JPH1166447A - 火災感知器 - Google Patents

火災感知器

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JPH1166447A
JPH1166447A JP22612397A JP22612397A JPH1166447A JP H1166447 A JPH1166447 A JP H1166447A JP 22612397 A JP22612397 A JP 22612397A JP 22612397 A JP22612397 A JP 22612397A JP H1166447 A JPH1166447 A JP H1166447A
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Unjiyou Ookawa
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電源電圧の不安定要素に対して電圧を維持す
る。 【解決手段】 センサ回路41や制御回路42のような
内部回路と、スイッチング回路43と、からなり、スイ
ッチング回路43は、信号線間に所定の電圧を維持する
ツェナーダイオードZ1と、電圧を保持するように電流
放出量を制限するレギュレータIC1と、を有するもの
であって、電源兼信号線の電源電圧が不用意に低下した
としても、スイッチング回路43の部分で電圧を維持す
ることで、その内側に配置される内部回路に十分な電圧
が供給され、異常な結果や信号入出力が行われることは
ない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、火災信号をスイッ
チング動作で出力する火災感知器であって、火災信号出
力があっても動作に支障のない火災感知器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、一般的に自動火災報知設備に用い
られている火災感知器では、火災信号を受信する火災受
信機において、信号線ごとに火災信号の有無を検出して
おり、一端発報した火災感知器はその火災検出位置を示
すためなど、火災感知器側で火災信号を自己保持し、そ
れ以上の動作を必要とされていなかった。このような一
般的な火災感知器では、自己保持機能を有しているた
め、火災受信機側から一端電源をダウンさせるなどで、
復旧させるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この一般的な火災感知
器では、例えばマンションのようないわゆる共同住宅で
受信機が住戸内に配置されると、復旧操作を行うときに
住戸内に入る必要があり、留守宅の場合には難しい。そ
れで、受信機が特別な場所にあったり、誤報が頻繁に発
生する場所には、自己保持機能を有していない、いわゆ
る非保持型の火災感知器が使用される。
【0004】火災感知器を非保持型とするときに、例え
ばマイコンを内蔵してソフト制御により動作している場
合、電源電圧の低下により予想外な動作を行う可能性が
ある。とくに火災信号をいわゆるスイッチング動作で電
圧低下や電流制限で出力するときには、信号を出力した
感知器のみならず、並列に接続されているすべての火災
感知器の電源電圧が不安定となってしまう。
【0005】この発明は、電源電圧の不安定要素に対し
て内部回路の正常動作を維持するため、電圧を維持する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の点に鑑み、この発
明は、受信部からの電源供給が行われる信号線が接続さ
れる2つの端子と、該信号線からの電源によって火災検
出手段の火災検出に基づいて火災出力を行う内部回路
と、該火災出力によって前記信号線間のインピーダンス
変化による火災信号を前記受信部へ出力するスイッチン
グ回路と、を有する火災感知器であって、前記スイッチ
ング回路は、スイッチング時に前記信号線間に所定の電
圧を維持する電圧保持手段と、該電圧保持手段が前記電
圧を保持するように前記信号線間の電流放出量を制限す
る電流制限手段と、を有することを特徴とするものであ
る。
【0007】したがって、電源兼信号線1回線に複数の
火災感知器が並列に設けられている場合に、複数の火災
感知器が動作して電源電圧が不用意に低下したとして
も、スイッチング回路の部分で電圧を維持することで、
その内側に配置される内部回路に十分な電圧が供給さ
れ、その内部回路の動作は通常基準電圧に比較して得ら
れており、異常な結果や信号入出力が行われることはな
い。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施した形態につ
いて説明する。図1および図2は、この発明を利用した
火災感知器の一実施形態を概略的に示す回路図およびそ
の火災感知器を用いるシステムの構成図である。
【0009】図2において、例えば住戸内の居間に設け
られた火災受信機1から引き出された共通線2およびラ
イン線3からなる電源兼信号線に、各部屋等に設けられ
る複数の火災感知器4が並列に送り配線によって接続さ
れ、その信号線2、3の後端には終端抵抗5が接続され
ている。
【0010】また、信号線2、3の火災受信機1と各火
災感知器4との間には、常時は共通線2およびライン線
3を火災受信機1に切り換え接続している線路切換器6
が配置されている。
【0011】常時は、各火災感知器4は、信号線2、3
を通じて火災受信機1から供給される電源によってそれ
ぞれ火災監視動作を行い、火災検出時にはスイッチング
動作を行って信号線2、3間を低インピーダンスの略短
絡状態とする。火災受信機1は、そのスイッチング動作
に基づく略短絡状態を検知して火災報知動作を行う。こ
のとき、火災受信機1は、例えば玄関脇に設けられ接続
される戸外表示器10に火災表示を行ったり、住戸完結
型でなく、図示しない住棟受信機が建物全体の監視制御
として設けられているときには、必要な火災信号を住棟
受信機に出力する。
【0012】点検時には、線路切換器6から戸外の例え
ば戸外表示器10の側に引き出されたコネクタ11に、
点検器12がコネクタ接続される。この点検器12から
の点検操作に基づき、線路切換器6は、火災受信機1へ
点検出力線9を介して点検開始出力を行い、火災受信機
1で点検中を表示させるとともに、各火災感知器4への
信号線2、3を、火災受信機1から切り離し、点検器1
2へ接続する。この状態において、火災受信機1は、線
路切換器6の点検開始出力に基づき点検表示を行い、点
検器12からの戸外点検が可能となる。このとき、各火
災感知器4は信号線2、3を通じて点検器12から供給
される電源電圧によって動作する。
【0013】また、図1は図2における火災感知器4の
回路構成を示したものであり、端子C、Lは、電源兼信
号線2、3が接続される端子であり、無極性化回路(ダ
イオードブリッジ)DBによって無極性化されている。
これら端子C、L間に内部回路としてレギュレータIC
2を介してセンサ回路41および制御回路42が配置さ
れている。このセンサ回路41および制御回路42は、
詳細に説明しないが、おもに火災検出手段および判別手
段とからなり、さらに試験手段や伝送手段などが設けら
れていてもよい。制御回路42では、図示しない火災検
出手段による検出値を用いて火災判別レベルを有する図
示しない判別手段が検出値を判別レベルと比較すること
などで火災出力を発生させる。
【0014】図示しない火災検出手段は、例えばサーミ
スタ等を用いた火災による熱検出、または発光素子およ
び受光素子からなる光電式等の火災による煙検出、その
他火災による赤外線やニオイを検出するものなどが用い
られる。また、図示しない判別手段は、図示しない火災
検出手段からの検出値を基準レベルと比較するコンパレ
ータ、または検出値をAD変換してデータ処理するマイ
コンなどが用いられる。
【0015】端子C、Lとセンサ回路41および制御回
路42との間にスイッチング回路43が構成されてい
る。このスイッチング回路43は、制御回路42からの
火災出力を受けて端子C、L間を略短絡状態にスイッチ
ングするものであり、スイッチング素子としてのトラン
ジスタQ1へのベース電圧供給によりオンされる。この
とき、電圧保持手段としてツェナーダイオードZ1がレ
ギュレータIC2以降に必要な電圧を維持するととも
に、電界効果トランジスタFETのゲートGとソースS
の間に電圧が発生し、トランジスタQ2もオンされてレ
ギュレータIC1がオンして抵抗R2に所定の電流が流
れる。このスイッチング回路43は、定電流動作を行う
ことにより、信号線C、L間のインピーダンスを変化さ
せ、このインピーダンス変化としての定電流制御をスイ
ッチング動作として、火災受信機1が検出する。
【0016】しかし、図2に示すように、信号線2、3
の間には複数の火災感知器4が設けられるので、同時に
たくさんの火災感知器4がスイッチングを行う場合には
十分な電源供給が行われなくなることがある。この場合
に、図1における端子C、Lに十分な電流が供給されな
くなると、このスイッチング回路43に供給される電圧
も低下して、電界効果トランジスタFETのゲートGと
ソースSの間への電圧が低下するとともに電界効果トラ
ンジスタFETを通過する電流が制限される。このた
め、レギュレータIC1から所定の電流を流すことはで
きなくなるが、ツェナーダイオードZ1の選択に基づく
残り電圧が維持されることになる。
【0017】このように、火災感知器4では、信号線
2、3を介して得られる端子C、L間の電源状態が不安
定となっても、ツェナーダイオードZ1の残り電圧によ
り内部回路として特に制御回路2内にマイコン等が設け
られている場合には動作が不測の事態を引き起こすこと
はない。
【0018】上記構成の動作について簡単に説明する
と、図1に示されるような回路構成を有する火災感知器
4が住戸の天井面などに設置されることになる。そし
て、監視区域で火災が発生すると、それに基づく煙を火
災感知器4内のセンサ回路41が検出し、制御回路42
が火災発生を判別する。火災を認識した制御回路42は
スイッチング回路43に火災出力を行い、スイッチング
回路43は上記のように作動して、ツェナーダイオード
Z1に基づく残り電圧を維持しながら、レギュレータI
C1から所定の電流を流す略短絡状態を維持する。
【0019】そして、火災受信機1は、信号線2、3の
間が火災を検出した火災感知器4のスイッチング回路4
3のスイッチング動作に基づく略短絡状態を、図示しな
い火災検出回路により定電流放流を判別することにより
検出して、火災の発生を認識する。そして、火災動作と
して火災報知を行うとともに、例えば玄関脇に設けられ
接続される戸外表示器10に火災表示を行ったり、住戸
完結型でなく、図示しない住棟受信機が建物全体の監視
制御として設けられているときには、必要な火災信号を
住棟受信機に出力する。
【0020】ここで、火災の規模が拡大し、同一回線で
複数の火災感知器4がスイッチング動作を行ったとして
も、上記のように、スイッチング回路43において所定
の電圧が維持されて火災感知器4内部のセンサ回路41
および制御回路42の動作は正確に行われ、適切でない
判別や動作を行う火災感知器は発生しない。
【0021】以上のように、火災受信機1のような受信
部からの電源供給が行われる2本の信号線2、3と、信
号線2、3からの電源によって動作するセンサ回路41
や制御回路42のような内部回路と、制御回路42から
の火災出力によって前記信号線2、3間のインピーダン
ス変化による火災信号を受信部へ出力するスイッチング
回路43と、からなる火災感知器4であって、スイッチ
ング回路43は、信号線間に所定の電圧を維持するツェ
ナーダイオードZ1のような電圧保持手段と、電圧保持
手段が電圧を保持するように前記信号線間の電流放出量
を制限するレギュレータIC1のような電流制限手段
と、を有するものであって、電源兼信号線2、3の1回
線に複数の火災感知器4が並列に設けられている場合
に、複数の火災感知器4が動作して電源電圧が不用意に
低下したとしても、スイッチング回路43の部分で電圧
を維持することで、その内側に配置される内部回路に十
分な電圧が供給され、その動作は通常基準電圧に比較し
て得られており、異常な結果や信号入出力が行われるこ
とはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】火災感知器の回路図。
【図2】システム全体の概略構成図。
【符号の説明】
2、3 信号線 4 火災感知器 43 スイッチング回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信部からの電源供給が行われる信号線
    が接続される2つの端子と、該信号線からの電源によっ
    て火災検出手段および判別手段に基づいて火災出力を行
    う内部回路と、該火災出力によって前記信号線間のイン
    ピーダンス変化による火災信号を前記受信部へ出力する
    スイッチング回路と、を有する火災感知器であって、 前記スイッチング回路は、スイッチング時に前記信号線
    間に所定の電圧を維持する電圧保持手段と、該電圧保持
    手段が前記電圧を保持するように前記信号線間の電流放
    出量を制限する電流制限手段と、を有することを特徴と
    する火災感知器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003109140A (ja) * 2001-09-28 2003-04-11 Nohmi Bosai Ltd 火災感知器
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