JP4330861B2 - 会員用プリペイドカードシステム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は会員用プリペイドカードシステムに関し、例えば、パチンコ遊技機やスロットマシンなどの遊技媒体としての遊技球(パチンコ球、コイン、メダルなどの任意形状の媒体)を貸し出すためのプリペイドカードポイント数の処理システムに適用し得るものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、今日のパチンコ遊技機の多くには、プリペイドカード対応のサンド装置が並設されており、プリペイドカードを購入し、利用度数に応じて遊技球の貸出を行うことができるようになされている。しかし、プリペイドカードの購入に対するポイント及び貯玉での同一カードのポイントへの付加機能を保有していなかった。遊技者が帰路につく際に、プリペイドカードのポイント数に残数があれば、遊技者は次の遊技機会のために、そのプリペイドカードを持ち帰っていた。ところで、プリペイドカードを持ち帰った場合、そのプリペイドカードの紛失等の問題が生じる。このため、遊技者が帰路につく際には、残数があるプリペイドカードの精算を行うことが好ましい。しかしながら、プリペイドカードの精算を行う場合、遊技場の閉店時等においては、精算をする遊技者が集中する等の問題があり、管理が繁雑になってしまう。
【0003】
そのため、遊技終了時のプリペイドカードの残数を、遊技者及び遊技場の双方共にメリットがあるように処理し得るシステムが求められている。
【0004】
係る観点から、本出願人は先に特願2002−220742号の「遊技球貸出可能情報繰越システム」を提案した。
【0005】
この特願2002−220742号の「遊技球貸出可能情報繰越システム」では、会員サーバを設け、この会員サーバで貯玉数を管理して、カード精算の手数を省略できるようにした。
【0006】
具体的には、会員IDに対応付けて貯玉数を管理し、遊技者は会員カードの会員IDに対応する貯玉数に基づいて遊技用カードを発行させる。貯玉数が足りない場合は、現金を投入して遊技用カードを発行させる。そして、遊技者は、遊技用カードで遊技球を借り受けて遊技を行う。
【0007】
遊技を終了する場合は、カード処理機に遊技用カードを挿入することで、遊技用カードの残数が会員サーバの貯玉数に加算され、遊技用カードはそのまま回収される。これにより、煩雑な精算を行わずにカードの残数を、会員カードを基に管理することができるようになる。
【0008】
【特許文献1】
特開2002−143516号公報
特許文献1の「景品交換方法及び景品交換システム」は、会員のポイントで会員証を用いて、協力加盟店で景品交換を口座振替で即時決済できるシステムである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上記遊技球貸出可能情報繰越システムにより、煩雑な精算を行わずにカードの残数を管理することができるが、この場合でも、カードの精算処理をせずに帰路につく遊技者がおり、カードの紛失等の問題が依然として残っていた。
【0010】
また、上記特許文献1の景品交換方法及び景品交換システムの場合でも、カードの精算処理をせずに帰路につく遊技者に対しては、カードの紛失等の問題が依然として残っていた。
【0011】
本発明は、このような点に鑑みてなされたもので、カードの精算が成されない場合でも自動的に処理を行うことができる会員用プリペイドカードシステムを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
第1の発明に係る会員用プリペイドカードシステムは、識別情報を記録した会員用プリペイドカードと、この会員用プリペイドカードの識別情報と関連付けて購入ポイント及び貯玉ポイントを管理すると共に、購入ポイント数に応じて遊技機の貸し玉を受けるときの購入ポイント数の増減を管理する管理手段とを備えて構成され、上記管理手段に、遊技者が遊技を終了したと判定できる時点で、上記購入ポイントを上記貯玉ポイントに加算する購入ポイント繰り越し処理機能を備えたことを特徴とする。
【0013】
上記構成により、遊技者が遊技を終了したと判定できる時点で、購入ポイント繰り越し処理機能によって、購入ポイントを貯玉ポイントに自動的に加算するため、遊技者は、遊技を終了する際に会員用プリペイドカードシステムの精算をする必要がなくなる。ここで、遊技者が遊技を終了したと判定できる時点とは、遊技場の営業が終了する時点、日にちが変わる時点等の、遊技者が遊技を終了していると明確に判定できる時点をいう。
【0014】
第2の発明に係る会員用プリペイドカードシステムは、
識別情報を記録した会員用プリペイドカードと、当該会員用プリペイドカードを発行するプリペイドカード発行精算機と、当該プリペイドカード発行精算機で発行した会員用プリペイドカードの識別情報に基づいて遊技媒体を貸し出すサンドと、上記会員用プリペイドカードの識別情報と関連付けてプリペイド分である購入ポイントと貯玉ポイントとを管理する会員サーバと、当該会員サーバで管理する購入ポイント及び貯玉ポイントを上記会員用プリペイドカードの識別情報と関連付けて記録するデータベースとを備えた会員用プリペイドカードシステムであって、上記会員サーバに、遊技者が遊技を終了したと判定できる時点で、上記データベースに記録した上記購入ポイントを上記貯玉ポイントに加算する購入ポイント繰り越し処理機能を備えたことを特徴とする。
【0015】
上記構成により、第1の発明と同様に、遊技者が遊技を終了したと判定できる時点で、購入ポイント繰り越し処理機能によって、購入ポイントを貯玉ポイントに自動的に加算するため、遊技者は、遊技を終了する際に会員用プリペイドカードシステムの精算をする必要がなくなる。
【0016】
第3の発明に係る会員用プリペイドカードシステムは、第1又は第2の発明に係る会員用プリペイドカードシステムにおいて、上記識別情報として会員IDを用いることを特徴とする。
【0017】
上記構成により、遊技者は、会員カード等に記録された会員IDを用いて、会員用プリペイドカードの発行を受けることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る会員用プリペイドカードシステムについて、添付図面を参照しながら詳述する。なお、プリペイドカードは、プリペイドコインやプリペイド非接触媒体等を含む広い概念である。ここではその一例として、シート状のプリペイドカードを用いて説明する。
【0019】
この実施形態に係る会員用プリペイドカードシステムにおける遊技機の貸し玉の種類は、遊技媒体としての遊技球(パチンコ球、コイン、メタルなどの任意形状の媒体)を利用するものであればその種類を問わないが、以下では、説明の簡単化を考慮し、遊技場に設けられている遊技機がパチンコ遊技機であるとして説明を行う。
【0020】
図1は、この実施形態の会員用プリペイドカードシステムの構成を示すブロック図、図2は会員用プリペイドカードを示す平面図、図3は一般的な従来のプリペイドカードを示す平面図である。
【0021】
この実施形態で用いる会員用プリペイドカード1は、図2に示すように、ポイント数(遊技球貸出可能情報)を直接記録しているものではなく、カード毎に固有の識別情報だけが記録される。この識別情報としては、会員IDを用いる。ポイント数は、後述する会員サーバ のデータベース に、会員用プリペイドカード1の識別情報(会員ID)に対応付けられて記憶される。なお、上記識別情報としては、会員IDに限らず、図3に示すように、従来からある、各カード毎に記録されたシリアル番号、バーコード印刷、エンボスなどを用いてもよい。
【0022】
会員用プリペイドカードシステム3は、図1に示すように、各遊技機4に並設されたサンド5と、プリペイドカード発行精算機6と、会員サーバ7と、データベース8と、認証サーバ9とから構成されている。
【0023】
サンド5は遊技玉を貸し出すための装置である。このサンド5は、図4に示すように、紙幣投入口11と、カード出し入れ口12とを備え、会員用プリペイドカード1及び現金の双方に対応する形式になっている。即ち、紙幣投入口11から紙幣を投入して貸し玉を受けることも、カード出し入れ口12から会員用プリペイドカード1を挿入して貸し玉を受けることもできる。なお、会員用プリペイドカード1だけに対応する形式のものであっても良い。また、紙幣投入以外に硬貨を投入して貸し玉を受ける機能を有した形式のものでもよい。
【0024】
サンド5の処理機能は、図3の機能ブロック図のようになっている。具体的には、サンド制御部15と、紙幣投入口制御部16と、カード制御部17と、通信部18とを備えて構成されている。サンド制御部15は、紙幣投入口制御部16、カード制御部17及び通信部18にそれぞれ接続されて、これらを制御する。紙幣投入口制御部16は、投入された紙幣を、引き込み、金額等を認識し、保管する一連の動作を制御する。カード制御部17は、カード読み書き部19と、カード出入部20とから構成されている。カード読み書き部19は、必要に応じて、カードに書き込まれた会員IDを読み取ったり、カードに情報を書き込んだりする。カード出入部20は、カード出し入れ口12から挿入されたカードを引き込んでカード読み書き部19に運んだり保管したりする。通信部18は、会員サーバ7と通信して、会員ID等の情報のやり取りを行う。
【0025】
プリペイドカード発行精算機6は、会員用プリペイドカード1を発行したり、精算したりするための装置である。このプリペイドカード発行精算機6には、図6に示すように、プリペイドカード要求ボタン22、カード出し入れ口23、プリペイドカード出口24、精算ボタン25、硬貨取出し口26、金額ボタン27、紙幣挿入口28、暗証番号入力部29、紙幣取出し口30が備えられている。
【0026】
プリペイドカード要求ボタン22は、会員用プリペイドカード1の発行を要求する場合に押すボタンである。会員カード等を挿入してこのプリペイドカード要求ボタン22を押す。カード出し入れ口23は、会員カードを出し入れするための口である。会員用プリペイドカード1の発行を要求する場合等に挿入する。プリペイドカード出口24は、会員カードや紙幣等の挿入によって発行を要求した会員用プリペイドカード1が出てくる口である。精算ボタン25は、遊技を終えて会員用プリペイドカード1のポイントを精算する場合に押すボタンである。会員用プリペイドカード1を挿入して、この精算ボタン25を押すことで、会員用プリペイドカード1に残っているポイントが精算される。硬貨取出し口26は、精算等により返却される貨幣を遊技者が取り出すための口である。金額ボタン27は、発行させる会員用プリペイドカード1に付加する金額(ポイント数)を指定するためのボタンである。紙幣挿入口28は、発行させる会員用プリペイドカード1に付加する金額(ポイント数)の紙幣を挿入するための口である。暗証番号入力部29は、会員用プリペイドカード1を発行させるために入力する暗証番号の入力部である。会員用プリペイドカード1を発行させるときに、会員カードの挿入と共に、この暗証番号入力部29から暗証番号を入力する。紙幣取出し口30は、精算等により返却される紙幣を遊技者が取り出すための口である。
【0027】
プリペイドカード発行精算機6の処理機能は、図7の機能ブロック図のようになっている。具体的には、発行精算機制御部32と、紙幣投入口制御部33と、カード発行制御部34と、紙幣払出し制御部35と、硬貨払出し制御部36と、通信部37とから構成されている。発行精算機制御部32は、紙幣投入口制御部33、カード発行制御部34、紙幣払出し制御部35、硬貨払出し制御部36及び通信部37にそれぞれ接続されてこれらを制御し、会員用プリペイドカード1の発行及び精算処理を行う。紙幣投入口制御部33は、上記サンド5の紙幣投入口制御部16と同様に、投入された紙幣を、引き込み、金額等を認識し、保管する一連の動作を制御する。カード発行制御部34は、会員用プリペイドカード1の発行に際して、新たな会員用プリペイドカード1への会員IDの書き込みや、プリペイドカード出口24への出力等の制御を行う。このため、カード発行制御部34には、カードライタ機能が備えられている。紙幣払出し制御部35は、精算等に伴い、遊技者に支払う紙幣を紙幣取出し口30から排出する制御を行う。硬貨払出し制御部36は、精算等に伴い、遊技者に支払う硬貨を硬貨取出し口26から排出する制御を行う。通信部37は、会員サーバ7及び認証サーバ9と通信して、会員ID等の情報のやり取りを行う。
【0028】
会員サーバ7は、各サンド5及びプリペイドカード発行精算機6にそれぞれ接続されて会員IDやポイント情報等をやり取りすると共に、データベース8に情報を記録したり、記録した情報を管理したり更新したりするためのものである。この会員サーバ7は、データベース8にアクセスし得る情報処理装置で構成されている。さらに会員サーバ7には、後述する購入ポイント繰り越し処理機能が格納されている。
【0029】
データベース8は、会員サーバ7のデータベースである。このデータベース8には会員の情報が格納されている。具体的には、図8に示すように、各会員の、会員ID、暗証番号、名前、住所、購入ポイント、貯玉ポイントがそれぞれ対応付けられて記憶されている。例えば、図示するように、会員ID「U67」の会員に対して、暗証番号「****」、名前「ghas」、住所「hui」、購入ポイント「780」、貯玉ポイント「540」等のように、各会員に対応付けられて記憶されている。なお、必要に応じて、書誌的情報や遊技管理情報も含まれる。
【0030】
ここで、購入ポイントは、その日にプリペイドカード発行精算機6で現金を挿入して購入したポイントである。貯玉ポイントは、遊技で勝ち取った遊技球等であって、次回以降の遊技のため、又は、次回以降の貯玉ポイントと合算して景品交換するために持ち越すポイントである。
【0031】
認証サーバ9は、会員がプリペイドカード発行精算機6で挿入した会員カードの会員ID及び入力した暗証番号が正しいものであるか否かを判断し、正しい認めた場合に、会員承認をするを行うサーバである。この認証サーバ9で会員承認されない限り、会員用プリペイドカードは発行されない。
【0032】
なお、遊技場では、遊技機4が複数台集められて島を構成し、その島単位で遊技機4等を管理する島ユニットコントローラが備えられている。さらに、各島を集中管理するホストコントローラが備えられている。上記会員用プリペイドカード1は、ホストコントローラの一部として構成されている。
【0033】
[会員用プリペイドカード発行動作]
遊技者は、遊技球の貸出しを受けるために、会員用プリペイドカード1を用いる。この会員用プリペイドカード1は、プリペイドカード発行精算機6によって発行される。遊技者は、プリペイドカード発行精算機6に現金を入金したり、会員サーバ7のデータベース8に記録されたポイントを使用したりして、会員用プリペイドカード1の発行を指示する。
【0034】
以下では、現金入金による会員用プリペイドカード1の発行動作を、図9のシーケンス図を参照しながら説明する。
【0035】
会員遊技者はプリペイドカード発行精算機6のカード出し入れ口23から会員カードを挿入する。これにより、プリペイドカード発行精算機6が会員カードの挿入を検知する(T1)。次いで、挿入された会員カードから会員IDを読み取り(T2)、暗証番号の入力を要求する(T3)。遊技者はこの要求に応じて暗証番号を入力する。これにより、プリペイドカード発行精算機6は暗証番号の入力を検知し(T4)、会員IDと暗証番号を認証サーバ9に送信する(T5)。
【0036】
認証サーバ9では、会員IDと暗証番号を受信して会員であるか否かを判断する(T6)。会員であると判断した場合は会員認証をプリペイドカード発行精算機6に通知する(T7)。
【0037】
会員認証の通知を受けたプリペイドカード発行精算機6では、会員用プリペイドカード1の発行が要求されるのを待つ(T8)。遊技者は、プリペイドカード要求ボタン22を押して、会員用プリペイドカード1の発行を要求する。プリペイドカード発行精算機6では、会員用プリペイドカード1の発行要求を検知し(T9)、金額が決定されるのを待つ(T10)。遊技者は会員用プリペイドカード1に付加するポイントの金額を決定して金額ボタン27から入力する。プリペイドカード発行精算機6では、金額ボタン27からの入力を検知し(T11)、紙幣が入力されるのを待つ(T12)。遊技者は紙幣挿入口28から紙幣を挿入する。プリペイドカード発行精算機6では、紙幣の挿入を検知して紙幣投入口制御部33で紙幣の金額を識別する(T13)。次いで、会員ID、挿入金額及び金額ボタン27で指定された金額データを会員サーバ7に送信する(T14)。
【0038】
会員サーバ7では、指定された金額データを購入ポイントに換算し(T15)、データベース8の会員IDに対応する購入ポイント欄に加算する(T16)。この加算処理の終了により、加算終了をプリペイドカード発行精算機6に送信する(T17)。
【0039】
プリペイドカード発行精算機6では、加算終了の受信により(T18)、新たな会員用プリペイドカード1に会員IDを書き込んで(T19)、その会員用プリペイドカード1を発行する(T20)。この会員用プリペイドカード1は、プリペイドカード発行精算機6のプリペイドカード出口24から排出される。
【0040】
次いで、ポイントとして指定された金額が、挿入された現金の額よりも小さいときは、おつりを計算して、プリペイドカード発行精算機6の紙幣取出し口30から紙幣を排出する(T21)。
【0041】
なお、会員サーバ7のデータベース8に記録された貯玉ポイントを使用して会員用プリペイドカード1の発行を指示する場合は、上記金額が決定されるのを待つ(T10)時点で、遊技者は貯玉ポイントの使用を指示する。プリペイドカード発行精算機6は、会員IDと指定されたポイント数を会員サーバ7に送信し、会員サーバ7ではデータベース8に記録された貯玉ポイント数から指定ポイント数を購入ポイント欄に移す処理を行うことになる。他の処理は上述した処理と同様である。
【0042】
[遊技球の貸出し動作]
次に、会員用プリペイドカード1を用いた遊技球の貸出し動作を、図10のシーケンス図を参照しながら説明する。
【0043】
遊技者は、プリペイドカード発行精算機6で発行した会員用プリペイドカード1をサンド5のカード出し入れ口12に挿入し、貸し玉数を指定する。これにより、サンド5は、会員用プリペイドカード1の挿入を検知してカード制御部17のカード読み書き部19で会員IDを読み取り(T31)、指定された貸し玉数を検知する(T32)。次いで、会員IDと貸し玉数を会員サーバ7に送信する(T33)。
【0044】
会員サーバ7では、サンド5からの会員IDと貸し玉数の情報を受信し(T34)、上記会員IDに対応するデータベース8内の購入ポイント欄に記録された購入ポイント数から貸し玉数を減算し、その値を更新する(T35)。次いで、貸し玉許可信号を送信する(T36)。
【0045】
サンド5では、送信された貸し玉許可信号を受信して(T37)、許可された貸し玉数の貸し玉を行う(T38)。
【0046】
遊技者は、上記貸し玉を用いて遊技機4で遊技を行う。遊技者が遊技を終えて帰路につく場合は、精算をせずにそのまま帰宅しても、精算してもよい。
【0047】
精算する場合は、会員用プリペイドカード1をプリペイドカード発行精算機6のカード出し入れ口23に挿入して精算ボタン25を押し、精算を行う。
【0048】
精算をせずにそのまま帰宅した場合は、購入ポイント繰り越し処理が行われる。この購入ポイント繰り越し処理機能は会員サーバ7に格納され、1日に1回行われる。具体的には、遊技者が遊技を終了したと判定できる時点、例えば遊技場の営業終了時か日にちが変わる時に行われる。なお、遊技者が遊技を終了したと明確に判定できる時点であれば、他の時点であってもよい。
【0049】
[購入ポイント繰り越し動作]
営業終了時に購入ポイント繰り越し処理を行う場合を、図11に示す。この場合は、まず、営業が終了したか否かを判断し(ステップS1)、営業が終了するまで待つ。営業が終了したときは、営業終了によるデータ入出力を終了する(ステップS2)。
【0050】
次いで、会員サーバ7のデータベース8の購入ポイント欄に記録された購入ポイント数を同じ会員IDの貯玉ポイント欄の貯玉ポイント数に移動して加算する(ステップS3)。次いで、購入ポイント欄に記録された購入ポイント数をクリアする(ステップS4)。
【0051】
具体的には、図12に示すように、会員ID「U678」の購入ポイント欄の購入ポイント数「80」を貯玉ポイント欄の貯玉ポイント数「540」に加算して、図13に示すように、購入ポイント欄の購入ポイント数を「0」にして、貯玉ポイント欄の貯玉ポイント数「620」にする。この処理を全ての会員IDに対して行う。即ち、図12の会員ID「U965」の購入ポイント欄の購入ポイント数「650」を貯玉ポイント欄の貯玉ポイント数「20」に加算して、図13の購入ポイント欄の購入ポイント数を「0」にして、貯玉ポイント欄の貯玉ポイント数を「670」にする。図12の会員ID「U807」の購入ポイント欄の購入ポイント数「10」を貯玉ポイント欄の貯玉ポイント数「700」に加算して、図13の購入ポイント欄の購入ポイント数を「0」にして、貯玉ポイント欄の貯玉ポイント数「710」にする。
【0052】
日にちが変わる時に購入ポイント繰り越し処理を行う場合を、図14に示す。この場合は、まず、日にちが変わったか否かを判断し(ステップS11)、日にちが変わるまで待つ。日にちが変わったときは、会員サーバ7のデータベース8の購入ポイント欄に記録された購入ポイント数を同じ会員IDの貯玉ポイント欄の貯玉ポイント数に移動して加算する(ステップS12)。次いで、購入ポイント欄に記録された購入ポイント数をクリアする(ステップS13)。
【0053】
この処理を全ての会員IDに対して行う。具体的な処理は、上述した図12、図13の例と同様である。
【0054】
[実施形態の効果]
上記実施形態によれば、現金を投入して発行した会員用プリペイドカード1の残数を、精算を行うことなく貯玉に変換することができるようになる。このため、会員遊技者にとっては、煩雑な精算処理をする必要がなくなる。
【0055】
遊技場側にとっては、会員遊技者が所持する会員用プリペイドカードと遊技場のデータベース8とを二重に管理する必要がなく、管理の煩雑化を防止することができる。
【0056】
また、遊技者は、会員用プリペイドカードの残数を貯玉に変換した上で景品交換を行うようなこともでき、景品交換時の処理態様を増大できている。
【0057】
さらに、貯玉に係る機能の充実により、遊技者の会員化を促進することが期待できる。
【0058】
【発明の効果】
以上、詳述したように本発明によれば、次のような効果を奏する。
【0059】
遊技者が遊技を終了したと判定できる時点で、購入ポイントを貯玉ポイントに加算する購入ポイント繰り越し処理機能を備えたので、会員用プリペイドカードの残数を、精算を行うことなく貯玉に変換することができるようになる。このため、会員遊技者にとっては、煩雑な精算処理をする必要がなくなる。
【0060】
また、遊技場側にとっても、管理が複雑になるのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る会員用プリペイドカードシステムを示すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態に係る会員用プリペイドカードを示す平面図である。
【図3】従来の会員用プリペイドカードを示す平面図である。
【図4】本発明の実施形態に係るサンドを示す正面図である。
【図5】本発明の実施形態に係るサンドの機能を示すブロック図である。
【図6】本発明の実施形態に係るプリペイドカード発行精算機を示す正面図である。
【図7】本発明の実施形態に係るプリペイドカード発行精算機の機能を示すブロック図である。
【図8】本発明の実施形態にデータベースの記録内容を示す構成図である。
【図9】本発明の実施形態に係る会員用プリペイドカードシステムの会員用プリペイドカードの発行処理を示すシーケンス図である。
【図10】本発明の実施形態に係る会員用プリペイドカードシステムの貸し玉処理を示すシーケンス図である。
【図11】本発明の実施形態に係る会員用プリペイドカードシステムの購入ポイント繰り越し処理を示すフローチャートである。
【図12】本発明の実施形態に係る会員用プリペイドカードシステムの購入ポイント繰り越し処理前のデータベースの記録内容を示す構成図である。
【図13】本発明の実施形態に係る会員用プリペイドカードシステムの購入ポイント繰り越し処理後のデータベースの記録内容を示す構成図である。
【図14】本発明の実施形態に係る会員用プリペイドカードシステムの購入ポイント繰り越し処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1:会員用プリペイドカード、3:会員用プリペイドカードシステム、4:遊技機、5:サンド、6:プリペイドカード発行精算機、7:会員サーバ、8:データベース、9:認証サーバ、11:紙幣投入口、12:カード出し入れ口、15:サンド制御部、16:紙幣投入口制御部、17:カード制御部、18:通信部、19:カード読み書き部、20:カード出入部、22:プリペイドカード要求ボタン、23:カード出し入れ口、24:プリペイドカード出口、25:精算ボタン、26:硬貨取出し口、27:金額ボタン、28:紙幣挿入口、29:暗証番号入力部、30:紙幣取出し口、32:発行精算機制御部、33:紙幣投入口制御部、34:カード発行制御部、35:紙幣払出し制御部、36:硬貨払出し制御部、37:通信部。
Claims (3)
- 識別情報を記録した会員用プリペイドカードと、
この会員用プリペイドカードの識別情報と関連付けて購入ポイント及び貯玉ポイントを管理すると共に、購入ポイント数に応じて遊技機の貸し玉を受けるときの購入ポイント数の増減を管理する管理手段とを備えて構成され、
上記管理手段に、遊技者が遊技を終了したと判定できる時点で、上記購入ポイントを上記貯玉ポイントに加算する購入ポイント繰り越し処理機能を備えたことを特徴とする会員用プリペイドカードシステム。 - 識別情報を記録した会員用プリペイドカードと、
当該会員用プリペイドカードを発行するプリペイドカード発行精算機と、
当該プリペイドカード発行精算機で発行した会員用プリペイドカードの識別情報に基づいて遊技媒体を貸し出すサンドと、
上記会員用プリペイドカードの識別情報と関連付けてプリペイド分である購入ポイントと貯玉ポイントとを管理する会員サーバと、
当該会員サーバで管理する購入ポイント及び貯玉ポイントを上記会員用プリペイドカードの識別情報と関連付けて記録するデータベースとを備えた会員用プリペイドカードシステムであって、
上記会員サーバに、遊技者が遊技を終了したと判定できる時点で、上記データベースに記録した上記購入ポイントを上記貯玉ポイントに加算する購入ポイント繰り越し処理機能を備えたことを特徴とする会員用プリペイドカードシステム。 - 請求項1又は2に記載の会員用プリペイドカードシステムにおいて、
上記識別情報として会員IDを用いることを特徴とする会員用プリペイドカードシステム。
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