JP4312541B2 - 携帯端末及び移動者安全確認システム - Google Patents
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Description
しかし、前述の無線式の非常通報装置や、非常通報機能を有する携帯電話機などの従来の携帯端末による非常通報手段では、非常通報スイッチの操作が非常事態通報の必須の要件であった。このような従来の非常通報手段を携帯していたとしても、暴漢に不意に襲われたり、心筋梗塞のような身体の自由を奪う急病に陥ったときには、非常通報スイッチを操作することができず、監視装置により監視をしている者に非常事態を通報できない場合があった。
前記監視センタは、前記携帯端末から監視要請開始信号を受信した後、所定時間以内に前記携帯端末から監視要請終了信号を受信しない場合に、前記携帯端末を呼び出して、前記携帯端末の位置情報を取得することを最も主要な特徴とする。
また、不必要な通信をすることなく監視対象者が安全か否かを自動的に監視センタで確認できる移動者安全確認システムを安価に実現した。
携帯端末1は監視対象者に所持される。携帯端末1は、GPS衛星5から受信したGPS信号から緯度・経度情報からなる位置情報を算出し、また、監視対象者が監視要請開始操作や監視要請解除操作をした場合に通信網2を介して監視センタ3に信号を送信する。
更に、監視対象者が非常事態発生時に携帯端末1の非常通報スイッチを操作すると、非常信号とともに監視センタ3に設置しているセンタ装置3に対して現在位置情報を送信する。
ここで、対処者は対処用端末7を所持しており、センタ装置3から対処用端末7に送信される現在位置を見て、監視対象者の監視・保護を行う。
そしてこの2つのスイッチの操作を組み合わせて種々の操作を行なう。例えば、電源スイッチは所定時間(例えば3秒以上)継続して操作することにより電源のON/OFFの切り換えを行なう。また、非常通報スイッチはスライドスイッチであり、電源ON時にスイッチを上にスライド操作し、ONすることで非常通報動作が起動される。また、監視要請中であれば、既にスイッチは上にスライド(ON)されているので、この場合にはスイッチを一旦下にスライド(OFF)させてから再度上にスライドさせることになる。電源スイッチの操作から所定時間(例えば1分間)は携帯端末1が通信可能な電波を基地局6から受信可能か否かのチェックを行なう圏内/圏外チェックモードとなる。監視対象者は、この圏内/圏外チェックモード時に非常通報スイッチをON操作することで、監視要請開始となる。
センタ装置4は、マイクロプロセッサ(MPU)、半導体メモリ及びインターフェース回路でなるコンピュータで構成される制御部41、半導体メモリ内の記憶領域である記憶部42、マウス及びキーボードでなる操作部43、CRT(ブラウン管)でなる表示部44、送信機および受信機でなる通信部45並びに警報部46から構成される。通信部45は、監視要請開始信号、監視要請解除信号、非常通報信号、位置信号を携帯端末1から受信し、位置送信指令及び呼び出し指令を携帯端末1へ送信する。警報部46は、増幅回路およびスピーカでなり、警報信号を受け、増幅し、スピーカから警報音として出力する。
携帯端末1の記憶部105には、予め監視要請の規定時間すなわち監視要請の開始操作から解除操作を行う必要の有る時までの時間が記憶されている。この規定時間は、センタ装置4や図示しない外部の端末から、例えば携帯電話会社のCメールサービスを利用して携帯端末1にダウンロードすることで設定することができる。
センタ装置4の記憶部42には、監視対象者が所有する携帯端末1毎の監視要請の規定時間情報、監視対象者の氏名、年齢、特徴、住所、緊急連絡先電話番号などのデータが記憶されている。
尚、本実施例では電源スイッチと非常通報スイッチを利用して監視要請開始操作を行なうようにしたが、これに限らず、監視要請開始操作を行なうためのスイッチを別途設けるようにしてもよい。
携帯端末1の制御部100は監視要請開始操作があると、記憶部105に記憶している当該携帯端末1の固有の識別コードを読み出して、送受信部103、RF部101より監視要請開始信号をセンタ装置4に送信する(ステップS002)。
監視対象者は、無事に帰宅する等により監視要請を終了するときには携帯端末1の操作部104の非常通報スイッチをOFF操作する(ステップS004)。
携帯端末1は、監視要請終了操作があると当該携帯端末1の固有の識別コードを付して、送受信部103、RF部101より監視要請終了信号をセンタ装置4に送信(ステップS005)して、動作を終了する。
上記の予告表示があると、監視対象者は監視要請を終了するか監視要請を延長するかを決定し、監視要請を終了する場合には、携帯端末1の操作部104の非常通報スイッチをOFF操作する(ステップS008のYES)。
携帯端末1は、監視要請終了操作があると当該携帯端末1の固有の識別コードを付して、送受信部103、RF部101より監視要請終了信号をセンタ装置4に送信(ステップS005)して、動作を終了する。
ここで、監視要請の終了操作や延長操作は単に非常通報スイッチや電源スイッチの操作により行なうようにしているが、例えば、予め操作パターン(例えば、5秒以内に3回連続して操作する)を決めておくことにより、賊などの第三者に勝手に操作されないようにすることも可能である。また、個別のスイッチを設けて、監視要請の終了操作や延長操作を行なうようにしても良い。
以上のように携帯端末104の制御部100は、電源スイッチ操作後の所定時間(例えば1分間)以内に非常通報スイッチをON操作することにより、監視要請開始操作となる(ステップS101)。
尚、本実施例では電源スイッチと非常通報スイッチを利用して監視要請開始操作を行なうようにしたが、これに限らず、監視要請開始操作を行なうためのスイッチを別途設けるようにしてもよい。
監視対象者は、無事に帰宅する等により監視要請を終了するときには携帯端末1の操作部104の非常通報スイッチをOFF操作する(ステップS103)。
携帯端末1は、監視要請終了操作があると当該携帯端末1の固有の識別コードを付して、送受信部103、RF部101より監視要請終了信号をセンタ装置4に送信(ステップS104)して、動作を終了する。
携帯帯端末1では、制御部100は、監視要請開始操作があると、所定時間経過すると(ステップS105のYES)、ブザー107を鳴動したりバイブレーター108を振動させて確認入力を要求する(ステップS106)。監視対象者は、確認入力要求の表示があれば、操作部104の電源スイッチを所定時間例えば1秒間押下して確認入力操作を行う(ステップS107のYES)。制御部100は確認入力操作があれば監視対象者が安全であることを確認してステップS103に戻る。ここで、携帯端末1のブザー鳴動107やバイブレータ108の振動による確認監視入力表示があってから所定時間以内に監視対象者が確認入力操作を行なわない場合(ステップS107のNO)、制御部100は監視対象者に何らかの異常が発生したものと判断して、GPS受信部102を動作して、GPS衛星5からのGPS信号を受信し、携帯端末1の緯度・経度を算出し、その算出した位置情報と、当該携帯端末1の固有の識別コードを付して、送受信部103、RF部101より異常信号として監視センタ3のセンタ装置4に送信する(ステップS108)。
また、他の実施例として、実施例1の図4のステップS004とステップS006の間に、実施例2の図5のステップS103からステップS107を組み込むようにしてもよい。
3…監視センタ
4…センタ装置
5…GPS衛星
7…対処用端末
Claims (2)
- 移動者に発生した異常を遠隔の監視センタに通報する移動者安全確認システムに適用される携帯端末であって、
監視要請を開始するための監視要請開始操作手段と、
監視要請を終了するための監視要請終了操作手段と、
移動者に確認入力の操作を要求するための表示手段と、
確認入力を操作するための確認入力操作手段と、
GPS信号を受信して現在位置を算出する測位手段と、
無線により監視センタに通報する通報手段と、
上記各手段を制御する制御手段を備え、
前記制御手段は、前記監視要請を開始してから前記監視要請を終了するまでの間、第一の所定時間ごとに前記表示手段に確認入力要求を表示し、当該表示から第二の所定時間以内に前記確認入力操作手段が操作されない場合に前記通報手段により現在位置情報を通報することを特徴とした携帯端末。 - 請求項1に記載の携帯端末と、前記携帯端末から現在位置情報の通報を受信する監視センタとを含んで構成される移動者安全確認システム。
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