JPH0636169A - ワンマン就労監視アラーム装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ワンマン体制で運航されるワンマン監視方式
の船舶における就労監視アラーム装置の提供を目的とす
る。 【構成】 船舶のブリッジに装備されたワンマン就労監
視装置１に、確認用タッチスクリーン３をそなえた表示
装置２を取付け、この表示装置２に一定時間毎に監視員
の確認を促す表示を行なわせるとともに、同表示に対応
した確認が所定時間内に行なわれないときに就労異常と
判断してアラームを発生し、これをスタンバイ監視員室
の就労監視アラーム出力装置５内のアラーム出力装置７
に転送することにより、ブリッジからはなれたスタンバ
イ監視員室でブリッジ上の監視員の就労状況の確認を行
なうようにした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、例えば少人数で運航さ
れる船舶のブリッジにおける監視員が正常に監視業務を
行なっているかどうかを判断するアラーム装置に関し、
特に昼夜問わずブリッジにワンマン体制で運航されるワ
ンマン監視方式の船舶における就労監視アラーム装置に
関する。なお、プラント（船舶・陸上に限らず）等の監
視装置にも適用可能である。

【０００２】

【従来の技術】従来のアラーム装置は、プラントや装置
が異常な場合にアラームを発生するだけであり、監視員
や当直員等が正常に業務を行なっているかどうかは判断
できない。またワイヤードロジックによるブリッジデッ
ドマンコール装置は実船に搭載された例が存在する。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来のアラーム装置
は、上述のようにプラントや装置が異常の場合にアラー
ムを発生するが、アラームが発生した場合の処理は、一
部分自動化されているものの、判断は監視員や当直員に
任されており、監視員や当直員が業務を怠らずに正常な
状態で業務を遂行していることが前提条件となってい
る。したがって、これらの装置では、監視員または当直
員が居眠りをしたり急病になった時にアラーム状態に対
処することができず、監視員や当直員を一人にすること
は困難であるという問題点がある。

【０００４】なお、ワイヤードロジックによるデッドマ
ンコール装置が一部の実船に搭載されているが、この装
置ではパネルに装備されている釦やランプでアラーム発
生、確認を行なうため、就労チェック自体が単調な作業
となり、有効な就労監視が実施されない可能性がある。
本発明は、このような問題点の解決をはかろうとするも
ので、ワンマン就労監視室に監視員に確認を促す表示が
一定時間毎に行なわれる表示装置を装備し、同表示装置
に対応した監視員による確認が行なわれないときにアラ
ームが発生し、同アラームがスタンバイ監視室に転送さ
れるようにした、ワンマン就労監視アラーム装置を提供
することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明のワンマン就労監視アラーム装置は、ワンマ
ン就労監視室に就労状況確認装置が装備されるとともに
同就労状況確認装置に表示装置が取付けられ、上記ワン
マン就労監視室からはなれたスタンバイ監視員室にアラ
ーム出力装置が取付けられ、上記表示装置に一定時間毎
に監視員の確認を促す表示が行なわれると共に、同表示
に対応した確認が所定時間内に行なわれないときにアラ
ームが発生し、同アラームが上記スタンバイ監視員室の
アラーム出力装置に転送されるように構成されているこ
とを特徴としている。

【０００６】

【作用】上述の本発明のワンマン就労監視アラーム装置
では、監視者または当直員に、表示装置の表示に対応し
た確認操作を一定時間毎に行なわせることにより、監視
員等の就労状況の判断が行なわれるとともに監視員等の
就労怠慢（居眠りなど）の防止を行なうことができ、こ
れによりワンマンによる監視業務の遂行が可能となる。

【０００７】

【実施例】以下、図面により本発明の一実施例を船舶ワ
ンマンブリッジ就労監視アラーム装置を例にして説明す
ると、図１はその模式系統図、図２は変形例の模式系統
図、図３はデータ処理流れ図である。図において、符号
１は船舶のブリッジに装備されている就労状況確認装置
を示していて、この就労状況確認装置１には表示装置２
および処理装置４が取付けられている。また、表示装置
２の表示面に確認用タッチスクリーン３が取付けられて
いる。

【０００８】一方船舶のスタンバイ監視員室（当直員
室）に就労監視アラーム出力装置５が装備されていて、
この就労監視アラーム出力装置５には処理装置６および
アラーム出力装置７が取付けられており、また処理装置
６と処理装置４とはケーブルで接続されている。符号９
は監視装置を示している。そして、就労状況確認装置１
の表示装置２に、一定時間毎に監視業務を継続している
かを確認するための確認ボタン（押し釦）がブザー鳴動
とともに表示されるようになっている。

【０００９】次に、上述の装置におけるデータ処理の流
れを図３により説明する。表示装置２上の押し釦は一定
周期で（ステップａ）ランダムの位置に表示され（ステ
ップｂ,ｃ,ｄ）、監視員または当直員の確認を促す。表
示装置２の表示面上に確認用タッチスクリーン３が装備
されており、表示装置２の表示面に表示された押し釦を
指でタッチすることにより、就労の確認が行なわれる。
すなわち一定時間内に押し釦へのタッチが行なわれると
表示装置２上から押し釦が消去され、タイマーのカウン
トに入る（ルートｅまたはｆ,ｇ）。所定時間内に押し
釦へのタッチがされない場合には就労異常と判断して就
労監視アラームを発生し、処理装置４から就労監視アラ
ーム出力装置５の処理装置６へ就労監視延長アラームが
転送される。続いてスタンバイ監視員または当直員の居
室のアラーム出力装置７にアラームが出される（ステッ
プｈ）。

【００１０】なお、アラーム出力装置７をスタンバイ監
視員室のほか公室にも設置するとき、スタンバイ監視員
の確認がなされてない場合には、公室においてアラーム
の確認を行なうことができる。図２の変形例では、就労
監視確認装置１から出された延長警報が通信ネットワー
ク８を介して就労監視アラーム出力装置５のアラーム出
力装置７へ送出されるような構成となっている。

【００１１】就労監視アラーム出力装置５のアラーム出
力装置７は、パネルベースでもＣＲＴベースでもよく、
また図２のように通信ネットワーク８を採用した場合に
は、監視データの通信も併せて可能で、ＣＲＴに監視デ
ータを表示するとともに就労監視延長警報を出すことも
できる。また就労状況確認装置１の表示装置２により監
視装置７からの諸データのモニタリングが可能なのは言
うまでもなく、この場合確認釦は監視データ表示の上に
重畳される形となる。

【００１２】

【発明の効果】以上詳述したように、本発明のワンマン
就労監視アラーム装置によれば、次のような効果ないし
利点が得られる。 (1) 監視員や当直員等の就労状況を離れたところでチェ
ックすることができる。これによりワンマンにて監視業
務を行なうことができ、就労怠慢や異常による大事故を
未然に防止することができる。 (2) １台のタッチスクリーン付き表示装置により監視と
就労状況チェックの両機能が実現でき、コストパフォー
マンスが高い装置をうることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例としてのワンマン就労監視ア
ラーム装置の模式系統図。

【図２】同変形例の模式系統図。

【図３】同データ処理流れ図。

【符号の説明】

１ 就労状況確認装置 ２ 表示装置 ３ タッチスクリーン ４,６ 処理装置 ５ 就労監視アラーム出力装置 ７ アラーム出力装置

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ワンマン就労監視室に就労状況確認装置
   が装備されるとともに同就労状況確認装置に表示装置が
   取付けられ、上記ワンマン就労監視室からはなれたスタ
   ンバイ監視員室にアラーム出力装置が取付けられ、上記
   表示装置に一定時間毎に監視員の確認を促す表示が行な
   われると共に、同表示に対応した確認が所定時間内に行
   なわれないときにアラームが発生し、同アラームが上記
   スタンバイ監視員室のアラーム出力装置に転送されるよ
   うに構成されていることを特徴とする、ワンマン就労監
   視アラーム装置。