JP4333714B2 - 半導体装置の設計方法および半導体装置の設計プログラム - Google Patents

半導体装置の設計方法および半導体装置の設計プログラム Download PDF

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Description

本発明は、半導体装置の設計方法および半導体装置の設計プログラムに関する。
IC回路内に作り込まれる抵抗素子は、通常、多結晶シリコンで形成されており、このような抵抗素子は例えば図6(A)〜(C)に示すような手順で形成される。即ち、図6(A)に示すように、基板51上に図示しない絶縁膜を介して多結晶シリコン膜53を形成する。この多結晶シリコン膜53の厚さは例えば2500Åであり、その形成方法は例えばCVD(chemical vapor deposition)である。次に、多結晶シリコン膜53に例えばヒ素(As)をイオン注入して、その抵抗値を所定の値に合わせ込む。Asの注入条件は、注入エネルギー50KeV、注入量は6.5E14cm-2である。
次に、図6(B)に示すように、抵抗素子を形成する領域を覆い、それ以外の領域を露出させるレジストパターン55を多結晶シリコン膜53上に形成する。そして、図6(C)に示すように、このレジストパターン55をマスクに多結晶シリコン膜53をエッチングして抵抗素子61、62を形成する。次に、抵抗素子61、62を覆うように基板51上に層間絶縁膜71を形成する。そして、層間絶縁膜71上にメタル配線を形成した後、シンター処理を施す。シンター処理の条件は、例えばH2雰囲気、400℃、15minである。
特開2004−335589号公報 特開2005−64343号公報
ところで、本発明者は、上記プロセスで形成した抵抗素子の真上に配線を形成すると、配線を形成しない場合と比べてその抵抗値が3〜4%上昇してしまう、ということを発見した。即ち、図7に示すように、直下の抵抗素子61を完全に覆うように層間絶縁膜71上に配線81を形成すると、抵抗素子61の抵抗値は、配線81で覆われていない抵抗素子62の抵抗値に対して3〜4%高い値となる。
しかしながら、従来の半導体装置の設計方法では、抵抗素子の抵抗値の安定化を目的として、この抵抗素子よりも断面視で上側の層に配置される配線のレイアウトを工夫することは、何ら行われてこなかった。このため、従来の設計方法では、配線との位置関係によって抵抗素子の抵抗値が意図せず上昇してしまうおそれがあった。
そこで、この発明は、このような解決すべき問題に着目してなされたものであって、抵抗素子の抵抗値のばらつきを低減できるようにした半導体装置の設計方法および半導体装置の設計プログラムの提供を目的とする。
〔発明1、2〕 上記目的を達成するために、発明1の半導体装置の設計方法は、抵抗素子のレイアウト情報と、当該抵抗素子よりも断面視で上側の層に配置される配線のレイアウト情報とに基づいて、前記抵抗素子と前記配線とが平面視で重なり合っているか否かを判定するステップと、前記抵抗素子と前記配線とが平面視で重なり合っていると判定された場合には、当該重なり合っている状態が解消されるように前記抵抗素子のレイアウトまたは前記配線のレイアウトの少なくとも一方を変更するステップと、を含むことを特徴とするものである。
ここで、「抵抗素子のレイアウト」とは抵抗素子の形状およびその配置位置のことであり、「配線のレイアウト」とは配線の形状およびその配置位置のことである。「抵抗素子のレイアウト情報」および「配線のレイアウト情報」は、例えば、ライブラリに登録されている設計情報から抽出する。また、「抵抗素子のレイアウトまたは配線のレイアウトの少なくとも一方を変更するステップ」では、例えば、抵抗素子の配置位置を配線下からずらしたり、抵抗素子の真上を通らないように配線の引き回しを変更したりする、などの設計上の変更を行う。
発明2の半導体装置の設計方法は、抵抗素子のレイアウト情報と、当該抵抗素子よりも断面視で上側の層に配置される配線のレイアウト情報とに基づいて、前記抵抗素子と前記配線とが平面視で許容される範囲を超えて重なり合っているか否かを判定するステップと、前記抵抗素子と前記配線とが前記許容される範囲を超えて重なり合っていると判定された場合には、前記抵抗素子と前記配線との重なり具合が少なくとも前記許容される範囲内に収まるように、前記抵抗素子のレイアウトまたは前記配線のレイアウトの少なくとも一方を変更するステップと、を含むことを特徴とするものである。ここで、「許容される範囲」は、例えば、抵抗素子の平面視での面積に対する比率で表される。
発明1、2の半導体装置の設計方法によれば、抵抗素子の抵抗値が配線との位置関係によって意図せず上昇してしまうことを防ぐことができるので、抵抗素子の抵抗値のばらつきを低減することができ、半導体装置の電気的特性の安定化に寄与することができる。
〔発明3〕 発明3の半導体装置の設計プログラムは、抵抗素子のレイアウト情報と、当該抵抗素子よりも断面視で上側の層に配置される配線のレイアウト情報とに基づいて、前記抵抗素子と前記配線とが平面視で許容される範囲を超えて重なり合っているか否かを判定するステップと、前記抵抗素子と前記配線とが前記許容される範囲を超えて重なり合っていると判定された場合にはエラーを表示するステップと、をコンピュータに実行させることを特徴とするものである。
このような構成であれば、半導体装置の設計者は、エラー表示を受け取ることによって所定の対処処理をすることが可能である。例えば、半導体装置の設計者は、前記対処処理として、抵抗素子と配線との重なり具合が少なくとも許容される範囲内に収まるように、抵抗素子のレイアウトまたは配線のレイアウトの少なくとも一方を変更することができる。
〔発明4〕 発明4の半導体装置の設計プログラムは、抵抗素子のレイアウト情報と、当該抵抗素子よりも断面視で上側の層に配置される配線のレイアウト情報とに基づいて、前記抵抗素子と前記配線とが平面視で許容される範囲を超えて重なり合っているか否かを判定するステップと、前記抵抗素子と前記配線とが前記許容される範囲を超えて重なり合っていると判定された場合には、前記抵抗素子と前記配線との重なり具合が少なくとも前記許容される範囲内に収まるように、前記抵抗素子のレイアウトまたは前記配線のレイアウトの少なくとも一方を変更するステップと、をコンピュータに実行させることを特徴とするものである。
このような構成であれば、抵抗素子の抵抗値が配線との位置関係によって意図せず上昇してしまうことを防ぐことができるので、抵抗素子の抵抗値のばらつきを低減することができ、半導体装置の電気的特性の安定化に寄与することができる。
〔発明5〕 発明5の半導体装置の設計方法は、分割抵抗に係る複数の抵抗素子のレイアウト情報と、当該抵抗素子よりも断面視で上側の層に配置される配線のレイアウト情報とに基づいて、各々の前記抵抗素子と前記配線との平面視での重なり具合をそれぞれ把握するステップと、把握された前記重なり具合が前記抵抗素子間で許容される範囲で一致しているか否かを判定するステップと、把握された前記重なり具合が前記抵抗素子間で一致していないと判定された場合には、当該重なり具合が前記許容される範囲で一致するように前記抵抗素子のレイアウトまたは前記配線のレイアウトの少なくとも一方を変更するステップと、を含むことを特徴とするものである。
ここで、「分割抵抗」は複数の抵抗素子の選択的な組み合わせによって電圧を分割し、所定電圧(例えば、基準電圧)を発生させるものである。分割抵抗では、所定電圧を精度良く発生させるために抵抗素子間の抵抗比が重要である。一例を挙げると、抵抗素子間の抵抗比は1:1である。また、これら抵抗素子間は、例えば、トランジスタによるスイッチングやトリミング等によって選択的に接続される。
発明5の半導体装置の設計方法によれば、分割抵抗に係る複数の抵抗素子の抵抗比が配線との位置関係によって意図せず変動してしまうことを防ぐことができるので、半導体装置の電気的特性の安定化に寄与することができる。
〔発明6〕 発明6の半導体装置の設計方法は、発明5の半導体装置の設計方法において、前記抵抗素子のレイアウトまたは前記配線のレイアウトの少なくとも一方を変更するステップでは、前記配線のレイアウトにダミー配線を追加する変更を施すことを特徴とするものである。ここで、「ダミー配線」とは、配線として機能しない(即ち、信号の送受信、電源供給、接地等を目的としない)配線のことであり、形だけの配線のことである。
発明6の半導体装置の設計方法によれば、例えば、実際に信号が流される配線をわざわざ延長したり短縮したりする必要がないので、信号遅延等の不具合を発生させないようにすることができる。
〔発明7〕 発明7の半導体装置の設計プログラムは、分割抵抗に係る複数の抵抗素子のレイアウト情報と、当該抵抗素子よりも断面視で上側の層に配置される配線のレイアウト情報とに基づいて、各々の前記抵抗素子と前記配線との平面視での重なり具合をそれぞれ把握するステップと、把握された前記重なり具合が前記抵抗素子間で許容される範囲で一致しているか否かを判定するステップと、把握された前記重なり具合が前記抵抗素子間で一致していないと判定された場合には、当該重なり具合が前記許容される範囲で一致するように前記抵抗素子のレイアウトまたは前記配線のレイアウトの少なくとも一方を変更するステップと、をコンピュータに実行させることを特徴とするものである。
このような構成であれば、分割抵抗に係る複数の抵抗素子の抵抗比が配線との位置関係によって意図せず変動してしまうことを防ぐことができるので、半導体装置の電気的特性の安定化に寄与することができる。
〔発明8〕 発明8の半導体装置は、半導体基板と、前記半導体基板上に形成された抵抗素子と、前記半導体基板上に形成されて前記抵抗素子を覆う層間絶縁膜と、前記層間絶縁膜上に形成された配線と、を備え、前記抵抗素子と前記配線とが平面視で重なり合わないことを特徴とするものである。
〔発明9、10〕 発明9の半導体装置は、半導体基板と、前記半導体基板上に形成された、分割抵抗に係る複数の抵抗素子と、前記半導体基板上に形成されて前記複数の抵抗素子を覆う層間絶縁膜と、前記層間絶縁膜上に形成された配線と、を備え、各々の前記抵抗素子と前記配線との平面視での重なり具合が前記抵抗素子間で許容される範囲で一致していることを特徴とするものである。
発明10の半導体装置は、発明9の半導体装置において、前記配線の一部として、前記抵抗素子と平面視で重なり合うダミー配線を前記層間絶縁膜上に備えることを特徴とするものである。
以下、本発明の実施の形態に係る半導体装置の設計方法および半導体装置の設計プログラムについて、図面を参照しながら説明する。
(1)第1実施形態
図1は、本発明の第1実施形態に係る半導体装置のレイアウト設計方法(設計プログラム)を示すフローチャートである。この第1実施形態では、図1のステップS1〜S5をコンピュータが自動的に実行する。即ち、ステップS1では、P&R(place and route:配置配線)ツールを用いてセルの配置、配線の配置(即ち、レイアウトの設計)を自動的に行う。P&Rツールは、ライブラリに登録されているセル(例えば、NAND回路、NOR回路、フリップフロップ等で構成されているセル)の情報、及び、これらセル間の接続情報を表すネットリストに基づいて、セルの配置位置及びそれらセル間の配線位置等を決定する。
次に、ステップS2では、ステップS1で決定された半導体装置のレイアウト情報の中から、抵抗素子のレイアウト情報を抽出する。また、図1のステップS3では、ステップS1で決定された半導体装置のレイアウト情報の中から、上層配線のレイアウト情報を抽出する。ここで、上層配線とは、ステップS2でレイアウト情報の抽出対象となった抵抗素子よりも断面視で上側の層に配置される配線のことである。
次に、ステップS4では、抵抗素子と上層配線との位置関係を把握する。そして、平面視で抵抗素子の真上に上層配線が配置されているか否か(即ち、抵抗素子の真上を上層配線が通っているか否か)を判定する。ここでは、抵抗素子と上層配線とが平面視で少しでも重なり合っている場合はステップS5へ進む。また、抵抗素子と上層配線とが平面視で完全に離れている場合(即ち、重なり合っている部分が少しも存在していない場合)は、図1のフローチャートを終了する。ステップS5では、例えば、コンピュータがモニタ画面にエラーを表示して、半導体装置のレイアウトに異常があることを半導体装置の設計者等に知らせる。
半導体装置の設計者はこの異常通知を受けて、抵抗素子のレイアウトと上層配線のレイアウトとを例えば目視で直接確認する。そして、抵抗素子と上層配線との平面視での重なり合いが解消されるように(即ち、抵抗素子の真上を上層配線が通らなくなるように)、抵抗素子のレイアウトまたは上層配線のレイアウトの少なくとも一方を変更する。また、変更後のレイアウトを、ライブラリに登録されている半導体装置のレイアウト情報に書き加える。
例えば、図4(A)に示すように、高抵抗ポリシリコンからなる抵抗領域1Aと、低抵抗ポリシリコンからなるコンタクト領域1Bとで構成される抵抗素子1の真上を、アルミニウム(Al)等からなる上層配線3が通っている場合、設計者は、図1(B)に示すように上層配線3の引き回しを変更したり、図1(C)の矢印に示すように抵抗素子1の配置位置を上層配線3下からずらしたりして、抵抗素子1と上層配線3とが平面視で交差しないように設計を変更する。
このように、本発明の第1実施形態によれば、抵抗素子の抵抗値が上層配線との位置関係によって意図せず上昇してしまうことを防ぐことができるので、抵抗素子の抵抗値のばらつきを低減することができ、半導体装置の電気的特性の安定化に寄与することができる。例えば、抵抗素子の抵抗値が設計的に重要な場合(即ち、設計的に抵抗値を絶対値として使用する場合)には、図4(B)および(C)に示したように、上層配線3の真下には抵抗素子1を配置しないので、抵抗素子1の抵抗値上昇を防止することができる。これにより、例えば所望のアナログ特性等を得ることができる。
なお、この第1実施形態では、図1のステップS4で、抵抗素子の真上に上層配線が配置されているか否かを厳密に判定する場合について説明した。抵抗素子と上層配線とが平面視で少しでも重なり合っている場合は、設計に異常ありと判定して図1のステップS4からステップS5(即ち、エラー表示)へ進む。
しかしながら、抵抗素子の抵抗値特性に余裕があり、かりに抵抗値が多少上昇したとしても半導体装置の電気的特性にはあまり影響がないことが見込まれる場合には、ステップS4の判定基準を多少緩めても構わない。即ち、ステップS4の判定基準として、抵抗素子と上層配線との重なり具合について許容される範囲を予め設定してコンピュータに入力しておき、ステップS4では、抵抗素子と上層配線とが平面視で許容される範囲を超えて重なり合っているか否かをコンピュータが判定するようにしても良い。
ここで「許容される範囲」は、例えば「抵抗素子の面積」に対する「抵抗素子と上層配線とが重なり合っている面積」の比で表され、その比はシミュレーションや、経験等に基づいて設定する。具体的には、抵抗素子の面積の5%以上(あくまで、一例)が上層配線と重なり合っているような場合には、設計に異常ありと判定してステップS5へ進む、というような感じである。このような構成であれば、半導体装置の電気的特性を損なうことなく、ステップS5への移行頻度を少なくすることができるので、半導体装置の設計作業の効率性をよりいっそう高めることが可能となる。
(2)第2実施形態
上記第1実施形態では、図1のステップS5でコンピュータがモニタ画面にエラーを表示した後、設計者が抵抗素子のレイアウトと上層配線のレイアウトとを直接確認し、抵抗素子と上層配線との平面視での重なり合いが解消されるように、抵抗素子のレイアウトまたは上層配線のレイアウトの少なくとも一方を変更する場合について説明した。しかしながら、このようなレイアウト変更は、設計者自ら行うのではなく、コンピュータが自動的に行うようにしても良い。第2実施形態では、このような例について説明する。
図2は、本発明の第2実施形態に係る半導体装置のレイアウト設計方法(設計プログラム)を示すフローチャートである。この第2実施形態では、図1のステップA1〜A7をコンピュータが自動的に実行する。なお、ステップA1〜A4は、図1のステップS1〜S4とそれぞれ同一内容の処理である。
即ち、図2のステップA1では、P&Rツールを用いてレイアウトの設計を自動的に行う。次に、ステップA2では、ステップA1で決定された半導体装置のレイアウト情報の中から、抵抗素子のレイアウト情報を抽出する。続いて、ステップA3では、半導体装置のレイアウト情報の中から、上層配線のレイアウト情報を抽出する。ここで、上層配線とは、ステップA2でレイアウト情報の抽出対象となった抵抗素子よりも上側の層に配置される配線のことである。
ステップA4では、抵抗素子と上層配線との位置関係を把握し、平面視で抵抗素子の真上に上層配線が配置されているか否かを判定する。ここでは、抵抗素子と上層配線とが平面視で少しでも重なり合っている場合はステップA5へ進む。また、抵抗素子と上層配線とが平面視で完全に離れている場合は、図2のフローチャートを終了する。
図2のステップA5では、抵抗素子のレイアウトまたは上層配線のレイアウトの少なくとも一方を変更することによって、抵抗素子と上層配線とを平面視で完全に離すことができるか否か(即ち、修正できるか否か)を判定する。修正が可能な場合はステップA6へ進む。また、修正が不可能な場合はステップA7へ進む。
ステップA6では、抵抗素子と上層配線との平面視での重なり合いが解消されるように(即ち、抵抗素子の真上を上層配線が通らなくなるように)、抵抗素子のレイアウトまたは上層配線のレイアウトの少なくとも一方を自動で変更する。そして、変更後のレイアウトを、ライブラリに登録されている半導体装置のレイアウト情報に自動で書き加える。一方、ステップA7では、例えば、コンピュータがモニタ画面にエラーを表示し、レイアウトに(自動修正が不可能な)異常があることを半導体装置の設計者等に知らせる。
このように、本発明の第2実施形態によれば、抵抗素子のレイアウトまたは上層配線のレイアウトの変更がコンピュータによって自動的に行われるので、半導体装置の設計に費やす時間や労力を抑制することが可能である。
(3)第3実施形態
抵抗素子の抵抗値が設計的に重要な場合(即ち、設計的に抵抗値を絶対値として使用する場合)には、第1、第2実施形態で説明したように、抵抗素子と上層配線とが平面視で重ならないようにすることで、抵抗素子の意図しない抵抗値上昇を防止することができる。しかしながら、複数の抵抗素子を分割抵抗として使用する場合には、これら抵抗素子の各抵抗値よりも、抵抗素子間の抵抗比の方がより重要である。
即ち、図5(A)に示すように、分割抵抗10に係る複数の抵抗素子があって、第1の抵抗素子11の真上だけに上層配線13が配置されている場合には、図5(B)に示すように第1の抵抗素子11の真上から上層配線13を取り除くように配線のレイアウトを変更することで、抵抗素子11、12間の抵抗比を1:1に揃えることが可能である。なお、抵抗素子11、12は、例えば、平面視での形状および大きさと、厚さと、材質とが全て同一であり、同一の抵抗値を持つように設計されているものとする。
或いは、図5(C)に示すように、分割抵抗10に係る第2の抵抗素子12の真上にも配線14を配置することで、抵抗素子11、12間の抵抗比を1:1に揃えることが可能である。即ち、図5(C)に示すように、抵抗素子11の真上に配置されている上層配線13と同一形状かつ同一面積の配線14を、抵抗素子11の真上に配置されている上層配線13と同じ本数だけ抵抗素子12の真上に配置する。抵抗素子12の真上に配置する配線14は、上層配線13の引き回しでも良いし、ダミー配線でも良い。第3実施形態では、このような例について説明する。
図3は、本発明の第3実施形態に係る半導体装置のレイアウト設計方法(設計プログラム)を示すフローチャートである。この第3実施形態では、図3のステップB1〜B7をコンピュータが自動的に実行する。
即ち、図3のステップB1では、P&Rツールを用いてレイアウトの設計を自動的に行う。次に、図3のステップB2では、ステップB1で決定された半導体装置のレイアウト情報の中から、分割抵抗に係る複数の抵抗素子のレイアウト情報を抽出する。続いて、ステップB3では、ステップB1で決定された半導体装置のレイアウト情報の中から、上層配線のレイアウト情報を抽出する。ここで、上層配線とは、ステップB2でレイアウト情報の抽出対象となった分割抵抗よりも上側の層に配置される配線のことである。
ステップB4では、例えば、分割抵抗に係る複数の抵抗素子のレイアウト情報と上層配線のレイアウト情報とに基づいて、各抵抗素子と上層配線との位置関係をそれぞれ把握し、抵抗素子間において上層配線との重なり具合が許容される範囲で一致しているか否かを判定する。
ここで「許容される範囲」は例えば面積比で表され、その値はシミュレーションや、経験等に基づいて設定する。具体的には、第1の抵抗素子と上層配線とが重なり合っている領域の面積を第1面積とし、第2の抵抗素子と上層配線とが重なり合っている領域の面積を第2面積としたとき、第1面積と第2面積との差が第1面積の5%以上(あくまで、一例)である場合には、設計に異常ありと判定してステップB5へ進む、という感じである。
ステップB4で、抵抗素子と上層配線との重なり具合が抵抗素子間で一致していると判定された場合は、図3のフローチャートを終了する。また、上記重なり具合が抵抗素子間で一致していないと判定された場合は、図3のステップB5へ進む。
ステップB5では、分割抵抗に係る抵抗素子のレイアウトまたは上層配線のレイアウトの少なくとも一方を変更することによって、抵抗素子と上層配線との重なり具合を抵抗素子間で一致させることができるか否か(即ち、修正できるか否か)を判定する。修正が可能な場合はステップB6へ進む。また、修正が不可能な場合はステップB7へ進む。
ステップB6では、抵抗素子間で上層配線との重なり具合が許容される範囲で一致するよう、抵抗素子のレイアウトまたは上層配線のレイアウトの少なくとも一方を自動で変更する。ここで、上層配線のレイアウトを変更する場合は、図5(B)に示したように第1の抵抗素子11の真上から上層配線13を取り除くようにそのレイアウトを変更したり、または、図5(C)に示したように第2の抵抗素子12の真上に上層配線14を配置したりする。
上述したように、抵抗素子12の真上に上層配線14を配置する場合には、抵抗素子11の真上を通る上層配線13を抵抗素子12の真上まで延ばして上層配線14として使用しても良いし、ダミー配線を上層配線14として使用しても良い。そして、変更後のレイアウトを、ライブラリに登録されている半導体装置のレイアウト情報に自動で書き加える。一方、ステップB7では、例えば、コンピュータがモニタ画面にエラーを表示することによって、レイアウトに(自動修正が不可能な)異常があることを半導体装置の設計者等に知らせる。
このように、本発明の第3実施形態によれば、分割抵抗に係る複数の抵抗素子の抵抗比が配線との位置関係によって意図せず変動してしまうことを防ぐことができるので、半導体装置の電気的特性の安定化に寄与することができる。抵抗素子間の抵抗差を無くすことができるので、例えば所望のアナログ特性を得ることができる。
第1実施形態に係る半導体装置のレイアウト設計方法を示す図。 第2実施形態に係る半導体装置のレイアウト設計方法を示す図。 第3実施形態に係る半導体装置のレイアウト設計方法を示す図。 抵抗素子1と上層配線3との平面視での位置関係を示す図。 抵抗素子11、12と上層配線13、14との平面視での位置関係を示す図。 抵抗素子61、62の製造方法を示す図。 本発明者が発見した問題点を説明する図。
符号の説明
1 抵抗素子、1A 抵抗領域、1B コンタクト領域、3、13、14 上層配線、10 分割抵抗、11、12 (分割抵抗に係る)抵抗素子

Claims (7)

  1. 抵抗素子のレイアウト情報と、当該抵抗素子よりも断面視で上側の層に配置される各上層配線のレイアウト情報とに基づいて、前記抵抗素子と前記上層配線それぞれとが平面視で許容される範囲を超えて重なり合っているか否かを判定するステップと、
    前記抵抗素子と前記上層配線それぞれとが前記許容される範囲を超えて重なり合っていると判定された場合には、前記抵抗素子と前記上層配線それぞれとの重なり具合が少なくとも前記許容される範囲内に収まるように、前記抵抗素子のレイアウトまたは前記上層配線のレイアウトの少なくとも一方を変更するステップと、を含むことを特徴とする半導体装置の設計方法。
  2. 抵抗素子のレイアウト情報と、当該抵抗素子よりも断面視で上側の層に配置される各上層配線のレイアウト情報とに基づいて、前記抵抗素子と前記上層配線それぞれとが平面視で許容される範囲を超えて重なり合っているか否かを判定するステップと、
    前記抵抗素子と前記上層配線それぞれとが前記許容される範囲を超えて重なり合っていると判定された場合にはエラーを表示するステップと、をコンピュータに実行させることを特徴とする半導体装置の設計プログラム。
  3. 抵抗素子のレイアウト情報と、当該抵抗素子よりも断面視で上側の層に配置される各上層配線のレイアウト情報とに基づいて、前記抵抗素子と前記上層配線それぞれとが平面視で許容される範囲を超えて重なり合っているか否かを判定するステップと、
    前記抵抗素子と前記上層配線それぞれとが前記許容される範囲を超えて重なり合っていると判定された場合には、前記抵抗素子と前記上層配線それぞれとの重なり具合が少なくとも前記許容される範囲内に収まるように、前記抵抗素子のレイアウトまたは前記上層配線のレイアウトの少なくとも一方を変更するステップと、をコンピュータに実行させることを特徴とする半導体装置の設計プログラム。
  4. 分割抵抗に係る複数の抵抗素子のレイアウト情報と、当該抵抗素子よりも断面視で上側の層に配置される各上層配線のレイアウト情報とに基づいて、各々の前記抵抗素子と前記上層配線それぞれとの平面視での重なり具合をそれぞれ把握するステップと、
    把握された前記重なり具合が前記抵抗素子間で許容される範囲で一致しているか否かを判定するステップと、
    把握された前記重なり具合が前記抵抗素子間で一致していないと判定された場合には、当該重なり具合が前記許容される範囲で一致するように前記抵抗素子のレイアウトまたは前記上層配線のレイアウトの少なくとも一方を変更するステップと、を含むことを特徴とする半導体装置の設計方法。
  5. 前記抵抗素子のレイアウトまたは前記上層配線それぞれのレイアウトの少なくとも一方を変更するステップでは、
    前記上層配線のレイアウトにダミー配線を追加する変更を施すことを特徴とする請求項4に記載の半導体装置の設計方法。
  6. 前記複数の抵抗素子の平面視での形状及び大きさと、厚さと、材質は、当該複数の抵抗素子間で全て同一であることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の半導体装置の設計方法。
  7. 分割抵抗に係る複数の抵抗素子のレイアウト情報と、当該抵抗素子よりも断面視で上側の層に配置される各上層配線のレイアウト情報とに基づいて、各々の前記抵抗素子と前記上層配線それぞれとの平面視での重なり具合をそれぞれ把握するステップと、
    把握された前記重なり具合が前記抵抗素子間で許容される範囲で一致しているか否かを判定するステップと、
    把握された前記重なり具合が前記抵抗素子間で一致していないと判定された場合には、当該重なり具合が前記許容される範囲で一致するように前記抵抗素子のレイアウトまたは
    前記上層配線のレイアウトの少なくとも一方を変更するステップと、をコンピュータに実行させることを特徴とする半導体装置の設計プログラム。
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