JP4336444B2 - 内燃機関の可変動弁装置 - Google Patents

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    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、吸気弁の作動角変更機構及び位相変更機構を備えた可変動弁装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
排気行程末期において、排気弁および吸気弁の両方が開弁されるバルブオーバーラップ(O/L)を所定量与えることは、吸排気効率を高めることができる一方で、特にスロットル開度が小さい低負荷運転条件においては、吸気管内の負圧が大きくなるために、多量の排気ガスが逆流して、燃焼を悪化させるおそれがある。従って、運転条件に応じてバルブオーバーラップ(量)を変えることが好ましく、このための可変動弁装置が従来より種々提案されている。
【0003】
例えば特開昭59−103910号公報には、冷機時の触媒昇温特性向上の観点から、可変動弁装置を用いて内部残留ガスを積極的に利用する技術が開示されている。この公報の装置では、冷機時に排気弁の開閉時期を通常値に固定したまま、吸気弁の開時期と閉時期とを共に早めてオーバーラップを増大せしめ、内部EGR効果を高めて冷機時の触媒転換効率の向上を図るようになっている。しかしながら、このように吸気弁の開閉時期を変更することによりオーバーラップを拡大するものでは、ピストンランド部に付着した未燃焼のHCが排気側に排出されやすいという問題がある。
【0004】
また、特開平7−109934号公報では、このような未燃HCの排出を抑制するために、機関の冷機時には吸気弁の開時期を早めるとともに、排気弁の閉時期をもあわせて早めるようにした可変動弁装置が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、吸気弁の作動角や位相の変更機構を駆動するアクチュエータを、油圧等の作動流体の供給圧に応じて作動するアクチュエータとした場合、比較的簡素な構造で大きな駆動力が得られる等の利点がある反面、冷間始動時(冷機時)等では作動流体の温度が低く粘度が高いため、アクチュエータの切換応答遅れが問題となる。特に、冷間始動時のように機関回転数が低いときには、作動流体に吐出圧を与える油圧ポンプ等の駆動力が弱いため、作動流体の吐出量自体も減少してしまう。
【0006】
従って、例えば冷機時であっても積極的にバルブオーバーラップを与えるように吸排気弁の開閉時期が設定されていると、上述したような応答性の低下に起因して、必要以上のバルブオーバーラップ量が与えられてしまい、燃焼安定性の低下等を招く虞がある。
【0007】
応答性を上げるために、作動流体の吐出量自体を増加させる等の対策も考えられるが、その場合には、作動流体用に費やされる駆動損失の増加による燃費低下やコスト増加を招くおそれがある。
【0008】
他方、吸気弁に作動角変更機構及び位相変更機構の双方を適用した場合、小作動角化によるフリクション低減や、吸気弁の閉時期を早めることによるポンプ損失低減を図ることができ、ひいては燃費を有効に低減できる。また、小作動角化に伴い、リフト量を小さくできるため、燃料の微粒化も図れ、未燃HCの低減効果も期待できる。
【0009】
従って、本発明の一つの目的は、作動流体の供給圧により駆動される作動角変更機構及び位相変更機構の双方を吸気弁に適用した内燃機関の可変動弁装置において、作動流体の温度が所定温度より低い冷機時に、過度なO/Lの付与によるエンジンストール等の燃焼安定性の低下を確実に回避しつつ、燃費等の運転性能を効果的に向上させることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る内燃機関の可変動弁装置は、吸気弁の作動角を変化させる作動角変更機構と、作動流体の供給圧に応じて上記作動角変更機構を駆動する作動角変更アクチュエータと、吸気弁の作動角の位相を変化させる位相変更機構と、作動流体の供給圧に応じて上記位相変更機構を駆動する位相変更アクチュエータと、上記作動流体の温度を検出又は推定する温度取得手段と、上記作動角変更アクチュエータ及び位相変更アクチュエータへの供給圧を制御する制御部と、を有している。
【0011】
従って、吸気弁の小作動角化によるフリクション低減や、吸気弁の閉時期を早めることによるポンプ損失低減を図ることができ、ひいては燃費を有効に低減できる。また、小作動角化に伴い、リフト量を小さくできるため、燃料の微粒化も図れ、未燃HCの低減効果も期待できる。
【0012】
そして、請求項1に係る発明は、上記作動流体の温度が所定温度以上である暖機時には暖機時用の制御マップを参照して上記吸気弁の作動角及びその位相の双方を機関運転状態に応じて可変制御し、上記作動流体の温度が所定温度より低い冷機時には、上記作動角変更機構及び位相変更機構の双方により変更され得る吸気弁の開時期が所定の安定限界開時期よりも進角することのないように、上記暖機時に比して吸気弁の開閉時期の可動範囲を制限しつつ、この制限された可動範囲内で、上記吸気弁の作動角及びその位相の双方を、上記暖機時用の制御マップとは異なる冷機時用の制御マップを参照して、機関運転状態に応じて可変制御することを特徴としている。
【0013】
【0014】
このように冷機時には、変更機構の変更量を制限して吸気弁の開時期を強制的に遅角させることにより、過度なO/Lが与えられることを確実に回避することができる。また、このようなO/Lによる安定性の低下を生じない範囲で、上記の変更機構を駆動制御することにより、小作動角化による燃費向上を図るとともに、要求負荷が上昇した際には例えば作動角を増加制御することにより、その負荷要求を満たすことができる。
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
請求項に係る発明は、上記冷機時には吸気弁の閉時期を所定の安定限界閉時期よりも遅角させることを特徴としている。
【0020】
上記作動角変更機構は、好ましくは請求項に係る発明のように、機関のクランクシャフトに連動して回転する駆動軸と、この駆動軸の外周に揺動可能に外嵌し、上記吸気弁を駆動する揺動カムと、の間に設けられるものであって、上記駆動軸に偏心して設けられ、この駆動軸と一体的に回転する駆動カムと、この駆動カムの外周に相対回転可能に外嵌する第1のリンクと、上記駆動軸と略平行に配置され、上記作動角変更アクチュエータにより回転駆動される制御軸と、この制御軸に偏心して設けられ、この制御軸と一体的に回転する制御カムと、この制御カムの外周に相対回転可能に外嵌するとともに、一端が上記第1のリンクの先端と連結されたロッカーアームと、このロッカーアームの他端と上記揺動カムとに連結された第2のリンクと、を有している。
【0021】
上記位相変更機構は、好ましくは請求項に係る発明のように、上記クランクシャフトと同期して回転する外筒部と、吸気弁を開閉駆動する駆動軸と一体的に回転する内筒部と、これら外筒部と内筒部との間に介装され、上記位相変更アクチュエータにより軸方向に駆動されるピストンと、上記ピストンの軸方向の運動を上記外筒部と内筒部との相対的な回転運動に変換する変換手段と、を有している。
【0022】
【発明の効果】
本発明によれば、冷機時には、作動角変更機構や位相変更機構の変更量を制限して、吸気弁の開時期を強制的に遅角させることにより、過度なO/Lの付与による燃焼安定性の低下を確実に回避することができる。また、このように燃焼安定性の低下を生じない範囲で変更機構を可変制御することにより、小作動角化による燃費向上を図ることができるとともに、負荷に応じて主に作動角を増加させることにより、運転条件に応じた負荷要求を満たすことができ、つまり運転性能の向上を図ることができる。
【0023】
また、冷機時には吸気弁の開時期が確実に遅角されるため、筒内温度が上昇し、燃料の霧化促進、燃焼安定性の向上により、点火時期をリタードでき、触媒昇温特性を向上できる。
【0024】
【0025】
【0026】
請求項に係る発明によれば、冷機時には吸気弁の閉時期を所定の安定限界閉時期よりも遅角させることにより、実圧縮比を管理し、燃焼安定性を更に確実に確保することができる。また、このような冷機時での小作動角時に高い負荷が要求されても、吸気弁の閉時期の制限範囲内で例えば作動角変更機構を増加制御することにより、その負荷要求を満たすことができる。
【0027】
請求項の発明に係る作動角変更機構では、吸気弁を駆動する揺動カムが駆動軸と同軸上に配置されている等の関係でコンパクト化を図ることができ、機関への搭載性が向上するとともに、部品点数も十分に抑制される。加えて、各リンク部材の連結部分が面接触となるため、潤滑性,耐久性に優れているとともに、作動角切替時の抵抗も軽減され、燃費向上を図ることができる。
【0028】
請求項の発明に係る位相変更機構では、他の一般的な機構に比してコンパクトで機関への搭載性に優れ、部品点数も十分に抑制される。また、上記請求項の作動角変更機構と併用した場合にも、互いに干渉せずに容易に配置することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る可変動弁装置をガソリン内燃機関に適用した一実施形態について図面に基づいて詳細に説明する。
【0030】
図1に示すように、内燃機関の各気筒には一対の吸気弁1及び一対の排気弁(図示省略)が設けられ、各吸気弁1の上部にはバルブリフタ2が配設されている。これらのバルブリフタ2の上方には、図外のクランクシャフトに連動して軸周りに回転駆動される駆動軸3が気筒列方向に延在している。この駆動軸3の外周には、各吸気弁1に対応して揺動カム4が揺動可能に外嵌されており、この揺動カム4がバルブリフタ2に当接してこれを押圧することにより、吸気弁1が図外のバルブスプリングのバネ力に抗して開閉駆動される。
【0031】
そして、この実施形態に係る可変動弁装置は、吸気弁1の作動角(開閉期間)を変化させる作動角変更機構10と、作動油(作動流体)の供給圧に応じて作動角変更機構10を駆動する作動角変更アクチュエータ30と、吸気弁1の作動角の位相(中心角の位相)を変化させる位相変更機構20と、作動油の供給圧に応じて位相変更機構20を駆動する位相変更アクチュエータ40と、これらのアクチュエータ30,40への供給圧をソレノイドバルブ31,41を介して制御する制御部(エンジンコントロールユニット;ECU)50と、を有している。これらのソレノイドバルブ31,41には、上記供給圧の圧力源としての油圧ポンプ9が接続されている。
【0032】
作動角変更機構10は、駆動軸3と揺動カム4との間に設けられ、両者3,4を機械的に連携するリンクの姿勢を変化させて、主に吸気弁1の作動角及びバルブリフト量を連続的に変化させるようになっている。つまり、この作動角変更機構10は、駆動軸3に偏心して設けられて駆動軸3と一体的に回転する駆動カム11と、この駆動カム11の外周に相対回転可能に外嵌するリング状リンク(第1のリンク)12と、駆動軸3と略平行に気筒列方向へ延在する制御軸13と、この制御軸13に偏心して設けられて制御軸13と一体的に回転する制御カム14と、この制御カム14の外周に相対回転可能に外嵌するとともに、一端がリング状リンク12の先端と相対回転可能に連結されたロッカーアーム15と、このロッカーアーム15の他端及び揺動カム4の先端と回転可能に連結され、両者15,4を機械的に連携するロッド状リンク(第2のリンク)16と、を有している。
【0033】
上記の駆動軸11及び制御軸13は、図外の軸受ブラケットを介して内燃機関のシリンダヘッド側へ回転可能に支持されている。制御軸13の一端には上記の作動角変更アクチュエータ30が接続されており、このアクチュエータ30によって制御軸13が所定の制御角度範囲内で軸周りに回転駆動されるとともに、所定の回転位相に保持される。
【0034】
このような構成により、クランクシャフトに連動して駆動軸3が回転すると、駆動カム11を介してリング状リンク12が実質的に並進作動するとともに、ロッカーアーム15が制御カム14周りを揺動し、ロッド状リンク16を介して揺動カム4が揺動して、吸気弁1が開閉駆動される。
【0035】
また、作動角変更アクチュエータ30により制御軸13を回動することにより、ロッカーアーム15の揺動中心となる制御カム14の中心位置が変化して、各リンク12,16等の姿勢が変化し、揺動カム4の揺動角度範囲が変化する。これにより、作動角の中心角位相が略一定のままで、作動角及びバルブリフト量が連続的に変化する。
【0036】
このような作動角変更機構10は、駆動カム11とリング状リンク12との摺接部分や制御カム14とロッカーアーム15との摺接部分等の各部材の連結部分が面接触となっているため、潤滑が行い易く、耐久性,信頼性に優れているとともに、切換時の抵抗も低く抑制される。また、駆動軸3と同軸上に吸気弁1の揺動カム4等が配置されているため、例えば揺動カムを駆動軸とは異なる別の支軸で支持するような構成に比して、制御精度に優れているとともに、装置自体がコンパクトなものとなり、車両搭載性が良く、部品点数も低く抑制される。
【0037】
図2を参照して、上記の作動角変更アクチュエータ30の内部には、ピストン32の受圧部32aを挟んで第1油圧室33と第2油圧室34とが画成されている。このピストン32の先端部にはピン32bが設けられ、このピン32bは、上記の制御軸13の端部に設けられたディスク17の径方向溝17aへ摺動可能に嵌合している。従って、第1油圧室33及び第2油圧室34への供給油圧に応じてピストン32が進退することにより、上記のピン32b及びディスク17を介して制御軸13が回転して吸気弁1の作動角が変化する。
【0038】
これら油圧室33,34への供給油圧は、ソレノイドバルブ31のスプール35の位置に応じて切り換えられ、このソレノイドバルブ31は制御部50からの出力信号によりON−OFF駆動(デューティ制御)される。つまり、機関運転状態に応じて出力信号のデューティー比を変化させることにより、上記スプール35の位置が切り換えられる。
【0039】
例えば、スプール35が図の最も右側に保持されている状態では、第1油圧室33に接続する第1油路36と油圧ポンプ9とが連通し、第1油圧室33へ油圧が供給されるとともに、第2油圧室34に接続する第2油路37とドレン通路38とが連通し、第2油圧室34がドレンされる。このため、アクチュエータ30のピストン32は図の左側に押圧,移動される。
【0040】
一方、スプール35が図の最も左側に保持されている状態では、第1油路36とドレン通路38とが連通されて第1油圧室33がドレンされるとともに、第2油路37と油圧ポンプ9とが連通されて第2油圧室34へ油圧が供給される。このため、ピストン32は図の右側に押圧,移動される。
【0041】
更に、スプール35が中間位置に保持されている状態では、第1油路36のポート部と第2油路37のポート部の双方がスプール35により閉塞される。これにより、第1,第2油圧室33,34内の油圧が保持(ロック)され、ピストン32がその位置に保持される。
【0042】
このように、アクチュエータ30のピストン32を任意の位置に移動,保持することにより、吸気弁1の作動角を所定の制御範囲内で任意の作動角に変更,保持することが可能で、簡素な構造でありながら、制御の自由度が非常に高い。
【0043】
なお、上記の制御部50は、各種センサから検出又は推定されるエンジン回転数,負荷,水温及び車速等に応じて、上記の変更機構10,20の制御を行う他、点火時期制御,燃料供給量制御,過渡時補正制御やフェールセーフ制御等のエンジン制御を行うようになっている。
【0044】
次に、図3を参照して位相変更機構20側の構成について説明する。上記の駆動軸3の前端部の外周側にはカムスプロケット(又はカムプーリ)6が同軸上に配置されている。このカムスプロケット6は、チェーン(又はベルト)を介してクランクシャフトから回転動力が伝達され、クランクシャフトと同期して回転する。
【0045】
位相変更機構20は、カムスプロケット6の内周側に一体的に形成された外筒部21と、駆動軸3に中空のボルト22を介して固定され、この駆動軸3と一体的に回転する内筒部23と、これらの外筒部21と内筒部23との間に介装されるリング状のピストン42と、を有している。ピストン42の内,外周面と、内筒部23の外周面及び外筒部21の内周面との噛合部分25はヘリカルスプラインとなっている。従って、ピストン42が内,外筒部の軸方向(図3の左右方向)へ移動することにより、この軸方向の運動が内筒部23と外筒部21との相対回転運動に変換され、外筒部21と内筒部23との相対回転位相が連続的に変化する(変換手段)。これにより、カムスプロケット6に対する駆動軸3の相対回転位相が変化し、吸気弁1の作動角の位相が作動角一定のままで連続的に変化する。
【0046】
このような構成の位相変更機構20は、コンパクトで機関への搭載性に優れ、部品点数も低く抑制される。また、上記の作動角変更機構10と併用した場合にも、互いに干渉せずに容易に配置することができる。
【0047】
上記のピストン42は、その前後に画成される第1油圧室43及び第2油圧室44への供給油圧に応じて駆動される。つまり、上記の外筒部21,内筒部23及びピストン42等により上記の位相変更アクチュエータ40が構成されている。
【0048】
これら油圧室43,44への供給油圧はソレノイドバルブ41のスプール45の位置に応じて切り換えられ、このソレノイドバルブ41は制御部50からの出力信号によりON−OFF駆動(デューティ制御)される。つまり、機関運転状態に応じて出力信号のデューティー比を変化させることにより、スプール45の位置が切り換えられる。
【0049】
例えば、スプール45が図の最も左側に保持されている状態では、第1油圧室43に接続する第1油路46と油圧ポンプ9とが連通し、第1油圧室43へ油圧が供給されるとともに、第2油圧室44に接続する第2油路47とドレン通路48とが連通し、第2油圧室44がドレンされる。このため、アクチュエータ40のピストン42は図の左側に押圧,移動される。
【0050】
一方、スプール45が図の最も右側に保持されている状態では、第1油路46とドレン通路48とが連通されて第1油圧室43がドレンされるとともに、第2油路47と油圧ポンプ9とが連通されて第2油圧室44へ油圧が供給される。このため、ピストン42は図の右側に押圧,移動される。
【0051】
更に、スプール45が中間位置に保持されている状態では、第1油路46のポート部と第2油路47のポート部の双方がスプール45により閉塞される。これにより、第1,第2油圧室43,44内の油圧が保持(ロック)され、ピストン42がその位置に保持される。
【0052】
このように、アクチュエータ40のピストン42を任意の位置に移動,保持することにより、吸気弁1の作動角の位相を任意の位相に変更,保持することが可能で、簡素な構造でありながら、制御の自由度が非常に高い。
【0053】
次に、図4〜9を参照して、上記可変動弁装置の制御及び作動の第1参考例を説明する。
【0054】
図4は横軸を吸気弁1の開時期、縦軸を吸気弁1の閉時期とした特性図で、図中ハッチングで示した平行四辺形をなす領域は、吸気弁1の開閉時期の取り得る可動範囲(領域)F1、つまり作動油の温度が所定温度以上である暖機時の可動範囲F1を表している。また、矢印Y1は、作動角変更機構10による吸気弁の作動角変更方向に対応しており、矢印Y2は、位相変更機構20による吸気弁の位相変更方向に対応している。更に、図中の円グラフは、初期状態P1や最高出力状態Q1等の各制御状態における吸気弁の開閉時期を模式的に示している。
【0055】
同図に示すように、この第1参考例では、機関停止時のようにソレノイドバルブ31,41への出力信号を停止している状態、つまり制御を停止している初期状態P1では、作動角変更機構10が最小作動角L1の状態に保持され、位相変更機構20が最遅角位相L2の状態に保持される。つまり、このような初期状態P1から作動角変更機構10を駆動することにより矢印Y1で示すように吸気弁の作動角が大作動角側へ変更され、位相変更機構20を駆動することにより矢印Y2で示すように吸気弁の位相が進角側へ変更される。そして、両変更機構10,20を組み合わせて駆動制御することにより、可動範囲F1における任意の開閉時期に設定可能となる。
【0056】
なお、上述した作動油の温度は、図示せぬ温度取得手段により検出あるいは推定される。つまり、油温センサにより直接的に検出され、あるいは水温センサにより検出される冷却水温に基づいて間接的に推定される。
【0057】
図4,5に示すように、暖機時には、可動範囲F1内で負荷等に応じて吸気弁の開閉時期を大きく変化させることが可能であり、ポンプ損失低減や小作動角化による燃費向上等を図ることができる。
【0058】
このような暖機時の具体的な設定例を図6に示す。極低回転極低負荷域では、好ましくは、小作動角化によるフリクション低減と、マイナスO/L設定による燃焼改善とにより、燃費向上を図る。このような極低回転極低負荷域にあるときには、負荷の上昇に伴って充填効率が増し、実圧縮比が向上するため、好ましくは負荷の上昇に応じて吸気弁1の閉時期を適宜に進角させる。この場合、吸気弁1の閉時期の進角に伴って開時期を過度に進角させると、O/L量の増加を招き、内部EGR量を増加させ、ひいては燃焼安定度の低下を招く虞があるため、このときの吸気弁の開時期は、次に述べる低回転低負荷領域等に比して遅角側に制限されている。
【0059】
低回転低負荷領域では、極低回転極低負荷域よりも回転数に起因する燃焼速度が向上する等の理由により、設定可能な吸気弁の閉時期の範囲が進角側に広がる形となる。同様に、吸気弁の開時期の制限量も緩和される。また、このような低回転低負荷領域では、負荷や回転数の上昇に伴って、吸気弁の開時期の制限量が更に緩和されるため、TDC(上死点)よりもある程度進角側に設定することができる。このため、例えば吸気弁の開時期をTDC近傍とした場合に比して、内部EGRによるポンプ損失低減効果や冷却損失低減効果が増し、燃費が向上する。更に、このような燃焼の安定化に伴って所定量のO/Lを適宜に与えることにより、更なる燃費向上を図ることもできる。
【0060】
他方、冷機時には、作動油の温度が低く粘度が高いために、例えば上記変更機構10,20のソレノイドバルブ31,41の切換時、特にON→OFF方向の切替時に、作動油の(ドレン通路38,48側への)リリーフが遅くなって、切替が迅速に行われず、所望の作動角特性が得られない可能性がある。このため、仮にこのような冷機時に図6に示すような暖機時と同様の制御を行うと、減速時のように、O/Lを積極的に使用している領域から燃焼安定性が低下するアイドル域等へ移動する場合、つまり吸気弁の開時期を遅角側へ変更する場合に、変更機構10,20の応答性の低下に起因して、吸気弁の開時期が速やかに遅角されず、この結果、O/L量が速やかに低減されなくなり、燃焼安定性の低下を招く虞がある。
【0061】
そこで本第1参考例では、冷機時には、O/L量が大きくなる事態を確実に回避するために、図5に示すように、少なくとも吸気弁の開時期が所定の安定限界開時期α1よりも遅角するように、吸気弁1の開閉時期の可動範囲G1を、暖機後の可動範囲F1よりも大きく制限している。これにより、冷機時にはO/Lが常に所定値以下となり、仮に作動角変更機構10の切換作動に遅れが生じても、過度なO/Lによる燃焼安定性の低下を生じるおそれはない。
【0062】
より具体的には、位相変更アクチュエータ40の制御を停止して位相変更機構20を最遅角位相L2の状態に保持し、かつ、吸気弁の開時期が安定限界開時期α1よりも進角することのない可動範囲G1で、作動角変更機構10により吸気弁の作動角を運転状態に応じて可変制御する。つまり、上述したような暖機時とは異なる形で作動角を変化させて、要求トルクが増大した際でも、十分なトルクの発生を可能としている。従って、冷機時においても、不用意なO/Lの付与による機関安定性の低下を確実に回避しつつ、良好な加速性能等を得ることが可能である。
【0063】
また、機関停止時等の初期状態では、位相変更機構20が最遅角位相L2の状態に保持されるように設定されているために、例えば冷間始動時に位相変更機構20を最遅角位相L2の状態へ切り換える必要がなく、このような冷間始動時における燃焼安定性が向上する。
【0064】
図7は、この第1参考例に係る制御部50による制御の流れを示すフローチャートである。先ず、S(ステップ)100では水温、油温等が読み込まれ、S101ではエンジンの回転、負荷等が読み込まれる。S102では、読み込まれた油温を、予め設定された所定の基準油温(所定温度)T1と比較する。つまり、現在の作動油の温度を所定の基準油温T1と比較することにより、冷機時か暖機時かを判定する。なお、ここでは油温での判定としたが、水温を用いて判定しても良い。
【0065】
油温Toilが基準油温T1よりも低いと判定された場合、つまり冷機時であると判定された場合、S103へ進み、位相変更機構(VTC)20の制御を停止して、最遅角位相L1の状態に保持させる。続くS104では、S101で読み込まれた回転数や機関負荷に基づいて、図9に示すような冷機時用の作動角制御マップBを参照し、目標作動角を設定する。
【0066】
一方、S102で油温Toilが基準油温T1以上であると判定された場合、つまり暖機後の状態であると判定された場合には、S105へ進み、S100で読み込まれた回転数や機関負荷に基づいて、図10に示すような暖機時用の作動角制御マップAを参照して、目標作動角を設定する。続くS106では、上記の回転数や機関負荷に基づいて、図10に示す暖機時用の位相制御マップCを参照して、目標位相を設定する。
【0067】
S107では、上記の目標作動角を制御軸(CSFT)13の角度に換算し、作動角変更機構10を駆動制御する。暖機時の場合には、S108において、上記の目標位相を作動角の中心角の変換量に換算し、位相変更機構20を駆動制御する。なお、冷機時の場合には上述したようにS103で最遅角位相に保持される。
【0068】
図10は、本発明の実施例に係る吸気弁の開閉時期の可動範囲F1(暖機時),G2(冷機時)を模式的に示している。
【0069】
この第実施例では、冷機時に、上記の第1参考例では最遅角位相に保持させていた吸気弁位相変更機構20を、作動角の変化に応じて可動範囲G2を制限して駆動制御している。つまり、冷機時にも、変更機構10,20の双方を駆動制御して、更なる燃費やトルクの向上を図っている。
【0070】
より具体的には、冷機時には、吸気弁の開時期がTDC近傍の所定の安定限界開時期α2よりも遅角するように、開閉時期の可動範囲G2を暖機時の可動範囲F1よりも大きく制限している。従って、上記の第1参考例と同様、冷機時に不用意にO/Lが付与されるおそれがなく、このような不用意なO/Lによる燃焼安定性の低下を確実に防止することができる。
【0071】
図11に示す第実施例は、基本的には上記第実施例と同様であるが、更に吸気弁の閉時期を制限して、実圧縮比を管理することで、機関の燃焼安定性をより確実に確保するようにしている。つまり、冷機時には、吸気弁の開時期が所定の安定限界開時期α2よりも角するとともに、吸気弁の閉時期が所定の安定限界閉時期β1よりも角するように、吸気弁の開閉時期の可動範囲G3を設定している。
【0072】
上記の安定限界閉時期β1は、小作動角時に高い負荷が要求されても、吸気弁の閉時期を過度に進角させることなく、負荷要求を満たすことができるように設定されており、好ましくはBDC(下死点)よりもかなり進角側に設定される。
【0073】
この第3実施例に係る制御部50による制御の流れを図12に示す。なお、S110〜S112は図7のS100〜S102に、S118〜S121は図7のS105〜S108に対応しており、重複する説明を適宜省略する。
【0074】
S112で基準温度T1よりも油温Toilが低い冷機状態であると判定されると、S113に進み、そのときの回転数や負荷に応じて冷機時用の作動角制御マップB’を参照し、目標作動角を設定する。このマップB’として、例えば上記第1参考例と同じマップ(図9)を用いることができる。続くS114では、そのときの回転数や負荷に基づいて、図13に示すような冷機時用の位相制御マップD’を参照して、目標位相を設定する。続くS115では、上記のS114,115で設定された目標作動角及び目標位相に基づいて、目標O/L(量)及び吸気弁の目標閉時期(IVC)を算出する。
【0075】
S116では、目標O/Lが予め設定された所定の基準値O/LKを超えているか、言い換えると、吸気弁の目標開時期が上記の安定限界開時期α2よりも進角しているかを判定するとともに、吸気弁の目標閉時期(IVC)が所定のしきい値IVCK未満であるか、つまり安定限界閉時期β1よりも進角しているかを判定する。いずれかがYESと判定されると、S117へ進み、例えば位相変更機構20による位相変更量を補正して、吸気弁の目標開閉時期が図11に示す冷機時の可動範囲G3内に存在するように再設定される。
【0076】
なお、上記の第実施例の場合には、図12のフローでS115,S116における目標閉時期の算出及び判定が省略されることとなる。
【0077】
ところで、燃焼安定度を大きく左右している因子として着火性が挙げられる。着火性を支配している因子は、着火時の温度、圧力、A/F等である。ここで、暖機時と冷機時とでは、空気温度の違いにより点火時の筒内温度や、燃料気化性によるA/F(の目標値)が大きく異なる。加えて軽負荷では圧力も低い。従って、このような実状を制御に加味することにより、安定性を確保しつつ、負荷や暖気状態に応じた燃費の向上を得ることが可能である。
【0078】
図14,15は、第2参考例に係る吸気弁の開閉時期の可動範囲F2(暖機時)及びG4(冷機時)を示している。本参考例では、機関停止時等のアクチュエータ30,40の制御を停止している初期状態P2では、作動角変更機構10が最小作動角に保持されるとともに、位相変更機構20が最進角位相に保持されるように設定されており、この初期状態P2から位相変更機構20を駆動制御することにより、開閉時期が遅角側へ変更されるように設定されている。
【0079】
このような初期状態P2を含めた可動範囲F2は、暖機後のアイドル状態や、最高出力要求時Q2の作動角特性や、作動角変更機構10の停止状態(最小作動角に保持された状態)で燃焼安定性の成立する範囲等に基づいて設定されており、例えば上記第1参考例及び第1,第2実施例での可動範囲F1に比して全体的に遅角側へシフトした形となっている。こうして設定された無制御状態P2から、位相変更機構20により遅角させると、吸気弁の開時期が更に遅くなり、筒内の負圧が増大する。そのため、吸気流入時の吸気流速が高まり、燃料微粒化を図ることができる。また、ポンプ損失が増加するため、吸入空気重量も増加し、燃焼安定性の向上にも寄与する。そのため、特に冷機時の触媒昇温特性を向上できる。
【0080】
そして、この第2参考例では、冷機時には、作動角変更機構10を最小作動角に保持するとともに、位相変更機構20を最遅角位相から最進角位相の範囲で可変制御するように設定している。つまり、可動範囲F2自体が全体的に遅角側へ設定されている関係で、作動角を最小作動角に保持した状態では、位相変更機構20により吸気弁の位相を最遅角位相から最進角位相の範囲で変化させても、吸気弁の開時期が上記の安定限界開時期α1,α2よりも十分に角側に位置することとなるため、過度なO/Lに起因する燃焼安定性の低下を招く虞はない。また、このように冷機時であっても位相変更機構20の全制御範囲を使用することができ、制御の自由度も高くなる。
【0081】
図15は、各運転条件に応じた特性の変化を示している。機関停止状態では、上述したように、初期状態P2である最進角位相及び最小作動角の状態に保持されている。この初期状態P2から機関が始動されると、先ず油圧の上昇ととともに位相変更機構20を最遅角位相まで駆動する。その後の制御部50による制御の流れを、図16に示すフローチャートを参照して説明する。
【0082】
S130では水温や油温等が読み込まれ、S131ではエンジン回転数や負荷等が読み込まれる。S132では、読み込まれた油温Toilを所定の基準油温T1と比較する。油温Toilが基準油温T1よりも低い冷機時では、S133に進む。このS133では、作動角変更アクチュエータ30の制御を停止して、作動角変更機構10を最小作動角に保持する。続くS134では、S131で読み込まれた回転数、機関負荷に基づいて、図18に示すような冷機時用の位相制御マップD’’を参照し、目標位相を設定する。
【0083】
この第2参考例では、特に、冷機時の触媒昇温時間の短縮と、点火時期リタード化による未燃燃料(HC)低減とを図るようになっている。そのため、出来うる限りO/Lをマイナス設定、つまり吸気弁の開時期を遅角させて、筒内温度の上昇を図る制御となっている。負荷上昇に伴い、位相変更アクチュエータ40による進角側への駆動量を0(ゼロ)に近づけて、トルクの両立も図る。
【0084】
一方、S132で油温Toilが基準油温T1よりも高い暖機時であると判定されると、S135に進み、上記の回転数や機関負荷に基づいて、図17に示すような暖機時の位相制御マップC’’を参照し、目標位相(中心角)を設定する。同様に、S136では、図17に示す暖機時用の作動角制御マップA’’を参照して、目標作動角を設定する。
【0085】
S137では、目標位相を中心角変換量に換算し、位相変更アクチュエータ40を駆動制御するとともに、暖機時の場合には、目標作動角を制御軸(CSFT)13の角度に変換し、作動角変更アクチュエータ30を駆動制御する。なお、冷機時の場合には上述したS133で最小作動角に保持する。
【0086】
このような第2参考例では、上記の実施例と同様、機関安定性の低下を確実に回避しつつ、触媒昇温性能と加速性能とを高いレベルで両立させることができる。また、冷間始動時では、上記の未燃HCの問題と共に、アクチュエータ30,40を駆動する作動油の油量も問題となるが、この第2参考例ではこのような冷機時には作動角変更アクチュエータ30を停止させているため、その分の油量を位相変更アクチュエータ40に用いることができ、油圧ポンプ9の必要吐出量を効果的に抑制できる。また、初期状態P2では最小作動角となるように設定されているため、冷間始動時では作動角変更アクチュエータ30を駆動することなく最小作動角状態に保持されることとなり、始動時の機関安定性を確実に確保することができる。
【0087】
図19に示す第実施例は、上記の第2参考例に対し、冷機時にも積極的に作動角変更機構10を駆動して、更なる燃費の向上を図るようになっている。具体的には、ON→OFF方向での応答性の低下による要求以上のO/Lを生じることのないように、冷機時における吸気弁の開時期を所定の安定限界開時期α2よりも遅角させている。そして、このような冷機時の可動範囲F5内で、両変更機構10,20を駆動制御することにより、上記の第2参考例に比して冷機時の制御の自由度を更に向上させている。
【0088】
図20に示す第実施例では、暖機時の可動範囲F3、特に作動角変更機構10による作動角の可変幅を、第実施例よりも更に小作動角側へ拡大させている。このため、上記第実施例と同じように制御すると、冷機時における極小作動角状態で吸気弁の閉時期が必要以上に進角して、実圧縮比が低下し、燃焼安定性の低下を招く虞がある。そこで、この第実施例では、冷機時における吸気弁の閉時期が所定の安定限界閉時期β2よりも遅角するように、実圧縮比を管理することで、機関の燃焼安定性を更に確実に確保するようになっている。
【0089】
なお、これらの第3,4実施例の制御フローは、前述した図12のフローとほぼ同様であり、ここでは詳細な説明を省略する。
【0090】
以上のように本発明の具体的な実施形態について説明してきたが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではない。例えば、この実施形態ではヘリカルスプラインを適用した位相変更機構20を用いているが、これに限らず、例えば特開平9−60508号公報に示されるようなベーンロータを適用した油圧制御方式に基づく位相変更機構を用いることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る内燃機関の可変動弁装置を示す構成図。
【図2】 上記実施形態の作動角変更アクチュエータ側の構成を示す断面対応図。
【図3】 上記実施形態の位相変更機構側の構成を示す断面対応図。
【図4】 第1参考例に係る吸気弁の開閉時期の可動範囲を示す特性図。
【図5】 上記第1参考例に係る暖機時及び冷機時の可動範囲を示す特性図。
【図6】 上記第1参考例に係る暖機時の開閉時期の変化を示す特性図。
【図7】 上記第1参考例に係る制御の流れを示すフローチャート。
【図8】 上記第1参考例に係る暖機時の作動角制御マップ及び位相制御マップ。
【図9】 上記第1参考例に係る冷機時用の作動角制御マップ。
【図10】 上記実施形態の第実施例に係る吸気弁の開閉時期の可動範囲を示す特性図。
【図11】 上記実施形態の第実施例に係る吸気弁の開閉時期の可動範囲を示す特性図。
【図12】 上記第,第実施例に係る制御の流れを示すフローチャート。
【図13】 上記第,第実施例に係る冷機時用の位相制御マップ。
【図14】 第2参考例に係る吸気弁の開閉時期の可動範囲を示す特性図。
【図15】 上記第2参考例に係る暖機時の開閉時期の変化を示す特性図。
【図16】 上記第2参考例に係る制御の流れを示すフローチャート。
【図17】 上記第2参考例に係る暖機時用の作動角制御マップ及び位相制御マップ。
【図18】 上記第2参考例に係る冷機時用の位相制御マップ。
【図19】 上記実施形態の第実施例に係る吸気弁の開閉時期の可動範囲を示す特性図。
【図20】 上記実施形態の第実施例に係る吸気弁の開閉時期の可動範囲を示す特性図。
【符号の説明】
10…作動角変更機構
20…位相変更機構
30…作動角変更アクチュエータ
40…位相変更アクチュエータ
31,41…ソレノイドバルブ
50…制御部

Claims (4)

  1. 吸気弁の作動角を連続的に変化させる作動角変更機構と、
    作動流体の供給圧に応じて上記作動角変更機構を駆動する作動角変更アクチュエータと、
    吸気弁の作動角の位相を連続的に変化させる位相変更機構と、
    作動流体の供給圧に応じて上記位相変更機構を駆動する位相変更アクチュエータと、
    上記作動流体の温度を検出又は推定する温度取得手段と、
    上記作動角変更アクチュエータ及び位相変更アクチュエータへの供給圧を制御する制御部と、を有し、
    上記制御部は、上記作動流体の温度が所定温度以上である暖機時には暖機時用の制御マップを参照して上記吸気弁の作動角及びその位相の双方を機関運転状態に応じて可変制御し、上記作動流体の温度が所定温度より低い冷機時には、上記作動角変更機構及び位相変更機構の双方により変更され得る吸気弁の開時期が所定の安定限界開時期よりも進角することのないように、上記暖機時に比して吸気弁の開閉時期の可動範囲を制限しつつ、この制限された可動範囲内で、上記吸気弁の作動角及びその位相の双方を、上記暖機時用の制御マップとは異なる冷機時用の制御マップを参照して、機関運転状態に応じて可変制御することを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
  2. 上記冷機時には吸気弁の閉時期を所定の安定限界閉時期よりも遅角させることを特徴とする請求項に記載の内燃機関の可変動弁装置。
  3. 上記作動角変更機構は、機関のクランクシャフトに連動して回転する駆動軸と、この駆動軸の外周に揺動可能に外嵌し、上記吸気弁を駆動する揺動カムと、の間に設けられるものであって、上記駆動軸に偏心して設けられ、この駆動軸と一体的に回転する駆動カムと、この駆動カムの外周に相対回転可能に外嵌する第1のリンクと、上記駆動軸と略平行に配置され、上記作動角変更アクチュエータにより回転駆動される制御軸と、この制御軸に偏心して設けられ、この制御軸と一体的に回転する制御カムと、この制御カムの外周に相対回転可能に外嵌するとともに、一端が上記第1のリンクの先端と連結されたロッカーアームと、このロッカーアームの他端と上記揺動カムとに連結された第2のリンクと、を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関の可変動弁装置。
  4. 上記位相変更機構は、上記クランクシャフトと同期して回転する外筒部と、吸気弁を開閉駆動する駆動軸と一体的に回転する内筒部と、これら外筒部と内筒部との間に介装され、上記位相変更アクチュエータにより軸方向に駆動されるピストンと、上記ピストンの軸方向の運動を上記外筒部と内筒部との相対的な回転運動に変換する変換手段と、を有することを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の内燃機関の可変動弁装置。
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