JP4311670B2 - シート状部材の搬送装置 - Google Patents

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本発明は、例えば自動車用空気入りタイヤの製造工程において、未加硫ゴムからなるシート状部材の上面を吸着しながらシート状部材を所定の搬送方向に搬送するシート状部材の搬送装置に関するものである。
一般に、自動車用空気入りタイヤの構成部材であるベルト部材は、長さ方向に引き揃えられた複数本の補強コードを未加硫ゴムによって被覆してなる帯状部材を長手方向に搬送するとともに、帯状部材をその幅方向に対して所定の角度だけ傾斜して切断し、切断された複数のシート状部材をその切断面に沿った方向に1枚ずつ搬送して互いに端部同士を貼り合わせることにより成形される。
このように、ベルト部材を成形する成形装置としては、下面に空気を吸入可能な複数の吸着孔が設けられた吸着部材を有するシート状部材搬送装置と、帯状部材を切断可能な切断機構と、切断されたシート状部材をその切断面に沿った方向に搬送するコンベアとを備え、シート状部材搬送装置によって帯状部材を吸着しながらコンベア上に搬送するとともに、コンベア上で帯状部材を切断することにより、先にコンベア上に搬送されているシート状部材の幅方向一端部に次にコンベア上に搬送する帯状部材の幅方向他端部を貼り合わせるようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
ところで、前記シート状部材搬送装置の吸着部材によって帯状部材を吸着する際、各吸着孔のうち帯状部材が吸着されない吸着孔から空気を無用に吸入すると、他の吸着孔の吸着力が低下して吸着部材によって帯状部材を確実に保持することができない。また、帯状部材を吸着していない吸着孔によってコンベアのベルトが吸い上げられ、各シート状部材がコンベアの幅方向に位置ずれを生じ、各シート状部材の端部同士を適正に貼り合わせることができず、ベルト部材の品質を低下させる。そこで、吸着部材内に帯状部材の搬送方向に移動自在な吸着孔切換部材を設け、ベルト部材のサイズを変更することにより空気を吸入する吸着孔の範囲を切換える必要が生じた場合は、作業員が吸着孔切換部材を吸着部材に対して帯状部材の搬送方向に移動することにより、空気を吸入する吸着孔の範囲を切換えるようにしている。
特許第3411820号公報
しかしながら、前記シート状部材搬送装置では、吸着孔切換部材を作業員によって移動するようにしているため、ベルト部材のサイズを変更する際に、作業員の切換作業が完了するまでベルト部材の成形を停止する必要があり、タイヤの生産性を低下させるという問題点があった。
また、吸着孔切換部材を移動するための専用の駆動機構を別途設けることにより、切換作業の自動化を図ることもできるが、専用の駆動機構を別途設けると構造が複雑になるとともに、製造コストの増大を招来するという問題点があった。
本発明は前記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、空気を吸入する吸着孔の範囲の切換えを簡単な構造によって自動化することのできるシート部材の搬送装置を提供することにある。
本発明は前記目的を達成するために、下面に空気を吸入可能な複数の吸着孔を有し、各吸着孔をシート状部材の搬送方向に配列してなる吸着部材と、吸着部材をシート状部材の搬送方向に移動する移動機構とを備え、吸着部材によってシート状部材の上面を吸着しながら移動機構によって吸着部材を移動することにより、シート状部材を所定の搬送方向に搬送するシート状部材の搬送装置において、前記吸着部材にシート状部材の搬送方向に移動自在に設けられ、吸着部材に対して移動することにより空気を吸入する吸着孔の範囲を他の異なった範囲に切換可能な吸着孔切換部材と、吸着孔切換部材の移動を規制可能な移動規制機構とを備え、移動規制機構によって吸着孔切換部材の移動を規制しながら移動機構によって吸着部材をシート状部材の搬送方向に任意の距離だけ移動させることにより、吸着孔切換部材を吸着部材に対して任意の位置まで移動可能に構成している。
また、本発明は、下面に空気を吸入可能な複数の吸着孔を有し、各吸着孔をシート状部材の搬送方向に配列してなる吸着部材と、吸着部材をシート状部材の搬送方向に移動する移動機構とを備え、吸着部材によってシート状部材の上面を吸着しながら移動機構によって吸着部材を移動することにより、シート状部材を所定の搬送方向に搬送するシート状部材の搬送装置において、前記吸着部材にシート状部材の搬送方向にそれぞれ移動自在に設けられ、吸着部材に対して移動することにより空気を吸入する吸着孔の範囲を他の異なった範囲にそれぞれ切換可能な複数の吸着孔切換部材と、各吸着孔切換部材の移動をそれぞれ規制可能な移動規制機構とを備え、移動規制機構によって各吸着孔切換部材のうち少なくとも一つの吸着孔切換部材の移動を規制しながら移動機構によって吸着部材をシート状部材の搬送方向に任意の距離だけ移動させることにより、移動を規制した吸着孔切換部材を吸着部材に対して任意の位置まで移動可能に構成している。
これにより、移動規制機構及び移動機構によって吸着孔切換部材を吸着部材に対して移動することにより、空気を吸入する吸着孔の範囲が切換えられることから、人手によらずに空気を吸入する吸着孔の範囲を切換えることができる。また、吸着部材を移動するための移動機構によって吸着孔切換部材を移動することから、吸着孔切換部材を移動するための専用の駆動機構を別途設ける必要がない。
本発明によれば、人手によらずに空気を吸入する吸着孔の範囲を切換えることができるので、例えばタイヤの製造工程において、シート状部材のサイズに応じて空気を吸入する吸着孔の範囲を自動的に切換えることができ、タイヤの生産性の向上を図ることができる。また、吸着孔切換部材を移動するための専用の駆動機構を別途設ける必要がないので、構造の簡素化を図ることができる。
図1乃至図15は本発明の一実施形態を示すもので、図1はベルト部材成形装置の一部断面正面図、図2はベルト部材成形装置の平面図、図3はシート状部材搬送装置の要部正面図、図4は吸着部材の下面図、図5は図4におけるA−A線断面図、図6は図4におけるB−B線断面図、図7は吸着部材の構成部品の下面図、図8は吸着部材本体の正面図、図9は吸着孔切換部材の正面図、図10乃至図13はシート状部材搬送装置の動作説明図、図14はシート状部材搬送装置のブロック図、図15は制御部の動作を示すフローチャートである。
本実施形態のシート状部材搬送装置はベルト部材成形装置に備わるものであり、材料供給装置1から供給されるシート状部材としての長尺状の帯状部材RWの上面を吸着可能な吸着部材10と、吸着部材10を上下方向に移動可能な第1の移動機構20と、吸着部材10を帯状部材RWの長手方向に移動可能な第2の移動機構30と、吸着部材10の下方に配置された係合部材40とを備え、帯状部材RWをその長手方向に搬送してコンベア50上に載置するようになっている。即ち、帯状部材RWの長手方向はシート状部材搬送装置による帯状部材RWの搬送方向となる。
材料供給装置1は帯状部材RWの下面を支持する平面部1aを有し、帯状部材RWの幅方向両側をガイド部材1bによってガイドするようになっている。
吸着部材10は、帯状部材RWの搬送方向に延びるように設けられた吸着部材本体11と、吸着部材本体11の先端部側に吸着部材本体11に対して帯状部材RWの搬送方向に移動可能に取付けられた吸着孔切換部材12と、吸着部材本体11の後端部側に取付けられた一対の第1吸引パイプ13とを備えている。
吸着部材本体11は、吸着部材本体11の先端部側に設けられ、帯状部材RWの幅寸法よりも少し大きな幅寸法を有する平板状の吸着部14と、吸着部14の上面側から吸着部材本体11の後端部まで延びるように設けられたカバー部15とから構成されている。
吸着部14の先端部は帯状部材RWの幅方向に対して所定の角度だけ傾斜して形成され、吸着部14の下面には複数の吸着孔14aが設けられている。各吸着孔14aは帯状部材RWの搬送方向に2列配列され、各吸着孔は吸着部14の上面にそれぞれ連通している。また、各吸着孔14aは吸着部14の下面に幅方向外側に向かって延びるように形成された複数の溝部14bの一端にそれぞれ設けられ、各溝部14bは吸着部14の先端部と同様に帯状部材RWの幅方向に対して所定の角度だけ傾斜した方向に延びるように形成されている。
カバー部15内には帯状部材RWの搬送方向に延びるように中空部15aが設けられ、カバー部15は下側を開口している。カバー部15は吸着部材本体11における先端部側の下側を吸着部14によって閉鎖され、中空部15aが各吸着孔14aにそれぞれ連通している。また、カバー部15の上面には帯状部材RWの搬送方向に延びるレール15bが設けられている。
吸着孔切換部材12は、その先端部に設けられて中空部15aの幅寸法よりわずかに小さい幅寸法を有する平板状の遮蔽板12aと、遮蔽板12aの後端部から吸着孔切換部材12の後端部まで互いに平行して延びるように設けられた一対の第2吸引パイプ12bとから構成されている。
遮蔽板12aの先端部は帯状部材RWの幅方向に対して所定の角度だけ傾斜して形成され、遮蔽板12aの後端部は中空部15aの側面及び上面に沿うように形成されている。また、遮蔽板12aの後端部には各第2吸引パイプ12bが取付けられている。即ち、吸着孔切換部材12を吸着部材本体11の先端部側の中空部15aに挿入すると、遮蔽板12aの後端部によって遮蔽板12aよりも先端側の中空部15aが密閉され、密閉された中空部15aにおける遮蔽板12aによって閉鎖されていない吸着孔14aと各第2吸引パイプ12bとが連通するようになっている。
また、各吸着孔14aによって帯状部材RWを吸着する際に帯状部材RWを吸着しない範囲の吸着孔14aから空気を吸入すると、各吸着孔14aによる帯状部材RWの吸着力が低下し、帯状部材RWを確実に保持することができない。また、帯状部材RWを吸着していない吸着孔14aによってコンベア50のベルトが吸い上げられ、各シート状部材SWがコンベア50の幅方向に位置ずれを生じ、各シート状部材SWの端部同士を適正に貼り合わせることができず、ベルト部材の品質を低下させる。このため、吸着部材10に対して吸着孔切換部材12を帯状部材RWの搬送方向に移動することにより、各第2吸引パイプ12bと連通する吸着孔14aの範囲を切換可能になっている。
また、各第2吸引パイプ12bの後端部には調節ブロック12cが固定され、調節ブロック12c内を各第2吸引パイプ12bが挿通している。調節ブロック12cの一部にはカバー部15の側方に延びる延設部12dが設けられ、延設部12dには係合体及び弾性部材としての周知のボールプランジャからなるプランジャ12eが取付けられている。また、カバー部15の側面には互いに帯状部材RWの搬送方向に間隔をおいて設けられた複数の係合部としての係合穴15cを有する調節プレート15dが固定され、プランジャ12eの先端部の係合体としてのボールが各係合穴15cに係合可能になっている。
各第1吸引パイプ13は帯状部材RWの搬送方向に延びるように互いに平行して設けられるとともに、各第1吸引パイプ13の外径は各第2吸引パイプ12bの内径よりもわずかに小さい外径に形成され、各第1吸引パイプ13の先端部が各第2吸引パイプ12dの後端部にそれぞれ挿入されている。また、各第1吸引パイプ13の後端部は固定ブロック13a内に連通し、固定ブロック13a内は図示しない周知の真空ポンプに接続された吸引用パイプ13bに連通している。固定ブロック13aはカバー部15の後端部側に形成された切欠部15eに固定されている。
第1の移動機構20は、カバー部15のレール15bを摺動自在に支持する支持プレート21と、支持プレート21に一端部が回動自在に連結された複数の連結プレート22と、各連結プレートの他端部に回動自在に連結された周知のエアシリンダからなるシリンダ23とから構成されている。
支持プレート21の上面には各連結プレート22にそれぞれ回動自在に連結する連結突部21aが設けられており、各連結プレート22の一部は搬送装置本体2に設けられた複数の支持突部2aにそれぞれ回動自在に支持されている。また、シリンダ23は搬送装置本体2に固定されている。即ち、図10に示すように、シリンダ23によって各連結プレート22をそれぞれ回動させることにより、支持プレート21とともに吸着部材10が上下方向に移動するようになっている。
第2の移動機構30は、支持プレート21の図示しない一部に固定されたプーリ31及びプーリ32と、各プーリ31,32に巻掛けられたベルト33とから構成され、プーリ31は図示しないサーボモータによって回転するようになっている。また、ベルト33の一部が吸着部材本体11のカバー部15に設けられた把持部15fに把持されている。即ち、図11に示すように、プーリ31を回転させることにより、吸着部材10がレール15bに沿って移動するようになっている。
係合部材40は吸着孔切換部材12の調節ブロック12cに帯状部材RWの搬送方向に係合可能に形成され、周知のエアシリンダからなる係合部材移動機構としてのシリンダ41に支持されている。また、シリンダ41は搬送装置本体2に固定されている。
コンベア50は切断されたシート状部材SWをその切断面に沿った所定の搬送方向に搬送するようになっており、コンベア50の幅方向一端側にはカッター51が設けられている。カッター51は、帯状部材RWをその幅方向に対して所定の角度だけ傾斜して切断可能な切断刃52と、切断刃52を上下方向に移動させる周知のエアシリンダからなるシリンダ53とから構成されている。
また、図14に示すように、第2の移動機構30及びシリンダ41には制御部60が接続され、吸着部材10に対して吸着孔切換部材12を帯状部材RWの搬送方向に移動する際に、制御部60によって第2の移動機構30及びシリンダ41を制御するようになっている。さらに、成形するベルト部材の部材コードを入力する入力装置61と、制御部60及び入力装置61に接続され、入力装置61に入力された部材コードのベルト部材に対応した帯状部材の搬送方向の寸法データを制御部60に送るデータ演算部62とを備えている。即ち、制御部60はデータ演算部62から送られる寸法データに対応するように、吸着部材10に対する吸着孔切換部材12の帯状部材RWの搬送方向における位置、即ち、各係合穴15cのうちプランジャ12eが係合すべき係合穴15cを演算し、その係合穴15cにプランジャ12eが係合するように、第2の移動機構30及びシリンダ41を制御するようになっている。
以上のように構成されたシート状部材搬送装置を備えたベルト部材成形装置において、長手方向に引き揃えられた複数本の補強コードを有する帯状部材RWから、補強コードが幅方向に対して所定の角度だけ傾斜して引き揃えられたベルト部材を成形する場合について説明する。
先ず、材料供給装置1における各コンベア1a,1b,1c上の帯状部材RWの上方に吸着部材10の吸着部14を配置し、吸着部14の下面が帯状部材RWの上面に当接するように吸着部材10を下方に移動するとともに、各吸着孔14aによって帯状部材RWを吸着する。
次に、吸着部材10を上方に移動するとともに吸着部材10の後端部側に移動し、コンベア50の上方に吸着部材10の吸着部14を配置した後、吸着部材10を下方に移動する。この際、先にコンベア50に搬送されているシート状部材SWの幅方向一端部が次にコンベア50に搬送される帯状部材RWの幅方向他端部の下方に位置するように、予めコンベア50によって先に搬送されたシート状部材SWを所定の搬送方向に搬送しておく。これにより、次の帯状部材RWを吸着した吸着部材10を下方に移動すると、その帯状部材RWの幅方向他端部と先にコンベア50に搬送されたシート状部材SWの幅方向一端部とが貼り合わされる。
続いて、吸着部14の先端部近傍の帯状部材RWをカッター51によって切断するとともに、各吸着孔14aによる吸着を解除する。この後、吸着部材10の吸着部14を帯状部材RWの上方に配置し、前述の動作を繰り返す。
ここで、成形するベルト部材の幅寸法を大きい幅寸法のものに変更する場合は、吸着部材10によって一度に搬送する帯状部材RWがその長手方向に長くなる。このため、空気を吸入する吸着孔14aの範囲を帯状部材RWの長手方向に広げるため、吸着孔切換部材12を吸着部材10に対して帯状部材RWの搬送方向に移動する必要がある。
この場合の制御部60の動作について図15に示すフローチャートを参照して説明する。先ず、入力装置61に幅方向の大きいベルト部材の部材コードが入力されると(S1)、その部材コードに基づきプランジャ12eが係合すべき係合穴15cを演算し(S2)、その演算結果とその時のプランジャ12eが係合している係合穴15cの位置とを比較してプランジャ12eの係合する係合穴15cを変更する必要がある場合(S3)、図12に示すように、第2の移動機構30によって吸着孔切換部材12の調節ブロック12cが係合部材40の上方に位置するように吸着部材10を移動するとともに(S4)、シリンダ41によって係合部材40を上昇させる(S5)。
次に、図13に示すように、プランジャ12eが係合すべき係合穴15cに係合するように第2の移動機構30によって吸着部材10を移動した後(S6)、シリンダ41によって係合部材40を下降させる(S7)。
この際、プランジャ12eが係合する係合穴15cを例えば2つずれるように吸着部材10を移動させることにより、吸着部材10に対して吸着孔切換部材12が係合穴15cの2つ分の距離だけ移動し、吸着孔切換部材12の移動量に応じた範囲だけ空気を吸入する吸着孔14aの範囲が広がる。
このように、本実施形態によれば、係合部材40の上方に吸着孔切換部材12の調節ブロック12cが位置するように第2の移動機構30によって吸着部材10を移動するとともに、係合部材40をシリンダ41によって上昇させて調節ブロック12cと係合部材40とを帯状部材RWの搬送方向に係合させ、第2の移動機構30によって吸着部材10を任意の距離だけ移動させることにより、吸着部材10に対して吸着孔切換部材12を任意の位置まで移動するようにしたので、人手によらずに空気を吸入する吸着孔14aの範囲を切換えることができる。従って、成形するベルト部材の幅寸法を変更する際に空気を吸入する吸着孔14aの範囲を自動的に切換えることができ、タイヤの生産性の向上を図ることができる。
また、帯状部材RWを吸着した吸着部材10を移動する第2の移動機構30によって、吸着孔切換部材12を吸着部材10に対して移動するようにしたので、吸着孔切換部材12を移動するための専用の駆動機構を別途設ける必要がなく、装置の構造の簡素化を図ることができる。
さらに、係合部材40をシリンダ41によって上昇させて吸着孔切換部材12に帯状部材RWの搬送方向に係合させることより、吸着孔切換部材12を帯状部材RWの搬送方向の移動を規制するようにしたので、簡易な構造によって吸着孔切換部材12の移動を確実に規制することができる。
また、吸着部材10のカバー部15の側面に複数の係合穴15cを設けるとともに、吸着孔切換部材12に係合穴15cに係合可能なプランジャ12eを設け、係合穴15cとプランジャ12eとが帯状部材RWの搬送方向に係合することにより、吸着孔切換部材12の吸着部材10に対する帯状部材RWの搬送方向への移動を規制するようにしたので、吸着部材10によって帯状部材RWを搬送する際、吸着孔切換部材12が吸着部材10に対して移動することがなく、各吸着孔14aによって帯状部材RWを確実に吸着することができる。
また、プランジャ12eを周知のボールプランジャから構成するとともに、プランジャ12eのボールが係合穴15cに係合するようにしたので、吸着孔切換部材12を係合部材40によって移動規制しながら吸着部材10を帯状部材RWの搬送方向に移動させる際、吸着部材10に帯状部材RWの搬送方向に所定の大きさ以上の力を加えることにより、プランジャ12eと係合穴15cとの係合を解除することができる。即ち、プランジャ12eと係合穴15cとの係合を解除するための専用の機構を設けることなく、吸着部材10に対して吸着孔切換部材12を移動させることができる。
尚、本実施形態では、吸着部材10に1つの吸着孔切換部材12を設けたものを示したが、図16に示すように、吸着孔切換部材12を2つの吸着孔切換部材16,17から形成することも可能である。この場合、吸着孔切換部材16,17は吸着孔切換部材12を幅方向に分割するとともに遮蔽板の先端部を傾斜のない形状としたものであり、それぞれ遮蔽板16a,17a、第2吸引パイプ16b,17b、調節ブロック16c,17c、延設部16d,17d及びプランジャ16e,17eが設けられる。また、カバー部15の調節プレート15dが設けられた側面と反対の側面には、互いに帯状部材RWの搬送方向に間隔をおいて複数の係合穴が形成された調節プレート15gが設けられる。
また、シリンダ41を帯状部材RWの幅方向に移動自在に設けることにより、係合部材40を各吸着孔調整部材16,17にそれぞれ係合可能とする。
これにより、吸着部材10に対して各吸着孔切換部材12をそれぞれ移動することができ、2列設けられた各吸着孔14aを各列ごとに空気を吸入する吸着孔14aの範囲を切換えることができる。従って、吸着部材10による帯状部材RWの搬送方向とコンベア50によるシート状部材SWの搬送方向のなす角度を変更する場合、各吸着孔切換部材16,17をそれぞれ移動することにより、空気を吸入する吸着孔14aの範囲を適切に切換えることができる。
尚、シリンダ41を帯状部材RWの幅方向に移動自在に設けなくとも、係合部材40及びシリンダ41を2つずつ設けることにより、各吸着孔切換部材16,17を帯状部材RWの搬送方向所定位置にそれぞれ保持することができる。
本発明における第1の実施形態を示すベルト部材成形装置の一部断面正面図 ベルト部材成形装置の平面図 シート状部材搬送装置の要部正面図 吸着部材の下面図 図4におけるA−A線断面図 図4におけるB−B線断面図 吸着部材の構成部品の下面図 吸着部材本体の正面図 吸着孔切換部材の正面図 シート状部材搬送装置の動作説明図 シート状部材搬送装置の動作説明図 シート状部材搬送装置の動作説明図 シート状部材搬送装置の動作説明図 シート状部材搬送装置のブロック図 制御部の動作を示すフローチャート 本実施形態における吸着孔切換部材の変形例を示す吸着部材の構成部品の下面図
符号の説明
1…材料供給装置、2…搬送装置本体、10…吸着部材、11…吸着部材本体、12…吸着孔切換部材、12e…プランジャ、13…第1吸引パイプ、14…吸着部、14a…吸着孔、15…カバー部、15b…レール、15c…係合穴、15d…調節プレート、15f…調節プレート、16…吸着孔切換部材、16e…プランジャ、17…吸着孔切換部材、17e…プランジャ、20…第1の移動機構、21…支持プレート、22…連結プレート、23…シリンダ、30…第2の移動機構、31…プーリ、32…プーリ、33…ベルト、40…係合部材、41…シリンダ、50…コンベア、51…カッター、RW…帯状部材、SW…シート状部材。

Claims (6)

  1. 下面に空気を吸入可能な複数の吸着孔を有し、各吸着孔をシート状部材の搬送方向に配列してなる吸着部材と、吸着部材をシート状部材の搬送方向に移動する移動機構とを備え、吸着部材によってシート状部材の上面を吸着しながら移動機構によって吸着部材を移動することにより、シート状部材を所定の搬送方向に搬送するシート状部材の搬送装置において、
    前記吸着部材にシート状部材の搬送方向に移動自在に設けられ、吸着部材に対して移動することにより空気を吸入する吸着孔の範囲を他の異なった範囲に切換可能な吸着孔切換部材と、
    吸着孔切換部材の移動を規制可能な移動規制機構とを備え、
    移動規制機構によって吸着孔切換部材の移動を規制しながら移動機構によって吸着部材をシート状部材の搬送方向に任意の距離だけ移動させることにより、吸着孔切換部材を吸着部材に対して任意の位置まで移動可能に構成した
    ことを特徴とするシート状部材の搬送装置。
  2. 下面に空気を吸入可能な複数の吸着孔を有し、各吸着孔をシート状部材の搬送方向に配列してなる吸着部材と、吸着部材をシート状部材の搬送方向に移動する移動機構とを備え、吸着部材によってシート状部材の上面を吸着しながら移動機構によって吸着部材を移動することにより、シート状部材を所定の搬送方向に搬送するシート状部材の搬送装置において、
    前記吸着部材にシート状部材の搬送方向にそれぞれ移動自在に設けられ、吸着部材に対して移動することにより空気を吸入する吸着孔の範囲を他の異なった範囲にそれぞれ切換可能な複数の吸着孔切換部材と、
    各吸着孔切換部材の移動をそれぞれ規制可能な移動規制機構とを備え、
    移動規制機構によって各吸着孔切換部材のうち少なくとも一つの吸着孔切換部材の移動を規制しながら移動機構によって吸着部材をシート状部材の搬送方向に任意の距離だけ移動させることにより、移動を規制した吸着孔切換部材を吸着部材に対して任意の位置まで移動可能に構成した
    ことを特徴とするシート状部材の搬送装置。
  3. 前記移動規制機構を、吸着孔切換部材にシート状部材の搬送方向への移動を規制するように係合可能な係合部材と、係合部材を吸着孔切換部材に対して係合及び係合解除方向に移動可能な係合部材移動機構とから形成した
    ことを特徴とする請求項1または2記載のシート状部材の搬送装置。
  4. 前記任意の位置まで移動した吸着孔切換部材を吸着部材に対する移動が規制されるように保持可能な保持機構を備えた
    ことを特徴とする請求項1、2または3記載のシート状部材の搬送装置。
  5. 前記保持機構を、吸着部材及び吸着孔切換部材の一方に設けられ、互いにシート状部材の搬送方向に間隔をおいて形成された複数の係合部と、吸着部材及び吸着孔切換部材の他方に設けられ、弾性部材によって係合部側に付勢されて係合部に係合可能な係合体とから構成し、
    係合体を、移動規制機構によって吸着孔切換部材の移動を規制した状態で吸着部材にシート状部材の搬送方向に所定の大きさ以上の力が加わると、弾性部材の付勢力に抗して係合部との係合を解除するように形成した
    ことを特徴とする請求項4記載のシート状部材の搬送装置。
  6. 前記シート状部材の搬送方向の寸法データが外部から入力されると、吸着孔切換部材が吸着部材に対して寸法データに対応する位置まで移動するように、移動機構及び移動規制機構により吸着孔切換部材を吸着部材に対して移動させる制御手段を備えた
    ことを特徴とする請求項1、2、3、4または5記載のシート状部材の搬送装置。

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