JP4307097B2 - スイッチング電源回路 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は低消費電力化を図る軽負荷間欠発振対応回路を備えたスイッチング電源回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来からスイッチング電源回路、特にRCC(リンギング・チョーク・コンバータ)電源方式において、軽負荷時に間欠発振が起きることは知られていた。しかし、この間欠発振状態では、“ヒ゛ー、ヒ゛ー”と言う音や、“ヒ゜ィ、ヒ゜ィ”と言う音がし、いわゆる異常発振と呼ばれ、発生してはいけない状態として扱われていた。ただし、この状態では消費損失電力が少なくなっているといった効果があり、待機時等に使えれば、回路の低消費電力化を図る上で非常に有効なものとなる。しかしながら、それ以上に異常音がする不具合により、現在では実用化されていないのが実状である。
【0003】
従って、上述した回路において、軽負荷時に異常音が発生せず、間欠発振動作できれば、スイッチング電源回路の待機時に内部発振器を利用した電源回路で使用されている軽負荷間欠(バーストモードと呼ばれている。)と同様の効果が現れ、待機時等における消費電力を減少させることが可能となる。
【0004】
特にRCC電源方式による軽負荷間欠発振で異常音が聞こえてしまう理由として、間欠発振になると、起動動作の繰り返しになるため、2次側の出力端子に接続されている電解コンデンサ等に充電するエネルギーが多量に必要となり、このエネルギーを供給するためパワートランジスタ(同じく、TR2)に大きなパルス電流が流れ、それにより発振周波数が遅くなり、可聴周波数領域に入ってしまうためである。この繰り返しが何度も生じるのである。
【0005】
図5は軽負荷間欠発振で異常音が聞こえるのを防止したスイッチング電源回路である。R1はパワートランジスタTR2に流れる電流を検出するための大電力タイプのパワー抵抗である。この回路構成は、AC電源からの入力電圧の上昇に伴い、制御系S内にある過電流保護開始ポイントが変化するよう(同じ電流値でも早く動作するよう)に補正をかけるパラメータ(r2)を、過電流検出用トランジスタTR1に加えている場合等と、同じ効果を使うことで対応しようとするものである。そして、これは入力電圧の変化に伴い、その変化する電圧に比例して変化する部分に接続された過電流保護回路補正用抵抗r2を通じて流れてくる電流I1と、電流検出用パワー抵抗R1から得られる電圧V1を混合して、過電流検出用トランジスタTR1を動作させる回路方式である。
【0006】
即ち、この方式を利用して、パワートランジスタTR2に流れる電流を検出する検出抵抗値自体を変化させて検出電圧を上昇させるのではなく、過電流保護回路補正用抵抗r2の値を、バーストモード時に擬似的に小さくして同様の効果を狙ったものである。そして、抵抗値をr2>r3に設定しておき、スイッチSW1がオンした時には、等価的にr2よりも小さい抵抗値(抵抗r2と抵抗r3とを並列接続した状態)になるようにし、より過電流保護回路補正用抵抗から流れてくる電流を大きくするものである。
【0007】
これにより過電流保護回路の動作開始レベルが低くなり、パワートランジスタTR2に流れる電流が初期設定値より少ない電流値にて、より早く過電流保護回路が動作することになる。これは入力電圧による過電流保護補正用電圧を利用して、等価的に過電流検出電圧を上げてしまい、過電流保護開始ポイントを早く動作させるものである。
【0008】
従ってパワートランジジスタTR2のドレイン電流Idが少ししか流れないため“ヒ゜ィ、ヒ゜ィ”音等の異常音は、聞こえなくなった。
【0009】
【特許文献1】
特開2001−238440号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
待機時等の軽負荷時に間欠発振動作させて、回路の低消費電力化を図ることが行われている。間欠発振動作時に発生するピーク電流のピーク値をピーク電流制限回路で減らし、異音、発信音が聞こえないようにするため、前述したように、過電流保護回路補正用抵抗r2の値を、バーストモード時に擬似的に小さくして同様の効果を狙ったものである。そして、抵抗値をr2>r3に設定しておき、スイッチSW1がオンした時には、等価的にr2よりも小さい抵抗値になるようにし、より過電流保護回路補正用抵抗から流れてくる電流を大きくするものである。
【0011】
しかしスイッチSW1を短絡させるためには、軽負荷になったことを外部から信号を貰わなければならなかった。そのため余分に入力端子を必要としてコストが上昇した。
【0012】
そこでパルストランスのフォワード電圧の減少を電圧検出回路で検出して、ピーク電流制限回路を動作させ過電流検出回路の動作開始電圧を強制的に低下させ、パワートランジスタに流れる電流が、通常の過電流検出回路の動作設定時よりも少ない電流値にて過電流検出回路を動作させるように構成し、従来のように外部から信号を加えることがなく、軽負荷時に間欠発振させても異常音が発生することがないようにすることが考えられる。
【0013】
しかしスイッチング電源が起動する時は元々パルストランスのドライバ巻線に誘起されるフォワード電圧がないため、ピーク電流制限回路が動作してしまう。それによりパワートランジスタのピークドレイン電流を減少させてしまうため、通常状態の電力が得られず、起動できなことになる。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明のスイッチング電源回路は軽負荷になったことをスイッチング電源回路自体で検出し、間欠発振動作時には、パワートランジスタのピークドレイン電流を減らすよう動作する上、通常負荷状態でも起動できるようにしたもので、
AC電源からのAC電圧を整流回路で整流し、パルストランスに供給した整流電圧をスイッチングし、前記パルストランスの二次巻線に接続された負荷に所定の負荷電圧を供給するスッチング電源回路において、間欠発振時にはパルストランスのドライブ巻線で誘起されるフォワード電圧の減少を検出する電圧検出回路と、前記電圧検出回路でフォワード電圧の減少が検出されたとき動作されるピーク電流制限回路と、ピーク電流制限回路が動作されることにより動作しパワートランジスタに流れる電流を少なくする過電流検出回路と、前記ピーク電流制限回路を電源投入時から定常状態になるまで停止する入力電圧検出回路とよりなるスイッチング電源回路を提供する。
【0015】
又本発明は前記入力電圧検出回路が前記整流回路の出力とアース間に直列に接続された第1および第2の電圧検出抵抗と、前記第2の電圧検出抵抗に並列に接続されたコンデンサーと、前記第1および第2の電圧検出抵抗の接続点にベース電極が接続された第1の電圧検出トランジスタと、第1の電圧検出トランジスタにて制御され、ピーク電流制限回路を動作・不動作させる第2の電圧検出トランジスタとよりなるスイッチング電源回路を提供する。
【0016】
本発明はAC電源からのAC電圧を整流回路で整流し、パルストランスに供給された整流電圧をスイッチングし、前記パルストランスの二次巻線に接続された負荷に所定の負荷電圧を供給するスッチング電源回路において、間欠発振時にはパルストランスのドライブ巻線で誘起されるフォワード電圧の減少を検出する電圧検出回路と、前記電圧検出回路で検出されたフォワード電圧の減少で動作されるピーク電流制限回路と、ピーク電流制限回路が動作されることにより動作しパワートランジスタに流れる電流を少なくする過電流検出回路と、前記ピーク電流制限回路を電源電圧が定常状態になったときにピーク電流制限回路に動作電圧を供給する動作電圧供給回路とよりなるスイッチング電源回路を提供する。
【0017】
本発明は前記動作電圧供給回路が前記整流回路の出力とアース間に直列に接続された第1および第2の電圧検出抵抗と、前記第2の電圧抵抗に並列に接続されたコンデンサーとよりなり、前記コンデンサーに充電された充電電圧をピーク電流制限回路の動作電圧として供給するスイッチング電源回路を提供する。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図1から図4を参照して詳細に説明する。
【0019】
図1は本発明の軽負荷間欠発振で異常音が聞こえるのを防止したものでも起動できるようにしたスイッチング電源回路である。尚従来と同じ構成部分は同じ符号を記する。
【0020】
パルストランスTの1次巻線T1側のAC電源(図示せず)からのAC電圧が、整流ダイオードD1を介して当該スイッチング電源回路を構成する各構成素子に印加される。
【0021】
TR2は、整流ダイオードD1により整流された電圧が印加されてオンするパワートランジスタで、抵抗R11はAC電源からの入力電圧の上昇に伴い、過電流保護開始ポイントが変化するように補正をかける補正抵抗で、トランスTのドライブ巻線T3に誘起されたフォワード電圧を制御回路5の過電流検出回路6に加える第1の補正抵抗である。
【0022】
また、C1は、2次巻線T2側の出力端子に接続されている電解コンデンサで、当該電解コンデンサC1を介して負荷回路(図示せず)が接続されている。
【0023】
電圧検出回路1は間欠発振時にはパルストランスTのドライブ巻線T3で誘起されるフォワード電圧の減少を検出する。ピーク電流制限回路3は電圧検出回路1でフォワード電圧の減少を検出することにより動作される。制御回路5に含まれる過電流検出回路6はピーク電流制限回路が動作されることにより動作しパワートランジスタに流れる電流を減少する。
【0024】
入力電圧検出回路15は起動時からパルストランスT2の二次巻線T2に誘起される負荷電圧が定常電圧になるまでピーク電流制限回路3を動作させないようにする。
【0025】
上述のような構成をなしており、通常動作時には電圧検出回路1よりフォワード電圧の減少を検出する検出電圧が検出されないので、ピーク電流制限回路3は動作されない。従って過電流検出回路6は第1の補正抵抗R11に流れる電流値により発生する電圧で動作する。
【0026】
その結果、通常の動作時には最大出力電力が取れる電流まで流れることとなるので、このまま間欠発振を起こした場合には、パワートランジスタTR2には、従来のように大きなピーク電流が流れてしまい、異常音の発生原因となる。
【0027】
しかし本発明のスイッチング回路は、待機状態で電圧間欠発振時にはドライブ巻線T3に発生するフォワード電圧の減少を電圧検出回路1で検出する。フォワード電圧の減少が検出されると、ピーク電流制限回路3が動作され、過電流検出回路6の動作開始電圧を強制的に低下させる。
【0028】
過電流検出回路の動作開始電圧を強制的に低下させることにより、パワートランジスタTR2に流れる電流が、通常の過電流検出回路6の動作設定時よりも少ない電流値にて過電流検出回路6を動作させる。またそのため、過電流保護動作レベルを低めるので、パワートランジスタTR2に流れる電流のピーク値は下げられる。
【0029】
またパルストランスT1の2次巻線T2に接続された電解コンデンサC1に受電される電圧が通常動作時より低い電圧で過電流検出回路6が動作を開始するので、間欠発振させても起動時の発振周波数が低下されず、可聴周波数より高い発振周波数となるので、異常音は聞こえなくなる。
【0030】
ところで、起動時はドライブ巻線T3に誘起されるフォワード電圧自体がないので、、軽負荷時において間欠発振させたと同様な状態を呈し、電圧検出回路1でフォワード電圧が低い判断し、ピーク電流制限回路3を動作させて過電流検出回路6を低い電圧で動作させるので、パワートランジスタTR2のピーク電流が押さえられ起動できないことになる。
【0031】
しかし本発明のスイッチング回路では入力電圧検出回路15が起動時からパルストランスT2の二次巻線T2に誘起される負荷電圧が定常電圧になるまで、ピーク電流制限回路3を動作させないようにする。従って過電流検出回路6は通常動作し、パワートランジスタTR2は通常のピーク電流まで流されるので、支障がなく起動できる。
【0032】
図2は本発明のスイッチング回路の他の実施例を示す回路図である。
【0033】
パルストランスTの1次巻線T1側のAC電源(図示せず)からのAC電圧が、整流ダイオードD1を介して当該スイッチング電源回路を構成する各構成素子に印加される。
【0034】
TR2は、整流ダイオードD1により整流された電圧が印加されてオンするパワートランジスタで、抵抗R11はAC電源からの入力電圧の上昇に伴い、過電流保護開始ポイントが変化するように補正をかける補正抵抗で、トランスTのドライブ巻線T3に誘起されたフォワード電圧を制御回路5の過電流検出回路6に加える第1の補正抵抗である。
【0035】
また、C1は、2次巻線T2側の出力端子に接続されている電解コンデンサで、当該電解コンデンサC1を介して負荷回路(図示せず)が接続されている。
【0036】
電圧検出回路1は間欠発振時にはパルストランスTのドライブ巻線T3で誘起されるフォワード電圧の減少を検出する。ピーク電流制限回路3は電圧検出回路1でフォワード電圧の減少を検出することにより動作される。制御回路5に含まれる過電流検出回路6はピーク電流制限回路が動作されることにより動作しパワートランジスタに流れる電流を減少する。
【0037】
電圧検出回路1は電圧検出トランジスタ7と、電圧検出トランジスタのベースに接続されパルストランスT1のドライブ巻線2に発生するフォワード電圧がダイオード8を介して加えられる第1の検出抵抗R14と、第1の検出抵抗R14に加えられたフォワード電圧で充電されるコンデンサーC11と、フォワード電圧を分圧する第2の検出抵抗R15とよりなる。
【0038】
又ピーク電流制限回路3は電圧検出トランジスタ7にて制御されるピーク電流制限トランジスタ9と、パワートランジスタTR2の過電流保護動作開始電圧を定める第1の補正抵抗R11に並列に接続された前記ピーク電流制限トランジスタ9のコレクタ・エミッタ路と第2の補正抵抗R12との直列回路とよりなる。またピーク電流制限トランジスタ9のコレクタとベース間にはバイアス抵抗R16が接続されている。
【0039】
さらに入力電圧検出回路15は整流回路Sとアース間に直列に接続された第1の電圧検出抵抗R17と第2の電圧検出抵抗R18と、第2の電圧検出抵抗R18に並列に接続されたコンデンサーC12と、第1の電圧抵抗R17と第2の電圧検出抵抗R18との接続点にベースが接続された第1の電圧検出トランジスタ10と、第1の電圧検出トランジスタ10に接続されピーク制限トランジスタ7のベースに接続された第2の電源電圧検出トランジスタ11とよりなる。
【0040】
本発明のスイッチング回路は通常の動作時には制御回路5からの制御信号にてパワートランジスタTR2がオン・オフされる毎にパルストランスT1の2次巻線T2に電圧が発生する。それに伴いパルストランスT1のドライブ巻線2にフォワード電圧が誘起される。
【0041】
通常の動作時に誘起されるフォワード電圧はダイオード8を介して抵抗R14に加わり、コンデンサー11に充電される。コンデンサー11に充電された電圧で電圧検出トランジスタ7はオンされる。そのため抵抗R12およびバイアス抵抗R16に加わるバイアス電圧は電圧検出トランジスタ7のコレクタ・エミッタを介してアースされるので、ピーク電流制限トランジスタ9はオフされる。
【0042】
従って過電流検出回路6は抵抗R11に流れる電流値により発生する電圧で動作するので、通常の動作時には最大出力電力が取れる電流まで流れることとなる。
【0043】
待機状態等の軽負荷時には制御回路5からの制御信号によりパワートランジスタTR2は通常動作時に比してオフ時間が長くなるため、ドライブ巻線2に誘起されるフォワード電圧が低下する。
【0044】
従ってフォワード電圧が低下することによりダイオード8と第1の検出抵抗R14と第2の検出抵抗R15により分圧されたコンデンサー11の両端電圧も低下するため、、電圧検出トランジスタ7のベース電圧も低下する。そのため電圧検出トランジスタ7はオフされる。
【0045】
電圧検出トランジスタ7がオフされると、それまでバイアス抵抗16の一端が電圧検出トランジスタ7のコレクタ・エミッタを介してアースされていたのが解除される。従ってダイオード8を介してバイアス抵抗16に加えられるバイアス電圧はピーク電流制限トランジスタ9のベースに加えられ、ピーク電流制限トランジスタ9をオンさせる。
【0046】
ピーク電流制限トランジスタ9がオンされると第1の補正抵抗R11に第2の補正抵抗R12が並列に接続されることになる。そのため過電流検出回路6の動作開始レベルが下げられ、パワートランジスタTR2に流れるピーク電流を制限する。
【0047】
過電流検出回路6の動作開始電圧を強制的に低下させることにより、パワートランジスタTR2に流れる電流が、通常の過電流検出回路6の動作設定時よりも少ない電流値にて過電流検出回路6を動作させる。またそのため、過電流保護動作レベルを低めるので、パワートランジスタTR2に流れる電流のピーク値は下げられる。
【0048】
またパルストランスT1の2次巻線T2に接続された電解コンデンサC1に受電される電圧が通常動作時より低い電圧で過電流検出回路6が動作を開始するので、間欠発振させても起動時の発振周波数が低下されず、可聴周波数より高い発振周波数となるので、軽負荷時に間欠発振状態にしても早い発振周波数動作となり、“ピ ィ、ピ ィ”音等の異常音は聞こえなくなる。
【0049】
前述と同様に、起動時はドライブ巻線T3に誘起されるフォワード電圧がないので、軽負荷時において間欠発振させたと同様な状態を呈し、電圧検出回路1でフォワード電圧が低いと判断し、ピーク電流制限回路3を動作させて過電流検出回路6を低い電圧で動作させるので、パワートランジスタTR2のピーク電流が押さえられ起動できないことになる。
【0050】
しかし本発明のスイッチング回路では入力電圧検出回路15のC12が所定の電圧まで充電されるまでは第1の電圧検出トランジスタ10がオフされているので、第2の電圧検出トランジスタ11はオンされる。第2の電圧検出トランジスタ11がオンされるとピーク電流制限トランジスタ9は強制的にオフされる。
【0051】
そのため、過電流検出回路6は第1の補正抵抗R11に流れる電流値により発生する電圧で動作するので、最大出力電力が取れる電流まで流れることとなり、起動できる。
【0052】
従って第1の電圧検出抵抗R17と電圧充電コンデンサC12の大きさを選定して第2の電源電圧検出トランジスタ11が通常の動作状態になるまでオフされるようにしておけば支障がなく起動できる。
【0053】
図3は本発明はスイッチング電源回路の他の実施例を示すブロック図である。図1と入力電圧検出回路15の代わりに動作電圧発生回路16を設けた以外は同じである。
【0054】
通常の動作状態および軽負荷状態の動作は図1と同じである。
【0055】
しかし本発明のスイッチング回路では動作電圧発生回路16が起動時直ぐにピーク電流制限回路3に電流を供給できないように設定し、パルストランスTの二次巻線T2に誘起される負荷電圧が定常電圧になるまで、動作電圧を発生さされないようにし、ピーク電流制限回路3を動作させないようにする。従って過電流検出回路6は通常動作し、パワートランジスタTR2は通常のピーク電流まで流されるので、支障がなく起動できる。
【0056】
図4は本発明のスイッチング回路の他の実施例を示す回路図である。
【0057】
動作電圧発生回路16はアース間に接続された整流回路Sとアース間に直列に接続された第1の電圧検出抵抗R17と第2の電圧検出抵抗R18と、第2の電圧検出抵抗R18に並列に接続された電圧充電コンデンサーC12とよりなる。そして第1の電圧検出抵抗R17と第2の電圧検出抵抗R18との接続点はピーク電流制限トランジスタ9に接続された第2の抵抗R12に接続されている。
【0058】
起動時はドライブ巻線T3に誘起されるフォワード電圧が低いので、軽負荷時において間欠発振させたと同様な減少を呈し、電圧検出回路1でフォワード電圧が低いことを検出し、ピーク電流制限回路3を動作させて過電流検出回路6を低い電圧で動作させるので、パワートランジスタTR2のピーク電流が押さえられ起動できないことになる。
【0059】
しかし本発明のスイッチング回路では動作電圧発生回路16コンデンサーC12が充電されるまではピーク電流制限トランジスタ9に十分な動作電圧が供給されず、不動作されている。
【0060】
そのため、過電流検出回路6は補正抵抗R11に流れる電流値により発生する電圧で動作するので、通常の動作時には最大出力電力が取れる電流まで流れることとなり、起動できる。
【0061】
従って第1の電圧検出抵抗R17とコンデンサC12の大きさを選定して通常の動作状態になるまでピーク電流制限トランジスタ9を不動作されるようにしておけば支障がなく起動できる。
【0062】
【発明の効果】
本発明のスイッチング電源回路は電圧間欠発振時にはフォワード電圧の減少を電圧検出回路で検出して、ピーク電流制限回路を動作させ過電流検出回路の動作開始電圧を強制的に低下させ、パワートランジスタに流れる電流が、通常の過電流検出回路の動作設定時よりも少ない電流値にて過電流検出回路を動作させるように構成したものにおいて、起動状態から定常状態になるまでピーク電流制限回路を強制的に不動作させたので、支障が無く起動することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスイッチング電源回路のブロック図である。
【図2】本発明のスイッチング電源回路の回路図である。
【図3】本発明のスイッチング電源回路のブロック図である。
【図4】本発明のスイッチング電源回路の回路図である。
【図5】従来のスイッチング電源回路の回路図である。
【符号の説明】
D1 整流ダイオード
T パルストランス
TR2 パワートランジスタ
R11 第1の補正抵抗
1 電圧検出回路
3 ピーク電流制限回路
6 過電流検出回路
7 電圧検出トランジスタ
9 ピーク電流制限トランジスタ
R12 第2の補正抵抗
R16 バイアス抵抗
15 入力電圧検出回路

Claims (2)

  1. AC電源からのAC電圧を整流回路で整流し、パルストランスに供給した整流電圧をスイッチングし、前記パルストランスの二次巻線に接続された負荷に所定の負荷電圧を供給するスッチング電源回路において、
    間欠発振時にはパルストランスのドライブ巻線に誘起されるフォワード電圧の減少を検出する電圧検出回路と、前記電圧検出回路でフォワード電圧の減少が検出されたとき動作されるピーク電流制限回路と、ピーク電流制限回路が動作されることにより動作しパワートランジスタに流れる電流を減少させる過電流検出回路と、
    前記ピーク電流制限回路を電源投入時から定常状態になるまで停止する入力電圧検出回路とよりなり、
    前記入力電圧検出回路は前記整流回路の出力とアース間に直列に接続された第1および第2の電圧検出抵抗と、前記第2の電圧検出抵抗に並列に接続されたコンデンサーと、前記第1および第2の電圧検出抵抗の接続点にベース電極が接続された第1の電圧検出トランジスタと、第1の電圧検出トランジスタにて制御され、ピーク電流制限回路を動作・不動作させる第2の電圧検出トランジスタとよりなることを特徴とするスイッチング電源回路。
  2. AC電源からのAC電圧を整流回路で整流し、パルストランスに供給された整流電圧をスイッチングし、前記パルストランスの二次巻線に接続された負荷に所定の負荷電圧を供給するスッチング電源回路において、
    間欠発振時にはパルストランスのドライブ巻線で誘起されるフォワード電圧の減少を検出する電圧検出回路と、前記電圧検出回路で検出されたフォワード電圧の減少で動作されるピーク電流制限回路と、ピーク電流制限回路が動作されることにより動作しパワートランジスタに流れる電流を少なくする過電流検出回路と、
    前記ピーク電流制限回路を電源電圧が定常状態になったときにピーク電流制限回路に動作電圧を供給する動作電圧供給回路とよりなり、
    前記動作電圧供給回路は前記整流回路の出力とアース間に直列に接続された第1および第2の電圧検出抵抗と、前記第2の電圧検出抵抗に並列に接続されたコンデンサーとよりなり、前記コンデンサーに充電された充電電圧をピーク電流制限回路の動作電圧として供給することを特徴とするスイッチング電源回路。
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