JP6106035B2 - ガラス塊の製造装置、ガラス塊の製造方法、ガラス成形品の製造方法及び光学素子の製造方法 - Google Patents

ガラス塊の製造装置、ガラス塊の製造方法、ガラス成形品の製造方法及び光学素子の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、成形型を使用して熔融ガラスからガラス塊を製造するガラス塊の製造装置及びガラス塊の製造方法、並びにそのガラス塊からガラス成形品及び光学素子を製造する方法に関する。
熔融ガラス供給部より流下する熔融ガラスを、成形型にて浮上状態で受けながら精密プレス成形用のガラス塊(ガラスゴブやプリフォーム)に成形するガラス塊の製造装置が知られている。この種の装置の具体的構成は、例えば特許文献1に記載されている。
特許文献1に記載のガラス塊の製造装置は、複数の成形型が水平に設置された回転テーブル上に円周方向に等間隔に配置されており、回転テーブルを間歇的に回転させることにより、各成形型を所定の停留位置に順次移送する。これにより、各成形型への熔融ガラスの供給(供給)、成形型内で成形されたガラス塊の取り出し(テイクアウト)が順次行われる。この種のガラス塊の製造装置に用いられる成形型は、浮上用のガス(空気や不活性ガス)を噴出する複数の細孔または貫通孔を有する成形面を備え、熔融ガラス供給部から成形面に流下する熔融ガラスを浮上状態で受け、冷却しながら成形している(以下、「浮上成形」という)。
特開2002−97023号公報
特許文献1に記載のガラス塊製造装置を使用してガラス塊を製造する場合、回転テーブルを速く回転させて成形型の移送時間を短くすることで、ガラス塊製造のタクトタイムが短縮し、生産性を高めることができる。しかしながら、特許文献1のガラス塊製造装置は、回転テーブルを間歇的に回転させるため、成形型内に浮上状態で保持された熔融ガラス塊に、駆動方向(回転テーブルの円周方向)の慣性力が繰り返し加えられて、成形型内で大きく偏って移動し、場合によっては成形型からガラス塊の一部又は全部が飛び出す可能性がある。これにより、ガラス塊の形状不良や脈理等の品質不良が発生することがあった。
本発明の実施形態によれば、熔融ガラス供給部と、熔融ガラス供給部から熔融ガラスの供給を受けてガラス塊を成形する成形型と、成形型を移送方向へ間歇的に移送する移送機構と、水平に設けられた揺動軸を中心に成形型を揺動させて、成形型の成形面の向きを鉛直軸に対して所定の傾斜角度で傾斜させる揺動機構とを備え、揺動機構は、成形型の中央部でガラス塊を保持するように成形型を移送中に揺動させるガラス塊の製造装置が提供される。
この構成によれば、成形型の間歇的な移送による成形型内でのガラス塊の偏りや飛び出しが抑制され、ガラス塊の破損、形状不良、脈理等の品質不良の発生が防止される。
複数の成形型が移送方向に等間隔で配列されており、前記移送機構がこれら複数の成形型を同時に移送する構成としてもよい。
前記移送機構が、回転テーブルと該回転テーブルを回転駆動する回転電機を備え、成形型の各々が回転テーブルの回転方向に沿って等間隔に取り付けられた構成としてもよい。
前記回転テーブルが、水平軸周りに回転する構成としてもよい。
この構成によれば、鉛直軸周りに回転する構成と比べて、回転テーブルの1回転あたりにガラス塊に加わる水平方向の慣性力の時間積分が少ないため、ガラス塊の偏りが抑止され、良好な品質のガラス塊を成形することができる。
前記回転テーブルが、鉛直軸周りに回転する構成としてもよい。
前記揺動機構が、移送の加速中に成形型の上部を移送方向前方に向けて成形型を傾斜させ、移送の減速中に成形型の上部を移送方向後方に向けて成形型を傾斜させるように成形型を揺動させる構成としてもよい。
この構成によれば、ガラス塊を移送する際の加速時や減速時にガラス塊に加わる慣性力も成形面によって受け止められ、ガラス塊の偏りや移動を効果的に抑制することができる。
前記揺動機構が、複数の成形型の移動経路に沿って配置されたカムプレートと、成形型を揺動自在に支持する揺動支持機構と、成形型に取り付けられカムプレートと係合するカムフォロアとを備えた構成としてもよい。
前記揺動機構が、移送機構と同期して回転する揺動用モータと、揺動用モータに駆動されるピニオンと、成形型を揺動自在に支持する揺動支持機構と、成形型に取り付けられてピニオンと係合するギアとを備えた構成としてもよい。
前記成形型を移送する速度が略最大となる位置において、傾斜角が最大となるように構成してもよい。また、傾斜角の最大値が30〜45°の範囲内である構成としてもよい。
前記成形型を一度に移送する区間の中間位置において、傾斜角が最大となるように構成してもよい。
前記移送機構が、カム曲線に従って成形型を移送する構成としてもよい。
この構成によれば、移送時にガラス塊に加わる加速度やジャークの最大値を低減させることができ、ガラス塊の形状不良や脈理等の品質不良の低減に有効である。
前記揺動軸が成形型に供給された熔融ガラス塊の重心近傍を通る構成としてもよい。
この構成によれば、成形型の揺動によってガラス塊に加わる慣性力が抑えられ、より形状・品質の良好なガラス塊の形成が可能になる。
また、本発明の実施形態によれば、熔融ガラスが供給された成形型を間歇的に移送しながら冷却してガラス塊を成形するガラス塊の製造方法において、前記成形型の移送中に、水平に設けられた揺動軸を中心に前記成形型を揺動させて、前記成形型の中央部で前記ガラス塊を保持するように前記成形型の成形面の向きを鉛直軸に対して傾斜させる工程を含むことを特徴とするガラス塊の製造方法が提供される。
本発明に係るガラス塊の成形装置によれば、成形型内でのガラス塊の移動が抑制され、ガラス塊の破損、形状不良、脈理等の品質不良の発生が防止される。
本発明の第1実施形態に係るガラス塊の成形装置の正面図である。 本発明の第1実施形態に係るガラス塊の成形装置の側断面図である。 本発明の第1実施形態で用いられる揺動制御機構の側断面図である。 回転テーブルの間歇駆動制御に用いられるカム曲線を説明する図である。 本発明の第1実施形態で用いられる揺動制御機構の正面図である。 本発明の実施形態に係る成形型の揺動制御の効果を説明する図である。 本発明の第2実施形態に係るガラス塊の成形装置の正面図である。 本発明の第2実施形態で用いられる揺動制御機構の正面図である。 本発明の第2実施形態で用いられる揺動制御機構の側面図である。 本発明の第2実施形態の揺動制御を説明する図である。 本発明の第3実施形態に係るガラス塊の成形装置の平面図である。 本発明の第3実施形態に係るガラス塊の成形装置の側面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係るガラス塊の成形装置について説明する。
<ガラス塊の成形装置及びガラス塊の製造>
図1、図2は、それぞれ本発明の第1実施形態に係るガラス塊の成形装置1の正面図、側断面図である。図1、図2に示されるように、ガラス塊の成形装置1は、複数のゴンドラ(成形型ユニット)10、回転テーブル20、回転電機30、制御部40、ボールねじ50(ねじ軸52、ナット54)、一対のリニアガイド60(ロッド62、直動軸受64)及び熔融ガラス供給部90(流出ノズル92)を備えている。なお、図1、図2においては、図を見やすくするために、後述する第1、第2カムプレート70、80を省略している。
図1に示されるように、本実施形態においては、円盤状の回転テーブル20が、縦置きに(すなわち回転テーブル20の回転中心軸Caを水平方向に向けて)配置され、回転電機30の駆動軸に同軸に取り付けられている。回転テーブル20は、回転電機30によって、回転中心軸Caの周りを図1における反時計方向に30°ずつ間歇回転駆動される。回転テーブル20は、例えば軽量、高強度かつ耐熱性を有するアルミニウム合金から形成される。回転テーブル20の周縁部には、回転中心軸Caを中心とする同一円(移送経路Tr)上にθ=30°間隔で12個のゴンドラ10が取り付けられている。
図3に、本発明の第1実施形態で用いられる揺動制御機構の側断面図を示す。ゴンドラ10は、略円柱状の外形を有し、ゴンドラ10の回転中心軸Cb上を通る貫通孔10aに嵌入された揺動軸14を介して回転テーブル20に取り付けられている。揺動軸14は、軸受15を介して、回転テーブル20に回転自在に支持されている。つまり、揺動軸14は、回転テーブル20に取り付けられた状態で、回転(自転)することができると共に、回転テーブル20の間歇回転駆動により回転テーブル20の回転中心軸Caを中心に間歇回転方向に回転(移動)することができる。従って、ゴンドラ10は、その回転中心軸Cb周りに揺動自在になっている。なお、ゴンドラ10の回転中心軸Cbと揺動軸14の揺動中心軸とは一致する。また、ゴンドラ10は、フレーム11、成形型12及び錘13を備えている。
成形型12は、上面に軸対称性(次数無限大の回転対称性)を有する凹曲面状の成形面12aが形成されており、フレーム11の上部に取り付けられている。図3に示すように、成形面12aは、底部中央において、成形面12aの対称軸Sと直交する。以下の説明においては、図3において矢印Sで示される、成形面12aの底部中央における法線方向(すなわち、成形面12aの対称軸Sの方向)をゴンドラ10(成形面12a、成形型12)の向きという。
また、後述する揺動制御を受けていないときに(すなわち、図5に示す第1カムプレート70、図5に示す第2カムプレート80とゴンドラ10の揺動制御軸16(図3参照)のカムフォロア16aとの係合が外れているときに)、成形面12aが鉛直方向上方を向くように、フレーム11の下部に錘13が取り付けられて、ゴンドラ10の重心CMmが揺動軸14よりも下方(すなわち、成形型12の反対側)に偏心している。以下の説明において、揺動制御を受けていないときのゴンドラ10の向き(鉛直方向上向き)をゴンドラ10の傾斜の基準(傾斜角θb=0°)とする。すなわち、鉛直方向に延びる鉛直軸Hbと成形面12aの対称軸Sとの成す角がゴンドラ10の傾斜角θbとなる。
また、本実施形態においては、ガラス塊gの成形方法として、熔融ガラスGを切断するなどして凹形状に形成された成形型12に供給し、この軟化状態のガラス塊gを浮上状態で保持しながら所定形状(球形状、両凸曲面形状など)に成形する、いわゆる浮上成形法が採用されている。成形型12に供給されたガラス塊gは、成形面12aから噴出する浮上用ガス(例えば、空気、窒素等の不活性ガス)の圧力により、成形面12aから浮上した状態で成形型12に保持されることで所定の形状に成形される。成形型12には、成形面12aに開口する図示しない複数の細孔が形成されており、後述する制御部40のガス供給装置から供給された浮上用ガスが、この細孔を通って成形面12aから噴出し、ガラス塊gを浮上させる。また、成形型12には図示しない電熱ヒータが設けられており、ガラス塊gの成形に適した温度に保温されている。
また、ゴンドラ10の正面(回転テーブル20と反対側の面)には、揺動軸14の直下において、揺動制御軸16が差し込まれている。図5に示すように、揺動制御軸16の先端には、後述する第1、第2カムプレート70、80と係合するカムフォロア16aが設けられている。カムフォロア16aが第1、第2カムプレート70、80と係合することにより、ゴンドラ10は、揺動軸14を中心として揺動され、第1、第2カムプレート70、80により規定される所定の傾斜角θbに傾けられる。第1、第2カムプレート70、80及び揺動制御軸16によるゴンドラ10の揺動制御の詳細については後述する。
ガラス塊の成形装置1の上部には、熔融ガラス供給部90が配置されている。熔融ガラス供給部90は、図示省略された攪拌槽、清澄槽及びガラス熔解槽に連通している。これらの各槽おいて順次、熔解、清澄、均質化された熔融ガラスGが、連続して熔融ガラス供給部90に供給される。熔融ガラス供給部90の先端(流出ノズル90a)からは、一定温度に制御された熔融ガラスGが流下する。流出ノズル90aから流下した熔融ガラスGは、ゴンドラ10に取り付けられたガラス成形型12によって受け取られて、所定の形状(例えば、おはじき状や扁平形状)のガラス塊に成形される。
流出ノズル90aは、ゴンドラ10の高さが最大となる位置(図1における回転テーブル20の12時の位置)の真上に配置されている。回転電機30は、各ゴンドラ10が12時の位置で停留するように、回転テーブル20を間歇的に回転駆動する。そして、各ゴンドラ10が12時の位置で停留したときに、流出ノズル90aから流下する熔融ガラスGが成形型12に供給される。すなわち、回転テーブル20の12時の位置が供給位置となる。なお、以下の説明においては、回転テーブル20を時計盤に見立て、ゴンドラの高さが最大となる位置を12時の位置とする。また、回転テーブル20の12時の位置にあるゴンドラ10が反時計周りに30°ずつ回転した位置をそれぞれ11時の位置、10時の位置、9時の位置、8時の位置、7時の位置とし、取り出し位置をゴンドラ10の位置が最も低くなる6時の位置とする。また、図5における回転角度0°〜180°は、回転テーブル20に設けられたゴンドラ10が供給位置(12時の位置)から所定の回転角度だけ移動した時の回転角度を示している。
制御部40は、剛性の高い箱型のケース41を備えている。ケース41内には、それぞれ図示省略された、電源装置、制御回路、ガス供給装置、及び後述するボールねじ50を回転駆動するサーボモータが収容されている。ガス供給装置は、成形型12に浮上成形用のガスを供給する。
図2に示すように、ボールねじ50のナット54と、一対のリニアガイド60の直動軸受64は、連結板42によって連結されている。すなわち、リニアガイド60、ボールねじ50、ボールねじ50を駆動するサーボモータ及び連結板42により、上下方向に駆動可能な直動アクチュエータが構成されている。回転電機30は、連結板42に取り付けられており、ボールねじ50の駆動によって上下動可能になっている。
図1に示すように、本実施形態においては、供給時に熔融ガラス流Gからガラス塊gを切り出す方法として、いわゆる降下切断法が採用されている。降下切断法は、熔融ガラス流Gを成形型12で受けた後に、熔融ガラス流Gの流速よりも早い速度で成形型12を降下させることで熔融ガラス流Gから所定重量のガラス塊gを切り出す方法である。具体的には、供給位置で停留するゴンドラ10の成形型12が所定量の熔融ガラスを受けると(例えば、停留時間が所定時間に達すると)、制御部40のサーボモータが、ボールねじ50を駆動して、回転電機30及び回転テーブル20ごとゴンドラ10を急速に降下させ、熔融ガラスGを切断する。
上述のように、本実施形態では、各ゴンドラ10が回転テーブル20と共に回転中心軸Caの周りに反時計方向に30°ずつ間歇的に駆動される。回転テーブル20を単純に一定速度で回転駆動すると、回転の開始時と停止時にゴンドラ10に大きな加速度やジャークが加わり、ガラス塊gに変形や脈理等の欠陥が発生する。そこで、本実施形態では、加速度やジャーク(加速度の1階微分)が所定値以下となるようなカム曲線を使用して回転電機30の間歇回転駆動を制御している。
図4に、本実施形態における回転テーブル20の間歇回転駆動に使用されるカム曲線(サイクロイド曲線)を説明する図を示す。図4(a)〜(d)は、それぞれ回転テーブルの回転角θ、ゴンドラ10の速度V、加速度A及びジャーク(加加速度)Jの時間変化を示す。なお、回転角θは、間歇回転駆動の各駆動の開始時から回転テーブル20が回転した角度であり、反時計方向を正とする値である。図4(a)〜(d)の曲線に従って、間歇回転駆動の各駆動(回転角30°)が行われる。図4に示すように、回転角θが15°のときにゴンドラ10の速度Vが最大となる。このようにゴンドラ10の間歇回転駆動を制御することにより、ゴンドラ10の凹状成形面内に供給される熔融ガラス塊が成形型内で移動することなく、あるいは、移動が抑制された状態でガラス塊を成形することができるため、得ようとするガラス塊の破損などの品質不良の発生を防止することができる。また、図4にはゴンドラ10の一回の間歇駆動に使用されるカム曲線を示したが、実際には回転テーブル20は周期的に回転するため、図4に示すカム曲線の制御が繰り返されることになる。
次に、ゴンドラ10を揺動する機構について説明する。図5は、本発明の第1実施形態に係るゴンドラ揺動機構の概略構成及び動作を説明する正面図である。ゴンドラ揺動機構は、ゴンドラ10の正面と対向して、ゴンドラ10の移送経路Trに沿って配置された2枚の円弧板状のカムプレート(第1カムプレート70、第2カムプレート80)及び跳ね板86を備えている。なお、図5は、図3における左側からゴンドラ揺動機構を見た図であり、図5において、2点鎖線で図示される第1及び第2カムプレート70、80は、ゴンドラ10より手前側(紙面表側)に配置されている。
第1カムプレート70は、略120°の中心角θ70を有しており、略−30°〜90°の角度位置範囲(反時計方向に略1時から9時の範囲)に渡ってゴンドラ10の回転経路に沿って配置されている。
また、第2カムプレート80は、略90°の中心角θ80を有しており、略95°〜185°の角度位置範囲に渡ってゴンドラ10の移送経路Trに沿って配置されている。なお、第1、第2カムプレート70、80は、それぞれ図示しない支持フレームによって連結板42に固定されており、ボールねじ50によって回転テーブル20及び各ゴンドラ10と共に上下に駆動されるようになっている。
第1カムプレート70(第2カムプレート80)には、ゴンドラ10の揺動制御軸16のカムフォロア16aと係合するカム溝72(カム溝82)が形成されており、ゴンドラ10が回転テーブル20と共に回転中心軸Caの周りを回転すると、揺動制御軸16がカム溝72(カム溝82)に沿って移動する。これにより、カム溝72(カム溝82)の軌道に応じて、ゴンドラ10が揺動軸14を中心に揺動する。なお、カム溝72(カム溝82)の導入部には誘導用のテーパ74(テーパ84)が形成されており、揺動制御軸16がカム溝72(カム溝82)にスムーズに導入されるようになっている。
上述のように、本実施形態では、ゴンドラ10が回転テーブル20の回転中心軸Caの周りに30°間隔で配置されており、各ゴンドラ10が供給位置(角度位置0°)で停留するように、回転テーブル20が回転中心軸Caの周りに反時計方向に30°ずつ間歇的に回転駆動される。すなわち、各ゴンドラ10は、図5において符号(A)で示す0°、30°、60°、120°、150°、180°・・・の角度位置で停留する。
次に、ゴンドラ揺動機構の効果について説明する。第1、第2カムプレート70、80を使用しない場合には、図3に示すようにゴンドラ10の重心CMmが揺動軸14よりも低い位置にあるため、回転テーブル20の回転駆動中も成形型12が上を向いた状態(成形面12aの底部が略水平となる状態)を維持する。また、回転テーブル20の回転駆動時に、成形型12に保持されたガラス塊gには、加速度Aに比例する大きさの円周方向の慣性力が加わる。ゴンドラ10の角度位置が±90°(回転テーブル20の3時、9時の位置)である場合を除いては、ガラス塊gが受ける慣性力には、水平方向の成分が含まれる。従って、図6を用いてゴンドラ揺動機構を使用しない場合のガラス塊gの成形型12(成形面12a)内での動きについて説明する。例えば、成形型12が供給位置(12時の位置)にあり、ゴンドラ揺動機構を使用せずに回転テーブル20を間歇回転駆動した場合には、回転テーブル20の回転駆動時に、成形型12に保持されたガラス塊gは、図6(a)に示すように、成形型12内を水平方向に移動し、ゴンドラ10の移動方向と反対側に偏って保持される。また、成形型12が11時の位置や10時の位置から間歇回転駆動する場合には、回転テーブル20の回転駆動中に、ガラス塊gに対して上向きの力が作用し、ガラス塊gが成形型12内で移動してしまう。そのため、ガラス塊gが成形型12から飛び出す(あるいは、ガラス塊gの一部が成形型12から溢れる)可能性もある。このようなガラス塊gの移動により、ガラス塊g(精密モールドプレス成形に使用されるプリフォームや精密モールドプレス成形又はリヒートプレス成形に使用されるガラス素材)に形状不良や脈理等の品質不良が生じる可能性がある。
本実施形態においては、回転テーブル20の回転駆動時に、第1、第2カムプレート70、80と揺動制御軸16との係合により、揺動軸14を中心にゴンドラ10を揺動させて傾けることで、図6(b)に示すように、ガラス塊gが成形型12の中央部で保持されるようになっている。このとき、ゴンドラ10は、その上部をゴンドラ10の水平面への投影の移動方向へ向けて、傾けられる。具体的には、揺動制御軸16が第1カムプレート70と係合するときには、ゴンドラ10の水平面への投影が図5における左方向に移動するため、ゴンドラ10は上部が左側を向くように傾けられる(すなわち、ゴンドラ10は揺動軸14を中心に反時計方向に所定の傾斜角θbで傾けられる)。また、揺動制御軸16が第2カムプレート80と係合するときには、ゴンドラ10の水平面への投影が図5における右方向に移動するため、ゴンドラ10は上部が右側を向くように傾けられる(すなわち、ゴンドラ10は揺動軸14を中心に時計方向に所定の傾斜角θbで傾けられる)。
図4のカム曲線に従って回転テーブル20を回転駆動させた時のガラス塊gの運動量P(P=mV:但し、mはゴンドラの質量)は、ゴンドラ10の速度Vが最大となる回転角θaが15°のとき(回転テーブル20が停留位置から15°回転したとき)に最も大きくなる。つまり、回転角θa=0°〜30°(換言すれば12時から11時の位置)の場合には、回転角θ=15°の位置において、成形型12の傾斜角θbが最大となる。そこで、本実施形態においては、ゴンドラ10が停留位置(A)から反時計方向に15°回転した位置、具体的には、図5において符号(B)で示す15°、45°、135°、165°の角度位置θaにおいて、ゴンドラ10の傾斜角θbが最大(例えば30〜45°)となるような揺動制御が行われる。これにより、成形型12内でのガラス塊gの移動による変形や、成形型12からのガラス塊gの飛び出しが有効に防止される。なお、各停留位置(A)〜停留位置(A)間において、ガラス塊gに作用する運動量の大きさは異なるため、15°、45°、135°、165°の各角度位置における傾斜角θbを変えている。
また、ゴンドラ10が角度位置90°付近にあるときには、回転テーブル20の回転駆動時にガラス塊gが受ける慣性力は略鉛直方向となり、成形型12内でのガラス塊gの水平方向への大きな移動は生じず、ゴンドラ10を揺動制御する必要がない。そのため、本実施形態では、75°及び105°の角度位置においては、ゴンドラ10の揺動制御軸16が第1カムプレート70(第2カムプレート80)のカム溝72(カム溝82)と係合せず、揺動しないようになっている。
上記のように、供給位置において成形型12にガラス塊gの供給を受けたゴンドラ10は、移送軌道Tr上を反時計方向に30°ずつ間歇的に移送される間、成形型12上のガラス塊gは徐々に冷却され、角度位置180°に到達するまでの間に、ガラス塊gの温度がガラス転移点未満まで低下し、ガラス塊gの成形が完了する。なお、ガラス塊gの温度がガラス転移点未満になるとガラス塊gの変形量は極小さくなるので、ガラス塊gの供給直後からガラス塊gの温度がガラス転移点に至るまでは、ゴンドラ10はガラス塊gが成形型12の中央部で保持されるように揺動する。但し、ガラス塊gの温度がガラス転移点未満まで冷却された場合は、必ずしもゴンドラ10を揺動する必要はない。
第2カムプレート80を通過した直後(5〜6時の位置)に、平板状の跳ね板86がゴンドラ10の移送軌道Trに対して傾けて配置されている。ゴンドラ10が180°の角度位置(6時の位置)で停留した後、回転テーブル20が反時計方向に回転駆動されると、揺動制御軸16が跳ね板86に当たり、跳ね板86の傾斜した上面に沿って持ち上げられる。これにより、ゴンドラ10は揺動軸14を中心に時計方向に約120°の傾斜角θbで傾けられ、ガラス塊gが成形型12からゴンドラ10の下方に配置された図示しないガラス塊回収部へ落とされ、回収される。すなわち、図5において符号(C)で示す210°の角度位置において、ガラス塊gが成形型12から取り出される。成形型12からガラス塊gが取り出されたゴンドラ10は、更に移送軌道Trに沿って間歇的に移送され、再び供給位置にてガラス塊gの供給を受ける。このようにして、各ゴンドラ10の成形型12は、繰り返しガラス塊gの製造に使用される。そして、回転テーブル20の周縁部に設けられた12個の成形型12を間歇的に回転させ続けることによって、ガラス塊gのライン生産が連続的に行われる。
<ガラス成形品の製造>
第1実施形態のガラス塊の成形装置1を用いて成形したプレス成形用素材であるガラスゴブまたはプリフォームを加熱して軟化させ、図示しないプレス成形型内に導入して、プレス成形することによりガラス成形品が得られる。このガラス成形品に研削加工及び研磨加工を施すことにより、光学レンズ等の光学素子が得られる。
また、第1実施形態のガラス塊の成形装置1を用いて、精密モールドプレス成形用素材であるプリフォーム(またはガラスゴブ)を成形することもできる。ガラス塊の成形装置1を用いて成形したプリフォームを成形面の形状が精密に加工されたモールドプレス成形型内に導入して、成形型内で成形型と同時にプリフォームを加熱して軟化させた状態で精密モールドプレス成形(等温プレス成形)することにより、光学レンズ等の光学素子が得られる。
また、第1実施形態のガラス塊の成形装置1を用いて成形したプリフォーム(またはガラスゴブ)を、加熱して軟化させ、プリフォームとは別に加熱されたモールドプレス成形型内にプリフォームを導入して、精密モールドプレス成形(非等温プレス成形)することにより光学レンズ等の光学素子を得ることもできる。
以上に説明したように、本発明の第1実施形態に係るガラス塊の成形装置1においては、ゴンドラ10の移送中にゴンドラを移送方向に垂直な揺動軸14(水平軸)の周りに揺動させることにより、移送時に加わる慣性力による成形型12内でのガラス塊gの移動が抑制され、ガラス塊gの形状不良や脈理等の品質不良の発生が減少する。
以上が本発明の第1実施形態の説明であるが、本発明は、上記の構成に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲において様々な変形が可能である。例えば、第1実施形態においては、いずれの角度位置においても同一の角度でゴンドラ10を揺動しているが、ゴンドラ10の角度位置に応じて異なる角度で揺動させる構成としてもよい。例えば、ガラス塊gに加わる水平方向の慣性力の大きさに応じて傾斜角θbを設定する構成が可能である。
また、第1実施形態においては、ゴンドラ10の移送速度が最大となる回転角θ=15°、45°、135°、165°のときに傾斜角θbが最大となるように揺動されるが、ゴンドラ10の傾斜の態様、つまり、1回の間歇回転駆動の中で、ゴンドラ10の回転位置とゴンドラ10の傾斜角θbは、ガラス塊gの大きさや粘性、回転テーブル20の駆動方法等に応じて適宜設定することができる。
また、第1実施形態においては、成形型12への熔融ガラスGの供給方法として、降下切断法が採用されているが、例えば、流出ノズル92より熔融ガラスGを自重で滴下させる滴下切断法や、挟み状の切断器により熔融ガラスGを切断する剪断法(シェア切断法)等の他の切断方法を適用することもできる。
また、第1実施形態においては、ゴンドラ10の移送軌道Trの最上点(12時の位置)において熔融ガラスGの供給が行われ、最下点付近(5時の位置)においてガラス塊gの取り出しが行われる構成であるが、供給や取り出しを行う位置はこれらの位置に限定されない。特に、取り出しの位置は、ガラスの冷却に要する時間や、ゴンドラ10の停留時間(供給時間)、移送速度等に応じて適宜設定される。また、第1実施形態では、回転テーブル20の周縁部に12個のゴンドラ10が等間隔で設けられているが、ゴンドラ10の数は回転テーブル20やゴンドラ10の大きさ等に応じて適宜設定される。
また、第1実施形態においては、揺動制御機構によって移送中にゴンドラ10の揺動制御が行われるが、揺動制御を行わずに、移送時の慣性力により生じるゴンドラ10の揺動によって成形型12内の熔融ガラス塊gの移動を抑制することもできる。例えば、ゴンドラ10を回転テーブル20に対して揺動可能に支持し、揺動軸周りのゴンドラ10の揺動の固有周期を錘などで適宜調整することにより、成形型12内の熔融ガラス塊gの移動(振動)を減衰させ、形状不良等の発生を防止することができる。
また、第1実施形態においては、各カムプレートと揺動制御軸16との係合、及びゴンドラ10に作用する重力によって、ゴンドラ10の傾斜角θb(姿勢)が制御されている。しかしながら、カムプレートと重力のみでは傾斜角θbの制御の自由度が余り高くないため、ゴンドラ10を所望の傾斜角θbに制御できない場合もある(例えば、カムプレート進入時の姿勢を自由に制御することができない)。そのような場合には、常時または所定の回転位置において、ゴンドラ10に力を加えて所定の傾斜角θbを与える制御部材を設けてもよい。制御部材を使用することで、より自由度の高い円滑なゴンドラ10の傾斜角θbの制御が可能になる。制御部材としては、例えばスプリング、マグネット、ゴンドラ10に圧縮空気を噴射するノズル等を用いることができる。
また、第1実施形態においては、成形型12上のガラス塊gの重心CMgから離れた位置に揺動軸14が配置されているが、揺動軸14を、例えば図6(b)に破線14’で示す位置に配置し、揺動軸(ゴンドラ10の回転中心軸)が成形型12上のガラス塊gの重心CMg近傍を通る構成としてもよい。このような構成とすることにより、ゴンドラ10が揺動したときのガラス塊gの重心移動が少なく、ガラス塊gに加わる慣性力が軽減されるため、ガラス塊gの形状不良や品質不良の発生がより効果的に抑制される。
<第2実施形態>
上記の第1実施形態は、カムプレート70、80や跳ね板86を使用してゴンドラ10(成形型12)の揺動を制御する構成の例であるが、例えばギア機構、リンク機構、油圧機構等の別の駆動機構をゴンドラの揺動制御に適用することもできる。次に説明する本発明の第2実施形態は、ギア機構を使用してゴンドラの揺動を制御する構成の例である。なお、以下の第2実施形態の説明においては、第1実施形態との相違点を中心に説明するものとし、第1実施形態と同一又は類似の構成要素については、同一又は類似の符号を使用して、詳しい説明は省略する。
図7は、本発明の第2実施形態に係るガラス塊の成形装置100の正面図である。第1実施形態と同様に、縦置きされた回転テーブル120の周縁部には、回転中心軸Caの周りに30°間隔で12個のゴンドラ110が取り付けられている。回転電機30は、各ゴンドラ110が順次供給位置(0°の角度位置)で停留するように、回転テーブル120を30°ずつ反時計方向に間歇回転駆動する。また、各ゴンドラ110には、それぞれギア式揺動機構170が設けられている。
図8はゴンドラ110及びギア式揺動機構170の正面図であり、図9はその側面図である。ギア式揺動機構170は、揺動軸171、サーボモータ172、駆動軸173、ピニオン174、ギア175及び2つの軸受176を備えている。なお、ゴンドラ110の構成は、揺動制御軸16に替えてギア175が正面に取り付けられている点、及び錘13を備えていない点を除けば、第1実施形態のゴンドラ10と同じものである。
揺動軸171と駆動軸173は、それぞれ回転テーブル120に取り付けられた軸受176により回転自在に支持されている。駆動軸173の一端は、回転テーブル120に取り付けられたサーボモータ172の出力軸に連結されており、他端にはギア175と係合するピニオン174が接続されている。また、ギア175は、揺動軸171に接続されると共に、揺動軸171を介してゴンドラ110のフレーム111と一体に連結されている。サーボモータ172が回転駆動すると、その駆動力が、駆動軸173、ピニオン174、ギア175及び揺動軸171を介してゴンドラ110に伝達され、ゴンドラ110が揺動軸171を中心に揺動(回転)する。
各サーボモータ172は、制御部40によって、ゴンドラ110の角度位置に応じて、それぞれ独立に制御される。制御部40は、第1実施形態と同様に、回転テーブル120の回転中に、ゴンドラ110が揺動軸171を中心に所定の角度揺動するように、サーボモータ172を駆動させる。
また、水平面に対するゴンドラ110の傾きは、回転テーブル20の回転によっても変化する。例えば、供給位置において成形面112aを上に向けたゴンドラ110を、サーボモータ172の駆動を停止したまま(すなわち、ゴンドラ110の揺動制御を行わずに)回転テーブル20を角度θ回転させて、角度位置θまで移送すると、ゴンドラ110の成形面112aは水平面に対して角度θ傾斜する。従って、成形型112を水平に保つためには、回転テーブル20の回転によるゴンドラ110の傾き補正するために、ゴンドラ110を回転テーブル20の回転と逆向きに角度θ揺動させる必要がる。本実施形態においては、ギア式揺動機構170は、この回転テーブル20の回転による傾斜を補正するための角度−θに、更に成形型112内のガラス塊gの移動を抑制するための揺動角θを加えた傾斜角θb=θ−θ(反時計方向を正とする)だけゴンドラ11を揺動軸171の周りに傾斜させる。
本実施形態においても、ゴンドラ110が図4に示すカム曲線に従って移送されるように、回転テーブル20が間歇回転駆動される。第1実施形態においては、速度Vが最大となる回転角θにおいて傾斜角θbが最大となるような揺動制御が行われるが、本実施形態においては、ゴンドラ110の加速度Aに比例して傾斜角θbが変化するような揺動制御が行われる。図10に、本実施形態の揺動制御を説明する図を示す。重力加速度をgとすると、ガラス塊g(質量m)には、重力mgと、ゴンドラ110の加速度Aと反対方向の慣性力−mAが加わる。ガラス塊gに加わる重力mgと慣性力−mAとの合力Qが、成形面112aの底部に垂直に加わるように、ゴンドラ110は鉛直面に対して角度θ傾けられる。具体的には、制御部40は、ギア式揺動機構170を駆動して、ゴンドラ110を揺動軸171の周りに角度θ−θ揺動させる。
このように、駆動中にガラス塊gに加わる力を、常に成形面112aの底部でほぼ垂直に受けることにより、ガラス塊gが成形面112aに沿って成形型112内を移動することが防止される。また、本実施形態においては、ゴンドラ110の加速時だけではなく、減速時にも揺動制御が行われるため、ゴンドラ110の駆動停止時に生じるガラス塊gの移動も有効に防止される。
また、ゴンドラの揺動制御にカムプレートを使用する第1実施形態の構成では、停留中にゴンドラを揺動させることができないが、本実施形態では、回転テーブルの駆動に関係無くゴンドラ110を揺動させることができるため、より自由度の高い揺動制御が可能である。本実施形態においては、図7に示すように、移送起動Trの最下点(6時の位置)において、停留中に120°ゴンドラ110を揺動してガラス塊gのテイクアウトが行われる。
上記の第2実施形態では、回転電機30が駆動するテーブル120の総重量を低く抑えるために、小型軽量で比較的にトルクの低いサーボモータ172を使用している。そのため、ピニオン174とギア175からなる減速機を介して、サーボモータ172のトルクを増幅してゴンドラ110に伝達する構成が採用されているが、サーボモータ172が小型軽量でも十分なトルクを有する場合には、減速機を使用せず、ゴンドラの揺動軸171をサーボモータ172(あるいは、ダイレクトドライブモータ等の別種のモータ)により直接駆動する構成としてもよい。
<第3実施形態>
以上説明した第1及び第2実施形態は、縦置きの回転テーブルを使用した例であるが、回転テーブルを横置きした装置にも本発明を適用することができる。次に、横置きの回転テーブルを使用した本発明の第3実施形態について説明する。
図11は本発明の第3実施形態に係るガラス塊の成形装置200の平面図であり、図12はその側面図(図11におけるI矢視図)である。本実施形態においては、回転電機30及び円盤状の回転テーブル220が横置きに(すなわち回転中心軸Caを鉛直方向に向けて)配置されている。
ガラス塊の成形装置200は、装置全体を上下に駆動する昇降機250と、昇降機250の移動部251の上面に取り付けられた円盤状のベースプレート242を備えている。ベースプレート242の中央部上面には回転電機30が取り付けられており、回転電機30の駆動軸には回転テーブル220が同軸に取り付けられている。回転テーブル220の側周面には、回転中心軸Caの周りに30°間隔で12個のゴンドラ10が取り付けられている。各ゴンドラ210は、揺動軸214を介して、揺動軸214の周りに揺動自在に、回転テーブル220に取り付けられている。
12時の位置(符号(A)で示す供給位置)の上方には、熔融ガラス供給部90の流出ノズル92が設けられている。回転電機30は、各ゴンドラ210が12時の位置において所定時間停留して、熔融ガラスGの供給を受けるように、回転テーブル220を反時計方向に30°ずつ間歇回転駆動する。また、第1実施形態と同様に、回転電機30の各駆動は、図4に示すカム曲線に従って駆動される。
ベースプレート242上には、略円筒状のカムプレート270が、回転テーブル220と同軸に取り付けられている。カムプレート270は、図11における略12時の位置から略2時の位置にかけて欠落しており、この欠落区間の略中央(略1時の位置)には、カムプレート270と同一円周上に、跳ね板286がベースプレート242に取り付けられている。
第1実施形態においては、第1、第2カムプレート70、80が、回転テーブル20との間にゴンドラ210を挟むように配置されていたが、本実施形態では、カムプレート270と跳ね板286が、ゴンドラ210と回転電機30の間に配置されている。これに伴い、ゴンドラ210の揺動制御軸216は、揺動軸214と同様に、回転テーブル20側の裏面から突出している。
ベースプレート242には、周面に沿って揺動制御軸216と係合するカム溝272が形成されている。第1実施形態と同様に、カム溝272は、停留位置においてはゴンドラが傾斜せず、ゴンドラ210が停留位置から15°移動した移動速度が最大となる位置において、ゴンドラ10の傾斜角θbが最大(例えば30〜45°)となるように構成されている。また、跳ね板286の上面は、ゴンドラ210の周回方向に進むにつれて高くなるように傾斜しており、図11における回転テーブル220の1時の位置(符号(C)で示す)において、揺動軸214よりも高くなるように構成されている。ゴンドラ210の揺動制御軸216は、跳ね板286の上面によって持ち上げられて、ゴンドラ210は揺動軸214を中心に時計方向に約120°傾けられ、ガラス塊gが成形型12からゴンドラ210の下方に配置された図示しないガラス塊回収部へ落とされ、回収される。すなわち、図11において符号(C)で示す1時の角度位置において、ガラス塊gが成形型12からテイクアウトされる。
なお、上記の第1及び第2実施形態に回転テーブルの回転軸を鉛直方向に向けた構成を、第3実施形態に回転テーブルの回転軸を水平方向に向けた構成を例示したが、ゴンドラの揺動軸が水平面に対して平行となるように配置されていれば、回転テーブルを傾斜させて配置した構成(例えば、回転軸を鉛直軸に対して45°傾斜させた構成)とすることもできる。なお、回転テーブルの回転軸を鉛直軸に対して角度θa傾斜させる場合、ゴンドラの揺動軸を回転テーブルの法線に対して角度90°−θa傾斜させることで、ゴンドラの揺動軸を水平に配置することができる。
また、上記に説明したガラス塊の製造方法において、成形型を揺動自在に支持しつつ、成形型に取り付けられたカムフォロアを成形型の移動経路に沿って配置されたカムプレートに係合させ、成形型の移送時にカムフォロアの移動方向をカムプレートで規制することにより成形型が揺動する構成としてもよい。
この構成によれば、成形型を移送するだけで、成形型の位置に応じた好適な角度で成形型を揺動させることができる。
また、上記に説明したガラス塊の製造方法において、揺動機構の係合が外れているときに成形面が上方を向くように、成形型の重心が揺動の中心軸から偏心した構成としてもよい。
この構成によれば、成形型を揺動させる必要の無いときには、成形面が自動的に上方を向くため、成形面の傾きの制御が不要になる。
この構成によれば、形成型の揺動をギア機構により個別に高い自由度で制御することができ、複雑な揺動制御が可能になる。また、ギア機構の駆動制御の設定変更により、ガラス塊の製造条件に応じて揺動のパターンを自由に変更することができる。
以上が本実施形態の説明であるが、本発明は、上記の構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載によって表現された本発明の技術的思想の範囲において様々な変形が可能である。
例えば、本発明によって製造されたガラス塊を用いて、リヒートプレス(Reheat Press)成形により、最終レンズ形状に近いレンズブランクを得ることができる。具体的には、まず、ガラス塊を大気中で再加熱し、ガラス塊の粘度が10〜10dPa・sになるように軟化させる。そして、軟化したガラス塊を、離型剤が塗布された成形型に供給し、所定形状にプレス成形して、ガラス成形品(レンズブランク)を得る。こうして得られたガラス成形品に研削加工(カーブジェネレイティング加工やスムージング加工を含む)や研磨加工を施すことにより、球面レンズなどのガラス光学素子を得ることができる。このようなガラス光学素子を得る方法も本発明の範疇に含まれる。なお、本発明によって製造されたガラス塊は重量精度が高いので、ガラス塊を得てからプレス成形するまでの工程において、ガラス塊の重量調整のために表面を粗面化処理する工程(バレル研磨工程など)や研磨・研削工程を省略しても構わない。
1、100、200 ガラス塊の成形装置
10、110、210 ゴンドラ(成形型ユニット)
12、112 成形型
14、171、214 揺動軸
16 揺動制御軸
16a カムフォロア
20、120、220 回転テーブル
30 回転電機
40、140 制御部
50 ボールねじ
60 リニアガイド
70 第1カムプレート
80 第2カムプレート
86 跳ね板
90 熔融ガラス供給部
170 ギア式揺動機構
174 ピニオン
175 ギア
250 昇降機
G 熔融ガラス
g ガラス塊

Claims (17)

  1. 熔融ガラス供給部と、
    前記熔融ガラス供給部から熔融ガラスの供給を受けてガラス塊を成形する成形型と、
    前記成形型を移送方向へ間歇的に移送する移送機構と、
    水平に設けられた揺動軸を中心に前記成形型を揺動させて、前記成形型の成形面の向きを鉛直軸に対して傾斜させる揺動機構と、
    を備え、
    前記揺動機構は、前記成形型の中央部で前記ガラス塊を保持するように前記成形型を移送中に揺動させる、
    ことを特徴とするガラス塊の製造装置。
  2. 前記成形型は複数あり、前記成形型の各々は前記移送方向に等間隔で配列されており、
    前記移送機構が、前記複数の成形型を同時に移送する
    ことを特徴とする請求項1に記載のガラス塊の製造装置。
  3. 前記移送機構は、回転テーブルと前記回転テーブルを回転駆動する回転電機を備え、
    前記成形型の各々は、前記回転テーブルの回転方向に沿って等間隔に取り付けられた、
    ことを特徴とする請求項2に記載のガラス塊の製造装置。
  4. 前記回転テーブルの回転軸は水平方向に設けられている、
    請求項3に記載のガラス塊の製造装置。
  5. 前記回転テーブルの回転軸は鉛直方向に設けられている、
    請求項3に記載のガラス塊の製造装置。
  6. 前記揺動機構が、前記移送の加速中に前記成形型の上部を前記移送方向前方に向けて前記成形型を傾斜させ、前記移送の減速中に前記成形型の上部を前記移送方向後方に向けて前記成形型を傾斜させるように前記成形型を揺動させる、
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のガラス塊の製造装置。
  7. 前記揺動機構が、
    前記複数の成形型の移動経路に沿って配置されたカムプレートと、
    前記成形型を揺動自在に支持する揺動支持機構と、
    前記成形型に取り付けられた、前記カムプレートと係合するカムフォロアと、
    を備えた、
    ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のガラス塊の製造装置。
  8. 前記揺動機構が、
    前記移送機構と同期して回転する揺動用モータと、
    前記揺動用モータに駆動されるピニオンと、
    前記成形型を揺動自在に支持する揺動支持機構と、
    前記成形型に取り付けられた、前記ピニオンと係合するギアと、
    を備えた、
    ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のガラス塊の製造装置。
  9. 熔融ガラスが供給された成形型を間歇的に移送しながら冷却してガラス塊を成形するガラス塊の製造方法において、
    前記成形型の移送中に、水平に設けられた揺動軸を中心に前記成形型を揺動させて、前記成形型の中央部で前記ガラス塊を保持するように前記成形型の成形面の向きを鉛直軸に対して傾斜させる工程を含む、
    ことを特徴とするガラス塊の製造方法。
  10. 前記移送の加速中に前記成形型の上部を前記移送方向前方に向けて前記成形型を傾斜させ、前記移送の減速中に前記成形型の上部を前記移送方向後方に向けて前記成形型を傾斜させるように前記成形型を揺動させる、
    ことを特徴とする請求項9に記載のガラス塊の製造方法。
  11. 前記移送方向に等間隔で配列された複数の前記成形型を同時に移送する工程を含む、ことを特徴とする請求項9または請求項10に記載のガラス塊の製造方法。
  12. 前記複数の成形型が回転テーブルの周縁部に等間隔に取り付けられており、前記回転テーブルの周縁部の回動方向に移送される、ことを特徴とする請求項11に記載のガラス塊の製造方法。
  13. 前記回転テーブルが水平軸周りに回転する、ことを特徴とする請求項12に記載のガラス塊の製造方法。
  14. 前記回転テーブルが鉛直軸周りに回転する、ことを特徴とする請求項12に記載のガラス塊の製造方法。
  15. 請求項9から請求項14のいずれか一項に記載の方法によりガラス塊を製造し、
    モールドプレス成形型を用いて、前記ガラス塊を加熱し、軟化させた状態で精密モールドプレス成形して光学素子を得る、ことを特徴とする光学素子の製造方法。
  16. 請求項9から請求項14のいずれか一項に記載の方法によりガラス塊を製造し、
    前記ガラス塊を、その粘度が10〜10dPa・sを示す温度にまで大気雰囲気中で再加熱し、再加熱された前記ガラス塊をプレス成形してガラス成形品を得る
    ことを特徴とするガラス成形品の製造方法。
  17. 請求項16に記載の方法によりガラス成形品を製造し、
    前記ガラス成形品に研削、研磨加工を施して光学素子を得る、
    ことを特徴とする光学素子の製造方法。
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