JP4321857B2 - セラミックスの接合構造 - Google Patents

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Description

本発明は、セラミック部材と金属製の被接合部材との接合構造に関するものである。
現在、半導体ウエハーの搬送、露光、CVD、スパッタリング等の成膜プロセス、微細加工、洗浄、エッチング、ダイシング等の工程において、半導体ウエハーを吸着し、保持するために、静電チャックが使用されている。こうした静電チャックの基材として、緻密質セラミックスが注目されている。特に半導体製造装置においては、エッチングガスやクリーニングガスとして、ClF3等のハロゲン系腐食性ガスを多用する。また、半導体ウエハーを保持しつつ、急速に加熱し、冷却させるためには、静電チャックの基材が高い熱伝導性を備えていることが望まれる。また、急激な温度変化によって破壊しないような耐熱衝撃性を備えていることが望まれる。緻密な窒化アルミニウムおよびアルミナは、前記のようなハロゲン系腐食性ガスに対して高い耐食性を備えている。
また、半導体製造装置の分野において、プラズマを発生させるための高周波電極を内蔵したサセプターが実用化されているが、こうした高周波電力発生装置の分野においても、窒化アルミニウムや緻密質アルミナの基材中に金属電極を埋設している。更に、半導体製造装置の分野において、各プロセス中、ウエハーの温度を制御するために、窒化アルミニウムやアルミナ基材中に金属抵抗体を埋設したセラミックスヒーターも実用化されている。
これらの各装置においては、窒化アルミニウム等のセラミック基材中に金属電極を埋設し、外部の電力供給用コネクターに対して金属電極を電気的に接続する必要がある。しかし、こうした接続部分は、酸化性雰囲気下、更には腐食性ガス雰囲気下で、非常な高温と低温との熱サイクルにさらされる。このような悪条件下においても、長期間高い接合強度と良好な電気的接続とを保持することが望まれている。
また、本出願人は、特許文献1において、コネクターと金属電極との接続構造において、金属部材とセラミック部材の間に低熱膨張導体を挿入することで、残留応力緩和を図ることを開示した。また、本出願人は、特許文献2において、特許文献1記載の接合構造を改良し、金、白金、パラジウムを含む軟質の合金ろう材を使用することで、ろう材の耐酸化性を向上させ、かつ残留応力を一層緩和することを開示した。
特開平10−209255号公報 特開平11−12053号公報
しかし、上述のような接合部分を有するヒーターや静電チャックを量産する過程で次の問題が生ずる場合があった。即ち、前記接合構造を製造する際には、低熱膨張導体とセラミック部材表面との間に金属ろう材、例えば金合金ろう材を設置し、ろう材を加熱して溶融させ、セラミック部材と低熱膨張導体との各表面を濡らし、ろう接合する。しかし、この際に接合層の厚さがばらつく傾向が見られた。これは、セラミック部材の表面が比較的に濡れにくいために、溶融後のろう材が接合層に留まらない傾向があるためである。そして溶融ろう材が接合部分から外部へと漏れだすのに際して、接合部分に留まる溶融ろう材の量を正確に制御することは困難である。この結果、接合層の厚さにバラツキが生じ、例えば厚さが0.05mm以下に低下した。そして、接合層の厚さが薄いと、熱サイクルが加わったときに、接合層とセラミック部材との接合界面において多大な応力が加わり、セラミック部材や接合層にクラックが生成し、不良品となることがあった。
本発明の課題は、セラミック部材、金属部材、セラミック部材に固定されており、セラミック部材の接合面に露出する露出面を有する金属製の固定部材、および接合層を備える接合構造において、熱サイクル印加時にクラックが発生しにくいような構造を提供することである。
本発明は、収容用凹部が設けられているセラミック部材、金属製の被接合部材、セラミック部材に固定されており、セラミック部材の接合面に露出する露出面を有する金属製の固定部材、およびセラミック部材の接合面および露出面と被接合部材の接合面との間に設けられている接合層を備えており、
被接合部材がセラミック部材の収容用凹部内に収容されており、被接合部材の接合面にリング状突起と内側凹部とが設けられており、接合層が、リング状突起とセラミック部材との間のリング状肉薄部および内側凹部とセラミック部材との間の肉厚部を備えており、肉薄部が接合層の周縁部に設けられていることを特徴とする。
本発明者は、上述した接合層およびセラミック部材のクラック生成の理由について検討したところ、接合層の厚さの小さい領域が主要原因となっていることを見いだした。そして、この知見に立ち、被接合部材の接合面に周縁リング状突起とその内側凹部とを設け、接合層に肉厚部と周縁側のリング状の肉薄部とが形成されるような設計を採用することにより、接合層中に確実に肉厚部を確保することを想到した。即ち、こうした設計であれば、溶融したろう材がセラミック部材表面に溜まりにくい材質である場合にも、所定厚さの肉厚部を接合層内に確保することができる。これによって、主として肉厚部において、熱サイクルに起因する接合部分への過大な応力を緩和することができ、熱サイクル印加時にクラックが発生しにくいような構造を提供することができる。
好適な実施形態においては、接合層の最大厚さが0.15mm以上である。
本発明者は、前記の知見に立ち、熱サイクル印加時に接合部分のクラック生成を抑制する上で、接合層の最大厚さをどの程度にするべきかを検討した。この結果、接合層の最大厚さを0.15mm以上とすることによって、熱サイクル印加時の接合部分のクラック生成を著しく抑制できることを見いだした。
以下、適宜図面を参照しつつ、本発明を更に詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る接合構造を示す断面図である。例えば略円盤形状のセラミック部材1の内部に電極2が埋設されている。電極2は、例えば金網ないしメッシュによって形成されている。
部材2の背面1a側には凹部1bが設けられている。部材1中には網状の電極2が埋設されており、かつモリブデンまたはモリブデン合金からなる固定部材3が埋設されている。固定部材3の一方の表面3bが孔1bの底面1dに露出しており、固定部材3の他方の表面3aが金属電極2に対して接触している。1cは凹部1bの側面である。
凹部1bの中に、例えば円盤形状の被接合部材4が収容され、設置されている。被接合部材4の底面4cは、セラミック部材1の接合面1dおよび固定部材3の接合面3bと対向している。本例では、被接合部材4の底面の周縁部にリング状突起4dが形成されており、リング状突起4dの先端面にリング状の底面4cが形成されている。そして、リング状突起4dの内側には円形凹部4bが形成されている。被接合部材4とセラミック部材1および固定部材3との間には接合層7が設けられている。接合層7を構成する接合材は、底面4cとセラミック部材2との間に介在し、かつ凹部4bの内部に充填されている。この結果、接合層7は、相対的に厚さの大きい円形の肉厚部7aと、相対的に厚さの小さいリング状の肉薄部7bとを有する。
電力供給部材5は、セラミック部材1外の本体部分5c、フランジ部5dおよび凹部1b内の先端部分5bを備えている。先端部分5bの端面5aと被接合部材4の端面4aとが、好ましくはろう材からなる導電性接合層10によって接合されている。
図2の参考例においては、被接合部材4Aの周縁部には、リング状の突起4dが形成されており、リング状突起4dの内側に円形凹部4bが形成されている。これとともに、リング状突起4dの外側にリング状の凹部ないし段差部4eが形成されている。
そして、被接合部材4Aとセラミック部材2および固定部材3との間に接合層7Aが設けられている。接合層7Aは、円形の肉厚部7a、肉厚部7aを包囲するリング状の肉薄部7b、および肉薄部7bを包囲するリング状の肉厚部7cを備えている。
図3の例では、図1のの接合構造において、更に筒状の雰囲気保護体11が設けられている。即ち、固定部材4および電力供給部材5の先端部5bが、筒状の雰囲気保護体11の内側に収容されている。そして、雰囲気保護体11の末端は接合層7dに接触し、セラミック部材2へと接合されている。
本発明においては、接合層7、7Aが、肉厚部7a、7cと、肉薄部7bとを有する。この際、肉厚部の厚さtCは、接合部分におけるクラック防止という観点からは、0.15mm以上であることが好ましく、0.2mm以上であることが更に好ましく、0.5mm以上であることが一層好ましい。肉厚部の厚さtCの上限は特にないが、接合強度の観点からは、1.0mm以下が好ましい。
肉薄部7bの厚さtDは、接合強度を大きくするという観点からは、0.01mm以上が好ましい。肉薄部7bの厚さtDの上限は特になく、肉厚部の厚さよりも小さければよい。ただし、肉薄部の厚さtDは、接合材によるセラミック部材1の濡れ易さによって制限を受けるので、ある程度以上大きくすることは難しい。このため、tDは通常は1.0mm以下であり、多くの場合0.5mm以下である。
tC−tDは、接合部分におけるクラック防止という観点からは、0.15mm以上であることが好ましく、0.2mm以上であることが更に好ましく、0.5mm以上とすることが一層好ましい。tC−tDの上限は特にないが、接合強度の観点からは、1.0mm以下が好ましい。
また、本発明においては、接合層7、7Aの最大厚さを0.15mm以上とすることができる。この場合には、最大厚さを0.2mm以上とすることが更に好ましく、0.5mm以上とすることが一層好ましい。
図2の参考例では、肉厚部7cが被接合部材7Aの接合面の周縁部に設けられている。接合部分のコーナー部分には応力が集中し易いので、肉厚部7cを被接合部材7Aの接合面の周縁部に設けることによって、コーナー部に加わる応力を緩和できる。
肉厚部の幅Bの接合層の幅Aに対する割合B/Aは、本発明の観点からは、0.6以上であることが好ましく、0.7以上であることが更に好ましい。また、B/Aは1.0未満であるが、本発明の観点からは0.95以下であることが更に好ましい。
本発明では、被接合部材4の接合面の周縁にリング状突起部を設ける。この場合には、突起部4dは、被接合部材4と一体であることが好ましいが、別体のスペーサーであってもよい。また、突起部4dの材質と被接合部材4の材質とは同じであることが好ましいが、異なっていても良い。突起部4dが被接合部材と別体である場合には、材質は融点が接合温度より100℃以上高く、溶融したロウ材に多大に溶解しないことが必要で、また低熱膨張であることが好ましく、以下の材質を例示できる。
即ち、金属系ではFe−Ni合金、Fe−Ni−Co合金、Mo、Wなど、セラミックス系ではアルミナ、窒化アルミニウム、炭化ケイ素、窒化ホウ素などである。
セラミック部材としては、セラミック基体中に抵抗発熱体を埋設したヒーター、セラミック基体中に静電チャック用電極を埋設した静電チャック、セラミック基体中に抵抗発熱体と静電チャック用電極とを埋設した静電チャック付きヒーター、セラミック基体中にプラズマ発生用電極を埋設した高周波発生用電極装置、セラミック基体中にプラズマ発生用電極および抵抗発熱体を埋設した高周波発生用電極装置を例示できる。これらのセラミックス部材においては、セラミックス部材内部の電極に対して電力を供給するための電力供給部材5が必要である。
固定部材3の材質は限定されないが、高融点金属で形成することが好ましい。こうした高融点金属としては、タンタル,タングステン,モリブデン,白金,レニウム、ハフニウム及びこれらの合金を例示できる。
接合層を構成する接合材は限定されない。しかし、接合層における応力の緩和という観点からは、接合層の主成分が、金、白金およびパラジウムからなる群より選ばれた一種以上の金属であることが好ましい。この金属は、接合層の構成金属の50重量%以上を占めており、70重量%以上占めていることが好ましく、更には80重量%以上占めていることが好ましく、90重量%以上占めていることが一層好ましい。これらの中でも耐酸化性の点で金がもっとも好ましい。
接合層中には、チタン、ジルコニウム、ハフニウム、バナジウム、ニオブおよびマグネシウムからなる群より選ばれた一種以上の活性金属を含有させることが好ましく、これによってセラミックスに対する接合層の密着性、接合力を高めることができる。この割合は5重量%以下であることが好ましい。
また、接合層中に、ニッケル、鉄、コバルトなどの合金成分を含有させることができる。この場合には、合金成分の割合は、50重量%以下が好ましく、20重量%以下が特に好ましく、10重量%以下が一層好ましい。
接合層中には、Si、Al、CuおよびInからなる群より選ばれた一種以上の第三成分を含有させることができる。
好適な実施形態においては、セラミック部材中に金属電極とモリブデンまたはモリブデン合金製の端子(固定部材)3とが埋設されており、セラミック部材の接合面に端子3の露出部分3bが露出している。
また、本発明において、セラミック部材の凹部1b内に筒状雰囲気保護体11を挿入し、筒状雰囲気保護体11の内側に被接合部材4を挿入する。
被接合部材4は、電力供給部材であってよいが、好ましくは低熱膨張導体である。低熱膨張導体とは、熱膨張率が少なくとも400℃以下で8.0×10−6/℃以下の材質からなる導体を言う。低熱膨張導体の材質としては、具体的には、モリブデン、タングステン、モリブデン−タングステン合金、タングステン−銅−ニッケル合金、コバールが好ましい。雰囲気保護体の材質は、純ニッケル、ニッケル基耐熱合金、金、白金、銀、およびこれらの合金とすることが好ましい。
電力供給部材の材質は、雰囲気に対する耐食性の高い金属であることが好ましく、具体的には、純ニッケル、ニッケル基耐熱合金、金、白金、銀、およびこれらの合金が好ましい。
図4、図5は、本発明の他の変形例を示す断面図である。図4の例においては、発熱体2がコイルスプリング状に巻回されている。また、固定部材3Aには突起部3cが設けられており、突起部3cの側周面3dに対して、発熱体2の端部2aが巻き付けられ、これによって発熱体2が固定部材3に対して電気的に接続されている。むろん、発熱体2と固定部材との電気的接続方法は限定されない。
図5の例においても、固定部材3Bに突起部3cが設けられており、突起部3cの側周面3dに対して、発熱体2の端部2aが巻き付けられている。これに加えて、固定部材3の接合面3b側に凹部3eが形成されている。凹部3eに対応する位置において、被接合部材4Bの接合面側に突起部4gが設けられている。本例では、突起部4gの先端が、固定部材3の凹部3e内に挿入されている。突起部4gと凹部3e壁面との間に、接合層7eが形成されている。
このように、被接合部材4側の突起部4gを固定部材3の凹部3e内に挿入し、突起部4gの外壁面と凹部3eの内壁面との間にも接合層を設けることによって、接合面積を大きくし、接合強度を一層向上させることができる。
(接合構造の製造)
図3に示す接合構造を形成した。具体的には、窒化アルミニウム粉末を一軸加圧成形することによって円盤状成形体を製造した。金網2は、直径φ0.12mmのモリブデン線を、1インチ当たり50本の密度で編んだ金網を使用した。金網2を窒化アルミニウムの予備成形体中に埋設した。これと共に、直径3mm、高さ1.5mmの円柱状のモリブデン製端子3を窒化アルミニウムの予備成形体中に埋設した。この予備成形体を型内に設置し、カーボンフォイル内に密封し、1950℃の温度、200kg/cm2の圧力および2時間の保持時間で、ホットプレス法によって焼成し、焼結体を得た。この焼結体の相対密度は、98.0%以上であった。得られた焼結体の背面側から、図1に示すように、マシニングセンターによって凹部1bを形成し、セラミック部材の試験片を作製した。ただし、この試験片の外形は直方体であり、寸法は20mm×20mm×厚さ17mmである。
端子3を研削加工し、表面の酸化物および炭化物を除去し、洗浄、乾燥した。次いで、端子3上に、金箔(直径φ5.6mm、厚さ0.2mm)およびAu−18%Ni箔(直径φ5.6mm、厚さ0.1mm)を設置した。この周囲に雰囲気保護体11を設置した。また、金属箔上に低熱膨張導体4として直径φ4.7mm、厚さ2.2mmのコバール板を設置した。低熱膨張導体4の上に、Au−18wt%Ni合金箔(直径φ4.7mm、厚さ0.2mm)を設置し、ニッケル製のロッド状の電力供給部材5をこの上に載せた。
こうして得られた組み立て体に500gの荷重を加えた状態で、1000℃で10分間、真空中で加熱し、図3に示す接合構造を製造した。
ここで、実施例1においては、凹部4dの深さ(tC−tD)を0.2mmとし、実施例2においては、(tC−tD)を0.5mmとした。実施例3においては、tCを0.2mmとし、かつ端子3と金箔との間にチタン箔(直径φ5.6mm、厚さ0.01mm)を設置した。比較例1においては、低熱膨張導体4の底面を平坦面とし、凹部4dを設けなかった。
こうして得られた各接合構造について、接合後の引張破断荷重(引張強度)を測定し、この結果を表1に示す。
また、各接合構造について、100℃と700℃との間での熱サイクルを100回加えた。ただし、昇温速度は約20℃/分とし、降温速度は約5℃/分とした。この後、引張破断荷重を測定し、熱サイクル後の引張破断荷重として表1に示す。
Figure 0004321857
熱サイクル試験後に引張強度を測定すると、比較例1では強度劣化するのに対し、実施例1、2、3では強度低下が見られない。また、実施例3においては、活性金属箔(チタン箔)をも併用することによって、ろう材がセラミック部材1とも強固に接合するので、破断荷重が一層向上した。
なお、図6は、実施例1の接合構造を示す光学顕微鏡写真である。図6においては、厚さが均一な肉厚部が生成していることが分かる。
以上述べたように、本発明によれば、セラミック部材、金属部材、セラミック部材に固定されており、セラミック部材の接合面に露出する露出面を有する金属製の固定部材、および接合層を備える接合構造において、熱サイクル印加時にクラックが発生しにくい構造を提供できる。
本発明の一実施形態に係る接合構造を概略的に示す断面図であり、接合層7に肉厚部7aと肉薄部7bとが設けられている。 本発明参考形態に係る接合構造を概略的に示す断面図であり、接合層7Aに肉厚部7a、7cと肉薄部7bとが設けられている。 本発明の更に他の実施形態に係る接合構造を概略的に示す断面図であり、被接合部材4の周囲に筒状の雰囲気保護体11が設置されている。 本発明の実施形態の一例であり、発熱体がコイルスプリング状であり、固定部材3Aに巻きつけられている。 本発明の実施形態の一例であり、固定部材3Bが凹部3eを有しており、これに対応して被接合部材の中央に突起部4gが設けられており、両者の間に接合層7eが設けられている。 本発明例に係る接合構造の光学顕微鏡写真である。
符号の説明
1 セラミック部材 1a セラミック部材1の底面 2 発熱体 3 固定部材、3A、3B 3b 固定部材3の露出面 4、4A、4B 被接合部材 4b 凹部 4c 底面 4d 突起部 5 電力供給部材(外部部材) 7、7A、7B 接合層 7a、7c 肉厚部 7b 肉薄部 11 筒状の雰囲気保護体 A 接合層の幅 B 肉厚部の幅 tC 肉厚部の厚さ tD 肉薄部の厚さ

Claims (7)

  1. 収容用凹部が設けられているセラミック部材、金属製の被接合部材、前記セラミック部材に固定されており、前記セラミック部材の接合面に露出する露出面を有する金属製の固定部材、および前記セラミック部材の前記接合面および前記露出面と前記被接合部材の接合面との間に設けられている接合層を備えており、前記被接合部材がセラミック部材の前記収容用凹部内に収容されており、前記被接合部材の前記接合面にリング状突起と内側凹部とが設けられており、前記接合層が、前記リング状突起と前記セラミック部材との間のリング状肉薄部および前記内側凹部と前記セラミック部材との間の肉厚部を備えており、前記肉薄部が前記接合層の周縁部に設けられていることを特徴とする、セラミックスの接合構造。
  2. 前記肉厚部の厚さが0.15mm以上であることを特徴とする、請求項1記載の接合構造。
  3. 前記被接合部材が接合されている外部部材を備えていることを特徴とする、請求項1または2記載の接合構造。
  4. 前記接合層の主成分が、金、白金およびパラジウムからなる群より選ばれた一種以上の金属であることを特徴とする、請求項1〜のいずれか一つの請求項に記載の接合構造。
  5. 前記接合層中に、チタン、ジルコニウム、ハフニウム、バナジウム、ニオブおよびマグネシウムからなる群より選ばれた一種以上の活性金属が含有されていることを特徴とする、請求項1〜のいずれか一つの請求項に記載の接合構造。
  6. 前記セラミック部材の前記収容用凹部内に筒状雰囲気保護体が挿入されており、この筒状雰囲気保護体の内側に前記被接合部材が収容されていることを特徴とする、請求項記載の接合構造。
  7. 前記セラミック部材に、前記固定部材と電気的に接続された導電性部材が設けられていることを特徴とする、請求項1〜のいずれか一つの請求項に記載の接合構造。
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