JP4384099B2 - 誘導加熱調理器 - Google Patents

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Description

本発明は誘導加熱調理器に関するものである。
誘導加熱調理器は、誘導加熱コイルに高周波電流を流して発生する磁力線が、金属製の鍋を通過するときに鍋底に生じる渦電流によるジュール加熱を利用して、加熱調理を行う装置である。加熱時には鍋だけでなく、誘導加熱コイルや誘導加熱コイルを制御する電子基板などからも発熱が生じるため、ファンを用いて送風冷却が行われている。
従来の誘導加熱調理器の流路構造は、軸流ファンや多翼ファンを用いてトッププレートの吸気口から吸気した空気を電子基板に通風し、さらに誘導加熱コイルに通風するものである。また、誘導加熱調理器は、操作中に鍋の煮こぼれや、鍋の倒れなどによって、トッププレートの吸気口及び排気口に水が侵入してしまい、冷却流路を通じて電子基板などに付着してしまい電子部品の損傷原因となることから、冷却流路は防水構造を設ける必要がある。このため、ファンの種類に係わらず流路構造には加熱コイルや電子基板の防水構造が設置されている。こうした流路構造の例として文献1、2に開示された例がある。
特開2001−324151号公報 特開2004−172138号公報
近年、誘導加熱調理器は調理時間の短縮などの要請から、加熱コイルはより高出力化される傾向にあり、ロースターは大型の調理品に対応できるように内容積が大型化される傾向にある。
使用する鍋の種類は、高効率で加熱できる鉄鍋だけでなく、加熱効率の下がる非磁性ステンレス鍋でも使用されるようになっている。また、多種の鍋に対応できるように鉄、非磁性ステンレス製の鍋に加えてアルミ製、銅製鍋でも使用できるオールメタル鍋対応機種が製品化されているが、アルミ鍋の加熱効率は非磁性ステンレス鍋よりもさらに低い。
加熱コイルを制御する電子基板は、加熱コイルの下部にありロースターの余剰空間に配置されているが、加熱コイルの高出力化、対応鍋の多様化に伴い加熱コイルの制御部品は増加し電子基板の実装密度が高く、通風抵抗が大きくなるとともに熱損失も増大する傾向にある。また、ロースターの内容積の大型化により、電子基板の配置空間は縮小してしまい、電子基板は更に実装密度が高くなる傾向にある。
前述したように、特許文献1に開示された誘導加熱調理機の例は、軸流ファンにより吸気口から吸入した冷却風を電子基板と誘導加熱コイルに通風するものである。誘導加熱調理器は本体内部の機器の実装密度が高いため、通風抵抗が大きく、図7に示すように動作点が締切り点に近くなり、軸流ファンを用いた場合には騒音が大きくなるという課題があった。また、軸流ファンは、ファンの吸込口と吐出口が同軸で相対位置にあることから、ファンの吸込口に侵入した水滴などは、直接、下流側の電子基板に飛散してしまうといった課題があった。
また、特許文献1に開示された誘導加熱調理器の防水構造では、本体底部に着水した水滴の跳ね上がりによって、ファン吸込口に吸引されるといった課題があった。
また、特許文献2に開示された誘導加熱調理器における流路構造の例は、縦置き式の多翼ファンにより吸気口から吸入した冷却風を電子基板と誘導加熱コイルに通風するものである。多翼ファンは一般に、ファンの大きさに対して風量と圧力が大きくとれることから室内の換気用等に広く用いられる。
しかしながら図8に示すように、羽根車の回転方向と羽根の出口方向とが一致する前向き羽根であることから、羽根車出口の絶対速度C2が非常に大きくなる特性がある。絶対速度C2は、ファン出口の圧力損失ΔP=ρ/2×C22となるため、通風抵抗が増大し、さらにはファンケーシング内部の流れに悪影響が及ぼしたり、局所的な騒音源となるといった課題があった。
特許文献2に開示された誘導加熱調理器のように、多翼ファンの防水構造はファン吸込口及び吸込側流路に抵抗体を設けて吸込口流路を狭められることから通風抵抗が増大する。また、ファンモータがファン吸込口の近傍に設置されており、吸気流路内にファンモータ専用の防水構造が必要となることから、ファンモータの設置位置が通風抵抗の増大に起因するといった課題があった。
また、多翼ファンは旋回方向に吹出口を配置した流路構造となるため、多翼ファンで吸引された水滴は、ファン吹出口の下流に配置された電子基板に直接付着してしまうといった課題があった。
本発明は、前記不具合を解決するものであり、高風量で低騒音の冷却機構を備えた誘導加熱調理器を実現することにある。
上記課題を解決するため、本発明の誘導加熱調理器は、本体上面にトッププレートを備え、前記本体内には、前記トッププレートの下方に設けた複数個の加熱コイルと、前記複数個の加熱コイルの駆動を制御する複数の基板と、その基板よりも前記本体後方に設けられ、前記加熱コイルと前記基板を冷却するファンユニットと、そのファンユニット後方の前記本体の後背部と前記本体底部との間に、前記底部に向けて前記ファンユニット側に傾斜した傾斜部とを備え、前記本体の後部に前記ファンユニットの吸気口が設けられた誘導加熱調理器において、前記ファンユニットは、前記本体の後背部に向かって開口した空気吸込口を備えたファンケーシングと、前記空気吸込口の方から空気を吸込むターボファンと、該ターボファンを駆動させるファンモータと、該ファンモータを支持し、前記ターボファンからの空気を前記加熱コイル及び前記基板に吐出する複数の吐出口を有するファンモータ支持部と、から構成され、前記空気吸込口に導かれた冷却風を、前記ターボファン内で90度流れの方向を偏向した後、前記ファンケーシング内でさらに90度流れの方向を偏向することで、前記空気吸込口と同軸で配置した前記複数の吐出口から冷却風を供給するものであり、前記ファンモータは前記ファンユニットの前記基板側に配置され、前記吐出口から前記基板側に吐出した冷却風の一部が、前記ファンモータに導かれる流路構造を備えたものである。
さらに、上記の構成に加えて、前記ファンケーシングの空気吸込口と前記本体後背部の傾斜部との間にあって前記傾斜部から飛散する水滴を遮蔽する遮蔽部材と、前記遮蔽部材と前記傾斜部との間の空間の前記本体下方に設けられた開口部と、前記本体の後背部に面する吸気流路の途中に該吸気流路を狭める水切り部を設けてもよい。
本発明によれば、ファンユニットはファンモータを基板側流路内に配置することによって、ファン吸込口上流に自由空間を確保できることから、流路の圧力損失の低減が図れ流路構造の高風量・低騒音化を実現できる。
また、本体吸気流路内に浸入した水滴との接触が無い防水構造であることから、ファンモータの安全性を確保できる。
また、ファンモータの防水カバーなどを設置する必要が無いことから、冷却ファンの部品点数を削減でき、製造コストの削減が図れる。
また、ターボファンは、ファン吸込口に水を吸込んでも遠心方向に水滴が飛散するため、ファンを覆ったケース内壁に水滴が付着する構造となる。ファンケース内に付着した水は旋回流により蒸発させることができる。この作用により、ターボファンを用いることで水滴が直接基板などに飛散することが無く、誘導加熱調理器の信頼性を確保できる。
本発明の実施の形態を図を用いて説明する。
以下、本発明の一実施例として、図1から図3を用いて実施例1を説明する。
本実施例は、二つの誘導加熱部と、一つのヒータ加熱部と、一つのロースターとを備えた誘導加熱調理器を例にとって説明する。
先ず、本発明の一実施例における誘導加熱調理器の全体構造について説明する。図1は本実施例の誘導加熱調理器の外観傾斜図であり、本実施例に係る誘導加熱調理器、及び従来の誘導加熱調理器に共通した代表構造を示した図である。
図2は本実施例の誘導加熱調理器において、トッププレート等を本体から取り外し、電子基板とファンの実装を示した分解傾斜図である。
図3は本実施例の誘導加熱調理器において、右の誘導加熱部のほぼ中央で切断した側面断面図である。また図中の矢印は冷却風を表している。
トッププレート1は、本体2の上面に設けられ、ガラス製で鍋などの負荷を載置する。
トッププレート1の下部には、右の誘導加熱部に対応した誘導加熱コイル3、左の誘導加熱部に対応した誘導加熱コイル4があり、高周波電流が流れることにより磁力線を発生し、負荷である鍋を過熱する。
本体2内部の後背部には、ターボファンを用いたファンユニット5が設けられ、電子基板6、7、8や、誘導加熱コイル3に冷却風を供給して冷却する。
ファンユニット5は、ターボファンである羽根車10、吸込口9を有し本体の後方に設けられた吸気口15と羽根車10との間を仕切り、羽根車10の半径方向の空間も仕切るファンケーシング13、ファンモータ14を支持する支持体であって、吐出口11、12を備えるファンモータ架台40とから構成される。
本実施例では、代表例として電子基板を3枚とし、ファン吐出口を二口として誘導加熱コイルと電子基板側の流路を分離した構造の一例を示しているが、誘導加熱コイルと電子基板の同流路内に配置しても良い。
本体2の吸気口15から吸気された冷却風は、ファンユニット5の吸込口9に導かれ、ファンモータ14により駆動される後ろ向きの羽根を持つ羽根車10によって運動量を与えられ、羽根車10内で90度流れの方向を偏向した後、ファンケーシング13内でさらに90度流れの方向を偏向し、ファンモータ架台40に設けられた吐出口12から電子基板6、7、8に供給され、吐出口11から誘導加熱コイル3に供給される。
羽根車10と電子基板6、7、8側は、ファンモータ架台40により仕切られている。また羽根車10と吸気口15側とはファンケーシング13により仕切られている。
吸込口9と吐出口11、12の方向は羽根車10の軸方向と一致する方向に配置される。ファンユニット5の吸込口9と吸気口15との吸込流路を規定するファンケーシング13に、吸込口9へ整流空気を導くためのマウスリング31を設けた。
ファンモータ架台40に固定されたファンモータ14は、電子基板6、7、8側の空間に配置された構造となっている。
基板ケース60は、誘導加熱コイル3を支持し、羽根車10と電子基板6、7、8を収納したものである。
吸気口15は、本体2後部側に設けられ、本体2内部の冷却風の入口である。複数の基板で構成した電子基板6、7、8は、誘導加熱コイル3の下方に配置され、右の誘導加熱コイル3と左の誘導加熱コイル4等を制御する。本体2内部を冷却した冷却風は排気口16を抜けて外部に排出される。
本体2前面には操作部17を設けており、機器全体の電源スイッチや、誘導加熱コイル3、4やラジエントヒータ21の出力調整ツマミなどを配置している。本体2の上面手前には、液晶パネル18を配置しており、誘導加熱部の出力を液晶で表示し、使用者に加熱出力の強さを伝達する。
ロースター19は、本体2左下側に設けられ、ヒータ加熱式で、焼魚の調理などに用いられる。ロースター排気口20は排気口16に併設され、ロースター19から発生する油煙などを排出する出口である。
ラジエントヒータ21は、本体2内部の後方に設けられたヒータ加熱部であり、誘導加熱方式では加熱できない鍋、容器などでの調理時に用いられる。
通気口22は、誘導加熱コイル3を支持する基板ケース60のトッププレート1側壁面に設けられた開口であり、誘導加熱コイル3の下方近傍に設けられる。また、通気口23は、ファンユニット5の吐出口11から吹出された冷却風を直接、誘導加熱コイル3に吹き付けるために設けた開口部である。
また、左側の誘導加熱コイル4の下方近傍に用いる通気口は、必要に応じて設けられるもので、ロースター19の配置に合わせて誘導加熱コイル4の下方や周囲の近傍に設けられる。本実施例では、右側の誘導加熱コイル3のみ通気口を設けた構造として説明する。
以上の構成において、全体の動作を説明する。
鍋を右の誘導加熱部上、すなわち右の誘導加熱コイル3上方のトッププレート1上に載置し、操作部17の電源スイッチをオンし、右の誘導加熱部に対応した出力調整ツマミを好みの出力に調節する。
すると電子基板6、7、8は右の誘導加熱コイル3に高周波電流を流し、誘導加熱コイル3から磁力線を発生させ、鍋を過熱する。同時に、電子基板6、7、8は羽根車10を駆動する。
駆動された羽根車10は、吸気口15から外気を吸気し、冷却風を電子基板6、7、8に吹き付け、これを冷却する。電子基板6、7、8を冷却した冷却風は、上方に向かう。
通気口22及び通気口23を通った冷却風は、誘導加熱コイル3等が配置された空間に吹出され、主に右の誘導加熱コイル3に吹き付けられて、これを冷却し、その後、本体2の後部に設けられた排気口16から外気に排気される。
なお、電子基板7への冷却風の供給は、電子基板6からの冷却風が電子基板7の隙間を上昇して得られる。
次に、本発明に係るファンユニット5の防水構造について説明する。
吸気口15からファンユニット5の吸込口9の流路において、トッププレート1側の上方流路壁面24には、吸気流路を狭めるように下方が本体2後背部側に傾斜した水切り板25を設けており、本体2の底部側に面する下方流路壁面26には、本体2後背部の傾斜部27で飛散する水滴を遮蔽する遮蔽部材28が設けられており、遮蔽部材28の上流側および後流側の下方流路壁面26には排水口29と排水口33を設けた流路構造となっている。本実施例に示す遮蔽部材28の設置位置は、下方流路壁面26上とした場合を説明するが、本体2後背部の下部に設けた傾斜部27上に遮蔽部材28を配置しても良い。
ここで、本体2の内部に侵入する水について説明する。
トッププレート1上に載置した鍋の転倒や煮こぼれなどが原因で、吸気口15に水が侵入してしまう。吸気口15から浸入した水の主な軌跡として、次の3通りが挙げられる。1つは、大量の水が侵入した場合であり、吸気口15を通り抜けた大半の水が傾斜部28や下方流路壁面26に直接着水する。2つ目は、少量の水が上方流路壁面24を伝って、ファンユニット5の吸込口9付近に水滴が落下するである。3つ目として、吸気口15の下方流路で飛散した微量の水滴が直接ファンユニット5の吸込口9に吸引されるものである。
以上の構成により、吸気口15から侵入した水に対する防水構造について説明する。
吸気口15から侵入した水の一部は水切り板25の斜面に沿って本体2の後背部壁面30方向に水流を導き、ファンユニット5側に飛散する水滴を抑制する。傾斜部27に着水した水の一部はファンユニット5側に跳ね上がるが、遮蔽部材28に衝突して遮蔽される。また、着水した一部は排水口29から本体2の外部へ排水されるため、水の跳ね返り量を削減できる。従って、大量の水が侵入した場合などは、水切り板25、遮蔽部材28、排水口29によって、ファンユニット5の吸込口9に浸入する水を遮蔽できる。
また、上方流路壁面24を伝って流れる水滴は、水切り板25により水流をせき止められ、傾斜部27に着水する。従って、少量の水が侵入した場合などは、水切り板25によりファンユニット5の防水効果が得られる。
また、吸気流路の途中で飛散した微量の水滴がファンユニット5の吸込口9に浸入した場合、羽根車10の回転により遠心方向に吐き出され、ファンケーシング13の羽根車10の側方に対向する内壁面に付着することとなり、直接、電子基板6、7、8や誘導加熱コイル3に水滴が付着することが無い。
ファンケーシング13の内壁面に付着した水滴は羽根車10の旋回流れにより蒸発させることができる。
以上の流路構造により、ファンユニット5の吸込口9を通じて電子基板側へ飛散する水滴の浸入を防止できことから、水滴の付着による電子部品の損傷を防げ、電子基板や誘導加熱コイルの信頼性を確保できる効果が得られる。
また、ファンモータ40を電子基板6、7、8の空間に配置することにより本体吸気流路内に浸入した水滴との接触が無い防水構造となることから、ファンモータの安全性を確保できる。
また、ファンユニット5の吸込口9近傍にファンモータを配置しておらず、かつ、水切り板25と遮蔽部材28を組み合わせた流路構造は、ファンユニット5の吸込口9上流に自由空間を確保できることから、流路の圧力損失の低減が図れるようになり高風量で低騒音の流路構造を実現できる。
また、ファンユニット5にターボファンを用いたことにより、遠心式で高い圧力が得られ、吐出口11、12の出口速度を低減した速度分布の一様な流れが電子基板6、7、8に供給されるため、多翼ファンのように吐出口直下の障害物の影響が及び難く、誘導加熱調理器の流路構造を低騒音で実現できる。
また、ファンモータの防水カバーなどを設置する必要が無いことから、冷却ファンの部品点数を削減でき、製造コストの削減が図れる。
本発明の一実施例として、図4、5、6を用いて実施例2の誘導加熱調理器について説明する。
図4はトッププレート等を本体から取り外し、電子基板の冷却風路を示した分解傾斜図である。図5は基板ケース内を透過して最下層の電子基板6の実装状態を表した断面図である。図6は基板ケース内を透過して中段の電子基板7の実装状態を表した断面図である。
ファンユニット5の吐出口12の下流に電子基板6、7を設置している。本体2の下部の最下層に設置した電子基板6は、発熱量が大きい部品を設置したヒートシンク41を吐出口12の近傍に配置した構成をしており、ダクト50を介して吐出口12とヒートシンク41が連通している。
電子基板6の上段に配置した電子基板7も同様に、吐出口12の近傍に発熱が大きい部品を設置したヒートシンク42を配置した構成をしており、ダクト50を介して吐出口12とヒートシンク42が連通している。また、電子基板7のヒートシンク42他端には、電子基板7の上段に設けられた3段目の電子基板8側に延びた遮蔽板43を設置している。
以上の構成により、ファンユニット5下流の基板ケース60内における冷却風の流れを説明する。
ファンユニット5の駆動により吐出口12から吹出し、本体2の下部に設置した電子基板6を通過する冷却風は、ヒートシンク41を通過した後、本体2前側の基板ケース60壁面に衝突してヒートシンク41他端のファンユニット5側にUターンし、ファンモータ架台40と遮蔽板43のファンモータ空間51を吹き上がり、3段目の電子基板8を冷却する。ファンモータ空間51を通過する冷却風の一部はファンモータ14を冷却する。
ファンユニット5の駆動により吐出口12から吹出し2段目の電子基板7を通過する冷却風は、ヒートシンク42を通過した後、本体2前側の基板ケース60壁面に衝突してファンユニット5側の遮蔽板43方向にUターンし、遮蔽板43と3段目の電子基板8との3段目電子基板空間52に吹き上がり、3段目の電子基板8を冷却する。
電子基板6と電子基板7を冷却して、電子基板8に供給された冷却風は、電子基板8を冷却した後、基板ケース60の通気口22から誘導加熱コイル3を吹き付け冷却し、本体2の排気口16より外部へ排気される。
以上の流路構造により、電子基板側に設置したファンモータに冷却風を吹き付けてモータの温度上昇を抑制できることから、ファンモータの安全性を確保できる効果を得られる。
本発明の一実施例として、図1、2、3及び9を用いて実施例2の誘導加熱調理器について説明する。
図1に示す誘導加熱調理器は、本体上面にトッププレートを備えていて、その本体は、システムキッチンのような天面と前面に開口部を備えたキッチン家具に組み込まれる。一般的にこのようなビルトインタイプの誘導加熱調理器は、決められたサイズの天面開口部から挿入されるために本体の容積も自ずと規定される。
従って、装置の機能向上に対応していくと、本体内に実装する部品の集積度は益々高まっている。図2に示したように、複数個の加熱コイルの駆動を制御する電子基板6、7上の電子部品の集積度が高まると、部品間に冷却風を流すために、冷却風には十分な圧力が必要となる。
そこで、加熱コイル3、4と電子基板6、7、8の少なくともどれかに連通する空間に対して、ファンユニット5は、より高い圧力の冷却風を供給しなければならず、本実施例では羽根車10としてターボファンを用い、そのターボファンの吸込み部に対応した位置に吸込口9を備えたファンケーシング13と、ターボファンの吸込み部側及び吐出側である側面に広がったファンケーシング13の端部と接続する板状のファンモータ架台40とにより、ターボファンの吐出空間を形成した。
ターボファンは、シロッコファンに比べて周方向に吐出される空気流の流速が早くないため、空気流の流れが変わっても圧力をかせげる。つまり、シロッコファンからの空気流の流速は早いために、流れの方向が変わるような場合、十分な風圧を得られなくなり、高密度に実装された電子基板上に供給する冷却風としては不向きである。
一方、ターボファンから吐出される空気流は流速が遅いために、方向が変わっても圧力低下をおこさず十分な風速を確保したまま供給できるために、高密度に実装された電子基板上に供給する冷却風としては最適である。
本実施例では、図9に示すように、ファンユニット5の内側に形成された吐出空間内で方向を変えられた気流は、圧力低下がほとんどなくその向きを変えて、ファンモータ架台40に設けられた吐出口11、12より、十分な風速で加熱コイル3、4と電子基板6、7、8に供給される。
また、羽根車10より供給される空気流は、全周方向に対して供給されるため、ファンユニット5の吸込み面及び側面となるファンケーシング13内壁でその向きを変えたるため、吐出口11、12を、ファンユニット5の吐出面となるファンモータ架台40のいずれの場所に設けてもよい。
従って、吐出口11、12は加熱コイルや基板に連通する空間に対して開口されるだけでなく、より細かく、例えば、電子基板上の放熱量がより大きな素子に対向する位置に吐出口11、12を設けることができるので、本実施例のファンユニット5を適用することで設計自由度が非常に高まる。
また、吐出口11、12の開口面積も自由に設定することができるので、高風量を必要とする場合には、大きな開口とすることで、必要な冷却性能を確保することができる。
さらに、本実施例のように、ファンモータ14を基板側に配置することで、ファンユニット5の設置面積も低減することができるので、内部部品の高集積化が進む場合により効果をもたらすものである。
なお、本実施例で説明するターボファン(羽根車10)は、ファン外径Dとファン内径D1とが、内径/外径=0.4〜0.6の関係のものである。また、羽根車10に設けられた複数の羽根の出口角度が110°以下のもので、羽根36の枚数が15枚以下のものである。
本発明の一実施例の誘導加熱調理器を示した外観傾斜図。 図1の誘導加熱調理器における構成要素を本体から取り外し、電子基板とファンの実装状態を示した分解傾斜図。 図2の誘導加熱調理器において、右側の誘導加熱部のほぼ中央で切断した側面断面。 図1の誘導加熱調理器における構成要素を本体から取り外し、電子基板の冷却風路を示した分解傾斜図。 図1の誘導加熱調理器において、基板ケース内を透過して最下層の電子基板6の実装状態を表した断面図。 図1の誘導加熱調理器において、基板ケース内を透過して中段の電子基板7の実装状態を表した断面図。 軸流ファンの一般的な特性を示した図 多翼ファンとターボファンを比較した模式図 本発明の一実施例におけるファンユニットを説明する説明図。
符号の説明
1・・・トッププレート
2・・・本体
3、4・・・誘導加熱コイル
5・・・ファン
6、7、8、・・・電子基板
9・・・吸込口
10・・・羽根車
11、12・・・吐出口
13・・・ファンケーシング
14・・・ファンモータ
15・・・吸気口
16・・・排気口
17・・・操作部
18・・・液晶パネル
19・・・ロースター
20・・・ロースター排気口
21・・・ラジエントヒータ
22、23・・・通気口
24・・・上方流路壁面
25・・・水切り板
26・・・下方流路壁面
27・・・傾斜部
28・・・遮蔽部材
29、33・・・排水口
30・・・後背部流路壁面
31・・・マウスリング
40・・・ファンモータ架台
41、42・・・ヒートシンク
43・・・遮蔽板
50・・・ダクト
51・・・ファンモータ空間
52・・・3段目電子基板空間
60・・・基板ケース

Claims (2)

  1. 本体上面にトッププレートを備え、前記本体内には、前記トッププレートの下方に設けた複数個の加熱コイルと、前記複数個の加熱コイルの駆動を制御する複数の基板と、その基板よりも前記本体後方に設けられ、前記加熱コイルと前記基板を冷却するファンユニットと、そのファンユニット後方の前記本体の後背部と前記本体底部との間に、前記底部に向けて前記ファンユニット側に傾斜した傾斜部とを備え、前記本体の後部に前記ファンユニットの吸気口が設けられた誘導加熱調理器において、
    前記ファンユニットは、前記本体の後背部に向かって開口した空気吸込口を備えたファンケーシングと、前記空気吸込口の方から空気を吸込むターボファンと、該ターボファンを駆動させるファンモータと、該ファンモータを支持し、前記ターボファンからの空気を前記加熱コイル及び前記基板に吐出する複数の吐出口を有するファンモータ支持部と、から構成され、前記空気吸込口に導かれた冷却風を、前記ターボファン内で90度流れの方向を偏向した後、前記ファンケーシング内でさらに90度流れの方向を偏向することで、前記空気吸込口と同軸で配置した前記複数の吐出口から冷却風を供給するものであり、
    前記ファンモータは前記ファンユニットの前記基板側に配置され
    前記吐出口から前記基板側に吐出した冷却風の一部が、前記ファンモータに導かれる流路構造を備えたことを特徴とする誘導加熱調理器。
  2. 請求項1に記載の誘導加熱調理器において、
    前記ファンケーシングの空気吸込口と前記本体後背部の傾斜部との間にあって傾斜部から飛散する水滴を遮蔽する遮蔽部材と、前記遮蔽部材と前記傾斜部との間の空間の前記本体下方に設けられた開口部と、前記本体の後背部に面する吸気流路の途中に該吸気流路を狭める水切り部を設けた誘導加熱調理器。
JP2005261504A 2005-09-09 2005-09-09 誘導加熱調理器 Expired - Fee Related JP4384099B2 (ja)

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