JP4308927B2 - 電動車両 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば電動車椅子のような電動車両に関し、特に電動車両に設けられているモータの制御に関する。
【0002】
【従来の技術】
電動車両、例えば電動車椅子では、電動車椅子の車体の両側にそれぞれ設けられた2つの駆動輪が、これらにそれぞれ結合されたモータによって駆動される。モータは、車体に設けられた操作力検知部によって検知された操作力に対応した駆動力によって、駆動輪を駆動する。例えば特開平7−75219号公報には、次のような電動車椅子が開示されている。2つの操作力検知部が、各モータに対応して車体に設けられている。一方の操作力検知部に加えられた操作力が、一方の駆動輪を駆動する。併せて、この操作力検知部によって検知された操作力に応じて、モータがこの駆動輪を駆動する。他方の駆動輪も同様に、操作力とモータの駆動力とによって駆動される。即ち、2つの駆動輪は、それぞれ独立して制御されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
車体に対する操作力は、介護者または電動車椅子の搭乗者が発生させる。そのため、2つの操作力の発生タイミングにずれが生じることがある。また介護者または搭乗者の左右の腕の筋力差によって、2つの操作力がアンバランスになることがある。上記公報に開示されている電動車椅子では、2つの駆動輪に対応する操作力検知部によって検知された操作力に基づいて、2つの駆動輪が、これらに対応するモータによってそれぞれ独立に制御されている。そのため、上述した2つの操作力の発生タイミングがずれたり、左右の腕の筋力差があると、モータが発生する駆動力の発生タイミングがずれたり、2つの駆動力がアンバランスになる。そのため、車体を直進させることが難しくなる。また、この状態で、車体を直進させるためには、操作力の発生タイミングを調整したり、2つの操作力が揃うように操作力を発生させねばならず、電動車椅子の操作が難しいという問題点があった。本発明は、車体の直進性を確保すると共に、操作が容易な電動車両を提供することを目的とする。
【0004】
また、電動車両は、直進するだけでなく、左右に旋回することも必要である。このような場合、直進性の確保は、却って旋回を阻害する。本発明は、上記のように車体の直進性を確保することができると共に、操作が容易であり、しかも、旋回が必要な場合には容易に旋回させることができる電動車両を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、請求項1記載の発明は、本体と、この本体の両側に設けられた第1及び第2の駆動輪と、第1の駆動輪を駆動する第1のモータと、第2の駆動輪を駆動する第2のモータと、第1の駆動輪を推進させる方向に加えられる第1の操作力を検知する第1の操作力検知手段と、第2の駆動輪を推進させる方向に加えられる第2の操作力を検知する第2の操作力検知手段と、検知された第1の操作力に基づいて第1のモータが発生すべき第1モータ用駆動力を算出する第1モータ駆動力算出手段と、検知された第2の操作力に基づいて第2のモータが発生すべき第2モータ用駆動力を算出する第2モータ駆動力算出手段と、第1モータ用駆動力を補整して第1モータ補整駆動力を算出する第1モータ補整駆動力算出手段と、第2モータ用駆動力を補整して第2モータ補整駆動力を算出する第2モータ補整駆動力算出手段と、算出された第1モータ補整駆動力を第1のモータが発生するように第1のモータをドライブする第1ドライブ手段と、算出された第2モータ補整駆動力を第2のモータが発生するように第2のモータをドライブする第2ドライブ手段とを、具備し、第1モータ補整駆動力算出手段は、第1モータ用駆動力に第1の補整係数を乗算し、第2モータ用駆動力に第2の補整係数を乗算し、これら2つの乗算値の合計値を第1モータ補整駆動力として、第1ドライブ手段に供給し、第1の補整係数が第2の補整係数以上になるように第1及び第2の操作力比に基づいて第1及び第2の補整係数が設定され、第2モータ補整駆動力算出手段は、第2モータ用駆動力に第3の補整係数を乗算し、第1モータ用駆動力に第4の補整係数を乗算し、これら2つの乗算値の合計値を第2モータ補整駆動力として、第2ドライブ手段に供給し、第3の補整係数が第4の補整係数以上になるように第1及び第2の操作力比に基づいて第3及び第4の補整係数が設定され、第1及び第2の補整係数の和が第3及び第4の補整係数の和に等しくされたものである。
【0006】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の電動車両において、第1及び第2のモータの駆動方向が同一であるか判断する判断手段が設けられ、この判断手段が、第1及び第2のモータの駆動方向が同一と判断したとき、第1及び第2のモータ補整駆動力算出手段が、第1及び第2のモータ補整駆動力を算出するものである。
【0007】
請求項3記載の発明は、本体と、この本体の両側に設けられた第1及び第2の駆動輪と、第1の駆動輪を駆動する第1のモータと、第2の駆動輪を駆動する第2のモータと、 第1の駆動輪を推進させる方向に加えられる第1の操作力を検知する第1の操作力検知手段と、第2の駆動輪を推進させる方向に加えられる第2の操作力を検知する第2の操作力検知手段と、検知された第1の操作力に基づいて第1のモータが発生すべき第1モータ用駆動力を算出する第1モータ駆動力算出手段と、検知された第2の操作力に基づいて第2のモータが発生すべき第2モータ用駆動力を算出する第2モータ駆動力算出手段と、第1モータ用駆動力を補整して第1モータ補整駆動力を算出する第1モータ補整駆動力算出手段と、第2モータ用駆動力を補整して第2モータ補整駆動力を算出する第2モータ補整駆動力算出手段と、算出された第1モータ補整駆動力を第1のモータが発生するように第1のモータをドライブする第1ドライブ手段と、算出された第2モータ補整駆動力を第2のモータが発生するように第2のモータをドライブする第2ドライブ手段とを、具備し、 第1モータ補整駆動力算出手段は、第1モータ用駆動力と第2モータ用駆動力とを加算して第1モータ補整駆動力を算出して、第1ドライブ手段に供給し、第1モータ補整駆動力に占める第1モータ用駆動力の割合が第2モータ用駆動力よりも大きくなるように第1及び第2の操作力の比に基づいて加算割合が決定され、第2モータ補整駆動力算出手段は、第1モータ用駆動力と第2モータ用駆動力とを加算して第2モータ補整駆動力を算出して、第2ドライブ手段に供給し、第2モータ補整駆動力に占める第2モータ用駆動力の割合が第1モータ用駆動力より大きくなるように第1及び第2の操作力の比に基づいて加算割合が決定され、第1モータ補整駆動力算出における第1モータ用駆動力用の加算割合と第2モータ用駆動力用の加算割合との和が、第2モータ補整駆動力算出における第2モータ用駆動力用の加算割合と第1モータ用駆動力用の加算割合との和に等しいものである。
【0008】
請求項4記載の発明は、本体と、この本体の両側に設けられた第1及び第2の駆動輪と、第1の駆動輪を駆動する第1のモータと、第2の駆動輪を駆動する第2のモータと、第1の駆動輪を推進させる方向に加えられる第1の操作力を所定周期ごとに検知する第1の操作力検知手段と、第2の駆動輪を推進させる方向に加えられる第2の操作力を所定周期ごとに検知する第2の操作力検知手段と、検知された第1の操作力と予め定めた基準値との差を第1の駆動力変化量として順次出力する第1駆動力の変化量算出手段と、検知された第2の操作力と前記予め定めた基準値との差を第2の駆動力変化量として順次出力する第2駆動力の変化量算出手段と、順次出力される第1の駆動力変化量を積算して、第1のモータが発生すべき第1の駆動力を算出する第1の駆動力算出手段と、第1の駆動力を第1のモータが発生するように第1のモータをドライブする第1のドライブ手段と、順次出力される第2の駆動力変化量を積算して、第2のモータが発生すべき第2の駆動力を算出する第2の駆動力算出手段と、第2の駆動力を第2のモータが発生するように第2のモータをドライブする第2のドライブ手段とを、具備する電動車両において、新たに出力された第1の駆動力変化量に第1の補整係数を乗算した値と、新たに出力された第2の駆動力変化量に第2の補整係数を乗算した値との合計値を第1の補整駆動力変化量として出力する第1の補整変化量算出手段と、新たに出力された第2の駆動力変化量に第3の補整係数を乗算した値と、新たに出力された第1の駆動力変化量に第4の補整係数を乗算した値との合計値を第2の補整駆動力変化量として出力する第2の補整変化量算出手段とが、設けられ、第1の駆動力算出手段は、新たに出力された第1の駆動力変化量の積算に代えて、第1の補整駆動力変化量を積算し、第2の駆動力算出手段は、新たに出力された第2の駆動力変化量の積算に代えて、第2の補整駆動力変化量を積算し、第1の補整係数が第2の補整係数以上になるように第1及び第2の操作力比に基づいて第1及び第2の補整係数が設定され、第3の補整係数が第4の補整係数以上になるように第1及び第2の操作力比に基づいて第3及び第4の補整係数が設定され、第1及び第2の補整係数の和が第3及び第4の補整係数の和に等しいものである。
【0065】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態は、本発明を電動車両、例えば電動車椅子に実施したものである。図2、図3に示されているように、電動車椅子2は、車体4を有している。車体4は、パイプ状のフレームからなっている。この車体4を図3に示されているように、背面から見た場合、車体4の中央に搭乗者が座る布性のシート6が張られている。この車体4の両側の後ろ側には、駆動輪8R、8Lが設けられている。車体4の両側の前側には、補助輪10R、10Lが設けられている。図2では、車体4の構成が明確に分かるように、駆動輪8Rは、細線で示されている。
【0066】
車体4の両側には、駆動輪8R、8Lを駆動するための駆動部ユニット、例えば電気モータ12R、12Lが設けられている。これらモータ12R、12Lは、駆動輪8R、8Lに結合されている。モータ12R、12Lは、駆動輪8R、8L内に設けることもできる。これらモータ12R、12Lを制御するための制御装置14R、14Lが車体4に設けられている。制御装置14Rは、車体4の右側の肘掛け16Rの下方に配置され、制御装置14Lは車体の左側の肘掛け16Lの下方に配置されている。制御装置14R、14Lやモータ12R、12Lを作動させるためのバッテリー18R、18Lが、肘掛け16R、16Lの内部または布製シート6の背面に設けられている2つの背もたれ20の内部に収容されている。
【0067】
図4に示すように、制御装置14Rには、電源回路17が設けられている。この電源回路17には、バッテリー18Rから直流電圧が供給されると共に、制御装置14L及び伝送ケーブル19を介してバッテリー18Lからも直流電圧が供給されている。電源回路17は、供給された直流電圧をドライブ部22R、22Lに適した電圧と、制御部24に適した直流電圧にそれぞれ変換する。
【0068】
ドライブ部22Rは制御装置14Rに設けられ、ドライブ部22Lは制御装置14Lに設けられている。これらドライブ部22R、22Lには、電源回路17からの直流電圧が供給される、例えば半導体スイッチング素子のブリッジ回路を含んでいる。各半導体スイッチング素子には、制御装置14Rの制御部24からパルス幅制御(PWM)信号が供給され、モータ12R、12Lを駆動する。
【0069】
制御装置14Rには、この他に、制御部24等を作動させるためのスイッチ26や、制御部24が作動していることを示すための表示灯28が設けられている。また、バッテリー18R、18Lを充電器29によって充電するための充電端子30も、制御装置14Rに設けられている。
【0070】
制御部24は、例えばマイクロプロセッサによって構成されており、これには、操作力検知部32R、32Lから操作信号が供給されている。操作力検知部32R、32Lは、図2及び図3に示されているように、車体4の背部の両側から後方に互いに平行に突出した2つのハンドル33R、33Lを有している。操作力検知部32R、32Lは、介護者がハンドル33R、33Lに付与した操作力をそれぞれ独立して検出し、操作信号を発生する。なお、操作力検知部32Rに付与された操作力は、車体4を介して駆動輪8Rに伝達され、駆動輪8Rが駆動される。同様に、操作力検知部32Lに付与された操作力によって駆動輪8Lが駆動される。
【0071】
操作力検知部32R、32Lは、例えば内部にポテンショメータを含み、ハンドル33R、33Lが中立位置(操作力が付与されていないときのハンドル33R、33Lの位置)から前方または後方に操作されたとき、その操作力に従ってポテンショメータの値が変化する。この値の変化が検出され、操作信号が生成される。なお、ポテンショメータに代えて、ストレインゲージを含むブリッジ回路を使用することもできる。
【0072】
操作力検知部32R、32Lからの操作信号は、操作力が付与されていない状態では、所定の電圧である。電動車椅子を前進させる方向の操作力がハンドル33R、33Lに付与されたとき、その操作力に応じて操作信号の電圧値は上記所定の電圧値から上昇する。電動車椅子2を後退させる方向の操作力がハンドル33R、33Lに付与されたとき、その操作力に応じて操作信号の値は、上記所定の電圧から低下する。この操作信号は、制御部24に供給され、上記所定の電圧が減算されて、図5に示すように、操作力が付与されていないとき0で、前進方向の操作力が付与されたとき正の値であり、後退方向の操作力が付与されたとき負の値となる操作力検知信号FinR、FinLに変換される。
【0073】
操作力検知部としては、図示したものの他に、駆動輪8R、8Lに設けられているハンドリム36R、36Lに、搭乗者が付与した操作力をそれぞれ独立して検出するように、ハンドリム36R、36Lに設けられたものを使用することもできる。
【0074】
なお、この電動車両には、機械的制動装置が設けられており、その操作ハンドル38R、38Lがハンドリム34R、34Lの下方に設けられている。
【0075】
以下、制御部24が、モータ12R、12Lを制御する状態について説明する。その前提として、まず駆動力の変化量に基づく制御について、図6及び図11を参照して説明する。なお、モータ12R、12Lに対する制御は同一であるので、図11にはモータ12Lの制御についても記載されているが、後述するのでその説明を省略し、モータ12Rに対する制御のみ説明する。図11において、点線で囲った部分S1(a)については、後に説明するので、ここでは説明を省略する。
【0076】
図6は、制御部24が、モータ12Rに供給する新たな駆動力Fa_r(t)を算出するために用いる駆動力の変化量dFa_rと、操作力検知信号FinRとの関係を示すもので、縦軸に駆動力の変化量dFa_rを、横軸に操作力検知信号FinRを示している。制御部24は、駆動力の変化量dFa_rをK(FinR−Fs)によって算出する(Kは係数で、図6ではK=1の場合を実線で、K=0.5の場合を一点鎖線で示している)。Fsは予め定めた基準値である。FinR=Fsのとき、駆動力変化量dFa_r=0となる。
【0077】
制御部24では、上記のようにして駆動力の変化量dFa_rを求め、この駆動力の変化量dFa_rを現在出力している駆動力Fa_r(t−1)と加算して、新たな駆動力Fa_r(t)を算出する。この駆動力Fa_r(t)にPID係数を考慮して指令駆動力FoutRを算出し、この指令駆動力FoutRをPWM信号に変換して、ドライブ部22Rに供給している。
【0078】
そのため、制御部24では、操作力検知部32Rからの操作信号を、所定周期、例えば1/100秒ごとにサンプリングして、図11に示すように操作力検知信号FinRに変換する(ステップS14)。制御部24では、指令駆動力FoutRが0であるか判断し(ステップS15)、0であると、操作力検知信号FinRの正負の値に基づいて、新たな駆動力Fa_r(t)の方向を正転または逆転と決定する(ステップS16)。例えば、正転であれば(FinRが正であれば)、FinRの値をそのまま取り込む。逆転であれば(FinRが負であれば)、FinRの極性を反転させた値を取り込む。従って、指令駆動力FourR=0のときに、FinRが正であれば、駆動力Fa_r(t)の方向を正転と決定し、その後のFinRの取り込み値としてFinRの値をそのまま採用する。指令駆動力FoutR=0のとき、FinRが負であれば、駆動力Fa_r(t)の方向を逆転と決定し、その後のFinRの取り込み値としてFinRを反転させた値を採用している。
【0079】
駆動力Fa_r(t)の方向が決定された後、FinRが基準値Fsを超えたか或いはFoutRが0であるか判断される(ステップS18)。この判断の答えがイエスの場合、FinRと基準値Fsとの差を求める(ステップS20)。後述するようにして係数Kを定め(ステップS22)、ステップS20で求めた差と、係数Kとを用いて、図6に示すような上記駆動力の変化量dFa_rを算出する(ステップS24)。これを現在の駆動力Fa_r(t−1)に加算して、新たな駆動力Fa_r(t)を算出する(ステップS26)。ステップS18における判断の答えがノーの場合、直ちにステップS26が実行される。この場合、指令駆動力FoutR=0であり、かつFinRの絶対値がFsの絶対値を超えていないので、ステップS16において駆動力Fa_r(t)の方向が決定されていても、駆動力の変化量dFa_rは算出されない。よって、操作力FinRの絶対値が基準値Fsの絶対値を超えるまで、電動車両は操作力のみによって駆動される。
【0080】
ドライブ部22Rに供給されるPWM信号は、上述したように上記駆動力Fa_r(t)にPID制御を施した指令駆動力FoutRを、ステップS60において、PWM信号に変換したものであるが、ここでは、説明の便宜上、駆動力Fa_r(t)がそのままドライブ部22Rに出力されているものとして説明した。また、PWM信号と共に、決定された駆動力の方向に応じて方向信号も出力されるが、この点についても便宜上説明を省略した。
【0081】
このように駆動力の変化量dFa_rを求め、この駆動力の変化量dFa_rを現在出力している駆動力Fa_r(t−1)と加算して、新たな駆動力Fa_r(t)を算出しているので、例えば、係数K=1のとき、基準値Fsが3、FinRが4を維持している場合、駆動力の変化量dFa_rは継続して1である。駆動力Fa_r(t)は、操作力を増加させなくても、1、2、3・・・と増加していく。従って、走行負荷が大きくなった場合でも、操作力を増加させる必要がない。
【0082】
例えば基準値Fsが3で、FinRが4、6、7、8、7、5、4、2、1、1、3と変化した場合を考える。駆動力の変化量dFa_rは、1、3、4、5、4、2、1、−1、−2、0と変化し、駆動力Fa_r(t)は、1、4、8、13、17、19、20、19、17、17と変化し、以後、FinRを基準値Fsに等しい3に維持すると、駆動力Fa_r(t)は、17のまま維持される。従って、所望の駆動力が最終的に操作力を設定値に一致させた状態で得られるように、操作力検知部32Rを操作した後、操作力検知部32Rへの操作力を基準値Fsに維持すると、その所望の駆動力を維持できる。
【0083】
上記の例では、係数K=1を前提として、図6に実線で示すようにFinRとFsとの差をそのまま駆動力の変化量dFa_rとした。しかし、(FinR−Fs)に、任意の、例えば0よりも大きく1付近(1よりも大きいこともある。)の係数Kを乗算した値を、駆動力の変化量dFa_rとすることもできる。図6に一点鎖線で示すように、例えば係数Kを0.5とすると、操作力FinRの変化に対する駆動力の応答性を緩やかにすることができる。
【0084】
上記の駆動力の変化量dFa_r、新たな駆動力Fa_r(t)についての説明は、指令駆動力FoutRが0のとき、操作力検知信号FinRが、正の値となった場合(モータ12Rを正転させる場合)についてのものであるが、指令駆動力FoutRが0のとき、操作力検知信号FinRが負の値となった場合(モータ12Rを逆転させる場合)、FinRを反転させた信号がFinRとして使用され、操作力検知信号FinRが正の値の場合と同様にして新たな駆動力Fa_r(t)が算出される。なお、FinRの値をそのまま使用する状態、FinRを反転させた値を使用する状態は、次にFoutRが0となり、駆動力の方向が改めて決定されるまで、継続される。
【0085】
上記の例では、駆動力の変化量dFa_rを求めるための係数Kは、FinRの値に係わらず一定値である。しかし、図7乃至図10に示すように、FinRの値に応じて係数Kの値を変化させることもできる。
【0086】
図7では、基準値Fsの両側に2つのしきい値Fs−FhとFs+Fhが設定されている(0<Fh<Fs)。FinRがしきい値Fs−Fhよりも小さい操作領域C1と、FinRがしきい値Fs+Fhよりも大きい操作領域C2とでは、係数Kとして例えば1を使用している。FinRがFs−Fh以上Fs+Fh以下の操作領域では、係数Kとして0.5を使用している。
【0087】
基準値Fsの近辺では、係数Kを小さくしているので、基準値Fsの近傍でFinRが変動しても、駆動力Fa_r(t)の応答性を遅くすることができ、電動車椅子2の動作を安定させることができる。
【0088】
図8では、操作領域C1乃至C3は、図7の場合と同様に設定されている。しかし、操作領域C1、C2では、係数Kは例えば1とされ、操作領域C3では、係数Kは例えば0とされている。係数Kを操作領域C3で0とすると、基準値Fs付近でFinRが変動しても、駆動力Fa_r(t)は変化しない。従って、電動車椅子2の動作を安定させることができ、操作性が向上する。
【0089】
図9では、基準値Fsの両側にそれぞれ2つのしきい値Fs−Fh1、Fs−Fh2とFs+Fh1、Fs+Fh2とが設定されている(Fh1<Fh2)。FinRがしきい値Fs−Fh2より小さい操作領域C4と、FinRがしきい値Fs+Fh2より大きい操作領域C5とでは、係数Kとして例えば0.5を使用している。FinRがしきい値Fs−Fh2以上であってFs−Fh1より小さい操作領域C6と、FinRがしきい値Fs+Fh1より大きくFs+Fh2以下である操作領域C7とでは、係数Kとして例えば1.2が使用されている。FinRが、しきい値Fs−Fh1以上Fs+Fh1以下の操作領域C8では、係数Kとして例えば0.5が使用されている。
【0090】
操作領域C6、C7では、他の操作領域C4、C5、C8よりも係数Kが大きく設定されているので、FinRが基準値Fsよりも外れている時間を短縮できる。基準値Fsから最も離れた操作領域C4、C5では、係数Kが小さく設定されているので、FinRが、これらの操作領域に入る程、大きく変化した場合にも、電動車椅子2が急激に加速または減速されることを防止できる。基準値Fsを含む操作領域C8では、係数Kが小さく設定されているので、図7の場合と同様に、基準値Fs付近でFinRが変動しても、駆動力の応答性を遅くできるので、電動車椅子2の動作を安定させることができ、操作性を向上させられる。またFinRが基準値Fs付近での電動車椅子2の直進性を向上させることができる。
【0091】
操作領域C6、C7の係数K、操作領域C4、C5、C8の係数Kは、一例にすぎず、他の値とすることもできる。また、各操作領域C4乃至C8それぞれの係数の値を全て異ならせることもできる。操作領域はC4乃至C8の5つとしたが、3つ以上の操作領域であれば、任意の数とすることができる。
【0092】
図10では、係数Kが、FinRと基準値Fsとの差に所定の定数Aを乗算した値の絶対値とされている。従って、dFa_rは、(|FinR|−|Fs|)を引数とする単調増加の2次関数となる。従って、FinRが基準値Fsの近辺では、駆動力Fa_r(t)の応答性を抑えることができるので、電動車椅子2の動作を安定させることができると共に、FinRが基準値Fsから離れるに従って、駆動力Fa_r(t)の応答性を高めることができるので、FinRを大きくすると、大きな駆動力Fa_r(t)を得ることができ、操作性に違和感を感じることがない。なお、係数Kは、FinRと基準値Fsとの差をm乗(mは2以上の整数)し、それに定数Aを乗算したものの絶対値としてもよい。
【0093】
なお、図7乃至図10では、指令駆動力FoutRが0のときに、FinRが正と判断されてから次に指令駆動力FoutRが0になるまでのFinRと駆動力変化量dFa_rを示しているが、指令駆動力FoutRが0のときに、FinRが負と判断されてから次に指令駆動力FoutRが0になるまでの間、駆動力変化量dFa_rは、−FinR−Fsによって決定される。また、図6乃至図10では、正転の場合でも、逆転の場合でも、変化量のパターンは同一としたが、異なるものとすることもできる。例えば図7に示すように、正転の場合には実線で示すように係数を操作領域に応じて変化させ、逆転の場合には一点鎖線で示すように操作領域に応じて係数を変化させることもできる。
【0094】
図6及び図11に関連して説明したのと同様にして、モータ12Lに対する駆動力Fa_l(t)が、変化量dFa_lと現在の駆動力Fa_l(t─1)によって求められる。
【0095】
本実施の形態では、このようにして求められた駆動力Fa_r(t)、Fa_l(t)双方を用いて、後述するようにモータ12R用の補整駆動力Fa_rw(t)と、モータ12L用の補整駆動力Fa_lw(t)を求め、これらを指令駆動力FoutR、FoutLに変換し、さらにこれらをPWM信号に変換して、ドライブ部22R、22Lに供給している。
【0096】
即ち、図1(a)に示されているように、上述したのと同様にして、駆動力の変化量dFa_r、dFa_lが求められる(ステップS2、S4)。また、dFa_rと現在の補整駆動力Fa_rw(t−1)とに基づいて、駆動力Fa_r(t)を求める(ステップS6)と共に、dFa_lと現在の補整駆動力Fa_lw(t−1)とに基づいて、駆動力Fa_l(t)を求める(ステップS8)。
【0097】
そして、モータ12R用の新たな補整駆動力Fa_rw(t)は、モータ12R用の駆動力Fa_r(t)に、モータ12L用の駆動力Fa_l(t)を加味して求められる。例えば、Fa_r(t)に係数arを乗算し、Fa_l(t)に係数brを乗算し、これら両乗算値ar・Fa_r(t)とbr・Fa_l(t)とを加算して、補整駆動力Fa_rw(t)を算出する(ステップS10)。
【0098】
同様に、モータ12L用の補整駆動力Fa_lw(t)は、モータ12L用の駆動力Fa_l(t)に、モータ12R用の駆動力Fa_r(t)を加味して求められる。例えば、Fa_l(t)に係数alを乗算し、Fa_r(t)に係数blを乗算し、これら両乗算値al・Fa_l(t)とbl・Fa_r(t)とを加算して、補整駆動力Fa_lw(t)を算出する(ステップS12)。
【0099】
ここで、係数ar、br、al、blは、任意の値とすることが可能である。但し、ar≧br、al≧blとすることが望ましい。これは、Fa_rw(t)に占めるFa_r(t)の割合が、Fa_l(t)よりも大きくなり、かつFa_lw(t)に占めるFa_l(t)の割合が、Fa_r(t)よりも大きくなり、モータ12R、12Lの回転方向が同一の状態でも、旋回させやすいからである。
【0100】
また、ar≧br、al≧blで、(ar+br)=(al+bl)とすることが望ましい。例えばar+br=1で、al+bl=2とすると、FinR、FinLが変化しないとすると、Fa_rw(t)は、ar、brの値によってFinRから1/2(FinR+FinL)の間の値となるが、Fa_lw(t)は、al、blの値によって2FinLから(FinR+FinL)の間の値となり、アンバランスとなる。しかし、ar+br=al+blを一定値、例えば1とすると、Fa_rw(t)はar、brの値に従ってFinRから1/2(FinR+FinL)の間の値となり、Fa_lw(t)は、FinLから1/2(FinR+FinL)の間の値となり、ar+br≠al+blの場合よりも、Fa_rw(t)とFa_lw(t)は、近似した値となり、操作性が向上する。
【0101】
また、ar≧br、al≧blで、ar=al、br=blとすることもできる。この場合、Fa_rw(t)に占める駆動力Fa_r(t)の割合と、Fa_lw(t)に占めるFa_l(t)の割合が等しく、Fa_rw(t)に占める駆動力Fa_l(t)の割合と、Fa_lw(t)に占めるFa_r(t)の割合が等しい。よって、例えば右の操作力を或る量だけ変化させた場合にFa_rw(t)、Fa_lw(t)が変化する状態と、左の操作力を或る量だけ変化させた場合にFa_lw(t)、Fa_rw(t)が変化する状態とが等しいので、例えば右の操作力を変化させたとき、どのように補整駆動力が変化するかを把握できると、左の操作力も同様に変化させると左の補整駆動力が同様に変化することが分かるので、操作性が向上する。
【0102】
ar≠al、br≠blとすることもできる。この場合、補整駆動力Fa_rw(t)に占める主たる駆動力であるFa_r(t)の比率と、補整駆動力におけるFa_lw(t)に占めるFa_l(t)の比率とを異ならせることができる。従って、例えば介護者の右腕と左腕の筋力差があり、左腕による操作力FinLの方がFinRよりも小さい場合には、Fa_lw(t)に占めるFa_r(t)の比率を大きくすることによって、右側の操作力で左側の操作力を補ってFa_rw(t)とFa_lw(t)とを近づけ、車体4の蛇行を防止できる。
【0103】
これらの処理を行うために、制御部24は図11に示されているような処理を行う。まず所定サンプリング周期ごとに入力値の変換を行う。即ち、操作力検知部32R、32Lの操作信号を入力して、これらを操作力検知信号FinR、FinLに変換する。
【0104】
次に、駆動力の方向を決定する必要があるか判断するため、左右いずれかの指令駆動力FoutR、FoutLが0であるか判断する(ステップS15)。いずれか0であれば、その指令駆動力に対応する操作力検知信号の正負を判断して、その指定駆動力に対するモータを正転させるのか逆転させるのか決定すると共に、正転逆転に応じて、FinRの取り込みパターンを決定する(ステップS16)。なお、ステップS15において、いずれの指令駆動力も0でなければ、ステップS16は実行されない。
【0105】
次に、左右のモータ12R、12Lを駆動させる必要がない場合に不要なステップをジャンプするため、FinRの絶対値またはFinLの絶対値がそれぞれ基準値Fsの絶対値よりも大きいか、または左右の指令駆動力FoutR、FoutLが0でないか判断する(ステップS18)。この判断の答えがノーになるのは、FinRの絶対値が基準値Fsの絶対値よりも小さく、FinLの絶対値が基準値Fsの絶対値よりも小さく、かつ左右の指令駆動力FoutR、FoutLが0のときだけである。従って、FinRの絶対値またはFinLの絶対値が基準値Fsの絶対値よりも大きくなり、モータ12R、12Lが駆動された後、たとえFinRやFinLの絶対値が基準値Fsの絶対値よりも小さくなっても、モータ12R、12Lが駆動されているので、このステップS18の判断の答えはイエスとなる。
【0106】
ステップS18の答えがイエスの場合、FoutRが0のときに正転と判断されていると、FinRとFsとの差が算出され、FoutLが0のときに正転と判断されていると、FinLとFsとの差が算出され、FoutRが0のときに逆転と判断されていると−FinRとFsとの差が算出され、FoutLが0のときに逆転と判断されていると、−FinLとFsとの差が算出される(ステップS20)。これらは、変化量dFa_r、dFa_lを求めるための予備段階である。
【0107】
次に、係数Kの取り込みのため操作領域の判別が行われる(ステップS22)。即ち、図7、図8のような場合には、FinR、FinLが操作領域C1乃至C3のいずれに該当するか、図9の場合には、FinR、FinLが操作領域C4乃至C8のいずれに該当するかを、各しきい値、図7、図8の場合、FS−Fh及びFS+Fh、図9の場合、Fs−Fh2、Fs−Fh1、Fs+Fh1、Fs+Fh2を基に判断する。
【0108】
或いは、(FinR−Fs)、(FinL−Fs)が、図7、図8の場合、−Fhよりも小さいか、−Fh以上Fh以下であるか、Fhよりも大きいか判断し、図9の場合、(FinR−Fs)、(FinL−Fs)が、−Fh2よりも小さいか、−Fh2以上で−Fh1より小さいか、−Fh1以上であってFh1以下であるか、Fh1より大きくFh2以下であるか、Fh2より大きいか判断することによって、該当する領域を決定することもできる。
【0109】
このようにして該当する領域が判別されると、その操作領域に対応する係数Kが決定される。
【0110】
図6の場合には、係数Kは一定であり、このステップS22は省略される。図10の場合、係数Kは、FinRとFsとの差に定数Aを乗算した値、FinLとFsとの差に定数Aを乗算した値として決まるので、ステップS22において、操作領域を判別するのに代えて、係数Kを算出してもよい。
【0111】
次に、ステップS20において求めた差と、ステップS22で求めた係数Kとによって、ステップS2、S4のように、変化量dFa_r、dFa_lを算出する(ステップS24)。
【0112】
ステップS6、S8と同様にして、駆動力Fa_r(t)、Fa_l(t)が算出される(ステップS26)。
【0113】
但し、ステップS18の判断がノーの場合、ステップS26にジャンプするが、その場合、駆動力Fa_r(t)、Fa_l(t)は0とされる。
【0114】
このようにして駆動力Fa_r(t)、Fa_l(t)が算出されると、点線S1(a)で示した補整駆動力の算出処理を行う。先ず、モータ12R、12Lの駆動力の方向が同一であるか判断する(ステップS28)。即ち、現在車体4を直進させようとする指令駆動力FoutR、FoutLが出力されているか判断する。もし左右の駆動力の方向が異なるなら、車体4を旋回させようとする指令駆動力FoutR、FoutLが出力されているので、主に直進性を高めるための補整駆動力の算出は必要がない。そこで、ステップS26で算出された駆動力Fa_r(t)、Fa_l(t)に基づいてドライブ部22R、22Lへ出力すべき、指令駆動力FoutR、FoutLを算出する(ステップS60)。
【0115】
モータ12R、12Lの駆動力の方向が同一であると、補整係数の算出が行われる(ステップS34)。例えば、図12に示すような処理が行われる。図12に示すように、まず操作力検知信号FinR、FinLの正負が同一であるか判断する(ステップS340)。操作力検知信号FinR、FinLの正負が異なると、操作力比を算出できないので、補整駆動力の算出を諦め、ステップS60を実行する。操作力検知信号FinR、FinLの正負が等しいと、ar、al、br、blの値を決定するためにFinR、FinLを比較する(ステップS341)。
【0116】
ステップS341においてFinR≧FinLと判定されると、係数aを、FinR/(FinR+FinL)によって、係数bを、FinL/(FinR+FinL)によって求める(ステップS342)。即ち、係数a≧bとなるように求めている。係数aを係数ar、alとし、係数bを係数br、blとする(ステップS344)。
【0117】
ステップS341においてFinL>FinRと判断されると、係数aを、FinL/(FinR+FinL)によって、係数bを、FinR/(FinR+FinL)によって求める(ステップS343)。即ち、係数a>bとなるように求めている。そして、ステップS344を実行して、係数aを係数ar、alとし、係数bを係数br、blとする。このように操作力FinR、FinLの大きさに応じて、ar、br、al、blを算出しているので、FinR、FinLの値が近い場合には、ar、br、al、blがそれぞれ近い値となるので、直進性を向上させることができ、FinR、FinLの値が離れている場合、ar、alとbr、blとの差が大きくなるので、操作性をも向上させることができる。
【0118】
このようにして係数ar、br、al、blを求めると、これらとステップS26で求めた駆動力Fa_r(t)、Fa_l(t)とに基づいて、図1(a)におけるステップS10、S12と同様にして、補整駆動力Fa_rw(t)とFa_lw(t)とを求め、駆動力Fa_r(t)、Fa_l(t)を算出する(ステップS36)。そして、ステップS60を実行して、駆動力Fa_r(t)、Fa_l(t)をPWM信号に変換し、ドライブ部16R、16Lに供給する。
【0119】
ステップS60の詳細を図13に示す。先ず算出された駆動力Fa_r(t)、Fa_l(t)にPID演算を施して、指令駆動力FoutR、FoutLを算出する(ステップS601)。次に、FoutR、FoutLが0以下であるか判断する(ステップS602)。0以下である指令駆動力は0とされる(ステップS603)。0以下でない指令駆動力が予め定めた最大値MAX以上であるか判断する(ステップS604)。MAX以上である指令駆動力はMAXとされる(ステップS605)。決定された指令駆動力FoutR、FoutLは、指令駆動力に応じたデュティ比を持つPWM信号に変換される(ステップS606)。
【0120】
上記の実施の形態では、係数ar、br、al、blを図12の例に基づいて操作力FinR、FinLに基づいて定めたが、予め定めておいた係数ar、br、al、blを使用することもできる。係数ar、br、al、blを使用者の好みに応じて変更するようにすることもできる。この場合、図4に示されているように、制御部24に、係数ar、br、al、blを設定するための入力部30を設ければよい。
【0121】
なお、上記の実施の形態では、ステップS28において、駆動力の方向が一致しているとの判断で係数を算出した。しかし、図14に示すように、このステップS28に続いて、さらにFinRとFinLの差が予め定めた設定範囲内であるか判断し(ステップS32)、設定範囲内のとき直進と判断し、上記差が設定範囲外のとき旋回であると判断してもよい。直進であると判断されると、ステップS36において補整駆動力の算出を行う。旋回であると、ステップS26において求めた駆動力をステップS60においてPWM信号に変換する。なお、図14では、補整係数の算出のステップS34は省略されており、予め定めた係数ar、br、al、blが使用されている。但し、ステップS34を実行して、操作力に応じて係数ar、br、al、blを求めてもよい。
【0122】
上記の実施の形態では、係数ar、br、al、blは、操作力検知信号FinR、FinLの比によって決定されている。しかし、操作力検知信号FinR、FinLの値がそれぞれどのような値であるかによって、各係数ar、br、al、blを決定してもよい。例えば、図7に示すように、Fs−Fhよりも小さな値の範囲を外側補整領域C1とし、Fs−Fhから基準値Fsまでの領域を近接補整領域C3−とし、基準値FsからFs+Fhまでを近接補整領域C3+とし、Fs+Fhよりも大きな値の範囲を外側補整領域C2と設定する。そして、制御部24内に図15に示すようなテーブルを予め用意する。
【0123】
このテーブルでは、左右の操作力検知信号FinR、FinLの値がほぼ一致している場合、例えばFinR、FinLが共に外側補整領域C1またはC2にある場合、近接補整領域C3+またはC3−にある場合、各係数ar、br、al、blは、全て0.5とされている。この場合、左右の操作力はほぼ一致しているので、介護者は車体4を直進させようとしていると考えられる。従って、各係数の値を等しくすることによって、補整駆動力Fa_rw(t)、Fa_lw(t)の値を等しくし、直進性を確保している。
【0124】
また、左右の操作力検知信号FinR、FinLの差が余りなく、両操作力検知信号の増減方向が一致している場合、例えばFinRが近接補整領域C3−、FinLが外側補整領域C1にある場合、FinRが外側補整領域C1、FinLが近接補整領域C3−にある場合、FinRが外側補整領域C2、FinLが近接補整領域C3+にある場合、FinRが近接補整領域C3+、FinLが外側補整領域C2にある場合、係数ar、alが0.6、br、blが0.4とされている。この場合、介護者は、ほぼ車体4を直進させようとしていると考えられるので、直進性を重視して、補整駆動力Fa_rw(t)、Fa_lw(t)の値を近づけている。
【0125】
また左右の操作力検知信号の差が或る程度、開いている場合、例えばFinRが近接補整領域C3−、FinLが外側補整領域C2にある場合、FinRが近接補整領域C3−、FinLが外側補整領域C2にある場合、係数ar、alが0.8、係数br、blが0.2とされている。この場合、外側補整領域C2にあるFinRまたはFinLの影響によって補整駆動力Fa_rw(t)、Fa_lw(t)lは増大される。増大されると、以後に発生させるFinR、FinLを軽減させることができる。
【0126】
上記の他に、左右の操作力検知信号の差がある程度、開いている場合として、次のようなものもある。FinRが近接領域C3+、FinLが外側補整領域C1の場合、FinRが外側補整領域C1、FinLが近接補整領域C3+の場合、係数ar、alが0.6、br、blが0とされている。これらの場合、上記のように係数ar、alを0.8、br、blを0.2とすると、外側補整領域にあるFinRまたはFinLの影響により、補整駆動力Fa_rw(t)、Fa_lw(t)が低減される。そこで、ar、alを0.6、br、blを0とすることによって、近接補整領域C3+側の補整駆動力を増加させつつ、それらの値をFinR、FinLの0.6倍にそれぞれ抑えて、左右の補整駆動力を確保している。
【0127】
左右の操作力検知信号の差が大きく離れている場合、例えばFinRが外側補整領域C1、FinLが外側補整領域C2にある場合、逆にFinRが外側補整領域C2、FinLが外側補整領域C1にある場合、係数ar、alが1とされ、係数br、blが0とされている。この場合、介護者は、モータ12R、12Lの回転方向を同一としたまま、かなりの確率で車体を旋回させようとしている考えられるので、補整駆動力Fa_rw(t)を駆動力の変化量dF_r(t)に、補整駆動力Fa_lw(t)を駆動力の変化量dF_l(t)としている。
【0128】
左右の操作力検知信号の差が余り大きくない場合、例えばFinRが近接補整領域C3+にあり、FinLが近接補整領域C3−にある場合、係数arが1、br、alが0、blが0.5とされている。同様に、FinRが近接補整領域C3−にあり、FinLが近接補整領域C3+にある場合、係数arが0、brが0.5、alが1、blが0とされている。これらの場合、近接領域C3+にある操作力検知信号が優先されているので、補整駆動力Fa_rw(t)、Fa_lw(t)は、いずれも増加する。そして、例えば電動車椅子が起動開始直後(FoutR、FoutLが共に0)で、いずれかの操作力検知信号が近接補整領域C3+に到達すると、両補整駆動力が同時に発生し、補整駆動力によって電動車椅子の起動が開始される。
【0129】
なお、近接補整領域C3+、C3−の操作力検知信号があるとき、ar=br=al=bl=0.5とすることもできる。また、図7から明らかなように、この実施の形態では、操作領域C1と外側補整領域C1とを一致させ、操作領域C2と外側補整領域C2とを一致させ、操作領域3と近接補整領域C3+、C3−とを一致させたが、操作領域と無関係に近接補整領域、外側補整領域を設定することもできる。
【0130】
このようなテーブルを使用して、補整係数の算出のステップS34を図16に示すような処理とすればよい。即ち、まず操作力検知信号FinR、FinLが図7の各補整領域のいずれの領域に属するか判断する(ステップS34A)。この判断された領域をテーブルに適用して補整係数ar乃至blを決定する(ステップS34B)。
【0131】
なお、図15のテーブルは、4×4のテーブルであるが、補整領域をさらに細かく分割することによって、操作力検知信号の値の組合せによる補整係数を決定することができる。また、上記の組合せに限ったものではなく、例えば右側の操作力検知信号FinRが左側の操作力検知信号FinLよりも小さい場合(介護者の左の操作力が右の操作力よりも不足する場合)、係数ar、alを1、brを0、blを0.5として左の操作力の不足を補えるようにテーブルを作成してもよい。また、逆に操作力検知信号FinLが右側の操作力検知信号よりも小さい場合(介護者の右の操作力が左の操作力よりも不足する場合)、係数ar、alを1、brを0.5、blを0として右の操作力の不足を補えるようにテーブルを作成してもよい。
【0132】
上記の実施の形態では、駆動力自体を補整している。しかし、変化量dFa_r、dFa_lを補整することもできる。即ち、概略的に説明すると、図1(b)に示されているように、変化量dFa_r、dFa_lを求める(ステップS40、S42)。次に、dFa_rにdFa_lを加味して、モータ12R用の補整変化量dFa_rwを算出する(ステップS44)。例えば、ステップS44では、ar・dFa_r+br・dFa_lによって補整変化量dFa_rwを算出する。同様に、ステップS46において、al・dFa_l+bl・dFa_rによってモータ12L用の補整変化量dFa_lwを算出する。なお、係数ar、br、al、blは、上記の実施の形態における係数ar、br、al、blと同一のものである。このように補整変化量を利用すると、操作力の差による駆動力の差を維持することができ、傾斜地を横切る方向に車体4を直進させる場合に有利である。
【0133】
そして、補整変化量dFa_rwを、現在のモータ12R用の駆動力Fa_r(t−1)に加算して、新たなモータ12R用の駆動力Fa_r(t)を算出する(ステップS48)。同様に、補整変化量dFa_lwを、現在のモータ12L用の駆動力Fa_l(t−1)に加算して、新たなモータ12L用の駆動力Fa_l(t)を算出する(ステップS50)。
【0134】
図17に点線S1(b)によって補整変化量の算出処理を行う部分を明らかにしたフローチャートを示す。この処理では、図11のステップS14からS24と同一の処理が行われるが、図17では、ステップS14からS22までの記載を省略してある。そして、図11では、ステップS24に続いてステップS26の駆動力の算出を行ったが、図17では点線S1(b)で示す部分におけるステップS28のモータの駆動力の方向の判定が実行される。そして、ステップS34の補整係数の算出が行われる。なお、この補整係数の算出は、図12に示したFinR、FinLの比に基づくもの、図15、図16に示したテーブルを利用したもののいずれも使用することができる。
【0135】
次に、図1(b)のステップS44、S46と同様に、補整変化量dFa_rw、dFa_lwの算出が行われる(ステップS52)。これに続いて、図1(b)のステップS48、S50と同様な駆動力Fa_r(t)、Fa_l(t)の算出が行われる(ステップS26)。そして、ステップS60において、駆動力Fa_r(t)、Fa_l(t)に基づいて、指令駆動力FoutR、FoutLが算出され、これからPWM信号が算出され、ドライブ部16R、16Lへ出力される。なお、ステップS28においてノーと判断されると、ステップS24で求められた変化量dFa_r、dFa_lを用いて、ステップS26において駆動力Fa_r(t)、Fa_l(t)が算出される。
【0136】
この実施の形態においても、図4に示したのと同様に設定部30を用いて、各係数ar、br、al、blを任意に設定することもできる。また、先の実施の形態の場合と同様に、ステップS28に続いて、図18に示されているように左右の操作力の差が設定値範囲内であるか判断するステップS32を使用してもよい。なお、図18は、ステップS34を省略しているが、ステップS34を適用してもよい。
【0137】
上記の各実施の形態では、操作力の変化量を、現在の駆動力に加算して新たな駆動力を算出するという思想を基礎としている。しかし、検出した操作力FinR、FinLを適当な係数倍したものを、駆動力Fa_r(t)、Fa_l(t)とし、ar・Fa_r(t)+br・Fa_l(t)によって補整駆動力Fa_rw(t)を求め、al・Fa_l(t)+bl・Fa_r(t)によって補整駆動力Fa_lw(t)を求めてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電動車両の制御の原理を示す図である。
【図2】本発明による電動車両の1実施の形態の側面図である。
【図3】同実施の形態の背面図である。
【図4】同実施の形態のブロック図である。
【図5】同実施の形態における操作力と操作力検知信号との関係を示す図である。
【図6】同実施の形態における操作力検知信号と駆動力の変化量との関係の第1の例を示す図である。
【図7】同実施の形態における操作力検知信号と駆動力の変化量との関係の第2の例を示す図である。
【図8】同実施の形態における操作力検知信号と駆動力の変化量との関係の第3の例を示す図である。
【図9】同実施の形態における操作力検知信号と駆動力の変化量との関係の第4の例を示す図である。
【図10】同実施の形態における操作力検知信号と駆動力の変化量との関係の第5の例を示す図である。
【図11】同実施の形態における制御部の動作を示すフローチャートである。
【図12】同実施の形態における補整係数の算出の1例のフローチャートである。
【図13】同実施の形態におけるドライブ部への出力のフローチャートである。
【図14】同第1の実施の形態の第1の変形例における制御部の動作の一部を示すフローチャートである。
【図15】同第1の実施の形態における補整係数の算出の他の例において使用するテーブルを示す図である。
【図16】同第1の実施の形態における補整係数の算出の他の例のフローチャートである。
【図17】同第1の実施の形態の第2の変形例における制御部の動作の一部を示すフローチャートである。
【図18】同第1の実施の形態の第3の変形例における制御部の動作の一部を示すフローチャートである。
【符号の説明】
2 電動車椅子
4 車体
8R、8L 駆動輪
12R、12L モータ
14 制御装置(制御手段)
ステップS36 補整駆動力算出手段
ステップS54 補整変化量算出手段
Claims (4)
- 本体と、
この本体の両側に設けられた第1及び第2の駆動輪と、
第1の駆動輪を駆動する第1のモータと、
第2の駆動輪を駆動する第2のモータと、
第1の駆動輪を推進させる方向に加えられる第1の操作力を検知する第1の操作力検知手段と、
第2の駆動輪を推進させる方向に加えられる第2の操作力を検知する第2の操作力検知手段と、
検知された第1の操作力に基づいて第1のモータが発生すべき第1モータ用駆動力を算出する第1モータ駆動力算出手段と、
検知された第2の操作力に基づいて第2のモータが発生すべき第2モータ用駆動力を算出する第2モータ駆動力算出手段と、
第1モータ用駆動力を補整して第1モータ補整駆動力を算出する第1モータ補整駆動力算出手段と、
第2モータ用駆動力を補整して第2モータ補整駆動力を算出する第2モータ補整駆動力力算出手段と、
算出された第1モータ補整駆動力を第1のモータが発生するように第1のモータをドライブする第1ドライブ手段と、
算出された第2モータ補整駆動力を第2のモータが発生するように第2のモータをドライブする第2ドライブ手段とを、
具備し、
第1モータ補整駆動力算出手段は、第1モータ用駆動力に第1の補整係数を乗算し、第2モータ用駆動力に第2の補整係数を乗算し、これら2つの乗算値の合計値を第1モータ補整駆動力として、第1ドライブ手段に供給し、第1の補整係数が第2の補整係数以上になるように第1及び第2の操作力の比に基づいて第1及び第2の補整係数が設定され、
第2モータ補整駆動力算出手段は、第2モータ用駆動力に第3の補整係数を乗算し、第1モータ用駆動力に第4の補整係数を乗算し、これら2つの乗算値の合計値を第2モータ補整駆動力として、第2ドライブ手段に供給し、第3の補整係数が第4の補整係数以上になるように第1及び第2の操作力の比に基づいて第3及び第4の補整係数が設定され、第1及び第2の補整係数の和が第3及び第4の補整係数の和に等しい
電動車両。 - 請求項1記載の電動車両において、第1及び第2のモータの駆動方向が同一であるか判断する判断手段が設けられ、この判断手段が、第1及び第2のモータの駆動方向が同一と判断したとき、第1及び第2のモータ補整駆動力算出手段が、第1及び第2のモータ補整駆動力を算出する電動車両。
- 本体と、
この本体の両側に設けられた第1及び第2の駆動輪と、
第1の駆動輪を駆動する第1のモータと、
第2の駆動輪を駆動する第2のモータと、
第1の駆動輪を推進させる方向に加えられる第1の操作力を検知する第1の操作力検知手段と、
第2の駆動輪を推進させる方向に加えられる第2の操作力を検知する第2の操作力検知手段と、
検知された第1の操作力に基づいて第1のモータが発生すべき第1モータ用駆動力を算出する第1モータ駆動力算出手段と、
検知された第2の操作力に基づいて第2のモータが発生すべき第2モータ用駆動力を算出する第2モータ駆動力算出手段と、
第1モータ用駆動力を補整して第1モータ補整駆動力を算出する第1モータ補整駆動力算出手段と、
第2モータ用駆動力を補整して第2モータ補整駆動力を算出する第2モータ補整駆動力算出手段と、
算出された第1モータ補整駆動力を第1のモータが発生するように第1のモータをドライブする第1ドライブ手段と、
算出された第2モータ補整駆動力を第2のモータが発生するように第2のモータをドライブする第2ドライブ手段とを、
具備し、
第1モータ補整駆動力算出手段は、第1モータ用駆動力と第2モータ用駆動力とを加算して第1モータ補整駆動力を算出して、第1ドライブ手段に供給し、第1モータ補整駆動力に占める第1モータ用駆動力の割合が第2モータ用駆動力よりも大きくなるように第1及び第2の操作力の比に基づいて第1モータ用駆動力用の加算割合と第2モータ用駆動力用の加算割合とが決定され、
第2モータ補整駆動力算出手段は、第1モータ用駆動力と第2モータ用駆動力とを加算して第2モータ補整駆動力を算出して、第2ドライブ手段に供給し、第2モータ補整駆動力に占める第2モータ用駆動力の割合が第1モータ用駆動力より大きくなるように第1及び第2の操作力の比に基づいて第2モータ用駆動力用の加算割合と第1モータ用駆動力用の加算割合とが決定され、
第1モータ補整駆動力算出における第1モータ用駆動力用の加算割合と第2モータ用駆動力用の加算割合との和が、第2モータ補整駆動力算出における第2モータ用駆動力用の加算割合と第1モータ用駆動力用の加算割合との和に等しい
電動車両。 - 本体と、
この本体の両側に設けられた第1及び第2の駆動輪と、
第1の駆動輪を駆動する第1のモータと、
第2の駆動輪を駆動する第2のモータと、
第1の駆動輪を推進させる方向に加えられる第1の操作力を所定周期ごとに検知する第1の操作力検知手段と、
第2の駆動輪を推進させる方向に加えられる第2の操作力を所定周期ごとに検知する第2の操作力検知手段と、
検知された第1の操作力と予め定めた基準値との差を第1の駆動力変化量として順次出力する第1駆動力の変化量算出手段と、
検知された第2の操作力と前記予め定めた基準値との差を第2の駆動力変化量として順次出力する第2駆動力の変化量算出手段と、
順次出力される第1の駆動力変化量を積算して、第1のモータが発生すべき第1の駆動力を算出する第1の駆動力算出手段と、
第1の駆動力を第1のモータが発生するように第1のモータをドライブする第1のドライブ手段と、
順次出力される第2の駆動力変化量を積算して、第2のモータが発生すべき第2の駆動力を算出する第2の駆動力算出手段と、
第2の駆動力を第2のモータが発生するように第2のモータをドライブする第2のドライブ手段とを、
具備する電動車両において、
新たに出力された第1の駆動力変化量に第1の補整係数を乗算した値と、新たに出力された第2の駆動力変化量に第2の補整係数を乗算した値との合計値を第1の補整駆動力変化量として出力する第1の補整変化量算出手段と、
新たに出力された第2の駆動力変化量に第3の補整係数を乗算した値と、新たに出力された第1の駆動力変化量に第4の補整係数を乗算した値との合計値を第2の補整駆動力変化量として出力する第2の補整変化量算出手段とが、
設けられ、第1の駆動力算出手段は、新たに出力された第1の駆動力変化量の積算に代えて、第1の補整駆動力変化量を積算し、第2の駆動力算出手段は、新たに出力された第2の駆動力変化量の積算に代えて、第2の補整駆動力変化量を積算し、第1の補整係数が第2の補整係数以上になるように第1及び第2の操作力比に基づいて第1及び第2の補整係数が設定され、第3の補整係数が第4の補整係数以上になるように第1及び第2の操作力比に基づいて第3及び第4の補整係数が設定され、第1及び第2の補整係数の和が第3及び第4の補整係数の和に等しい
電動車両。
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