JP2009204146A - 両方向クラッチ - Google Patents

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声一 高田
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Abstract

【課題】両方向トルクリミッタの構造を単純化することによってコストの低減を図ることである。
【解決手段】ハウジング11に収納されその一端部に支持された入力部材12、ハウジング11に収納され他端部に支持された出力部材13、前記入力部材12と出力部材13の間に介在されたコイルばね14及びクラッチ機構15を備えた両方向クラッチにおいて、前記クラッチ機構15は、前記コイルばね14の両端部に設けられた内向きのフック35、36と、前記入力部材12に設けられたロック解除部24と、前記出力部材13に設けられたロック部29とによって構成され、前記ロック解除部24とロック部29はそれぞれ前記コイルばね14の内径面に径方向の余裕をもって挿入されるとともに所定の対向すき間aをもって対向し、前記フック35、36をそのフック内面がロック解除部24側に向くように前記対向すき間aに回転方向の余裕をもって挿入した構成とした。
【選択図】図1

Description

この発明は、事務機等のトルク伝達系において用いられる両方向クラッチに関するものである。
一般に、両方向クラッチは、トルク伝達系の入力軸と出力軸との間に介在され、入力軸のトルクを出力軸側には伝達するが、出力軸側からのトルクは入力軸側に伝達させないようにした機能を有するクラッチであり、負荷側から駆動部が回転される不都合を防止する保護機構として使用される。
従来から知られている両方向クラッチは、一般に、ハウジングの一端部に収納され回転自在に支持された入力部材、該入力部材と同軸状態に前記ハウジングの他端部に収納され回転自在に支持された出力部材、前記入力部材と出力部材の間に介在されたころ等のロック部材を有する(特許文献1)。
入力部材からトルクが入力された場合は前記ロック部材のハウジングに対するロックを解除させてトルクの伝達を行う一方、出力部材からトルクが入力された場合は前記ロック部材をハウジングに対してロックさせてトルクの伝達を遮断するクラッチ機構を備えている。
前記特許文献1に開示されたものは、クラッチ機構として、出力部材とハウジングとの間に両方向クサビ部が設けられ、その両方向クサビ部にそれぞれ一対のころが介在される。その一対のころは、保持器の共通のポケットに収納され、その保持器は、入力部材と出力部材を径方向に貫通したピンに対し回転方向のすき間をおいて結合される。
前記入力部材にトルクが入力されると前記ピンが出力部材を同方向に回転させ、これと同時に保持器を同方向に回転させてころがロックされることを防止し、出力部材側に同方向のトルクを伝達する。
逆に、出力部材からトルクが入力されると、前記ピンが保持器に作用するより前に一方のころがロックされ入力部材の回転を防止する。これによって入力部材へのトルクの伝達が阻止される。
なお、前記の両方向クラッチは、回転方向が正逆いずれの方向にも同様の作用を行う。
特開平2−271116号公報(第1の実施例、第1図から第5図)
前記の両方向トルクリミッタにおいては、トルク発生部材として多数のころが用いられ、それらのころの保持器、入力部材と出力部材及び保持器を貫通するピン等の部品が必要となるので、構成が複雑であり、コスト高となる問題がある。
そこで、この発明は、構造が簡単で低コスト、かつコンパクトな両方向クラッチを提供することを課題とする。
前記の課題を解決するために、この発明は、図1等に示したように、ハウジング11、前記ハウジング11に収納されその一端部に回転自在に支持された入力部材12、該入力部材12と同軸状態に前記ハウジング11に収納されその他端部に回転自在に支持された出力部材13、前記入力部材12と出力部材13の間に介在されたロック部材、及び前記入力部材12からトルクが入力された場合は前記ロック部材のハウジング11に対するロックを解除させてトルクの伝達を行い、前記出力部材13からトルクが入力された場合は前記ロック部材をハウジング11に対してロックさせてトルクの伝達を遮断するクラッチ機構15を備えた両方向クラッチを基本的な構成とする。
この発明においては、前記ロック部材はハウジング11の内径面に拡径方向の弾性をもって装着されたコイルばね14によって構成される。
前記クラッチ機構15は、前記コイルばね14の端部に設けられた内向きのフック35(図3参照)と、前記入力部材12に設けられたロック解除部24と、前記出力部材13に設けられたロック部29とによって構成される。
前記ロック解除部24とロック部29は、それぞれ前記コイルばね14の内径面に径方向の余裕をもって挿入される。また、該ロック解除部24とロック部29は、コイルばね14の径方向の中心線の両側において所定の対向すき間aをもって対向し、前記フック35が前記コイルばね14の当該フック35側の端部から見た巻き方向の内側となるフック内面35aを前記ロック解除部24側に向けて前記対向すき間aに介在される。
前記コイルばね14の一端部にのみフック35を設ける場合と、両端部にフック35、36を設ける場合がある。両端部に設ける場合は、各フック35、36を前記対向すき間aに回転方向の余裕b(図3参照)をもって介在させる。またコイルばね14を軸方向に複数個配置した構成をとる場合もある。
〔作用〕
以上の構成の両方向クラッチは、ハウジング11が固定された状態で使用に供される。入力部材12に、コイルばね14の巻き方向(図示の場合は右巻き)と反対方向のトルク(図3のロック解除部24の矢印A参照)が入力されると、入力部材12のロック解除部24がフック35のフック内面35aに係合してコイルばね14を縮径させる。これによってコイルばね14のハウジング11に対するロックが解除され、入力部材12とともにコイルばね14がハウジング11に対して矢印A方向に回転する。
前記の回転により、ロック解除部24がフック35を挟んで出力部材13のロック部29に押し当てられ、出力部材13を同方向に回転させる。これにより入力部材12に入力されたトルクが出力部材13に伝達される(図3のロック部29の矢印A参照)。
また、出力部材13側から、コイルばね14の巻き方向と同方向のトルク(図3のロック部29の一点鎖線矢印B参照)が入力されると、出力部材13のロック部29がフック35の他方のフック外面35bに係合してコイルばね14を拡径させる。これによってコイルばね14がハウジング11に対してロックされ、出力部材13から入力されたトルクが入力部材12に伝達されることを阻止する。
なお、コイルばね14の両端部にフック35、36を設けた場合は、矢印Aで示した回転方向のトルクが入力されたとき、及び矢印Bで示した逆入力が出力側から入力されたときは、それぞれ前述と同様の作用が行われる。これに対し、前記の説明と逆方向の回転をもったトルクが入力されると、フック36のフック内面36aにロック解除部24が係合されコイルばね14のロックを解除させ、トルクの伝達を行う。
また、前記の説明と逆方向の回転をもった逆入力に対しては、フック外面36bにロック部29が係合してコイルばね14をロックさせる。したがって、入力トルクが正逆いずれの回転方向であってもこれを伝達し、また、逆入力トルクも正逆いずれの回転方向であってもその伝達を阻止する。
この発明によれば、ハウジング11、入力部材12、出力部材13、コイルばね14からなる少ない部品によって両方向クラッチを構成することができるので、部品コストが低く、組み立ても容易であり、製品の低コスト化、コンパクト化を図ることができる。
また、コイルばね14の両端部にフック35、36を設けることにより、いずれの回転方向であっても両方向クラッチの作用を行わせることができる。さらに、コイルばね14を複数個使用することにより、フック35、36に作用する負荷を分散させることができるので、高負荷化、長寿命化を図ることができる。
以下、この発明に係る両方向クラッチの実施例を添付図面に基づいて説明する。
図1から図4に示した実施例1の両方向クラッチは、ハウジング11、前記ハウジング11に収納されその一端部に回転自在に支持された入力部材12、該入力部材12と同軸状態に前記ハウジング11に収納されその他端部に回転自在に支持された出力部材13、前記入力部材12と出力部材13の間に介在されたロック部材としてのコイルばね14及びクラッチ機構15を備えている。
前記ハウジング11は、一端部の外径面に固定つば部16が設けられる。その固定つば部16を設けたハウジング11の端部内径面にハウジング11の内径面より小径となる出力側の軸受部17が設けられる。ハウジング11の他端部の内径面に係合溝31が形成され、その係合溝31に環状の蓋部材18の係合リブ32が嵌合される。その蓋部材18の内径面が入力側の軸受部19となっている。
前記の入力部材12は、図1及び図2、特に図4及び図5(a)(b)に示したように、つば部22の一端面に円筒状の入力軸部21が設けられる。その入力軸部21の端面に一対の係合凹部23が設けられる。前記つば部22の他端面に該入力軸部21と同径同一軸芯の半管状のロック解除部24が設けられる。該ロック解除部24の断面形状は、図3に示したように、完全な半円形断面より小さい樋形断面(即ち、円筒体の中心線を通る面と平行な面で切断した場合の劣弧側の断面形状)をなす。
前記のロック解除部24を設けた側のつば部22の端面に、該ロック解除部24の断面形状に対して相補的な形状をもった凹入段差部でなる嵌合凹部25が設けられる(図4、図5(b)参照)。
出力部材13も、前記入力部材12と同様に、つば部27の一端面に円筒状の出力軸部26が設けられる。その出力軸部26の端面に一対の係合凹部28が設けられる。前記つば部27の他端面に該出力軸部26と同径同一軸芯の半管状のロック部29が設けられる。該ロック部29の断面形状は、前記ロック解除部24と同様の樋形断面をなす。
前記ロック部29を設けた側のつば部27の端面においても、前記入力部材12の場合と同様に、該ロック部29の断面形状に対して相補的な形状をもった凹入段差部でなる嵌合凹部30が設けられる(図4、図5(a)参照)。
前記入力部材12と出力部材13は、後述する出力部材13の補強突起33、34の部分を除き同一形状である。両者の組み合わせは、図4に示したように、両部材12、13をロック解除部24とロック部29がつば部22、27の内側で対向するように軸方向に配置し、かつ、ロック解除部24とロック部29の軸方向の対向面24a、24b、29a、29bを相互に径方向に対向させる。さらに、入力部材12のロック解除部24の先端部を出力部材13の嵌合凹部30に嵌合させ、また、出力部材13のロック部29の先端部を入力部材12の嵌合凹部25に嵌合させることにより組み合わせる。
上記の組み合わせによって入力部材12と出力部材13が一体に組み合わされ、対向面24a、24bと対向面29a、29bの間に一定の対向すき間aが形成される(図1、図3参照)。
前記の入力部材12と出力部材13をハウジング11に組み込む際は、ハウジング11の開口から出力部材13を挿入してその出力軸部26を軸受部17から外部に突き出し、つば部27をハウジング11の端面に係合させ抜け止めを図る。次に、ハウジング11の内径面にコイルばね14を装着し、その後に入力部材12を挿入し、前述のように、ロック解除部24の先端部を出力部材13の嵌合凹部30に嵌合させ、また出力部材13のロック部29の先端部を入力部材12の嵌合凹部25に嵌合させる。
ハウジング11の開口端面に蓋部材18が嵌合され、つば部22によって入力部材12の抜け止めが図られるとともに軸受部19において入力軸部21が回転自在に支持される。
前記出力部材13において、そのつば部27のロック部29に接した部分において、該ロック部29の一方の対向面29bと共通の面をもった補強突起34が設けられる(図4、図5(a)参照)。同様に該ロック部29の先端部に近い部分において、該ロック部29の軸方向の他方の対向面29aと共通の面をもった補強突起33が設けられる。
前記のコイルばね14は、角形断面の鋼線をすき間なく巻いて構成され(図示の場合は右巻き)、両端部に内径向きに屈曲されたフック35、36が形成される。コイルばね14の長さは、そのフック35、36間の長さが前記補強突起33、34の間隔と一致する長さに設定される。
前記のコイルばね14は通常状態より縮径して装着されることにより、拡径方向の弾性をもってハウジング11の内径面に緊縛される。その装着状態においてコイルばね14の内径面と、前記ロック解除部24とロック部29の外径面は、径方向に若干のすき間をおいて対向する(図3参照)。
また、図3に示したように、前記フック35、36の回転方向に見た場合の幅は前記の対向すき間aの大きさより小さく形成され、各フック35、36は対向すき間aの部分に回転方向の余裕bをおいて径方向外側から挿入される。その余裕bの大きさは、ロック解除部24が一方のフック35に作用してコイルばね14を縮径させてロックを解除するまでの間にロック部29が他方のフック36に作用することがない大きさに設定される。
即ち、余裕bが小さいか又はゼロである場合は、ロック解除部24がフック35に作用してコイルばね14のロックを解除する前にロック部29が他方のフック36に作用しコイルばね14を拡径させる力を及ぼすので、ロック解除作用が不安定になる不都合がある。余裕bはこのような不都合を生じさせない大きさに設定される。
但し、コイルばね14の一端にのみフック35が設けられている場合は、このような不都合は起こり得ないので、前記の余裕bは不要である。
図3に示したように、一方のフック35を設けた側の端面から見た場合、フック35は、巻き方向の側面(即ち、右側面)となるフック内面35aとその反対側のフック外面35bを有し、同様に、他方のフック36もその端面側から見た場合に巻き方向の側面となるフック内面36aと反対側のフック外面36bを有する。また、前記のフック外面35b、36bはそれぞれフックアール面35c、36cを経てコイル部分に繋がる形状をなす。
前記のロック解除部24の対向面24a、24bは、それぞれ前記のフック内面35a、36aに対向し、またロック部29の対向面29a、29bはフック外面35b、36bに対向する。また、前記フックアール面35c、36cに対し、それぞれ前記の補強突起34、33が巻き方向に接近し、フックアール面35c、36cに過大な負荷が作用した場合の過大な湾曲変形を防止する。
実施例1の両方向クラッチは以上のようなものであり、次にその作用について説明する。
この両方向クラッチは、ハウジング11が固定つば部16によって装置のフレーム等に固定した状態で使用に供され、入力軸部21に挿入された駆動軸に立てたピンが係合凹部23に係合され、また、出力軸部26に挿入された従動軸に立てたピンが係合凹部28に係合される。
前記の駆動軸から入力部材12にコイルばね14の巻き方向と反対方向の駆動トルク(図3の入力部材12のロック解除部24に付した矢印A参照)が入力された場合、ロック解除部24がフック35のフック内面35aに係合してコイルばね14を縮径させる。これによってコイルばね14のハウジング11に対するロックが解除され、入力部材12とともにコイルばね14がハウジング11に対して矢印A方向に回転する。
前記の回転により、ロック解除部24がフック35を挟んで出力部材13のロック部29に押し当てられ、出力部材13を同方向に回転させる。これにより駆動軸に加えられた入力トルクが出力側の従動軸に伝達される。
なお、フック内面35aにロック解除部24が作用してロック解除させるに至るまでの間は、前記の余裕bの存在により、ロック部29が他のフック36に作用することが避けられる。
入力部材12に前記と逆回転のトルクが入力された場合は、フック36側において前記と同様の縮径作用が行われ、フック36を挟んで出力部材13にトルクが伝達される。
逆入力が発生した場合、出力部材13側から、コイルばね14の巻き方向と同方向のトルク(図3のロック部29に付した一点鎖線矢印B参照)が入力されたとすると、出力部材13のロック部29がフック35のフック外面35bに係合してコイルばね14を拡径させる。これによってコイルばね14がハウジング11に対してロックされ、出力部材13のトルクが入力部材12に伝達されることを阻止する。
逆入力の回転方向が前記と逆の場合は、フック36側において前記と同様の拡径作用が行われ、トルクの伝達が阻止される。
以上は、コイルばね14の両端部にフック35、36を設けた場合について述べたが、一方のフック35のみが設けられた場合は、入力側の回転が一方向(矢印A)に限られ、また逆入力を阻止できる回転も一方向(矢印B)に限られる。
また、コイルばね14を複数個直列に配置し、それぞれのコイルばね14のフック35、36を前述のように、対向すき間aに介在させた構成をとることができる。この構成によると、フック35、36に作用する負荷が分散されるので耐久性を向上させることができる。
実施例1の断面図 図1のX−X線の断面図 図2のX−X線の拡大断面図 実施例1の入力部材と出力部材の分解平面図 (a)実施例1の分解斜視図、(b)同上の入力部材の斜視図
符号の説明
11 ハウジング
12 入力部材
13 出力部材
14 コイルばね
15 クラッチ機構
16 固定つば部
17 軸受部
18 蓋部材
19 軸受部
21 入力軸部
22 つば部
23 係合凹部
24 ロック解除部
24a、24b 対向面
25 嵌合凹部
26 出力軸部
27 つば部
28 係合凹部
29 ロック部
29a、29b 対向面
30 嵌合凹部
31 係合溝
32 係合リブ
33 補強突起
34 補強突起
35 フック
35a フック内面
35b フック外面
35c フックアール面
36 フック
36a フック内面
36b フック外面
36c フックアール面

Claims (6)

  1. ハウジング(11)、前記ハウジング(11)に収納されその一端部に回転自在に支持された入力部材(12)、該入力部材(12)と同軸状態に前記ハウジング(11)に収納されその他端部に回転自在に支持された出力部材(13)、前記入力部材(12)と出力部材(13)の間に介在されたロック部材、及び前記入力部材(12)からトルクが入力された場合は前記ロック部材のハウジング(11)に対するロックを解除させてトルクの伝達を行い、前記出力部材(13)からトルクが入力された場合は前記ロック部材をハウジング(11)に対してロックさせてトルクの伝達を遮断するクラッチ機構(15)を備えた両方向クラッチにおいて、
    前記ロック部材は、前記ハウジング(11)の内径面に拡径方向の弾性をもって装着されたコイルばね(14)によって構成され、
    前記クラッチ機構(15)は、前記コイルばね(14)の端部に設けられた内向きのフック(35)と、前記入力部材(12)に設けられたロック解除部(24)と、前記出力部材(13)に設けられたロック部(29)とによって構成され、
    前記ロック解除部(24)とロック部(29)は、それぞれ前記コイルばね(14)の内径面に径方向の余裕をもって挿入されるとともに、該コイルばね(14)の径方向の中心線の両側において所定の対向すき間(a)をもって対向し、前記フック(35)がそのフック内面(35a)を前記ロック解除部(24)側に向けて前記対向すき間(a)に挿入されたことを特徴とする両方向クラッチ。
  2. 前記コイルばね(14)の両端部にフック(35、36)が設けられ、各フック(35、36)がそのフック内面(35a、36a)を前記ロック解除部(24)側に向けて前記対向すき間(a)に回転方向の余裕をもって挿入されたことを特徴とする請求項1に記載の両方向クラッチ。
  3. 前記コイルばね(14)が軸方向に複数個配列されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の両方向クラッチ。
  4. 前記入力部材(12)は、つば部(22)を挟んで一端部に入力軸部(21)、他端部に半円筒形の前記ロック解除部(24)を有し、前記出力部材(13)は、つば部(27)を挟んで一端部に出力軸部(26)、他端部に半円筒形の前記ロック部(29)を有し、前記入力軸部(21)と出力軸部(26)がそれぞれ前記ハウジング(11)両端部の軸受部(19、17)において回転自在に支持され、前記各つば部(22、27)がハウジング(11)の両端面の内面に接して収納され、前記半円筒形のロック解除部(24)とロック部(29)が前記の対向すき間(a)をもって対向し、その対向すき間(a)の大きさが前記フック(35、36)の幅より大きく形成されたことを特徴とする請求項2又は3に記載の両方向クラッチ。
  5. 前記入力部材(12)及び出力部材(13)は、それぞれロック解除部(24)及びロック部(29)を設けた前記つば部(22、27)の面にそれぞれロック解除部(24)及びロック部(29)の断面形状と相補的な形状の嵌合凹部(25、30)が設けられ、前記入力部材(12)の嵌合凹部(25)に前記ロック部(29)の先端部が嵌合され、前記出力部材(13)の嵌合凹部(30)に前記ロック解除部(24)の先端部が嵌合されたことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の両方向クラッチ。
  6. 前記出力部材(13)のロック部(29)において、前記フック(35、36)に対応した部分に該フックアール面(35c、36c)に達する補強突起(33、34)が設けられたことを特徴とする請求項2から5のいずれかに記載の両方向クラッチ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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