JP4331351B2 - セキュリティインターホン装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はセキュリティインターホン装置に係わり、特に、1個以上のセンサの状態を検出し、センサに応じた警報音をスピーカで鳴動させるセキュリティインターホン装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、この種のセキュリティインターホン装置として、図7に示すようなものが知られている。
【0003】
図7は、従来のセキュリティインターホン装置のブロック図である。
【0004】
図7において、従来のセキュリティインターホン装置は、室内に設置される親機100と、寝室、風呂等に設置される複数のセンサ114、124、134及び玄関に設置される玄関子機109とで構成されており、複数のセンサ114、124、134は、端子113、123、133を介してそれぞれ親機100に接続され、玄関子機109は、端子110を介して親機100に接続されている。
【0005】
親機100は、各端子113、123、133に接続される検出部101と、この検出部101並びに警報音・呼出音発生回路103、呼出検出回路108及び通話回路106に接続されるCPU102と、警報音・呼出音発生回路103及びスピーカ105に接続されるアンプ104と、通話回路106に接続される送受器107とで構成されており、通話回路106及び呼出検出回路108は端子110に接続されている。
【0006】
図8は、図7に示す検出部101のブロック図である。
【0007】
図8において、検出部101は、端子113及びCPU102に接続される検出回路116と、端子123及びCPU102に接続される検出回路126と、端子133及びCPU102に接続される検出回路136及びこれらの検出回路116、126、136にそれぞれ接続される電源115とで構成されている。
【0008】
図9は、図8に示す各検出回路116、126、136のブロック図である。なお、各検出回路116、126、136は同一構成であるため、一つの検出回路116を例にして説明する。
【0009】
図9において、検出回路116(126、136)は、電流制限回路117と、この電流制限回路117に接続される電流検出回路118と、この電流検出回路118に接続される電源スイッチ119とから構成されており、電流制限回路117は端子113(123、133)に接続され、電流検出回路118はCPU102に接続され、電源スイッチ119は電源115に接続されている。
【0010】
次に、従来のセキュリティインターホン装置の動作を、一つのセンサ114を例にして説明する。
【0011】
図7〜図9において、センサ114は、通常、正常時に閉成し、異常時に開成するように構成されている。
【0012】
先ず、監視時においては、CPU102の制御によって電源スイッチ119が閉じられ、センサ114が閉成されている。これにより、電源115から、電源スイッチ119、電流検出回路118を経由して電流制限回路117に電流が流れ、この電流制限回路117によって制限された電流が端子113を経由してセンサ114に流れる。上記の電流検出回路118で検出された電流は、センサ114の正常信号としてCPU102へ伝達され、これにより、警報音・呼出音発生回路103からは警報音・呼出音が発生しないことになる。
【0013】
一方、異常により、センサ114が開成すると、検出回路116(126、136)に電流が流れず、電流が流れていないことが電流検出回路118によって検出され、センサ114の異常信号としてCPU102へ伝達される。そして、CPU102がセンサ114の異常信号を受信すると、警報音・呼出音発生回路103を制御し、センサ114の異常に応じた警報音・呼出音を発生する。この警報音・呼出音は、アンプ104を介して増幅され、スピーカ105より鳴動する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のセキュリティインターホン装置では、正常時に閉成しているセンサ114の異常を検出するため、常時若しくはCPU102の制御によって電源スイッチ119を閉成している間は、電流制限回路117で制限した電流を流し続ける必要があり、この結果、センサ114の正常時における消費電流が多くなるという難点があった。
【0015】
一方、電流検出回路での検出電流を少ない電流で検出可能とした場合、外乱の影響で誤検出し、誤動作・誤発報となる難点があった。
【0016】
また、複数のセンサを同時に監視する場合、各センサに同時に電流制限回路117で制限した電流を流し続ける必要があり、より消費電流が多くなるという難点があった。
【0017】
更に、複数のセンサ114、124、134を順次監視すべく、CPU102により各検出回路の電源スイッチ119を順次閉成した場合、電源スイッチ119が閉成されているセンサのみが検出可能とされ、他のセンサは検出できないという難点があった。
【0018】
本発明はこのような難点を解消するためになされたもので、センサの状態を第1、第2の検出回路の2段階で検出することにより、複数のセンサを同時に監視してもセンサの正常時における消費電流を少なくでき、かつ安定してセンサの検出をなし得るセキュリティインターホン装置を提供することを目的としている。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明によるセキュリティインターホン装置は、玄関子機からの呼出に応答して玄関子機と親機の送受器で通話ができ、1個以上のセンサの状態を検出部で検出し、センサに応じた警報音をCPUの制御により警報音・呼出音発生回路で発生させスピーカで鳴動するセキュリティインターホン装置であって、検出部は、電源からセンサに流れる電流を制限する制限電流およびセンサの閉成時に電源からセンサに流れる検出電流が第1レベルに設定された第1の検出回路と、電源からセンサに流れる電流を制限する制限電流およびセンサの閉成時に電源からセンサに流れる検出電流が第1レベルよりも多い第2レベルに設定された第2の検出回路とを備えることにより、センサの状態を第1、第2の検出回路の2段階で検出し、センサおよび第2の検出回路の間には、第2の検出回路で検出するセンサを順次切替えてセンサの状態を検出するための選択スイッチを備えたことを特徴としている。
【0020】
また、検出部は、電源からセンサに流れる電流を制限する制限電流およびセンサの閉成時に電源からセンサに流れる検出電流が第1レベルに設定された第1の検出回路と、電源からセンサに流れる電流を制限する制限電流およびセンサの閉成時に電源からセンサに流れる検出電流が第1レベルよりも多い第2レベルに設定された第2の検出回路と、第2の検出回路内に設けられ、第2の検出回路で検出するセンサを順次切替えてセンサの状態を検出するための電源スイッチとを備えることにより、センサの状態を第1、第2の検出回路の2段階で検出することを特徴としている。
【0021】
本発明のセキュリティインターホン装置によれば、検出電流及び制限電流を少なく設定した第一の検出回路でセンサの状態を検出することにより、複数のセンサを同時に監視してもセンサの正常時における消費電流を少なくできる。
【0022】
また、第一の検出回路での検出により、検出電流及び制限電流を第一の検出回路より多く設定した第二の検出回路でセンサの状態を再度検出することにより、誤検出による誤動作、誤発報を防止できる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明によるセキュリティインターホン装置の好ましい一実施例を図面を参照して詳述する。
【0024】
図1は、本発明におけるセキュリティインターホン装置の一実施例を示すブロック図である。
【0025】
図1において、本発明におけるセキュリティインターホン装置は、室内に設置される親機0と、寝室、風呂等に設置されるセンサ14、24、34と、玄関に設置される玄関子機9とで構成されており、複数のセンサ14、24、34は、それぞれ、端子13、23、33を介して親機0に接続され、玄関子機9は端子10を介して親機0に接続されている。
【0026】
親機0は、各端子13、23、33に接続される検出部1と、この検出部1並びに警報音・呼出音発生回路3、呼出検出回路8及び通話回路6が接続されるCPU2と、警報音・呼出音発生回路3及びスピーカ5に接続されるアンプ4と、通話回路6に接続される送受器7とで構成されており、通話回路6及び呼出検出回路8は端子10に接続されている。
【0027】
図2は、図1に示す検出部1のブロック図である。
【0028】
図2において、検出部1は、端子13及びCPU2に接続される第1の検出回路11と、端子23及びCPU2に接続される第1の検出回路21と、端子33及びCPU2に接続される第1の検出回路31と、これらの第1の検出回路11、21、31にそれぞれ接続される電源15と、端子13、23、33と第2の検出回路16の間に設けられた選択スイッチ12、22、32とで構成されている。ここで、選択スイッチ12、22、32は、第2の検出回路16で検出するセンサ14、24、34を順次切替えてセンサの状態を検出するように構成されている。
【0029】
図3は、図2に示す各第1の検出回路11、21、31のブロック図である。なお、各第1の検出回路11、21、31は同一構成であるため、一つの第1の検出回路11を例にして説明する。
【0030】
図3において、第1の検出回路11(21、31)は、端子13(23、33)に接続される電流制限回路17aと、この電流制限回路17aと電源15及びCPU2に接続される電流検出回路18aとで構成されている。
【0031】
図4は、図2に示す第2の検出回路16のブロック図である。
【0032】
図4において、第2の検出回路16は、各選択スイッチ12、22、32に接続される電流制限回路17bと、この電流制限回路17b、電源15及びCPU2に接続される電流検出回路18bとで構成されている。
【0033】
かかる構成の本発明におけるセキュリティインターホン装置においては、玄関子機9からの呼出に応答して玄関子機9と親機の送受器7で通話ができ、1個以上のセンサ14、24、34の状態を検出部1で検出し、センサ14、24、34に応じた警報音を警報音・呼出音発生回路3で発生しスピーカ5で鳴動させる構成とされている。
【0034】
次に、本発明におけるセキュリティインターホン装置の動作を一つのセンサ14を例にして説明する。
【0035】
図1〜図4において、先ず、センサ14(24、34)は、正常時に閉成し、異常時に開成するように構成されている。また、検出部1を構成する第1の検出回路11(21、31)は、センサ14(24、34)に流れる電流を制限する制限電流およびセンサ14(24、34)の検出時に流れる検出電流が第1レベルに設定されており、第2の検出回路16は、センサ14(24、34)に流れる電流を制限する制限電流およびセンサ14(24、34)の検出時に流れる検出電流が第2レベルに設定されている。この実施例においては、第1の検出回路11(21、31)の電流制限設定値及び電流検出設定値は、第2の検出回路16のそれよりも少なく設定されている。
【0036】
しかして、電源15から、第1の検出回路11(21、31)の電流検出回路18a、電流制限回路17aに電流が流れ、この電流制限回路17aで制限された制限電流が端子13(23、33)を経由してセンサ14(24、34)に流れる。そして、電流検出回路18aで検出された電流は、センサ14(24、34)の正常信号としてCPU2へ伝達される。すなわち、監視時においては、第1の検出回路11(21、31)の少ない制限電流、検出電流により、センサ14(24、34)の状態が監視されている。
【0037】
ここで、CPU2からの制御信号により任意のタイミングで、選択スイッチ12(22、32)を閉成すると、第1の検出回路11からのセンサ14の正常信号の伝達と同様に、第2の検出回路16からセンサ14の正常信号がCPU2へ伝達される。そして、CPU2が第1の検出回路11及び第2の検出回路16からの二つのセンサ14の正常信号を受信すると、センサ14が正常であることが認識され、これにより、警報音・呼出音発生回路3からは警報音・呼出音が発生しないことになる。
【0038】
一方、異常により、センサ14(24、34)が開成すると、第1の検出回路11(21、31)に電流が流れなくなり、この状態が、第1の検出回路11(21、31)で検出され、センサ14(24、34)の異常信号としてCPU2へ伝達される。そして、CPU2からの制御信号により、選択スイッチ12(22、32)を閉成すると、第1の検出回路11からのセンサ14の異常信号の伝達と同様に、第2の検出回路16からセンサ14の異常信号がCPU2へ伝達される。そして、CPU2が第1の検出回路11及び第2の検出回路16からの二つのセンサ14の異常信号により、センサ14が異常であることが認識され、これにより、警報音・呼出音発生回路3が制御され、センサ14(24、34)の異常に応じた警報音・呼出音が発生することになる。警報音・呼出音発生回路3で発生したセンサ14(24、34)の異常に応じた警報音は、アンプ4にて増幅され、スピーカ5より鳴動する。
【0039】
かかる構成のセキュリティインターホン装置においては、第1の検出回路11、21、31の少ない制限電流、検出電流により、常時、センサ14(24、34)の状態を監視するため、同時に複数のセンサ14(24、34)を監視しても、消費電流を少なくできる。また、任意のタイミングで第2の検出回路16によりセンサ14(24、34)の状態を確認するため確実にセンサの状態を検出できる。
【0040】
なお、上記実施例では検出部1に選択スイッチ12、22、32を用いて第2の検出回路16をセンサ14、24、34で共用できるよう構成したが、図5及び図6に示すように、これらの選択スイッチ12、22、32を用いずに、各センサ14、24、34に、電流検出回路18cと電源15との間にCPU2により制御される電源スイッチ19c(29c、39c)を設けた第2の検出回路16a、26a、36aを配設し、この電源スイッチ19c(29c、39c)をCPU2により制御してもよい。なお、図中、符号1aは検出部、11a、21a、31aは第1の検出回路、15aは電源、17aは電流制限回路を示している。
【0041】
図5及び図6に示す実施例においても、図1〜図4に示す実施例と同様の効果を奏する。
【0042】
また、図1〜図6に示す実施例では、複数のセンサ14、24、34を用いて説明したが、センサが1個若しくは2個の場合でも図1〜図6に示す実施例と同様の効果を奏する。
【0043】
更に、図1〜図6に示す実施例では、センサ14、24、34は、正常時に閉成、異常時に開成として説明したが、これと反対に、正常時に開成、異常時に閉成であっても良く、この実施例においても、上記と同様の効果を奏する。
【0044】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明のセキュリティインターホン装置によれば、第1の検出回路の少ない制限電流、検出電流により常時センサの状態を監視するため、同時に複数のセンサを監視しても、センサの消費電流を少なくできる。また、任意のタイミングで第2の検出回路によりセンサの状態を確認するため確実にセンサの状態を検出できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明におけるセキュリティインターホン装置の一実施例を示すブロック図。
【図2】 図1に示す検出部のブロック図。
【図3】 図2に示す第1検出回路のブロック図。
【図4】 図2に示す第2の検出回路のブロック図。
【図5】 本発明におけるセキュリティインターホン装置の他の実施例を示すブロック図。
【図6】 図5に示す第2の検出回路のブロック図。
【図7】 従来のセキュリティインターホン装置のブロック図。
【図8】 図7に示す検出部のブロック図。
【図9】 図8に示す検出回路のブロック図。
【符号の説明】
0・・・・・・・・・・親機
1・・・・・・・・・・検出部
2・・・・・・・・・・・・・CPU
3・・・・・・・・・・・・・警報音・呼出音発生回路
5・・・・・・・・・・・・・スピーカ
7・・・・・・・・・・・・・送受器
9・・・・・・・・・・・・・玄関子機
11、21、31・・・・・・第1の検出回路
11a、21a、31a・・・第1の検出回路
12、22、32・・・・・・選択スイッチ
14、24、34・・・・・・センサ
15、15a・・・・・・・・・・・・電源
16・・・・・・・・・・・・第2の検出回路
16a、26a、36a・・・第2の検出回路
19c、29c、39c・・・電源スイッチ
Claims (2)
- 玄関子機(9)からの呼出に応答して前記玄関子機と親機(0)の送受器(7)で通話ができ、1個以上のセンサ(14、24、34)の状態を検出部(1)で検出し、前記センサに応じた警報音をCPU(2)の制御により警報音・呼出音発生回路(3)で発生させスピーカ(5)で鳴動するセキュリティインターホン装置であって、
前記検出部は、電源(15)から前記センサに流れる電流を制限する制限電流および前記センサの閉成時に前記電源から前記センサに流れる検出電流が第1レベルに設定された第1の検出回路(11、21、31)と、前記電源から前記センサに流れる電流を制限する制限電流および前記センサの閉成時に前記電源から前記センサに流れる検出電流が前記第1レベルよりも多い第2レベルに設定された第2の検出回路(16)とを備えることにより、前記センサの状態を前記第1、第2の検出回路の2段階で検出し、
前記センサおよび前記第2の検出回路の間には、前記第2の検出回路で検出する前記センサを順次切替えて前記センサの状態を検出するための選択スイッチ(12、22、32)を備えたことを特徴とするセキュリティインターホン装置。 - 玄関子機(9)からの呼出に応答して前記玄関子機と親機(0)の送受器(7)で通話ができ、1個以上のセンサ(14、24、34)の状態を検出部(1)で検出し、前記センサに応じた警報音をCPU(2)の制御により警報音・呼出音発生回路(3)で発生させスピーカ(5)で鳴動するセキュリティインターホン装置であって、
前記検出部は、電源(15a)から前記センサに流れる電流を制限する制限電流および前記センサの閉成時に前記電源から前記センサに流れる検出電流が第1レベルに設定された第1の検出回路(11a、21a、31a)と、前記電源から前記センサに流れる電流を制限する制限電流および前記センサの閉成時に前記電源から前記センサに流れる検出電流が前記第1レベルよりも多い第2レベルに設定された第2の検出回路(16a、26a、36a)と、前記第2の検出回路内に設けられ、前記第2の検出回路で検出する前記センサを順次切替えて前記センサの状態を検出するための電源スイッチ(19c、29c、39c)とを備えることにより、前記センサの状態を前記第1、第2の検出回路の2段階で検出することを特徴とするセキュリティインターホン装置。
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