JP4317144B2 - 腐蝕防止のための有機被覆の性能向上方法 - Google Patents

腐蝕防止のための有機被覆の性能向上方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4317144B2
JP4317144B2 JP2005039015A JP2005039015A JP4317144B2 JP 4317144 B2 JP4317144 B2 JP 4317144B2 JP 2005039015 A JP2005039015 A JP 2005039015A JP 2005039015 A JP2005039015 A JP 2005039015A JP 4317144 B2 JP4317144 B2 JP 4317144B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
performance
organic
improving
coating
resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005039015A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005238230A (ja
Inventor
ヒュン−ジュン キム,
ジンミン チャン,
ディー. ガンドゥール リチャード,
ロー−ホアン ユン,
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Posco Holdings Inc
Original Assignee
Posco Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Posco Co Ltd filed Critical Posco Co Ltd
Publication of JP2005238230A publication Critical patent/JP2005238230A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4317144B2 publication Critical patent/JP4317144B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D181/00Coating compositions based on macromolecular compounds obtained by reactions forming in the main chain of the macromolecule a linkage containing sulfur, with or without nitrogen, oxygen, or carbon only; Coating compositions based on polysulfones; Coating compositions based on derivatives of such polymers
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D5/00Coating compositions, e.g. paints, varnishes or lacquers, characterised by their physical nature or the effects produced; Filling pastes
    • C09D5/08Anti-corrosive paints
    • C09D5/082Anti-corrosive paints characterised by the anti-corrosive pigment
    • C09D5/086Organic or non-macromolecular compounds
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D5/00Coating compositions, e.g. paints, varnishes or lacquers, characterised by their physical nature or the effects produced; Filling pastes
    • C09D5/08Anti-corrosive paints

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
  • Other Surface Treatments For Metallic Materials (AREA)

Description

本発明は、腐蝕防止のため金属基板を被覆する際に使用する高分子樹脂と、耐食性向上のため有機硫黄化合物で樹脂を改質する方法に関し、特に樹脂と有機硫黄化合物の混合物を製造する方法に関する。
一般に金属を長時間大気に露出させる場合、露出された表面が腐食させないために被覆が必要である。鋼(steel)製造企業では、輸送や保存中の腐蝕から冷延鋼板(cold-rolled steel sheets)を保護するため、各種有機及び無機被覆を施している。鋼板に対する一時的腐蝕防止のため、一般的な方法は化成被覆(conversion coating)を適用することである。通常の化成被覆は、未処理冷延鋼板または亜鉛鍍金冷延鋼板を、リン酸及び/またはクロム酸で処理する方法であり、これらの中で、クロム酸で処理する方が効果的である。しかし、クロム使用による環境及び安定性に関する問題からクロムを使わない(無クロム)化成被覆開発が要求されている。 最近開発された方法は、クロム系被覆を有機被覆で代替することが基礎になっている。
このような方法としては、有機シランカップリング剤を含有した樹脂溶液で鋼板を被覆して腐蝕を防止する方法がよく知られている。Woo等はシリコン樹脂とエチレン系不飽和単量体を溶媒に混合した後、50-150℃に加熱して、完全に重合されるまで攪拌する方法を提示している(例えば、特許文献1を参照。)。Van Ooijによると、この方法の場合、アクリル高分子の形成時に、シリコン樹脂がエチレン系単量体と容易に反応するので、シリコン樹脂が外部アクリル膜と鋼板の間で作用するべきカップリング剤の役割を果たせず、塗料と鋼板の間の結合が弱いという点を指摘している(例えば、特許文献2を参照。)。
Van Ooij等は、熱硬化性樹脂、顔料及び加水分解されない有機シランカップリング剤が含まれているブレンド混合物を使用して冷延鋼板または、電気亜鉛鍍金(EG)鋼板に被覆する方法を提示している(例えば、特許文献3〜5を参照。)。混合物は、樹脂を硬化させる温度より低い融点を持つ有機シランを0.01-10重量%含んでいる。この物質を使う方法は、樹脂を硬化温度に維持している間、金属表面に有機シランが拡散して架橋された膜を形成すると考えられる。
Purnel等とモリス等は、ポリアクリルアミド共重合体、無機シリケート、及び有機機能性シランを含む陰イオン水溶液をアルミニウム、鋼(steel)、及び亜鉛鍍金鋼板のような金属表面に適用する無クロム化成被覆を提示している(例えば、特許文献6及び7を参照。)。
一方、高分子または他の被覆に界面活性剤を添加して、耐食性を向上させる試みがあった。SankaranaryananとSubbaiyanは1993年に、リン酸塩メッキ浴に、1グラム/リットルのオクタデシルジチオカルバミン酸塩(C1837NHCSSH)を添加して、リン酸塩鋼板の耐食性を改善させた。Van Alstenは1999年に、エチレンとメタクリル酸共重合体にアルキルビス-ホスホン酸及び酢酸亜鉛を1,000ppm添加して耐食性を改善しようとした。この混合物を冷延鋼板上に溶融・圧縮して約2mm厚さの被膜を形成する。その後、界面活性剤(オクタドデシルジチオカルバミン酸塩)が自己組織化単分子層(self-assembled mono layers、SAM)を形成するよう、被膜を150℃の真空状態で硬化させた。多少厚い高分子溶融体からのSAM形成工程が遅くなるが、アルキル−ビス−ホスホン酸と酢酸亜鉛を、高分子樹脂に添加剤として用いると水分間焼きなましを行ってから、被覆特性を向上させることができる。
Shimakura等は、シランカップリング剤と水溶性樹脂溶液(または分散液)を含む防食剤組成物を提示している(例えば、特許文献8及び9を参照。)。また、リン含有イオン及び/または硫黄含有化合物が被覆溶液に添加できる。
本発明に開示された硫黄含有化合物はチオカルボニル(thio carbonyl)、トリアジンチオール(triazinethiol)、硫化物イオン(sulfide ion)、及び過硫酸イオン(persulfate ion)からなる群より選択されることができる。
KanaiとShimakuraは、樹脂、水、水-分散シリカ、及びチオカルボニル(thio carbonyl)化合物を含む金属用防食剤組成物を提示している(例えば、特許文献10を参照。)。
有機硫黄化合物は、金属基板に対する親和力が強く、表面上に稠密に詰めたSAMsを形成することができる。SAMsを使用して耐食性被覆を製造しようという試みが行われてきた(Jenning、1996;Nozawa、1997;Aramaki、1999;Taneichi、2001)。本発明は硫黄含有有機化合物を利用し、樹脂溶液を改質して耐久性のある被覆を形成することによって耐食性を向上させる。
米国特許第5,077,354号明細書 米国特許第5,445,080号明細書 米国特許第5,455,080号明細書 米国特許第5,498,481号明細書 米国特許第5,539,031号明細書 米国特許第5,389,405号明細書 米国特許第5,412,011号明細書 欧州特許出願公開第1,002,889号 特開2000−144020号公報 米国特許第6,607,587号明細書
本発明の課題は、有機硫黄化合物を添加して有機樹脂の被覆特性を改質することにより、金属用有機化成被覆の性能を改善することである。
本発明では被覆特性を向上させるため、可能なメカニズムを多様に用いる。
i)本発明に開示された硫黄含有界面活性剤は、金属基板の表面に化学吸着して、前記金属基板と有機樹脂の間の接着力を改善する。
ii)金属基板表面の自由エネルギーが減少するので、前記金属基板が激しく腐食されないように予防対策をする。
iii)小さい有機硫黄化合物は樹脂分子に比して寸法が小さいので、容易に高分子層の空孔を満たすことができ、前記高分子層の下にある金属の腐蝕を防止する障壁効果を改善できる。
iv)本発明の有機硫黄化合物は、基板よりも容易に酸化されるので、酸化性物質を消耗し、酸化防止剤として作用する。
本発明で用いられた前記有機樹脂は、制限なくアクリル、アクリル-ウレタン、エポキシ、ポリエステル、エポキシ-ポリエステルまたはフッ化ビニル高分子から選択することができる。 樹脂は単一樹脂を使用してもよいが、腐蝕防止のため金属表面に被覆するように設計された多様な樹脂を組み合わせて用いることもできる。
本発明の改質対象となる有機樹脂は制限なく(何でもよく)、 改質剤として使用できる有機硫黄化合物は、チオール(thiols)、キサントゲン酸塩(xanthates)、硫化アルキル(alkyl sulfide)、二亜硫酸アルキル(alkyl disulfite)、チオカルバミン酸塩(thiocarbamate)、ジチオカルバミン酸塩(dithiocarbamate)、チオウレア(thiourea)、チオフェノール(thiophenol)、メルカプトピリジン、メルカプトアニリン、メルカプトイミダゾール、チオフェン(Thiophene)及びチオホスフェート(thiophosphate)より選択することができる。また、二官能化合物は、両基が前記有機樹脂と共存できれば、一方が硫黄含有基であり、他方が硫黄を含まない基である2つの末端基を有する二官能性化合物を改質剤として用いることができる。
本発明の注目すべき特徴は、金属表面を、改質された樹脂で被覆することが簡単にできる点である。追加工程や新たな装置を要しない。樹脂と有機硫黄化合物の混合物は、元来の樹脂を普通に使用する形態であって、金属表面に直接被覆できる。 また、被覆された樹脂表面の硬化に必要な工程や装置を改造する必要がない。実際には、本発明に開示された工程は、従来の工程からクロム化処理段階を省略したもので、工程を単純化する。
前記改質樹脂は、有機硫黄化合物を有機樹脂溶液1リットル当り0.001〜0.5モル、好ましくは0.02〜0.05モルを含むことができる。このような濃度で電気亜鉛鍍金鋼板に用いることができる。その他の金属の場合、最適濃度を多少異なった値にすることができる。
改質樹脂は、ロールまたはバー被覆機を用いて金属表面に被覆することができて、100〜350℃の温度範囲で硬化する。被覆の厚さは必要に応じて調節することができる。亜鉛鍍金鋼板の場合、1〜2μmの被覆の厚さは、冷延鋼板の化成被覆として十分である。
請求項1に記載の発明は、腐蝕防止のため、主成分が高分子樹脂である有機被覆の性能を向上させる方法であって、a.R(CH 2 n SHの化学式を有するアルカンチオールであり、前記Rは末端基としてH-、NH 2 -、HOOC-、及びHO-からなる群より選択されて、nは10乃至21の整数である有機硫黄化合物を溶媒に溶解する段階、b.前記有機硫黄化合物が溶解された溶液と前記高分子樹脂が溶解された溶液を混合する段階、c.前記有機硫黄化合物と前記高分子樹脂を含有した溶液の混合物で金属基板を被覆する段階、及びd.前記溶液混合物で被覆された前記金属基板を硬化させる段階を含み、クロムを使用しないで、前記金属基板の耐食性を向上させることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1に記載の有機被覆の性能向上方法であって、前記有機硫黄化合物は、1-オクタデカンチオールであることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1に記載の有機被覆の性能向上方法であって、前記高分子樹脂は、アクリル、アクリル-ウレタン、エポキシ、ポリエステル、エポキシ-ポリエステルまたはフッ化ビニル高分子及びこれらの組み合わせからなる群より選択されることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1に記載の有機被覆の性能向上方法であって、前記金属基板は、熱延酸洗鋼板、冷延鋼板、ステンレス鋼板、溶融金属被覆鋼板(hot-di
pped metallic coated steel sheets)、及び電気メッキ金属被覆鋼板、アルミニウム板及びアルミニウム合金板、亜鉛板、亜鉛合金板、銅板、銅合金板、金及び銀からなる群より選択される基板を含むことを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1に記載の有機被覆の性能向上方法であって、前記金属基板は、鉛、鉛合金、ニッケル、ニッケル合金、亜鉛、亜鉛合金、錫及び錫合金からなる群より選択された一つ以上の層からなる被覆を含むことを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1に記載の有機被覆の性能向上方法であって、前記有機硫黄化合物用溶媒は、アルコール、アセトン、テレピン油(turpentine)、ベンゼン、エチルアセテート、ブチルアセテート、トルエン、石油エステル(petroleumester)、キシレン、アルカン、ミネラルスピリット(mineral spirit)、及び水からなる群より選択されることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の有機被覆の性能向上方法であって、前記溶媒は、エタノール、1-プロパノール、1-ブタノール及びこれらの混合物からなる群より選択されることが好ましいことを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1に記載の有機被覆の性能向上方法であって、前記高分子樹脂内の前記有機硫黄化合物の濃度は0.001乃至0.5モル/リットルであることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1に記載の有機被覆の性能向上方法であって、前記金属基板は、ロールまたはバー被覆機によって、前記有機硫黄化合物及び前記高分子樹脂を含有した溶液の混合物で被覆されて、100〜350℃の温度範囲で硬化されて所望の被覆厚さを得ることを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、主成分が高分子樹脂である有機化成(conversion)被覆の性能を向上させる方法であって、a.R(CH 2 n SHの化学式を有するアルカンチオールであり、前記Rは末端基としてH-、NH 2 -、HOOC-、及びHO-からなる群より選択されて、nは10乃至21の整数である有機硫黄化合物を高分子樹脂と混合する段階、b.前記有機硫黄化合物を含有した高分子樹脂で金属基板を被覆する段階、及びc.前記混合溶液で被覆された金属基板を硬化させる段階を含み、クロムを使用しないで、前記金属基板の耐食性を向上させることを特徴とする請求項1に記載の有機被覆の性能向上方法。
請求項11に記載の発明は、請求項10に記載の有機被覆の性能向上方法であって、前記金属基板は、電気亜鉛鍍金鋼板であることを特徴とする。
請求項12に記載の発明は、請求項10に記載の有機被覆の性能向上方法であって、前記高分子樹脂は、アクリル、アクリル-ウレタン、エポキシ、ポリエステル、エポキシ-ポリエステルまたはフッ化ビニル高分子及びこれらの組み合わせからなる群より選択されることを特徴とする。
金属基板を改質された樹脂で被覆することにより、組成の改善された性能によってクロム化処理なしで腐蝕防止能力が向上する。
添付図は、明細書中で説明されており、本発明の実施結果を描写して、発明の詳細と共に本発明の概念を理解し易くする。
以下では、本発明の好ましい実施例を、添付図を参照して詳細に説明する。
本発明によると、金属基板を改質樹脂で被覆するため、4段階が必要である。第1段階では、有機硫黄化合物溶液を適切な溶媒を用いて調製する。特定樹脂の製造工程に従って、別途に、高分子樹脂の溶液を調製する。 第2段階では、有機硫黄化合物溶液を最適比率で高分子樹脂溶液と混合する。
第3段階では、混合された溶液を適切な被覆技術、例えば、滴下圧延、浸漬、刷毛塗り、及び噴霧などの普通の塗布方法を利用して金属表面に被覆する。 第4段階では、被覆を適切な温度で硬化し、金属基板上の膜を硬化させる。第1段階及び第2段階における代案として有機硫黄化合物を直接樹脂溶液に溶解することができる。
また、最適とか適切とは、従来の技術知識や最新の実験データなどから推測できるレベルを意味する。
有機硫黄化合物の適切な溶媒は、高分子樹脂溶液と共存できる有機硫黄化合物溶液を作るために考慮されるべきである。共存性は、両溶液が相溶的に混合できるということを意味し、両溶液の混合物は、化学結合がなくても満足のいく緻密な被覆を形成することができる。 適切な溶媒を選択しなければならないため、高分子樹脂と有機硫黄化合物の混合物は所定の時間の間、安定的に存在し、適切な流動性を有する。無論、溶媒は環境親和的であり、良い香りを有することが望ましい。 必ずしも制限することではないが、好ましい溶媒はアルコール、アセトン、テレピン油(turpentine)、ベンゼン、エチルアセテート、ブチルアセテート、トルエン、石油エステル、キシレン、アルカン、ミネラルスピリット、及び水を含む。特に、本発明の好ましい溶媒はエタノール、1-プロパノール、1-ブタノールまたはこれらの混合物である。
本発明の他の重要な特徴は、高分子樹脂と改質剤の溶液間混合比率である。混合比率は高分子樹脂-有機硫黄混合物で改質剤の濃度を調節する。好ましい実施例で、混合物の中の改質剤の濃度は0.001〜0.5M、好ましくは0.02〜0.05Mになれる。
本発明のもう一つの特徴は、改質剤をペイントに添加して、顔料及び充填剤(filler)など、一つ以上の添加剤を追加してブレンドされた樹脂混合物である。
本発明によって改質された樹脂は、熱延酸洗鋼板、冷延鋼板、ステンレス鋼板、溶融金属被覆鋼板、及び電気メッキ被覆鋼板、アルミニウム板及びアルミニウム合金板、亜鉛板、亜鉛合金板、銅板、銅合金板、金及び銀を含む多様な金属基板の耐食性を向上させることができる。 金属被覆は、鉛、鉛合金、ニッケル、ニッケル合金、亜鉛、亜鉛合金、錫、錫合金などから一つ以上の層を含むことができる。また、リン酸化成被覆は、樹脂及び有機硫黄化合物で被覆される前にこのような鋼板に適用することができる。 金属基板は板材に限らず、任意の形状、例えば、バー、アングル、チューブ及びビーム、線材、更にボルト、ナット、ピンなどだけでなく、連続ストリップ及びホイル、板材を含むことができる。
図2に示したように、有機硫黄化合物改質剤は、金属表面と化学的に結合されて、被覆と基板の間の接着力を向上させる。また、化学腐蝕に対する抵抗性、機械的ストレス及び耐曝露性を向上させる。 また、少量の有機硫黄化合物分子は、樹脂混合物に存在する空孔をつめることができて、水、酸素、及びイオンのような腐蝕媒体の金属表面に対する拡散率低減を助ける。 添加剤の他の効果は、有機硫黄化合物分子が高分子樹脂被覆の最外表面上に配向できるということである。樹脂被覆の最外表面上には、界面活性剤の末端基が突出できる。最外表面上の有機硫黄化合物分子がこのように配向できるので、被覆は低い表面自由エネルギーを有し、腐蝕媒体に対する攻撃時、1次防御膜の役割を果たす。有機硫黄化合物はまた、酸化防止剤役割を果たす。有機硫黄化合物と硬化された樹脂の間のシナジー効果によって改質された樹脂被覆は、 改質前の単純樹脂被覆と比べて耐食性が非常に向上する。
好ましい実施例で、樹脂の改質剤として用いる有機硫黄化合物は、金属表面に保護膜を形成して、R(CH2nSHの化学式を有するアルカンチオールを含む。ここで、Rは末端基として必ずしも制限されないが、H-、NH2-、HOOC-、及びHO-を使用できる。nは炭化水素チェーンの長さを示して、7乃至21であり、好ましくは10乃至18でありうる。
特に、本発明の好ましい実施例は、1-オクタデカンチオール(ODT、CH3(CH217SH)である。
本発明による樹脂及び有機硫黄化合物のブレンド混合物は、次の実験例から容易に理解できるであろう。
エタノールに、ODTを溶解して0.1MのODT溶液を製造した。樹脂溶液は、高分子樹脂溶液99重量部及び無機系の硬化剤1重量部を混合して製造した。高分子樹脂溶液及び無機系の硬化剤は全て化学会社から供給を受けた。ODT溶液と樹脂溶液を30:70の体積比に混合した。12×7.5cmの大きさの鋼板試験材に5番バー被覆機を利用して混合溶液を被覆した。鋼板は、ポスコ(POSCO)から提供された電気亜鉛鍍金(EG)冷延鋼板を使用した。 次に、被覆した鋼板を150℃のオーブンで5分間乾燥した。その結果、均一で1-2μm厚さの薄い灰色を有する被覆が鋼板上に形成された。比較のため、他の電気亜鉛鍍金鋼板にODTを入れないで前記樹脂溶液のみを被覆した。ODTが添加された樹脂及びODT未添加の樹脂で被覆された鋼板試験材に対し、ASMT B117の測定方法に基づいた塩水噴霧試験(SST)を実施した。 この時、樹脂が被覆されないEG鋼板を対照試片(control)として使用した。
図1は、塩水噴霧試験を250時間実施した後の3種類の鋼板試験材の写真である。2-4時間後には、対照試片の表面に白いサビが現れるが、未改質樹脂被覆板材は、48-72時間後に、白いサビが現れる。これらと対照的に、ODT-改質樹脂で被覆された電気亜鉛鍍金鋼板は塩水噴霧試験を250時間実施してもサビが現れない。表面にある水滴は、表面が依然として、疎水性で、塩水噴霧の腐蝕性に対して抵抗性を有するということを示す。このような例は、電気亜鉛鍍金鋼板上の樹脂被覆の耐食性がODTの添加によって少なくとも3倍改善されたことを示す。
本実験は、樹脂の改質剤として用いられるODTの濃度最適化に関するものである。樹脂溶液とODT溶液(0.1Mエタノール溶液)の混合比率を体積比90:10乃至40:60で変化させることを除けば、実施例1と同様な方法でODT-改質樹脂被覆を用意した。ODT-改質樹脂に被覆された電気亜鉛鍍金鋼板に塩水噴霧試験を実施した。
比較のため、2つの他の電気亜鉛鍍金鋼板に対して塩水噴霧試験を実施した。一つは処理をしないものであり、他の一つは未改質樹脂で被覆したものである。未改質樹脂で被覆する前に、クロム酸塩で洗浄処理した。
塩水噴霧試験結果を表1に示す。図1に示したのと同様に、樹脂に少量のODTを添加しても耐食性が非常に増加した。また、ODTの量が増加すればするほど耐食性はさらに増加した。しかし、ODTの含量があまり多い場合、耐食性が減少した。これは、樹脂溶液と0.1M濃度ODT溶液の最適混合比率が、体積比70:30乃至60:40であることを示す。このような最適条件下で、ODT改質樹脂で被覆された電気亜鉛鍍金鋼板は、従来のようにクロム酸塩で洗浄処理して未改質樹脂で被覆した電気亜鉛鍍金鋼板より優れていた。
また、表1は、鋼板試験材の表面自由エネルギーを示す。興味深いことに、被覆された鋼板の表面自由エネルギーが最少の時、耐食性が最大であった。従がって、本発明は耐食性の改善で被覆の表面自由エネルギー減少に部分的に寄与することができる。
表2は、改質された樹脂で被覆された鋼板試験材上にタフェル(Tafel)研究を行った結果を示す。表2に示したように、最適混合比率で腐蝕電流密度は最少であるので、耐食性は最大を示した。従がって、タフェル研究結果と塩水噴霧試験結果は正確に一致した。
本実施例では、改質剤としてODTの代りに16-メルカプトヘキサデカン酸(HS(CH215COOH、MCA)を使用した。 この試薬は、二官能性硫黄含有混合物という点でODTと異なる。エタノールを使用して0.025MのMCA溶液を製造した後、樹脂溶液と1:1の体積比に混合したが、これは必ずしも必要な適正混合率ではない。この比率で、樹脂-有機硫黄混合物は0.0125MのMCAを含有した。改質された樹脂溶液を、5番バー被覆機で電気亜鉛鍍金鋼板に被覆する時に使用した。被覆した鋼板を150℃で5分間硬化した。この条件下で、被覆の厚さは、約1-2μmであった。改質された樹脂で被覆した電気亜鉛鍍金鋼板に塩水噴霧試験を実施した。比較のために被覆されない電気亜鉛鍍金鋼板と未改質樹脂で被覆した電気亜鉛鍍金鋼板にも塩水噴霧試験を実施した。
塩水噴霧試験を144時間実施すると、未処理電気亜鉛鍍金鋼板は、赤いサビを示したが、未改質樹脂で被覆された鋼板は、白いサビを示す。その反面、図3から分かるように、MCAで改質された樹脂で被覆した電気亜鉛鍍金鋼板の場合、表面に腐蝕が全く現れないことが分かる。
本実施例では、相異なる溶媒にODTを溶解して、樹脂溶液と混合した。樹脂-ODT混合物は、電気亜鉛鍍金鋼板を被覆に使用しており、次に塩水噴霧試験を実施した。図4の写真は、次のように被覆された電気亜鉛鍍金鋼板に対して168時間塩水噴霧試験を実施した結果を示す。
i)樹脂単独、
ii)樹脂と、0.1M ODTエタノール溶液の混合液(70:30)
iii)樹脂と、0.1M ODT1-ブタノール溶液の混合液(70:30)
iv)樹脂と、0.1M ODTエタノール溶液及び0.1M ODT1-ブタノール溶液を1:1に混合した液の混合液
図4から分かるように、本発明によるODT-改質樹脂溶液を被覆した場合、電気亜鉛鍍金鋼板の耐食性が大きく向上した。エタノールと1-ブタノール溶液全て、ODTに対して満足できる溶媒として作用する。樹脂-ODT混合液の粘性は非常に低かったが、ODTの溶媒にエタノールを使用する場合、粘性が不安定だった。1-ブタノールはODTに対して、もう少し良い溶媒であるので樹脂-ODT混合液はもう少し安定であった。しかし、1-ブタノールで製造した樹脂-ODT混合液は、溶媒としてエタノールを使用した場合よりもう少し粘性が強い傾向を示した。これと比べて、エタノールと1-ブタノールを混合すれば、粘度が低く安定した樹脂-ODT混合液を製造することができる。他の溶媒をODTの溶媒として用いることができる。
また、単鎖チオールを樹脂改質剤として用いる場合、水を含んだ誘電定数の高い溶媒を用いることができる。
本発明について、最も実用的であり好ましい実施例で説明したが、本発明はこのような実施例に限定されることなく、添付した特許請求の範囲の概念と範囲内に含まれた様々な変形例と同等な実施例を含む。
以上で見たように、本発明は鋼板被覆用高分子樹脂溶液に有機硫黄化合物を改質剤として添加し被覆処理することによって、別途の工程や装置を必要としないで、樹脂被覆が可能であって、金属基板と高分子樹脂の接着力を向上させて、環境規制対象であるクロムを使用しなくても鋼板の表面外形、塗装密着性及び耐食性を大きく向上させることができる利点がある。
塩水噴霧試験を250時間実施した後のEG鋼板写真である。未保護鋼板には、赤いサビが形成されたのに対し、未改質樹脂で被覆されたEG鋼板には白いサビが形成されただけ、1-オクタデカンチオール(ODT)を含有した樹脂で被覆された鋼板ではサビの痕跡も見えない。 有機硫黄化合物で改質された樹脂で被覆された金属基板を概略的に示した図面である。三角形、四角形及び円は高分子成分を示し、棒状の部分は有機硫黄改質剤を示す。 塩水噴霧試験を144時間実施した後のEG鋼板写真である。未保護鋼板には赤いサビが形成された反面、未改質樹脂に被覆されたEG鋼板には腐蝕痕跡を示す。 16-メルカプトヘキサデカン酸(16-mercaptohexadecanoic acid)(MCA)を含有した樹脂に被覆されたEG鋼板は腐蝕痕跡を示さない。 塩水噴霧試験を168時間実施した後のEG鋼板写真である。鋼板はi)樹脂単独、ii)エタノールを溶媒とした樹脂とODTの混合溶液、iii)1-ブタノールを溶媒とした樹脂とODTの混合溶液、iv)エタノールと1-ブタノールが1:1にブレンドされた混合溶媒を使用した樹脂とODTの混合溶液で被覆された。ODT溶液は、0.1Mであり、樹脂とODT溶液は70:30の体積比にブレンドされた。

Claims (12)

  1. 腐蝕防止のため、主成分が高分子樹脂である有機被覆の性能を向上させる方法であって、
    a.R(CH 2 n SHの化学式を有するアルカンチオールであり、前記Rは末端基としてH-、NH 2 -、HOOC-、及びHO-からなる群より選択されて、nは10乃至21の整数である有機硫黄化合物を溶媒に溶解する段階、
    b.前記有機硫黄化合物が溶解された溶液と前記高分子樹脂が溶解された溶液を混合する段階、
    c.前記有機硫黄化合物と前記高分子樹脂を含有した溶液の混合物で金属基板を被覆する段階、及び
    d.前記溶液混合物で被覆された前記金属基板を硬化させる段階
    を含み、
    クロムを使用しないで、前記金属基板の耐食性を向上させることを特徴とする有機被覆の性能向上方法。
  2. 前記有機硫黄化合物は、1-オクタデカンチオールであることを特徴とする請求項1に
    記載の有機被覆の性能向上方法。
  3. 前記高分子樹脂は、アクリル、アクリル-ウレタン、エポキシ、ポリエステル、エポキ
    シ-ポリエステルまたはフッ化ビニル高分子及びこれらの組み合わせからなる群より選択
    されることを特徴とする請求項1に記載の有機被覆の性能向上方法。
  4. 前記金属基板は、熱延酸洗鋼板、冷延鋼板、ステンレス鋼板、溶融金属被覆鋼板(hot-dipped metallic coated steel sheets)、及
    び電気メッキ金属被覆鋼板、アルミニウム板及びアルミニウム合金板、亜鉛板、亜鉛合金板、銅板、銅合金板、金及び銀からなる群より選択される基板を含むことを特徴とする請求項1に記載の有機被覆の性能向上方法。
  5. 前記金属基板は、鉛、鉛合金、ニッケル、ニッケル合金、亜鉛、亜鉛合金、錫及び錫合金からなる群より選択された一つ以上の層からなる被覆を含むことを特徴とする請求項1に記載の有機被覆の性能向上方法。
  6. 前記有機硫黄化合物用溶媒は、アルコール、アセトン、テレピン油(turpentine)、ベンゼン、エチルアセテート、ブチルアセテート、トルエン、石油エステル(petroleumester)、キシレン、アルカン、ミネラルスピリット(mineral spirit)、及び水からなる群より選択されることを特徴とする請求項1に記載の有機被覆の性能向上方法。
  7. 前記溶媒は、エタノール、1-プロパノール、1-ブタノール及びこれらの混合物からなる群より選択されることが好ましいことを特徴とする請求項に記載の有機被覆の性能向上方法。
  8. 前記高分子樹脂内の前記有機硫黄化合物の濃度は0.001乃至0.5モル/リットルであることを特徴とする請求項1に記載の有機被覆の性能向上方法。
  9. 前記金属基板は、ロールまたはバー被覆機によって、前記有機硫黄化合物及び前記高分子樹脂を含有した溶液の混合物で被覆されて、100〜350℃の温度範囲で硬化されて所望の被覆厚さを得ることを特徴とする請求項1に記載の有機被覆の性能向上方法。
  10. 主成分が高分子樹脂である有機化成(conversion)被覆の性能を向上させる方法であって、
    a.R(CH 2 n SHの化学式を有するアルカンチオールであり、前記Rは末端基としてH-、NH 2 -、HOOC-、及びHO-からなる群より選択されて、nは10乃至21の整数である有機硫黄化合物を高分子樹脂と混合する段階、
    b.前記有機硫黄化合物を含有した高分子樹脂で金属基板を被覆する段階、及び
    c.前記混合溶液で被覆された金属基板を硬化させる段階
    を含み、
    クロムを使用しないで、前記金属基板の耐食性を向上させることを特徴とする請求項1に記載の有機被覆の性能向上方法。
  11. 前記金属基板は、電気亜鉛鍍金鋼板であることを特徴とする請求項10に記載の有機被覆の性能向上方法。
  12. 前記高分子樹脂は、アクリル、アクリル-ウレタン、エポキシ、ポリエステル、エポキ
    シ-ポリエステルまたはフッ化ビニル高分子及びこれらの組み合わせからなる群より選択
    されることを特徴とする請求項10に記載の有機被覆の性能向上方法。
JP2005039015A 2004-02-25 2005-02-16 腐蝕防止のための有機被覆の性能向上方法 Expired - Fee Related JP4317144B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US10/786,340 US20050183793A1 (en) 2004-02-25 2004-02-25 Method of improving the performance of organic coatings for corrosion resistance

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005238230A JP2005238230A (ja) 2005-09-08
JP4317144B2 true JP4317144B2 (ja) 2009-08-19

Family

ID=34750486

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005039015A Expired - Fee Related JP4317144B2 (ja) 2004-02-25 2005-02-16 腐蝕防止のための有機被覆の性能向上方法

Country Status (7)

Country Link
US (1) US20050183793A1 (ja)
EP (1) EP1568741B1 (ja)
JP (1) JP4317144B2 (ja)
KR (1) KR101043079B1 (ja)
CN (1) CN100408645C (ja)
DE (1) DE602005001409T2 (ja)
TW (1) TW200602131A (ja)

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10017863B2 (en) * 2007-06-21 2018-07-10 Joseph A. Abys Corrosion protection of bronzes
TWI453301B (zh) 2007-11-08 2014-09-21 Enthone 浸鍍銀塗層上的自組分子
US7972655B2 (en) * 2007-11-21 2011-07-05 Enthone Inc. Anti-tarnish coatings
US20130045391A1 (en) * 2011-08-19 2013-02-21 Kesheng Feng Tarnish Inhibiting Composition for Metal Leadframes
KR101483703B1 (ko) * 2012-07-06 2015-01-16 주식회사 엘지화학 이차전지 및 그의 제조방법
CN103232597B (zh) * 2013-04-28 2015-07-29 同济大学 2-巯基苯并咪唑/聚苯胺防腐蚀复合材料及其制备方法
CN103242736B (zh) * 2013-05-20 2015-05-27 河北工程大学 高抗腐电弧喷涂锌铝合金涂层封孔剂与制备工艺及其应用
US9238588B2 (en) 2013-08-02 2016-01-19 Ecolab USA, Inc. Organic disulfide based corrosion inhibitors
US9809899B2 (en) 2014-08-07 2017-11-07 Macdermid Acumen, Inc. Treatment for electroplating racks to avoid rack metallization
US10508203B2 (en) 2014-09-26 2019-12-17 The Boeing Company Compositions and coatings with non-chrome corrosion inhibitor particles
US9834509B2 (en) 2015-08-05 2017-12-05 Ecolab Usa Inc. Metal-catalyzed oxidative coupling of thiols
CN105640285A (zh) * 2016-01-26 2016-06-08 合肥天工标识标牌有限公司 一种耐腐蚀家用信报箱
CN110003784B (zh) * 2017-05-23 2020-12-25 临沂市冉得利新型材料有限公司 一种铝合金材料的防腐蚀涂料及其制备方法和防腐蚀方法
US11242480B2 (en) 2017-08-03 2022-02-08 Championx Usa Inc. Thiol adducts for corrosion inhibition
CN113047229B (zh) * 2020-12-29 2022-07-15 武汉力拓桥科防撞设施有限公司 一种具有自润滑性、耐腐蚀防船撞设施
CN114870413B (zh) * 2022-04-14 2023-08-01 杭州特种纸业有限公司 一种钢纸用氯化锌溶液循环利用方法

Family Cites Families (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS53116240A (en) * 1977-03-22 1978-10-11 Nippon Packaging Kk Method of forming top coat of metal
JPS57201595A (en) * 1981-06-04 1982-12-10 Mitsubishi Chem Ind Ltd Scale preventing agent for circulating cooling water system
US4684507A (en) * 1981-11-10 1987-08-04 Petrolite Corporation Process of corrosion inhibition using compounds containing sulfur and amino groups
US5077354A (en) * 1987-01-28 1991-12-31 The Glidden Company Acrylic modified silicone resin
US5455080A (en) * 1992-08-26 1995-10-03 Armco Inc. Metal substrate with enhanced corrosion resistance and improved paint adhesion
US5412011A (en) * 1993-10-15 1995-05-02 Betz Laboratories, Inc. Composition and process for coating metals
US5445080A (en) * 1993-10-21 1995-08-29 Austin; Robert Free ranging monotrack sortveyor with selectively lockable article carrying tilt tray
US5389405A (en) * 1993-11-16 1995-02-14 Betz Laboratories, Inc. Composition and process for treating metal surfaces
JPH07226211A (ja) * 1994-02-09 1995-08-22 Seiko Instr Inc アルカリ電池とその製造方法
JPH09118989A (ja) * 1995-10-27 1997-05-06 Nkk Corp 耐食性と潤滑性に優れた亜鉛系めっき鋼板及びその製造 方法
JPH09170085A (ja) * 1995-12-18 1997-06-30 Nkk Corp 耐食性と潤滑性に優れた亜鉛系めっき鋼板及びその製造 方法
JPH10195345A (ja) 1997-01-10 1998-07-28 Nippon Paint Co Ltd トリアジンチオール含有防錆コーティング剤、防錆処理方法および防錆処理金属材
JP4568386B2 (ja) * 1997-05-14 2010-10-27 日本ペイント株式会社 防錆コーティング剤および防錆処理方法
US7037385B2 (en) * 1998-01-27 2006-05-02 Lord Corporation Aqueous metal treatment composition
CA2320157C (en) * 1998-02-18 2008-07-22 Nippon Steel Corporation Anticorrosive coatings and anticorrosive treatment
JP3297861B2 (ja) * 1998-06-29 2002-07-02 日本航空電子工業株式会社 めっき材
JP4165943B2 (ja) * 1998-11-18 2008-10-15 日本ペイント株式会社 亜鉛被覆鋼および無被覆鋼の防錆コーティング剤
JP3982277B2 (ja) * 2002-02-15 2007-09-26 Jfeスチール株式会社 プレス成形性と耐食性に優れた表面処理鋼板およびその製造方法
JP2004285219A (ja) * 2003-03-24 2004-10-14 Sk Kaken Co Ltd 水性コーティング組成物及びその安定化方法
US7524535B2 (en) * 2004-02-25 2009-04-28 Posco Method of protecting metals from corrosion using thiol compounds

Also Published As

Publication number Publication date
KR20050086353A (ko) 2005-08-30
KR101043079B1 (ko) 2011-06-22
DE602005001409D1 (de) 2007-08-02
CN100408645C (zh) 2008-08-06
CN1664025A (zh) 2005-09-07
EP1568741B1 (en) 2007-06-20
EP1568741A1 (en) 2005-08-31
TW200602131A (en) 2006-01-16
US20050183793A1 (en) 2005-08-25
JP2005238230A (ja) 2005-09-08
DE602005001409T2 (de) 2008-02-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4317144B2 (ja) 腐蝕防止のための有機被覆の性能向上方法
JP2008202147A (ja) チオール化合物を利用した金属の腐蝕防止方法及び被覆方法
PT2145031E (pt) Pré-tratamento de metalização de superfícies de zinco
WO2007064008A1 (ja) 表面処理鋼板
WO2007144950A1 (ja) 被覆鋼板
WO1999042638A1 (fr) Resine polyester sulfonee, fibre polyester facile a teindre, matiere antistatique et procede de preparation associe
Karaxi et al. Assessment of self-healing epoxy-based coatings containing microcapsules applied on hot dipped galvanized steel
JP6577559B2 (ja) 耐食性及び潤滑性に優れたコーティング組成物及びそれを用いたコーティング鋼板
WO2008034449A1 (en) Non-chrome thin organic-inorganic hybrid coating on zinciferous metals
JP4648565B2 (ja) 金属用防錆剤および防錆処理鋼材
JP3549455B2 (ja) 非クロム型表面処理金属材
JP2000248367A (ja) 非クロム型処理亜鉛系めっき鋼板
JP3833033B2 (ja) 耐食性に優れるプレコート鋼板
JP2018095969A (ja) クロムフリー化成被覆
JP2014047353A (ja) クロムフリー化成被覆
JP4534217B2 (ja) 非クロム型表面処理金属材
JP2006316342A (ja) 金属部材、防錆処理剤、及び防錆処理方法
JP3706518B2 (ja) 非クロム型表面処理亜鉛系めっき鋼板
JP3770765B2 (ja) 非クロム型処理亜鉛系めっき鋼板及びその製造方法
JP2005154812A (ja) 耐食性、導電性および皮膜外観に優れた表面処理鋼板
JP4229557B2 (ja) 非クロム型処理亜鉛系めっき鋼板及びその製造方法
JP3016118B2 (ja) 高耐食性表面処理鋼板とその製造方法
KR20060075657A (ko) 내식성 및 내연료성이 우수한 자동차 연료탱크강판용크롬프리용액 및 이로 처리된 강판
JP2000256880A (ja) 非クロム型処理亜鉛系めっき鋼板及びその製造方法
RU2412278C2 (ru) Стальной лист с покрытием

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071212

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071218

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20080318

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20080324

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080418

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090428

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090521

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120529

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120529

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130529

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees