JP4339716B2 - 水道配管ライン用代用管 - Google Patents

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Description

本発明は、水道配管ラインに各種機材を設置した後に行なう、配管の洗管、並びに各種検査を行なう際に使用する代用管に関する。
従来から水道用のメータは、配管ラインに各種機材を設置する工事が完了し、その後の洗管及び各種の検査が終了した後に水道事業者から支給されるようになっている。そこで配管工事を行なっている間は、先ずメータの代わりに代用管を使用して止水栓など所定の機材を設置し、その後に配管工事中に生じた配管内の切粉などを洗い流す洗管作業を行ない、次いで耐圧検査等について水道事業者による確認を受ける。そして検査合格後にメータの支給を受け、代用管を外してメータを配管に取付けるようになっている。
近年高層住宅等では特開平9−280919号などに開示されたメータユニットを使用する場合が多い。このユニットは、ベースに止水栓や逆止弁を一体的に取付けて、それら止水栓と逆止弁との間にメータを着脱自在に取付けられるようにしたもので、集合住宅の狭いパイプシャフトにこれらの機材を設置するのにきわめて便利な構成となっている。このユニットを使用した場合でも、洗管及び耐圧検査を行なうには、メータに代わる代用管を取り付けておこなう。
ところで、水圧が必要以上に高い所ではメータの手前側に減圧弁を取付け、減圧するようになっている。例えば集合住宅での場合、最上階で所定の水圧を確保するようにすると、下側の階では水圧が高くなりすぎ、これに対処するためにユニットに減圧弁を組込んでいる。この場合、洗管を行なう際には、配管内に存在し得る切粉等が減圧弁内に浸入するのを避けるために、一旦取付けた減圧弁を外し、その部分にさらに別の代用管を取付けて洗管を行なう。そして配管の耐圧検査を行なった後に減圧弁代わりの代用管を外し、再度減圧弁を取り付けるようになっている。減圧弁を設置するのは集合住宅の場合に限らない。配管の上流側になるほど一般的に水圧は高く、必要に応じて減圧弁が取付けられている。
このように折角取付けた減圧弁を取外し、耐圧検査後に再度取付けるという煩わしさを避けるために、本願出願人は、特開平2002−310738号に開示される、減圧弁をバイパスする代用管及びそれを使用した洗管方法及び耐圧検査方法を提案した。
ところが、減圧弁を使用する場合には、その減圧弁により所定の設定圧に減圧されているかどうかを検査する必要が有るが、特開平2002−310738号に開示された代用管では、減圧弁に通じる流路を閉じているので、減圧弁についての検査を行なうことができない。そこでこの代用管を外して別個の代用管を取付けるなどして減圧弁の検査をしなければならず、減圧弁の取外し、再取付けという手間は省けるが、作業能率の点で未だ不充分である。
特開平2002−310738号公報
本願発明は上記の問題点に鑑みなされたものであり、洗管及び配管の耐圧検査に加えて、減圧弁の設定圧についての検査も行なえる代用管を提供することをその課題とする。
上記課題を解決するために本願発明に係る水道配管ライン用代用管は、代用管本体とバイパス用アダプタとで構成した。その代用管本体は、ライン内においてメータに代わって取付けられ、両端においてそのメータの両側に配置される機材にそれぞれ連通する流路を備えている。バイパス用アダプタは該代用管本体に取付けて使用される。そしてバイパス用アダプタは、一端側において代用管本体の所定の取付け部に取付けられ、他端側において配管ラインの所定のバイパス個所に接続されたときに、代用管本体の取付け部においてはその流路を上流側部と下流側部とに遮断し、配管ラインのバイパス個所においてはラインを代用管本体に近い側の本体近位側と、遠い側の本体遠位側とに遮断するようになっている。そしてバイパス用アダプタは、ラインの本体遠位側と、本体の流路の上流側部と下流側部のいずれか一方とを連通するバイパス流路を備えている。
これにより、アダプタを取付けた状態ではラインの中の所定の部分をバイパスした流路を形成でき、その状態でラインの洗管及び必要な耐圧検査などを行なうことができる。そして、本体はそのままで、アダプタのみを移動或いは取外して前述の流路及びラインにおける遮断を解除することにより、ライン全体を通じて行なう検査、例えば減圧弁の設定圧検査などを行なうことができる。
ある実施の形態では、代用管本体の流路は直線状の連通部を含み、該連通部はその両端において該連通部と向きの異なる流路部分に連通しており、アダプタを取付ける取付け部はこの連通部に設けられている。
ある実施の形態では、バイパス用アダプタは筒状部材で構成されており、その一端側を代用管本体の連通部に軸方向に挿入して取り付けられる。そして連通部の所定の遮断位置においてこの一端側の外周と連通部の内周との間をシールして代用管本体の流路を上流側と下流側とに遮断する。一方アダプタのバイパス流路の一端は、この遮断位置に関してアダプタの他端側と反対側において開口して代用管本体の流路に連通している。
ある実施の形態では、代用管本体の連通部は軸方向両端が開口しており、この水道配管ライン用代用管は、バイパス用アダプタが代用管本体から取外されたときに、その連通部両端の開口に取付けられて閉鎖する閉鎖部材をさらに含んでいる。
ある実施の形態では、その閉鎖部材は、それぞれ連通部両側の開口に挿入されて該開口を閉鎖する二つの栓と、該二つの栓を連結する連結軸とで一体に構成されている。そして連結軸の外径は連通部の内径より小さくなっている。
ある実施の形態では、代用管本体の連通部は軸方向両端部が開口し、バイパス用アダプタは、一端側において、端部側から順に第1と第2と第3の大径部が所定の距離を隔てて形成されている。そして、バイパス用アダプタの代用管本体への取付け状態を変更することにより、これら大径部のいずれか2つが、連通部における遮断位置と、連通部の両端開口のうち、バイパス流路の一端が開口している側に対応する側の開口とを閉鎖する第1の状態と、連通部の両端開口を閉鎖する第2の状態とを切換えることができるようになっている。
ある実施の形態では、前述の第1の状態においては、第2の大径部が遮断位置を、第1の大径部が連通部の両端開口のうち、バイパス流路の一端が開口している側に対応する側の開口とをそれぞれ閉鎖し、第1の状態からバイパス用アダプタを軸方向所定の距離だけ移動した第2の状態において、第2と第3の大径部がそれぞれ連通部の両端開口を閉鎖するようになっている。
ある実施の形態では、バイパス用アダプタは、前述の第1の状態においては、第2の大径部が遮断位置を、第3の大径部が連通部の両端開口のうち、バイパス流路の一端が開口している側に対応する側の開口とをそれぞれ閉鎖し、第1の状態と反対向きにバイパス用アダプタを連通部に挿入した第2の状態においては、第1と第2の大径部がそれぞれ連通部の両端開口を閉鎖するようになっている。
ある実施の形態では、配管ラインのバイパス位置は、メータの上流側に設けられ、本願発明の代用管のアダプタの前述した他端側はこのバイパス位置に取り付けられ、このバイパス位置と代用管本体との間をバイパスする流路を形成する。これにより、バイパスした部分に配置された機材を除いた状態で洗管、耐圧などの検査を行なうことができ、バイパス流路を解除することによりライン全体を通じる流路を形成し、その状態で行なうべき検査等を行なうことができる。
ある実施の形態では、本発明の代用管は、メータの上流側には減圧弁が設けられた配管ラインにおいて使用される。この場合、バイパス位置は該減圧弁の上流側に設けられる。これにより減圧弁をバイパスして洗管、耐圧検査を行なうことができ、一方代用管本体をつけたまま、減圧弁の設定圧検査を行なうことができる。
上記の通り、本願発明に係る代用管においては、代用管を代用管本体とバイパス用アダプタで構成し、アダプタにより、配管ラインをバイパス個所で、本体流路を遮断位置で遮断することによりバイパス流路を形成し、この状態で洗管、耐圧検査を行なうと共に、少なくとも本体は取付けたままでアダプタによる遮断を解除することによりライン全体を通じさせ、減圧弁の設定圧検査など所定の検査を行なえる。従って配管工事終了後の洗管、諸検査等の作業が一連に行なうことができ、作業効率の大幅な改善を図ることができる。
以下図面を参照しながら本願発明の好適な実施の形態について説明する。なお、以下においてはメータユニットを使用した形態について説明するが、本発明の範囲はそれに限定されるものではない。図1は、本実施の形態で使用するメータユニット21を示す側面部であり、図2はそのA−A断面図である。このメータユニット21は、その上、下流側において他の配管、機材に接続され、配管ライン20の一部を構成する。
図において符号23はユニット21のベースであり、一端側すなわち下流側に設けられた逆止弁載置部23aの上に逆止弁25がボルト、ナット等適宜手段で固定されている。逆止弁は公知のものを使用でき、その詳細な説明は省略する。
ベース23の反対側すなわち上流側には、その上面側に減圧弁載置部23bが設けられ、その上に図示の通り減圧弁27がボルト、ナット等適宜手段で固定されている。この減圧弁27も公知の構成のものを使用できる。減圧弁27の内部には、その両端において後述するストレーナ28及びメータ着脱装置37の流路に連通する流路(図示せず)が形成され、ストレーナ28への接続口は図1において上部に、着脱装置37への接続口は右側部に形成されている。
減圧弁27の上部には、ストレーナ28が取付けられて、上流からの水の中に存在するゴミ等を捕捉する。ストレーナ28は、減圧弁27に取付けられ内部の流路29aが減圧弁内部に連通しているストレーナケーシング29を備え、このケーシング29には、ゴミ等を捕捉するためのメッシュ33を備えたストレーナ体31が、そのメッシュ33をケーシング29内の流路に臨ませた状態で、着脱自在に取付けられている。
すなわち図3に示されるように、ストレーナ体31は、おねじ32aを備えたメッシュ保持体32の先端に、図示の通り両端を閉じた円筒状のメッシュ33を取付けて構成され、このおねじ32aをケーシング29の側壁に形成されためねじ29bに螺合させ、メッシュ33の先端33aをケーシング29の内部流路29aに沿って、めねじ29bに対向した位置に形成されたメッシュ受け部29cに当接させた状態で取付けられる。このようなストレーナ28の構成も公知である。なお、ストレーナ体31の取付け口は、図1において水平方向に、すなわち前述の減圧弁27と逆止弁25とを結ぶ方向にその軸心が伸びた状態で取付けられている。
ストレーナケーシング29の上側にはボール止水栓34が取り付けられ、さらに回転式伸縮ジョイント35が取付けられている。
ベース23の逆止弁載置部23aと減圧弁載置部23bとの間で、減圧弁載置部23b寄りの位置に着脱装置載置部23dが設けられ、そこに着脱装置37がボルト、ナット等適宜手段で固定されている。この着脱装置37は、メータ41をこのユニット21に着脱自在に取付けるための装置である。
着脱装置37は、内部に両端で減圧弁27とメータ41に連通する流路38aを備えた筒状のスライダ38と、このスライダ38に螺合してこれを前後進させる、ハンドル39aを備えた回転部材39とを備えている。そして、スライダ38の先端部(図1において右側)にはメータ41の一端を受止めて支持するメータ受け部38aが形成されている。このメータ受け部38aでメータ41の一端を受止めた状態でスライダ38を前進(図1において右方向)させることによりメータ41を前述の逆止弁25へ押付け、所定の位置で保持し、後退させることによりメータ41の取外しができる。回転部材39は回転可能であるが、軸方向移動は不能に、減圧弁27に取付けられている。そしてスライダ38は回転部材39に螺合して取付けられ、回転止めが施され、軸方向のみ移動可能となっている。この構成についても前述の特開平9−280919号等により公知となっているので、詳細な説明は省略する。逆止弁25の下流側には回転式のエルボ43が取付けられ、さらに回転式ジョイント45が取り付けられている。そして、ユニット21の両端のジョイント35、45をそれぞれ上流側と下流側の配管に接続する。なお、図1には説明の都合上メータ41を取付けて示してあるが、先に説明したように、メータユニット21等の設置工事を行なう際には未だメータ41は水道事業者から支給されていない。従って、メータ41の代わりに後述の代用管51を使用して施工並びに各種の検査がなされる。
図4は第1の実施の形態を示し、前述のメータユニット21を上下流の配管(図示せず)に接続した後、洗管及び耐圧検査を行う状態を示す側断面図であり、図5は減圧弁の設定圧を検査する状態を示す側断面図である。これら洗管及び検査を行う場合に本願発明の代用管51を図示の様に取付けて使用する。代用管51は図6及び7に示されており、先ずこれについて説明する。
この第1の実施の形態で使用する代用管51は大略3つの部材の組合わせで構成され、図4に示される洗管及び耐圧試験を行なう際には、第1と第2の部材、即ち代用管本体52とバイパス用アダプタ71とを組合わせて使用し、図5に示される減圧弁27の設定圧検査の際には本体52と第3の部材即ち閉鎖部材86とを組合わせて使用する。先ず図6を参照して、洗管及び耐圧検査を行なう際の組合わせて使用される代用管本体52及びバイパス用アダプタ71について説明する。
代用管本体(以下、本体という)52は、図6において下側で水平方向に伸びる、中空の水平部53を備えている。その両端は開口54、55となっており、図4に示されるようにそれぞれ配管ライン20で上流側となる着脱装置37と逆止弁25に接続される。水平部53の右よりの位置には、後述する圧力計94を取付けるための圧力計取付け部56が形成され、キャップ57により閉じられている。
水平部53の左右方向中央より左寄りの位置で、上方へ伸びる、中空の垂直部60が形成されている。そして水平部53の底部53aより垂直部60の上端まで伸びている仕切り壁63により、水平部53の内部は左側の上流側流路58と右側の下流側流路59とに、垂直部60の内部は左側の第1垂直流路61と右側の第2垂直流路62とに仕切られている。第1及び第2垂直流路61、62は平行に伸び、図示の通りそれぞれその下端において上流側流路58と下流側流路59に連通している。
垂直部60の上には、内部に両端が開口66、67となった連結流路65が水平方向に伸びて形成されている連通部64が設けられている。図示の通り、この連結流路65に仕切り壁63の両側でそれぞれ第1、第2垂直流路61、62の上端が開口している。従って、上流側流路58、第1垂直流路61、連結流路65、第2垂直流路62、下流側流路59とは連通している。連通部64の上には、後述の耐圧検査用のポンプ等を取付けるためのポンプ取付け部68が上方へ筒状に伸びて形成され、キャップ69により閉じられている。なお、取付け部68は前述の第2垂直流路62と同一軸心となるように形成されている。
符号71は軸状に形成されたバイパス用アダプタ(以下、アダプタという)である。図示の通りアダプタ71は、図中右側となるその一端側即ち基端側端部に形成された、前述の本体52の連結流路65の内径より大きい外径を有する摘み部72が、連通部64の一方の開口67端部に当接した状態で、連結流路65に挿通されて取付けられている。アダプタ71には他端側すなわち先端側から摘み部72に近い位置まで軸方向に伸びる孔71aが形成され、その内方端部に円筒状のメッシュで構成されるストレーナ71bが取付けられている。
摘み部72の左側には、外径が略連結流路65の内径に等しいか若干小さい第1及び第2の大径部73、74が形成され、それぞれ開口67と、仕切り壁63の位置で連結流路65内に位置し、それぞれの外周上に配置されたOリングにより、これらの位置をシールしている。従って開口67は閉じられ、第1及び第2垂直流路61、62間の連通は遮断されている。第1及び第2大径部73、74に挟まれた部分は径が小さくなった第1小径部であり、図の左右方向で前述の本体52の第2垂直流路62と取付け部68と整合した位置にある。この小径部75には、孔71aから外周まで径方向に貫通して伸びる孔76が、円周方向所定の間隔で複数個形成されている。従って、軸方向の孔71aは第2垂直流路62と取付け部68に繋がっている。なお図から判るとおり、前述のストレーナ71bはこの孔76に臨んで位置している。
第2大径部74の左側は第2小径部77、そして第3大径部78となっている。第3大径部78の外径は略本体52の連通部64の左側の開口66の内径と同じであり、開口66の端部に位置し、連通部64内にゴミなどが進入するのを防止するようになっている。第3大径部78の左は少し長くなった第3小径部79、第3小径部79より径の大きいフランジ部80、そしてOリング81を挟んでフランジ部80より径の小さいおねじ部82、さらにおねじ部82より径の小さいケーシング挿入部83となって伸びている。ケーシング挿入部83の先端84の近傍外周にはOリング85が配設されている。
このように組合された代用管51が、図4に示されるようにメータユニット21に取付けられる。本体52は前述のごとくメータ41に代わって配置され、着脱装置37を用いて着脱装置37と逆止弁25との間で固定、保持される。アダプタ71は図6の如く本体52に挿入されるが、そのとき、前述の減圧弁27の上流側に取付けられたストレーナ28のケーシング29からストレーナ体31が取外される。そしてケーシング挿入部83がケーシング29内に挿入され、おねじ部82をストレーナ体31が螺合していたケーシング29のめねじ29bに螺合させる。このとき挿入部83の先端部84は前述のケーシングのメッシュ受け部29cに受止められるようになっている(図8参照)。従って、挿入部83を挿入することにより、配管ライン20の連通はこの部分で遮断されている。
配管ライン20の洗管及び耐圧検査は上述の組合わせ状態で代用管51を使用するが、減圧弁27の設定圧検査を行なう場合には、図7に示される組合わせ状態で代用管51を使用する。すなわち、本体52からアダプタ71が外され、代わりに閉鎖部材86を使用する。閉鎖部材86は、本実施の形態では両側の栓87、88とこれらを結合している連結軸89とで一体に構成されている。栓87、88の外周上にはそれぞれOリング90a、90bが配置されており、栓87、88がそれぞれ本体52の連通部64の両側開口66、67を閉鎖するようになっている。この状態において、第1及び第2垂直流路61、62は連結流路65を介して連通している。
以上の構成からなる代用管51を用いて配管ラインの洗管、配管ラインの耐圧検査、減圧弁の設定圧検査をこの順で行なうが、先ず、図6に示される組合せ状態での代用管51をメータユニット21に取付ける。これのメータユニット21への取付けは、配管施工現場で行ってもよいが、メータユニット21に組込んだ状態で工場から出荷するようにすると便宜である。すなわち、図4に示すポンプ93等を外し、取付け部68にキャップ69を取付けた状態である。配管工事が完了した後、この状態で先ず洗管が行なわれる。すなわち、配管工事中に配管ライン20内に生じて残っている可能性のある切粉、ゴミなどを配管ライン20の下流側末端から排出するために、上流側から水を流す。このとき、前述した通り減圧弁27内に切粉、ゴミなどが入るのを防止するために、そして洗管作業を減圧弁27を外すことなく行なうために、図示の代用管51を用いて減圧弁27をバイパスして水を流すようにするのである。
洗管作業が終了すると、図4に示すように代用管51のポンプ取付け部68からキャップ69を外し、圧力計91、止水バルブ92、ポンプ93を図示の如く接続する。なお、図4の状態にしてから洗管作業を行なっても良いが、その場合にはバルブ92を閉じておくことが望ましい。
耐圧検査を行なうのは、バルブ92を開き、配管ライン20の所定の位置即ち耐圧試験を行なうべき部分の両端でバルブ等を閉め、テストポンプ93で水を送り検査部分の水圧を高める。水圧は圧力計91で測定され、所定の圧力になるとポンプ93を止めてバルブ92を閉める。この状態で所定時間放置し、管の接続個所等において水漏れがないかどうかを調べる。これにより耐圧検査が終了する。
次に減圧弁27の設定圧検査を行なうには、代用管51の本体52からアダプタ71を取外し、代わって閉鎖部材86を図7に示すように取付ける。その際に、アダプタ71のケーシング挿入部83が外されたストレーナ28のケーシング29にストレーナ体31が取付けられる。これでこの部分での配管ライン20の遮断は解除される。これで図5の状態となる。そして図5において二点鎖線で示されているように、代用管本体52の圧力計取付け部56からキャップ57を外し、そこに圧力計94を取り付ける。前述の説明から判るとおり、この状態では配管ライン20は減圧弁27を通って全体に渡って通じている。そこで、上流側から水を流し、水圧計で水圧を測定し、減圧弁27により所定の水圧に減圧されているかどうかを検査する。なお、逆止弁25のタイプによっては圧力計取付け部25aを備えているものがある。その場合には圧力計94をその取付け部25aに取付けてもよく、本体52の圧力計取付け部56が不要となる。
以上の説明から判るとおり、本発明の代用管においてはその本体内部の流路は、下流側に加えて上流側も開口して着脱装置37、減圧弁27へと通じている。従ってストレーナ28及び代用管51の連通部64での遮断を解除すると配管ラインは減圧弁27を含めて全体が通じるので、代用管51を取付けた状態のままで減圧弁27の設定圧検査を行なうことができる。
図9及び10は第2の実施の形態に係る代用管101を示しており、図9は第1の実施の形態の図6に、図10は図7に対応する。この実施の形態での代用管本体は、第1の実施の形態でのそれと同じであるので同じ符合52で示し、詳細な説明は省略する。
アダプタ102が第1の実施の形態でのアダプタ71と異なる点は、大径部が二つではなく、3箇所に設けられている点である。すなわち、第1、第2、第3の大径部103、104、105が所定の間隔で形成され、それぞれその外周上にOリング106、107、108を備えている。そして、それぞれの状態でメータユニットに取付けられて図4及び図5に対応する状態となり、それぞれ洗管と耐圧検査、及び減圧弁の設定圧検査を行なえる。従ってこの実施の形態では第1の実施の形態で使用した閉鎖部材86が不要となり、アダプタ102を反対方向に挿入することにより対応する。
図11、12は第3の実施の形態に係る代用管121を示しており、図11は第1の実施の形態の図6に、図12は図7に対応する。この実施の形態での代用管121の本体122は、その連通部123が、その両側の開口124、125のうち、左側の開口124側が長くなっている点で第1の実施の形態と異なるが、その他の構成は同じである。そして、アダプタ126には右側から第1、第2、第3の大径部127、128、129が形成され、それぞれ外周上にOリング130、131、132が配置されている。図から判るとおり、図11の洗管、耐圧検査を行なう状態から、アダプタ126を所定の距離だけ軸方向に移動させるだけで、減圧弁の設定圧検査を行なう状態に切換えることができる。
なお、上記説明においてはメータの上流側に設置される減圧弁をバイパスして洗管、耐圧検査を行なった後にその減圧弁の設定圧検査を行なう実施の携帯を説明したが、本発明の代用管の使用例はそれに限定されるものではない。水道配管工事間或いは工事完了後の検査等において、ある特定機材をバイパスして行なうことが望ましい作業と、その機材を通して行なうことが必要な作業とがある場合に、必要に応じて上記の実施の形態に変更を加えて用いることができる。また、バイパスする機材はメータの上流側に設置される機材に限定されず、上流側に設置される機材をバイパスする場合にも使用可能である。なお、上記の説明での、「上流」、「下流」、「上」、「下」、「右」、「左」、「第1」、「第2」等の用語を用いているが、これらは説明の便宜のためであり、何ら本発明の範囲を限定するものではない。
本発明の第1の実施の形態で使用するメータユニットの側断面図である。 図1のA−A線断面図である。 ストレーナの拡大図である。 第1の実施の形態での洗管、耐圧検査を行う状態を示す図である。 減圧弁の設定圧検査を行なう状態を示す図である。 洗管、耐圧検査を行なう際の代用管の部材の組合せを示す図である。 減圧弁の設定圧検査を行なう際の代用管の部材の組み合わせを示す図である。 ストレーナ部分での代用管の接続状態を示す部分拡大図である。 第2の実施の形態に係る代用管を示す図で、図6に対応する。 第2の実施の形態に係る代用管を示す図で、図7に対応する。 第3の実施の形態に係る代用管を示す図で、図6に対応する。 第3の実施の形態に係る代用管を示す図で、図7に対応する。
符号の説明
20 配管ライン
21 メータユニット
23 ベース
25 逆止弁
27 減圧弁
28 ストレーナ
29 ケーシング
31 ストレーナ体
34 止水栓
37 着脱装置
38 スライダ
39 回転部材
51 代用管
52 代用管本体
53 水平部
54、55 開口
56 水圧計取付け部
58 上流側流路
59 下流側流路
60 垂直部
61 第1垂直流路
62 第2垂直流路
63 仕切り壁
64 連通部
65 連結流路
66、67 開口
68 ポンプ取付け部
71 バイパス用アダプタ
71a 孔
71b ストレーナ
73 第1大径部
74 第2大径部
75 第1小径部
76 径方向孔
82 おねじ部
83 ケーシング挿入部
91 圧力計
93 ポンプ
94 圧力計

Claims (10)

  1. 水道の配管ライン内においてメータに代わって取付けられ、両端において前記メータの両側に配置される機材にそれぞれ連通する流路を備えた代用管本体と、該代用管本体に取付けて使用されるバイパス用アダプタとを含み、前記バイパス用アダプタは、一端側において前記代用管本体の所定の取付け部に取付けられ、他端側において前記配管ラインの所定のバイパス個所に接続されたとき、前記取付け部において前記代用管本体の前記流路を上流側部と下流側部とに遮断し、前記バイパス個所において前記ラインを前記代用管本体に近い本体近位側と、前記代用管本体から遠い本体遠位側とに遮断し、前記バイパス用アダプタは、前記本体遠位側と、前記上流側部と下流側部のいずれか一方とを連通するバイパス流路を備えていることを特徴とする、水道配管ライン用代用管。
  2. 請求項1記載の水道配管ライン用代用管において、前記代用管本体の流路は直線状の連通部を含み、該連通部はその両端において該連通部と向きの異なる流路部分に連通しており、前記取付け部は、前記連通部に設けられていることを特徴とする、水道配管ライン用代用管。
  3. 請求項2記載の水道配管ライン用代用管において、前記バイパス用アダプタは筒状部材で構成され、前記一端側を前記連通部に軸方向に挿入して取り付けられ、前記連通部の所定の遮断位置において該一端側の外周と前記連通部の内周との間をシールして前記代用管本体の流路を前記上流側と下流側とに遮断し、前記バイパス流路の一端は、前記遮断位置に関して前記他端側と反対側において開口して前記流路に連通していることを特徴とする、水道配管ライン用代用管。
  4. 請求項3記載の水道配管ライン用代用管において、前記連通部は軸方向両端が開口し、前記水道配管ライン用代用管は、前記バイパス用アダプタが前記代用管本体から取外されたときに、前記連通部両端の開口に取付けられ、該開口を閉鎖する閉鎖部材をさらに含んでいることを特徴とする、水道配管ライン用代用管。
  5. 請求項4記載の水道配管ライン用代用管において、前記閉鎖部材は、それぞれ前記開口に挿入されて該開口を閉鎖する二つの栓と、該二つの栓を連結する、前記連通部の内径より細い外径を有する連結軸とで一体に構成されていることを特徴とする、水道配管ライン用代用管。
  6. 請求項3記載の水道配管ライン用代用管において、前記連通部は軸方向両端部が開口し、前記バイパス用アダプタは、前記一端側において、端部側から順に第1と第2と第3の大径部が所定の距離を隔てて形成され、前記バイパス用アダプタの前記代用管本体への取付け状態を変更することにより、これら大径部のいずれか2つが、前記遮断位置と、前記連通部の両端開口のうち前記バイパス流路の一端が開口している側に対応する側の開口とを閉鎖する第1の状態と、前記連通部の前記両端開口を閉鎖する第2の状態とを切換えられることを特徴とする、水道配管ライン用代用管。
  7. 請求項6記載の水道配管ライン用代用管において、前記バイパス用アダプタは、前記第1の状態においては、前記第2の大径部が前記遮断位置を、前記第1の大径部が前記連通部の両端開口のうち前記バイパス流路の一端が開口している側に対応する側の開口とをそれぞれ閉鎖し、前記第1の状態から前記バイパス用アダプタを軸方向所定の距離だけ移動した第2の状態において、前記第2と第3の大径部がそれぞれ前記連通部の前記両端開口を閉鎖することを特徴とする、水道配管ライン用代用管。
  8. 請求項6記載の水道配管ライン用代用管において、前記バイパス用アダプタは、前記第1の状態においては、前記第2の大径部が前記遮断位置を、前記第3の大径部が前記連通部の両端開口のうち前記バイパス流路の一端が開口している側に対応する側の開口とをそれぞれ閉鎖し、前記第1の状態と反対向きに前記バイパス用アダプタを前記連通部に挿入した第2の状態において、前記第1と第2の大径部がそれぞれ前記連通部の前記両端開口を閉鎖することを特徴とする、水道配管ライン用代用管。
  9. 請求項1乃至8のいずれか1の前記配管ラインの前記バイパス位置は、前記メータの上流側に設けられることを特徴とする、水道配管ライン用代用管。
  10. 請求項9記載の水道配管ライン用代用管において、前記メータの上流側には減圧弁が設けられ、前記バイパス位置は該減圧弁の上流側に設けられることを特徴とする、水道配管ライン用代用管。
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