜(14)の構成を備えたものとした。
(1)主軸と、
(2)この主軸を中心として回転される入力側回転体と、
(3)紙送りローラなどの被伝達部材側に駆動力を伝達するように主軸を中心として回転される出力側回転体と、
(4)入力側回転体の入力端部と出力側回転体の出力端部との間に配されると共に、主軸の軸線方向にのみ移動可能な状態で出力側回転体に組み合わされた内側スリーブ体と、
(5)内側スリーブ体を内側に納めた状態で、入力側回転体の入力端部と出力側回転体の出力端部との間に配される外側スリーブ体と、
(6)外側スリーブ体の制動手段と、
(7)内側スリーブ体を常時入力側回転体の入力端部側に押し付ける向きに付勢するようにバネ一端を内側スリーブ体に止め付け、かつ、バネ他端を外側スリーブ体に止め付けた第一コイルバネとを備えており、
(8)内側スリーブ体と入力側回転体とには、それぞれ、前記付勢により噛み合うと共に、この付勢に抗する向きへの内側スリーブ体の移動により噛み合いを解くメイン接続部が設けられており、
(9)内側スリーブ体と外側スリーブ体とには、それぞれ、前記入力側回転体のメイン接続部にメイン接続部を噛み合わせた内側スリーブ体の正転により外側スリーブ体を連れ回りさせるサブ接続部が設けられており、
(10)内側スリーブ体のサブ接続部及び外側スリーブ体のサブ接続部の双方又はいずれか一方が、制動手段によって外側スリーブ体の連れ回りを停止させることにより、内側スリーブ体を、前記付勢に抗する向きに第一コイルバネをその軸線方向において圧縮又は伸長させ、かつ、この第一コイルバネに内側スリーブ体の正転方向と逆向きの付勢力を蓄勢させるように移動させるカム面を備えていると共に、
(11)内側スリーブ体のサブ接続部に形成された入力側回転体の入力端部に向けられた係当面が、内側スリーブ体が前記付勢に抗して移動され切った位置で、外側スリーブ体のサブ接続部に形成された出力側回転体の出力端部に向けられた係当面とほぼ同じレベルに位置されるようにしてあり、
(12)さらに、外側スリーブ体の外側にこの外側スリーブ体の少なくとも一部を内方に納めるようにしてこの外側スリーブ体に対し一定範囲でのこの外側スリーブ体の回転を許容させた状態で組み合わされ、かつ、外面部に前記制動手段の制動力の作用を蒙る部分を備え、この部分に対する制動力の作用によって外側スリーブ体の前記連れ回りを停止させるように構成された最外筒体が設けられていると共に、
(13)バネ一端を外側スリーブ体に止め付け、かつ、バネ他端を最外筒体に止め付けた第二コイルバネとを備えており、
(14)最外筒体に制動力を作用させた際に前記一定範囲で内側スリーブ体の正転方向と同じ向きに回転された後前記連れ回りを停止される外側スリーブ体の蓄勢動作によって、この第二コイルバネが外側スリーブ体を内側スリーブ体の正転方向と逆向きに回転させる付勢力を蓄勢するようになっている。
かかる構成によれば、先ず、
(1)制動手段によって最外筒体に制動力を作用させてこの最外筒体を介して外側スリーブ体の連れ回りを停止させていない状態においては、クラッチ装置がIN状態(駆動力を伝達する状態)となる。
すなわち、第一コイルバネの付勢により内側スリーブ体はそのメイン接続部を入力側回転体のメイン接続部にかみ合わせ、また、この内側スリーブ体は主軸の軸線方向にのみ移動可能な状態で出力側回転体に組み合わされていることから、入力側回転体の回転力は内側スリーブ体を介して出力側回転体に伝達され、出力側回転体が回転(以下、この向きの回転を正転とする。)される。
このIN状態においてはまた、内側スリーブ体のサブ接続部と外側スリーブ体のサブ接続部との接触により、外側スリーブ体も、内側スリーブ体および出力側回転体と同じ向きに主軸を中心として連れ回りされる。(つまり、これら全てが正転される。)さらに、最外筒体は、外側スリーブ体の少なくとも一部を内方に納めるようにしてこの外側スリーブ体に対し一定範囲でのこの外側スリーブ体の回転を許容させた状態でこの外側スリーブ体に組み合わされていることから、最外筒体も正転される。
(2)次いで、制動手段によって最外筒体の正転を停止させると外側スリーブ体の連れ回りも停止され、クラッチ装置がOFF状態(駆動力を伝達しない状態)となる。
すなわち、前記IN状態において連れ回りされている外側スリーブ体の回転を最外筒体を介して制動手段によって停止させると、内側スリーブ体のサブ接続部及び外側スリーブ体のサブ接続部の双方又はいずれか一方に備えられているカム面によって、それまで回転されていた内側スリーブ体は前記付勢に抗する向き、つまり、内側スリーブ体のメイン接続部と入力側回転体のメイン接続部との噛み合わせを解く向きに正転しながら後退移動される。このように噛み合わせが解かれると、入力側回転体の回転力は出力側回転体に伝達されないこととなる。
このように噛み合わせを解く向きに押し込み切られた内側スリーブ体は、そのサブ接続部の係当面を外側スリーブ体のサブ接続部の係当面とほぼ同じレベルに位置させる。(以下、この状態を中間状態という。)
一方、外側スリーブ体は最外筒体に制動力を作用させた際に前記一定範囲で内側スリーブ体の正転方向と同じ向きに回転された後前記連れ回りを停止されるが、この動作によって、この第二コイルバネにこの外側スリーブ体を内側スリーブ体の正転方向と逆向きに回転(つまり、逆転)させる付勢力が蓄勢されることから、外側スリーブ体は中間状態から第二コイルバネの弾性復帰によって逆転され、これにより、内側スリーブ体のサブ接続部の係当面と外側スリーブ体のサブ接続部の係当面とが接し合う。内側スリーブ体に作用される正転方向の回転力、つまり、入力側回転体に作用される回転力が大きくなくても、この第二コイルバネの作用によって、内側スリーブ体のサブ接続部の係当面と外側スリーブ体のサブ接続部の係当面とが接し合う状態が確実に作り出される。内側スリーブ体は第一コイルバネによって前記付勢を蒙っていることから、外側スリーブ体の連れ回りを停止させた状態を解かない限り、内側スリーブ体はそのメイン接続部を入力側回転体のメイン接続部に噛み合わせる位置に戻ることがなく、このOFF状態においては入力側回転体は主軸を中心に負荷なく空転する。
このOFF状態において、第一コイルバネは内側スリーブ体を逆転させ、かつ、外側スリーブ体を正転させてON状態への復帰を図ろうとするが、最外筒体が停止されているので、外側スリーブ体は中間状態を越えてON状態になる位置まで正転されず、また、外側スリーブ体が前記一定範囲内で正転されると第二コイルバネに再び外側スリーブ体を逆転させる向きの力が蓄わえられるので、最外筒体が停止させられている限りこのOFF状態が維持される。
前記第一コイルバネを圧縮コイルバネとした場合には、前記OFF状態においてこの第一コイルバネは圧縮されることとなる。
一方、前記第一コイルバネを引っ張りコイルバネとした場合には、前記OFF状態においてこの第一コイルバネは伸長されることとなる。
(3)そして、前記OFF状態から、制動手段による外側スリーブ体の連れ回りの停止を解除させると、クラッチ装置が再びIN状態となる。
すなわち、前記OFF状態から制動手段による最外筒体への制動力の作用を解いて外側スリーブ体の連れ回りの停止を解除させると、このOFF状態において縮径された第一コイルバネの弾性復帰力により外側スリーブ体は正転方向ににやや回転し、かつ、内側スリーブ体は逆転方向にやや回転し、これにより、前記中間状態に戻る。この中間状態への復帰がなされると、次いで、第一コイルバネの軸線方向に働く弾性復帰力により内側スリーブ体は入力側回転体の入力端部に押し付けられる向きに移動され、内側スリーブ体のメイン接続部と入力側回転体のメイン接続部とが再び噛み合わされる。これにより、出力側回転体が再び内側スリーブ体を介して入力側回転体の回転駆動によって回転される。
すなわち、かかるクラッチ装置によれば、被伝達部材に駆動力を伝達させる必要がない場合においては、入力側回転体を負荷なく回転させることができ、OFF状態においてクラッチ装置がこの入力側回転体を駆動させる駆動モータに負荷を与えることがない。また、OFF状態においては、出力側回転体に対する動力の伝達が全く生じないようにすることができる。
また、被伝達部材に駆動力を伝達させる際には、内側スリーブ体のメイン接続部と入力側回転体のメイン接続部とを噛み合わせることにより、動力損失を生じさせることなく、出力側回転体に回転力を伝達させることができる。
前記第一コイルバネに蓄勢される付勢力の最大値が第二コイルバネに蓄勢される付勢力の最大値よりも大きくなるようにしておくことが最適とされる。
このようにしておけば、前記中間状態からIN状態への復帰を円滑になさしめることができる。
すなわち、OFF状態から中間状態への移行がなされると第二コイルバネには外側スリーブ体を逆転させる向きの付勢力が再び蓄勢されることとなるが、第一コイルバネに蓄勢される付勢力の最大値をこの第二コイルバネに蓄勢される付勢力の最大値よりも大きくしてあれば、この第一コイルバネの弾性復帰力によって外側スリーブ体を正転方向に適切に回転させることができ、これにより、前記中間状態からIN状態に支障なく復帰させることができる。
前記内側スリーブ体のサブ接続部のカム面を、この内側スリーブ体の正転方向に向いた面であって、このサブ接続部の係当面に近づくに連れてこの内側スリーブ体の逆転方向側に向けて傾斜した傾斜面としておくと共に、
外側スリーブ体のサブ接続部のカム面を、内側スリーブ体の逆転方向に向いた面であって、このサブ接続部の係当面に近づくに連れてこの内側スリーブ体の正転方向側に向けて傾斜した傾斜面としておくこともある。
このようにした場合、前記ON状態から中間状態への移行を、よりスムースに行わしむることができる。
この発明にかかるクラッチ装置によれば、駆動力伝達時には入力側からの駆動力をロスなく出力側に伝達し、また、駆動力非伝達時にはクラッチ装置を構成する入力側回転体の空転にできる限り抵抗を生じさせないようにすることができると共に、この駆動力の非伝達状態を入力側の駆動力があまり大きくない場合であっても確実に作り出すことができる。
以下、図1ないし図31に基づいて、この発明の典型的な実施の形態について説明する。
なお、ここで図1は、実施の形態にかかるクラッチ装置Cの全体構成を示している。
また、図2は、後述するIN状態にあるクラッチ本体Caを、また、図5は、後述するOFF状態にあるクラッチ本体Caを、それぞれ示しており、また、図3および図4は、このIN状態からOFF状態へ移行する途中の状態を示している。すなわち、図2、図3、図4、図5の順でIN状態からOFF状態に移行され、図5、図4、図3、図2の順でOFF状態からIN状態に移行される。(なお、図2ないし図5においては、第一コイルバネ8および第二コイルバネ9の図示を省略している。)
また、図6および図7は、クラッチ本体Caを構成する各部材を分離して示しており、また、図8ないし図10は、入力側回転体2を、図11ないし図14は、最外筒体6を、図15ないし図18は、外側スリーブ体5を、図19ないし図22は、内側スリーブ体4を、図23ないし図26は、出力側回転体3を、さらに、図27ないし図31は、最内筒体10を、それぞれ示している。
この実施の形態にかかるクラッチ装置Cは、複写機、ファクシミリ、プリンタなどに用いられている紙送りローラなどの駆動モータの駆動力の伝達を受けて駆動される被伝達部材Rに対し、必要なときにのみこの駆動力を伝達させるように、この被伝達部材R側のギアRaなどと駆動モータ側のギアMなどとの間に介在させて用いられるものである。
典型的には、紙送りローラを例にとれば、かかる紙送りローラは、複写機などの給紙トレイや、給紙トレイから送り込まれるコピー用紙などの搬送路中に設けられることから、かかるクラッチ装置Cもこのように設置される紙送りローラに対応して複写機などの各所に備えられるものである。
そして、かかるクラッチ装置Cは、常時回転駆動される駆動モータ側のギアMの回転力を、被伝達部材Rに対して駆動力の伝達が必要になった際にのみ、被伝達部材R側のギアRaに伝達させるように動作されるものである。(以下、クラッチ装置Cにおける回転力を伝達させている状態をIN状態と、回転力を伝達させていない状態をOFF状態と称する。)
かかるクラッチ装置Cは、
(1)主軸1と、
(2)入力側回転体2と、
(3)出力側回転体3と、
(4)内側スリーブ体4と、
(5)外側スリーブ体5と、
(6)最外筒体6と、
(7)制動手段7と、
(8)第一コイルバネ8と、
(9)第二コイルバネ9とを備え、
これらを組み合わせることにより構成されている。
入力側回転体2は、駆動モータ側のギアMに噛み合うギア部20(入力端部)を備えている。そして、この入力側回転体2は、主軸1を中心として回転されるようになっている。
出力側回転体3は、紙送りローラなどの被伝達部材R側のギアRaに噛み合うギア部30(出力端部)を備えている。そして、この出力側回転体3は、主軸1を中心として回転されるようになっている。
内側スリーブ体4は、入力側回転体2のギア部20と出力側回転体3のギア部30との間に配されている。そして、この内側スリーブ体4は、主軸1の軸線方向にのみ移動可能な状態で出力側回転体3に組み合わされている。すなわち、内側スリーブ体4は、その内方に主軸1を位置させるようにして、主軸1を中心として回転可能となっている出力側回転体3に前記のように組み合わされている。
外側スリーブ体5は、内側スリーブ体4を内側に納めた状態で、入力側回転体2のギア部20と出力側回転体3のギア部30との間に配されている。すなわち、外側スリーブ体5の内方において内側スリーブ体4が前記のように移動されるようになっている。
第一コイルバネ8は、内側スリーブ体4と外側スリーブ体5との間にこの内側スリーブ体4に巻き付けられるようにして配されている。また、かかる第一コイルバネ8は、内側スリーブ体4を常時入力側回転体2のギア部20側に押し付ける向きに付勢するように備えられていると共に、バネ一端80を内側スリーブ体4に止め付け、かつ、バネ他端81を外側スリーブ体5に止め付けられている。すなわち、第一コイルバネ8は、内側スリーブ体4と外側スリーブ体5との間に、この内側スリーブ体4の外側に巻き付けられるようにして配されている。
また、内側スリーブ体4と入力側回転体2とには、それぞれ、前記付勢により噛み合うと共に、この付勢に抗する向きへの内側スリーブ体4の移動により噛み合いを解くメイン接続部21、40が設けられている。
また、内側スリーブ体4と外側スリーブ体5とには、それぞれ、前記入力側回転体2のメイン接続部21に内側スリーブ体4のメイン接続部40を噛み合わせた状態での入力側回転体2の回転に伴う内側スリーブ体4の回転により外側スリーブ体5を連れ回りさせるサブ接続部41、50が設けられている。
また、内側スリーブ体4のサブ接続部41及び外側スリーブ体5のサブ接続部50の双方又はいずれか一方が、最外筒体6に制動手段7による制動力を作用させることを通じて外側スリーブ体5の前記連れ回りを停止させることにより、内側スリーブ体4を前記付勢に抗する向きに、前記第一コイルバネ8を縮径させ、かつ、この第一コイルバネ8の軸線方向において圧縮又は伸長させながら、移動させるカム面41b、50bを備えている。
また、内側スリーブ体4のサブ接続部41に形成された入力側回転体2の入力端部に向けられた係当面41cが、内側スリーブ体4が前記付勢に抗して移動され切った位置で、外側スリーブ体5のサブ接続部50に形成された出力側回転体3の出力端部に向けられた係当面50cとほぼ同じレベルに位置されるようにしてある。
また、最外筒体6は、外側スリーブ体5の外側にこの外側スリーブ体5の少なくとも一部を内方に納めるようにしてこの外側スリーブ体5に対し一定範囲でのこの外側スリーブ体5の回転を許容させた状態で組み合わされている。また、この最外筒体6の外面部には前記制動手段7の制動力の作用を蒙る部分60が備えられており、この部分60に対する制動力の作用によって外側スリーブ体5の前記連れ回りを停止させるように構成されている。
また、第二コイルバネ9は、バネ一端90を外側スリーブ体5に止め付け、かつ、バネ他端91を最外筒体6に止め付けるようにして配されている。すなわち、第二コイルバネ9は、外側スリーブ体5と最外筒体6との間に、この外側スリーブ体5の外側に巻き付けられるようにして配されている。そして、最外筒体6に制動力を作用させた際に前記一定範囲で内側スリーブ体4の正転SF方向と同じ向きに回転された後前記連れ回りを停止される外側スリーブ体5の蓄勢動作によって、この第二コイルバネ9が外側スリーブ体5を内側スリーブ体の正転SF方向と逆向きに回転させる付勢力を蓄勢するようになっている。
この結果、かかるクラッチ装置によれば、
(1)制動手段7によって、最外筒体6に制動力を作用させて、この最外筒体6を介して外側スリーブ体5の連れ回りを停止させていない状態においては、クラッチ装置がIN状態(駆動力を伝達する状態)となる。
すなわち、第一コイルバネ8の付勢により内側スリーブ体4はそのメイン接続部40を入力側回転体2のメイン接続部21にかみ合わせ、また、この内側スリーブ体4は主軸1の軸線方向にのみ移動可能な状態で出力側回転体3に組み合わされていることから、入力側回転体2の回転力は内側スリーブ体4を介して出力側回転体3に伝達され、出力側回転体3が回転(以下、この向きの回転を正転SFとする。)される。
このIN状態においてはまた、内側スリーブ体4のサブ接続部41と外側スリーブ体5のサブ接続部50との接触により、外側スリーブ体5も、内側スリーブ体4および出力側回転体3と同じ向きに主軸1を中心として連れ回りされる。(つまり、これら全てが正転SFされる。)さらに、最外筒体6は、外側スリーブ体5の少なくとも一部を内方に納めるようにしてこの外側スリーブ体5に対し一定範囲でのこの外側スリーブ体5の回転を許容させた状態でこの外側スリーブ体5に組み合わされていることから、最外筒体6も正転SFされる。
(2)次いで、制動手段7によって最外筒体6の正転SFを停止させると外側スリーブ体5の連れ回りも停止され、クラッチ装置がOFF状態(駆動力を伝達しない状態)となる。
すなわち、前記IN状態において連れ回りされている外側スリーブ体5の回転を最外筒体6を介して制動手段6によって停止させると、内側スリーブ体4のサブ接続部41及び外側スリーブ体5のサブ接続部50の双方又はいずれか一方に備えられているカム面41b、50bによって、それまで回転されていた内側スリーブ体4は前記付勢に抗する向き、つまり、内側スリーブ体4のメイン接続部40と入力側回転体2のメイン接続部21との噛み合わせを解く向きに正転SFしながら後退移動される。このように噛み合わせが解かれると、入力側回転体2の回転力は出力側回転体3に伝達されないこととなる。
このように噛み合わせを解く向きに押し込み切られた内側スリーブ体4は、そのサブ接続部41の係当面41cを外側スリーブ体5のサブ接続部50の係当面50cとほぼ同じレベルに位置させる。(以下、この状態を中間状態という。)
一方、外側スリーブ体5は最外筒体6に制動力を作用させた際に前記一定範囲で内側スリーブ体4の正転SF方向と同じ向きに回転された後前記連れ回りを停止されるが、この動作によって、この第二コイルバネ9にこの外側スリーブ体5を内側スリーブ体4の正転SF方向と逆向きに回転(つまり、逆転SR)させる付勢力が蓄勢されることから、外側スリーブ体5は中間状態から第二コイルバネ9の弾性復帰によって逆転SRされ、これにより、内側スリーブ体4のサブ接続部41の係当面41cと外側スリーブ体5のサブ接続部50の係当面50cとが接し合う。内側スリーブ体4に作用される正転SF方向の回転力、つまり、入力側回転体2に作用される回転力が大きくなくても、この第二コイルバネ9の作用によって、内側スリーブ体4のサブ接続部41の係当面41cと外側スリーブ体5のサブ接続部50の係当面50cとが接し合う状態が確実に作り出される。内側スリーブ体4は第一コイルバネ8によって前記付勢を蒙っていることから、外側スリーブ体5の連れ回りを停止させた状態を解かない限り、内側スリーブ体4はそのメイン接続部40を入力側回転体2のメイン接続部21に噛み合わせる位置に戻ることがなく、このOFF状態においては入力側回転体2は主軸1を中心に負荷なく空転する。
このOFF状態において、第一コイルバネ8は内側スリーブ体4を逆転SRさせ、かつ、外側スリーブ体5を正転SFさせてON状態への復帰を図ろうとするが、最外筒体6が停止されているので、外側スリーブ体5は中間状態を越えてON状態になる位置まで正転SFされず、また、外側スリーブ体5が前記一定範囲内で正転SFされると第二コイルバネ9に再び外側スリーブ体5を逆転SRさせる向きの力が蓄わえられるので、最外筒体6が停止させられている限りこのOFF状態が維持される。
(3)そして、前記OFF状態から、制動手段による外側スリーブ体5の連れ回りの停止を解除させると、クラッチ装置が再びIN状態となる。
すなわち、前記OFF状態から制動手段7による最外筒体6への制動力の作用を解いて外側スリーブ体5の連れ回りの停止を解除させると、このOFF状態において縮径された第一コイルバネ8の弾性復帰力により外側スリーブ体5は正転SF方向ににやや回転し、かつ、内側スリーブ体4は逆転SR方向にやや回転し、これにより、前記中間状態に戻る。この中間状態への復帰がなされると、次いで、第一コイルバネ8の軸線方向に働く弾性復帰力により内側スリーブ体4は入力側回転体2の入力端部に押し付けられる向きに移動され、内側スリーブ体4のメイン接続部40と入力側回転体2のメイン接続部21とが再び噛み合わされる。これにより、出力側回転体3が再び内側スリーブ体4を介して入力側回転体2の回転駆動によって回転される。
すなわち、かかるクラッチ装置Cによれば、被伝達部材Rに駆動力を伝達させる必要がない場合においては、入力側回転体2を負荷なく回転させることができ、OFF状態においてクラッチ装置Cがこの入力側回転体2を駆動させる駆動モータに負荷を与えることがない。また、OFF状態においては、出力側回転体3に対する動力の伝達が全く生じないようにすることができる。
また、被伝達部材Rに駆動力を伝達させる際には、内側スリーブ体4のメイン接続部40と入力側回転体2のメイン接続部21とを噛み合わせることにより、動力損失を生じさせることなく、出力側回転体3に回転力を伝達させることができる。
また、この実施の形態にあっては、前記第一コイルバネ8に蓄勢される付勢力の最大値が第二コイルバネ9に蓄勢される付勢力の最大値よりも大きくなるようにしてある。
これにより、この実施の形態にあっては、前記中間状態からIN状態への復帰を円滑になさしめることができる。すなわち、OFF状態から中間状態への移行がなされると第二コイルバネ9には外側スリーブ体5を逆転SRさせる向きの付勢力が再び蓄勢されることとなるが、第一コイルバネ8に蓄勢される付勢力の最大値をこの第二コイルバネ9に蓄勢される付勢力の最大値よりも大きくしてあれば、この第一コイルバネ8の弾性復帰力によって外側スリーブ体5を正転SF方向に適切に回転させることができ、これにより、前記中間状態からIN状態に支障なく復帰させることができる。
また、この実施の形態にあっては、前記内側スリーブ体4のサブ接続部41のカム面41bを、この内側スリーブ体4の正転SF方向に向いた面であって、このサブ接続部41の係当面41cに近づくに連れてこの内側スリーブ体4の逆転SR方向側に向けて傾斜した傾斜面としていると共に、
外側スリーブ体5のサブ接続部50のカム面50bを、内側スリーブ体4の逆転SR方向に向いた面であって、このサブ接続部50の係当面50cに近づくに連れてこの内側スリーブ体4の正転SF方向側に向けて傾斜した傾斜面としている。
これによりこの実施の形態にあっては、前記ON状態から中間状態への移行を、よりスムースに行わしむることができる。
前記制動手段7は、前記最外筒体6にその制動力を作用させることを通じて前記外側スリーブ体5の前記連れ回りを、被伝達部材Rに駆動力を伝達させる必要がない場合において、例えば被伝達部材Rが紙送りローラであれば紙を送る必要がない状態において、停止させる構成を備えたものであればいかなる構成のものでも構わない。
典型的には、かかる制動手段7としては、常時は最外筒体6における制動力の作用を蒙る部分60に掛合し、あるいは、この部分60を挟み付けて、この最外筒体6を介して外側スリーブ体5の連れ回りを阻止していると共に、複写機などにおいて紙送りがなされる際に入力されてくる信号に基づき励磁される電磁石によってこの掛合などを解くように掛合アームなどを動作させる構成のものを用いることができる。
図示の例にあっては、前記主軸1、入力側回転体2、出力側回転体3、内側スリーブ体4、外側スリーブ体5、最外筒体6、第一コイルバネ8、第二コイルバネ9はそれぞれ、以下の具体的構成を備えたものとしてある。
(主軸1)
図示の例にあっては、主軸1は、一端を複写機などの本体側に固定されるフレームFに固定させた丸棒状体として構成されている。
図示の例では、この主軸1の他端側から、出力側回転体3の側を先にして、この出力側回転体3と内側スリーブ体4と外側スリーブ体5と最外筒体6と入力側回転体2と第一コイルバネ8と第二コイルバネ9とを組み合わせてなるクラッチ本体Caが、その内側に主軸1を挿し通した状態でこの主軸1に装着されるようになっている。
図示の例にあっては、筒両端を開放させると共に、筒一端側にフランジ100を有し、このフランジ100と筒一端との間にギア部101を備えた最内筒体10の内側に主軸1が差し通され、前記各パーツは、この最内筒体10の外側に備え付けられるようになっている。すなわち、図示の例にあっては、かかる最内筒体10のフランジ100と筒他端との間に、出力側回転体3を先にして、次いで、内側スリーブ体4、最後に入力側回転体2の順で、これらに最内筒体10を通し、さらに、内側スリーブ4体の外側に外側スリーブ体5が配され、さらに、この外側スリーブ体5の外側に最外筒体6が配されるようにして、クラッチ本体Caを構成させるようにしている。すなわち、かかるクラッチ本体Caは、主軸1を回転中心として全体として回転されるように主軸1に組み合わされるようになっている。最内筒体10の筒他端には、入力側回転体2を構成する筒状部22の内部に形成させた掛合部23にこの筒状部22にこの最内筒体10の筒他端を入れ込ませることに伴って掛合される掛合爪102が形成されていると共に、この筒状部22の内部に形成された主軸1の軸線方向に沿った溝24に入り込む突条103が形成されており、図示の例にあっては、前記ON状態およびOFF状態のいずれの状態においても、入力側回転体2と最内筒体10とは一体となって主軸1を中心に回転されるようになっている。
図示の例では、この主軸1の上方に、駆動モータ側のギアMが配されており、このギアMが入力側回転体2のギア部20に噛み合って、この入力側回転体2と最内筒体10とを前記OFF状態においても回転させるようになっている。
前記IN状態においては、この駆動モータ側のギアMと噛み合って回転される入力側回転体2にメイン接続部40を噛み合わせている内側スリーブ体4を介して出力側回転体3が回転され、この出力側回転体3のギア部30に噛み合わされた被伝達部材R側のギアRaを通じてこの被伝達部材Rに駆動力が伝達される。
(入力側回転体2)
入力側回転体2は、
筒両端を開放させた筒状部22と、
この筒状部22の筒一端側を巡るフランジ状をなし、かつ、突き出し端に歯部を備えたギア部20とを備えている。ギア部20の歯部は、筒状部22の筒軸線に沿った向きの溝によって隣り合う歯部と区分されている。
筒状部22は、その内側に、この筒状部22の他方の筒端側から前記最内筒体10を入れ込ませることができる内径を持つように構成されている。そして、入力側回転体2は、このように筒状部22に入れ込まされてこの筒状部22に組み合わされる最内筒体10を介して、前記主軸1を中心として回転されるようになっている。
また、筒状部22は、内側スリーブ体4の内側に入れ込ませることができる外径を持つように構成されている。
また、筒状部22におけるギア部20の形成側と反対の筒他端には、入力側回転体2のメイン接続部21が形成されている。
図示の例では、入力側回転体2のメイン接続部21は、この筒状部22の筒他端に、隣り合う突起21aとの間にほぼ等しい間隔を開けて、この筒状部22の筒軸を巡る向きに、複数の突起21a、21a…を設けさせて構成されている。
(出力側回転体3)
出力側回転体3は、
筒両端を開放させた筒状部31と、
この筒状部31の筒一端側を巡るフランジ状をなし、かつ、突き出し端に歯部を備えたギア部30とを備えている。ギア部30の歯部は、筒状部の筒軸線に沿った向きの溝によって隣り合う歯部と区分されている。
かかる筒状部30の筒他端側には、この筒他端において外方に解放されて、筒一端側に向けて延びる三カ所の割欠き部32が形成されている。隣り合う割欠き部32、32の間には、この筒状部30の筒軸を巡る向きにおいて、ほぼ等しい間隔が形成されている。
また、出力側回転体3の筒状部30は、最内筒体10を受け入れることができる内径を持つように構成してある。図示の例では、出力側回転体3は、この出力側回転体33の筒状部31の筒一端側よりこの筒状部31内に最内筒体10を挿し通すことにより、このように通された最内筒体10を中心として回転可能に、この最内筒体10に組み合わされるようになっている。
また、出力側回転体3の筒状部31は、後述する内側スリーブ体4内に入れ込ませることができる外径を持つように構成されている。それと共に、この内側スリーブ体4の内面部には、この内側スリーブ体4の内方に出力側回転体3の筒状部31を挿し通した状態において、前記割欠き部32に入り込むリブ状部42が形成されており、この割欠き部32にリブ状部42を入れ込ませることによって、内側スリーブ体4は、出力側回転体3の筒状部31の筒軸線方向、すなわち、主軸1の軸線方向にのみ移動可能な状態で、この出力側回転体3に組み合わされるようになっている。(図2)
(内側スリーブ体4)
内側スリーブ体4は、両端を開放させた筒状をなすように構成されている。
この内側スリーブ体4の内面部には、前記リブ状部42が形成されている。リブ状部42は二本で一組をなし、三組設けられており、各組がそれぞれ、出力側回転体3の筒状部に形成された対応する割欠き部32に入力側回転体の入力端側から入り込むようになっている。一組のリブ状部42、42のピッチは、割欠き部32の幅寸法とほぼ等しくなっており、割欠き部32にリブ状部42を入り込ませて出力側回転体3に組み合わされた内側スリーブ体4は、内側スリーブ体4が回転される場合には出力側回転体3を同時に回転させると共に、この組み合わせ状態において、主軸1の軸線方向において、移動可能となっている。
また、この内側スリーブ体4の一方のスリーブ端側に、メイン接続部40と、サブ接続部41とが形成されている。
図示の例では、内側スリーブ体4のメイン接続部40は、この内側スリーブ体4の一方のスリーブ端の内部に設けられた複数の突起40a、40a…により構成されている。各突起40a、40a…はそれぞれ、内側スリーブ体の筒軸線を巡る向きにおいて、隣り合う突起40a、40aとの間にほぼ等しい間隔を開けるようにして設けられている。そして、図示の例では、前記IN状態において、第一コイルバネ8が内側スリーブ体4に作用させる付勢力により、入力側回転体2のメイン接続部21を構成する前記複数の突起21a、21a…間に形成される凹所にこの突起40aがそれぞれ入り込んで、内側スリーブ体4と入力側回転体2とが接続されるようになっている。内側スリーブ体4は前記リブ状部42を出力側回転体33の割欠き部32に入り込ませて主軸1の軸線方向にのみ移動可能な状態でこの出力側回転体3に組み合わされていることから、このIN状態においては、内側スリーブ体4を介して入力側回転体2の回転に伴って出力側回転体3が回転されることとなる。
また、図示の例では、内側スリーブ体4のサブ接続部41は、内側スリーブ体4の一方のスリーブ端との間にやや間隔を開けて、この内側スリーブ体4の一方のスリーブ端側に形成された外鍔状部43における、この一方のスリーブ端側に向けられた面部に形成されている。
かかるサブ接続部41は、この外鍔状部43の面部から内側スリーブ体4の一方のスリーブ端側に向けて突き出す複数の突部41a、41a…によって構成されている。
各突部41a、41a…はいずれも、隣り合う突部41a、41aとの間にほぼ等しい間隔を開けるようにして設けられている。
また、各突部41a、41a…はそれぞれ、内側スリーブ体4の正転SF方向に向けられた側面を、突部41bの頂部に向かうに連れて次第に逆転SR方向側に後退するように傾斜させたカム面41bとしている。
また、各突部41a、41a…はそれぞれ、その頂部を主軸1の軸線にほぼ直交する向きの面によって形成させており、この頂部の面が、前記OFF状態を維持させる係当面41cとして機能するようにしてある。
具体的には、図示の例では、各突部41a、41a…の頂部、すなわち、係当面41cは、内側スリーブ体4の一方のスリーブ端の端面よりも下方に位置されるようになっている。
(外側スリーブ体5)
外側スリーブ体5は、筒両端を開放させた筒状をなすように構成されている。
外側スリーブ体5は、一方のスリーブ端側からその内側に、第一コイルバネ8を外側に巻き付けさせるように配した内側スリーブ体4を、この内側スリーブ体4側の外側スリーブ体5内での回転方向への移動と、この第一コイルバネ8の縮径及び第一コイルバネ8の圧縮を許容させた状態で、納めさせる内径を持つように構成してある。
また、外側スリーブ体5の筒軸方向ほぼ中程の位置に、サブ接続部50が形成されている。図示の例では、外側スリーブ体5のサブ接続部50は、外側スリーブ体5の内面部に形成された、この外側スリーブ体の一方のスリーブ端側に向けられた段差面部51に形成されている。
具体的には、図示の例にあっては、外側スリーブ体5のサブ接続部50は、この段差面部51に入力側回転体の入力端側に向けて窪み込む複数の凹部50a、50a…を形成させることにより構成されている。
各凹部50a、50a…はいずれも、隣り合う凹部50a、50aとの間にほぼ等しい間隔を開けるようにして設けられている。
また、各凹部50a、50a…はそれぞれ、内側スリーブ体4の逆転SR方向に向けられた凹部内面を、凹部50aの入り口に向かうに連れて次第に内側スリーブ体の正転SF方向側に近づけるように傾斜させたカム面50bとしている。
また、各凹部50a、50a…間にある段差面部50cは、主軸1の軸線に直交する向きの面となっており、隣り合う凹部50a、50a間にある面が、前記OFF状態を維持させる係当面50cとして機能するようにしてある。
そして、外側スリーブ体5内に前記のように収められた内側スリーブ体4は、前記IN状態においては、その外鍔状部43に形成された突部41aをそれぞれ、外側スリーブ体5の段差面部51に形成された対応する凹部50aに対し、出力側回転体3のギア部30側から第一コイルバネ8の付勢力によって入れ込ませた状態で、外側スリーブ体5に組み合わされるようになっている。
具体的には、このIN状態においては、内側スリーブ体4のサブ接続部41を構成する突部41aのカム面41bと外側スリーブ体5のサブ接続部50を構成する凹部50aのカム面50bとを接し合わせた状態で、この凹部50a内に突部41aが入り込み切るようになっている。(図2)
また、かかる外側スリーブ体5の他方のスリーブ端部には、その直径方向両側にそれぞれ、凹所52が形成されている。そして、後述する最外筒体6の筒一端に形成されたこの最外筒体6の内方に突き出す突所61をこの凹所52に入り込ませた状態で、外側スリーブ体5の外側に最外筒体6が配されるようになっている。外側スリーブ体5の筒軸を巡る向きにおけるこの凹所52の長さは、突所61の長さよりも長く、これにより、外側スリーブ体5は、最外筒体6が制動手段7によって制動されても、この凹所52と突所61の寸法差分、一定範囲で回転できるようになっている。
(最外筒体6)
最外筒体6は、筒両端を開放させた筒状をなすように構成されている。この最外筒体6は、その筒他端側からその内側に、第二コイルバネ9を外側に巻き付けさせるように配した外側スリーブ体5を、この外側スリーブ体5側の最外筒体6内での回転方向への移動と、この第二コイルバネ9の縮径を許容させた状態で、納めさせる内径を持つように構成してある。
また、かかる最外筒体6の筒一端には、この最外筒体6の直径方向両側位置にそれぞれ、外側スリーブ体5の前記凹所52に入り込むように形成されたこの最外筒体6の内方に突き出す突所61が形成されている。
また、かかる最外筒体6の外面部には、主軸の軸線に沿った向きに延びる複数の被掛合用リブ60a、60a…が形成されている。図示の例では、各被掛合用リブ60a、60a…は隣り合う被掛合用リブ60aとの間に主軸1の回転方向においてそれぞれほぼ等しい間隔を開けるようにして設けられている。そして、制動手段7を構成する掛合爪部70が前記OFF状態においてこの被掛合用リブ60aのいずれかに掛合して最外筒体6の回転が阻止されるようになっている。
前記IN状態においては、内側スリーブ体4は、第一コイルバネ8の付勢力により入力側回転体2のギア部20側に常時押し付けられる向きに付勢され、そのメイン接続部40を入力側回転体2のメイン接続部21に前記のように接続させる。よって、前記IN状態においては、入力側回転体2の正転SFに伴って内側スリーブ体4も正転SFされ、さらに、この内側スリーブ体4に対しこの内側スリーブ体4を主軸1の軸線方向にのみ移動可能な状態で組み合わされている出力側回転体3も正転SFされる。また、このIN状態において、外側スリーブ体5と内側スリーブ体4は、前記凹部50aに突部41aを入れ込ませて組み合わされていることから、このIN状態においては外側スリーブ体5も正転SFされる。さらに、前記最外筒体6は、前記突所61を外側スリーブ体の凹所52に入り込ませていることから、外側スリーブ体の正転SFにより最外筒体6も正転SFされる。すなわち、IN状態においてはクラッチ本体Caは全体として主軸1を中心に回転される。(図2)
このIN状態から、制動手段7によって、最外筒体6の正転SFが阻止されると、前記凹所52の範囲内で外側スリーブ体5は一定範囲でやや正転SFされた後、この正転SF方向への連れ回りを停止させられる。この外側スリーブ体5の一定範囲での正転SFによって、第二コイルバネ9にこの外側スリーブ体5を前記凹所52の範囲内で逆転SR方向に回転させる付勢力が蓄勢される。外側スリーブ体5の連れ回りが停止されると、停止された外側スリーブ体5のサブ接続部50を構成する凹部50aのカム面50bに内側スリーブ体4のサブ接続部41を構成するカム面41bが強く押し付けられ、このように押し付けられ合うカム面41b、50bの傾斜によって、内側スリーブ体4は第一コイルバネ8を圧縮させると共に、カム面41b、50bの傾斜に沿った回転分第一コイルバネ8を縮径させながら、第一コイルバネ8の付勢に抗しながら出力側回転体3の側に移動される。このように内側スリーブ体4が移動されると、内側スリーブ体4のメイン接続部40を構成する各突起40a、40a…が入力側回転体2のメイン接続部21を構成する各突起21a、21a…の間から抜け出し、両者の接続が解かれる。また、内側スリーブ体4は、前記凹部50aから突部41aを抜け出させ、内側スリーブ体4のサブ接続部41の係当面41cを外側スリーブ体5のサブ接続部50の係当面50cとほぼ同じレベルに位置させるに至る。(図3から図4)この状態になると、外側スリーブ体5は、逆転SR方向に回転することが可能となることから、前記凹所52の範囲内で第二コイルバネ9の付勢により外側スリーブ体5が逆転され、内側スリーブ体4のサブ接続部41の係当面41cが外側スリーブ体5のサブ接続部50の係当面50cに出力側回転体3のギア部30側から押し当てられるに至る。これにより、OFF状態が維持される。(図5)
このOFF状態から制動手段7による最外筒体6の回転阻止状態を解くと、つまり、制動手段7を構成する掛合爪部70と最外筒体6の被掛合用リブ60aとの掛合を解くと、前記のように縮径された第一コイルバネ8の弾性復帰力によって外側スリーブ体5は正転SF方向にやや回転され、かつ、内側スリーブ体4は逆転SR方向にやや回転される。このとき、第二コイルバネ9には再び外側スリーブ体5を逆転SRさせる向きの付勢力が蓄勢されるが、第二コイルバネ9のこの向きの付勢力よりも第一コイルバネ8の逆向きの付勢力の方が大きくなるようにしてあることから、このときの外側スリーブ体5の正転SF方向への回転は妨げられることがない。このように外側スリーブ体5および内側スリーブ体4が回転されると、再び前記凹部50aに突部41aが入り込めるようになり、前記OFF状態において圧縮もされている第一コイルバネ8の弾性復帰力によって内側スリーブ体4はこの凹部50bに突部41bを入れ込み切る位置まで入力側回転体2のギア部20側に移動され、再び両者のメイン接続部21、40が噛み合わされる。これにより、前記IN状態への復帰がなされる。
(第一コイルバネ8)
図示の例では、第一コイルバネ8として、圧縮コイルバネを用いている。また、第一コイルバネ8は、前記のような縮径を許容された状態で、内側スリーブ体4と外側スリーブ体5との間にこの内側スリーブ体4に巻き付けられるようにして配されている。すなわち、第一コイルバネ8の巻回部内に内側スリーブ体4が入れ込まれ、このように第一コイルバネ8の巻回部内に入れ込まれた内側スリーブ体4が外側スリーブ体5の内側に入れ込まれるようになっている。
図示の例では、この第一コイルバネ8のバネ一端80を、内側スリーブ体4の外鍔状部43に形成された小孔43aに出力側回転体3のギア部30側から入れ込ませて、このバネ一端80をこの内側スリーブ体4に止め付けると共に、この第一コイルバネ8のバネ他端81を、外側スリーブ体5の出力側回転体3のギア部30側にあるスリーブ端において外方に開放された割溝53に出力側回転体33のギア部30側から入れ込ませて、このバネ他端81をこの外側スリーブ体5に引っ掛け状に止め付けて、この第一コイルバネ8の組み込みをなしている。また、第一コイルバネ8は、そのバネ他端81側を出力側回転体3のギア部30に押し当てさせて圧縮されており、これにより常時、内側スリーブ体4を入力側回転体2の入力端部側に押し付ける向きに付勢するようになっている。
この第一コイルバネ8は、外側スリーブ体5の連れ回りを制動手段7によって阻止させた状態からの内側スリーブ体4のカム面41b、50bによる回転によって縮径されるように構成されている。
(第二コイルバネ9)
図示の例では、第二コイルバネ9は、前記のような縮径を許容された状態で、最外筒体6と外側スリーブ体5との間にこの外側スリーブ体5に巻き付けられるようにして配されている。すなわち、第二コイルバネ9の巻回部内に外側スリーブ体5が入れ込まれ、このように第二コイルバネ9の巻回部内に入れ込まれた外側スリーブ体5が最外筒体6の内側に入れ込まれるようになっている。
図示の例では、この第二コイルバネ9のバネ一端90を、外側スリーブ体5の外面部に形成されたこの外側スリーブ体5の凹所52の形成されたスリーブ端側に向けられた段差面54に形成された小孔55に入力側回転体2のギア部20側から入れ込ませて、このバネ一端90をこの外側スリーブ体5に止め付けると共に、この第二コイルバネ9のバネ他端91を、最外筒体6の突所61の形成された筒端側に形成された小孔62に出力側回転体3のギア部30側から入れ込ませて、このバネ他端91をこの最外筒体6に止め付けて、この第二コイルバネ9の組み込みをなしている。
クラッチ装置Cの利用状態を示す要部破断斜視構成図 クラッチ本体Caの要部破断斜視構成図(IN状態) クラッチ本体Caの要部破断斜視構成図 クラッチ本体Caの要部破断斜視構成図 クラッチ本体Caの要部破断斜視構成図(OFF状態) クラッチ本体Caの分離斜視構成図 クラッチ本体Caの分離斜視構成図 入力側回転体2の平面図 同一部破断側面図 同底面図 最外筒体6の平面図 同側面図 同底面図 図13におけるA−A線断面図 外側スリーブ体5の平面図 同一部破断側面図 同底面図 同側面図 内側スリーブ体4の平面図 同側面図 同断面図 同底面図 出力側回転体3の平面図 同断面図 同一部破断側面図 同底面図 最内筒体10の平面図 同一部破断側面図 図28におけるB−B線断面図 最内筒体10の一部破断側面図 同底面図
符号の説明
1 主軸
2 入力側回転体
21 メイン接続部
3 出力側回転体
4 内側スリーブ体
40 メイン接続部
41 サブ接続部
41b カム面
41c 係当面
5 外側スリーブ体
50 サブ接続部
50b カム面
50c 係当面
6 最外筒体
60 部分
7 制動手段
8 第一コイルバネ
80 バネ一端
81 バネ他端
9 第二コイルバネ
90 バネ一端
91 バネ他端
C クラッチ装置
R 被伝達部材

Claims (3)

  1. 主軸と、
    この主軸を中心として回転される入力側回転体と、
    紙送りローラなどの被伝達部材側に駆動力を伝達するように主軸を中心として回転される出力側回転体と、
    入力側回転体の入力端部と出力側回転体の出力端部との間に配されると共に、主軸の軸線方向にのみ移動可能な状態で出力側回転体に組み合わされた内側スリーブ体と、
    内側スリーブ体を内側に納めた状態で、入力側回転体の入力端部と出力側回転体の出力端部との間に配される外側スリーブ体と、
    外側スリーブ体の制動手段と、
    内側スリーブ体を常時入力側回転体の入力端部側に押し付ける向きに付勢するようにバネ一端を内側スリーブ体に止め付け、かつ、バネ他端を外側スリーブ体に止め付けた第一コイルバネとを備えており、
    内側スリーブ体と入力側回転体とには、それぞれ、前記付勢により噛み合うと共に、この付勢に抗する向きへの内側スリーブ体の移動により噛み合いを解くメイン接続部が設けられており、
    内側スリーブ体と外側スリーブ体とには、それぞれ、前記入力側回転体のメイン接続部にメイン接続部を噛み合わせた内側スリーブ体の正転により外側スリーブ体を連れ回りさせるサブ接続部が設けられており、
    内側スリーブ体のサブ接続部及び外側スリーブ体のサブ接続部の双方又はいずれか一方が、制動手段によって外側スリーブ体の連れ回りを停止させることにより、内側スリーブ体を、前記付勢に抗する向きに第一コイルバネをその軸線方向において圧縮又は伸長させ、かつ、この第一コイルバネに内側スリーブ体の正転方向と逆向きの付勢力を蓄勢させるように移動させるカム面を備えていると共に、
    内側スリーブ体のサブ接続部に形成された入力側回転体の入力端部に向けられた係当面が、内側スリーブ体が前記付勢に抗して移動され切った位置で、外側スリーブ体のサブ接続部に形成された出力側回転体の出力端部に向けられた係当面とほぼ同じレベルに位置されるようにしてあり、
    さらに、外側スリーブ体の外側にこの外側スリーブ体の少なくとも一部を内方に納めるようにしてこの外側スリーブ体に対し一定範囲でのこの外側スリーブ体の回転を許容させた状態で組み合わされ、かつ、外面部に前記制動手段の制動力の作用を蒙る部分を備え、この部分に対する制動力の作用によって外側スリーブ体の前記連れ回りを停止させるように構成された最外筒体が設けられていると共に、
    バネ一端を外側スリーブ体に止め付け、かつ、バネ他端を最外筒体に止め付けた第二コイルバネとを備えており、
    最外筒体に制動力を作用させた際に前記一定範囲で内側スリーブ体の正転方向と同じ向きに回転された後前記連れ回りを停止される外側スリーブ体の蓄勢動作によって、この第二コイルバネが外側スリーブ体を内側スリーブ体の正転方向と逆向きに回転させる付勢力を蓄勢するようになっていることを特徴とする複写機、ファクシミリ、プリンタなどにおける紙送りローラなどの被伝達部材への駆動力伝達用クラッチ装置。
  2. 第一コイルバネに蓄勢される付勢力の最大値が第二コイルバネに蓄勢される付勢力の最大値よりも大きくなるようにしてあることを特徴とする請求項1記載の複写機、ファクシミリ、プリンタなどにおける紙送りローラなどの被伝達部材への駆動力伝達用クラッチ装置。
  3. 内側スリーブ体のサブ接続部のカム面が、この内側スリーブ体の正転方向に向いた面であって、このサブ接続部の係当面に近づくに連れてこの内側スリーブ体の逆転方向側に向けて傾斜した傾斜面としてあると共に、
    外側スリーブ体のサブ接続部のカム面が、内側スリーブ体の逆転方向に向いた面であって、このサブ接続部の係当面に近づくに連れてこの内側スリーブ体の正転方向側に向けて傾斜した傾斜面としてあることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の複写機、ファクシミリ、プリンタなどにおける紙送りローラなどの被伝達部材への駆動力伝達用クラッチ装置。
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