JP4335884B2 - 迅速管継手 - Google Patents
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Description
図17はこの種迅速管継手を水栓器具に給水又は給湯を行うための配管の接続用に適用した例、詳しくは水栓器具に直接連結されるサプライ管とその上流側配管との接続に適用した例である。
204はそのサプライ管202と上流側配管とを接続するための迅速管継手であって、雌管としてのソケット部材206と抜止クリップ208とを含んで構成されている。
同図に示しているようにソケット部材206は軸方向一端に挿入開口212を有しており、更に挿入開口212に続いて断面円形の雌嵌合面214を有している。また軸方向端の外周面にフランジ部216が形成されている。
ここで雄管220においても、ソケット部材206におけるのと同様のフランジ部216が形成されている。
しかしながらこの迅速管継手204では、抜止クリップ208が雄管220及びソケット部材206に対して軸直角方向に嵌め込まれ又は取り外しされるため、迅速管継手204にこの種カバーを備えた場合には、雄管220をソケット部材206から軸方向に抜き出すためには、一旦カバーを外した上で抜止クリップ208を抜き取らなければならず、その操作が面倒なものとなってしまう。
この場合においてその嵌込ガイドは、カバーの嵌込方向である軸方向に延びて雌管の外面に嵌合する、カバーに一体的に設けた嵌合片を含んで構成することができる(請求項3)。
またこの場合において雌管又は/及び抜止クリップに、抜止クリップを雌管に対し軸直角方向に装着する際に雌管に対する抜止クリップの軸方向位置を規定しつつ装着案内する装着ガイドを設けておくことができる。
このようにしておくことで、雌管と別体をなす抜止クリップの雌管に対する装着を作業性良く円滑に行うことができる。
このようにすることで装着ガイドを簡単な構造で容易に構成することができる。
このようになした場合、雄管を雌管に挿入して管接続を行うに際し、図17,図18に示す従来の迅速管継手のように、抜止クリップを雄管及び雌管から予め取り外しておかなくても良く、或いはまた軸直角方向に大きく退避させておかなくても良く、抜止クリップを本来の装着位置に位置させたままで、ワンタッチで簡単に雄管を雌管に対し嵌め込んで抜止状態に接続作業することが可能となる。
このようにすることで解除操作部の移動案内をなすガイド部を簡単な構造で容易に構成することができる。
これにより解除操作部に僅かな操作力を入力するだけで容易に抜止クリップを拡開運動させ、抜止クリップによる雄管と雌管との結合ロックを解除せしめることができ、ひいては雌管からの雄管の抜出作業、即ち管接続の解除作業を作業性良く容易に行うことができる。
このようにしておけば、解除操作部が何気なく不用意に操作されてしまい、これにより雄管と雌管との接続が外れてしまうのを防止することができる。
ここで面状のシールの前面には、解除操作部を操作しないように注意を喚起する表示、或いは解除操作部を操作するにはこのシールを外して行う旨の表示を施しておくことができる。
しかるにシール紙等の所定位置にミシン目等の切目を入れておくことで、解除操作部が無理に操作されたときにその切目に沿って、即ち予め定めた位置でシール紙等をきれいに分離させ得、破れた破断部が解除操作部と保持部との間の隙間に噛み込んでしまう問題を回避することができる。
ここで吐水ヘッド22は先端に吐水口24を有しており、その吐水口24から吐水を行うようになっている。
この例において、吐水ヘッド22は吐水を整流吐水からシャワー吐水若しくはその逆に切換可能なものとされている。
尚30はホースガイドで、32はストッパである。ホース20の引出し量は、このストッパ32がホースガイド30に当接することによって規定される。
止水栓36は上向きの接続口38を有している。その接続口38の外面には雄ねじ40が形成されている。
この例において、サプライ管26と供給配管34とは本例の迅速管継手42にて互いに接続されている。
これらの図に示しているように、本例の迅速管継手42は雌管としてのソケット部材44と、サプライ管26の端部に装着された金属製の端部部材46に備えられた雄管48と、これらと別体に構成された弾性を有する抜止クリップ50(図5参照)と、カバー52とを有している。
雄管48は、外面に雄嵌合面54を有しており、そこにシール用のOリング56が装着されている。また基端には外向きのフランジ部(突出部)58が設けられている。
また挿入開口62と反対側の端部に雌ねじ孔64を有しており、その雌ねじ孔64において供給配管34、詳しくは止水栓36の接続口38の雄ねじ40にねじ結合されている。
ここで雄ねじ40と雌ねじ孔64とのねじ結合部は、パッキン66によって水密にシールされている。
ここで切欠部68の軸方向の両端面は第1係止面70,第2係止面72とされている。
更にまた図中上端部には、外周部の一部を切り落とした形態の一対の互いに平行な係合面79が形成されている。
連結部82とは反対側の端部は嵌込用開口83とされており、更にその嵌込用開口83に続いてハの字状に開いた嵌合せ案内部84が一体に形成されている。
またそれら嵌合せ案内部84の下端部に、図中下向き即ちソケット部材44の軸方向に突き出す形態で一対の突起部90が一体に形成されている。
このカバー52は、図中下端面が開放形状とされているとともに、上端部には内向きの鍔部98が設けられていて、その鍔部98の内側に雄管48を挿入するための挿入開口100が設けられている。
尚96はカバー52における周壁部を表している。
これら嵌合片104,106は、カバー52をソケット部材44に対し軸方向に嵌め込む際、ソケット部材44の外周面に嵌合して軸直角方向の位置決めをなしつつ嵌込みガイドをするものである。
即ち本例ではこれら一対の嵌合片104,106が、カバー52の嵌込ガイドを構成している。
これら係合面110,112は、図4(A)に明らかに示しているように、カバー52の装着状態の下で、ソケット部材44の一対の係合面79に係合して、カバー52のソケット部材44に対する回転を防止する働きをなす。
即ちこの例では、カバー52が解除ボタン116の保持部を成していてそこに解除ボタン116が保持されている。
この解除ボタン116は、その全体が樹脂製且つカバー52とは色違いに構成されている。
この解除ボタン116は操作力の入力部118を有しており、そこに加えられた操作力に基づいてカバー52内に押し込まれる。
詳しくは、図5,図6及び図8に示しているように解除ボタン116には左右方向に突き出すガイド突条(ガイド突部)124とガイド溝(ガイド凹部)126とが設けられ、またカバー52の対応する位置にはガイド溝(ガイド凹部)128とガイド突条(ガイド突部)130とが設けられ、解除ボタン116におけるガイド突条124とカバー52におけるガイド溝128、更に解除ボタン116におけるガイド溝126とカバー52におけるガイド突条130とが、解除ボタン116の移動方向に摺動可能に嵌合している。
尚解除ボタン116には引掛部132が設けられており、この引掛部132が、カバー52側に設けられた掛止部134に掛止することで、解除ボタン116がカバー52から抜け防止される。
本例では、先ずソケット部材44を供給配管34の接続口38に接続し、更にそのソケット部材44に対し抜止クリップ50及びカバー52を装着した状態としておく。
図12(I)はその状態を示している。
このとき、挿入の過程で抜止クリップ50のカム面94に対し雄管48のフランジ部58が接触し、そして更に雄管48が挿入されると、これに従動してカム面94のカム作用で抜止クリップ50の一対の弾性脚80が拡開運動させられ、抜止クリップ50に対するフランジ部58の通過を許容する。
即ち雄管48がソケット部材44に対し、抜止クリップ50によって抜止状態に結合ロックされる。
図12(III)はこのときの状態を表している。
雄管48をソケット部材44から接続解除するには、図13(I)の状態にある解除ボタン116を図13(II)及び図14(II)に示しているようにソケット部材44の内部に向けて軸直角方向に押込操作する。
そこでサプライ管26をもって引抜方向に力を加えると、図13(III)に示しているように雄管48がソケット部材44から抜き出され、ここにおいてソケット部材44と雄管48との接続が解除状態となる。
またメンテナンス作業に際して、誤って手等が直接抜止クリップ50に当って怪我をしたりする恐れがなく、またその際に抜止クリップ50が誤ってソケット部材44及び雄管48から外れてしまう恐れがない利点を有している。
即ち抜止クリップ50によるロック解除を繰返し行った場合においても抜止クリップ50によるロック機能が損われない利点を有する。
この例は裏面に粘着材の塗着されたシール紙136を解除ボタン116及びカバー52にまたがって貼着し、解除ボタン116を操作禁止状態に封印するようになした例である。
ここでシール紙136には、雄管48とソケット部材44との接続を外すときにはシール紙136を剥して解除ボタン116を押す旨の表示138が前面に記してある。
尚この表示138は、解除ボタン116を操作しないようにとの内容で表示しておいても良い。
ここでミシン目140-1と140-2との間の間隔は、解除ボタン116の上下方向の幅とほぼ同等寸法とされている。
例えば本発明は、抜止クリップとして図17及び図18に示す抜止クリップ208を備えた迅速管継手204に適用することも可能である。
また上例では、抜止クリップ50がソケット部材44と別体に構成されているが、場合によって抜止クリップ50をソケット部材44に、即ち雌管に一体に形成したり、或いはカバー52に一体に形成するといったことも可能である。
更にまた、抜止クリップ50をカバー52を介して雌管に装着するといったことも可能である。
更に上例では解除ボタン116を軸直角方向に押し込むことで抜止クリップ50を拡開運動させるようになしているが、場合によって解除ボタン等の解除操作部をカバー52等に対し軸方向に押し込むことで、抜止クリップ50を拡開運動させるようになすといったことも可能であるなど、本発明はその主旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可能である。
44 ソケット部材(雌管)
48 雄管
50 抜止クリップ
52 カバー
54 雄嵌合面
58 フランジ部(突出部)
60 雌嵌合面
62,100 挿入開口
68 切欠部
77 段付部(装着ガイド)
90 突起部(装着ガイド)
92 カム部
102 弾性爪
104,106 嵌合片(嵌込ガイド)
116 解除ボタン(解除操作部)
118 入力部
122 解除用カム部
124,128 ガイド突条(ガイド突部)
126,130 ガイド溝(ガイド凹部)
136 シール紙(シール)
Claims (3)
- 管を接続するための迅速管継手であって、
(イ)外面に雄嵌合面を有する雄管と
(ロ)内面に雌嵌合面を有するとともに軸方向一端に挿入開口を有し、該挿入開口を通じて該雄管を挿入させて該雄嵌合面を該雌嵌合面に回転可能な状態に嵌合させる雌管と
(ハ)該雌管に装着され、軸直角方向に延びる弾性脚を備えて該弾性脚が径方向に拡開収縮可能であり、収縮状態で該雄管と雌管とを軸方向に結合ロックして抜け止めする一方、拡開状態で該ロックを解除する抜止クリップと
(ニ)加えられた操作力にて前記抜止クリップを拡開運動させ、該抜止クリップによる前記ロックを解除させる解除操作部と
(ホ)前記抜止クリップに対し外側から被さるカバーと
を有しており、
前記解除操作部は該カバーに組み付けてあるとともに、
該カバー及び/又は前記雌管には、該カバーを該雌管に対して外嵌状態に軸方向に嵌め込む際に、該カバーを該雌管に対して軸直角方向に位置決めし且つ軸方向に嵌込みガイドする嵌込ガイドが設けてあり、
且つ前記雌管には、外周部の一部を切り落した形態の平坦な係合面が、また前記カバーには該雌管側の該係合面に対応する位置に、対応する形状の平坦な係合面がそれぞれ形成されており、それら雌管側の係合面とカバー側の係合面との係合作用で該カバーの該雌管に対する回転防止をなしていることを特徴とする迅速管継手。 - 請求項1において、前記雌管側の係合面とカバー側の係合面とは、それぞれ互いに平行に一対ずつ設けられていることを特徴とする迅速管継手。
- 請求項1,2の何れかにおいて、前記嵌込ガイドが、前記雌管の外面に嵌合する、前記カバーの嵌込方向である軸方向に延びる形態で該カバーに一体的に設けられた、前記抜止クリップと前記雌管との間に入り込む嵌合片を含んでいることを特徴とする迅速管継手。
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