JP4318542B2 - 球状ガラス製造装置及び球状ガラスの製造方法 - Google Patents
球状ガラス製造装置及び球状ガラスの製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4318542B2 JP4318542B2 JP2003424939A JP2003424939A JP4318542B2 JP 4318542 B2 JP4318542 B2 JP 4318542B2 JP 2003424939 A JP2003424939 A JP 2003424939A JP 2003424939 A JP2003424939 A JP 2003424939A JP 4318542 B2 JP4318542 B2 JP 4318542B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- glass
- trajectory
- lump
- spherical
- lumps
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
- 239000011521 glass Substances 0.000 title claims description 504
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 title claims description 78
- 239000006060 molten glass Substances 0.000 claims description 69
- 238000002844 melting Methods 0.000 claims description 30
- 230000008018 melting Effects 0.000 claims description 30
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 claims description 19
- 238000011084 recovery Methods 0.000 claims description 11
- 230000004044 response Effects 0.000 claims description 2
- 239000007789 gas Substances 0.000 description 94
- 239000003570 air Substances 0.000 description 51
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 description 25
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 25
- 230000003287 optical effect Effects 0.000 description 18
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 15
- XKRFYHLGVUSROY-UHFFFAOYSA-N Argon Chemical compound [Ar] XKRFYHLGVUSROY-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 14
- IJGRMHOSHXDMSA-UHFFFAOYSA-N Atomic nitrogen Chemical compound N#N IJGRMHOSHXDMSA-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 14
- 239000000463 material Substances 0.000 description 14
- BASFCYQUMIYNBI-UHFFFAOYSA-N platinum Chemical compound [Pt] BASFCYQUMIYNBI-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 14
- 239000007788 liquid Substances 0.000 description 12
- 238000003756 stirring Methods 0.000 description 12
- 230000000052 comparative effect Effects 0.000 description 9
- 238000001816 cooling Methods 0.000 description 9
- 230000033001 locomotion Effects 0.000 description 8
- 238000000465 moulding Methods 0.000 description 8
- 229910052786 argon Inorganic materials 0.000 description 7
- 229910052757 nitrogen Inorganic materials 0.000 description 7
- 229910052697 platinum Inorganic materials 0.000 description 7
- 238000000034 method Methods 0.000 description 6
- 239000011261 inert gas Substances 0.000 description 4
- 239000012071 phase Substances 0.000 description 4
- 229910001260 Pt alloy Inorganic materials 0.000 description 3
- 206010040925 Skin striae Diseases 0.000 description 3
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 3
- 230000008859 change Effects 0.000 description 3
- 238000005520 cutting process Methods 0.000 description 3
- 238000001514 detection method Methods 0.000 description 3
- 238000005485 electric heating Methods 0.000 description 3
- 229910052746 lanthanum Inorganic materials 0.000 description 3
- FZLIPJUXYLNCLC-UHFFFAOYSA-N lanthanum atom Chemical compound [La] FZLIPJUXYLNCLC-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 3
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 3
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 3
- 239000002245 particle Substances 0.000 description 3
- 239000002994 raw material Substances 0.000 description 3
- 230000006798 recombination Effects 0.000 description 3
- 238000005215 recombination Methods 0.000 description 3
- 238000009835 boiling Methods 0.000 description 2
- 238000004140 cleaning Methods 0.000 description 2
- 238000002485 combustion reaction Methods 0.000 description 2
- 238000004891 communication Methods 0.000 description 2
- 230000008878 coupling Effects 0.000 description 2
- 238000010168 coupling process Methods 0.000 description 2
- 238000005859 coupling reaction Methods 0.000 description 2
- 239000006063 cullet Substances 0.000 description 2
- 230000007547 defect Effects 0.000 description 2
- 230000007613 environmental effect Effects 0.000 description 2
- 230000005484 gravity Effects 0.000 description 2
- 239000003779 heat-resistant material Substances 0.000 description 2
- 239000005304 optical glass Substances 0.000 description 2
- 238000004904 shortening Methods 0.000 description 2
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 description 1
- 238000007664 blowing Methods 0.000 description 1
- 239000011449 brick Substances 0.000 description 1
- 239000000498 cooling water Substances 0.000 description 1
- 238000005336 cracking Methods 0.000 description 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 238000001035 drying Methods 0.000 description 1
- 230000003670 easy-to-clean Effects 0.000 description 1
- 230000005611 electricity Effects 0.000 description 1
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 1
- 230000003628 erosive effect Effects 0.000 description 1
- 238000000227 grinding Methods 0.000 description 1
- 230000006698 induction Effects 0.000 description 1
- 230000001788 irregular Effects 0.000 description 1
- 239000007791 liquid phase Substances 0.000 description 1
- 239000013307 optical fiber Substances 0.000 description 1
- 238000007517 polishing process Methods 0.000 description 1
- 239000011148 porous material Substances 0.000 description 1
- 230000035939 shock Effects 0.000 description 1
- 239000007787 solid Substances 0.000 description 1
- 238000005406 washing Methods 0.000 description 1
Images
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03B—MANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
- C03B19/00—Other methods of shaping glass
- C03B19/10—Forming beads
- C03B19/1005—Forming solid beads
- C03B19/1045—Forming solid beads by bringing hot glass in contact with a liquid, e.g. shattering
Description
そして、このように再結合したガラス塊は、結合時の温度と粘度とによって完全に1個に結合したり、2個のガラス塊のうち一部分のみが結合したり、様々な形状をなしており、得られたガラスゴブは重量や形状が不均一であった。また、再結合して1個になっているものであっても内部に脈理が発生していることがあるので、光学素子として使用することができなかった。
さらに、再結合しなかったガラス塊についても、落下中に上下に隣接するガラス塊同士が互いに接触していれば表面に傷が付いている場合があるため、光学素子として使用することができなかった。
また、ガラス塊を精密プレス成形のためのプリフォーム材として使用する場合、上述した再結合等により重量が不均一であったり、内部に脈理が発生したプリフォーム材を精密プレス成形しても光学素子として使用できず、形状が不均一なプリフォーム材を精密プレス成形すると成形品の表面の一部がへこむ不良(ヒケ)が生じたり、成形品の厚みが偏り光軸が傾く不良が生じたりして、光学素子として使用できないことがあり、表面に傷が付いているプリフォーム材を精密プレス成形すると、成形時に、傷または傷の周囲の部分のガラス表面が折りたたまれてガラス内部に入りその状態のままガラスが固化する不良(折れ込み)や傷の部分から気体がガラス内部に入り微小な気泡が成形品の内部に生じる不良が生じて、光学素子として使用できないことがあった。
上記公報に開示されている球体ガラスの製造技術では、溶融ガラスに振動を付与することにより、排出口から連続する柱状のガラス液滴の側面において、柱状のガラス液滴の断面半径を小さくするように、振動に連動する窪みを形成し、窪みを形成した柱状のガラス液滴は、落下速度の増加にしたがって振動により形成を制御された窪み部分で分断され、体積の制御された液滴を形成する。しかしながら、柱状のガラス液滴が窪み部分で分断される際に、上述した特許文献1のガラスゴブの製造方法と同様の理由により、上下に隣接する分離した2個のガラス塊の落下速度に差が生じる。そのため、分離したガラス液滴に何らかの力(力について特許文献2には何も開示されていないが、例えば、回収チャンバ中の気相中に発生する対流等の不規則な外乱要因等が考えられる)が加わり、特許文献2の図1に示されているように、ガラス液滴の落下軌道がばらついた場合には、上下に隣接する2個のガラス液滴の再結合や上下に隣接するガラス液滴同士の接触による傷の発生は比較的生じにくいが、落下する液滴に、上述したような力が加わらない場合、あるいは、殆ど加わらない場合には、分離したガラス液滴は、一列、又は、ほぼ一列になって落下し、その途中で、上述した特許文献1のガラスゴブの製造方法と同様の理由により、2個のガラス液滴が1個のガラス液滴に再結合したり、上下隣接するガラス液滴同士の接触による傷が発生するという問題が生じることがある。そして、これらの問題を回避するためには、ガラス液滴を高温の油等の中に受けて回収しなければならず、上述した特許文献1のガラスゴブの製造方法と同様の問題点がある。
さらに、特許文献2に開示されている技術では、溶融ガラスを保持容器の一部に設けたオリフィスより、気相中に排出してガラス液滴を形成するため、一旦、溶融ガラスの排出を始めると、保持容器内の溶融ガラスが排出しきるまで、溶融ガラスの排出を止めることが困難である。そのため、非常時に溶融ガラスの排出を緊急停止することが困難であり、安全上の問題がある。
前記ガラス塊が落下する際に、前記上下に互いに隣接するガラス塊のうち、一方のガラス塊の落下軌道が、他方のガラス塊の落下軌道に対してずれるように、前記上下に互いに隣接するガラス塊の一方又は両方の落下軌道を変える軌道変更手段を有することを特徴とする。
前記軌道変更手段は、前記上下に互いに隣接するガラス塊の一方又は両方に気体を噴出、あるいは、前記上下に互いに隣接するガラス塊の一方又は両方を吸引する孔部を有することを特徴とする。
前記軌道変更手段は、前記ガラス塊が落下する際に、ガラス塊の落下軌道を中心に回転しながら、前記上下に互いに隣接するガラス塊の一方又は両方に気体を噴出、あるいは、前記上下に互いに隣接するガラス塊の一方又は両方を吸引することを特徴とする。
例えば、図1及び図2に示すように、溶融ガラスAを連続流として流下させる流出ノズル3と、連続流として流出した溶融ガラスを流下中に、液滴状のガラス塊Bに変化させた後に、これらガラス塊を回収する回収槽6とを備えた球状ガラス製造装置1であって、前記ガラス塊が落下する際に、ガラス塊の落下軌道を中心に回転して、前記上下に互いに隣接するガラス塊に気体を噴出、又は、前記上下に互いに隣接するガラス塊を吸引することによって、前記上下に互いに隣接するガラス塊のうち、一方のガラス塊の落下軌道が、他方のガラス塊の落下軌道に対してずれるように、前記上下に互いに隣接するガラス塊の一方又は両方の落下軌道を変える落下軌道を変える気体ノズル59を有する球状ガラス製造装置である。
前記軌道変更手段の回転数を調節することによって、前記上下に互いに隣接するガラス塊のうち、一方のガラス塊の落下軌道が、他方のガラス塊の落下軌道に対してずれるようにすることを特徴とする。
前記軌道変更手段は、前記ガラス塊の落下軌道の周囲に複数固設されていることを特徴とする。
前記軌道変更手段より上方に設けられて、落下するガラス塊の位置を検出するセンサーを備え、該センサーからの信号により、前記軌道変更手段によるガラス塊への気体の噴出又はガラス塊の吸引のタイミングを制御する制御手段を有することを特徴とする。
この制御手段としては、例えば、センサーからの信号によって弁が開閉することにより、気体を噴出し、もしくは、気体の噴出を止め、又は、吸引し、もしくは、吸引を止める電磁弁が挙げられる。
前記軌道変更手段は、前記ガラス塊が落下する際に、ガラス塊の落下軌道に対して上下に振子動または往復動しながら、前記上下に互いに隣接するガラス塊の一方又は両方に気体を噴出、あるいは、前記上下に互いに隣接するガラス塊の一方又は両方を吸引することを特徴とする。
ここで、上記振子動は、気体を噴出、あるいは、吸引されて軌道変更されたガラス塊が、上方から落下して来るガラス塊と接触しないように落下軌道と直交する水平面より下方の範囲で上下に振子動することが好ましい。
前記軌道変更手段は、前記ガラス塊が落下する際に、ガラス塊の落下軌道に対して水平方向に振子動または往復動しながら、前記上下に互いに隣接するガラス塊の一方又は両方に気体を噴出、あるいは、前記上下に互いに隣接するガラス塊の一方又は両方を吸引することを特徴とする。
前記軌道変更手段は、前記ガラス塊が落下する際に、ガラス塊の落下軌道に対して上下に振子動または往復動し、前記上下に互いに隣接するガラス塊の一方又は両方のガラス塊を弾く板状体、又は、樋状体であることを特徴とする。
また、板状体の上面は、球状または略球状となって落下してくるガラス塊を弾きやすいように平面または凹状の曲面であることが好ましく、同様の理由から樋状体の断面形状は、上面が凹状の曲面であることが好ましい。また、板状体及び樋状体は、耐熱性のある金属製等であることが好ましく、弾く際にガラス塊に加わる衝撃を緩和するために、板状体及び樋状体の上面をポーラス金属等の多孔質材により形成し、板状体及び樋状体の内部にエアー等の気体を供給して板状体及び樋状体の上面の多孔質面から気体を噴出させるようにしてもよい。また、板状体及び樋状体の内部又は下面に冷却管を設け、冷却管内にエアー等の気体や水等の液体を通して板状体及び樋状体を冷却し、板状体及び樋状体が過熱しないようにすることが好ましい。
前記軌道変更手段は、前記ガラス塊が落下する際に、ガラス塊の落下軌道に対して水平方向に振子動または往復動し、前記上下に互いに隣接するガラス塊の一方又は両方のガラス塊を弾く板状体であることを特徴とする。
前記軌道変更手段より上方に設けられて、落下するガラス塊の位置を検出するセンサーを備え、該センサーからの信号により、前記軌道変更手段がガラス塊を弾くタイミングを制御する制御手段を有することを特徴とする。
この制御手段としては、例えば、センサーからの信号により、前記軌道変更手段の上下振子動または往復動、あるいは、水平方向の振子動または往復動を制御するアクチュエータが挙げられる。
前記軌道変更手段は、前記ガラス塊を受けて落下させる傾斜面を有し、前記ガラス塊が落下する際に、水平方向に回転又は水平方向に振子動し、前記傾斜面のガラス塊の落下軌道に対する向きを変えながら、前記上下に互いに隣接するガラス塊の一方又は両方を前記傾斜面で受けて落下させることにより、一方のガラス塊の落下軌道が、他方のガラス塊の落下軌道に対してずれるように、前記上下に互いに隣接するガラス塊の一方又は両方の落下軌道を変えることを特徴とする。
前記軌道変更手段と前記回収槽との間に、落下するガラス塊を加熱して溶融する加熱溶融手段を設けたことを特徴とする。
この加熱溶融手段としては、例えば、筒状の溶融炉等が挙げられる。
前記流出ノズルが、前記溶融ガラスを導入するパイプの下端に接続されていることを特徴とする。
前記流出ノズルから溶融ガラスを連続流として流出させ、連続流として流出した溶融ガラスを流下中により液滴状のガラス塊に変化させた後に、前記ガラス塊が落下する際に、前記上下に互いに隣接するガラス塊のうち、一方のガラス塊の落下軌道が、他方のガラス塊の落下軌道に対してずれるように、前記上下に互いに隣接するガラス塊の一方又は両方の落下軌道を変えた後、これらガラス塊を前記回収槽に回収することを特徴とする。
よって、1個のガラス塊のまま回収することができ、均一な重量で形状の揃った球状ガラスを製造することが可能となり、内部に脈理が発生することもない。また、2個のガラス塊が互いに接触することも防ぐことができるため、ガラス塊の表面に傷が付くこともない。
したがって、従来では落下中にガラス塊が再結合したり、接触することを防ぐために落下距離を短くしなければならなかったが、本発明では液滴状のガラス塊の落下距離を長くすることができ、ガラス塊が落下中に冷却されて、低温の状態で球状のガラス塊を回収することが可能となる。このことから回収槽の液温を低くすることも可能となる。
また、ガラス塊の落下距離を長くすることができ、低温の状態でガラス塊を回収することができる。このことから回収槽の液温を低くすることが可能となり、水のように極めて低コストで、安全で取り扱いが非常に容易であり、環境負荷が小さく、しかも、回収したガラス塊(球状ガラス)を洗浄することなく乾燥させ、あるいは、簡単に洗浄して乾燥させるだけでプリフォーム材またはレンズ等の光学素子として使用可能な液体を用いてガラス塊を回収し球状ガラスを得ることができる。
まず、本発明の球状ガラス製造装置の構成について説明する。
図1は、本発明の実施の形態の好適な一例を示すためのものであり、球状ガラス製造装置の側断面図、図2は、回転ノズル部の側断面図である。なお、図面の関係上、図1の回転ノズル部は図2の回転ノズル部を簡略化している。
攪拌機23は、水平方向に回転して攪拌翼24により溶融ガラスAを攪拌して均質化するものである。
パイプ4には、図示しない加熱装置が設けられており、パイプ4の温度を制御することによりパイプ4中の溶融ガラスAの粘性を制御するとともに、パイプ4中の溶融ガラスAの流速を制御できるようになっている。
また、流出ノズル3には、図示しない加熱装置が設けられており、流出ノズル3の温度を制御できるようになっており、流出ノズル3の先端から流出される溶融ガラスAの温度を制御して溶融ガラスAの粘性を制御できるようになっている。また、流出ノズル3はその先端の内径が例えば0.1〜5.0mmであることが好ましく、流出ノズル3の先端の内径を変更することにより、流量、流速の調整と、連続流が液滴状に変化したガラス塊Bの粒径(重量)を変更することができるようになっている。すなわち、流出ノズル3の先端の内径を小さくすることにより、小さな球状ガラスを得ることができる。図3に、溶融ガラスAがランタン系ガラスの場合において、流出ノズル先端の内径と回収して得られた球状ガラスの直径との関係の例を示す。図3に示すように、流出ノズル3の先端の内径を変更することにより、所望の直径の球状ガラスが得られることが分かる。
また、回収槽6内に回収されるガラス塊Bの温度と水Cとの温度差を減少して温度差による影響を少なくするために図示しない加熱装置を設けて、回収槽6内の水を加熱するようにしてもよい。
ベースプレート51には、サーボモータ52とハウジング53とがそれぞれナット511、511やボルト512,…によって固着され支持されている。
円筒状のハウジング53には円筒状の回転シャフト54が挿通されており、該回転シャフト54の内部を液滴状のガラス塊Bが落下するようになっている。回転シャフト54は、該回転シャフト54の外周に上下に配されたベアリング57,…により軸回りに回転自在にハウジング53に支持されている。
エアー室58は、ハウジング53を介して外部に連通するエアー供給口58aと、回転シャフト54の内部を通って下端部からエアーが排出されるエアー排出口58bとを有している。エアー供給口58aには図示しないがエアー供給源に接続されるエアー供給管が取り付けられ、エアー排出口58bには気体ノズル59が取り付けられている。
そして、エアー供給源から供給されたエアーは、エアー供給管及びエアー供給口58aを介してエアー室58内に入った後、エアー排出口58bに設けられた気体ノズル59から噴出されるようになっている。
また、回転ノズル部5の全体は、上カバー7aと下カバー7bとによって覆われている。
ここで、ガラス塊Bの落下軌道を変えるには、サーボモータ52の回転数を調節することによって気体ノズル59の回転数を変更するようにする。特に、本発明では上下に互いに隣接する液滴状のガラス塊Bのうち、一方のガラス塊Bの落下軌道に対して他方のガラス塊Bの落下軌道がガラス塊Bの直径より大きくずれるように調節することが好ましい。
また、気体ノズル59の先端部分の内径を調節することによって、又は、エアーの供給量を調節することによって、エアーの噴出量を変更し、上下に互いに隣接するガラス塊B同士の間隔を変更しても良い。
また、流出ノズル3は、先端に向かうにつれて細くなる円錐状に限定されるものではなく、例えば、パイプ状、ノズル先端がテーパー状に広がっているもの等、様々な形状や構成の周知のもの用いることができる。
また、上記加熱装置は、電熱器、電気ヒーター、通電発熱体、高周波誘導加熱や、バーナー等を使用したガス等の燃焼により加熱するものなど周知のものを用いることができ、パイプ4及び流出ノズル3は、直接電気を通電して加熱できるようになっていることが好ましいが、必ずしもこれに限定されるものではない。なお、例えば図4、図6〜図8、図10のように流出ノズル3の先端をガスバーナー等を用いてガス燃焼により加熱する場合、流出ノズル3の先端から流下する溶融ガラスの周辺の雰囲気に与える影響を無くし、かつ、流出ノズル3の先端がなるべく均一に加熱されるように流出ノズル3の先端の周囲にカバー63を設け、該カバー63の外側から加熱することが好ましい。
また、溶融炉2の替わりに、攪拌槽の周囲を被う耐熱材と、攪拌槽内の溶融ガラスを攪拌するための白金または白金合金製等の攪拌機と、溶融ガラスAの温度を所定の温度に保つ加熱装置とを備えた、白金または白金合金製等の攪拌槽を用いて、攪拌槽に、溶融、清澄されたガラスを連続的に供給し、攪拌機により攪拌し均質化させた溶融ガラスを連続的に流出ノズル3に供給するものとするなど、周知の構成や形状のガラス溶融炉やガラス攪拌槽を用いることができる。
また、攪拌機23及びその攪拌翼24の形状は、特に限定されるものではなく、
例えば、スクリュー状のものなど、周知の形状や構成のものを用いることができる。
まず、カレットやガラス原料をルツボ21に投入して、図示しない加熱装置により加熱して、溶融炉2のルツボ21において溶融し、溶融ガラスAとし、溶融ガラスAを清澄し、攪拌機23を回転させて、攪拌翼24により溶融ガラスAを攪拌し均質化する。
次いで、溶融ガラスAをパイプ4から流出ノズル3に導き、流出ノズル3から溶融ガラスAを流出させる。
この際に、溶融炉2、パイプ4、流出ノズル3の加熱温度を調節することにより流出ノズル3から溶融ガラスAが連続流として流出し、回転ノズル部5に到達する前に溶融ガラスAの連続流が液滴状のガラス塊Bに変化するように溶融ガラスBの粘性、流量等を調整する。もしくは、流出ノズル3から流出した溶融ガラスAの連続流が液滴状のガラス塊Bに変化する位置に、回転ノズル部5を上下に移動して設置する。
この際に、サーボモータ52を回転させることによって回転シャフト54とともに気体ノズル59を軸方向(ガラス塊Bの落下軌道を中心)に回転させながら、落下するガラス塊B、1滴ずつに気体を噴出させる。これによって、まず、上下に互いに隣接するガラス塊Bのうち、一方のガラス塊Bの落下軌道が変えられる。その後、前記一方のガラス塊Bにエアーを噴出した位置とは異なる位置に回転移動した気体ノズル59から他方のガラス塊Bにエアーが噴出されるので、前記他方のガラス塊Bの落下軌道が前記一方のガラス塊Bの落下軌道と異なる方向に変えられる。このように、順次回転した気体ノズル59からエアーを噴出することで、上下に互いに隣接するガラス塊Bの落下軌道がそれぞれ変えられ、再結合したり接触することがなくなる。
ここで、特に、気体ノズル59の回転数を調節することによって、前記一方のガラス塊Bの落下軌道が、前記他方のガラス塊Bの落下軌道に対して所望の球状ガラスの直径より大きくずれるようにする。
なお、以下に示す実施例1〜実施例5では、上述した図1に示す球状ガラス製造装置1を使用して球状ガラスを製造する。比較例1、比較例2では上記球状ガラス製造装置1において回転ノズル部5を備えていない装置を使用し、流出ノズル3から流出した溶融ガラスAを、落下中に液滴状のガラス塊Bに変化させた後、そのまま回収槽6によって回収する。実施例6〜実施例9は、後述するように上記ガラス製造装置1において図4及び図5に示す部分を備えた装置、実施例10〜実施例12は図6に示す部分を備えた装置、実施例13は図7に示す部分を備えた装置を使用する。そして、各装置において、流出ノズル3から流出した溶融ガラスAを、落下中に液滴状のガラス塊Bに変化させた後、ガラス塊Bの落下軌道を変え、回収槽6によって回収する。
白金ルツボ21の炉温を1100℃、流出ノズル3の温度を1080℃とし、先端の内径が0.5mmの流出ノズル3から、溶融ガラスAとしてランタン系ガラス(比重:3.24)を流出量34.3g/minで流出させた。流出した溶融ガラスAが流下中に液滴状に変化したガラス塊Bの1個の大きさを確認するために1m落下時に金属板上に受けて取得したガラス塊Bの1個の重量は、サンプル1g中5.7mgが100%であったが、24m落下後に室温の水中で回収したガラス塊Bの1個の重量はサンプル1g中90%以上が11.4mgであった。
比較例1の条件で、液滴状のガラス塊Bを回収する前に、流出ノズル3から0.5m下方の位置に配置された気体ノズル59を用いて、エアーを2.5L/minで噴出させ、かつ、気体ノズル59を回転数3000rpmで回転させたところ、24m落下後に室温の水中で回収したガラス塊Bの1個の重量はサンプル1g中5.7mgが100%であった。
白金ルツボ21の炉温を1300℃、流出ノズル3の温度を1255℃とし、先端の内径が0.215mmの流出ノズル3から、溶融ガラスAとしてランタン系ガラス(比重:4.49)を流出量10.6g/minで流出させた。流出した溶融ガラスAが流下中に液滴状に変化したガラス塊Bの1個の大きさを確認するために1m落下時に金属板上に受けて取得したガラス塊Bの1個の重量は、サンプル1g中1.8mgが100%であったが、24m落下後に室温の水中で回収したガラス塊Bの1個の重量はサンプル1g中3.6mgが100%であった。
比較例2の条件で、液滴状のガラス塊Bを回収する前に、流出ノズル3から0.5m下方の位置に配置された気体ノズル59を用いて、エアーを2.3L/minで噴出させ、かつ、気体ノズル59を回転数3000rpmで回転させたところ、24m落下後に室温の水中で回収したガラス塊Bの1個の重量はサンプル1g中1.8mgが100%であった。
噴出させる気体をエアーの替わりに窒素とした他は、実施例2と同じ条件としたところ、回収したガラス塊Bの1個の重量はサンプル1g中1.8mgが100%であった。
噴出させる気体をエアーの替わりにアルゴンとした他は、実施例1と同じ条件としたところ、回収したガラス塊Bの1個の重量はサンプル1g中5.7mgが100%であった。
回転ノズル部5にエアーを供給し、気体ノズル59からエアーを噴出させる替わりに、図示しない真空ポンプを用いて気体ノズル59によりガラス塊を吸引する構成とした他は、図1に示した球状ガラス製造装置1と同じ構成の球状ガラス製造装置を用いた。そして、気体ノズル59からエアーを噴出させる替わりに、気体ノズル59によりガラス塊Bを吸引した他は、実施例2と同じ条件としたところ、回収したガラス塊Bの1個の重量はサンプル1g中1.8mgが100%であった。
回転ノズル部5を備えておらず、図4及び図5に示した部分を備えている他は図1に示した球状ガラス製造装置1と同じ構成の球状ガラス製造装置を用いた。すなわち、図4及び図5に示すように、レーザー光を発射する発光部60と、レーザー光を検知する受光部64とを備えた透過型センサー65が設けられている。この透過型センサー65は、ガラス塊Bによりレーザー光が遮断されることによって、落下するガラス塊Bの位置を検出し、検出信号を発信するものである。透過型センサー65の下方には、回転しない気体ノズル59,…が異なる4方向に配置されている。そして、このような装置を用いて、気体ノズルの回転数以外の条件は、実施例2と同じ条件で、落下するガラス塊Bの位置を透過型センサー65で検出し、透過型センサー65からの検出信号により図示しない電磁弁を開閉させて気体ノズル59,…からのエアー噴出のタイミングを制御して、それぞれ異なる位置に設置した気体ノズル59,…から順次、ガラス塊Bに向かってエアーを噴出し、落下してくるガラス塊Bの落下軌道を1個ずつ変えたところ、回収したガラス塊Bの1個の重量はサンプル1g中1.8mgが100%であった。
噴出させる気体をエアーの替わりに窒素とした他は、実施例6と同じ条件としたところ、回収したガラス塊Bの1個の重量はサンプル1g中1.8mgが100%であった。
噴出させる気体をエアーの替わりにアルゴンとした他は、実施例6と同じ条件としたところ、回収したガラス塊Bの1個の重量はサンプル1g中1.8mgが100%であった。
回転ノズル部5を備えておらず、図4及び図5に示した部分を備えており、気体ノズル59にエアーを供給、噴出させる替わりに、図示しない真空ポンプを用いて気体ノズル59によりガラス塊Bを吸引する構成とした以外は、図1に示した球状ガラス製造装置1と同じ構成の球状ガラス製造装置を用いた。そして、気体ノズル59から順次、ガラス塊Bに向かってエアーを噴出する替わりに気体ノズル59により順次、ガラス塊Bを吸引した他は、実施例6と同じ条件としたところ、回収したガラス塊Bの1個の重量はサンプル1g中1.8mgが100%であった。
回転ノズル部5を備えておらず、図6に示した部分を備えている他は図1に示した球状ガラス製造装置1と同じ構成の球状ガラス製造装置を用いた。すなわち、図6に示すように落下するガラス塊Bに対して縦方向へ上下に振子動する気体ノズル59が配置されている。なお、この気体ノズル59は回転しないものとする。そして、このような装置を用いて、気体ノズルの回転数以外の条件は、実施例2と同じ条件で、気体ノズル59をガラス塊Bの落下軌道と直交する水平面より下方の範囲で上下に振子動させながら気体ノズル59からエアーを噴出し、落下してくるガラス塊Bの落下軌道を1個ずつ変えたところ、回収したガラス塊Bの1個の重量はサンプル1g中1.8mgが100%であった。
噴出させる気体をエアーの替わりに窒素とした他は、実施例10と同じ条件としたところ、回収したガラス塊Bの1個の重量はサンプル1g中1.8mgが100%であった。
噴出させる気体をエアーの替わりにアルゴンとした他は、実施例10と同じ条件としたところ、回収したガラス塊Bの1個の重量はサンプル1g中1.8mgが100%であった。
回転ノズル部5を備えておらず、図7に示した部分を備えている他は図1に示した球状ガラス製造装置1と同じ構成の球状ガラス製造装置を用いた。すなわち、図7に示すように、図4に示したものと同様の透過型センサー65が設けられており、この透過型センサー65の下方に、落下するガラス塊Bを1個ずつ縦方向に弾いて落下軌道を変える金属板61が配置されている。この金属板61は、その下端部が下方に傾斜するように配置されている。また、この金属板61の下面には図示しない冷却管が設けられており、この冷却管内を通る冷却水によって金属板61は冷却されている。さらに、金属板61の下方には、金属板61によって弾かれたガラス塊Bを電気加熱により溶融する円筒状の溶融炉62が設けられている。そして、このような装置を用いて、気体ノズルの回転数以外の条件は、実施例2と同じ条件で、落下するガラス塊Bの位置を透過型センサー65で検出し、透過型センサー65からの検出信号により作動する図示しないアクチュエータを用いて、金属板61をガラス塊Bの落下軌道と直交する水平面より下方の範囲で上下に振子動させ、かつ、金属板61によりガラス塊Bを弾くタイミングを制御して、落下してくるガラス塊Bを1個ずつ弾き、次いで、弾かれたガラス塊Bが溶融炉62内を通過する際、ガラス塊Bを電気加熱により溶融し、溶融炉62を通過したガラス塊Bをさらに落下させて回収したところ、ガラス塊Bの1個の重量はサンプル1g中1.8mgが100%であった。
一方、実施例1〜13では、24m落下時のガラス塊Bの1個当たりの重量が、比較例1、2における1m落下時のガラス塊Bの1個当たりの重量と等しいことから、落下距離を長くしてもガラス塊Bが再結合されず、その重量も小さく、ほぼ均一であることが確認された。
したがって、実施例1〜13のように液滴状のガラス塊Bを回収する前に、ガラス塊Bにエアーもしくは窒素もしくはアルゴンを噴出もしくはガラス塊Bを吸引、又は、気体ノズル59、59や金属板62の上下振子動を制御させて落下軌道を変えることで、上下に互いに隣接する2個のガラス塊Bが1個のガラス塊に再結合するのを防ぐことができ、均一な重量で形状の揃った球状ガラスを製造することができると言える。また、ガラス塊Bの落下距離を長くすることができ、ガラス塊Bが落下中に冷却されて、低温の状態でガラス塊Bを回収することができるため、回収槽6の液温を低くすることが可能となる。
例えば、上記軌道変更手段のその他の変形例として、図8、図9に示すように、金属板61を水平方向に振子動させるようにしても良い。なお、図9において、実線で示した矢印Fは、ガラス塊Bを実線で示した位置の金属板61で弾くことにより、変更されたガラス塊Bの落下軌道の方向を示し、点線で示した矢印Gは、ガラス塊Bを点線で示した位置に移動した金属板61で弾くことにより、変更されたガラス塊Bの落下軌道の方向を示す。また、図7では、金蔵板61を上下に振子動させたが、上下に往復動させても良い。また、図8及び図9では金属板61を水平方向に振子動させたが、水平方向に往復動させても良い。さらには図10に示すように、金属板61をその下端部が下方に向くように傾斜させて傾斜面を形成した上で、この金属板61を水平方向に回転させるようにしても良い。
また、図6では、気体ノズル59を縦方向に上下に振子動させたが、縦方向に上下に往復動させても構わないし、水平方向に振子動又は往復動させても構わない。
さらに、図1、2、図4〜図6における軌道変更手段としては、気体ノズル59に限らず、気体を噴出、又は、ガラス塊Bを吸引できる孔部を有していればどのような形態であっても構わない。
3 流出ノズル
5 回転ノズル部
6 回収槽
59 気体ノズル
61 金属板
62 溶融炉
65 透過型センサー
A 溶融ガラス
B 液滴状のガラス塊
Claims (15)
- 溶融ガラスを連続流として流下させる流出ノズルと、連続流として流出した溶融ガラスを流下中に液滴状のガラス塊に変化させた後に、これらガラス塊を回収する回収槽とを備えた球状ガラス製造装置であって、
前記ガラス塊が落下する際に、前記上下に互いに隣接するガラス塊のうち、一方のガラス塊の落下軌道が、他方のガラス塊の落下軌道に対してずれるように、前記上下に互いに隣接するガラス塊の一方又は両方の落下軌道を変える軌道変更手段を有することを特徴とする球状ガラス製造装置。 - 前記軌道変更手段は、前記上下に互いに隣接するガラス塊の一方又は両方に気体を噴出、あるいは、前記上下に互いに隣接するガラス塊の一方又は両方を吸引する孔部を有することを特徴とする請求項1に記載の球状ガラス製造装置。
- 前記軌道変更手段は、前記ガラス塊が落下する際に、ガラス塊の落下軌道を中心に回転しながら、前記上下に互いに隣接するガラス塊の一方又は両方に気体を噴出、あるいは、前記上下に互いに隣接するガラス塊の一方又は両方を吸引することを特徴とする請求項2に記載の球状ガラス製造装置。
- 前記軌道変更手段の回転数を調節することによって、前記上下に互いに隣接するガラス塊のうち、一方のガラス塊の落下軌道が、他方のガラス塊の落下軌道に対してずれるようにすることを特徴とする請求項3に記載の球状ガラス製造装置。
- 前記軌道変更手段は、前記ガラス塊の落下軌道の周囲に複数固設されていることを特徴とする請求項2に記載の球状ガラス製造装置。
- 前記軌道変更手段より上方に設けられて、落下するガラス塊の位置を検出するセンサーを備え、該センサーからの信号により、前記軌道変更手段によるガラス塊への気体の噴出又はガラス塊の吸引のタイミングを制御する制御手段を有することを特徴とする請求項5に記載の球状ガラス製造装置。
- 前記軌道変更手段は、前記ガラス塊が落下する際に、ガラス塊の落下軌道に対して上下に振子動または往復動しながら、前記上下に互いに隣接するガラス塊の一方又は両方に気体を噴出、あるいは、前記上下に互いに隣接するガラス塊の一方又は両方を吸引することを特徴とする請求項2に記載の球状ガラス製造装置。
- 前記軌道変更手段は、前記ガラス塊が落下する際に、ガラス塊の落下軌道に対して水平方向に振子動または往復動しながら、前記上下に互いに隣接するガラス塊の一方又は両方に気体を噴出、あるいは、前記上下に互いに隣接するガラス塊の一方又は両方を吸引することを特徴とする請求項2に記載の球状ガラス製造装置。
- 前記軌道変更手段は、前記ガラス塊が落下する際に、ガラス塊の落下軌道に対して上下に振子動または往復動し、前記上下に互いに隣接するガラス塊の一方又は両方のガラス塊を弾く板状体、又は、樋状体であることを特徴とする請求項1に記載の球状ガラス製造装置。
- 前記軌道変更手段は、前記ガラス塊が落下する際に、ガラス塊の落下軌道に対して水平方向に振子動または往復動し、前記上下に互いに隣接するガラス塊の一方又は両方のガラス塊を弾く板状体であることを特徴とする請求項1に記載の球状ガラス製造装置。
- 前記軌道変更手段より上方に設けられて、落下するガラス塊の位置を検出するセンサーを備え、該センサーからの信号により、前記軌道変更手段がガラス塊を弾くタイミングを制御する制御手段を有することを特徴とする請求項9又は10に記載の球状ガラス製造装置。
- 前記軌道変更手段は、前記ガラス塊を受けて落下させる傾斜面を有し、前記ガラス塊が落下する際に、水平方向に回転又は水平方向に振子動し、前記傾斜面のガラス塊の落下軌道に対する向きを変えながら、前記上下に互いに隣接するガラス塊の一方又は両方を前記傾斜面で受けて落下させることにより、一方のガラス塊の落下軌道が、他方のガラス塊の落下軌道に対してずれるように、前記上下に互いに隣接するガラス塊の一方又は両方の落下軌道を変えることを特徴とする請求項1に記載の球状ガラス製造装置。
- 前記軌道変更手段と前記回収槽との間に、落下するガラス塊を加熱して溶融する加熱溶融手段を設けたことを特徴とする請求項9〜12のいずれか一項に記載の球状ガラス製造装置。
- 前記流出ノズルが、前記溶融ガラスを導入するパイプの下端に接続されていることを特徴とする請求項1〜13のいずれか一項に記載の球状ガラス製造装置。
- 請求項1〜14のいずれか一項に記載の球状ガラス製造装置を使用して、球状ガラスを製造する球状ガラスの製造方法であって、
前記流出ノズルから溶融ガラスを連続流として流出させ、連続流として流出した溶融ガラスを流下中に液滴状のガラス塊に変化させた後に、前記ガラス塊が落下する際に、前記上下に互いに隣接するガラス塊のうち、一方のガラス塊の落下軌道が、他方のガラス塊の落下軌道に対してずれるように、前記上下に互いに隣接するガラス塊の一方又は両方の落下軌道を変えた後、これらガラス塊を前記回収槽に回収することを特徴とする球状ガラスの製造方法。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003424939A JP4318542B2 (ja) | 2003-12-22 | 2003-12-22 | 球状ガラス製造装置及び球状ガラスの製造方法 |
TW093137770A TW200530138A (en) | 2003-12-22 | 2004-12-07 | Globular glass manufacturing apparatus and method for manufacturing the globular glass |
US11/015,700 US7587913B2 (en) | 2003-12-22 | 2004-12-20 | Globular glass manufacturing apparatus and method for manufacturing the globular glass |
EP04030170A EP1586541A1 (en) | 2003-12-22 | 2004-12-20 | Globular glass manufacturing apparatus and method for manufacturing the globular glass |
CN200410102091A CN100582034C (zh) | 2003-12-22 | 2004-12-22 | 球状玻璃制造装置及球状玻璃的制造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003424939A JP4318542B2 (ja) | 2003-12-22 | 2003-12-22 | 球状ガラス製造装置及び球状ガラスの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005179145A JP2005179145A (ja) | 2005-07-07 |
JP4318542B2 true JP4318542B2 (ja) | 2009-08-26 |
Family
ID=34675411
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003424939A Expired - Fee Related JP4318542B2 (ja) | 2003-12-22 | 2003-12-22 | 球状ガラス製造装置及び球状ガラスの製造方法 |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US7587913B2 (ja) |
EP (1) | EP1586541A1 (ja) |
JP (1) | JP4318542B2 (ja) |
CN (1) | CN100582034C (ja) |
TW (1) | TW200530138A (ja) |
Families Citing this family (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1918258A4 (en) | 2005-08-17 | 2009-09-02 | Nitto Boseki Co Ltd | PROCESS FOR THE PRODUCTION OF SPHERICAL INORGANIC PARTICLES |
JP4908157B2 (ja) * | 2006-11-13 | 2012-04-04 | 田中貴金属工業株式会社 | 溶融ガラス攪拌棒、及び該溶融ガラス攪拌棒を含む溶融ガラス攪拌装置 |
JP2009179528A (ja) * | 2008-01-31 | 2009-08-13 | Ohara Inc | ガラス塊の製造方法及びガラス塊製造装置 |
TWI541208B (zh) * | 2011-04-29 | 2016-07-11 | 康寧公司 | 用於製造玻璃物件的設備與方法 |
JP5888328B2 (ja) * | 2011-06-15 | 2016-03-22 | コニカミノルタ株式会社 | 光学素子の製造装置及び光学素子の製造方法 |
WO2016114450A1 (ko) * | 2015-01-12 | 2016-07-21 | 한국세라믹기술원 | 3d 프린터용 인쇄 헤드, 이를 이용한 3d 프린터, 상기 3d 프린터를 이용한 성형물의 제조방법, 인조치아의 제조방법 및 머시너블 유리 세라믹 성형물의 제조방법 |
US9950941B2 (en) | 2015-03-05 | 2018-04-24 | Owens-Brockway Glass Container Inc. | Apparatus for measuring glass gobs |
CN105152538B (zh) * | 2015-08-27 | 2018-11-09 | 东阿县鼎盛玻璃球有限公司 | 一种代替不锈钢球的节能环保玻璃球 |
CN110090596B (zh) * | 2018-01-30 | 2022-06-21 | 徐州市禾协肥业有限公司 | 一种斜面冷却造粒的方法及其肥料颗粒 |
CN117069366B (zh) * | 2023-08-17 | 2024-02-06 | 安徽环泰科技股份有限公司 | 一种把玻璃液直接制成玻璃微珠的装置 |
Family Cites Families (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US2963824A (en) * | 1957-12-11 | 1960-12-13 | Kimble Glass Co | Method for producing glass beads |
NL238311A (ja) * | 1958-10-20 | |||
US3313608A (en) * | 1964-12-11 | 1967-04-11 | Corning Glass Works | Method and apparatus for manufacturing glass beads |
CH550022A (fr) | 1973-02-15 | 1974-06-14 | Battelle Memorial Institute | Procede de granulation d'un produit et installation pour la mise en oeuvre de ce procede. |
US5746798A (en) * | 1993-07-16 | 1998-05-05 | Owens-Brockway Glass Container Inc. | Control of glass gob delivery for simultaneous arrival at blank molds |
JP2914275B2 (ja) * | 1996-03-04 | 1999-06-28 | 株式会社オハラ | ガラスゴブの製造方法 |
JP2003104744A (ja) * | 2001-09-28 | 2003-04-09 | Hitachi Metals Ltd | 球体ガラスの製造方法および球体ガラス製造装置 |
JP4222778B2 (ja) | 2001-12-14 | 2009-02-12 | Hoya株式会社 | ガラス成形体の製造方法および光学素子の製造方法 |
-
2003
- 2003-12-22 JP JP2003424939A patent/JP4318542B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
2004
- 2004-12-07 TW TW093137770A patent/TW200530138A/zh unknown
- 2004-12-20 EP EP04030170A patent/EP1586541A1/en not_active Withdrawn
- 2004-12-20 US US11/015,700 patent/US7587913B2/en not_active Expired - Fee Related
- 2004-12-22 CN CN200410102091A patent/CN100582034C/zh not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US7587913B2 (en) | 2009-09-15 |
EP1586541A1 (en) | 2005-10-19 |
CN1636900A (zh) | 2005-07-13 |
CN100582034C (zh) | 2010-01-20 |
US20050132752A1 (en) | 2005-06-23 |
TW200530138A (en) | 2005-09-16 |
JP2005179145A (ja) | 2005-07-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4318542B2 (ja) | 球状ガラス製造装置及び球状ガラスの製造方法 | |
JP3853622B2 (ja) | ガラス成形体の製造方法、プレス成形品の製造方法、ガラス光学素子の製造方法及びガラス成形体の製造装置 | |
CN100339322C (zh) | 用于生产玻璃块的方法和设备 | |
JP6800627B2 (ja) | ガラスの製造方法、レンズの製造方法および溶融装置 | |
US6626010B1 (en) | Method for floating glass lump, method for preparing glass lump and method for preparing molded glass, and apparatus used for the methods | |
JP2013528151A (ja) | 製造後のガラス容器の熱的強化ステーションにおける冷却管機構の動作 | |
TWI410387B (zh) | 熔融物流出噴嘴 | |
KR100370863B1 (ko) | 금속용탕으로부터의 금속분말 제조방법과 그 장치 | |
JP3974376B2 (ja) | ガラス塊の製造方法、ガラス成形品の製造方法、及び光学素子の製造方法 | |
JP3841634B2 (ja) | ガラス塊の浮上方法、ガラス塊の製造方法及び成形ガラスの製造方法並びにこれらの方法に用いる装置 | |
JP3888664B2 (ja) | ガラス塊の製造方法及び成形ガラスの製造方法並びにこれらの方法に用いる装置 | |
JP6106035B2 (ja) | ガラス塊の製造装置、ガラス塊の製造方法、ガラス成形品の製造方法及び光学素子の製造方法 | |
WO2016009882A1 (ja) | ガラス材の製造方法及びガラス材の製造装置 | |
KR100473468B1 (ko) | 합금 잉곳의 연속 분무주조 장치 | |
JP3965627B2 (ja) | ガラス成形体の製造方法および光学素子の製造方法 | |
JP4167610B2 (ja) | ガラス物品の製造方法、及び光学素子の製造方法 | |
JPH10310439A (ja) | ガラスプリフォームの製造方法および製造装置 | |
KR20020047080A (ko) | 금속용탕으로부터의 금속분말 제조방법과 그 장치 | |
JP2008214148A (ja) | 光学成形品の製造方法及びその装置 | |
JPH09235122A (ja) | ガラスゴブの製造方法 | |
WO2019146000A1 (ja) | 気流浮上式ガラス体製造装置および気流浮上式ガラス体製造方法 | |
KR20240028878A (ko) | 인젝션 가스 충돌식 마이크로 금속파우더 제작장치 | |
JP2012012234A (ja) | プレス成形用プリフォームの成形型及び成形方法 | |
JP2007238360A (ja) | ガラス成形品製造装置及びガラス成形品製造方法 | |
JP2009167069A (ja) | 溶融ガラス滴の微小化部材、ガラスゴブの製造方法、及び、ガラス成形体の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060912 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090409 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20090519 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20090526 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120605 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120605 Year of fee payment: 3 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313532 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120605 Year of fee payment: 3 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120605 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |