JP4306352B2 - 接触型非接触型ハイブリットicモジュールとそれを使用した接触型非接触型ハイブリットicカード - Google Patents

接触型非接触型ハイブリットicモジュールとそれを使用した接触型非接触型ハイブリットicカード Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、接触型と非接触型の双方のICチップを搭載した非接触型非接触型IC搭載モジュールとそれを使用したハイブリットICカード等の情報記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来技術】
クレジットカードなどの決済系の分野では、外部装置との交信の信頼性を優先し接触型ICカードが今後もさらに普及すると見られている。また、鉄道改札分野や公衆電話分野では、利便性やリーダライタにメカニズムを必要とせずメンテナンスの軽減が可能といった特徴を生かして、非接触型ICカードが普及すると見られている。将来はさらにクレジットカードで鉄道改札や公衆電話のサービスを受けたいとの要望が強くなると見られ、接触型ICカードに非接触型ICカードの機能を組入れた接触型非接触型共用ICカードの必要性が高くなると考えられる。
本発明は、このような用途に好適に使用できる接触型と非接触型ICチップを搭載したハイブリットICモジュールとそれによるハイブリットICカードに関する発明である。
【0003】
従来、接触型と非接触型と双方の機能を有するICカードについては各種の提案がされ、また、一部実験的使用にも供されていると考えられる。しかし、後述のように、このようなカードの製造には多くの問題点がある。一方、非接触型でアンテナコイルを有し、交信可能なICモジュールとして、特開平7−146922号公報に開示される技術がある。同公報には、絶縁性基板の一方の面にアンテナコイルを設け、他方の面にIC回路を有し、当該アンテナとIC回路とをスルーホールを介して電気的に接続したICモジュールが提案されている。しかし、
同公報のものは接触型の機能をも目的とするものではない。
【0004】
接触型と非接触型の双方の機能を有するICカードの主な製造方法を挙げれば以下のようになる。
I.一般的なハイブリットカード方式
▲1▼この方式では、カードの基材のセンターコアとなるシートを3層とし、上部 側
▲2▼第1層の表面に絵柄を印刷し、第2層に巻き線コイルもしくはフォトエッチ ン
グによるアンテナ用コイルパターンを形成し、さらに非接触ICチップを電気的に接続し、第3層の裏面に絵柄印刷したものをこの順序で重ね合わせ、さらに透明オーバーシートを両面に重ねてプレスラミネートを行う。
▲3▼個々のカードサイズに断裁した後、接触型ICモジュールはめ込み用の孔を 加
工し、接触型ICモジュールを搭載する。
【0005】
■.デュアルインターフェースカード方式
▲1▼接触型と非接触型の双方の機能を備えるワンチップ化させたICチップ。い わゆるデュアルインターフェースカード用ICチップを内蔵したICモジュールを製造する。なお、デュアルインターフェースカード用ICモジュールの接続基板の裏面には、カード基体に内蔵するアンテナコイルとの接続部を有している。
▲2▼カードの基材のセンターコアとなるシートを3層とし、上部側第1層の表面 に絵柄を印刷し、第2層に巻き線コイルもしくはフォトエッチングによるアンテナ用コイルパターンを形成し、第3層の裏面に絵柄印刷したものをこの順序で重ね合わせ、さらに透明オーバーシートを両面に重ねてプレスラミネートを行う。
▲3▼個々のカードサイズに断裁した後、デュアルインターフェースカード用IC モジュールはめ込み孔を加工する。この際、第2層のアンテナ用コイルの一部をデュアルインターフェースカード用ICモジュールへの接続部として露出させる。
▲4▼導電性ペーストを当該モジュール接続部にたらし、裏面にアンテナコイルと の接続部を有するデュアルインターフェースカード用ICモジュールを当該孔にはめ込んで完成する。
【0006】
■.射出成型法
▲1▼射出成型の型の中にアンテナコイルパターン形成シートを挿入する。このと き、ICモジュール接続部に樹脂が入り込まないように型締め部などで押さえる。
▲2▼カード基板成型後、導電ペーストを当該接続部にたらし、ICモジュールを 、
あらかじめ形成したICモジュール用孔にはめ込んで完成する。
【0007】
しかし、I.一般的なハイブリットカード方式では、プレスラミネート時の外観不良により、非接触ICチップの動作上問題がなくとも廃棄しなけらばならないため、高価な非接触ICチップの歩留まりが悪く、カード価格に転化されるため、高価になるという問題がある。
また、■.デュアルインターフェースカードは、カード搭載OSをそれそぞれの用途にあわせて作成し、ICチップ製造時にマスクROMに焼き付けて搭載しなければなず、カード搭載OSの開発費は高価であるため、大量に出荷される用途以外は対応できないという問題がある。
また、■.射出成型法では、磁気テープ加工など国際クレジットカード仕様とするのは不可能という問題がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明は、接触型と非接触型とのハイブリットICカードにおいて、上記のような製造上の問題を解決できるICモジュールを研究してなされたものである。すなわち、本発明の接触型非接触型ハイブリットICモジュールによれば、
プレスラミネート時の外観不良により廃棄されるのはアンテナ用コイルを内蔵したカード基体のみであり、接触型ICチップと非接触型ICチップの双方をICモジュールに搭載するためデュアルインターフェースカードで必要なカードOS開発は不要である。さらに、国際クレジットカードとしても適用できる接触型非接触型ハイブリットICカードが製造可能である。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明請求項1記載の発明は、絶縁性基板の一方の面には、接触型ICカード用外部装置との接続を得るための接続端子が形成されている。絶縁性基板の他方の面には、接触型チップと非接触型チップの双方のICチップを裏面で接着した状態で装着されている。また、各接続端子と接触型ICチップは、スルーホールを介して接続し、かつ非接触型ICチップとをワイヤーボンデングにより接続したことを特徴とする接触型非接触型ハイブリットICモジュールにある。
【0010】
上記課題を解決するための本発明請求項2記載の発明は、請求項1記載の接触型非接触型ハイブリットICモジュールにおいて、接触型ICチップと非接触型ICチップの双方のICチップの裏面で接着し、接触型ICチップが非接触型ICチップよりも絶縁性基板に近い側に装着されていることを特徴とする。
【0011】
接触型非接触型ハイブリットICカードにおいて、カード基体にアンテナ用コイルを内蔵させ、カード基体表面からICモジュール装着用凹部を掘削してアンテナ用コイルを露出させ、これと請求項1から請求項3記載の接触型非接触型ハイブリットICモジュールのアンテナ用接続端子部を導通させる接着方法で装着したことを特徴とする。
【0012】
上記課題を解決するための本発明請求項5記載の発明は、請求項1から請求項4記載の接触型非接触型ハイブリットICモジュールのアンテナ接続配線パターン層とカード基体に設けた凹部内に露出したアンテナ用コイルと導通させる接着方法で装着したことを特徴とする接触型非接触型ハイブリットICカードにある。
係るハイブリットICカードであるため、高信頼性で安価な接触非接触型ハイブリットカードが得られる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の接触型非接触型ハイブリットICモジュールの実施形態について図面を参照して説明する。なお、各図面は本発明が理解し易いように各部の大きさや形状、及び位置関係を概略的に示したものであり、実際の部品の寸法に即して図示したものではない。
図1は、本発明の接触型非接触型ハイブリットICモジュールを概念的に示した図であり、樹脂モールド前の状態を示している。図1において、プリント基板11は絶縁性基板の両面に銅箔貼りした材料等が使用される。カード外面側となる銅箔は外部接続端子15の形状に形成され端子基板として機能する。ICチップ側の銅箔は配線パターン層14の形状に形成されている。プリント基板11の絶縁層には、ガラスエポキシ樹脂等の強度の高い絶縁性材料が使用される場合が多い。本発明の接触型非接触型ハイブリットICモジュール10は、接触型ICチップ12と非接触型ICチップ13を搭載し、接触型ICチップは外部接続端子15に、非接触型ICチップはカード基体に内蔵されたアンテナ用コイル20にそれぞれ電気的に接続した状態で使用することに特徴がある。
【0014】
外部接続端子15が接触型ICカード用外部装置から接続して得た信号は、スルーホール17、配線パターン層14、異方導電性接着シート9,接触型ICチップのバンプを介して接触型ICチップ12に伝達される。また、アンテナ用コイル20が非接触ICカード用外部装置から受信した電磁波は、アンテナ用コイル20の接続部から導電性ペースト26、配線パターン層14、ボンディングワイヤー18を介して非接触型ICチップ13に伝達される。
【0015】
通常のICチップは1.0mm厚程度のシリコンウエハー上に形成されるが、ICカード用のICチップとしては、0.76mm厚のカード基体内に納める必要があるので、接触型ICチップと非接触型ICチップともそれぞれ0.1〜0.
2mm程度の厚さにバックラップ(背面研磨)し、それぞれのICチップの裏面どうしを接着する。なお、ICチップの裏面とは、半導体集積回路非形成面をいう。
【0016】
図3は、本発明のICモジュールの1実施形態における表面及び裏面を示す図である。図3(A)は、ICモジュール端子基板3の表面図、図3(B)は、ICモジュール端子基板3の裏面の配線パターン層14を示す図、図3(C)は、配線パターン層14に接触型ICチップ12及び非接触型ICチップ13の双方の裏面を接着してものを装着し、樹脂モールドした状態を示す図である。端子基板側表面には、図3(A)のようにISO規格に基づき8個の外部接続端子C1 〜
C8 が形成されている。このうち、C4 ,C8 端子は将来用途のためであり、現在は実際には使用されていない。
従って、表面側は6個の端子であってもよい。各接続端子はスルーホール17を通じて裏面の配線パターン層14に通じている。また接続端子間は分離溝15gにより分離されている。
【0017】
図3(B)のように配線パターン層14は、接触型ICチップがフィリップチップ実装で接続できるようICチップの下面まで形成されている。
カード基体に内蔵させるアンテナ用コイル20との接続は、アンテナ用コイル接続部C9 ,C10端子で行う。図3(B)の中央部の点線枠域に異方導電性接着シート9を貼着し、その上から凸状のバンプを有する接触型ICチップ12側(接触型ICチップ12と非接触チップ13との双方の裏面を接着して一体にしたもの)をのせて押圧すると異方導電性接着シート9が圧縮されて当該バンプ部分に、
図1のように導通部9cが形成される。
【0018】
図3(C)のように、ICチップを装着した後、非接触ICチップ13の接続部と配線パターン層をボンディングワイヤ18で接続し、樹脂モールドする。
以上により、接触インターフェース用のC1 ,C2 ,C3 ,C5 ,C6 ,C7 端子と接触型ICチップが接続し、非接触インターフェース用のC9 ,C10端子が非接触ICチップに接続する。
【0019】
次に、本発明の接触型非接触型ハイブリットICカードの実施形態について説明する。図2は、本発明の接触型非接触型ハイブリットICカードの構成を説明する斜視図である。図2に示すように、本発明のカード基体2では、アンテナ用コイル20を内蔵し、ICモジュール装着用凹部に接続用のアンテナ用コイルが露出している。カード基体2のアンテナ用コイルの露出部と接続するための配線パターン層を有する前記した接触型非接触型ハイブリットICモジュール10を導電性ペースト26などで導通させるとともに接着する。ICカードの寸法は、例えば、縦54mm、横86mm、厚さ0.76〜0.84mmである。
【0020】
図4は、図2における断面線A−Aにおける断面図である。ICモジュール埋設後の状態で表示されている。図4に示すように、本実施形態の接触型非接触型ハイブリットICカードでは、カード基体2は多層構造となっており、例えば、透明オーバーシート22、白色コアシート21、22,23、透明オーバーシート24の5層構成である。透明オーバーシート22,23は硬質塩化ビニル樹脂が、白色コアシート21、22,23は白色顔料などの充填剤を含有する硬質塩化ビニル樹脂が多く使用される。白色コア21の表には印刷7を施し、白色シート22にはアンテナ用コイルを形成し、白色コア23には裏面の印刷8を施しておくのが一般的である。カード基材には、上記の塩化ビニール樹脂の他、各種の材料を採用でき、例えば、ポリエチレンテレフタレート樹脂、PET−G、ポリプロピレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、ポリスチレン樹脂、ABS樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアセタール樹脂等が挙げられる。一般に塩化ビニール樹脂、PET−Gは自己熱融着性があるので、接着剤を使用しないで熱圧加工することにより一体のカード基体にすることができるが、その他の材質の場合等は接着剤や接着剤シートを介して積層する。
【0021】
このように、本実施形態の接触型非接触型ハイブリットICカードでは、接触型ICチップ12と非接触型ICチップ13の双方の裏面を接着してICモジュールに実装し、カード基体には、アンテナ用コイル20のみを実装する。これにより、一般のハイブリットカードのように高価な非接触ICチップを内蔵した上でプレスラミネートを行わないため、プレスラミネート時の外観不良により非接触ICチップの機能が問題なくとも廃棄しなけばならい問題を解決でき、ハイブリットカードが高価になることを防止できる。
また、接触型非接触型ハイブリットICモジュール10は、接触型ICモジュールと近似した構造を有しているため、接触型ICカード関係に係る製造上の技術を多く利用することができる。
【0022】
上述した接触型非接触型ハイブリットICモジュール10の寸法は、接触型ICチップ12、非接触ICチップ13とも0.18mmにバックラップして双方の裏面でエポキシ樹脂により接着したものであり0.36mm程度とし、プリント基板11とモールド樹脂16との総和が0.5〜0.6mm程度とする。そのため、ICカードの表面に形成された凹部4にICモジュール10を装着したとき、カード基材厚みが、0.84mmまで許容されるとすれば、ICモジュールのモールド樹脂とカード基体裏面との距離は、約0.24〜0.34mm程度を確保できる。透明オーバーシート23の厚さを、0.05mmから0.1mmとしても、モールド樹脂部16が透けて見えないことで外観が損なわれることはない。
【0023】
次に、本発明のICカード基体の製造方法について図2、図4等を参照して説明する。白色コアシート21に必要な表面印刷7を施し、白色コア22にアンテナ用コイルパターンを巻き線方式により形成し、白色コアシート23に必要な裏面印刷8を施し、それぞれをこの順序で重ねて、さらにこの両面に透明オーバーシート24,25をあてがい、さらに磁気ストライプを熱プレスラミネートと同時に転写してカード基体2を製造する。このカード基体を例えば縦54mm、横86mmのカードサイズに断裁した後、NC切削加工、フライス盤などで凹部4を切削することで、ICモジュールを装着する凹部4を形成する。凹部4はモジュールのプリント基板11を埋設する第1凹部とそのほぼ中央部であってモールド樹脂16部が埋設できる大きさと深さの第2凹部とに形成する。なお、第1凹部には、アンテナ用コイルパターンの接続部が露出している。
次に、ICモジュール10のモールド樹脂16の周囲のプリント基板部に導電性ペーストを天地・左右に独立して塗布し、カード基体の第1凹部に装着し、導電性ペースト26が硬化するまで加圧し、ICモジュール10をカード基体2に固着させる。
【0024】
このように、本発明のハイブリットICカードの製造方法では、カード基体に内蔵されるのは安価なアンテナ用コイル20のみである。一般のハイブリットICカードの製造方法では、カード基体には高価な非接触型ICチップも内蔵するため、プレスラミネート時の外観不良により、非接触ICチップ上の問題がなくても廃棄するする必要があり、高価な非接触ICチップの歩留まりが悪いため、一般のハイブリットICカードは高価であるとの問題があった。本発明の接触型非接触型ハイブリットICカードでは、カード基体に内蔵させるのは安価なアンテナ用コイルのみであるため、プレスラミネート工程の歩留まりが悪くても、製造コストに転化される割合が少なく、一般のハイブリットICカードより安価である。
【0025】
図5は、本発明の接触型非接触型ハイブリットICカードの平面図である。図6のように、本発明のハイブリットICカード1では、カード基体内にアンテナ用コイル20のみで、非接触ICチップを含まないので磁気ストライプ5やエンボス文字領域6を通常の接触型ICカードと同様に設けることができる。さらに裏面に、顔写真、サインパネル、ホログラム箔転写、サーマルリライタブル層等を設けることも可能となる。
【0026】
【実施例】
以下、本発明の接触型非接触型ハイブリットICモジュールと接触型非接触型ハイブリットICカードの実施例を図1、図2、図3、図4、図5を参照して説明する。なお、実施例中の符号は、参照した図面中の符号に対応するものである。
<ICモジュールの製造工程>
両面銅箔貼りガラスエポキシプリント基板材料(ガラエポ110μm、銅箔層各35ミクロン厚)の表面側に、8端子からなる接触インターフェイス用接続端子をフォトエッチング法で形成した。また、裏面側には接触型インターフェイスの接続に対応する配線パターン層14と非接触インターフェイスの接続に対応する配線パターン層14をフォトエッチング法により同時に形成した。一方、接触型ICチップ12と非接触型ICチップ13のそれぞれを0.18mmになるまでバックラップし、裏面どうしをエポキシ系接着剤で接着して一体にした。このとき、全体の厚みは0.38mmになった。なお、接触型ICチップ12のパッド部分には、あらかじめバンプを形成しておいた。
【0027】
配線パターン層14と接続端子部分にニッケル、金めっきを施した。このプリント基板11の配線パターン層上に、5mm×6mmに裁断した厚み0.3mmの異方導電性接着シート(日立化成工業株式会社製「アニソルム」)を仮接着した後、接触型ICチップのパッド部と配線パターンの位置合わせを行って加熱、加圧して本接着を行った。さらに、非接触型ICチップ側のアナテナ接続用パットとをワイヤボンディングで接続した。その後、ICチップ実装部をモールド樹脂で封止した。ICモジュール10の総厚は0.6mmとなった。
【0028】
<ICカードの製造工程>
コアシート21、23として、それぞれの厚みが、0.18mmの印刷済白色硬質塩化ビニールシート21、23。コアシート22として、アンテナ用コイル20が巻き線方式により形成されている厚みが0.38mmの印刷済白色硬質塩化ビニールシート22。オーバーシート22,23として厚み、0.05mmの透明塩化ビニールシート2枚をコアシート21,22,23の順に重ねたものの上下にあてがい熱圧融着(150°C、20kgf/cm2 、15分)により一体のカード基体2を製造した。なお、磁気ストライプの転写も同時に行った。熱圧プレス後、予め設けた当たり罫を基準として個々のカードサイズに打ち抜きを行った。
【0029】
次に、このカード基体2のICモジュール装着部をNC切削加工により、ICモジュールの外部装置接続端子部と導電性ペースト26の厚さに相当する深さに第1凹部を切削した。この段階で第1凹部の大きさは13mm×11.8mm(角部の曲率半径2.5mm)、深さは0.23mmであった。続いて、さらに第1凹部の中央部を大きさほぼ8mm×8mm、合計深さが、0.65mmとなるように切削して第2凹部をICモジュールのモールド樹脂16が埋設できる大きさと深さにした。
【0030】
当該第1凹部のICモジュール端子基板と接触する面に、導電性ペースト26を天地・左右に独立して4カ所に塗布して、凹部内にICモジュールを挿入して当該部分のみを加熱加圧することによりICモジュールを凹部内に装着するとともにカード基体に内蔵されるアンテナ用コイル20とICモジュール内の非接触ICチップ部を電気的に導通させた。これにより、接触型非接触型ハイブリットICカードで磁気記録部を備える高機能ICカードが得られた。
また、ICモジュール装着後、カード基体のエンボス領域に所定のエンボスを行ったがカードの交信機能には全く影響が見られなかった。
【0031】
【発明の効果】
本発明の接触型非接触型ハイブリットICモジュールでは、接触型チップと非接触型ICチップをバックラップして薄くし、双方の裏面どうしを接着して、接触型ICカード用接続端子と非接触ICチップのカード基体に内蔵するアンテナ用コイルに接続する配線パターンを有する基板に実装して、接触型非接触型ハイブリットICモジュールを製造する。カード基体には安価なアンテナ用コイルパターンのみを内蔵する。これに対して、一般のハイブリットICカードでは、カード基体に高価な非接触ICチップも内蔵させ、プレスラミネートを行っていた。
このプレスラミネート工程での外観不良により、非接触ICチップの機能上の問題がなくても、廃棄する必要があり、高価な非接触ICチップの歩留まりが悪いため、従来型のハイブリットICカードは高価になるとの問題があった。
さらに従来型のハイブリットICカード以外に接触型ICカードと非接触型カードの両機能が実現できる方法としては、デュアルインターフェースカード方式がある。しかし、デュアルインターフェースカードでは、開発費がかさむカードOSが必要であるため、大量に普及する用途以外は対応できず、カード発行者等の選択の自由度が制限されるとの欠点があった。
本発明の接触型非接触型ハイブリットICカードでは、接触型ICチップと非接触型ICチップをそれぞれバックラップし、双方の裏面どうしを接着して、実装することで接触型と非接触型の両機能の実現が可能である。
また、本発明の接触型非接触型ハイブリットICカードでは、デュアルインターフェースカードの製造工程がそのまま使用できるため、新たな製造設備の導入は不要である。
さらに、カード基体内にアンテナ用コイルのみで非接触ICチップを内蔵しないので、磁気ストライプやエンボス領域を設けて国際クレジットカードの規格に沿ったカードを製造できる。また、顔写真、サインパネル、ホログラム箔転写等の付加機能を自由に設けることができるので光カード、アイメッセカード等へに展開できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の接触型非接触型共用ICモジュールを概念的に示した図である。
【図2】 本発明の接触型非接触型共用ICカードの構成を説明する斜視図である。
【図3】 本発明のICモジュールの1実施形態における表面及び裏面を示す図である。
【図4】 図2における断面線A−Aにおける断面図である。
【図5】 本発明の接触型非接触型共用ICカードの平面図である。
【符号の説明】
1 ICカード
2 カード基体
3 端子基板
4 凹部
5 磁気ストライプ
6 エンボス文字領域
7 表面印刷
8 裏面印刷
9 異方導電性接着シート
9c 導通部
10 ICモジュール
11 プリント基板
12 接触型ICチップ
13 非接触型ICチップ
14 配線パターン層
15 外部接続端子
16 モールド樹脂
17 スルーホール
18 ボンディングワイヤ
20 アンテナ用コイル
21 白色コアシート
22 白色コアシート
23 白色コアシート
24 透明オーバーシート
25 透明オーバーシート
26 導電性ペースト

Claims (4)

  1. 絶縁性基板の一方の面には、接触型ICカード用外部装置との接続を得るための接続端子が形成されており、絶縁性基板の他方の面には、接触型チップと非接触型チップの双方のICチップを裏面で接着した状態で装着し、
    各接続端子と接触型ICチップとをスルーホールを介して接続し、かつカード基体側のアンテナコイルと非接触型ICチップとを電気的に接続する接続端子を有することを特徴とする接触型非接触型ハイブリットICモジュール。
  2. 接触型ICチップと非接触型ICチップの双方のICチップを裏面で接着し、接触型ICチップが非接触型ICチップよりも絶縁性基板に近い側に装着されていることを特徴とする請求項1記載の接触型非接触型ハイブリットICモジュール。
  3. 接触型ICチップと接続端子の接続は異方導電性接着シートと配線パターン層を介して接続され、非接触型ICチップはボンディングワイヤで配線パターン層に接続されていることを特徴とする請求項1から請求項2に記載の接触型非接触型ハイブリットICモジュール。
  4. カード基体にアンテナ用コイルを内蔵させ、カード基体表面からICモジュール装着用凹部を掘削してアンテナ用コイルを露出させ、これと請求項1から請求項3記載の接触型非接触型ハイブリットICモジュールのアンテナ用接続端子部を導通させる方法で装着したことを特徴とする接触型非接触型ハイブリットICカード。
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