JP4320144B2 - スロットマシン - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、役の抽選において特別役に当選したときに、その特別役が入賞するまで特別役の当選を持ち越すとともに、持ち越している特別役に応じたリールの停止制御を行うようにしたスロットマシンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のスロットマシンでは、役抽選手段によって、例えば遊技の開始時に役の抽選が行われる。役抽選手段は、乱数値を抽出し、抽出した乱数値がいずれかの役の当選領域に属するか否かを判定することにより、役の当選及び非当選を決定している。
【0003】
ここで、当該遊技で小役やリプレイに当選したときは、その小役等の当選は、当該遊技でのみ有効となり、次遊技以降には、その当選は持ち越されない。
これに対し、特別役に当選したときは、その特別役の当選は、特別役が入賞するまで(有効ラインに停止した図柄の組合せが予め定められた特別役に対応する図柄の組合せと一致するまで)、次遊技以降に持ち越される。そして、特別役に当選した後、その特別役の入賞前までの遊技では、役抽選手段において抽出された乱数値が特別役の当選領域に属する場合であっても、非当選と判別され、特別役の二重当選とはならなかった。
【0004】
しかし、今日では、特別役の当選後であっても特別役の抽選を継続し、複数の特別役の当選を持ち越すようにしたスロットマシンが知られるようになった(特開2002−35220号公報等)。この種のスロットマシンでは、特別役の当選を持ち越すことができるようにし、当選を持ち越している特別役を順次入賞させることができるようにしたものである。これにより、複数の特別役の当選を持ち越しているときには、連続して特別役を入賞させることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、複数の特別役の当選を持ち越す場合には、特別役の当選を持ち越した後、持ち越している特別役を入賞させることができない遊技状態を経て、その後に、当選を持ち越している特別役を入賞させることができるようにしたものが知られている。
この場合、特別役の当選を持ち越した後、持ち越している特別役を入賞させる機会が与えられるまでの間、遊技者は、特別役が当選しているにもかかわらず、メダルを投入して遊技を継続しなければならないので、遊技者にとって不利になるという問題がある。さらに、特別役の当選を持ち越した後、持ち越している特別役を入賞させる機会が与えられるまでの間の遊技が単調になってしまうという問題がある。
【0006】
したがって、本発明が解決しようとする課題は、特別役の当選を持ち越すようにしたスロットマシンにおいて、特別役の当選を持ち越しつつ遊技を継続しているときには、一定条件下で遊技者に有利な遊技状態を作り出すことである。さらに、その遊技状態を作り出すことで、遊技性を高めることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、以下の解決手段によって、上述の課題を解決する。
(請求項1)
請求項1の発明は、複数種類の図柄を表示した複数のリールと、各前記リールに対応して設けられ、前記リールの回転を停止させるときに遊技者が操作するストップスイッチと、遊技者にとって有利となる特別遊技に移行させるための特別役、及び特定小役を含む役の抽選を行う役抽選手段と、前記役抽選手段で特別役に当選した後、有効ラインに停止した図柄の組合せが予め定められた特別役に対応する図柄の組合せと一致するまでの遊技において、特別役の当選を持ち越す特別役当選持ち越し手段と、前記役抽選手段で特定小役に当選したときに、複数種類のリール停止制御から、いずれか1つのリール停止制御を選択するリール停止制御選択手段と、前記役抽選手段で特定小役に当選したときに、前記リール停止制御選択手段で選択されたリール停止制御によって前記リールを停止制御するリール停止制御手段とを備え、前記役抽選手段で抽選される特別役には、少なくとも2種類の第1特別役と第2特別役とを含み、前記役抽選手段は、前記特別役当選持越し手段により第1特別役の当選が持ち越されている遊技状態であっても、第2特別役を含めた役の抽選を継続し、前記特別役当選持越し手段は、第1特別役の当選を持ち越している遊技状態において前記役抽選手段で第2特別役に当選したときは、第1特別役及び第2特別役の双方の当選を持ち越すようにし、前記リール停止制御選択手段は、前記特別役当選持越し手段により第1特別役の当選を持ち越しており、かつ第2特別役の当選を持ち越していない遊技状態において前記役抽選手段で特定小役に当選したときは、当選した特定小役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させる停止制御を、当選した特定小役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させない停止制御よりも高い確率で選択するように制御し、前記特別役当選持越し手段により第1特別役の当選を持ち越した後、さらに第2特別役の当選を持ち越した遊技状態において前記役抽選手段で特定小役に当選したときは、当選した特定小役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させる停止制御を、当選した特定小役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させない停止制御よりも低い確率で選択するように制御することにより、第1特別役の当選を持ち越しており、かつ第2特別役の当選を持ち越していない遊技状態では、遊技の継続に伴って特定小役の入賞に基づきメダル所有枚数が増加する遊技状態とし、第1特別役及び第2特別役の双方の当選を持ち越している遊技状態では、遊技の継続に伴ってメダル所有枚数が増加しない遊技状態としたことを特徴とする。
【0008】
(請求項2)
請求項2の発明は、複数種類の図柄を表示した複数のリールと、各前記リールに対応して設けられ、前記リールの回転を停止させるときに遊技者が操作するストップスイッチと、遊技者にとって有利となる特別遊技に移行させるための特別役、及び特定小役を含む役の抽選を行う役抽選手段と、前記役抽選手段で特別役に当選した後、有効ラインに停止した図柄の組合せが予め定められた特別役に対応する図柄の組合せと一致するまでの遊技において、特別役の当選を持ち越す特別役当選持ち越し手段と、前記役抽選手段で特定小役に当選したときに、複数種類のリール停止制御から、いずれか1つのリール停止制御を選択するリール停止制御選択手段と、前記役抽選手段で特定小役に当選したときに、前記リール停止制御選択手段で選択されたリール停止制御によって前記リールを停止制御するリール停止制御手段と、遊技者により操作された前記ストップスイッチの操作順番を検出する操作順番検出手段とを備え、前記役抽選手段で抽選される特別役には、少なくとも2種類の第1特別役と第2特別役とを含み、前記役抽選手段は、前記特別役当選持越し手段により第1特別役の当選が持ち越されている遊技状態であっても、第2特別役を含めた役の抽選を継続し、前記特別役当選持越し手段は、第1特別役の当選を持ち越している遊技状態において前記役抽選手段で第2特別役に当選したときは、第1特別役及び第2特別役の双方の当選を持ち越すようにし、前記リール停止制御選択手段で選択されるリール停止制御には、前記ストップスイッチがいかなる操作順番で操作されたときであっても、前記リールの停止可能位置の範囲内において当選した特定小役に対応する特定の図柄の組合せを有効ラインに停止させるように前記リールの停止制御を定めた第1リール停止制御と、前記ストップスイッチがいかなる操作順番で操作されたときであっても、当選した特定小役に対応する特定の図柄の組合せを有効ラインに停止させないように前記リールの停止制御を定めた第2リール停止制御と、前記ストップスイッチが所定の操作順番で操作されたときは前記リールの停止可能位置の範囲内において当選した特定小役に対応する特定の図柄の組合せを有効ラインに停止させるとともに、前記ストップスイッチが所定の操作順番以外の操作順番で操作されたときは当選した特定小役に対応する特定の図柄の組合せを有効ラインに停止させないように前記リールの停止制御を定めた第3リール停止制御とを含み、前記操作順番検出手段は、前記リール停止制御選択手段により前記第3リール停止制御が選択された遊技では、前記ストップスイッチの操作順番を検出し、前記リール停止制御手段は、前記第3リール停止制御が選択された遊技において、前記操作順番検出手段により検出された前記ストップスイッチの操作順番が前記所定の操作順番であるときは、前記リールの停止可能位置の範囲内において前記特定小役に対応する特定の図柄の組合せを有効ラインに停止させ、前記操作順番検出手段により検出された前記ストップスイッチの操作順番が前記所定の操作順番以外の操作順番であるときは、前記特定小役に対応する特定の図柄の組合せを有効ラインに停止させないように制御し、前記リール停止制御選択手段は、前記特別役当選持越し手段により第1特別役の当選を持ち越しており、かつ第2特別役の当選を持ち越していない遊技状態において前記役抽選手段で特定小役に当選したときは、前記第1リール停止制御及び前記第3リール停止制御の選択率の合算値が前記第2リール停止制御の選択率よりも高くなるように設定し、前記特別役当選持越し手段により第1特別役の当選を持ち越した後、さらに第2特別役の当選を持ち越した遊技状態において前記役抽選手段で特定小役に当選したときは、前記第1リール停止制御の選択率を前記第2リール停止制御の選択率又は前記第3リール停止制御の選択率よりも低くなるように設定することにより、第1特別役の当選を持ち越しており、かつ第2特別役の当選を持ち越していない遊技状態では、遊技の継続に伴って特定小役の入賞に基づきメダル所有枚数が増加する遊技状態とし、第1特別役及び第2特別役の双方の当選を持ち越している遊技状態では、遊技の継続に伴ってメダル所有枚数が増加しない遊技状態としたことを特徴とする。
【0009】
請求項1又は請求項2の発明においては、特別役に当選した後、有効ラインに停止した図柄の組合せが予め定められた特別役に対応する図柄の組合せと一致するまでの遊技において、特別役の当選が持ち越される。
また、特定小役に当選したときには、複数種類のリール停止制御からいずれか1つのリール停止制御が選択される。
ここで、請求項2において選択されるリール停止制御には、ストップスイッチの操作順番にかかわらずリールの停止可能位置の範囲内において当選した特定小役に対応する特定の図柄の組合せを有効ラインに停止させる(特定小役が入賞する)ようにリールの停止制御を定めた第1リール停止制御と、ストップスイッチの操作順番にかかわらず特定小役が入賞しないようにリールの停止制御を定めた第2リール停止制御と、ストップスイッチが所定の操作順番で操作されたときに限ってリールの停止可能位置の範囲内において特定小役が入賞するようにリールの停止制御を定めた第3リール停止制御とが含まれる。
【0010】
そして、第1特別役の特別役の当選を持ち越しており、かつ第2特別役の当選を持ち越していない遊技状態において特定小役に当選したときは、特定小役が入賞可能なリール停止制御が選択されやすくなる。
一方、第1特別役及び第2特別役の双方の当選を持ち越している遊技状態において特定小役に当選したときは、特定小役を入賞させないリール停止制御が選択されやすくなる。このため、遊技者は、第1特別役の当選を持ち越しており、かつ第2特別役の当選を持ち越していない遊技状態では、特定小役の入賞を多く得ることができる。これに対し、第1特別役の当選を持ち越した後、さらに第2特別役に当選したときは、特定小役の入賞を得る機会が減少する。
【0011】
これにより、第1特別役に当選した後は、第2特別役に当選するまで、特定小役の入賞を多く得ることができるという、遊技者に有利な遊技状態とすることができるとともに、今までにはない新たな遊技状態として、特定小役の入賞という利益を通じて遊技者が実感できる遊技状態を創り出すことができる。
【0012】
(請求項3)
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載のスロットマシンにおいて、前記特別役当選持越し手段により第1特別役の当選を持ち越しており、かつ第2特別役の当選を持ち越していない遊技状態において、当該遊技で非当選であった場合に、前記リール停止制御手段は、前記ストップスイッチが所定の操作順番で操作されたときは、第1特別役の図柄の組合せを有効ラインに停止させないように制御することを特徴とする。
【0013】
(請求項4)
請求項4の発明は、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のスロットマシンにおいて、前記特別役当選持越し手段により第1特別役及び第2特別役の双方の当選が持ち越されたときは、いずれの特別役の図柄の組合せを有効ラインに停止させることを優先するかを抽選により決定する優先特別役抽選手段を備え、前記優先特別役抽選手段により一方の特別役を優先することに決定されたときは、前記リール停止制御手段は、前記一方の特別役の図柄の組合せを有効ラインに停止可能に、かつ他方の特別役の図柄の組合せを有効ラインに停止させないように前記リールを停止制御することを特徴とする。
【0014】
(請求項5)
請求項5の発明は、請求項1、又は請求項1を引用する請求項3若しくは請求項4に記載のスロットマシンにおいて、前記リール停止制御選択手段は、前記特別役当選持越し手段により第1特別役の当選又は第2特別役の当選のいずれも持ち越していない遊技状態において前記役抽選手段で特定小役に当選したときは、当選した特定小役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させる停止制御を、当選した特定小役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させない停止制御よりも低い確率で選択するように制御することを特徴とする。
【0015】
(請求項6)
請求項6の発明は、請求項2、又は請求項2を引用する請求項3若しくは請求項4に記載のスロットマシンにおいて、前記リール停止制御選択手段は、前記特別役当選持越し手段により第1特別役の当選又は第2特別役の当選のいずれも持ち越していない遊技状態において前記役抽選手段で特定小役に当選したときは、前記第1リール停止制御の選択率を前記第2リール停止制御の選択率又は前記第3リール停止制御の選択率よりも低くなるように設定することを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面等を参照して、本発明の一実施形態について説明する。
図1は、本実施形態におけるスロットマシンの制御の概略を示すブロック図である。
スロットマシン10の遊技制御手段60は、スロットマシン10の遊技の進行や演出等を含むスロットマシン10全体を統括制御する手段である。遊技制御手段60は、演算等を行うCPUと、遊技の進行等に必要なプログラムや演出用のデータ等を記憶しておくROMと、CPUが各種の制御を行うときに、取り込んだデータ等を一時的に記憶しておくRAM等とを備える。
【0017】
遊技制御手段60の出力側(図1中、右側)には、以下に示すモータ32等の周辺機器が電気的に接続されている。
モータ32は、リール31を回転させるためのものであり、リール31の回転中心部に連結され、遊技制御手段60によって制御される。
【0018】
リール31は、リング状のものであり、その外周面には複数種類の図柄(入賞役を構成する図柄等)を印刷したリールテープを貼付したものである。1つのリール31には、例えば21図柄が等間隔で設けられる。
リール31は、本実施形態では並列に3つ設けられている。また、各リール31は、スロットマシン10のフロントパネルに設けられた表示窓(図示せず)から、上下に連続する3図柄が見えるように配置されている。よって、スロットマシン10の表示窓から、合計9個の図柄が見えるように配置されている。
そして、リール31がモータ32によって回転されることで、リール31上の図柄は、所定の速度で表示窓内で上下方向に移動表示される。
【0019】
入賞役としては、複数種類の特別役、複数種類の小役、及びリプレイ等が挙げられる。
特別役とは、通常遊技から特別遊技(通常遊技以上にメダルの獲得が期待できる、遊技者にとって有利となる遊技)に移行させる役である。特別役の種類としては、複数設けられており、例えばビックボーナス(以下、BBと略称する。)、レギュラーボーナス(以下、RBと略称する。)、及びシングルボーナス(以下、SBと略称する。)が挙げられる。ここで、RBは、本発明における特定の特別役、及び第1特別役に相当するものである。なお、本実施形態の以下の説明では、特別役としてBB及びRBのみが設けられており、SBは設けられていないものとする。
【0020】
小役とは、予め定めた枚数のメダルが払い出される役である。小役の種類に応じて、メダルの払出し枚数が異なるように設定されている。詳細は後述するが、本実施形態では、小役は、小役1〜小役3の3種類設けられている。ここで、小役2は、本発明における特定小役に相当するものである。
また、リプレイとは、再遊技役であって、当該遊技でのメダルの投入枚数(ベット枚数)を維持した再遊技が行えるようにした役である。
【0021】
以上の各種の役に対応する、リール31の図柄の組合せが予め定められている。そして、全てのリール31の停止時に、有効ラインに停止した図柄の組合せが予め定められた役の図柄の組合せと一致するときは、その役の入賞となる。
例えば、BBに対応する図柄の組合せが「7」−「7」−「7」に設定されているとすると、全てのリール31の停止時に、いずれかの有効ライン上に、各リール31の「7」の図柄が停止しているときは、BBの入賞となる。
【0022】
ここで、図示しないが、フロントパネルの表示窓を含む部分には、例えば5本の有効ラインが設定されている。この有効ラインは、5本の場合には水平方向の上段、中段及び下段の3本と、右下がり及び左下がりの斜め方向の2本とから構成されている。
そして、各表示窓から見えるリール31の上下に連続する3図柄は、水平方向の上段、中段及び下段の3本の有効ライン上に位置している。
また、この有効ラインは、投入されたメダル枚数に応じて有効化される。投入されたメダルが1枚のときは水平方向中段の1本の有効ライン、2枚のときは水平方向の3本の有効ライン、3枚のときは5本の全ての有効ラインが有効化される。
【0023】
ランプ33は、スロットマシン10の演出用のランプであり、所定の条件を満たしたときに、それぞれ所定のパターンで点灯する。ランプ33には、(1)リール31の内周側に配置され、リール31の図柄を照光するとともに、演出出力時には、所定のパターンに従って点灯、点滅又は消灯するバックランプや、(2)スロットマシン10の筐体前面上部に配置され、役の入賞時等に点滅する上部ランプ等が挙げられる。
【0024】
スピーカ34は、遊技中に各種の演出を行うべく、所定の条件を満たしたときに、所定のサウンドを出力するものである。
画像表示装置35は、液晶画像表示装置やドットディスプレイ等からなるものであり、遊技中に各種の演出画像や所定の情報等を表示するものである。
【0025】
さらに、遊技制御手段60の入力側(図1中、左側)には、以下に示す周辺機器が電気的に接続されている。
スタートスイッチ41は、遊技者がリール31の回転をスタートさせるときに操作するスイッチである。
ストップスイッチ42は、各リール31ごとに独立して3つ並設され、遊技者がそれぞれのリール31の回転を停止させるときに操作するスイッチである。
【0026】
通常遊技では、遊技者は、メダル投入口(図示せず)からメダルを投入するか、又はベットスイッチ(図示せず)を操作して有効ラインを有効化し、スタートスイッチ41をオンする。これにより、全リール31が始動される。そして、遊技者は各ストップスイッチ42を押すことで各リール31の回転を停止させる。全てのリール31の停止時に、有効ライン上のリール31の図柄の組合せが予め定められた何らかの役の図柄の組合せと一致するときは、その役の入賞となり、成立役に応じてメダルの払出し等が行われる。
【0027】
遊技制御手段60は、以下の各手段を備える。なお、本実施形態における以下の各手段は例示であり、遊技制御手段60は、本実施形態で示した手段に限定されるものではない。
(役抽選手段)
役抽選手段61は、役(特別役、小役又はリプレイ)の抽選を行うものである。役抽選手段61は、例えば、役抽選用の乱数発生手段(ハードウェア乱数等)と、この乱数発生手段が発生する乱数を抽出する乱数抽出手段と、乱数抽出手段が抽出した乱数値に基づいて、役の当選の有無及び当選役を判定する判定手段とを備えている。
【0028】
役抽選手段61の乱数発生手段は、所定の領域(例えば10進法で0〜65535)の乱数を発生させる。乱数抽出手段は、乱数発生手段によって発生した乱数を、所定の時、本実施形態では遊技者によりスタートスイッチ41がオンされた時に抽出する。判定手段は、乱数抽出手段により抽出された乱数値を、後述する抽選テーブル62と照合することにより、その乱数値が属する領域に対応する役を決定する。例えば、抽出した乱数値がBB当選領域に属する場合は、BBの当選と判定し、非当選領域に属する場合は、非当選と判定する。
【0029】
(抽選テーブル)
抽選テーブル62は、各役の当選確率を定めたものである。図2は、本実施形態の抽選テーブル62における各役の当選確率を示す図である。
図2において、役は、特別役であるBB及びRB、3種類の小役1〜小役3、並びにリプレイを備え、それぞれ当選確率が定められている。なお、役の当選確率は、通常、メダルの投入枚数(1〜3枚)ごと、及び出玉率の設定値ごとに定められているが、本実施形態では、省略している。
【0030】
本実施形態の抽選テーブル62では、小役2の当選確率が1/2(50%)と高く設定されている。また、確率1/1(100%)から、全ての役の当選確率の合算値を引いた確率が非当選確率となるが、非当選確率は、約1/3.1(約32%)である。すなわち、本実施形態では、小役2の当選確率の方が非当選確率よりも高い。
【0031】
なお、図示を省略するが、抽選テーブル62以外に、特別遊技用抽選テーブルが設けられている。例えば、BBゲーム用の抽選テーブルとして、BBゲームの第1遊技(後述)で用いられる抽選テーブルと、BBゲームの第2遊技(後述)で用いられる抽選テーブルとが設けられている。本実施形態では、これらの抽選テーブルについての説明は省略する。
【0032】
抽選テーブル62は、それぞれ所定の範囲の抽選領域を有するとともに、この抽選領域は、各役の当選領域及び非当選領域に分けられている。すなわち、抽選領域中の各役の当選領域が図2で示した当選確率となるように、所定の割合に設定されている。
【0033】
(特別役当選持越し手段)
特別役当選持越し手段63は、役抽選手段61による役の抽選において特別役(BB又はRB)に当選した後、有効ラインに停止した図柄の組合せが予め定められた特別役に対応する図柄の組合せと一致するまでの遊技、すなわち特別役が入賞するまでの遊技において、特別役の当選を持ち越すようにするものである。
【0034】
ここで、役抽選手段61による役の抽選において、小役又はリプレイに当選したときは、その小役等の当選は、当該遊技でのみ有効となり、次遊技以降には、その小役等の当選は持ち越されない。すなわち、小役等に当選した遊技で、その当選した小役等の図柄の組合せが有効ラインに停止して、小役等が入賞しなければ、小役等の当選は、その遊技の終了時に無効となる。
【0035】
これに対し、特別役に当選したときは、その特別役の当選は、特別役が入賞するまで、次遊技以降に持ち越される。
さらに、特別役当選持越し手段63により特別役の当選が持ち越されている遊技であっても、役抽選手段61は、特別役を含めた役の抽選を継続する。
【0036】
従来の一般的なスロットマシンでは、特別役に当選し、特別役の当選が持ち越されている遊技中は、役抽選手段61による役の抽選で、仮に抽出した乱数値が特別役当選領域に属する場合であっても、特別役の当選とは判定しないようにしていた。したがって、特別役が再度当選することはなかった。しかし、本実施形態では、役抽選手段61は、特別役の当選後も特別役を含めた役の抽選を行うので、特別役が複数回当選する場合がある。
【0037】
本実施形態では、役抽選手段61による役の抽選において特別役に当選し、特別役当選持越し手段63により特別役の当選を持ち越している遊技中に、役抽選手段61による役の抽選において特別役に再度当選したときは、それまでに当選した特別役及び再度当選した特別役を持ち越すようにする。例えば、最初にBBに当選し、次にRBに当選したときは、最初に当選したBB及び次に当選したRBの双方の当選を持ち越すようにする。逆の場合も同様である。またBBに当選後、そのBBの入賞前に再度BBに当選したときは、2つのBBの当選を持ち越すようにする。2つのRBに当選したときも同様である。
【0038】
(特別役当選回数カウンター)
特別役当選回数カウンター64は、上述した特別役の当選の持越しに対応すべく、特別役の当選回数をカウントするためのものである。本実施形態の特別役当選回数カウンター64は、BBの当選回数をカウントするBB当選回数カウンター64aと、RBの当選回数をカウントするRB当選回数カウンター64bとを備える。BB又はRBに当選したときには、それぞれBB当選回数カウンター64a又はRB当選回数カウンター64bのカウント値に1が加算される。
【0039】
特別役当選回数カウンター64は、本実施形態では1バイトカウンターであり、RAMによって構成され、最大255の当選回数まで記憶可能である。仮に、カウント値が256以上となった場合には、カウント値をそれ以上加算しない。しかし、特別役の当選確率は、数百分の1程度であるので、最大255の当選回数をカウントすることができれば十分であると考えられる。なお、それ以上の当選回数をカウントできるカウンターを使用しても良いのは勿論である。
【0040】
また、特別役当選回数カウンター64によって1以上の特別役の当選回数がカウントされている場合において、特別役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、有効ラインに停止した図柄の組合せに係る特別役の当選回数のカウント値が1だけ減算される。例えばBB当選回数カウンター64aによって当選回数が2とカウントされており、RB当選回数カウンター64bによってRBの当選回数が1とカウントされている場合において、BBに対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、BB当選回数カウンター64aによる当選回数は1に減算される。なお、この場合には、RB当選回数カウンター64bによる当選回数は1の状態が維持される。
【0041】
(リール停止制御手段)
リール停止制御手段65は、遊技状態(通常遊技中(非内部中)、BB内部中、RB内部中、BB・RB内部中、さらには特別遊技中等)と、役抽選手段61の抽選結果と、ストップスイッチ42がオンされたときのタイミング等とから、後述の停止位置決定テーブル66を参照してリール31の停止位置を決定するとともに、モータ32を駆動制御して、その決定した位置にリール31が停止するように制御するものである。
【0042】
(停止位置決定テーブル)
停止位置決定テーブル66は、役抽選手段61による役の抽選結果と、ストップスイッチ42が操作された瞬間のリール31の位置等とから、リール31の停止位置を定めたものである。役抽選手段61による役の抽選において、いずれの役にも当選していないときに用いられる停止位置決定テーブル(後述する非当選テーブル66g)は、いずれかの役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止しないように、リール31の停止位置が定められている。また、役の当選時に用いられる停止位置決定テーブル66は、リール31の停止可能位置の範囲内において、当選した役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するように、リール31の停止位置が定められている。
【0043】
図3は、本実施形態における停止位置決定テーブル66の分類及び種類を説明する図である。本実施形態の複数の停止位置決定テーブル66は、通常遊技中(非内部中)テーブル群A、BB内部中テーブル群B、RB内部中テーブル群C、及びBB・RB内部中テーブル群Dの4つに分けられる。さらに、BB・RB内部中テーブル群Dは、BB優先テーブル群D1と、RB優先テーブル群D2との2つに分けられる。
【0044】
ここで、「内部中」とは、当該遊技又はそれ以前の遊技で特別役に当選したが、特別役が未だ入賞していない遊技状態をいう。通常遊技の開始時に役の抽選が行われ、その抽選で特別役に当選したときは、当該遊技は内部中の遊技となる。なお、停止位置決定テーブル66には、特別遊技中に用いられるものが設けられているが、特別遊技中の停止位置決定テーブル66については説明を省略する。
【0045】
通常遊技中テーブル群Aは、特別役に当選していない遊技(非内部中の遊技)で用いられるものである。
また、BB内部中テーブル群Bは、BBのみに当選している(RBには当選してない)遊技で用いられるものである。
さらにまた、RB内部中テーブル群Cは、RBのみに当選している(BBには当選してない)遊技で用いられるものである。
【0046】
さらに、BB・RB内部中テーブル群Dは、BB及びRBの双方に当選している遊技で用いられるものである。
BB・RB内部中テーブル群Dのうち、BB優先テーブル群D1は、BBの入賞を優先するときに用いられるものである。これに対し、RB優先テーブル群D2は、RBの入賞を優先するときに用いられるものである。
【0047】
これら各テーブル群A〜Dには、それぞれ各当選役に対応する停止位置決定テーブル66が定められている。各当選役に対応する停止位置決定テーブル66は、BBテーブル66a、RBテーブル66b、小役1テーブル66c、小役2テーブル66d、小役3テーブル66e、リプレイテーブル66f、及び非当選テーブル66gから構成されている。ここで、図3中、小役2の当選時に、2種類の停止位置決定テーブル66が挙げられているのは、いずれか一方の停止位置決定テーブル66が選択されることを意味する。この点については後述する。
【0048】
BBテーブル66aは、当該遊技又はそれ以前の遊技において少なくともBBに当選していることを条件として用いられ、ストップスイッチ42がオンされたときのタイミングに基づいて、リール31の停止可能位置の範囲内においてBBに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるか、又はいずれの役に対応する図柄の組合せも有効ラインに停止させない(役の非入賞となる)ように、リール31の停止位置を定めたものである。
【0049】
RBテーブル66bは、当該遊技又はそれ以前の遊技において少なくともRBに当選していることを条件として用いられ、ストップスイッチ42がオンされたときのタイミングに基づいて、リール31の停止可能位置の範囲内においてRBに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるか、又はいずれの役に対応する図柄の組合せも有効ラインに停止させないように、リール31の停止位置を定めたものである。
【0050】
よって、BBとRBとの双方の当選を持ち越している遊技状態において、BBテーブル66aが選択されたときは、RBに対応する図柄の組合せが有効ラインに停止することはない。
同様に、BBとRBとの双方の当選を持ち越している遊技状態において、RBテーブル66bが選択されたときは、BBに対応する図柄の組合せが有効ラインに停止することはない。
【0051】
また、小役1テーブル66cは、当該遊技で小役1に当選したことを条件として用いられ、ストップスイッチ42がオンされたときのタイミングに基づいて、リール31の停止可能位置の範囲内において小役1に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるか、又はいずれの役に対応する図柄の組合せも有効ラインに停止させないように、リール31の停止位置を定めたものである。
【0052】
さらにまた、小役2テーブル66dは、当該遊技で小役2に当選したことを条件として用いられ、ストップスイッチ42がオンされたときのタイミングに基づいて、常に、小役2に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるように、リール31の停止位置を定めたものである。
【0053】
さらに、小役3テーブル66eは、当該遊技で小役3に当選したことを条件として用いられ、ストップスイッチ42がオンされたときのタイミングに基づいて、リール31の停止可能位置の範囲内において小役3に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるか、又はいずれの役に対応する図柄の組合せも有効ラインに停止させないように、リール31の停止位置を定めたものである。
【0054】
また、リプレイテーブル66fは、当該遊技でリプレイに当選したことを条件として用いられ、ストップスイッチ42がオンされたときのタイミングに基づいて、リール31の停止可能位置の範囲内においてリプレイに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるか、又はいずれの役に対応する図柄の組合せも有効ラインに停止させないように、リール31の停止位置を定めたものである。
【0055】
さらにまた、非当選テーブル66gは、いずれの役にも当選していないか、又は小役2に当選したことを条件として用いられ、ストップスイッチ42がオンされたときのタイミングに基づいて、いずれの役に対応する図柄の組合せも有効ラインに停止させないように、リール31の停止位置を定めたものである。
【0056】
(停止位置決定テーブル選択手段)
以上のような各種の停止位置決定テーブル66から所定の停止位置決定テーブル66を選択するため、リール停止制御手段65は、停止位置決定テーブル選択手段65aを備える。
停止位置決定テーブル選択手段65aは、遊技状態(通常遊技中(非内部中)、BB内部中、RB内部中、BB・RB内部中)と、役抽選手段61の抽選結果とから、いずれか1つの停止位置決定テーブル66を選択するものである。
【0057】
例えば、停止位置決定テーブル選択手段65aは、いずれの特別役にも当選していない通常遊技中のときには、通常遊技中テーブル群Aから、当該遊技での役の抽選結果に対応する停止位置決定テーブル66を選択する。
また、停止位置決定テーブル選択手段65aは、BB内部中又はRB内部中の遊技状態のときには、それぞれBB内部中テーブル群B又はRB内部中テーブル群Cから、当該遊技での役の抽選結果に対応する停止位置決定テーブル66を選択する。
【0058】
さらにまた、停止位置決定テーブル選択手段65aは、BB及びRBの双方に当選している遊技状態では、BB・RB内部中テーブル群D(BB優先テーブル群D1、又はRB優先テーブル群D2)から、当該遊技での役の抽選結果に対応する停止位置決定テーブル66を選択する。
【0059】
(優先特別役抽選手段)
優先特別役抽選手段67は、BB及びRBの双方に当選しているときに、BB又はRBのうち、いずれの図柄の組合せを有効ラインに停止させることを優先するかを抽選によって決定するものである。この抽選は、BB及びRBの双方に当選をしている遊技状態となった最初の遊技の開始時(役の抽選後)に、抽選によって行われる。
例えば第1に、BBのみの当選を持ち越している遊技状態においてRBに当選した遊技、又はRBのみの当選を持ち越している遊技状態においてBBに当選した遊技が、BB及びRBの双方に当選している遊技状態となった最初の遊技である。
【0060】
本実施形態では、優先特別役抽選手段67は、ソフトウェア乱数を備える。そして、役抽選手段61と同様に、乱数発生手段や所定の選択テーブルを用いて、BBの入賞を優先するか、又はRBの入賞を優先するかを決定する。ここで、BBの入賞を優先することに決定する確率、及びRBの入賞を優先することに決定する確率は任意に設定可能であるが、本実施形態では、BBの入賞を優先することに決定する確率が1/4、RBの入賞を優先する確率が3/4に設定されている。
【0061】
そして、優先特別役抽選手段67によりBBの入賞を優先することに決定されたときは、停止位置決定テーブル選択手段65aは、BB優先テーブル群D1から、当該遊技での役の抽選結果に対応する停止位置決定テーブル66を選択する。これに対し、優先特別役抽選手段67によりRBの入賞を優先することに決定されたときは、停止位置決定テーブル選択手段65aは、RB優先テーブル群D2から、当該遊技での役の抽選結果に対応する停止位置決定テーブル66を選択する。
【0062】
なお、優先特別役抽選手段67によりBB又はRBのいずれかを優先することに決定されたときには、優先することに決定されたBB又はRBに対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するまで、その決定が維持される。
【0063】
(リール制御パターン選択手段)
さらに、リール停止制御手段65は、リール制御パターン選択手段65bを備える。リール制御パターン選択手段65bは、小役2の当選時に、当該遊技の遊技状態に応じて、リール制御パターン[1]〜[5]のうち、いずれか1つを選択するものである。このリール制御パターン選択手段65bは、本発明におけるリール停止制御選択手段に相当するものである。
5種類のリール制御パターンは、小役2の当選時に、ストップスイッチ42の操作順番に応じて、小役2に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるか否かを定めたものである。
【0064】
図4は、遊技状態に応じて選択される小役2の5種類のリール制御パターンと、ストップスイッチ42の操作順番との関係を示す図である。
図4に示すように、通常遊技中(非内部中)、BB内部中及びBB・RB内部中の各遊技状態において役抽選手段61で小役2に当選したときは、リール制御パターン[1]、[2]又は[3]のいずれか1つが選択される。
【0065】
ここで、左、中、右リール31にそれぞれ対応するストップスイッチ42を、左、中、右で表すと、ストップスイッチ42の操作順番としては、図4に示すように、「左中右」、「左右中」、「中左右」、「中右左」、「右左中」、及び「右中左」の6通り挙げられる。また、図4中、「○」は、小役2に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるように制御することを意味し、「×」は、小役2に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させないように制御することを意味する。
【0066】
したがって、リール制御パターン[1]は、ストップスイッチ42がいずれの操作順番で操作されても、小役2に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるように制御するパターン(本発明における第1リール停止制御に相当するもの)である。また、リール制御パターン[2]は、「中右左」の操作順番でストップスイッチ42が操作されたときは小役2に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させ、「中右左」以外の操作順番でストップスイッチ42が操作されたときは小役2に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させないように制御するパターン(本発明における第3リール停止制御に相当するもの)である。
【0067】
さらにまた、リール制御パターン[3]は、ストップスイッチ42がいかなる操作順番で操作されたときであっても、小役2に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させないように制御するパターン(本発明における第2リール停止制御に相当するもの)である。
【0068】
これに対し、RB内部中の遊技状態において役抽選手段61で小役2に当選したときは、リール制御パターン[1]、[4]又は[5]のいずれか1つが選択される。
リール制御パターン[4]は、「左中右」、「左右中」又は「中右左」の順番でストップスイッチ42が操作されたときは小役2に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させ、これら以外(「中左右」、「右左中」、及び「右中左」)の操作順番でストップスイッチ42が操作されたときは小役2に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させないように制御するパターン(本発明における第3リール停止制御に相当するもの)である。
【0069】
さらにまた、リール制御パターン[5]は、「左中右」又は「左右中」の順番でストップスイッチ42が操作されたときは小役2に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させ、これら以外の操作順番でストップスイッチ42が操作されたときは小役2に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させないように制御するパターン(本発明における第3リール停止制御に相当するもの)である。
【0070】
以上より明らかであるが、RB内部中に小役2に当選したときには、リール制御パターン[1]、[4]又は[5]のいずれかが選択されるが、いずれが選択されたとしても、遊技者は、「左中右」又は「左右中」の順番でストップスイッチ42を操作すれば、小役2に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることができる。
【0071】
図5は、上記の5種類のリール制御パターンの選択率を示す図である。図5に示すように、通常遊技中(非内部中)、BB内部中、及びBB・RB内部中の各遊技状態において小役2に当選したときには、3%の確率でリール制御パターン[1]が選択され、25%の確率でリール制御パターン[2]が選択され、さらに72%の確率でリール制御パターン[3]が選択される。
【0072】
また、RB内部中の遊技状態において小役2に当選したときには、3%の確率でリール制御パターン[1]が選択され、25%の確率でリール制御パターン[4]が選択され、さらに72%の確率でリール制御パターン[5]が選択される。なお、リール制御パターン選択手段65bにおけるリール制御パターンの選択方法としては、例えばソフトウェア乱数を用いて抽選により選択する。乱数を用いた抽選方法としては、上述の役抽選手段61による役の抽選と同様の方法が挙げられる。
【0073】
よって、小役2に当選したときは、いずれか1つのリール制御パターンが選択されるので、小役2に対応する特定の図柄の組合せを有効ラインに停止させるためのストップスイッチ42の操作順番が決定される。
そして、小役2に当選したときは、リール停止制御手段65は、選択されたリール制御パターンに基づき、ストップスイッチ42の操作順番に応じたリール31の停止制御を行う。このため、リール停止制御手段65は、ストップスイッチ42の操作順番を検出する操作順番検出手段65cを備える。
【0074】
(操作順番検出手段)
操作順番検出手段65cは、小役2に当選したときに、必要に応じて、ストップスイッチ42の操作順番を検出するものである。上述したように、ストップスイッチ42は、各リール31ごとにそれぞれ設けられているが、第1番目(最初)にオンされたストップスイッチ42が左、中、右のリール31のうち、どのリール31に対応するストップスイッチ42であるか、さらに2番目にオンされたストップスイッチ42が左、中、右のリール31のうち、どのリール31に対応するストップスイッチ42であるかを検出する。各ストップスイッチ42には、それぞれオンされたときに、識別信号が操作順番検出手段65cに送信され、その識別信号に基づいてストップスイッチ42の操作順番を検出する。
【0075】
例えば、通常遊技中(非内部中)に小役2に当選した場合において、リール制御パターン選択手段65aによりリール制御パターン[1]が選択されたときは、いかなる操作順番でストップスイッチ42が操作されたとしても、小役2に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させる制御が選択される。この場合には、操作順番検出手段65cは、ストップスイッチ42の操作順番の検出を行わない。
【0076】
そして、この場合には、停止位置決定テーブル選択手段65aは、小役2テーブル66dを選択する。次いで、リール停止制御手段65は、小役2テーブル66dを参照して、リール31の停止位置を決定し、その位置にリール31を停止制御する。
【0077】
また、通常遊技中に小役2に当選した場合において、リール制御パターン選択手段65aによりリール制御パターン[3]が選択されたときは、いかなる操作順番でストップスイッチ42が操作されたとしても、小役2に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させない制御が選択される。この場合には、操作順番検出手段65cは、上記と同様に、ストップスイッチ42の操作順番の検出を行わない。
【0078】
そして、この場合には、停止位置決定テーブル選択手段65aは、非当選テーブル66gを選択する。次いで、リール停止制御手段65は、非当選テーブル66gを参照して、リール31の停止位置を決定し、その位置にリール31を停止制御する。
【0079】
これに対し、通常遊技中に小役2に当選した場合において、リール制御パターン選択手段65aによりリール制御パターン[2]が選択されたときは、「中右左」の操作順番でストップスイッチ42が操作されたときは小役2に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させ、「中右左」以外の操作順番でストップスイッチ42が操作されたときは小役2に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させない制御が選択される。
【0080】
したがって、リール制御パターン[2]が選択されたときは、上記のようにリール制御パターン[1]又は[3]が選択されたときと異なり、操作順番検出手段65cは、ストップスイッチ42の操作順番を検出する。そして、その検出結果に応じて、停止位置決定テーブル選択手段65aは、停止位置決定テーブル66(この場合には、小役2テーブル66d又は非当選テーブル66gのいずれか)を選択する。
【0081】
例えば、通常遊技中に小役2に当選した場合において、リール制御パターン[2]が選択されたときに、最初(1番目)に中リール31に対応するストップスイッチ42が操作されたときは、停止位置決定テーブル選択手段65aは、小役2テーブル66dを選択する。そして、リール停止制御手段65は、選択した小役2テーブル66dに基づいて、中リール31の停止制御を行う。これに対し、最初に左又は右リール31に対応するストップスイッチ42が操作されたときは、停止位置決定テーブル選択手段65aは、非当選テーブル66gを選択する。そして、リール停止制御手段65は、選択した非当選テーブル66gに基づいて、それぞれ操作されたストップスイッチ42に対応する左又は右リール31の停止制御を行う。
【0082】
ここで、最初に中リール31に対応するストップスイッチ42が操作されたときは、操作順番検出手段65cは、2番目に操作されたストップスイッチ42の検出を行う。これに対し、最初に左又は右リール31に対応するストップスイッチ42が操作されたときは、操作順番検出手段65cは、2番目以降に操作されたストップスイッチ42の検出を行わない。よって、最初に左又は右リール31に対応するストップスイッチ42が操作されたときは、リール停止制御手段65は、非当選テーブル66gに基づいて、全てのリール31の停止制御を行う。
【0083】
また、最初に中リール31に対応するストップスイッチ42が操作され、2番目に右リール31に対応するストップスイッチ42が操作されたときは、停止位置決定テーブル選択手段65aは、最初に選択した小役2テーブル66dの選択を維持し、この小役2テーブル66dに基づき、2番目の右リール31、さらには3番目の左リール31の停止制御を行う。
これに対し、最初に中リール31に対応するストップスイッチ42が操作されたが、2番目に左リール31に対応するストップスイッチ42が操作されたときは、停止位置決定テーブル選択手段65aは、最初に選択した小役2テーブル66dに代えて、非当選テーブル66gを選択し、この非当選テーブル66gに基づき、2番目の左リール31、さらには3番目の右リール31の停止制御を行う。
【0084】
以上のようなリール31の停止制御を行えば、小役2の当選時に、リール制御パターン[1]が選択されたときは、ストップスイッチ42の操作順番にかかわらず、小役2に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止する。また、リール制御パターン[3]が選択されたときは、ストップスイッチ42の操作順番にかかわらず、小役2に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止しない。さらに、リール制御パターン[2]が選択されたときは、「中右左」の操作順番でストップスイッチ42が操作されたときは小役2に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止し、「中右左」以外の操作順番でストップスイッチ42が操作されたときは小役2に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止しないようになる。
【0085】
以上は、BB内部中、RB内部中、BB・RB内部中にも当てはまる。
例えば、BB内部中の遊技状態で小役2に当選した場合において、リール制御パターン[1]が選択されたときは、ストップスイッチ42の操作順番にかかわらず小役2テーブル66dが選択される。また、リール制御パターン[3]が選択されたときは、ストップスイッチ42の操作順番にかかわらずBBテーブル66aが選択される。さらにまた、リール制御パターン[2]が選択されたときは、ストップスイッチ42の操作順番に応じて、小役2テーブル66d又はBBテーブル66aが選択される。
【0086】
また、RB内部中の遊技状態で小役2に当選した場合において、リール制御パターン[1]が選択されたときは、ストップスイッチ42の操作順番にかかわらず小役2テーブル66dが選択される。また、リール制御パターン[4]又は[5]が選択されたときは、ストップスイッチ42の操作順番に応じて、小役2テーブル66d又はRBテーブル66bが選択される。
【0087】
例えば、リール制御パターン[4]が選択されたときに、最初(1番目)に左又は中リール31に対応するストップスイッチ42が操作されたときは、停止位置決定テーブル選択手段65aは、小役2テーブル66dを選択する。そして、リール停止制御手段65は、選択した小役2テーブル66dに基づいて、それぞれ左又は中リール31の停止制御を行う。
【0088】
これに対し、最初に右リール31に対応するストップスイッチ42が操作されたときは、停止位置決定テーブル選択手段65aは、RBテーブル66bを選択する。そして、リール停止制御手段65は、選択したRBテーブル66bに基づいて、右リール31、さらには他の2つのリール31の停止制御を行う。すなわち、最初に右リール31に対応するストップスイッチ42が操作されたときには、小役2に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させる停止制御を行わないので、この場合には、2番目以降のストップスイッチ42の検出を行わず、最初の右リール31を含む全てのリール31について、RBテーブル66bに基づいてリール31の停止制御を行う。
【0089】
また、最初に左リール31に対応するストップスイッチ42が操作されたときは、操作順番検出手段65cは、2番目以降に操作されたストップスイッチ42の検出を行わない。最初に左リール31に対応するストップスイッチ42が操作されたときには、2番目及び3番目のストップスイッチ42については、いずれが操作されても、小役2に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させる停止制御を行うからである。よって、最初に左リール31に対応するストップスイッチ42が操作されたときは、リール停止制御手段65は、小役2テーブル66dに基づいて、全てのリール31の停止制御を行う。
【0090】
これに対し、最初に中リール31に対応するストップスイッチ42が操作されたときには、操作順番検出手段65cは、2番目に操作されたストップスイッチ42の検出を行う。2番目に右リール31に対応するストップスイッチ42が操作されたときは、停止位置決定テーブル選択手段65aは、最初に選択した小役2テーブル66dの選択を維持し、この小役2テーブル66dに基づき、2番目の右リール31、さらには3番目の左リール31の停止制御を行う。
一方、最初に中リール31に対応するストップスイッチ42が操作されたが、2番目に左リール31に対応するストップスイッチ42が操作されたときは、停止位置決定テーブル選択手段65aは、最初に選択した小役2テーブル66dに代えて、RBテーブル66bを選択し、このRBテーブル66bに基づき、2番目の左リール31、さらには3番目の右リール31の停止制御を行う。
【0091】
また、RB内部中の遊技状態で小役2に当選した場合において、リール制御パターン[5]が選択されたときには、操作順番検出手段65cは、最初のストップスイッチ42についてのみ検出を行う。その結果、最初に左リール31に対応するストップスイッチ42が操作されたときは、停止位置決定テーブル選択手段65aは、小役2テーブル66dを選択し、左リール31を含む全てのリール31について、小役2テーブル66dに基づいてリール31の停止制御を行う。すなわち、リール制御パターン[5]では、ストップスイッチ42の操作順番が「左中右」及び「左右中」のいずれであっても、小役2に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させる停止制御を行うからである。
【0092】
これに対し、最初に中又は右リール31に対応するストップスイッチ42が操作されたときは、停止位置決定テーブル選択手段65aは、RBテーブル66bを選択し、全てのリール31について、RBテーブル66bに基づいてリール31の停止制御を行う。すなわち、リール制御パターン[5]では、最初に操作されたストップスイッチ42が「左」でなければ、いずれの操作順番であっても、小役2に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させない停止制御を行うからである。
【0093】
さらにまた、BB・RB内部中であってBBの入賞を優先する遊技状態で小役2に当選した場合において、リール制御パターン[1]が選択されたときは、ストップスイッチ42の操作順番にかかわらず小役2テーブル66dが選択される。また、また、リール制御パターン[3]が選択されたときは、ストップスイッチ42の操作順番にかかわらずBBテーブル66aが選択される。さらにまた、リール制御パターン[2]が選択されたときは、ストップスイッチ42の操作順番に応じて、小役2テーブル66d又はBBテーブル66aが選択される。
【0094】
さらに、BB・RB内部中であってRBの入賞を優先する遊技状態で小役2に当選した場合において、リール制御パターン[1]が選択されたときは、ストップスイッチ42の操作順番にかかわらず小役2テーブル66dが選択される。また、リール制御パターン[3]が選択されたときは、ストップスイッチ42の操作順番にかかわらずRBテーブル66bが選択される。さらにまた、リール制御パターン[2]が選択されたときは、ストップスイッチ42の操作順番に応じて、小役2テーブル66d又はRBテーブル66bが選択される。
【0095】
なお、リール停止制御手段65は、役の当選時は、リール31の停止可能位置の範囲内において、その役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するように、その役を構成する図柄の引込み制御を行う。すなわち、役の当選時に、ストップスイッチ42のオンを検知した位置ではその役を構成する図柄が有効ラインに停止しないときは、リール31を停止時に移動制御することにより、有効ラインにその役を構成する図柄を積極的に停止させることで、当選した役の入賞率を高めるようにしている。
【0096】
そして、リール31の停止制御は、通常、190ms以下(ストップスイッチ42のオンを検知した位置から数えて、5図柄以内)に設定されている。したがって、当選した役を構成する図柄から数えて5図柄前までの図柄のいずれかが特定有効ライン上に位置する時にストップスイッチ42をオンすれば、当選した役を構成する図柄は、その特定有効ライン上に引込み制御される。これに対し、当選した役を構成する図柄から数えて6図柄以上離れた図柄のいずれかが特定有効ライン上に位置する時にストップスイッチ42をオンしたときには、その当選した役を構成する図柄は、その特定有効ライン上に引込み制御されない。
【0097】
図6は、本実施形態における各リール31の外周面の21個の図柄配列を示す平面図であり、「ベル」の図柄配列を示すものである。なお、図中、空欄になっている部分にも所定の図柄が表示されているが、ここでは図示を省略する。
図6において、各リール31には、「ベル」の図柄は、全て5図柄以内の間隔で配置されている。そして、「ベル」−「ベル」−「ベル」の図柄の組合せが、小役2に対応する図柄の組合せに定められている。
【0098】
ここで、各リール31の「ベル」の図柄は、全て5図柄以内の間隔で配置されているので、どの位置でストップスイッチ42がオンされても、「ベル」の図柄を有効ライン上に引込み制御することができる。よって、小役2に対応する図柄の組合せを構成する「ベル」の図柄は、100%の引込み率を有する。
これにより、小役2の当選時に、選択された小役2テーブル66dに基づいてリール31が停止制御されたときには、当選した小役2に対応する図柄の組合せが必ず有効ラインに停止するようになる。
【0099】
なお、少なくとも1つのリール31の「ベル」の図柄を、6図柄以上の間隔で配置し、「ベル」の図柄の引込み率が100%にならないように設定することも可能である。この場合には、小役2テーブル66dは、リール31の停止可能位置の範囲内において小役2に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるように、リール31の停止位置を定めたものとなる。よって、小役2テーブル66dの選択時には、ストップスイッチ42の操作タイミングに応じて、小役2に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するときもあれば、停止しないときもある。
【0100】
(特別遊技制御手段)
特別遊技制御手段68は、通常遊技から特別遊技への移行、特別遊技中の遊技の進行、及び特別遊技から通常遊技への移行等を制御するものである。特別遊技制御手段68は、特別遊技移行手段、特別遊技進行手段、特別遊技終了手段等を備える。
【0101】
特別遊技移行手段は、有効ラインに停止した図柄の組合せが予め定められた特別役に対応する図柄の組合せと一致することを条件として、通常遊技から特別遊技に移行させるものである。例えば、BBの入賞時は通常遊技からBBゲームに移行させ、RBの入賞時は通常遊技からRBゲームに移行させる。移行時には、特別遊技に移行する旨を遊技者に知らせるために、ランプ33の点灯、スピーカ34からのサウンドの出力、画像表示装置35による画像表示等、各種の演出を行うように制御する。
【0102】
特別遊技進行手段は、BBゲーム及びRBゲーム中における遊技の進行を制御するものである。
BBゲームにおいては、特別遊技進行手段は、最初に第1遊技を開始させる。この第1遊技は、通常遊技と同様に、所定枚数(例えば3枚)以内のメダルを投入して遊技を行うものであり、この第1遊技で役抽選手段61により抽選される役は、小役、及び第2遊技に移行するための移行役である。この第1遊技では、遊技回数の上限が例えば30回と予め定められている。そして、特別遊技進行手段は、第1遊技での遊技回数をカウントし続ける。
【0103】
また、特別遊技進行手段は、第1遊技中に、有効ライン上に停止した図柄の組合せが、上記移行役に対応する図柄の組合せと一致することを条件として、すなわち移行役の入賞を条件として、第1遊技から第2遊技に移行させる。第1遊技から第2遊技に移行するときは、それを遊技者に知らせるために、移行役に対応する図柄の組合せが揃った有効ラインをランプ33により点滅等させたり、それまでの第1遊技中とは異なるサウンドをスピーカ34から出力等する処理を行う。
【0104】
第2遊技に移行すると、特別遊技進行手段は、第2遊技中の遊技回数及び所定役の入賞回数をカウントする。第2遊技は、例えばメダルを1枚のみ投入可能とし、水平方向中段の有効ラインのみを有効化させ、この有効ラインに、例えば90%程度の高確率で所定役に対応する図柄の組合せが停止する(所定役が入賞する)ように制御される遊技である。そして、第2遊技は、その所定役の入賞回数が規定回数(例えば8回)に到達するか、又は遊技回数が規定回数(例えば12回)に到達するまで継続される。この第2遊技の終了条件を満たすか否かの判断のため、特別遊技進行手段は、遊技回数及び所定役の入賞回数をカウントする。
【0105】
特別遊技進行手段は、第2遊技の遊技回数又は所定役の入賞回数が規定回数に到達したときに、その第2遊技を終了させて、BBゲームの終了条件を満たしていないことを条件として、再度、第1遊技に戻るように制御する。
【0106】
ここで、BBゲームでは、第1遊技から第2遊技への移行回数は、規定回数まで(例えば3回)と上限が定められている。したがって、規定回数目になったときの第2遊技の終了時は、第1遊技に再度移行することなく、BBゲームを終了させるようにする。このため、特別遊技進行手段は、BBゲーム中に、第1遊技から第2遊技に移行した回数をカウントする。例えば、BBゲーム中の第1遊技時に、第2遊技に移行させるための移行役が入賞し、第2遊技に移行させるときに、移行回数に1を加算する。
【0107】
また、RBゲームは、上記のBBゲームでの第2遊技を1セット、すなわち所定役が高確率で当選する遊技を規定入賞回数又は規定遊技回数に到達するまで行うものである。
RBゲームにおいては、特別遊技進行手段は、遊技回数又は所定役の入賞回数をカウントし続ける。
【0108】
特別遊技終了手段は、特別遊技中に、特別遊技の終了条件を満たすか否かを判別し、特別遊技の終了条件を満たすと判別されたときに、特別遊技を終了させるとともに、通常遊技に戻るようにするものである。
【0109】
特別遊技が例えばBBゲームであるときは、第1遊技の遊技回数が規定回数に到達したとき、又は第1遊技から第2遊技への移行回数が規定回数に到達したときの第2遊技において遊技回数又は所定役の入賞回数が規定回数に到達したときのいずれか1つを満たすときは、特別遊技終了手段は、BBゲームの終了条件を満たすと判別する。また、特別遊技が例えばRBゲームであるときは、遊技回数又は所定役の入賞回数が規定回数に到達したときのいずれか1つを満たすときは、特別遊技終了手段は、RBゲームの終了条件を満たすと判別する。
【0110】
なお、遊技制御手段60は、上記の各手段の他、図示しないが、入賞判別手段、払出し手段、演出制御手段等を備える。
入賞判別手段は、リール31の停止時に、いずれかの有効ラインに停止した図柄の組合せが、予め定められたいずれかの役に対応する図柄の組合せと一致するか否かを判別するものである。入賞判別手段は、例えばモータ32の停止時の角度やステップ数等を検知することにより、有効ライン上の図柄を判別し、これに基づいて、役の入賞の有無を判別する。なお、入賞判別手段は、リール31が実際に停止してから図柄の組合せを判別するのではなく、ストップスイッチ42が操作された瞬間のリールの位置から、選択された停止位置決定テーブル66によってリール31の停止位置が定められた時点で、有効ラインに停止する図柄の組合せを判別することも可能である。
【0111】
また、払出し手段は、入賞判別手段により、リール31の停止時に有効ラインに停止した図柄の組合せがいずれかの役に対応する図柄の組合せと一致すると判別されたときに、成立役に応じて所定枚数のメダルを遊技者に対して払い出すか、又はクレジットの加算等の処理を行うものである。
なお、リプレイの入賞時は、メダルを払い出すことなく、当該遊技で投入されたメダル枚数を自動投入するように制御する。
【0112】
さらにまた、演出制御手段は、遊技中における各種の演出の出力を制御するものである。演出を出力する周辺機器としては、上述したランプ33、スピーカ34、及び画像表示装置35が挙げられる。
【0113】
演出制御手段は、各演出パターンごとに演出内容を定めたデータテーブルを備えており、役抽選手段61による役の抽選結果に基づいて、データテーブルからいずれかの演出パターンを選択し、その選択した演出パターンに定められた演出内容を出力する。各演出パターンには、例えば、ランプ33の点灯パターン、スピーカ34からのサウンド出力パターン、及び画像表示装置35による出力画像パターンが定められている。
【0114】
以上の構成からなるスロットマシン10において、通常遊技中(非内部中)、BB内部中、及びBB・RB内部中に小役2に当選したときには、リール制御パターン選択手段65bによりリール制御パターン[1]、[2]又は[3]のいずれか1つが選択される。この場合に、リール制御パターン[2]の選択率は25%であり、さらにリール制御パターン[3]の選択率は3%である。よって、遊技者が常に「中右左」の順番でストップスイッチ42を操作すると仮定すると、小役2の当選時に、当選した小役2に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止する(小役2が入賞する)確率は、28%となる。
したがって、小役2の当選確率が1/2であるので、通常遊技中、BB内部中、及びBB・RB内部中における小役2の入賞率は、
1/2×28%=14%
となる。
【0115】
さらに、例えば「中右左」の順番でストップスイッチ42を操作したときには、小役1又は小役3の当選時に、当選した小役1又は小役3に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止しないか又は停止しにくいように(当選した小役1又は小役3を取りこぼすか又は取りこぼす可能性が高くなるように)設定すれば、遊技者は、「中右左」の順番でストップスイッチ42を操作しないようになる。このようにすれば、通常遊技中、BB内部中、及びBB・RB内部中における小役2の入賞率を3%にすることができる。
【0116】
これに対し、RB内部中に小役2に当選したときには、リール制御パターン選択手段65bによりリール制御パターン[1]、[4]又は[5]のいずれか1つが選択される。ここで、いずれのリール制御パターン[1]、[4]又は[5]が選択されたとしても、遊技者は、「左中右」又は「左右中」の順でストップスイッチ42を操作すれば、停止位置決定テーブル選択手段65aにより小役2テーブル66dが選択され、小役2に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させる停止制御が行われる。したがって、RB内部中では、1/2の当選確率で小役2が当選し、遊技者が「左中右」又は「左右中」の順でストップスイッチ42を操作すれば、その入賞率は100%になる。よって、RB内部中に、遊技者が「左中右」又は「左右中」の順でストップスイッチ42を操作したときの小役2の入賞率は、
1/2×100%=50%となる。
【0117】
これにより、RB内部中では、1/2の確率で小役2が入賞し、その小役2の入賞ごとに8枚のメダルが払い出されるので、遊技の継続に伴ってメダル所有枚数が増加する遊技状態となる。
【0118】
したがって、例えば通常遊技中にBBに当選し、BB内部中になったときには、小役2の入賞率は、通常遊技中と比較して変化はない。
これに対し、通常遊技中にRBに当選し、RB内部中になったときには、小役2の入賞率が、それまでより大幅に高くなる。
【0119】
以上のように、RB内部中の遊技状態において小役2に当選したときは、小役2が入賞可能なリール制御パターン[1]、[4]又は[5]からいずれかが選択されるので、遊技者は、小役2の入賞をほぼ確実に得ることができる。
一方、RB内部中でない遊技状態において小役2に当選したときは、その小役2を入賞させないリール制御パターン[3]を含めたリール制御パターン[1]、[2]又は[3]からいずれかが選択されるので、遊技者は、小役2の入賞を得ることが困難になる。
【0120】
このように、RB内部中であるか否かによって、小役2が当選したときの入賞を左右する異なるリール制御パターン[1]〜[5]を選択し、RB内部中であるか否かによって、小役2の入賞率に明確な差を付けることができる。
よって、RB内部中の遊技状態では、RB内部中でない遊技状態以上に小役2の入賞を得ることができるという、遊技者に有利な遊技状態とすることができるとともに、今までにはない新たな遊技状態として、小役2の入賞という利益を通じて遊技者が実感できる遊技状態を創り出すことができる。
【0121】
なお、RB内部中において、当該遊技で非当選であったときは、RBテーブル66bが選択され、RBに対応する図柄の組合せが有効ラインに停止可能な状態となるが、この場合には、遊技者は、RBが入賞しないようにストップスイッチ42を操作すべきである。RBが入賞してしまうと、RBの当選の持越しが解除され、RBゲームの終了後は、通常遊技中となり、小役2が頻繁に入賞する遊技状態は終了してしまうからである。
よって、遊技者は、RB内部中は、BBに当選するまでは、RBが入賞することを避けつつ遊技を継続すれば、小役2が頻繁に入賞し、メダル所有枚数が増加する遊技状態を維持することができる。
【0122】
また、RB内部中にBBに当選したときには、BB・RB内部中となるが、上述のように、優先特別役抽選手段67により、優先される特別役が抽選される。そして、BBを優先することに決定されたときには、BBを入賞させ、BBゲームに移行することができる。このBBゲームの終了後は、再度、RB内部中(RBの当選が持ち越されている遊技状態)に戻るので、遊技者は、再度、小役2が頻繁に入賞し、メダル所有枚数が増加する遊技を継続することができる。
【0123】
これに対し、BB・RB内部中となったときに、優先特別役抽選手段67により、RBを優先することに決定されたときには、遊技者は、RBを入賞させ、RBゲームに移行することができるが、BBを入賞させてBBゲームに移行することはできない。RBを優先することに決定されたときには、BBテーブル66aが選択されることはないからである。
よって、この場合には、RBゲームの終了後は、BB内部中となり、小役2が頻繁に入賞する遊技状態は終了することとなる。
【0124】
次に、フローチャートに基づき、本実施形態における主要処理の流れについて説明する。図7〜図9は、特別役当選時の持越し処理及び停止位置決定テーブル66の選択処理の流れを説明するフローチャートである。図8は、図7に続くフローチャートであり、図9は、図8に続くフローチャートである。
先ず、スロットマシン10の電源が投入されると、図7のステップS1で、遊技制御手段60は、RAMの初期化を行って、BB当選回数カウンター64aのカウント値X、及びRB当選回数カウンター64bのカウント値Yをそれぞれ初期化する(X=0、Y=0)。
【0125】
遊技者は、スロットマシン10にメダルを投入し、有効ラインを有効化して、スタートスイッチ41をオンする。ステップS2において、遊技制御手段60は、スタートスイッチ41がオンされたか否かを検知し続け、オンが検知されたときは、各リール31を始動させるとともに、次のステップS3に進み、役抽選手段61による役の抽選を行う。次のステップS4では、当該遊技での当選役が判別される。
【0126】
次に、ステップS5に進み、当該遊技で特別役(BB又はRB)に当選したか否かが判別され、当選していないと判別されたときは図8のステップS12に進み、当選したと判別されたときはステップS6に進む。ステップS6では、当選した特別役がBBであるか否かが判別される。BBであると判別されたときはステップS7に進み、BBでない(RBである)と判別されたときはステップS8に進む。
【0127】
ステップS7では、特別役当選持越し手段63は、BB当選回数カウンター64aのカウント値Xに1を加算し(X=X+1)、ステップS9に進む。また、ステップS8では、特別役当選持越し手段63は、RB当選回数カウンター64bのカウント値Yに1を加算し(Y=Y+1)、ステップS10に進む。
【0128】
ステップS9では、X=1、かつY≧1であるか否か、すなわち当該遊技以前にRBのみの当選を持ち越しており、かつ当該遊技でBBに当選したか否かが判別される。そして、ステップS9でX=1、かつY≧1であると判別されたときはステップS11に進み、そうでないときはステップS12に進む。
また、ステップS10では、Y=1、かつX≧1であるか否か、すなわち当該遊技以前にBBのみの当選を持ち越しており、かつ当該遊技でRBに当選したか否かが判別される。そして、ステップS9でY=1、かつX≧1であると判別されたときはステップS11に進み、そうでないときはステップS12に進む。
【0129】
ステップS11では、優先する特別役の抽選を行う。ここでは、優先特別役抽選手段67により、BB又はRBのうち、いずれの特別役の入賞を優先するかを抽選によって決定する。そして、ステップS12に進む。
【0130】
ステップS12では、X≧1又はY≧1の少なくとも一方を満たすか否か、すなわちBB又はRBの少なくとも一方が当選しているか否かを判別する。ここでは、特別役当選回数カウンター64のカウント値によって判別する。以下の判別においても同様である。
【0131】
ステップS12で、X≧1又はY≧1の少なくとも一方を満たさないとき、すなわちBBにもRBにも当選していないときは、ステップS16に進む。
また、ステップS12で、X≧1又はY≧1の少なくとも一方を満たすときは、ステップS13に進む。ステップS13では、X≧1かつY≧1を満たすか否か、すなわち少なくともBB及びRBの双方が1つずつ当選しているか否かを判別する。そして、ステップS13でX≧1かつY≧1を満たすと判別されたときはステップS14に進み、満たさないと判別されたとき(BB又はRBのいずれか一方のみに当選しているとき)はステップS15に進む。
【0132】
ステップS14では、優先する特別役がBBであるか否かが判別される。BBを優先すると判別されたときはステップS18に進み、そうでないとき(RBを優先すると判別されたとき)はステップS17に進む。
【0133】
また、ステップS15に進むと、X≧1である(BBに当選している)か否かが判別される。X≧1であると判別されたときはステップS19に進み、X≧1でない(RBに当選している)と判別されたときはステップS20に進む。
【0134】
ステップS16に進むと、停止位置決定テーブル選択手段65aは、通常遊技中テーブル群Aから、当選役に対応するいずれかの停止位置決定テーブル66を選択する。
また、ステップS17では、停止位置決定テーブル選択手段65aは、RB優先テーブル群D2から、当選役に対応するいずれかの停止位置決定テーブル66を選択する。
さらにまた、ステップS18では、停止位置決定テーブル選択手段65aは、BB優先テーブル群D1から、当選役に対応するいずれかの停止位置決定テーブル66を選択する。
【0135】
さらに、ステップS19では、停止位置決定テーブル選択手段65aは、BB内部中テーブル群Bから、当選役に対応するいずれかの停止位置決定テーブル66を選択する。
また、ステップS20では、停止位置決定テーブル選択手段65aは、RB内部中テーブル群Cから、当選役に対応するいずれかの停止位置決定テーブル66を選択する。
なお、以上のステップS16〜ステップS20における停止位置決定テーブル66の選択において、例外として、小役2の当選時は停止位置決定テーブル66をこの段階では未だ選択しない。
【0136】
ステップS16〜ステップS20の後は、それぞれステップS21に進み、リール停止制御手段65は、リール31の停止制御を行う。この処理の詳細は、後述する。そして、全てのリール31が停止したと判別されたときはステップS22に進み、入賞判別手段は、特別役が入賞したか否か、すなわち特別役に対応する図柄の組合せが有効ライン上に停止したか否かを判別する。特別役が入賞したと判別されたときはステップS25に進む。これに対し、特別役が入賞していないと判別されたときは、ステップS23に進み、入賞判別手段は、特別役以外の小役やリプレイが入賞したか否かを判別する。
【0137】
ステップS23において小役やリプレイが入賞したと判別されたときは、ステップS24に進み、払出し手段は、入賞役に応じたメダルの払出し等の処理を行う。小役の入賞時はメダルの払出し等の所定の処理を行い、ステップS2に戻る。また、リプレイの入賞時は、前遊技で投入したメダル枚数を維持した再遊技処理を行い、ステップS2に戻る。一方、ステップS23で小役等に入賞していないと判別されたとき、すなわちいずれの役も入賞していないときは、払出し等の処理を行うことなく、ステップS2に戻る。
【0138】
また、ステップS22で特別役に入賞したと判別され、ステップS25に進むと、入賞判別手段は、BBが入賞したか否か、すなわちBBに対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したか否かを判別する。BBが入賞したと判別されたときはステップS26に進み、BBが入賞していない(RBが入賞した)と判別されたときはステップS27に進む。
【0139】
ステップS26では、特別役当選持越し手段63は、BB当選回数カウンター64aのカウントXから1を減算し(X=X−1)、ステップS28に進む。また、ステップS27では、特別役当選持越し手段63は、RB当選回数カウンター64bのカウント値から1を減算し(Y=Y−1)、ステップS28に進む。すなわち、ステップS26及びステップS27では、入賞した特別役に対するカウント値を1だけ減算する。
【0140】
ステップS28では、特別遊技制御手段68は、特別遊技を開始させる。BBの入賞時はBBゲームを開始させ、RBの入賞時はRBゲームを開始させる。そして、次のステップS29では、特別遊技制御手段68は、特別遊技を進行するとともに、特別遊技の終了条件を満たすか否かを判別し続ける。特別遊技の終了条件を満たすと判別されたときは、特別遊技を終了してステップS2に戻る。
【0141】
次に、ステップS21におけるリール31の停止制御をより詳細に説明する。ステップS21に進むと、図10のステップS51に進んでリール31の停止制御を開始する。先ず、ステップS52では、小役2に当選したか否かが判別される。小役2に当選したと判別されたときはステップS53に進み、当選していないと判別されたときはステップS63に進む。
【0142】
ステップS53では、当該遊技の遊技状態を判別する。すなわち、当該遊技が通常遊技中(非内部中)、BB内部中、RB内部中、又はBB・RB内部中のいずれであるかを判別する。
次のステップS54では、リール制御パターン選択手段65bは、リール制御パターンの選択を行う。ここでは、ステップS53で判別した遊技状態に応じて、リール制御パターン[1]〜[5]の中から、いずれか1つのリール制御パターンを選択する。
【0143】
次にステップS55に進み、遊技制御手段60は、第1(最初の)ストップスイッチ42がオンされたか否かを検知し続ける。そして、オンが検知されるとステップS56に進む。ステップS56では、操作順番検出手段65cは、左、中又は右のいずれのストップスイッチ42がオンされたかを検出し、ステップS57に進む。
【0144】
ステップS57では、リール停止制御手段65は、ステップS53で判別した遊技状態、ステップS54で選択したリール制御パターン、及びステップS56で検出したストップスイッチ42に基づいて、停止位置決定テーブル66を選択するとともに、選択した停止位置決定テーブル66に基づいて第1ストップスイッチ42に対応する第1リール31を停止制御する。
【0145】
例えば、遊技状態が通常遊技中であり、かつリール制御パターン[2]が選択された場合において、ステップS56の検出結果が中リール31に対応するストップスイッチ42であったときには、小役2に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるためのストップスイッチ42の操作順番と一致するため、小役2テーブル66dが選択され、この小役2テーブル66dに基づいて第1リール(中リール)31の停止制御が行われる。
【0146】
これに対し、ステップS56の検出結果が左又は右リール31に対応するストップスイッチ42であったときには、小役2に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるためのストップスイッチ42の操作順番と異なるため、非当選テーブル66gが選択され、この非当選テーブル66gに基づいて第1リール31の停止制御が行われる。また、ここで非当選テーブル66gが選択された場合には、以下の第2リール31及び第3リール31の停止制御においても、非当選テーブル66gが選択される。
【0147】
次にステップS58に進み、遊技制御手段60は、第2(2番目の)ストップスイッチ42がオンされたか否かを検知し続ける。そして、オンが検知されるとステップS59に進む。
ステップS59では、操作順番検出手段65cは、左、中又は右のいずれのストップスイッチ42がオンされたかを検出する。そして、ステップS60に進む。ステップS60では、リール停止制御手段65は、ステップS57と同様に、第2ストップスイッチ42に対応する第2リール31を停止制御する。
【0148】
上記の例(通常遊技中で、かつリール制御パターン[2]が選択された場合)において、ステップS59の検出結果が右リール31に対応するストップスイッチ42であったときには、小役2に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるためのストップスイッチ42の操作順番と一致するため、小役2テーブル66dが選択され、この小役2テーブル66dに基づいて第2リール(右リール)31の停止制御が行われる。また、ここで小役2テーブル66dが選択された場合には、以下の第3リール31の停止制御においても、小役2テーブル66dが選択される。
【0149】
これに対し、最初(第1番目)に中リール31に対応するストップスイッチ42が操作されたため、ステップS57における第1リール(中リール)31の停止制御では小役2テーブル66dが選択されたが、ステップS59の検出結果が左リール31に対応するストップスイッチ42であったときには、小役2に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるためのストップスイッチ42の操作順番と異なるため、非当選テーブル66gが選択され、この非当選テーブル66gに基づいて第2リール31の停止制御が行われる。また、ここで非当選テーブル66gが選択された場合には、以下の第3リール31の停止制御においても、非当選テーブル66gが選択される。
【0150】
次にステップS61に進み、遊技制御手段60は、第3(3番目の)ストップスイッチ42がオンされたか否かを検知し続ける。そして、オンが検知されるとステップS62に進む。
ステップS62では、リール停止制御手段65は、ステップS57及びステップS60と同様に、第3ストップスイッチ42に対応する第3リール31を停止制御する。そして、ステップS66に進んでリール31の停止制御を終了する。
ここで、第3ストップスイッチ42を検出しないのは、既に第1及び第2ストップスイッチ42を検出しているので、第3ストップスイッチ42を検出する必要はないからである。
【0151】
なお、以上の処理において、ステップS54でリール制御パターン[1]又は[3]が選択されたときは、ストップスイッチ42の検出(ステップS56及びステップS59の処理)は行われない。リール制御パターン[1]又は[3]が選択されたときには、ストップスイッチ42の操作順番にかかわらず、所定の停止位置決定テーブル66が選択され、リール31の停止制御が行われるためである。
【0152】
さらに、上述したように、リール制御パターン[2]が選択された場合には、ステップS56での第1ストップスイッチ42の検出は常に行われる。そして、ステップS56での検出結果が左又は右リール31に対応するストップスイッチ42であったときには、ステップS59での第2ストップスイッチ42の検出は行われない。一方、ステップS56での検出結果が中リール31に対応するストップスイッチ42であったときには、テップS59での第2ストップスイッチ42の検出が行われる。
【0153】
また、リール制御パターン[4]が選択された場合には、ステップS56での第1ストップスイッチ42の検出は常に行われる。そして、ステップS56での検出結果が左又は右リール31に対応するストップスイッチ42であったときには、ステップS59での第2ストップスイッチ42の検出は行われない。一方、ステップS56での検出結果が中リール31に対応するストップスイッチ42であったときには、ステップS59での第2ストップスイッチ42の検出が行われる。
【0154】
さらにまた、リール制御パターン[5]が選択された場合には、ステップS56での第1ストップスイッチ42の検出のみが行われ、ステップS59での第2ストップスイッチ42の検出は行われない。
【0155】
ステップS52からステップS63に進んだときは、小役2に当選していないので、各ストップスイッチ42を検出する必要はない。ステップS63では、遊技制御手段60は、ストップスイッチ42がオンされたか否かを検知し続け、オンが検知されたときは、ステップS64に進む。ステップS64では、リール停止制御手段65は、ストップスイッチ42が操作されたときのタイミングに基づいて、選択された停止位置決定テーブル66を参照してリール31の停止位置を決定するとともに、その決定した位置にリール31を停止制御する。
【0156】
次のステップS65では、遊技制御手段60は、全てのリール31が停止したか否かを判別し続け、全てのリール31が停止したと判別したときはステップS66に進んでリール31の停止制御を終了する。一方、ステップS65で、全てのリール31が停止していないと判別したときは、ステップS63に戻る。
【0157】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に限定されることなく、例えば以下のような種々の変形が可能である。
(1)本実施形態では、通常遊技中、BB内部中、及びBB・RB内部中に小役2に当選したときには、リール制御パターン[1]、[2]又は[3]からいずれか1つを選択するようにし、RB内部中に小役2に当選したときには、リール制御パターン[1]、[4]又は[5]からいずれか1つを選択するようにした。
しかし、これに限らず、通常遊技中、BB内部中、及びBB・RB内部中に小役2に当選したときには、リール制御パターン[1]又は[3]からいずれか1つを選択するようにしても良い。
【0158】
あるいは、通常遊技中に小役2に当選したときには、リール制御パターン[1]又は[3]からいずれか1つを選択し、BB内部中、及びBB・RB内部中に小役2に当選したときには、リール制御パターン[1]、[2]又は[3]からいずれか1つを選択するようにしても良い。さらには、通常遊技中、BB内部中、及びBB・RB内部中に小役2に当選したときには、リール制御パターン[1]又は[3]からいずれか1つを選択するとともに、通常遊技中、BB内部中、及びBB・RB内部中におけるそれぞれのリール制御パターンの選択率が異なるように設定しても良い。
【0159】
また、RB内部中に小役2に当選したときには、リール制御パターン[1]若しくは[4]からいずれか1つ、又はリール制御パターン[1]若しくは[5]からいずれか1つを選択するようにしても良い。
なお、リール制御パターン[4]又は[5]で設定したストップスイッチ42の操作順番は例示であり、どのような操作順番でストップスイッチ42が操作されると小役2が入賞するように設定するかは任意である。
さらにまた、リール制御パターンの種類を本実施形態以上設け、例えば小役2の当選時には、4種類以上のリール制御パターンの中からいずれか1つを選択するようにしても良い。
【0160】
(2)本実施形態では、小役2に当選したときに、それぞれ所定の選択率でリール制御パターンを選択するようにした。しかし、実施形態で示した選択率は例示であり、リール制御パターンの選択率は任意に設定することができる。例えば小役2が頻繁に入賞しないようにする遊技状態(本実施形態では、通常遊技中、BB内部中及びBB・RB内部中)は、リール制御パターン[1]の選択率がリール制御パターン[3]の選択率より低く設定されていれば良い。
【0161】
(3)本実施形態では、BB及びRBの当選を持ち越すようにしたので、当選を持ち越している特別役に応じて、小役2が頻繁に入賞する遊技状態と、そうでない遊技状態とを設けた。しかし、特別役の当選を持ち越していない遊技状態では、小役2が頻繁に入賞しない遊技状態とし、少なくとも1つの特別役の当選を持ち越したときには、小役2が頻繁に入賞する遊技状態に移行するようにしても良い。この場合、小役2が頻繁に入賞する遊技状態の遊技回数を予め設定しておき、その遊技回数だけ小役2が頻繁に入賞する遊技状態を作り出すようにしても良い。あるいは、小役2が頻繁に入賞する遊技状態に移行した後は、毎遊技、抽選を行うことによって、その遊技状態を継続するか否かを決定しても良い。
【0162】
(4)本実施形態では、当選を持ち越している特別役の種類に応じて、小役2が頻繁に入賞する遊技状態と、そうでない遊技状態とを作り出すようにした。しかし、これに限らず、例えば特別役の当選の持越しにかかわらず、小役2が頻繁に入賞する遊技状態に移行するか否かを抽選によって決定し、その抽選に当選したときに、小役2が頻繁に入賞する遊技状態に移行するようにしても良い。さらにこの場合には、例えば特定の特別役に当選するまでその遊技状態を維持するようにしても良く、予め設定された遊技回数だけその遊技状態を維持するようにしても良く、抽選によってその遊技状態を維持するか否かを決定しても良い。
【0163】
(5)リール停止制御手段65は、本実施形態では停止位置決定テーブル66を用いたが、停止位置決定テーブル66を用いずにリール31の停止位置を決定しても良い。例えば、ストップスイッチ42が操作されたときに、役抽選手段61による役の抽選結果、優先特別役抽選手段67による抽選結果、さらに小役2の当選時にあっては選択されたリール制御パターン及びストップスイッチ42の操作順番を参照してリール31の停止可能位置を検索し、その停止可能位置の範囲内において、適切な停止位置を決定することも可能である。
【0164】
(6)本実施形態では、RBのみに当選しているときに、小役2が頻繁に入賞する遊技状態を作り出すようにした。しかし、これに限らず、本実施形態とは逆に、BBのみに当選しているときに、小役2が頻繁に入賞する遊技状態を作り出すようにしても良い。
【0165】
(7)本実施形態では、RB内部中に当該遊技で非当選であったときには、RBテーブル66bが用いられるので、RBが入賞する場合がある旨を述べた。しかし、これに限らず、特定の操作順番、例えば「左中右(順押し)」又は「左右中(はさみ押し)」の順番でストップスイッチ42が操作されたときには、当選を持ち越している特別役を入賞させないように制御しても良い。
なお、特定の操作順番としては、RB内部中に小役2に当選したときに、小役2が常に入賞する操作順番である「左中右」又は「左右中」に設定することが望ましい。このように設定すれば、RB内部中に、「左中右」又は「左右中」の順番でストップスイッチ42を操作すれば、小役2の当選時には小役2が入賞し、非当選時には当選を持ち越しているRBの入賞を避けることができる。
【0166】
例えば、RB内部中に当該遊技で非当選であった場合において、操作順番検出手段65cによりストップスイッチ42の操作順番を検出し、「左中右」又は「左右中」の順番でストップスイッチ42が操作されたときには非当選テーブル66gを選択してRBが入賞しないようにするとともに、上記順番以外の順番でストップスイッチ42が操作されたときにはRBテーブル66bを選択するようにしても良い。さらに、RB内部中に当該遊技で非当選であったときには、「左中右」又は「左右中」の順番でストップスイッチ42を操作すべき旨を遊技者に報知するようにしても良い。このようにすれば、遊技者は、報知された順番に従ってストップスイッチ42を操作すれば、RB内部中に当該遊技で非当選であったときでもRBが入賞してしまうことがないので、RBの入賞に特に注意を払いつつ遊技を行う必要がなくなる。
【0167】
一方、上記のような制御を行った場合には、BB内部中に当該遊技で非当選であったときに、「左中右」又は「左右中」の順番でストップスイッチ42を操作したときには非当選テーブル66gが選択されるので、BBを入賞させることができなくなる。この場合には、「左中右」又は「左右中」以外のいずれかの順番でストップスイッチ42を操作すべき旨を遊技者に報知すれば良い。このようにすれば、遊技者は、報知された順番に従ってストップスイッチ42を操作すれば、BBテーブル66aが選択され、BBを入賞させることができる。
【0168】
(8)本実施形態では、小役2の当選時にリール制御パターン[1]又は[3]が選択されたときには、操作順番検出手段65cによる検出を行わないようにした。また、リール制御パターン[4]又は[5]が選択されたときに、最初に左又は右のストップスイッチ42が操作されたときには、2番目以降に操作されたストップスイッチ42を検出しないようにした。しかし、これに限らず、小役2の当選時には、常に、1番目及び2番目に操作されたストップスイッチ42を操作順番検出手段65cによって検出するようにしても良い。
【0169】
さらには、小役2の当選時に限らず、役の抽選結果にかかわらず、毎遊技、常に1番目及び2番目に操作されたストップスイッチ42を操作順番検出手段65cによって検出するようにしても良い。そして、小役2の当選時以外の遊技では、操作順番検出手段65cの検出結果を利用することなく、停止位置決定テーブル66を選択すれば良い。同様に、小役2の当選時には、必要に応じて、操作順番検出手段65cの検出結果を利用すれば良い。
【0170】
【発明の効果】
(請求項1、請求項2
請求項1又は請求項2の発明によれば、第1特別役の当選を持ち越しており、かつ第2特別役の当選を持ち越していない遊技状態では、第1特別役及び第2特別役の双方の当選を持ち越している遊技状態より、特定小役の当選時にその特定小役の入賞率を高くすることができる。
すなわち、第1特別役の当選を持ち越しており、かつ第2特別役の当選を持ち越していない遊技状態であるか否かによって、特定小役が当選したときの入賞を左右する異なるリール停止制御を選択可能にし、遊技状態によって、特定小役の入賞率に明確な差を付けることができる。
【0171】
具体的には、第1特別役の当選を持ち越しており、かつ第2特別役の当選を持ち越していない遊技状態において特定小役に当選したときは、その特定小役が入賞可能なリール停止制御が選択されやすくなるので、遊技者は、特定小役の入賞を得やすくなる。一方、第1特別役及び第2特別役の双方の当選を持ち越している遊技状態において特定小役に当選したときは、その特定小役を入賞させないリール停止制御が選択されやすくなるので、遊技者は、第1特別役の当選を持ち越しており、かつ第2特別役の当選を持ち越していない遊技状態のときより、特定小役の入賞を得る機会が減少する。
【0172】
これにより、第1特別役の当選を持ち越しており、かつ第2特別役の当選を持ち越していない遊技状態では、第1特別役及び第2特別役の双方の当選を持ち越している遊技状態以上に特定小役の入賞を得ることができるという、遊技者に有利な遊技状態とすることができるとともに、今までにはない新たな遊技状態として、特定小役の入賞という利益を通じて遊技者が実感できる遊技状態を創り出すことができる。
【0173】
(請求項3)
請求項3の発明によれば、第1特別役の当選を持ち越しており、第2特別役の当選を持ち越していない遊技状態において、特定小役の当選時には特定小役を入賞させ、非当選時には第1特別役の入賞を避けることができる。
【0174】
(請求項4)
請求項4の発明によれば、第2特別役に係る特別遊技の終了後に、再度、特定小役が頻繁に入賞し、メダル所有枚数が増加する遊技状態を継続できたり、特定小役が頻繁に入賞する遊技状態を終了させたりすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態におけるスロットマシンの制御の概略を示すブロック図である。
【図2】 抽選テーブルにおける各役の当選確率を示す図である。
【図3】 停止位置決定テーブルの分類及び種類を説明する図である。
【図4】 遊技状態に応じて選択される小役2の5種類のリール制御パターンと、ストップスイッチの操作順番との関係を示す図である。
【図5】 5種類のリール制御パターンの選択率を示す図である。
【図6】 各リールの外周面の21個の図柄配列を示す平面図である。
【図7】 特別役当選時の持越し処理及び停止位置決定テーブルの選択処理の流れを説明するフローチャートである。
【図8】 特別役当選時の持越し処理及び停止位置決定テーブルの選択処理の流れを説明するフローチャートであって、図7に続くフローチャートである。
【図9】 特別役当選時の持越し処理及び停止位置決定テーブルの選択処理の流れを説明するフローチャートであって、図8に続くフローチャートである。
【図10】 リールの停止制御処理を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
10 スロットマシン
31 リール
32 モータ
33 ランプ
34 スピーカ
35 画像表示装置
41 スタートスイッチ
42 ストップスイッチ
60 遊技制御手段
61 役抽選手段
62 抽選テーブル
63 特別役当選持越し手段
64 特別役当選回数カウンター
64a BB当選回数カウンター
64b RB当選回数カウンター
65 リール停止制御手段
65a 停止位置決定テーブル選択手段
65b リール制御パターン選択手段
65c 操作順番検出手段
66 停止位置決定テーブル
A 通常遊技中テーブル群
B BB内部中テーブル群
C RB内部中テーブル群
D BB・RB内部中テーブル群
D1 BB優先テーブル群
D2 RB優先テーブル群
66a BBテーブル
66b RBテーブル
66c 小役1テーブル
66d 小役2テーブル
66e 小役3テーブル
66f リプレイテーブル
66g 非当選テーブル
67 優先特別役抽選手段
68 特別遊技制御手段

Claims (6)

  1. 複数種類の図柄を表示した複数のリールと、
    各前記リールに対応して設けられ、前記リールの回転を停止させるときに遊技者が操作するストップスイッチと、
    遊技者にとって有利となる特別遊技に移行させるための特別役、及び特定小役を含む役の抽選を行う役抽選手段と、
    前記役抽選手段で特別役に当選した後、有効ラインに停止した図柄の組合せが予め定められた特別役に対応する図柄の組合せと一致するまでの遊技において、特別役の当選を持ち越す特別役当選持ち越し手段と、
    前記役抽選手段で特定小役に当選したときに、複数種類のリール停止制御から、いずれか1つのリール停止制御を選択するリール停止制御選択手段と、
    前記役抽選手段で特定小役に当選したときに、前記リール停止制御選択手段で選択されたリール停止制御によって前記リールを停止制御するリール停止制御手段とを備え、
    前記役抽選手段で抽選される特別役には、少なくとも2種類の第1特別役と第2特別役とを含み、
    前記役抽選手段は、前記特別役当選持越し手段により第1特別役の当選が持ち越されている遊技状態であっても、第2特別役を含めた役の抽選を継続し、
    前記特別役当選持越し手段は、第1特別役の当選を持ち越している遊技状態において前記役抽選手段で第2特別役に当選したときは、第1特別役及び第2特別役の双方の当選を持ち越すようにし、
    前記リール停止制御選択手段は、
    前記特別役当選持越し手段により第1特別役の当選を持ち越しており、かつ第2特別役の当選を持ち越していない遊技状態において前記役抽選手段で特定小役に当選したときは、当選した特定小役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させる停止制御を、当選した特定小役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させない停止制御よりも高い確率で選択するように制御し、
    前記特別役当選持越し手段により第1特別役の当選を持ち越した後、さらに第2特別役の当選を持ち越した遊技状態において前記役抽選手段で特定小役に当選したときは、当選した特定小役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させる停止制御を、当選した特定小役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させない停止制御よりも低い確率で選択するように制御することにより、
    第1特別役の当選を持ち越しており、かつ第2特別役の当選を持ち越していない遊技状態では、遊技の継続に伴って特定小役の入賞に基づきメダル所有枚数が増加する遊技状態とし、
    第1特別役及び第2特別役の双方の当選を持ち越している遊技状態では、遊技の継続に伴ってメダル所有枚数が増加しない遊技状態とした
    ことを特徴とするスロットマシン。
  2. 複数種類の図柄を表示した複数のリールと、
    各前記リールに対応して設けられ、前記リールの回転を停止させるときに遊技者が操作するストップスイッチと、
    遊技者にとって有利となる特別遊技に移行させるための特別役、及び特定小役を含む役の抽選を行う役抽選手段と、
    前記役抽選手段で特別役に当選した後、有効ラインに停止した図柄の組合せが予め定められた特別役に対応する図柄の組合せと一致するまでの遊技において、特別役の当選を持ち越す特別役当選持ち越し手段と、
    前記役抽選手段で特定小役に当選したときに、複数種類のリール停止制御から、いずれか1つのリール停止制御を選択するリール停止制御選択手段と、
    前記役抽選手段で特定小役に当選したときに、前記リール停止制御選択手段で選択されたリール停止制御によって前記リールを停止制御するリール停止制御手段と、
    遊技者により操作された前記ストップスイッチの操作順番を検出する操作順番検出手段とを備え、
    前記役抽選手段で抽選される特別役には、少なくとも2種類の第1特別役と第2特別役とを含み、
    前記役抽選手段は、前記特別役当選持越し手段により第1特別役の当選が持ち越されている遊技状態であっても、第2特別役を含めた役の抽選を継続し、
    前記特別役当選持越し手段は、第1特別役の当選を持ち越している遊技状態において前記役抽選手段で第2特別役に当選したときは、第1特別役及び第2特別役の双方の当選を持ち越すようにし、
    前記リール停止制御選択手段で選択されるリール停止制御には、
    前記ストップスイッチがいかなる操作順番で操作されたときであっても、前記リールの停止可能位置の範囲内において当選した特定小役に対応する特定の図柄の組合せを有効ラインに停止させるように前記リールの停止制御を定めた第1リール停止制御と、
    前記ストップスイッチがいかなる操作順番で操作されたときであっても、当選した特定小役に対応する特定の図柄の組合せを有効ラインに停止させないように前記リールの停止制御を定めた第2リール停止制御と、
    前記ストップスイッチが所定の操作順番で操作されたときは前記リールの停止可能位置の範囲内において当選した特定小役に対応する特定の図柄の組合せを有効ラインに停止させるとともに、前記ストップスイッチが所定の操作順番以外の操作順番で操作されたときは当選した特定小役に対応する特定の図柄の組合せを有効ラインに停止させないように前記リールの停止制御を定めた第3リール停止制御とを含み、
    前記操作順番検出手段は、前記リール停止制御選択手段により前記第3リール停止制御が選択された遊技では、前記ストップスイッチの操作順番を検出し、
    前記リール停止制御手段は、前記第3リール停止制御が選択された遊技において、前記操作順番検出手段により検出された前記ストップスイッチの操作順番が前記所定の操作順番であるときは、前記リールの停止可能位置の範囲内において前記特定小役に対応する特定の図柄の組合せを有効ラインに停止させ、前記操作順番検出手段により検出された前記ストップスイッチの操作順番が前記所定の操作順番以外の操作順番であるときは、前記特定小役に対応する特定の図柄の組合せを有効ラインに停止させないように制御し、
    前記リール停止制御選択手段は、
    前記特別役当選持越し手段により第1特別役の当選を持ち越しており、かつ第2特別役の当選を持ち越していない遊技状態において前記役抽選手段で特定小役に当選したときは、前記第1リール停止制御及び前記第3リール停止制御の選択率の合算値が前記第2リール停止制御の選択率よりも高くなるように設定し、
    前記特別役当選持越し手段により第1特別役の当選を持ち越した後、さらに第2特別役の当選を持ち越した遊技状態において前記役抽選手段で特定小役に当選したときは、前記第1リール停止制御の選択率を前記第2リール停止制御の選択率又は前記第3リール停止制御の選択率よりも低くなるように設定することにより、
    第1特別役の当選を持ち越しており、かつ第2特別役の当選を持ち越していない遊技状態では、遊技の継続に伴って特定小役の入賞に基づきメダル所有枚数が増加する遊技状態とし、
    第1特別役及び第2特別役の双方の当選を持ち越している遊技状態では、遊技の継続に伴ってメダル所有枚数が増加しない遊技状態とした
    ことを特徴とするスロットマシン。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のスロットマシンにおいて、
    前記特別役当選持越し手段により第1特別役の当選を持ち越しており、かつ第2特別役の当選を持ち越していない遊技状態において、当該遊技で非当選であった場合に、前記リール停止制御手段は、前記ストップスイッチが所定の操作順番で操作されたときは、第1特別役の図柄の組合せを有効ラインに停止させないように制御する
    ことを特徴とするスロットマシン。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のスロットマシンにおいて、
    前記特別役当選持越し手段により第1特別役及び第2特別役の双方の当選が持ち越されたときは、いずれの特別役の図柄の組合せを有効ラインに停止させることを優先するかを抽選により決定する優先特別役抽選手段を備え、
    前記優先特別役抽選手段により一方の特別役を優先することに決定されたときは、前記リール停止制御手段は、前記一方の特別役の図柄の組合せを有効ラインに停止可能に、かつ他方の特別役の図柄の組合せを有効ラインに停止させないように前記リールを停止制御する
    ことを特徴とするスロットマシン。
  5. 請求項1、又は請求項1を引用する請求項3若しくは請求項4に記載のスロットマシンにおいて、
    前記リール停止制御選択手段は、前記特別役当選持越し手段により第1特別役の当選又は第2特別役の当選のいずれも持ち越していない遊技状態において前記役抽選手段で特定小役に当選したときは、当選した特定小役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させる停止制御を、当選した特定小役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させない停止制御よりも低い確率で選択するように制御する
    ことを特徴とするスロットマシン。
  6. 請求項2、又は請求項2を引用する請求項3若しくは請求項4に記載のスロットマシンにおいて、
    前記リール停止制御選択手段は、前記特別役当選持越し手段により第1特別役の当選又は第2特別役の当選のいずれも持ち越していない遊技状態において前記役抽選手段で特定小役に当選したときは、前記第1リール停止制御の選択率を前記第2リール停止制御の選択率又は前記第3リール停止制御の選択率よりも低くなるように設定する
    ことを特徴とするスロットマシン。
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