JP4384100B2 - 誘導加熱調理器 - Google Patents

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Description

本発明は誘導加熱調理器に関するものである。
誘導加熱調理器は、誘導加熱コイルに高周波電流を流れると発生する磁力線が、金属製の鍋を通過するときに鍋底に生じる渦電流によるジュール加熱を利用して、加熱調理を行う装置である。
加熱時には鍋だけでなく、誘導加熱コイルや誘導加熱コイルを制御する電子基板などからも発熱が生じるため、ファンを用いた送風冷却が行われている。
従来の誘導加熱調理器の流路構造は、軸流ファンや多翼ファンを用いてトッププレートの吸気口から吸気した空気を、電子部品を搭載した電子回路基板に通風し、さらに誘導加熱コイルに通風するものである。
このような誘導加熱調理器では、操作中に鍋の煮こぼれや、鍋の倒れなどによって、トッププレートの吸気口及び排気口に水が浸入した場合、上述の冷却流路を通じて電子基板などに付着した水が電子部品の損傷原因となる。そのために、冷却流路は防水構造を設ける必要がある。
従来から、ファンの種類に係わらず、冷却流路には加熱コイルや電子基板の防水構造が設置されている。こうした冷却流路の防水構造の例として特許文献に開示された例がある。
特開2001−324151号公報 特開2002−043046号公報
近年、誘導加熱調理器は調理時間の短縮などの要請から、加熱コイルはより高出力化される傾向にあり、ロースターは大型の調理品に対応できるように内容積が大型化される傾向にある。
また、使用する鍋の種類は、高効率で加熱できる鉄鍋だけでなく、加熱効率の下がる非磁性ステンレス鍋でも使用されるようになっているため、多種の鍋に対応できるように鉄、非磁性ステンレス製の鍋に加えてアルミ製、銅製鍋でも使用できる機種が製品化されている。ちなみに、アルミ鍋の加熱効率は非磁性ステンレス鍋よりも低い。
加熱コイルを制御する電子基板は、加熱コイルの下部にありロースターの余剰空間に配置されている。この加熱コイルの高出力化、対応鍋の多様化に伴い加熱コイルの制御回路に必要な部品は増加する。
電子基板を搭載する場所は限られているため、電子基板の実装密度が高くなることで、電子基板へ供給される冷却気流の通風抵抗が大きくなると共に、熱損失も増大する傾向にある。
また、ロースターの内容積の大型化により、電子基板の配置空間が縮小すると、電子基板の実装密度はさらに高くなることが要求される。
前述したように、特許文献1に開示された誘導加熱調理機の例は、軸流ファンにより吸気口から吸入した冷却風を電子基板と誘導加熱コイルに通風するものである。
誘導加熱調理器は本体内部の機器の実装密度が高いため、通風抵抗が大きく、図13に示すように動作点が締切り点に近くなり、軸流ファンを用いた場合には騒音が大きくなるという課題があった。
また、軸流ファンは、ファンの吸込口と吐出口が同軸で相対位置にあることから、ファンの吸込口に侵入した水滴などは、直接、下流側の電子基板に飛散してしまうといった課題もあった。
されに、特許文献1に開示された誘導加熱調理器の防水構造では、上部の吸気口から浸入し、本体底部に着水した水滴が跳ね上がることによって、ファン吸込口に吸引されるといった課題もあった。
特許文献2に開示された誘導加熱調理器における流路構造の例は、縦置き式の多翼ファンにより、吸気口から吸入した冷却風を電子基板と誘導加熱コイルに通風するものである。
特許文献2に開示された誘導加熱調理器のように、多翼ファンの防水構造はファン吸込口及び吸込側流路に抵抗体を設けて吸込口流路を狭められることから通風抵抗が増大する。また、多翼ファンは旋回方向に吹出口を配置した流路構造となるため、多翼ファンで吸引された水滴は、ファン吹出口の下流に配置された電子基板に直接付着してしまうといった課題があった。
ところで多翼ファンは一般に、ファンの大きさに対して風量と圧力が大きくとれることから室内の換気用等に広く用いられている。
しかしながら図14に示すように、羽根車の回転方向と羽根の出口方向とが一致する前向き羽根であることから、羽根車出口の絶対速度C2が非常に大きくなる特性がある。
この絶対速度C2は、ファン出口の圧力損失ΔP=ρ/2×C22となるため、通風抵抗が増大し、さらにはファンケーシング内部の流れに悪影響を及ぼしたり、局所的な騒音源となったりするため、特許文献2に開示された多翼ファンを用いる場合には、多翼ファン自体に由来する課題もあった。
本発明の目的は、前記不具合を解決するものであり、信頼性の高い誘導加熱調理器を実現することにある。
上記課題を解決するため、本発明の誘導加熱調理器は、本体上面にトッププレートを備え、前記本体内には、複数個の加熱コイルと、前記複数個の加熱コイルの駆動を制御する複数の基板と、その基板よりも前記本体後方に設けられ、前記加熱コイルと前記基板を冷却するファンユニットと、そのファンユニット後方の前記本体の背壁部と前記本体の底部との間に底部に向けて前記ファンユニット側に傾斜した傾斜部とを備え、前記本体の後方に前記ファンユニットの吸気口が設けられた誘導加熱調理器において、前記ファンユニットは、前記本体の後背部に向かって開口した空気吸込口、ターボファン、複数の吐出口、ファンケーシング、ファンモータとから構成され、前記空気吸込口に導かれた冷却風を、前記ターボファン内で90度流れの方向を偏向した後、前記ファンケーシング内でさらに90度流れの方向を偏向することで、前記空気吸込口と同軸で配置した前記複数の吐出口から冷却風を供給するものであり、前記複数の吐出口のうち、少なくとも一つの吐出口の下流側流路に前記基板を配置し、少なくとも一つの吐出口は前記加熱コイルに通じる流路と連通しており、前記吸気口と前記ファンユニットとの間に設けられた吸気流路のトッププレート側の上方流路壁面に該吸気流路を狭める頂部を備えた水切り部を設けたものである。
さらに、上記手段の他に、前記空気吸込口と前記後背部の傾斜部との間にあって前記傾斜部から飛散する水滴を遮蔽する遮蔽部材と、前記遮蔽部材と前記傾斜部との間に前記本体に侵入した水を外部に排水する排水口を設けたものである。
さらにまた、上記手段の他に、前記本体後背部の傾斜部に前期傾斜部から飛散した水滴を遮蔽する遮蔽部材を設け、前記遮蔽部材の上流側流路に前記本体に侵入した水を外部に排水する排水口を設けたものである。
またさらに、上記手段の他に、前記トッププレート吸気口と前記ファンの吸込口を連通する吸気流路の途中に、前記本体の底部側が前記本体の後背部に向けて傾斜したルーバーを設けたものである。
また、上記手段の他に、前記ファンの空気吸込口と前記本体の後背部との距離L1と、前記トッププレートの吸気口下部のファン側壁面と前記本体の後背部側壁面との距離L2との関係が、L1/L2>2.5としたものである。
また、第6の手段は、第2〜5の手段に記載した誘導加熱調理器において、前記トッププレートの吸気口下部のファン側壁面と前記本体の後背部との距離L2と、前記遮蔽部材と前記本体の後背部との距離L3の関係が、L3>L2としたものである。
本発明によれば、ファンの上流側流路のトッププレート側壁面に吸気流路を狭める水切り板を設けたことにより、トッププレートの吸気口を通じて、トッププレート側の吸気流路壁面を伝って流れる水に対して、水流をせき止めて壁面から水滴を分離し、流路壁面を伝ってファンの吸気口に流れ込む水滴の浸入を防止することができるため、電子基板や誘導加熱コイルへの水滴付着による電子部品の損傷を防ぎ、誘導加熱調理器の信頼性を確保できる。
また、他の手段としてトッププレートの吸気口の下部流路を狭める水切り板を設けたもの、ファンの吸込口を設けた壁面のファン外周部に庇状の仕切り部材を設置してもよい。
以下、本発明の一実施の形態について図1から図3に従って説明する。
本実施例は、二つの誘導加熱部と、一つのヒータ加熱部と、一つのロースターとを備え、システムキッチンのようなキッチン家具に組み込まれて使用される誘導加熱調理器を例にとって説明する。
先ず、本発明の一実施例における誘導加熱調理器の全体構造について説明する。図1は本実施例の誘導加熱調理器の外観傾斜図であり、本発明に係る誘導加熱調理器、及び従来の誘導加熱調理器に共通した代表構造を示した図である。
トッププレート1は、本体2の上面に設けられ、ガラス製で鍋などの負荷を受ける。本体2前面には操作部17を設けており、その隣にはロースター19が設けられている。
本体2の上面手前、トッププレート1の手前側には、液晶パネル18が配置してあり、誘導加熱部の出力状態を液晶で表示し、使用者に加熱出力の強さを伝達する。
図2は本実施例の誘導加熱調理器において、トッププレート等を本体から取り外し、電子基板とファンの実装を示した分解傾斜図である。
トッププレート1の下部には、右の誘導加熱部に対応した誘導加熱コイル3、左の誘導加熱部に対応した誘導加熱コイル4があり、高周波電流が流れることにより磁力線を発生し、負荷である鍋を加熱する。
本体2内部の後背部には、ターボファンを備えたファンユニット5が設けられていて、モータ14で駆動されるターボファンである羽根車10により、冷却風を送風する。羽根車10を収めるファンケーシング13は、吸込口9、吐出口11、12を備えている。図4(a)に、ファンケーシング13の吸込口9側を示す。
また、図4(b)に、ファンケーシング13の吐出口11、12側を示す。吐出口12は、一つの開口部として図示しているが、開口部の大きさを変えることにより風量を調整することができる。
図12(a)に示すように、吐出口12を分割して、所望の位置に供給する風量に応じた開口としてもよい。また、図12(b)に示すように、ファンケーシング13内の羽根車10の中心位置を偏心させて図中、右側にずらすことによって、開口部12の面積を変えることができる。このようにすることで、冷却風量が必要な発熱量の大きい電子基板へ供給する風量を増大することが可能となる。
次に、冷却風の流れについて説明する。本体2の吸気口15は、本体2後部側に設けられ、本体2内部の冷却風の入口である。吸気口15から吸気された冷却風は、ファンユニット5の吸込口9に導かれる。
ファンユニット5は、吸込口9より取り込まれた空気を、吐出口11、12から冷却風として噴き出す。このファンユニット5から噴き出された冷却風が、電子基板6、7、8や、後述する冷却流路を通じて誘導加熱コイル3を冷却する。
ロースター19は、本体2左下側に設けられ、ヒータ加熱式で、焼魚や肉料理の調理などに用いられる。ロースター排気口20は排気口16に併設され、ロースター19から発生する煙などを排出する出口である。
ラジエントヒータ21は、本体2内部の後方に設けられたヒータ加熱部であり、誘導加熱方式では加熱できない鍋、容器などでの調理時に用いられる。
図3は、図2の誘導加熱調理器において、前面から見て右側の誘導加熱部のほぼ中央で切断した側面断面図である。また図中の矢印は冷却風を表している。
ここでは、代表例として3枚の基板と、二口のファンユニット吐出口を用いた場合を示している。
ファンユニット5に吸込まれた空気流は、ファンモータ14により駆動される後ろ向きの羽根36を持つ羽根車10(図5(a)参照)によって運動量を与えられ、羽根車10内で90度流れの方向を偏向した後、ファンケーシング13内でさらに90度流れの方向を偏向し(図4(b)参照)、吐出口11、吐出口12から吐き出される。吐出口11から誘導加熱コイル3に供給され、また、吐出口12からは電子基板6、7、8に供給される。
吸込口9と吐出口11、12の方向は、羽根車10の軸方向と一致する方向に配置される。羽根車10の吸込口9と吸気口15の吸込流路を隔てたファンケーシング13に吸込口9へ整流空気を導くためのマウスリング31を設けている
電子基板6、7、8は複数の基板で構成され、誘導加熱コイル3の下方に配置され、右の誘導加熱コイル3と左の誘導加熱コイル4を制御する。本体2内部を冷却した冷却風は排気口16を抜けて外部に排出される。
通気口22は、誘導加熱コイル3を支持する板に設けられた開口であり、誘導加熱コイル3の下方近傍に設けられる。また、通気口23は、ファン5の吐出口11から吹出した冷却風を直接誘導加熱コイル3に吹き付けるために設けた開口である。
また、左側の誘導加熱コイル4の下方近傍に用いる通気口は、必要に応じて設けられるもので、ロースター19の配置に合わせて誘導加熱コイル4の下方や周囲の近傍に設けられる。本実施例では、右側の誘導加熱コイル3のみ通気口を設けた構造で説明する。
本体2前面に設けられた操作部17は、機器全体の電源スイッチや、誘導加熱コイル3、4やラジエントヒータ21の出力調整ツマミなどを備えている。
なお、本実施例で説明するターボファン(羽根車10)は、図5(b)に示すファン外径Dとファン内径D1とが、内径/外径=0.4〜0.6の関係のものである。また、羽根36の出口角度が110°以下のもので、羽根36の枚数が15枚以下のものである。
以上の構成において、全体の動作を説明する。
鍋を右の誘導加熱部上、すなわち右の誘導加熱コイル3上方のトッププレート1上に栽置し、操作部17の電源スイッチをオンし、右の誘導加熱部に対応した出力調整ツマミを好みの出力に調節する。
電子基板6、7、8の制御部は、右の誘導加熱コイル3に高周波電流を流し、誘導加熱コイル3から磁力線を発生させ、鍋を加熱する。同時に、制御部はファン5を駆動する。
駆動されたファン5は、吸気口15から外気を吸気し、冷却風を電子基板6、7、8に吹き付け、これを冷却する。電子基板6、7、8を冷却した冷却風は、上方に向かい、通気口22及び通気口23を通り、誘導加熱コイル3等が配置された空間に吹出され、主に右の誘導加熱コイル3に吹き付けられて、これを冷却し、その後、本体2の後部に設けられた排気口16から外気に排気される。なお、電子基板7への冷却風の供給は、電子基板6からの冷却風が電子基板7の隙間を上昇して得られる。
次に、本発明に係るファン5と防水構造を組み合わせた流路構造の実施例の詳細について説明する。
本発明の一実施例として、先に述べた図3と図6を用いて実施例1を説明する。
図6は本発明の誘導加熱調理器において、トッププレート等を本体から取り外し吸気口15からファン5の流路間を表した傾斜図である。
吸気口15からファン5の吸込口9の流路において、トッププレート1側の上方流路壁面24には、吸気流路を狭めるように下方が本体2後背部側に傾斜した水切り板25を設けられている。
本体2の底部側に面する下方流路壁面26には、本体2後背部の傾斜部27で飛散する水滴を遮蔽する遮蔽部材28が設けられており、遮蔽部材28の上流側および後流側の下方流路壁面26には排水口29と排水口33を設けた流路構造となっている。
本実施例に示す遮蔽部材28の設置位置は、下方流路壁面26上とした場合を説明するが、本体2後背部の下部に設けた傾斜部27上に遮蔽部材28を配置しても良い。
また、本体2の後背部流路壁面30とファン5の吸込口9との距離をL1とし、吸気口15に接する上方流路壁面24と後背部流路壁面30との距離をL2とした場合、L1/L2>2.5の相関が成り立つ構造とする。また、後背部流路壁面30と遮蔽部材28との距離をL3とした場合、L3>L2の相関が成り立つ構造である。実施例1以降においても、ファン5の吸込口9、遮蔽部材28、吸気口15の位置関係は実施例1と共通する。
ここで、本体2の内部に侵入する水について説明する。
トッププレート1上に載置した鍋の転倒や煮こぼれなどが原因で、吸気口15に水が侵入してしまう。吸気口15から浸入した水の主な軌跡として、次の3通りが挙げられる。1つは、大量の水が侵入した場合であり、吸気口15を通り抜けた大半の水が傾斜部28や下方流路壁面26に直接着水する。2つ目は、少量の水が上方流路壁面24を伝って、ファン5の吸込口9付近に水滴が落下するである。3つ目として、吸気口15の下方流路で飛散した微量の水滴が直接ファン5の吸込口9に吸引されるものである。
以上の構成により、吸気口15から侵入した水に対する防水構造について説明する。
吸気口15から侵入した水の1部は水切り板25の斜面に沿って本体2の後背部壁面30方向に水流を導き、ファン5側に飛散する水滴を抑制する。傾斜部27に着水した水の1部はファン5側に跳ね上がるが、遮蔽部材28に衝突して遮蔽される。また、着水した1部は排水口29から本体2の外部へ排水されるため、水の跳ね返り量を削減できる。従って、大量の水が侵入した場合などは、水切り板25、遮蔽部材28、排水口29によって、ファン5の吸込口9に浸入する水を防止できる。
また、上方流路壁面24を伝って流れる水滴は、水切り板25により水流をせき止められ、傾斜部27に着水する。従って、少量の水が侵入した場合などは、水切り板25によりファン5の防水効果が得られる。
また、ファン5の吸込口9と吸気口15の配置をL1/L2>2.5とし、吸気口15から所定の空間を設けることで、吸気口15から浸入した水が直接ファン5の吸込口9に導かれる水滴を抑制できる。また、吸気口15と遮蔽部材28の配置がL3>L2とすることで、吸気口15の下部に着水した水滴を遮蔽部材28で遮ることができる。
また、吸気流路の途中で飛散した微量の水滴がファン5の吸込口9に浸入した場合、ファン5の回転により遠心方向に吐き出され、ファンケーシング13の内壁面に付着することとなり、直接、電子基板6、7、8や誘導加熱コイル3に水滴が付着することが無い。ファンケーシング13の内壁面に付着した水滴はファン5の旋回流れにより蒸発させることができる。
以上の流路構造により、ファン5の吸込口9を通じて電子基板側へ飛散する水滴の浸入を防止できことから、水滴の付着による電子部品の損傷を防げ、電子基板や誘導加熱コイルの信頼性を確保できる効果が得られる。
また、ファン5にターボファンを用いたことにより、遠心式で高い圧力が得られ、吐出口11、12の出口速度を低減した速度分布の一様な流れが電子基板6、7、8に供給されるため、多翼ファンのように吐出口直下の障害物の影響が及び難く、誘導加熱調理器の流路構造を低騒音で実現できる。
また、水切り板25と遮蔽部材28を組み合わせた流路構造は、ファン5の吸込口9上流に自由空間を確保できることから、流路の圧力損失の低減が図れるようになり高風量で低騒音の流路構造を実現できる。
また、1つのファン5によって、電子基板6、7、8側の流路と誘導加熱コイル3に通じる流路を形成できるため、冷却部毎にファンを設ける必要が無くなり、流路構造の部品点数を削減できることから、製造コストの低減が実現できる。
本発明の一実施例として、図7、8を用いて実施例2を説明する。
図7は本発明の誘導加熱調理器において、右の誘導加熱部のほぼ中央で切断した側面断面図である。図8は本発明の誘導加熱調理器において、ファン5の吸込口9側を表した傾斜図である。
吸気口15からファン5の吸込口9の流路において、ファンケーシング13の吸気側壁面に設置したマウスリング31の外周状に庇状の仕切り板32を設けている。また、本体2の底部側に面する下方流路壁面26には、本体2後背部の傾斜部27で飛散する水滴を遮蔽する遮蔽部材28が設けられており、遮蔽部材28の上流側および後流側の下方流路壁面24には排水口29と排水口33を設けた流路構造となっている。
以上の構成により、吸気口15から侵入した水に対する防水構造について説明する。
吸気口15から浸入し、上方流路壁面24を伝ってファンケーシング13の吸込側壁面に流れ込んだり、上方流路壁面24から落下して吸込口9の近傍に落下した水滴は、ファンケーシンク13に設置した庇状の仕切り板32に水の流路を遮蔽されて、庇状の仕切り板32を伝って本体2底部に着水し、排水口33を通り抜けて本体2の外部に排水される。また、傾斜部27に着水した水は、遮蔽部材28に遮られた後、排水口29を通り抜けて本体2の外部に排水される。
すなわち、庇状の仕切り板32と遮蔽部材28を設置した流路構造により、上方流路壁面24を伝って流れ込んだ水滴と、傾斜部27に落下した水滴に対してファン5の防水効果が得られる。
以上の流路構造により、実施例1と同様に電子基板、誘導加熱コイルの防水効果が得られる。
本発明の一実施例として、図9、図10を用いて実施例3を説明する。
図9は本発明の誘導加熱調理器において、ファン5の吸込口9周辺を示したファンケーシング13の正面を示す。図10は本発明の誘導加熱調理器において、図9のA−A断面を示している。
吸気口15からファン5のファン吸込口9の流路において、ファンケーシング13のマウスリング31に、庇状の仕切り板34を設置した構造となっている。図中には記載していないが、吸気口15とファン5の吸込口9と流路間には、遮蔽部材28を設置した流路構造となっている。
以上の構成により、吸気口15から侵入した水に対する防水構造について説明する。
吸気口15から浸入し、上方流路壁面24を伝ってファンケーシング13の吸込側壁面に流れ込んだり、上方流路壁面24から落下して吸込口9の近傍に落下した水滴は、マウスリング31上に設置した庇状の仕切り板34に水の流路を遮蔽されて、庇状の仕切り板34を伝って本体2底部に着水し、排水口33を通り抜けて本体2の外部に排水される。すなわち、庇状の仕切り板33は、上方流路壁面24を伝って流れ込んだ水滴に対して、ファン5への防水効果が得られる。
以上の流路構造により、実施例1、2と同様に電子基板、誘導加熱コイルの防水効果が得られる。
本発明の一実施例として、図11を用いて実施例4を説明する。
図11は本発明の誘導加熱調理器において、右の誘導加熱部のほぼ中央で切断した側面断面図である。
吸気口15からファン5の吸込口9の流路において、上方流路壁面24に吸気流路を狭めるように下方が本体2後背部側に傾斜した水切り板25設置し、下方流路壁面26に遮蔽部材28を設置した空間であり、遮蔽部材28と上方流路壁面24との間にルーバー35を設置した流路構造となっている。ルーバー35は、下方側が本体2の後背部に傾斜し、複数の傾斜した板が所定の間隔を隔てて設置された構造となっている。本実施例においては、上方流路壁面24に水切り板25を用いたが、水切り板25の変わりに、実施例2で述べたファンケーシング13の壁面に庇状の仕切り板32を設置した構造、または、実施例3で述べたマウスリング31上に庇状の仕切り板34を設置した構造を用いても良い。
以上の構成により、吸気口15から侵入した水に対する防水構造について説明する。
吸気口15から侵入した水の1部を水切り板25の斜面に沿って本体2の後背部壁面30方向に導き、ファン5側に飛散する水滴を抑制する。流路落下の途中でファン5側に飛散した水は、ルーバー35に衝突してルーバー35の斜面に沿って本体2の後背部壁面30方向に流れ傾斜部27に着水する。傾斜部27に着水し、ファン5側に跳ね上がった水は遮蔽部材28に衝突して遮蔽される。また、着水した1部は排水口29から本体2の外部へ排水することで、水の跳ね返り量を削減する。また、空気はルーバー35の傾斜した板の間隔を通り抜けてファン5の吸込口9に導くこととなる。
以上の流路構造により、実施例1〜3と同様に電子基板、誘導加熱コイルの防水効果が得られる。
本発明の一実施例の誘導加熱調理器を示した外観傾斜図。 図1の誘導加熱調理器における分解傾斜図。 図1の誘導加熱調理器における側面断面。 ファンユニット5を説明する説明図。 ターボファンである羽根車10を説明する説明図。 本発明の第一の実施例の誘導加熱調理器において、トッププレート等を本体から取り外し吸気口15からファン5の流路間を表した傾斜図。 本発明の第二の実施例の誘導加熱調理器において、右の誘導加熱部のほぼ中央で切断した側面断面図 本発明の第二の実施例の誘導加熱調理器において、ファン5の吸込口9側を表した傾斜図 本発明の第三の実施例の誘導加熱調理器において、ファン5の吸込口9周辺を示したファンケーシング13を表した正面図 本発明の第三の実施例の誘導加熱調理器において、図7のA−A断面。を示している。 本発明の第四の実施例の誘導加熱調理器において、右の誘導加熱部のほぼ中央で切断した側面断面図 ファンケーシング13の他の実施例を説明する説明図。 軸流ファンの一般的な特性を示した図 多翼ファンとターボファンを比較した模式図
符号の説明
1・・・トッププレート
2・・・本体
3、4・・・誘導加熱コイル
5・・・ファン
6、7、8、・・・電子基板
9・・・吸込口
10・・・羽根車
11、12・・・吐出口
13・・・ファンケーシング
14・・・ファンモータ
15・・・吸気口
16・・・排気口
17・・・操作部
18・・・液晶パネル
19・・・ロースター
20・・・ロースター排気口
21・・・ラジエントヒータ
22、23・・・通気口
24・・・上方流路壁面
25・・・水切り板
26・・・下方流路壁面
27・・・傾斜部
28・・・遮蔽部材
29、33・・・排水口
30・・・後背部流路壁面
31・・・マウスリング
32・・・庇状の仕切り板
34・・・庇状の仕切り板
35・・・ルーバー

Claims (6)

  1. 本体上面にトッププレートを備え、前記本体内には、複数個の加熱コイルと、前記複数個の加熱コイルの駆動を制御する複数の基板と、その基板よりも前記本体後方に設けられ、前記加熱コイルと前記基板を冷却するファンユニットと、そのファンユニット後方の前記本体の背壁部と前記本体の底部との間に底部に向けて前記ファンユニット側に傾斜した傾斜部とを備え、前記本体の後方に前記ファンユニットの吸気口が設けられた誘導加熱調理器において、
    前記ファンユニットは、前記本体の後背部に向かって開口した空気吸込口、ターボファン、複数の吐出口、ファンケーシング、ファンモータとから構成され、前記空気吸込口に導かれた冷却風を、前記ターボファン内で90度流れの方向を偏向した後、前記ファンケーシング内でさらに90度流れの方向を偏向することで、前記空気吸込口と同軸で配置した前記複数の吐出口から冷却風を供給するものであり、
    前記複数の吐出口のうち、少なくとも一つの吐出口の下流側流路に前記基板を配置し、少なくとも一つの吐出口は前記加熱コイルに通じる流路と連通しており、
    前記吸気口と前記ファンユニットとの間に設けられた吸気流路のトッププレート側の上方流路壁面に該吸気流路を狭める頂部を備えた水切り部を設けた誘導加熱調理器。
  2. 請求項1に記載の誘導加熱調理器において、
    前記空気吸込口と前記後背部の傾斜部との間にあって前記傾斜部から飛散する水滴を遮蔽する遮蔽部材と、前記遮蔽部材と前記傾斜部との間に前記本体に侵入した水を外部に排水する排水口を設けたことを特徴とする誘導加熱調理器。
  3. 請求項1に記載の誘導加熱調理器において、
    前記本体後背部の傾斜部に前記傾斜部から飛散した水滴を遮蔽する遮蔽部材を設け、前記遮蔽部材の上流側流路に前記本体に侵入した水を外部に排水する排水口を設けたことを特徴とする誘導加熱調理器。
  4. 請求項1に記載の誘導加熱調理器において、
    前記吸気口と前記空気吸込口を連通する吸気流路の途中に、前記本体の底部側が前記本体の後背部に向けて傾斜したルーバーを設けたことを特徴とする誘導加熱調理器。
  5. 請求項2に記載の誘導加熱調理器において、
    前記空気吸込口と前記本体の後背部との距離L1と、前記吸気口下部のファンユニット側壁面と前記本体の後背部側壁面との距離L2との関係が、L1/L2>2.5である誘導加熱調理器。
  6. 請求項3に記載の誘導加熱調理器において、
    前記吸気口下部のファンユニット側壁面と前記本体の後背部との距離L2と、前記遮蔽部材と前記本体の後背部との距離L3の関係が、L3>L2である誘導加熱調理器。
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