JP4310300B2 - 誘導加熱調理器 - Google Patents

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Description

本発明は誘導加熱調理器に関するものである。
誘導加熱調理器は、誘導加熱コイルに高周波電流を流して発生する磁力線が、金属製の鍋を通過するときに鍋底に生じる渦電流によるジュール加熱を利用して、加熱調理を行う装置である。加熱時には鍋だけでなく、誘導加熱コイルや誘導加熱コイルを制御する電子基板などからも発熱が生じるため、ファンを用いて送風冷却が行われている。
従来の誘導加熱調理器の流路構造は、軸流ファンや多翼ファンを用いてトッププレートの吸気口から吸気した空気を電子基板に通風し、さらに誘導加熱コイルに通風するものである。
電子基板上は、回路損失の大きなIGBT等のパワー半導体素子等で構成した駆動素子を冷却風の上流側に配し、他にトランジスタ、コンデンサ類、抵抗類などを備えた構造である。電子基板上を冷却した空気は、電子基板上の右側誘導加熱コイルや液晶部品等の発熱部を冷却しながら排気口を通過して筐体外部に排気される。こうした流路構造の例として文献1、2に開示された例がある。
特開2004−111087号公報 特開2004−349185号公報
近年、誘導加熱調理器は調理時間の短縮などの要請から、加熱コイルはより高出力化される傾向にあり、ロースターは大型の調理品に対応できるように内容積が大型化される傾向にある。
使用する鍋の種類は、高効率で加熱できる鉄鍋だけでなく、加熱効率の下がる非磁性ステンレス鍋でも使用されるようになっている。また、多種の鍋に対応できるように鉄、非磁性ステンレス製の鍋に加えてアルミ製、銅製鍋でも使用できる機種が製品化されているが、アルミ鍋の加熱効率は非磁性ステンレス鍋よりもさらに低い。
加熱コイルを制御する電子基板は、加熱コイルの下部にありロースターの余剰空間に配置されているが、加熱コイルの高出力化、対応鍋の多様化に伴い加熱コイルの制御部品は増加し電子基板の実装密度が高く通風抵抗が大きく、電子基板の熱損失も増大する傾向にある。また、ロースターの内容積の大型化により、電子基板の配置空間は縮小してしまい、電子基板は更に実装密度が高くなりコンデンサ類などが密集した配置となる傾向にある。
前述したように、特許文献1、2に開示された誘導加熱調理機の例は、冷却ファンにより吸気口から吸入した冷却風を電子基板に通風するものである。ヒートシンクを装着した半導体素子は冷却流路を容易に構成できるが電子基板の実装密度が高くなることで、間隔が小さく密集した配置となる複数の電子部品においては通風抵抗が高くなり、電子部品間への冷却風の供給が困難になる。
ヒートシンクを通過した冷却風は通風抵抗の小さい電気部品上部の空間を通り抜けることとなるため、高密度に実装された電子部品等は十分な冷却風が得られず高温となり、電子基板の信頼性を著しく損なうと言った課題があった。
また、文献2に開示された駆動素子のように半導体素子をモールド樹脂で覆いパッケージ化されたものは、高出力化、熱効率の低下により半導体素子の熱損失が高くなり、パッケージ内部の温度が高温となり、半導体素子の信頼性を損なうと言った課題があった。
本発明は、前記不具合を解決するものであり、電子基板上に高密度に実装された電子部品の冷却構造を兼ね備え、半導体素子、コンデンサ等の発熱部品の冷却効率を高め、信頼性の高い電子基板を実現する誘導加熱調理器を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の誘電加熱調理器は、本体上面にトッププレートを備え、前記本体内には、前記トッププレートの下方に設けた複数個の加熱コイルと、前記複数個の加熱コイルの駆動を制御する基板と、前記加熱コイルと前記基板を冷却する冷却ファンと、前記トッププレートの後部に前記ファンの吸気口が設けられた誘導加熱調理器において、前記基板は多段に重ねた構造であり、前記基板の最下層に配置した1段目電子基板上に、前記冷却ファンから供給された気流に向いた開口部をモールド樹脂部に有する半導体素子及び電子部品が設けられ、前記1段目電子基板は、前記半導体素子及び前記電子部品の下方に貫通孔を有するものである。
また、上記課題を解決するため、本発明の誘電加熱調理器は、本体上面にトッププレートを備え、前記本体内には、前記トッププレートの下方に設けた複数個の加熱コイルと、前記複数個の加熱コイルの駆動を制御する基板と、前記加熱コイルと前記基板を冷却する冷却ファンと、前記トッププレートの後部に前記ファンの吸気口が設けられた誘導加熱調理器において、前記基板は多段に重ねた構造であり、前記基板は多段に重ねた構造であり、前記基板の最下層に位置する1段目電子基板は、発熱電子部品の固定位置近傍に複数個の貫通孔を設け、前記冷却ファンから吹出した冷却風は、前記1段目電子基板上面を流れ半導体素子や電子部品等を冷却する流路を流れ、前記1段目電子基板上面を流れる冷却風の一部は、第1の貫通孔を通過して前記1段目電子基板の裏面側を流れる裏面流路を流れ、第2の貫通孔を通過して前記1段目電子基板上面に設けられた前記発熱電子部品の下部から上方に向けて吹付けるものである。
また、上記課題を解決するため、本発明の誘電加熱調理器は、本体上面にトッププレートを備え、前記本体内には、前記トッププレートの下方に設けた複数個の加熱コイルと、前記複数個の加熱コイルの駆動を制御する基板と、前記加熱コイルと前記基板を冷却する冷却ファンと、前記トッププレートの後部に前記ファンの吸気口が設けられた誘導加熱調理器において、前記基板は多段に重ねた構造であり、前記基板の最下層に配置した1段目電子基板上に、前記冷却ファンから供給された気流に向いた開口部をモールド樹脂部に有する半導体素子が設けられ、その半導体素子は、前記開口部に入った気流が抜ける他の開口部を有するものである。
また、上記構成に加えて、前記開口部を有する半導体素子は、前記1段目電子基板上の、前記冷却ファンから供給される気流の上流側に配されていてもよい。
請求項1に記載した本発明は、電子基板上配置したモールド樹脂で半導体素子をパッケージ化且つ絶縁し、半導体素子の放熱補助用のヒートシンクで固定された駆動素子おいて、駆動素子のモールド樹脂に冷却風に向いた開口部を設け、駆動素子下の基板貫通孔から、発熱体電子部品下の基板貫通孔へ冷却風を導風する流路構造を設けたものである。
これにより、駆動素子下部を通過した冷却風を強制的に高密度に実装された電子部品間に供給でき、実装密度配置した電子部品の冷却性能が向上し、電子部品の信頼性が向上する効果が得られる。
また、駆動素子のモールド樹脂内部に冷却風が流れることで、モールド樹脂内の雰囲気温度が低下することから、半導体素子装着部品の損傷を抑制でき、駆動素子の信頼性が向上する効果が得られる。
また、駆動素子において、モールド樹脂部は通風抵抗体となるため、基板上の通風抵抗を増大する因子となるが、モールド樹脂に開口部を設けて流路を確保することにより、基板流路の通風抵抗を抑制することとなり、基板冷却風量の増大が実現でき冷却性能の向上が図れる。
また、電子基板上の発熱電子部品の冷却性能が向上すると、電子基板に供給する冷却風量を抑えることが実現でき、冷却ファンの回転数を低下させて運転できることから流体騒音を低減する効果が得られる。
請求項2に記載した本発明は、高密度に実装された電子部品の下方の基板に貫通孔を設けており、前記貫通孔と冷却ファンとが連通した流路構造としたものである。
これにより、発熱素子などの他の熱源を通過せず直接冷却風を対象電子部品に直接供給でき常温同等の冷却風を強制的に電子部品間に吹付けることから対象電子部品の冷却性能の向上が図れる。
請求項3に記載した本発明においても、請求項1同等の効果が得られる。
以下、本発明の実施の形態について図1、2、4、7、8に従って説明する。
本実施例は、二つの誘導加熱部と、一つのヒータ加熱部と、一つのロースターとを備えた誘導加熱調理器を例にとって説明する。
先ず、本発明の一実施例の誘導加熱調理器の全体構造について説明する。図1は本発明の誘導加熱調理器の外観傾斜図であり、本発明に係る誘導加熱調理器、及び従来の誘導加熱調理器に共通した代表構造を示した図である。図2は本発明の誘導加熱調理器において、トッププレート等を本体から取り外し、多段に重ねて配置した電子基板とファンの実装を示した分解傾斜図である。図4は本発明の誘導加熱調理器において、右の誘導加熱部のほぼ中央で切断した側面断面図である。また図中の矢印は冷却風を表している。図7は本発明の誘導加熱調理器において、冷却ファンを示した外観傾斜図である。図8は本発明の誘導加熱調理器において、冷却ファンを組み込んだファンケーシングを示した外観傾斜図である。
トッププレート1は、本体2の上面に設けられ、ガラス製で鍋などの負荷を載置する。
トッププレート1の下部には、右の誘導加熱部に対応した誘導加熱コイル3、左の誘導加熱部に対応した誘導加熱コイル4があり、高周波電流が流れることにより磁力線を発生し、負荷である鍋を加熱する。
本体2内部の後背部には、ターボファンを用いたファン5が設けられ、電子基板6、7、8や、誘導加熱コイル3を冷却する。ファン5は、吸込口9を備えたシュラウド5aとハブ5b間に複数枚の羽根10を挟んだ構造をしており、吐出口11、12、ケーシング13a、ファンモータ14、ファンモータ架台13bで構成したファンケーシング13内に組み込まれている。尚、本実施例では、3枚の電子基板を多段に重ねた構造をしており、ファンケーシング13の吐出口を二口とした場合を示している。電子基板は3枚に限定するものでは無い。また、ファンケーシング13の吐出口を2口に限定する必要は無く、用途に応じて複数個の設置ができる。
また、本実施例の冷却ファンはターボファンを用いているが、シロッコファン等の遠心ファンや、軸流ファンを用いても良い。
本体2の吸気口15から吸気された冷却風は、ファン5の吸込口9に導かれ、ファンモータ14により駆動される後ろ向きの羽根10を持つファン5によって運動量を与えられ、ファン5内で90度流れの方向を偏向した後、ファンケーシング13内でさらに90度流れの方向を偏向し、吐出口12から電子基板6、7、8に供給し、吐出口11から誘導加熱コイル3に供給される。ファン5と電子基板6、7、8側、また吸気口15側とはファンケーシング13により仕切られている。吸込口9と吐出口11、12の方向はファン5の軸方向と一致する方向に配置される。
吸気口15は、本体2後部側に設けられ、本体2内部の冷却風の入口である。吸気口15とファン5を連通する流路内部には水切り板24、遮蔽板25、排水口26を設けており、吸気口15から侵入した水をファン5の上流でせき止めて、外部に排水する防水構造を有している。
基板ケース28は、誘導加熱コイル3の下方に配置され、複数の基板で構成した電子基板6、7、8とファンケーシング13を収納している。電子基板6、7、8は、右の誘導加熱コイル3と左の誘導加熱コイル4等を制御する。本体2内部を冷却した冷却風は排気口16を抜けて外部に排出される。
尚、本実施例に用いた電子基板は、基板ケース28の最下層に配置した電子基板6を主に右の誘導加熱コイル3の制御回路を搭載するものとし、中段に位置する電子基板7を主に左の誘導加熱コイル4の制御回路を搭載するものとし、最上段に位置する電子基板8を主に制御回路を駆動するための電源及び制御を行うマイクロコンピュータ等を搭載したもので構成している。
本体2前面には操作部17を設けており、機器全体の電源スイッチや、誘導加熱コイル3、4やラジエントヒータ21の出力調整ツマミなどを配置している。本体2の上面手前には、液晶パネル18を配置しており、誘導加熱部の出力を液晶で表示し、使用者に加熱出力の強さを伝達する。
ロースター19は、本体2左下側に設けられ、ヒータ加熱式で、焼魚の調理などに用いられる。ロースター排気口20は排気口16に併設され、ロースター19から発生する油煙などを排出する出口である。
ラジエントヒータ21は、本体2内部の後方に設けられたヒータ加熱部であり、誘導加熱方式では加熱できない鍋、容器などでの調理時に用いられる。
通気口22は、誘導加熱コイル3を支持する板に設けられた開口であり、誘導加熱コイル3の下方近傍に設けられる。また、通気口23は、ファン5の吐出口11から吹出した冷却風を直接誘導加熱コイル3に吹き付けるために設けた開口である。また、左側の誘導加熱コイル4の下方近傍に用いる通気口は、必要に応じて設けられるもので、ロースター19の配置に合わせて誘導加熱コイル4の下方や周囲の近傍に設けられる。本実施例では、右側の誘導加熱コイル3のみ通気口を設けた構造で説明する。
以上の構成において、全体の動作を説明する。
鍋を右の誘導加熱部上、すなわち右の誘導加熱コイル3上方のトッププレート1上に栽置し、操作部17の電源スイッチをオンし、右の誘導加熱部に対応した出力調整ツマミを好みの出力に調節する。
すると電子基板6、7、8は右の誘導加熱コイル3に高周波電流を流し、誘導加熱コイル3から磁力線を発生させ、鍋を加熱する。同時に、電子基板6、7、8はファン5を駆動する。
駆動されたファン5は、吸気口15から外気を吸気し、冷却風を電子基板6、7、8に吹き付け、これを冷却する。電子基板6、7、8を冷却した冷却風は、上方に向かい、通気口22及び通気口23を通り、誘導加熱コイル3等が配置された空間に吹出され、主に右の誘導加熱コイル3に吹き付けられて、これを冷却し、その後、本体2の後部に設けられた排気口16から外気に排気される。
次に、本発明に係る電子基板6の冷却に係る流路構造の実施例の詳細について説明する。
本発明の一実施例として、図3、5、6を用いて実施例1を説明する。
図3は本発明の誘導加熱調理器において、最下層の電子基板を示した外観傾斜図である。また図中の矢印は冷却風を示している。
図5は本発明の誘導加熱調理器において、電子基板上に配置した駆動素子部品を示した外観傾斜図である。
図6は本発明の誘導加熱調理器において、最下層に配置した電子部品未装着時の基板を示した外観傾斜図である。
駆動素子30は、昇降圧インバータなどのパワー半導体素子であり、モールド樹脂で覆われパッケージ化且つ絶縁され、加熱コイル3を駆動するものである。
ヒートシンク31は、駆動素子30と熱的に接触し、放熱を補助するものである。この駆動素子30は、冷却風の風向に向いたモールド樹脂面に開口部32を有する構造とする。このモールド樹脂部を備える素子は基板上に供給される冷却風の上流側にあるのが望ましい。流速が比較的他の位置より速い冷却風が当たり、開口部32に入り易い。
電子基板6は、加熱コイル3に対応した制御回路を含み、前記ヒートシンク31に駆動素子30を固定する構成とし、駆動素子30の上流側にIGBTなどのパワー半導体素子をヒートシンクで固定した複数個の駆動素子33を備え、駆動素子30の近傍に複数のコンデンサ34を集中して備えた構成である。駆動素子30は電子基板6のみ設けられる。
尚、本実施例においては、駆動素子30とヒートシンク31以外に他の回路素子やその放熱用部品なども搭載されている。他の回路素子として、図示していないものもあるが、集積回路、トランジスタ、ダイオード等の半導体、コンデンサ類、抵抗類などがある。
電子基板6には、駆動素子30の固定部に貫通孔35、コンデンサ34固定部に複数個の貫通孔36を設けた構造とする。
以上の構成から成る電子基板6の冷却流路について説明する。
冷却ファン5の駆動により、トッププレート1と吸気口15から吸込んだ冷却風が吐出口12を通じて電子基板6に供給されて、駆動素子33を通過した冷却風が駆動素子30に吹き付けられる。駆動素子30に吹付けられる冷却風の大半はヒートシンク31を通風した後、基板ケース28の前側壁面に衝突して、風向を180度偏向し、コンデンサ34を冷却しながらファンモータ架台13bの衝突により更に90度偏向して上段の電子基板8の冷却風に導かれる。また、駆動素子30に吹付けられた冷却風の一部は、駆動素子30のモールド樹脂に設けられた開口部32を通過して、矢印37に示すように駆動素子30下部の貫通孔に供給され電子基板6の裏面と基板ケース28の底面との空間38を流れる。空間38を流れる冷却風は、貫通孔36から電子基板6上に戻り、上段の電子基板8の冷却風に導かれる。
以上の冷却風の流れにより、集中的に配置された複数個のコンデンサ34の下部から上方に向けて冷却風を吹付けることで、各コンデンサ間に冷却風を供給できることから、コンデンサ34の冷却性能が向上するようになり、コンデンサの信頼性が高くなる効果が得られる。
また、駆動素子30に設けた開口部32により、ヒートシンク31と開口部32の冷却流路が確保できることから、駆動素子30の通風抵抗が低下するので、電子基板6上に供給する冷却風量が増し、電子基板6上に配置された駆動素子30、駆動素子33、コンデンサ34等の発熱部品の冷却性能が向上する効果が得られる。また、開口部32を冷却風が通過することにより、モールド樹脂内部に配置された昇降圧インバータ等のパワー半導体素子周辺の雰囲気温度を低下できることから、パワー半導体素子周辺部品の冷却性能が向上して、駆動素子30の信頼性が高くなる効果を得る。
また、コンデンサ34の冷却性能が向上すると、電子基板6に供給する冷却風量を抑えること実現でき、冷却ファン5の回転数を低下させて運転できることから流体騒音の低減効果が得られる。
本発明の一実施例として、図9、10、11を用いて実施例2を説明する。
図9は本発明の誘導加熱調理器において、最下層の電子基板を示した外観傾斜図である。また図中の矢印は冷却風を示している。図10は本発明の誘導加熱調理器において、冷却ファンを組み込んだファンケーシングを示した外観傾斜図である。図11は本発明の誘導加熱調理器において、右の誘導加熱部のほぼ中央で切断した側面断面図である。また図中の矢印は冷却風を表している。
電子基板6に配置した構成部品は、実施例1で述べた構成と同じとし、昇降圧インバータ等のパワー半導体素子で構成した駆動素子30、IGBT等のパワー半導体素子で構成した駆動素子33、コンデンサ34等を含むものである。
電子基板6には、コンデンサ34固定部に複数個の貫通孔40を設けた構造とする。
ファンケーシング13のファンモータ架台13bは、電子基板6、7冷却用の吐出口12、加熱コイル3冷却用の吐出口11、電子基板6裏面と基板ケース28底面の空間38への冷却風供給用として吐出口41を備えている。
電子基板6と基板ケース28間に、ファンケーシング13の吐出口41に面した位置に基板吸気口42を備えた構造とする。
以上の構成から成る電子基板6の冷却流路について説明する。
冷却ファン5の駆動により、トッププレート1と吸気口15から吸込んだ冷却風が吐出口12を通じて電子基板6に供給されて、駆動素子33を通過した冷却風が駆動素子30に吹き付けられる。駆動素子30に吹付けられる冷却風の大半はヒートシンク31を通風した後、基板ケース28の前側壁面に衝突して、風向を180度偏向し、コンデンサ34を冷却しながらファンモータ架台13bの衝突により更に90度偏向して上段の電子基板8の冷却風に導かれる。また、ファンケーシング13の吐出口13bから吹出した冷却風は、基板吸気口42を通じて電子基板6裏面と基板ケース28底面との空間38に導かれる。空間38内の冷却風は、電子基板6に設けた複数個の貫通孔40から電子基板6上に吹き上がり、上段の電子基板8の冷却風として導かれる。
以上の冷却風の流れにより、集中的に配置された複数個のコンデンサ34の下部から上方に向けて冷却風を吹付けることで、各コンデンサ間に冷却風を供給できることから、コンデンサ34の冷却性能が向上するようになり、コンデンサの信頼性が高くなる効果が得られる。また、冷却ファン5からの冷却風を直接コンデンサ34に供給できることから、コンデンサ34の冷却効果が高まり、コンデンサ34の信頼性が向上する効果が得られる。
本発明の一実施例として、図12を用いて実施例3を説明する。
図5は本発明の誘導加熱調理器において、電子基板上に配置した駆動素子部品を示した外観傾斜図である。
駆動素子30は、実施例1、2で述べた機能と同様であり、昇降圧インバータなどのパワー半導体素子であり、モールド樹脂で覆いパッケージ化且つ絶縁され、加熱コイル3を駆動する。ヒートシンク31は、駆動素子30に対応して複数有り、駆動素子30の放熱を補助するものである。駆動素子30は、冷却風の風向に向いたモールド樹脂面に開口部32と開口部32に対面に開口部50を設けた構造とする。
以上の構成から成る駆動素子30を電子基板6に配置した際の冷却流路について説明する。
冷却ファン5の駆動により、トッププレート1と吸気口15から吸込んだ冷却風が吐出口12を通じて電子基板6に供給されて、駆動素子33を通過した冷却風が駆動素子30に吹き付けられる。駆動素子30に吹付けられる冷却風の大半はヒートシンク31を通風した後、基板ケース28の前側壁面に衝突して、風向を180度偏向し、コンデンサ34を冷却しながらファンモータ架台13bの衝突により更に90度偏向して上段の電子基板8の冷却風に導かれる。また、駆動素子30に吹付けられた冷却風の一部は、駆動素子30のモールド樹脂に設けられた開口部32を通過して、駆動素子30を冷却して開口部50から通り抜け、電子基板6上に戻る。本実施例1で述べた電子基板6の構造を用いた場合、開口部32に吹付けられた冷却風は、一部が開口部50を通過し、一部が駆動素子30下部の貫通孔に供給され電子基板6の裏面と基板ケース28の底面との空間38を流れ、貫通孔36から電子基板6上戻る流路を構成する。
以上の冷却風の流れにより、開口部32を冷却風が通過することで、モールド樹脂内部に配置された昇降圧インバータ等のパワー半導体素子周辺の雰囲気温度を低下できることから、パワー半導体素子周辺部品の冷却性能が向上して、駆動素子30の信頼性が高くなる効果を得るとともに、実施例1と同等の効果が得られる。尚、本実施例の電子基板6は、実施例1、2で述べた貫通孔35、36の場合、貫通孔40のみを説明したが、電子基板6に貫通孔が無くても良い。
本発明の一実施例の誘導加熱調理器を示した外観傾斜図。 本発明の一実施例の誘導加熱調理器からトッププレート等を本体から取り外し、多段に重ねて配置した電子基板とファンの実装を示した分解傾斜図。 本発明の第一の実施例の誘導加熱調理器において、最下層の電子基板を示した外観傾斜図。 本発明の一実施例の誘導加熱調理器において、右の誘導加熱部のほぼ中央で切断した側面図。 本発明の第一の実施例の誘導加熱調理器において、電子基板上に配置した駆動素子部品を示した外観傾斜図。 本発明の第一の実施例の誘導加熱調理器において、最下層に配置した電子部品未装着時の基板を示した外観傾斜図。 本発明の一実施例の誘導加熱調理器において、冷却ファンを示した外観傾斜図。 本発明の一実施例の誘導加熱調理器において、冷却ファンを組み込んだファンケーシングを示した外観傾斜図。 本発明の第二の実施例の誘導加熱調理器において、最下層の電子基板を示した外観傾斜図。 本発明の第二の実施例の誘導加熱調理器において、冷却ファンを組み込んだファンケーシングを示した外観傾斜図。 本発明の第二の実施例の誘導加熱調理器において、右の誘導加熱部のほぼ中央で切断した側面断面。 本発明の第三の実施例の誘導加熱調理器において、電子基板上に配置した駆動素子部品を示した外観傾斜図。
符号の説明
1・・・トッププレート
2・・・本体
3、4・・・誘導加熱コイル
5・・・ファン
6、7、8、・・・電子基板
9・・・吸込口
10・・・羽根
11、12・・・吐出口
13・・・ファンケーシング
14・・・ファンモータ
15・・・吸気口
16・・・排気口
17・・・操作部
18・・・液晶パネル
19・・・ロースター
20・・・ロースター排気口
21・・・ラジエントヒータ
22、23・・・通気口
24・・・水切り板
25・・・遮蔽板
26・・・排水口
28・・・基板ケース
30・・・駆動素子
31・・・ヒートシンク
32・・・開口部
34・・・コンデンサ
33、36、40・・・貫通孔
38・・・空間
41・・・吐出口
42・・・基板吸気口
50・・・開口部

Claims (4)

  1. 本体上面にトッププレートを備え、前記本体内には、前記トッププレートの下方に設けた複数個の加熱コイルと、前記複数個の加熱コイルの駆動を制御する基板と、前記加熱コイルと前記基板を冷却する冷却ファンと、前記トッププレートの後部に前記ファンの吸気口が設けられた誘導加熱調理器において、前記基板は多段に重ねた構造であり、前記基板の最下層に配置した1段目電子基板上に、前記冷却ファンから供給された気流に向いた開口部をモールド樹脂部に有する半導体素子及び電子部品が設けられ、前記1段目電子基板は、前記半導体素子及び前記電子部品の下方に貫通孔を有する誘導加熱調理器。
  2. 本体上面にトッププレートを備え、前記本体内には、前記トッププレートの下方に設けた複数個の加熱コイルと、前記複数個の加熱コイルの駆動を制御する基板と、前記加熱コイルと前記基板を冷却する冷却ファンと、前記トッププレートの後部に前記ファンの吸気口が設けられた誘導加熱調理器において、
    前記基板は多段に重ねた構造であり、前記基板の最下層に位置する1段目電子基板は、発熱電子部品の固定位置近傍に複数個の貫通孔を設け、
    前記冷却ファンから吹出した冷却風は前記1段目電子基板上面を流れ半導体素子や電子部品等を冷却する流路を流れ、
    前記1段目電子基板上面を流れる冷却風の一部は、第1の貫通孔を通過して前記1段目電子基板の裏面側を流れる裏面流路を流れ、第2の貫通孔を通過して前記1段目電子基板上面に設けられた前記発熱電子部品の下部から上方に向けて吹付けることを特徴とする誘導加熱調理機。
  3. 本体上面にトッププレートを備え、前記本体内には、前記トッププレートの下方に設けた複数個の加熱コイルと、前記複数個の加熱コイルの駆動を制御する基板と、前記加熱コイルと前記基板を冷却する冷却ファンと、前記トッププレートの後部に前記ファンの吸気口が設けられた誘導加熱調理器において、前記基板は多段に重ねた構造であり、前記基板の最下層に配置した1段目電子基板上に、前記冷却ファンから供給された気流に向いた開口部をモールド樹脂部に有する半導体素子が設けられ、その半導体素子は、前記開口部に入った気流が抜ける他の開口部を有する誘導加熱調理器。
  4. 請求項1又は3記載の誘導加熱調理器において、前記開口部を有する半導体素子は、前記1段目電子基板上の、前記冷却ファンから供給される気流の上流側に配されている誘導加熱調理器。
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