JP2002364765A - 消火栓の給水管用弁装置及びそれを備えた消火栓 - Google Patents

消火栓の給水管用弁装置及びそれを備えた消火栓

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Abstract

(57)【要約】 【課題】点検ホースを接続したり取り外す際の着脱操作
により、緊急時に使用する流路と点検時に使用する流路
を自動的に切り換えることができる消火栓の給水管用弁
装置を提供する。 【解決手段】弁装置(V)は、弁シリンダー(1)と、弁シリ
ンダー(1)と交差して設けてある対向流路管(2,2a)と、
対向流路管(2,2a)と所要の角度で設けてある交差流路管
(3)と、弁シリンダー(1)内を進退動する弁部材(4)と、
交差流路管(3)に設けてあり点検ホースを接続するため
の接続具(30)と、接続具(30)へ点検ホースを着脱すると
きの動作を弁部材(4)に伝える管体(8)とを備えている。
弁部材(4)は、各対向流路管(2,2a)を連通させる通路(4
2)と、対向流路管(2,2a)の一と交差流路管(3)を連通さ
せる通路(43)を有している。弁部材(4)の通路(43)が設
けてある部分の外周部に弁シリンダー(1)内壁との間で
形成される空隙部を対向流路管(2,2a)の軸線方向におい
て遮断するオーリング(44)が設けてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は消火栓の給水管用弁
装置及びそれを備えた消火栓に関するものである。更に
詳しくは、点検ホースを接続したり取り外す際の着脱操
作により、緊急時に使用する流路と、点検時に使用する
流路を自動的に切り換えることができるようにしたもの
に関する。また、弁部材の進退動によって二以上の流路
を切り換えて形成できる消火栓の給水管用弁装置におい
て、水が通過するときの圧力損失が少ない対向流路管に
より給水のための流路を形成することができるようにし
たものに関する。
【0002】
【従来技術】例えば、高速道路のトンネル内等、各種道
路の各所に設けられる消火栓は、緊急時に放水できない
ということがないように、水圧、流量などが規定値を満
たしているかどうかを定期的に点検することが義務付け
られている。消火栓のケース内に備え付けてある消火ホ
ースは、緊急時に備えてあらかじめ給水管につながれて
いる。そして、点検を行う際には、給水管につながれて
いる消火ホースを延長し、ノズル先端部に水圧、水量な
どを測定する機器を取り付けて放水を行い、水圧、流量
等を測定していた。しかし、この方法では、点検後に消
火ホースの洗浄をし、水抜きをしなければならず、更に
収納のために巻き取る必要があった。これでは、一箇所
の消火栓の点検に大変な手間がかかる。
【0003】そこで、近年においては、給水管から分岐
させて点検のための点検管を設けておき、給水管には消
火ホースをつないだまま、点検管に点検用のホース(消
火ホースと同じもの)を接続して点検をすることが行わ
れている。この場合は、点検時に緊急用の流路から点検
用の流路に切り換える必要があるため、弁装置が使用さ
れている。このように流路を切り換えることができる弁
装置としては、構造が簡単な、T字状の通路を有する弁
部材が回転する構造のもの(図5参照)が一般的であっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記弁装置の
場合は、操作を手動で行うことになるため、点検後に点
検用の流路から緊急用の流路に戻すことを忘れてしまう
可能性があった。万一、流路が緊急用の流路に戻ってお
らず点検用の流路のままである場合、消火ホースがつな
がれていない点検管から高圧の水が放水されてしまうの
で、非常に危険である。また、緊急時に消火栓の操作を
行うのは、多くは一般の人であるので、このような状況
に際して、冷静に弁装置を操作して緊急用の流路に切り
換えて放水を行うことは困難である。
【0005】本発明者は、上記課題を解決するための研
究を進めていく中で、点検管に点検用のホースを着脱す
る際の動作に伴って弁装置を動かし、流路を自動的に切
り換えることができれば上記課題が解消されることに着
眼した。そのような弁装置としては、図6に示すような
構造のものが考えられる。すなわち、図6に示す弁装置
の弁シリンダー100には、弁部材101が進退動可能
に収容されている。弁シリンダー100には、軸線方向
が互いに平行かつ段違いに設けられた流路管102、1
03が設けられている。また、弁シリンダー100の下
側は流路管104を構成している。
【0006】弁部材101の上部には、流路管102、
103を連通させる通路105が設けられ、弁部材10
1の下部には流路管103と流路管104を連通させる
通路106が設けられている。また、弁シリンダー10
0の内壁部にはオーリング107が三箇所に設けられて
おり、弁部材101にはオーリング107に対応する径
大部108が三箇所に設けられている。弁部材101の
径大部108以外は径小部109となっている。なお、
この弁装置では、点検ホースの着脱動作に伴って弁部材
101を外部から操作するようになっている。
【0007】上記流路管102、103が軸線方向がず
れているのは、仮に流路管102、103を相対向させ
ると、弁部材101の外周部に径小部109が設けられ
る構造上、弁部材101を進退動させて交差する流路管
に切り換えたときに、弁部材101の径小部109を通
って、相対向する流路管間で液漏れが起こり、弁部材1
01のエルボー状の通路106における損失とも相まっ
て、大きな圧力損失が生じるためである。
【0008】しかし、この構造のために、次のような問
題もある。すなわち、上記弁装置では、流路管102、
103を対向させずに段違いにずらして中間のオーリン
グ107で液漏れを防ぐ構造となっているので、弁部材
101の通路105にエルボー部を二箇所に設ける必要
がある。つまり、通路105を有効にして通路102、
103で段違いの流路(緊急用の流路)を形成したとき
は、通路105における圧力損失が極めて大きい。この
場合の圧力損失は、上記エルボー部が一箇所に設けてあ
る通路106を有効にして交差する流路(点検流路)を
形成した場合より大きくなるので、緊急時に使用する流
路の方が、点検時に使用する流路より圧力損失が大きく
なり、実用的に問題がある。本発明者は、このような問
題を解決するべく更に鋭意研究を重ね、緊急時に使用す
る流路の圧力損失を小さくすることができる構造の本発
明を完成するに至った。
【0009】(本発明の目的)本発明の目的は、点検ホ
ースを接続したり取り外す際の着脱操作により、緊急時
に使用する流路と、点検時に使用する流路を自動的に切
り換えることができる消火栓の給水管用弁装置及びそれ
を使用した消火栓を提供することである。本発明の他の
目的は、水が通過するときの圧力損失が少ない対向流路
管により緊急時に使用する流路を形成することができる
消火栓の給水管用弁装置及びそれを使用した消火栓を提
供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に講じた本発明の手段は次のとおりである。第1の発明
にあっては、弁部材の進退動によって流路を切り換える
消火栓の給水管用弁装置であって、弁シリンダーと、弁
シリンダーを挟んで軸線方向を同じにして相対向して設
けてある対向流路管と、対向流路管と軸線方向を所要の
角度で交差して設けてある交差流路管と、弁シリンダー
内を進退動する弁部材と、を備えており、上記弁部材
は、各対向流路管を連通させる通路と、対向流路管の一
と交差流路管を連通させる通路を有し、上記弁部材は、
常態においては各対向流路管を連通させた対向流路を形
成する位置にあり、上記交差流路管に点検ホースを装着
するときの動作によって移動し、対向流路管の上流側と
交差流路管を連通させた交差流路が形成されるようにし
てあることを特徴とする、消火栓の給水管用弁装置であ
る。
【0011】第2の発明にあっては、弁部材の進退動に
よって二以上の流路を切り換えて形成できる消火栓の給
水管用弁装置であって、弁シリンダーと、弁シリンダー
と交差して相対向して設けてある対向流路管と、対向流
路管と所要の角度で設けてある交差流路管と、弁シリン
ダー内を進退動する弁部材と、上記交差流路管に設けて
あり点検ホースを接続するための接続具と、接続具へ点
検ホースを着脱するときの動作を上記弁部材に伝える動
作伝達手段と、を備えており、上記弁部材は、各対向流
路管を連通させる通路と、対向流路管の一と交差流路管
を連通させる通路を有し、弁部材において、対向流路管
の一と交差流路管を連通させる通路が設けてある部分の
外周部には、外周部と弁シリンダー内壁の間で形成され
る空隙部を対向流路管の軸線方向において遮断して水が
通らないようにする遮水手段を有し、弁部材は、常態に
おいては各対向流路管を連通させた対向流路を形成する
位置にあり、上記接続具に点検ホースを装着するときの
動作によって弁部材が付勢力に抗して移動することによ
り、対向流路管の一と交差流路管を連通させた交差流路
が形成されるようにしてあることを特徴とする、消火栓
の給水管用弁装置である。
【0012】第3の発明にあっては、遮水手段は、対向
流路管の弁シリンダー側開口部のうち、流入側開口部の
外側から、流出側開口部のうち流出側開口部の外側とは
反対側の外側にかけて、対向流路管の軸線方向に対し垂
直な部分または傾斜した部分を有するよう設けてあるこ
とを特徴とする、第2の発明に係る消火栓の給水管用弁
装置である。
【0013】第4の発明にあっては、弁シリンダーが交
差流路管を構成していることを特徴とする、第1、第2
または第3の発明に係る消火栓の給水管用弁装置であ
る。
【0014】第5の発明にあっては、第1、第2、第3
または第4の発明に係る消火栓の給水管用弁装置を備え
ていることを特徴とする、消火栓である。
【0015】弁シリンダーと交差して相対向して設けて
ある対向流路管は、弁シリンダーの軸線方向と直角方向
に設けてもよいし、所要角度で交差させて設けてもよ
い。また、各対向流路管も軸線方向が同一直線上にあっ
てもよいし、所要の角度をもって設けてもよい。
【0016】(作用)本発明に係る消火栓の給水管用弁
装置及びそれを備えた消火栓は、次のように作用する。
常態においては、弁部材の通路のうち各対向流路管を連
通させる通路が有効になっており、各対向流路が通路を
介し連通し、対向流路(緊急用の流路)が形成されてい
る。対向流路は、対向流路管の軸線方向がずれていない
ので、弁部材の通路を、例えば直線状に形成すれば、通
路内での圧力損失は極めて少なくなる。従って、対向流
路によって、水を効率よく送ることができる。
【0017】点検を行うときには、接続具に点検ホース
の接続具を押し込むようにして装着する。装着するとき
の動作によって動作伝達手段を介し弁部材が付勢力に抗
して移動し、弁部材の通路のうち、対向流路管の一と交
差流路管を連通させる通路が有効となり、対向流路管の
一と交差流路管を連通させた交差流路(点検流路)が形
成される。このとき、弁部材の対向流路管の一と交差流
路管を連通させる通路が設けてある部分の外周部と弁シ
リンダー内壁の間で形成される空隙部は、パッキンやオ
ーリングなどの遮水手段によって対向流路管の軸線方向
において遮断されるので、水は通らない。これにより、
対向流路管の間で水漏れが生じることはない。
【0018】また、点検ホースを接続具から取り外す
と、弁部材は付勢力によって常態に戻り、通路によって
各対向流路管が連通し、対向流路が形成される。このよ
うに、点検ホースの着脱時の動作によって、対向流路と
交差流路の切り換えが自動的に行われるので、点検が簡
単かつ確実にできる。
【0019】遮水手段は、対向流路管の弁シリンダー側
開口部のうち、流入側開口部の外側から、流出側開口部
のうち流出側開口部の外側とは反対側の外側にかけて、
対向流路管の軸線方向に対し垂直な部分または傾斜した
部分を有するよう設けてあるものは、弁部材の外周部と
弁シリンダー内壁の間で形成される空隙部を遮水手段に
よって対向流路管の軸線方向において遮断して水が通ら
ないようにすることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明を図面に示した実施の形態
に基づき更に詳細に説明する。図1は本発明に係る弁装
置の実施の形態を示す正面側の断面説明図、図2は図1
に示す弁装置のA−A部分に対応する断面図、図3は図
1に示す弁装置の弁部材を移動させて流路を切り換えた
状態を示す断面説明図、図4は図3に示す弁装置のB−
B部分に対応する断面説明図である。
【0021】弁装置Vは、弁シリンダー1と、対向流路
管2、2aと、交差流路管3及び弁部材4を備えてい
る。本実施の形態に係る弁装置Vは、高速道路など各種
道路の各所に設けられる消火栓の給水管として使用され
るものである。対向流路管2、2aは、緊急時の給水管
を構成し、交差流路管3は点検の際の点検管を構成す
る。対向流路管2、2aのうち、対向流路管2aが上流
側になり、対向流路管2が下流側になる。弁シリンダー
1は円管状で、図において上端部は着脱可能な蓋体5で
塞がれており、下端部は開口されている。弁シリンダー
1の下側は、交差流路管3となっている。
【0022】弁シリンダー1の中間部分には、弁シリン
ダー1と連通する対向流路管2、2aが相対向して設け
られている。対向流路管2、2aは、軸線方向が同一で
ある。一方の対向流路管2aの外端部には、取り付けの
ための取着フランジ20が設けてある。弁シリンダー1
の内壁部には、対向流路管2、2aが開口する部分より
上部側と下部側の二箇所にゴム製のオーリング10が溝
11に嵌め入れて設けてある。
【0023】弁シリンダー1の内部には、外形がほぼ円
柱形状の弁部材4が進退動(スライド)可能に収容され
ている。弁部材4の外周部には、ほぼ中間部と上下端部
の三箇所に径大部40、40a、40bが設けてある。
径大部40、40a、40b以外の部分は径小部41、
41aとなっている。径大部40、40a、40bの間
隔は、上記オーリング10、10の間隔と同じであり、
径大部40、40a、40bはオーリング10表面に密
着する。なお、径大部40、40a、40bと径小部4
1、41aの境界部分には、面取部400が設けてあ
り、オーリング10を傷めにくいようにしている。
【0024】弁部材4の上部側には、上記対向流路管
2、2aを連通させるための通路42が周壁面を直径方
向に貫通して設けてある。通路42は直線状で、内径は
対向流路管2、2aの内径と同じに形成されている。な
お、径小部41aを設けない場合においては、オーリン
グ10を傷めにくいように、通路42の両端部に面取部
を設ける。これについては、次述の通路43の場合も同
様である(通路43の場合は、側部開口部、つまり対向
流路管2aにつながる側の開口部に設ければよい)。弁
部材4の下部側には、対向流路管2aと、後述する交差
流路管3を連通させるための通路43が周壁面と下端面
を貫通して設けてある。通路43はエルボー状で、内径
は上記通路42と同様に対向流路管2、2aの内径と同
じに形成されている。
【0025】図において下側の径小部41aには、遮水
手段を構成するオーリング44が取り付けられている。
オーリング44は、径小部41aの左側では下端部に水
平に巻かれ、右側でも同様に上端部に水平に巻かれてお
り、それらの中間部分は湾曲部で連続して垂直に設けて
ある。オーリング44の上下方向における両端部は、そ
れぞれ対向流路管2、2aの弁シリンダー1側開口部の
外側、すなわち、オーリング10と対向流路管2、2a
の開口縁の間に位置させてある(図2参照)。
【0026】径小部41aのうちオーリング44の左側
には、右方向からの液圧でオーリング44が左方へ変形
しないようにバックアップする支持板45が嵌め込んで
ある。支持板45は、径小部41aの形状に沿った曲板
状である。支持板45は、両側の端辺部がオーリング4
4の垂直部を含む湾曲部に接して受けるようになってい
る。また、オーリング44の右側の最も高い水平部分の
下部には、ずれ落ちないように支持ピン46が二本設け
てある。なお、支持ピン46の数は特に限定するもので
はない。
【0027】弁部材4の上端部には、中央部を挟んで二
箇所に所要深さのバネ孔49が垂直に設けてある。弁シ
リンダー1の上端部の蓋体5には、各バネ孔49に対応
する位置の二箇所に、挿通ピン52が垂直に設けてあ
る。各挿通ピン52には、圧縮コイルバネ53が嵌め入
れてある。圧縮コイルバネ53は、蓋体5と各バネ孔4
9の孔底間に設けてあり、弁部材4を常時下方へ付勢し
ている。なお、弁部材4は、常態においては圧縮コイル
バネ53の付勢力によって下方へ下がって下端部が、次
述する接続具30の上端部に当たっており、通路43を
介し対向流路管2、2aが連通し、これにより対向流路
が形成されている。
【0028】弁シリンダー1の下部に設けてある交差流
路管3の下端の開口部には、取着環体32がネジ31に
よって着脱可能に取り付けてある。取着環体32には、
点検ホース7を接続するための接続具30が、ネジ着し
てある。接続具30は、マチノ式といわれるもので、点
検ホース7の基端部に設けてある接続具70とオスメス
の関係で対を成すものである。ここでは、接続具30、
70の詳細な説明は省略する。
【0029】(作用)図1ないし図4を参照して、本実
施の形態に係る弁装置Vの作用を説明する。弁装置Vの
対向流路管2、2aは、消火栓の給水管を構成してお
り、交差流路管3は点検管を構成している。消火栓は、
定期的に水圧、流量などが規定値を満たしているかどう
かを点検するようになっている。
【0030】常態においては、弁部材4の通路42によ
って対向流路管2、2aが連通しており、対向流路が形
成されている(図1参照)。対向流路は、軸線方向が直
線状であるので、緊急時には対向流路を構成する給水管
(図示省略)に接続される消火ホース(図示省略)に、
圧力損失をそれほど生じることなく給水できる。
【0031】点検時には、図1に示す状態の弁装置Vの
接続具30に、点検ホース7を接続する。その際は、ま
ず接続具30の先端開口部から所要長さの管体8(図2
に仮想線で図示)を挿入する。そして、点検ホース7の
接続具70で管体8を内部に押し込むようにして、接続
具70を接続具30に接続する。
【0032】弁部材4は管体8で押されて圧縮コイルバ
ネ53の付勢力に抗して上方へ移動し、点検ホース7の
接続が完了すると、所定の位置(通路43の開口部が右
側の対向流路管2aの開口部に一致する位置)に位置す
る。これにより、通路43を介し対向流路管2aと弁シ
リンダー1の交差流路管3が連通し、通路43と対向流
路管2a及び交差流路管3によって交差流路が形成され
て、点検ホース7を使用した水圧、流量などの点検が可
能になる。
【0033】このとき、弁部材4の下部側の径小部41
aが対向流路管2、2a間に位置しているが、径小部4
1aと弁シリンダー1内壁の間で形成される空隙部は、
オーリング44によって対向流路2、2aの軸線方向に
おいて遮断され、オーリング44は支持板45でバック
アップされるので、水は通らない。これにより、対向流
路管2、2aの間で水漏れが生じることはなく、それに
よる圧力損失も生じない。
【0034】また、給水管を構成する対向流路は軸線方
向が直線状であり、点検管を構成する交差流路は軸線方
向が交差し、交差角はほぼ直角である。このため、交差
流路は、対向流路に比べて水が通るときの抵抗が大き
く、圧力損失も大きい。従って、交差流路で点検したと
きの水圧、流量などの測定値が基準値の範囲内にあれ
ば、緊急時に使用される対向流路では、当然に基準値内
にあることになる。よって、圧力損失を換算して補正す
る必要はなくなる。なお、仮に上記図6に示す弁装置を
消火栓の給水管用として使用した場合、緊急時に使用す
る給水管を構成する流路102、103を通る流路の方
が圧力損失が大きく、流路103、104を通る流路で
点検したときの測定値より水圧、流量などの数値が低く
なるので、圧力損失を換算して補正しなければならず、
煩雑な手間がかかる。
【0035】点検ホース7を取り外すと、圧縮コイルバ
ネ53の付勢力により弁部材4は自動的に下がって常態
に戻り、通路42を介して対向流路管2、2aが連通
し、対向流路が形成される。このように、点検ホース7
の着脱操作に伴って、対向流路と交差流路の切り換えが
簡単かつ確実にできる。また、手動の場合と相違して、
点検後に点検に使用する交差流路から緊急時に使用する
対向流路に切り換えるのを忘れるなどの問題も生じな
い。
【0036】なお、本明細書で使用している用語と表現
は、あくまで説明上のものであって限定的なものではな
く、上記用語、表現と等価の用語、表現を除外するもの
ではない。また、本発明は図示されている実施の形態に
限定されるものではなく、技術思想の範囲内において種
々の変形が可能である。
【0037】
【発明の効果】本発明に係る消火栓の給水管用弁装置及
びそれを備えた消火栓は、次のような効果を有する。 (a)常態においては、弁部材の通路のうち各対向流路
管を連通させる通路が有効になっており、各対向流路が
通路を介し連通し、対向流路(緊急用の流路)が形成さ
れている。対向流路は、対向流路管の軸線方向がずれて
いないので、弁部材の通路を、例えば直線状に形成すれ
ば、通路内での圧力損失は極めて少なくなる。従って、
対向流路によって水を効率よく送ることができ、水が通
過するときの圧力損失が少ない対向流路管により給水の
ための流路を形成することができる。
【0038】(b)点検を行うときには、接続具に点検
ホースの接続具を押し込むようにして装着すれば、装着
するときの動作によって動作伝達手段を介し弁部材が付
勢力に抗して移動し、弁部材の通路のうち、対向流路管
の一と交差流路管を連通させる通路が有効となり、対向
流路管の一と交差流路管を連通させた交差流路(点検流
路)が形成される。このとき、弁部材の対向流路管の一
と交差流路管を連通させる通路が設けてある部分の外周
部と弁シリンダー内壁の間で形成される空隙部は、パッ
キンやオーリングなどの遮水手段によって対向流路管の
軸線方向において遮断されるので、水は通らない。これ
により、対向流路管の間で水漏れが生じることはなく、
それによる圧力損失も生じない。
【0039】(c)点検ホースを接続具から取り外す
と、弁部材は付勢力によって常態に戻り、通路によって
各対向流路管が連通し、対向流路が形成される。このよ
うに、点検ホースの着脱時の動作によって、対向流路と
交差流路の切り換えが自動的に行われるので、点検が簡
単かつ確実にできる。
【0040】(d)交差流路は、対向流路に比べて水が
通るときの抵抗が大きく、圧力損失も大きい。従って、
交差流路で点検したときの水圧、流量などの測定値が基
準値の範囲内にあれば、緊急時に使用される対向流路で
は、当然に基準値内にあることになる。よって、点検時
において、圧力損失を換算して測定値を補正するという
煩雑な手間がかからない。
【0041】(e)遮水手段は、対向流路管の弁シリン
ダー側開口部のうち、流入側開口部の外側から、流出側
開口部のうち流出側開口部の外側とは反対側の外側にか
けて、対向流路管の軸線方向に対し垂直な部分または傾
斜した部分を有するよう設けてあるものは、弁部材の外
周部と弁シリンダー内壁の間で形成される空隙部を遮水
手段によって対向流路管の軸線方向において遮断して水
が通らないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る弁装置の実施の形態を示す正面側
の断面説明図。
【図2】図1に示す弁装置のA−A部分に対応する断面
図。
【図3】図1に示す弁装置の弁部材を移動させて流路を
切り換えた状態を示す断面説明図。
【図4】図3に示す弁装置のB−B部分に対応する断面
説明図。
【図5】従来の弁装置の一例(弁部材回転型)を示す正
面側の断面説明図。
【図6】従来の消火栓用弁装置の一例を示す正面側の断
面説明図。
【符号の説明】
V 弁装置 1 弁シリンダー 10 オーリング 11 溝 2、2a 対向流路管 20 取着フランジ 3 交差流路管 30 接続具 31 ネジ 32 取着環体 4 弁部材 40、40a、40b 径大部 400 面取部 41、41a 径小部 42 通路 43 通路 44 オーリング 45 支持板 46 支持ピン 49 バネ孔 5 蓋体 52 挿通ピン 53 圧縮コイルバネ 7 点検ホース 70 接続具 8 管体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2E189 EA01 MA05 MA07 3H053 AA35 BA04 BC03 DA02 3H067 AA17 CC35 DD05 DD22 EA15 FF12 FF22 GG13

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弁部材の進退動によって流路を切り換え
    る消火栓の給水管用弁装置であって、 弁シリンダー(1)と、 弁シリンダー(1)を挟んで軸線方向を同じにして相対向
    して設けてある対向流路管(2,2a)と、 対向流路管(2,2a)と軸線方向を所要の角度で交差して設
    けてある交差流路管(3)と、 弁シリンダー(1)内を進退動する弁部材(4)と、を備えて
    おり、 上記弁部材(4)は、各対向流路管(2,2a)を連通させる通
    路(42)と、対向流路管(2,2a)の一と交差流路管(3)を連
    通させる通路(43)を有し、 上記弁部材(4)は、常態においては各対向流路管(2,2a)
    を連通させた対向流路を形成する位置にあり、上記交差
    流路管(3)に点検ホースを装着するときの動作によって
    移動し、対向流路管(2,2a)の上流側と交差流路管(3)を
    連通させた交差流路が形成されるようにしてあることを
    特徴とする、 消火栓の給水管用弁装置。
  2. 【請求項2】 弁部材の進退動によって二以上の流路を
    切り換えて形成できる消火栓の給水管用弁装置であっ
    て、 弁シリンダー(1)と、 弁シリンダー(1)と交差して相対向して設けてある対向
    流路管(2,2a)と、 対向流路管(2,2a)と所要の角度で設けてある交差流路管
    (3)と、 弁シリンダー(1)内を進退動する弁部材(4)と、 上記交差流路管(3)に設けてあり点検ホースを接続する
    ための接続具(30)と、 接続具(30)へ点検ホースを着脱するときの動作を上記弁
    部材(4)に伝える動作伝達手段と、を備えており、 上記弁部材(4)は、各対向流路管(2,2a)を連通させる通
    路(42)と、対向流路管(2,2a)の一と交差流路管(3)を連
    通させる通路(43)を有し、 弁部材(4)において、対向流路管(2,2a)の一と交差流路
    管(3)を連通させる通路(43)が設けてある部分の外周部
    には、外周部と弁シリンダー(1)内壁の間で形成される
    空隙部を対向流路管(2,2a)の軸線方向において遮断して
    水が通らないようにする遮水手段を有し、 弁部材(4)は、常態においては各対向流路管(2,2a)を連
    通させた対向流路を形成する位置にあり、上記接続具(3
    0)に点検ホースを装着するときの動作によって弁部材
    (4)が付勢力に抗して移動することにより、対向流路管
    (2,2a)の一と交差流路管(3)を連通させた交差流路が形
    成されるようにしてあることを特徴とする、 消火栓の給水管用弁装置。
  3. 【請求項3】 遮水手段は、対向流路管(2,2a)の弁シリ
    ンダー(1)側開口部のうち、流入側開口部の外側から、
    流出側開口部のうち流出側開口部の外側とは反対側の外
    側にかけて、対向流路管(2,2a)の軸線方向に対し垂直な
    部分または傾斜した部分を有するよう設けてあることを
    特徴とする、 請求項2記載の消火栓の給水管用弁装置。
  4. 【請求項4】 弁シリンダー(1)が交差流路管(3)を構成
    していることを特徴とする、 請求項1、2または3記載の消火栓の給水管用弁装置。
  5. 【請求項5】 請求項1、2、3または4記載の消火栓
    の給水管用弁装置を備えていることを特徴とする、 消火栓。
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